JP2005343203A - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搭載部位の意匠性を良好にできる歩行者用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】フードパネル15と、フードパネル15の後端付近に折り畳まれて収納されるエアバッグ40と、エアバッグ40を収納するケース27と、を備える歩行者用エアバッグ装置。フードパネル15の後縁15a側に、フードパネル15と一体的に構成されて、ケース27の上方を覆うカバー部20が、配設される。カバー部20が、エアバッグ40の展開膨張時に、前縁20a側に配設されるヒンジ部21を塑性変形させて、後縁20b側を上方側に開かせ、開いた開口Hからエアバッグ40を突出可能な構成とされる。ケース27が、フードパネル15におけるカバー部20周縁となる部位に取付固定されるとともに、少なくともエアバッグ40の展開膨張時に、下面側を、車体側部材8から延びるストッパ10に支持され、下方移動を防止されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、フードパネルと、フードパネルの後端付近に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグを収納可能に上方を開口させて構成されるケースと、を備える歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、歩行者用エアバッグでは、エアバッグを収納させるケースが、折り畳まれたエアバッグの上方を覆う扉部とともに、一体化された合成樹脂製とされていた(例えば、特許文献1参照)。
また、フードパネルのアウタパネルに、エアバッグ突出用の開口を形成しておき、その開口をアウタパネルと同じ板金から形成した扉部によって覆うように構成した歩行者用エアバッグ装置もあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−306101公報 特開2004−90795公報
しかし、特許文献1の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に開く開口を覆う扉部が、合成樹脂製であることから、扉部の周囲に配置されるフードパネルの板金製のアウタパネルとの間に、材質の相違によって、見切り線が表れ、エアバッグ装置の搭載部位付近の意匠性を低下させていた。
また、特許文献2の歩行者用エアバッグ装置において、扉部を周囲のアウタパネルと同じ板金材料から形成していても、見切り線が表れており、これまた、エアバッグ装置の搭載部位付近の意匠性を低下させていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、搭載部位の意匠性を良好にできる歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、板金製のフードパネルと、
フードパネルの後端付近に配設されるとともに、膨張用ガスを流入させて後上方に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
上方を開口させてエアバッグを収納するケースと、
を備える構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
フードパネルの後縁側に、フードパネルと一体的に構成されるとともに、ケースの上方を覆うカバー部が、配設され、
カバー部が、エアバッグの展開膨張時に、後縁側を上方側に開かせるように、前縁側に配設されるヒンジ部を塑性変形させて、ケースの上端から離れるように開いた開口からエアバッグを突出可能な構成とされ、
ケースが、フードパネルにおけるカバー部周縁となる部位に取付固定されるとともに、少なくともエアバッグの展開膨張時に、下面側を、フードパネル後端下方に配設される車体側部材から延びるストッパに支持され、下方移動を防止されて、配設されていることを特徴とする。
本発明の歩行者用エアバッグ装置では、ケースの上部側を覆うカバー部が、塑性変形可能とされるヒンジ部を介して、フードパネルにおける他の部位と一体的に構成されていることから、フードパネルの外表面側に、カバー部と周囲のフードパネルとの境界部分が表れず、歩行者用エアバッグ装置の搭載部位の意匠性を良好にすることができる。
勿論、本発明の歩行者用エアバッグ装置においても、カバー部は、エアバッグの展開膨張時に、後縁側を上方側に開かせるように、ヒンジ部を塑性変形させて開き、ケースの上端から離れるように開いた開口から、エアバッグが突出することとなる。そして、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグを収納させるケースが、フードパネルにおけるカバー部周縁となる部位に取付固定される構成であるものの、エアバッグの展開膨張時に、下面側を、フードパネル後端下方に配設される車体側部材から延びるストッパに支持される構成である。そのため、膨張初期においてエアバッグが上方に向かって突出する際に、ケースを下方側に向かって押圧するような反力が発生しても、この反力を、ストッパにより受けることができて、ケースの下方移動を防止することができる。そのため、エアバッグの突出方向を安定させることができて、エアバッグは、支障なく、歩行者を保護可能に展開膨張することとなる。
