JPH0441039A - ローラチェーンを製造する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、伝動用のローラチェーンの製造方法に関する
。

〔従来の技術〕

伝動用のローラチェーンは、各種建設機械、産業機械、
自転車その他の輸送用機器に、動力伝達用として広く利
用されている。

従来公知のローラチェーンは、円柱形のピンと、そのピ
ンより短くかつそのピンを遊妖し得る内径を有する円筒
形のブツシュと、ブツシュより短くかつブツシュを遊嵌
し得る内径を有するローラとを用いて、それぞれ対をな
すピンリンクプレートとローラリンクプレートとを、交
互に連鎖して成るものである。

又、ピンリンクプレートとローラリンクプレートとを用
いる代わりに、一端にはピン取付孔を、他の一端にはブ
ツシュ取付孔を備えた段違いリンクプレー１・又はピン
ローラリンクプレートを使用するタイプのローラチェー
ンも用いられている。

而して、従来公知のローラチェーンを製造する場合、連
鎖用のピンとして、長尺の線材を剪断して製造された円
柱形のものか用いられている。

本発明者の研究によると、このピンはかしめに特殊なダ
イを要し、かつ、そのダイはかしめに際し特定の部分に
ピンの端縁か当たるため磨損か早いという問題があるば
かりでなく、ピン端面の直角度か充分てない上、端面に
パリかあるため、がしめそのものか完全てなく、そのた
めピンの引抜き強度が不十分であるという問題か存在す
ることか判明した。

ピンはかしめを行うため、ある程度軟質でなければなら
ず、又、ローラチェーンを組み立てたあとては最早や調
質か不可能であるため、二の引抜き強度には一定の限界
かあると考えられていた。

然しなから、一方、今日では、−層強力で、信頼性の高
いローラチェーンか要求されており、主としてリンクプ
レートの材質の向上により、ローラチェーンの引張強度
は向上しているが、ピンの引抜き強度は一向に改善され
おらず、引張強度に対応する充分強力なピン引抜き強度
を有するローラチェーンは現在未だ提案されていない。

〔発明か解決しようとしている課題〕

本発明は、上記の問題点を解決するためなされたもので
あり、その目的とするところは、従来公知のものに比し
てピン引抜き強度が格段に高く、信頼性の高いローラチ
ェーンを製造する方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的は、鍛造により製造され、少なくとも一方の
端部に、その外周縁に沿って中心軸に平行な方向に突出
し、その外径か主体部の外径と同一で、中心軸方向長さ
の短い環状縁を具備したピンを用いてローラチェーンを
製造することによって達成される。

〔作　　用〕

上記の如く構成すると、平ダイによってピンのかしめか
可能となるため、製造コストかひきさげられるばかりで
なく、かしめが確実に行われ、引抜きに対する抵抗力が
大幅に向上するので、引抜き強度か引張強度とバランス
する水準迄引き上げられ、そのため強力て信頼性か高い
ローラチェーンを安価に提供し得るようになる。

〔発明を実施するための望ましい態様〕以下、図面を参
照しつつ本発明を実施するのに望ましい実施例に就いて
具体的に説明する。

第１図及び第２図は、それぞれ本発明方法により製造さ
れるローラチェーンの別異の構成を示す断面図、第３図
及び第４図はそれぞれ本発明方法て使用するピンの歌詞
目られる前の形状の一例を示す断面図、第５図は公知の
ローラチェーンの構成を示す断面図、第６図は公知のピ
ン素材の形状の一例を示す断面図、第７図は本発明方法
により製造される段違いリンクプレートを使用するタイ
プのローラチェーンの構成を示す断面図である。

先ず、第５図及び第６図に就いて説明する。

図中、１及び２はピンリンクプレート、３及び４は０−
ラリンクプレート、６はブツシュ、７はローラ、９はピ
ン、１０及び１１はピンかしめ付は用のダイである。

ローラリンクプレート３及び４は対をなしており、かつ
、いずれにもブツシュ６の取付孔か２か所宛設けられて
おり、その取付孔にはそれぞれブツシュ６が挿通され、
かつ、ローラリンクプレート３及び４の間には、上記ブ
ツシュ６によりローラ７か回転自在に支承されている。

ピンリンクプレート１及び２は、ローラリンクプレート
３及び４の外側に、それらとは千鳥に配置されており、
円筒形のブツシュ６の孔を貫通しその頭部かかしめられ
ているピン９により、ローラリンクプレート３及び４に
対し回動自在に保持され、連鎖されている。

