JP2005343254A - 自転車用チェーン - Google Patents

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建二 蒲田
Toshishige Oishi
利成 大石
Shingo Numata
信悟 沼田
Takao Harada
孝雄 原田
Nobutaka Masaoka
伸崇 正岡
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Abstract

【課題】 チェーン切断時の外側プレートの変形を抑えチェーンの結節力を維持する。
【解決手段】 自転車用チェーン22は、外側リンク30と内側リンク31と、連結ピン32と、ローラ33を有し、外側リンクは、互いに間隔を隔てて対向して配置された1対の外側プレート35を有する。内側リンクは、1対の外側プレート35の内側に一部が重複するように交互に配置された1対の内側プレート40を有する。連結ピンは、両プレート35,40を連結するために両プレートの重複部分を貫通して装着され、中間部32aと、中間部32aの両端にカシメにより大径に形成され外側プレートの外側面に係合する膨出部32bとを有する。また、連結ピンは、両端に円形の第3凹部32cを有し、連結ピンの第3凹部32cの底径は中間部32aの外径の60%から90%の範囲である。ローラは、1対の内側プレートの間に配置され、連結ピンの軸回りに回転自在なものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、チェーン、特に、自転車のフロントスプロケットとリアスプロケットとに噛み合う自転車用チェーンに関する。
自転車用のチェーンは、自転車のギアクランクに設けられたフロントスプロケットと後輪ハブに設けられたリアスプロケットとに噛み合うものであり、ギアクランクを介してペダルの踏力を後輪ハブに伝達するものである。チェーンは、1対の外側プレートを有する外側リンクと、外側プレートの内側に一部が重複するように互いに間隔を隔てて配置された1対の内側プレートを有する内側リンクと、両リンクを連結する連結ピンと、連結ピンの外周側に配置されたローラとを有している。連結ピンは、中間部と中間部の両端側にカシメにより形成され外側プレートの外側面に係合する膨出部とを有している。膨出部の両端には、凹部が形成されている。凹部は、連結ピンの両端を圧縮して外側プレートにカシメ固定するときに、外側プレートの外側面に沿って膨出部を形成しやすくするために設けられている。
この種のチェーンでは、チェーンの長さを調整する際にチェーン切りと呼ばれる専用のチェーン切断工具により抜いてチェーンを切断する。チェーン切断工具には、ねじにより前後に移動する押圧ピンと、チェーンのリンクを位置決めして係止する位置決め係止部とが設けられている。チェーンを切断する際には、チェーンを位置決めして係止した状態でねじにより押圧ピンを前進させて、連結ピンを押し出している。このとき、連結ピンの膨出部が環状に破壊されて連結ピンがチェーンから押し出される。そして、長さを調整した後に切断工具を用いて後付け専用の連結ピンを押圧してチェーンに装着し切断したチェーンを連結する。
実公平6−49955号公報
前記従来の構成では、膨出部を破壊する際に外側プレートが変形することがある。これは、膨出部を破壊する際に外側プレートに過度の力が作用するからだと考えられる。このように外側プレートが変形すると、新たに装着する後付け専用の連結ピンを装着したときに、連結ピンが正常に外側プレートに保持されず、チェーンの結節力が弱くなるおそれがある。
本発明の課題は、自転車用チェーンにおいて、チェーン切断時の外側プレートの変形を抑えてチェーンの結節力を維持することにある。
発明1に係る自転車用チェーンは、自転車のフロントスプロケットとリアスプロケットとに噛み合うチェーンであって、外側リンクと、内側リンクと、連結ピンと、ローラとを有している。外側リンクは、互いに間隔を隔てて対向して配置された1対の外側プレートを有する。内側リンクは、1対の外側プレートの内側に一部が重複するように交互に配置された1対の内側プレートを有する。連結ピンは、両プレートを連結するために両プレートの重複部分を貫通して装着され、中間部と、中間部の両端にカシメにより大径に形成され外側プレートの外側面に係合する膨出部とを有する。また、連結ピンは、両端に円形の凹部を有し、連結ピンの凹部の底径が中間部の外径60%から90%の範囲である。ローラは、1対の内側プレートの間に配置され、連結ピンの軸回りに回転自在なものである。