従って、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、搭載部位の意匠性を良好にできる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後の方向は、車両の前後方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の前方側から後方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、図1〜5に示すように、フードパネル15と、フードパネル15の後端付近における下部側に配設されるエアバッグ40と、エアバッグ40に膨張用ガスを供給するインフレーター35と、折り畳まれたエアバッグ40とインフレーター35とを収納するケース27と、を備えて構成されている。
フードパネル15は、車両Vにおける図示しないエンジンルームの上部側を覆うように配設されるもので、左右方向の両端側における後縁15a付近となる位置において、図示しないヒンジを使用して、車両Vのボディ1側に対して前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル15は、共にアルミニウム(アルミニウム合金)製とされて、上面側のアウタパネル16と、アウタパネル16の下面側に配設されるインナパネル17と、を備えて構成されている。フードパネル15は、後縁15a側を、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲させて構成されている。フードパネル15の後方には、フロントウィンドシールド12との間となる部位に、カウルパネル8と、カウルパネル8の上方に配設されるカウルルーバ7と、から構成されるカウル6が、配設されている。
また、フードパネル15は、エンジンルームの上部側を覆うパネル本体19と、パネル本体19の後方となる位置(フードパネル15の後縁15a側)においてパネル本体19と一体的に構成されて、ケース27の上部側を覆うカバー部20と、から構成されている。カバー部20は、実施形態の場合、図3〜5に示すように、アウタパネル16のみから構成されている。インナパネル17は、カバー部20の部位において、ケース27を収納可能なように、後縁側を切り欠かれた構成とされている。
カバー部20は、ケース27の開口27aを覆い可能なように、フードパネル15における左右方向の略全域にわたって配設されている。カバー部20の前縁20a側には、ヒンジ部21が配設されている。このヒンジ部21は、アウタパネル16の裏面側を切り欠くように、連続的、若しくは、断続的に配設される凹溝22を備える構成とされ、エアバッグ40の展開膨張時に、凹溝22の周縁部位を曲げ変形させて、後縁20b側を上方側に開き可能な構成とされている。凹溝22は、実施形態の場合、断面略V字形状とされており、プレス加工や切削加工等により、形成されている。ヒンジ部21(凹溝22)は、図2〜4に示すように、ケース27の開口27aよりも前方側となる位置に、配設されている。また、ヒンジ部21(凹溝22)は、ケース27の前方側となる部位(前側部位21a)においては、ケース27に沿って左右方向の中央付近を前方側に突出させるように配設され、ケース27の左右両側となる部位(左・右側部位21b・21c)においては、それぞれ、前側部位21aの端部とフードパネル15の後縁15a近傍部位とを連結するように、後方開きのテーパ状に、配設されている。すなわち、実施形態の場合、カバー部20は、図2に示すように、上方から見て、車両後方側を幅広とした略台形状とされている。
カバー部20の後縁20b側には、カバー部20をケース27側に固定させるための係止部24が、配設されている。この係止部24は、先端24a側を、前方側に屈曲させて、ケース27の後述する後壁部28aの上端28bから後方側に突出するフランジ部29(後側部位29d)に係止させる部位であり、左右方向に沿った複数箇所に、配設されている。係止部24は、エアバッグ40が膨張用ガスを流入させてカバー部20を上方に押圧するように膨張した際に、後側部位29dとの係止状態を解除可能に、構成されている。