而して、このローラチェーンに用いられるピン９のかし
められる前の形状は、第６図に示されている円柱体９０
てあり、これを第５図に示されているように皿型の窪み
を存する一対のダイｌＯ及び＋１によりその頭部をかし
めて第５図に示されている様な形状とし、ローラチェー
ンを組み立てるものである。

然しながら、このかしめは簡単でない。その理由は、か
しめに際し皿型の窪みとピンの頭部とを正確に位置合わ
せする必要かあるため、高精度のかしめ機械を必要とす
る上、ピン材９０の端部に充分な直角度か得られないこ
と、及び、剪断加工に特有のパリかあるため、かしめ機
械の精度を高めるだけでは良好なかしめか不可能である
ことによる。

即ち、かしめられる以前のピン材の形状か完全な回転対
称体でなく、かつダイとも完全な位置合わせが困難なた
め、かしめにより張り出す部分も亦、完全な回転対称形
とならず、このため充分なかしめ強度が得られない。

然しなから、剪断以外の方法、例えば旋削により丸棒か
らピンを切り出すような工作方法はコストの点て採用で
きない。

又、良好な精度のピンか安価に得られたとしても、かし
めダイとして皿型の窪みを有するものか必要であり、か
つ、かしめに際してはこの皿型の傾斜面に強い負荷かか
かる上、−本のローラチェーンを製造するには数百回以
上のかしめを行う必要かあるので、ダイの磨耗が激しく
、このため型代か嵩み、無視出来ない金額となる。

本発明方法は、上記の問題点を解決するためなされたも
のであって、その要旨とするところは、リンク用のピン
の材料として、第３図に示されたような形状の部品５０
、即ち、少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿って
中心軸に平行な方向に突出し、その外径か主体部の外径
と同一で、中心軸方向長さの短い環状縁５０ａを具備し
たものを使用することにある。

而して、今日ではこのようなピン材料は容易に鍛造する
ことにより安価に大量に製造し得る。

又、このようなピン材料の頭部をかしめるには、特別な
形状のダイを必要とせず、平ダイて足りるので型代か殆
ど掛からない。

このようなピン材料５０を使用して構成したローラチェ
ーンは第１図に示されている。

図中、１及び２はピンリンクプレート、３及び４はロー
ラリンクプレート、５はピン、６はブツシュ、７はロー
ラである。

ローラ７は、円筒形であり、ローラリンクプレート３及
び４の間隔を規定すると共に、ブツシュ６の外側に遊嵌
され、図示されていないスプロケットの歯に噛み合うも
のである。

ブツシュ６も、円筒形であり、ローラリンクプレート３
及び４に設けた取付孔に挿入され、これらを連鎖すると
共に、その中心孔にはピン５か遊嵌される。

ピン５はブツシュ６より長く、その外方でピンリンクプ
レート１及び２の取付孔を貫通し、その頭部かかしめら
れて、ピンリンクプレートを連鎖する。

このようなローラチェーンを製造する工程は下記の通り
である。

（ａｔ　　少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿っ
て中心軸に平行な方向に突出し、その外径か主体部の外
径と同一て、中心軸方向長さの短い環状縁５０ａを具備
したピン材料５０を鍛造する工程。

（ｂｉ　　一対のピン取付孔を有するピンリンクプレー
ト１．２を製造する工程。

（ｃ）　　一対のブツシュ取付孔を有するローラリンク
プレート３．４を製造する工程。

（ｄ）　　ブツシュ６を製造する工程。

（ｅ）　　ローラ７を製造する工程。

げ）上記各工程で製造したピン材料５０、ブツシュ６及
びローラ７を用いてそれぞれ対をなすピンリンクプレー
ト１．２とローラリンクプレート３．４とを交互に連鎖
すると共に、ピン材料５０の頭部をかしめて、ローラチ
ェーンを組み立てる工程。

次に、第２図に示すローラチェーンに就いて説明する。

このローラチェーンでは、ブツシュは独立の部品として
は用いられておらず、ローラリンクプレート２３及び２
４は、前述の第１図に示されたローラリンクプレート３
及び４とブツシュ７とを兼用するよう構成されており、
又、ピンリンクプレートのピン取付孔は、皿型となって
いて、ピン２５の頭部かローラリンクプレートの外方に
突出しないようになっているものである。

このピン２５の材料も、第３図に示されたものでよい。

この構成ではピンをかしめるため円錐形のダイを要する
が、二のダイは上記の皿型の窪みを持つダイより安価に
提供され、かつ、その寿命が長いものである。

このローラチェーンの製造方法は下記の通りである。

（ｇｌ　　少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿っ
て中心軸に平行な方向に突出し、その外径か主体部の外
径と同一で、中心軸方向長さの短い環状縁５０ａを具備
したピン材料５０を鍛造する工程。