このチェーンでは、チェーン切断工具を用いてチェーンを切断する場合、連結ピンを切断工具の押圧ピンで押圧すると、凹部の内周面と膨出部と中間部との境界部分付近とを結ぶように膨出部がせん断され、連結ピンが抜ける。このせん断力を弱くするために、中間部の外径と凹部の底径との比が0.6から0.9の範囲、つまり、凹部の底径が中間部の外径の60%から90%になっている。このため、凹部の内周面と中間部と膨出部との境界部との距離が従来に比べて近くなり、膨出部のせん断の際に、凹部の内周面と境界部とを結ぶようにせん断されせん断破壊の力が弱くなる。ここでは、連結ピンの凹部の底径が中間部の外径の60%から90%の範囲にしたので、膨出部のせん断破壊の際にせん断力が弱くなり、外側プレートに過度な力が作用しにくくなる。このためチェーン切断時の外側プレートの変形を抑えてチェーンの結節力を維持することができる。
発明2に係る自転車用チェーンは、発明1に記載のチェーンにおいて、凹部の底径は中間部の外径の70%から80%の範囲である。この場合には、中間部との境界部分と凹部の内周面との距離がさらに近くなるので、せん断力がさらに弱くなり、チェーン切断時の外側プレートの変形を抑えてチェーンの結節力を維持することができる。
発明3に係る自転車用チェーンは、発明1又は2に記載のチェーンにおいて、連結ピンの軸方向長さは、1対の外側プレートの外側面の間の距離と等しいか小さい。この場合には、カシメ固定後の連結ピンが外側プレートから突出しなくなり、狭幅のチェーンを実現でき、多段スプロケット用のチェーンとして狭いスプロケット間隔での変速段の増加に対応できるようになる。
発明4に係る自転車用チェーンは、発明1から3のいずれかに記載のチェーンにおいて、内側プレートは、内方に向けて互いに対向するように突出して形成された筒状部を有し、ローラは、筒状部の外周面に回転自在に装着されている。この場合には、ローラを連結ピンより大径の筒状部で支持することができるので、ローラの軽量化を図れる。
本発明によれば、連結ピンの凹部の底径が中間部の外径の60%から90%の範囲にしたので、膨出部のせん断破壊の際にせん断力が弱くなり、外側プレートに過度な力が作用しにくくなる。このため、チェーン切断時の外側プレートの変形を抑えてチェーンの結節力を維持することができる。
図1において本発明の一実施形態を採用した自転車は、ドロップハンドルが装着されたロードレーサであり、フロントフォーク15を含むフレーム10と、フレーム10に回転自在に装着された前後の車輪11,12と、後輪12を脚で駆動するための駆動部13とを備えている。
フレーム10はダイヤモンド形のものであり、前部にフロントフォーク15が回動自在に装着されている。フレーム10の後部には、後輪が回転自在に装着されている。フロントフォーク15の下端部には前輪11が回転自在に装着されている。フロントフォーク15の上端部には、ハンドルステム16が装着され、ハンドルステム16にはドロップ型のハンドルバー17が装着されている。ハンドルバー17の両端には、変速機構付きの前後のブレーキレバー18が装着されている。前後のブレーキレバー18には、ブレーキケーブルを介して前後のブレーキ装置19が連結されている。
駆動部13は、フレーム10の中間下部に回転自在に装着された、2枚のスプロケット20aを有するギアクランク部20と、後輪12に装着された10枚のリアスプロケット21aを有する多段ギア21と、ギアクランク部20の2枚のフロントスプロケット20aのいずれかと多段ギア21の10枚のリアスプロケット21aのいずれかとに巻回されたチェーン22と、チェーン22をいずれかのスプロケット20a,21aに巻回するための前後のディレーラ23,24を有している。
ギアクランク部20には、ペダル25が回転自在に装着され、ペダル25をこぐことにより自転車が走行する。
多段ギア21の各スプロケット21aの回転軸方向の間隔はたとえば6mm程度であり、従来の7,8段の多段ギアより狭いものになっている。
チェーン22は、図2〜図4に示すように、外側リンク30と、外側リンク30と交互に配置された内側リンク31と、両リンク30,31を連結する連結ピン32と、内側リンク31の内側に配置され連結ピン32の軸回りに回転自在なローラ33とを有している。
外側リンク30は、図5及び図6に示すように、互いに間隔を隔てて対向して配置された1対の外側プレート35と、1対の外側プレート35の両端部に内向きに皿状に突出して形成された第1凹部36と、第1凹部36に凹んで形成された第2凹部37と、第1凹部36に第2凹部37より小径に形成された第1挿通孔部38とを有している。外側プレート35は、たとえば厚みT1が0.8mm〜1.0mm程度の鋼板を打ち抜き加工により両端を円形のひょうたん形に形成した板状部材である。1対の外側プレート35の外側面の間の距離Dは、5.5mm〜6.2mmの範囲であり、好ましくは5.7mm〜6.0mmの範囲が望ましい。第1凹部36は、外側プレート35の両端にたとえばパンチプレス機を用いたエンボス加工により0.2mm〜0.3mm程度内側に突出するように形成されている。したがって、第1凹部36での厚みは他の部分と実質的に同一である。第2凹部37及び第1挿通孔部38は、パンチプレス機による打ち抜き加工により一体で形成されている。第2凹部37は、鍔状に形成されており、第1挿通孔部38との間に角部37aが形成されている。また、第1挿通孔部38を打ち抜き加工するとき、厚みT1の70%以上の長さで直線部を形成れさるように加工している。