そして、実施形態のカバー部20では、ケース27の左右両側となる部位20d・20eの前縁側に配設されるヒンジ部21b・21cが、左右両端側を後方側に位置させるように、後縁20bに対して傾斜して配設されている構成である。そして、この部位20d・20eは、エアバッグ40の展開膨張時に、ヒンジ部21b・21c近傍の部位を伸ばしつつ、かつ、ヒンジ部21b・21cの部位が破断しないように、開くこととなる。すなわち、カバー部20における左右両側部位20d・20eは、図5の二点鎖線に示すごとく、左右両端側にかけて開口距離を小さくするように開くこととなり、エアバッグ40の展開膨張時に、上方に向かって大きく開き難い。そのため、実施形態では、カバー部20におけるケース開口27aの上部側に位置する部位20cが、膨張用ガスを流入させたエアバッグ40により大きく上方側に押圧されても、左右の部位20d・20eがストッパとして作用するような態様となって、この部位20cが、後縁20bを上方に向けるように、大きく開くことを、抑えることができる。
ケース27は、アルミニウム(アルミニウム合金)製とされて、図2に示すように、左右方向の幅寸法を、フードパネル15における左右方向の幅寸法よりも小さく設定されており、フードパネル後縁15aにあわせて、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。実施形態の場合、ケース27は、図3〜5に示すように、上端側を開口させた略四角筒形状の周壁部28と、周壁部28の下端側を閉塞するように配設される底壁部30と、を備えた略箱形状とされている。周壁部28の上端側には、前後左右に突出するように、フランジ部29が、配設されている。そして、ケース27は、フランジ部29における前側部位29aと、左・右側部位29b・29cと、を、ボルト32及びナット33を利用して、インナパネル17における切欠部17aの周縁(カバー部20の周縁)となる部位に、固定されて、フードパネル15に固定される構成である(図3〜5参照)。
また、ケース27の底壁部30における後縁側の下部側となる位置には、図3・4に示すように、カウルパネル8から延設されるストッパ10が、配設されている。このストッパ10は、断面略コ字形状とされるとともに、図2に示すごとく、左右方向に沿った長尺状とされて、下面側をカウルパネル8上面に固着されている。そして、ストッパ10は、図3・4に示すように、車両搭載状態では、上面側をケース底壁部30と離すようにして配設され、エアバッグ40の展開膨張時において、図6に示すように、上面側を、底壁部30の下面側と当接させるように配設されて、エアバッグ40の膨張時におけるケース27の下方移動を防止可能な構成とされている。また、カウルルーバ7とケース底壁部30との間には、シール部材9が、配設されている(図3・4参照)。
また、実施形態のケース27は、塑性変形しやすいアルミニウム製とされており、かつ、後壁部28aの上端28b側がフードパネル15(インナパネル17)に固定されていないことから、エアバッグ40の展開膨張時において、エアバッグ40の後方側に配設される後壁部28aの上端28b側が、エアバッグ40に押圧されて後方に移動するように、後壁部28aが塑性変形することとなる。実施形態の場合、後壁部28aは、後壁部28aと底壁部30との連結部位付近を回転中心として、上端28b側を後方に向けるように塑性変形することとなる。なお、後壁部28aは、左右方向の中央付近における上端側を最も大きく後方に移動させるように、変形することとなる。
インフレーター35は、実施形態の場合、図2に示すごとく、ケース27の左右両端側となる2箇所に、配設されて、それぞれ、ガス吐出口(図示せず)を備えた略円柱状とされている。各インフレーター35は、エアバッグ40内に膨張用ガスを流出可能に、エアバッグ40に連結されている。また、各インフレーター35は、図4に示すように、板金製のブラケット36により保持されており、このブラケット36を、ボルト37及びナット38を使用して、ケース27の底壁部30に固定させることにより、ケース27に取付固定されている。
エアバッグ40は、インフレーター35から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、実施形態の場合、ポリエステルやポリアミド糸等を使用した織布から、形成された袋状としており、図4に示すごとく、インフレーター35を固定するボルト37を利用して、インフレーター35とともに、ケース27に取付固定されている。エアバッグ40は、図2の二点鎖線及び図7に示すごとく、膨張完了時の形状を、正面側から見て、左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、左右方向に沿って配設される横膨張部41と、横膨張部41の左右両端からフロントピラー11の前面側を覆うように後方側に延びる縦膨張部42・42と、を備えて構成されている。横膨張部41は、エアバッグ40の膨張完了時において、カウルルーバ7の上面からフロントウィンドシールド10の下部前面付近にかけてを、左右方向の略全長にわたって覆うように、構成されている。