お　一対のピン取付孔の内面が、プレートの一側面では
ピン外径に略等しい最小径部となっており、その最小径
部から他の一側面に向かって内径か拡大する朝顔形とな
っているピンリンクプレート２１．２２を製造する工程
。

（ｉ）　　ピン取付孔の周縁か一方の面から突出する円
筒状の突起縁として形成されており、その孔の内径はピ
ンの外径と略等しく、その外径はローラ内径と略等しく
形成されたローラリンクプレート２３．２４を製造する
工程。

（ｊ）内径か上記ローラリンクプレート２３．２４のピ
ン取付孔を形成する突起縁の外径に略等しく、その長さ
が対をなすローラリンクプレート２３．２４間の内側壁
面間距離に相当するローラ７を製造する工程。

（社）上記各工程で製造したピン材料５０及びローラ７
を用いて、それぞれ対をなすピンリンクプレート１，２
と、ローラリンクプレート３．４とを順次交互に連鎖す
ると共に、環状縁を有するピン２５の頭部をかしめて、
ローラチェーンを組み立てる工程。

第７図には、段違いリンクプレー１−３１及び３２を用
いて構成するローラチェーンか示されている。

このピン５の材料も、第３図に示されたものでよい。

このローラチェーンの製造方法は下記の通りである。

（１）少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿って中
心軸に平行な方向に突出し、その外径か主体部の外径と
同一で、中心軸方向長さの短い環状縁５０ａを具備した
ピン材料５０を鍛造する工程。

−一端にピン取付孔を、他の一端にブツシュ取付孔を有
する段違いリンクプレート３１．３２を製造する工程。

＋ｎ＋　　ブツシュ６を製造する工程。

（ｏ）　　ローラ７を製造する工程。

Ｕ））　　上記各工程で製造したピン材料５０、ブツシ
ュ６及びローラ７を用いてそれぞれ対をなして相対向せ
しめた段違いリンクプレート３１．３２を順次連鎖する
と共に、ピン材料５０の頭部をかしめて、ローラチェー
ンを組み立てる工程。

而して、本発明に於いて使用するピンのかしめ前の形状
は、上記第３図に示したものに限定されるものでなく、
例えば第４図に示す如く、その環状縁はピンの一方の端
部にのみ設け、退避位置の一旦は公知のリベットの頭部
と同様な皿型、丸頭等とすることか出来、環状縁の形状
も第３図に示したような短円筒形以外に各種の形状が考
えられるものであり、ローラチェーンの構成にも様々な
変更例か挙げられるものであって、本発明はその目的の
範囲内で上記の説明から、当業者容易に想到し得る総て
の実施例、変更例を包摂するものである。