内側リンク31は、1対の外側プレート35の内側に一部が重複するように互いに間隔を隔てて配置された1対の内側プレート40と、1対の内側プレート40の両端部に第1挿通孔部38より大径に形成された第2挿通孔部41とを有している。内側プレート40は、外側プレート35と似た形状であり、たとえば厚みT2が0.75mm〜0.95mm程度の鋼板を打ち抜き加工により両端を円形のひょうたん形に形成した板状部材である。また、内側プレート40の両端には、内方に向けて互いに対向するように突出する筒状部43が形成されている。この筒状部43の内周面に第2挿通孔部41が形成されている。筒状部43は、たとえば絞り加工によりにより形成されており、その外側面には、第1凹部36の内側に形成された突出部分に接触しないように丸められたアール面43aが形成されている。対向する筒状部43の間には僅かな隙間が形成されている。第2挿通孔部41の内径は、連結ピン32の直径より大きい。具体的には、0.2mm〜0.5mm程度大きい寸法である。これにより、連結ピン32は第2挿通部41内を容易に貫通できる。
連結ピン32は、特殊鋼の表面に耐摩耗性を向上させるために硬化処理を行った棒状部材である。連結ピン32は、第1挿通孔部38の内径より直径が大径であり、第1挿通孔部38に圧入され第1及び第2挿通孔部38,41を貫通して両リンク30,31を連結する。また連結ピン32は、中間部32aと、中間部32aの両端部にカシメにより大径に形成された膨出部32bとを有している。膨出部32bは、第2凹部37の角部37aに係合するようにカシメ固定により形成されており、この膨出部32bにより外側リンク30に連結ピン32が抜け止め固定されている。連結ピン32の直径は、たとえば、3.63mm程度であり、0.02〜0.08mm程度の範囲で第1挿通孔部38の内径より大きく形成されている。これにより、連結ピン32は、第1挿通孔部38に圧入により固定される。したがって、連結ピン32が圧入されると、図6に矢印で示すような径方向内方に縮もうとする力が連結ピン32の外周面に作用し、連結ピン32が強固に外側プレート35に固定される。
連結ピン32の両端面の中心部には、内方に窪んだ円形の第3凹部(本発明の凹部の一例)32cが形成されている。図5及び図6に示すように、第3凹部32cは、底32dの内径D2が開口部の内径より小さく内周面32fがテーパ面で構成された載頭円錐形状の円形の凹部である。第3凹部32cの底32dの内径D2は中間部32bの直径D1の60%から90%の範囲、好ましくは、70%〜80%の範囲である。第3凹部32cの深さは0.42mmであり、チェーン22の結節力を維持してせん断破壊しやすくするためには、0.35mmから0.5mmの範囲が望ましい。このような範囲に第3凹部32cを形成することにより、チェーン22の切断時に連結ピン32をチェーン切断工具の押圧ピンで押圧して膨出部32bがせん断破壊するとき、底32dとの境界部分の角部を含む内周面32fと、中間部32aと膨出部32bとの境界である角部32e付近とを結ぶようにせん断され、せん断破壊の力が弱くなる。このため、外側プレート35に過度な力が作用しにくくなり、チェーン切断時の外側プレート35の変形を抑えてチェーン22の結節力を維持することができる。なお、前記比率が90%を超えると、連結ピン32のわずかな軸方向の力により膨出部32bがせん断破壊するおそれがある。また、60%未満になると、せん断力が強くなり過ぎて、外側プレート35が変形するおそれがある。
また、連結ピン32を第2凹部37内でカシメ固定するとき、第3凹部32cの周囲の凹んでいない環状部分が第2凹部37方向に拡がりやすくなり、膨出部32bの角部32eを第2凹部37の角部37aに精度良く係合させることができる。カシメ固定された後の連結ピン32の軸方向の長さは、1対の外側プレート35の外側面の間の距離Dに対してプラスマイナス0.3mm程度の範囲の寸法であり、かつ6mm以上になることはないようにカシメ固定される。
ローラ33は、1対の内側プレート40の間で筒状部43の外周側に配置され、連結ピン32の軸回りに回転自在である。ローラ33は、筒状部43の外周面に回転自在に支持されている。