車両Vには、図1に示すごとく、フロントバンパ3に、歩行者との衝突を検知若しくは予知可能なセンサ4が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との衝突を検知した信号をセンサ4から入力させた際、インフレーター35を作動させて、エアバッグ40を展開膨張させるように、構成されている。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、以下のようにして、車両Vに搭載されることとなる。まず、折り畳まれたエアバッグ40に、ブラケット36に保持されたインフレーター35を接続させる。その後、底壁部30の挿通孔30aからボルト37を突出させるようにして、エアバッグ40とインフレーター35とを、開口27aからケース27内に収納させ、ケース底壁部30から突出しているボルト37に、ナット38を締結させて、インフレーター35とエアバッグ40とをケース27に取付固定させる。
その後、インナパネル17における切欠部17aの周縁部位から突出しているボルト32をフランジ部29(前・左・右側部位29a・29b・29c)に形成される各挿通孔29eに挿通させると同時に、カバー部20の後縁20b側に形成される係止部24の先端24aをフランジ部29の後側部位29dに係止させ、フランジ部29から突出したボルト32にナット33を締結させれば、ケース27をフードパネル15におけるカバー部20周縁となる部位に固定させることができる。そして、フードパネル15を、図示しないヒンジを利用して、車両Vのボディ1側に固定させれば、歩行者用エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、車両搭載状態において、インフレーター35に作動信号が入力されれば、インフレーター35から膨張用ガスが吐出され、エアバッグ40が、膨張用ガスを流入させて膨張することとなる。そして、カバー部20が、エアバッグ40に押されてヒンジ部21を塑性変形させつつ後縁20b側を上方側に移動させるように開き、エアバッグ40が、開いた開口Hから、後上方に向かって突出し、図1・2の二点鎖線及び図6・7に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、ケース27の上部側を覆うカバー部20が、塑性変形可能とされるヒンジ部21を介して、フードパネル15におけるパネル本体19と一体的に構成されていることから、フードパネル15の外表面側に、カバー部20と周囲のパネル本体19との境界部分が表れず、歩行者用エアバッグ装置Mの搭載部位の意匠性を良好にすることができる。
勿論、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mにおいても、カバー部20は、エアバッグ40の展開膨張時に、後縁20b側を上方側に開かせるように、ヒンジ部21を塑性変形させて開き、ケース27の上端から離れるように開いた開口Hから、エアバッグ40が突出することとなる。そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ40を収納させるケース27が、フードパネル15におけるカバー部20周縁(インナパネル17における切欠部17a周縁)となる部位に取付固定される構成であるものの、エアバッグ40の展開膨張時に、下面側を、フードパネル後端下方に配設される車体側部材としてのカウルパネル8から延びるストッパ10に支持される構成である。そのため、膨張初期においてエアバッグ40が上方に向かって突出する際に、ケース27を下方側に向かって押圧するような反力が発生しても、この反力を、ストッパ10により受けることができて、ケース27の下方移動を防止することができ、エアバッグ40の突出方向を安定させることができる。その結果、エアバッグ40を、カウルルーバ7から上方に突出するように配設される図示しないワイパとの干渉を抑えて、後上方に向かって突出させることができて、支障なく、歩行者を保護可能に展開膨張させることができる。
従って、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、搭載部位の意匠性を良好にできる。
特に、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、ケース27を、アルミニウム製としており、図3・4に示すごとく、前後方向に沿う断面図において、前部側の部位のみをフードパネル15に取付固定させていることから、ケース27自体の剛性を確保し難い。しかし、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ40の展開膨張時に、ケース底壁部30の下面側がストッパ10を介して、剛性を有したカウルパネル8に支持される構成であることから、エアバッグ40の展開膨張時に、ケース27が下方に移動せず、かつ、ケース底壁部30の変形も、ストッパ10により、確実に抑えることができる。そのため、エアバッグ40の膨張初期に、底壁部30側の変形を抑えて、カバー部20及び後壁部28aを、確実に変形させることができ、カバー部20及び後壁部28の変形により生じた開口Hから、エアバッグ40を円滑に突出させることができる。
なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、フードパネル15及びケース27をアルミニウム製としており、エアバッグ40の展開膨張時に、ケース27の後壁部28aも変形させる構成としているが、フードパネル及びケースは、鋼製としてもよく、ケースとして、エアバッグの膨張時に後壁部を変形させない構成のものを使用してもよい。しかし、アルミニウムは鋼に比べて軟らかく、変形しやすいことから、ヒンジ部21を容易に変形させる点からは、少なくともフードパネルは、アルミニウム製とすることが、好ましい。勿論、後壁部28aを、上端28bを後方に移動させるように変形させた場合、カバー部21が開いて形成される開口Hを、後壁部28aの開き分大きくすることができることから、ケース27をアルミニウムから構成して、後壁部28aを変形可能な構成とすることが好ましい。
なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、カバー部20がアウタパネル16のみから構成されているが、カバー部の構成はこれに限られるものではなく、ケースをカバー部周縁に固定させる構成であれば、アウタパネルとインナパネルとから構成されるカバー部を使用してもよい。
また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、カバー部20の開き時の回転中心として、凹溝状に切り欠かれたヒンジ部21を配設させているが、ヒンジ部の形状はこれに限られるものではなく、例えば、フードパネルにおけるインナパネルとアウタパネルとの相互の連結(溶接)部位付近のアウタパネル単体部位には、応力集中が生じ易いことから、この連結部位の後縁近傍のアウタパネルの部位をヒンジ部として、構成してもよい。また、実施形態のごとく、ヒンジ部21として凹溝22を備える構成のものを使用する場合、図3の二点鎖線に示すごとく、凹溝22の下部側に、凹溝22の部位の破断を防止可能に、前後方向の両端をパネル本体19側とカバー部20側とに連結される帯状の連結部材44を、1つ若しくは複数配設させる構成としてもよい。
さらに、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、ケース底壁部30の下面を、ストッパ10を介して、カウルルーバ8に支持させている構成であるが、勿論、ストッパ10を配設させずに、ケース底壁部30の下面を、直接、カウルパネル8のフランジ部に支持させる構成としてもよい。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の側面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置におけるケース及びカバー部の左右方向の端部付近を示す概略断面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略断面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態の車両の斜視図である。
符号の説明
1…ボディ、
6…カウル、
8…カウルパネル、
10…ストッパ、
15…フードパネル、
15a…後縁、
16…アウタパネル、
17…インナパネル、
19…パネル本体、
20…カバー部、
20a…前縁、
20b…後縁、
21…ヒンジ部、
22…凹溝、
27…ケース、
30…底壁部、
35…インフレーター、
40…エアバッグ、
V…車両、
M…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 板金製のフードパネルと、
    該フードパネルの後端付近に配設されるとともに、膨張用ガスを流入させて後上方に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    上方を開口させて前記エアバッグを収納するケースと、
    を備える構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
    前記フードパネルの後縁側に、前記フードパネルと一体的に構成されるとともに、前記ケースの上方を覆うカバー部が、配設され、
    前記カバー部が、前記エアバッグの展開膨張時に、後縁側を上方側に開かせるように、前縁側に配設されるヒンジ部を塑性変形させて、前記ケースの上端から離れるように開いた開口から前記エアバッグを突出可能な構成とされ、
    前記ケースが、前記フードパネルにおける前記カバー部周縁となる部位に取付固定されるとともに、少なくとも前記エアバッグの展開膨張時に、下面側を、前記フードパネル後端下方に配設される車体側部材から延びるストッパに支持され、下方移動を防止されて、配設されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
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