〔発明の効果〕

本発明は板上の如く構成されるから、本発明によるとき
は、ピンのかしめ付けが極めて容易となり、勝そのかし
め付けか完全に回転対称形になされるので、その引抜き
強度を確実に管理できるようになるので、信頼度の高い
ローラチェーンを提供し得るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、それぞれ本発明方法により製造さ
れるローラチェーンの別異の構成を示す断面図、第３図
及び第４図はそれぞれ本発明方法で使用するピンの歌詞
目られる前の形状の一例を示す断面図、第５図は公知の
ローラチェーンの構成を示す断面図、第６図は公知のピ
ン素材の形状の一例を示す断面図、第７図は本発明方法
により製造される段違いリンクプレートを使用するタイ
プのローラチェーンの構成を示す断面図である。 図中、１及び２はピンリンクプレート、３及び４はロー
ラリンクプレート、６はブツシュ、７はローラ、９はピ
ン、ｌＯ及び１１はピンかしめ付は用のダイである。 １、２．２Ｌ ３．４．２３． ５．９．２５・ ５０．５１．９０・ ６　・　・　・　・　・ ７．２７・　・　・ ２２・ ２４・ ・ピンリンクプレート ・ローラリンクプレート ・ピン ・かしめられる前のピン ・ブツシュ ・ローフ 特許出願人　福泉鋼業股傍有限公司　外１社代理人（７
５２４）　　最上正太部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【１】ピン（５）と、ピン（５）より短くかつピン（５
   ）を遊嵌し得る内径を有する円筒形のブッシュ（６）と
   、ブッシュ（６）より短くかつブッシュ（６）を遊嵌し
   得る内径を有する円筒形のローラ（６）とを用いて、そ
   れぞれ対をなすピンリンクプレート（１、２）とローラ
   リンクプレート（３、４）とを、交互に連鎖して成るロ
   ーラチェーンを製造する方法に於いて、 下記の（ａ）項乃至（ｆ）項記載の工程から成ることを
   特徴とする上記のローラチェーン製造方法。 （ａ）少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿って中
   心軸に平行な方向に突出し、その外径が主体部の外径と
   同一で、中心軸方向長さの短い環状縁（５０ａ）を具備
   したピン材料（５０）を鍛造する工程。 （ｂ）一対のピン取付孔を有するピンリンクプレート（
   １、２）を製造する工程。 （ｃ）一対のブッシュ取付孔を有するローラリンクプレ
   ート（３、４）を製造する工程。 （ｄ）ブッシュ（６）を製造する工程。 （ｅ）ローラ（７）を製造する工程。 （ｆ）上記各工程で製造したピン材料（５０）、ブッシ
   ュ（６）及びローラ（７）を用いてそれぞれ対をなすピ
   ンリンクプレート（１、２）とローラリンクプレート（
   ３、４）とを交互に連鎖すると共に、ピン材料（５０）
   の頭部をかしめて、ローラチェーンを組み立てる工程。 【２】ピン（２５）と、ピン（２５）とより短くかつピ
   ン（２５）を遊嵌し得る内径を有する円筒形のローラ（
   ６）とを用いて、それぞれ対をなすピンリンクプレート
   （２１、２２）と、ブッシュを兼ねたローラリンクプレ
   ート（２３、２４）とを、順次交互に連鎖して成るロー
   ラチェーンを製造する方法に於いて、下記の（ｇ）項乃
   至（ｋ）項記載の工程から成ることを特徴とする上記の
   ローラチェーン製造方法。 （ｇ）少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿って中
   心軸に平行な方向に突出し、その外径が主体部の外径と
   同一で、中心軸方向長さの短い環状縁（５０ａ）を具備
   したピン材料（５０）を鍛造する工程。 （ｈ）一対のピン取付孔の内面が、プレートの一側面で
   はピン外径に略等しい最小径部となっており、その最小
   径部から他の一側面に向かって内径が拡大する朝顔形と
   なっているピンリンクプレート（２１、２２）を製造す
   る工程。 （ｉ）ピン取付孔の周縁が一方の面から突出する円筒状
   の突起縁として形成されており、その孔の内径はピンの
   外径と略等しく、その外径はローラ内径と略等しく形成
   されたブッシュ兼用のローラリンクプレート（２３、２
   ４）を製造する工程。 （ｊ）内径が上記ローラリンクプレート（２３、２４）
   のピン取付孔を形成する突起縁の外径に略等しく、その
   長さが対をなすローラリンクプレート（２３、２４）間
   の内側壁面間距離に相当するローラ（７）を製造する工
   程。 （ｋ）上記各工程で製造したピン材料（５０）及びロー
   ラ（７）を用いて、それぞれ対をなすピンリンクプレー
   ト（１、２）と、ローラリンクプレート（３、４）とを
   順次交互に連鎖すると共に、ピン材料（５０）の頭部を
   かしめて、ローラチェーンを組み立てる工程。 【３】ピン（５）と、ピン（５）より短くかつピン（５
   ）を遊嵌し得る内径を有する円筒形のブッシュ（６）と
   、ブッシュ（６）より短くかつブッシュ（６）を遊嵌し
   得る内径を有するローラ（６）とを用いて、ピン取付孔
   とブッシュ取付孔とを有する段違いリンクプレート（３
   １、３２）を相対向させ連鎖して成るローラチェーンを
   製造する方法に於いて、 下記の（ｌ）項乃至（ｆ）項記載の工程から成ることを
   特徴とする上記のローラチェーン製造方法。 （ｌ）少なくとも一方の端部に、その外周縁に沿って中
   心軸に平行な方向に突出し、その外径が主体部の外径と
   同一で、中心軸方向長さの短い環状縁（５０ａ）を具備
   したピン材料（５０）を鍛造する工程。 （ｍ）一端にピン取付孔を、他の一端にブッシュ取付孔
   を有する段違いリンクプレート（３１、３２）を製造す
   る工程。 （ｎ）ブッシュ（６）を製造する工程。 （ｏ）ローラ（７）を製造する工程。 （ｐ）上記各工程で製造したピン（５）、ブッシュ（６
   ）及びローラ（７）を用いてそれぞれ対をなして相対向
   せしめた段違いリンクプレート（３１、３２）を順次連
   鎖すると共に、環状縁を有するピン（５）の頭部をかし
   めて、ローラチェーンを組み立てる工程。