このように構成された本願発明のチェーン22を組み立てる際には、1対の内側プレート40の筒状部43を対向して配置して、その外周側にローラ33を配置する。つづいて、両挿通孔部38,41を対向させた状態で、外側プレート35を内側プレート40と交互に配置する。この状態で連結ピン32を両挿通孔部38,41及びローラ33を貫通して第1挿通孔部38に圧入し、両端を第2凹部37から突出させる。これにより、連結ピン32が外側プレート35に圧入固定される。つづいて、連結ピン32の両端をたとえば平板状の治具50を用いて平カシメによりつぶして膨出部32bを形成し、第2凹部37の角部37aに膨出部32bの角部32eを係合させる。これにより、連結ピン32が抜け止めされるとともに、ローラ33が装着された状態で両プレート35,40が連結される。
チェーン22を切断する際には、図7に示すようにチェーン切断工具110を用意する。
チェーン切断工具110は、本体部111と、本体部111にねじ込まれるねじ軸120を有するハンドル部112と、ねじ軸120の先端に連結される軸抜きピン113とを有している。
本体部111は、六角形の外径をした棒状部材であり、軸方向の途中にチェーンを装着したり軸抜きピン113を装着したりするための装着凹部121が棒状部材を切り欠いて形成されている。装着凹部121の基端側には、中心から偏芯した位置に軸方向に沿って雌ねじ部122が所定長さで形成されている。装着凹部121には、軸抜きピン113を支えるための支えピン123が立設されている。また、切断するチェーンを位置決めするための位置決め突起124が一体形成されている。位置決め突起124はチェーンが噛み合うスプロケットの歯と同様な形状に形成されている。なお、位置決め突起124の両側には、位置決めブラケット125が装着されている。位置決めブラケット125は、位置決め突起124に形成されたスプロケットの歯と連続するスプロケットの歯と同様な形状に形成されている。これにより、チェーンを位置決め突起124に装着すると、チェーンの連結ピン32に対向して軸抜きピン113を配置することができる。位置決め突起124の先端側には、チェーンの外側リンクが連結ピン32の軸方向に移動するのを規制する鍔付きブッシュ126が固定されている。鍔付きブッシュ126は本体部111の先端側に開口する連結ピン32より大径の貫通孔を有している。鍔付きブッシュ126の鍔部126aに外側リンクが接触してチェーンが押圧方向(連結ピン32の軸方向)に移動するのを防止している。なお、鍔付きブッシュ126の上部及び本体部111の鍔付きブッシュ126装着部分の上部は、抜け出した連結ピン32を除去可能に開いている。
本体部111の雌ねじ部122の偏芯方向と逆方向の先端部外周には、プライウッド製のグリップ127がねじ込み固定されている。このグリップ127により位置決めブラケット125が本体部111に固定されている。グリップ127には収納空間が形成されており、収納空間には、チェーン切断後に連結ピンとして使用する連結ピンとは異なる形状の2本のスペアピン129を収納可能である。
ハンドル部112は、ねじ軸120と、ねじ軸120の基端に固定されたハンドルグリップ130とを有している。ねじ軸120の外周面には、雌ねじ部122に螺合する雄ねじ部131が形成されている。ねじ軸120の先端には、小径で突出する取付ねじ部132が形成されている。取付ねじ部132には、軸抜きピン113を装着するための有底筒状のホルダ133がねじ込まれている。ホルダ133の底部には、軸抜きピン113を係止するための係止孔133aが形成されている。取付ねじ部132の端面の中心には、軸抜きピン113を装着するための装着穴134が形成されている。装着穴134の底部には、鋼球135が装着されている。ねじ軸120の基端にはハンドル取付孔136が径方向に貫通して形成されている。
ハンドルグリップ130は、両端に雄ねじ部137aを有し、ハンドル取付孔136に貫通して装着されたグリップ装着軸137と、グリップ装着軸137の両端にねじ込まれたプライウッド製の2本の把手部138とを有している。このハンドルグリップ130をねじ込み方向に回すと、ねじ軸120が進出して軸抜きピン113が連結ピン32を押圧して抜き取ることができる。
軸抜きピン113は、ねじ軸120の先端に着脱自在に連結され、ハンドル部112を回転させることにより連結ピン32に接触して押圧し、連結ピン32を抜き取るものである。軸抜きピン113は、連結ピン32より小径でありかつ連結ピン32より短い先端部140と、先端部140と一体形成され少なくとも先端部140との境界部分が先端部140より小径な基端部141とを有している。
次にチェーン22の切断作業について説明する。
チェーン22の切断の際には、図8に示すように、ハンドル部112を回して軸抜きピン113を後退させてチェーン22を装着可能にする。そして、チェーン22の切断する部分が軸抜きピン113に対向するようにチェーン22を位置決め突起124にセットする。この状態でハンドル部112をねじ込み方向(通常は時計回り)に回すと、軸抜きピン113が前進してその先端が連結ピン32に接触する(図8(a))。このままさらにハンドル部112を回すと、外側リンク130が鍔付きブッシュ126により押圧方向(図8において連結ピン32の軸方向下方)への移動が規制され、軸抜きピン113が連結ピン32を押圧して図8(b)に示すようにチェーン22の押圧側と逆側に抜き出す。このとき、連結ピン32の膨出部32bは、角部32e付近と内周面32fとを結ぶように破断する。そして破断した連結ピン32の押圧側の膨出部32bが外側リンク30の押圧側の第2凹部37に残ることがある。この膨出部32bの残滓がそのままこの位置に残ると、新たにスペアピン129を装着するときに邪魔になり、スペアピン129をうまく装着できないことがある。
しかし、図8(c)に示すように、連結ピン32を抜き出した後にハンドル部112をねじ込み方向と逆方向に回して軸抜きピン113を後退させると、先端部140と基端部141との段差部分145に膨出部32bの残滓が引っ掛かり、膨出部32bの残滓を第2凹部37から除去することができる。
このように、チェーン切断工具110でチェーン22を切断したとき、第3凹部32cの底部32dの径D2を従来に比べて大きくしたので、せん断破壊時に従来は、膨出部32bが端面と角部とで破断していたものが、角部32e付近と第3凹部32cの内周面32fとでせん断破壊するようになり、破壊時のせん断力が弱くなる。このため、外側プレート35に作用する力が弱くなり、チェーン切断時に外側プレート35に過度な力が作用しにくくなる。このため、チェーン切断時の外側プレート35の変形を抑えてチェーン22の結節力を維持することができる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、内側プレート40に筒状部43を形成して筒状部43にローラ33を配置したが、筒状部43を形成せずに連結ピン32に直接ローラ33を配置してもよい。
(b)前記実施形態では、第3凹部32cを皿状に凹ませて形成しているが、第3凹部32cの形状はこれに限定されない。
本発明の一実施形態を採用した自転車の側面図。 本願発明の一実施形態によるチェーンの分解斜視図。 そのチェーンの平面図。 そのチェーンの正面図。 チェーン連結部分の断面図。 その断面部分図。 チェーン切断工具の側面断面図。 チェーン切断工具を用いた連結ピンの除去作業を説明する図。
符号の説明
20a フロントスプロケット
21a リアスプロケット
22 チェーン
30 外側リンク
31 内側リンク
32 連結ピン
32a 中間部
32b 膨出部
32c 第3凹部(凹部の一例)
32d 底部
33 ローラ
35 外側プレート
40 内側プレート
43 筒状部

Claims (4)

  1. 自転車のフロントスプロケットとリアスプロケットとに噛み合う自転車用チェーンであって、
    互いに間隔を隔てて対向して配置された1対の外側プレートを有する外側リンクと、
    前記1対の外側プレートの内側に一部が重複するように交互に配置された1対の内側プレートを有する内側リンクと、
    前記両プレートを連結するために前記両プレートの重複部分を貫通して装着され、中間部と、中間部の両端にカシメにより大径に形成され前記外側プレートの外側面に係合する膨出部とを有する連結ピンと、
    前記1対の内側プレートの間に配置され、前記連結ピンの軸回りに回転自在なローラとを備え、
    前記連結ピンは、両端に円形の凹部を有し、前記連結ピンの前記凹部の底径が中間部の外径の60%から90%の範囲である、自転車用チェーン。
  2. 前記凹部の底径は前記中間部の外径の70%から80%の範囲である、請求項1に記載の自転車用チェーン。
  3. 前記連結ピンの軸方向長さは、前記1対の外側プレートの外側面の間の距離と等しいか小さい、請求項1又は2に記載の自転車用チェーン。
  4. 前記内側プレートは、内方に向けて互いに対向するように突出して形成された筒状部を有し、
    前記ローラは、前記筒状部の外周面に回転自在に装着されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の自転車用チェーン。
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