JP2005343202A - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

歩行者用エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005343202A
JP2005343202A JP2004161922A JP2004161922A JP2005343202A JP 2005343202 A JP2005343202 A JP 2005343202A JP 2004161922 A JP2004161922 A JP 2004161922A JP 2004161922 A JP2004161922 A JP 2004161922A JP 2005343202 A JP2005343202 A JP 2005343202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
panel
hood panel
pedestrian
assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004161922A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Mizuno
喜夫 水野
Atsushi Nagata
篤 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2004161922A priority Critical patent/JP2005343202A/ja
Publication of JP2005343202A publication Critical patent/JP2005343202A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】搭載部位の意匠性を良好にできる歩行者用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】フードパネル14と、フードパネル14の後端付近における下部側に折り畳まれて収納されるエアバッグ40と、インフレーター35と、を備える歩行者用エアバッグ装置。折り畳まれたエアバッグ40とインフレーター35とが、車両への搭載前に、予め相互に組み付けられたエアバッグ組付体Aとして、構成される。フードパネル14の後端側に、フードパネル14の前部側上面から一体的に連なって形成されて、膨張時のエアバッグ40に押されて後縁側を上方へ開かせてエアバッグ40の突出用開口Hを形成可能なカバー部19と、カバー部19の下方でエアバッグ組付体Aの下方側を支持して収納する板金製の収納部23と、が配設される。収納部23が、後端側に、エアバッグ組付体Aを収納させるための組付口26を開口させている。
【選択図】図4

Description

本発明は、フードパネルと、フードパネルの後端付近に折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備える歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、歩行者用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとが、折り畳まれたエアバッグの上方を覆う扉部とともに、一体化された合成樹脂製のケースに、収納されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、フードパネルのアウタパネルに、エアバッグ突出用の開口を形成しておき、その開口をアウタパネルと同じ板金から形成した扉部によって覆うように構成した歩行者用エアバッグ装置もあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−306101公報 特開2004−90795公報
しかし、特許文献1の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に開く開口を覆う扉部が、合成樹脂製であることから、扉部の周囲に配置されるフードパネルの板金製のアウタパネルとの間に、材質の相違によって、見切り線が表れ、エアバッグ装置の搭載部位付近の意匠性を低下させていた。
また、特許文献2の歩行者用エアバッグ装置において、扉部を周囲のアウタパネルと同じ板金材料から形成していても、見切り線が表れており、これまた、エアバッグ装置の搭載部位付近の意匠性を低下させていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、搭載部位の意匠性を良好にできる歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、板金製のフードパネルと、
フードパネルの後端付近における下部側に配設されるとともに、膨張用ガスを流入させて後上方に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
折り畳まれたエアバッグとインフレーターとが、車両への搭載前に、予め相互に組み付けられたエアバッグ組付体として、構成され、
フードパネルの後端側に、
フードパネルの前部側上面から一体的に連なって形成されて、折り畳まれたエアバッグの上方を覆うとともに、膨張時のエアバッグに押されて前縁側を曲げ塑性変形させるヒンジ部として後縁側を上方へ開かせて、エアバッグの突出用開口を形成可能なカバー部と、
カバー部の下方で、エアバッグ組付体の下方側を支持して収納する板金製の収納部と、
が配設され、
収納部が、後端側に、エアバッグ組付体を収納させるための組付口を開口させて、構成されていることを特徴とする。
本発明の歩行者用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグの上方を覆うカバー部が、曲げ塑性変形可能とされるヒンジ部を介して、フードパネルにおける他の部位と一体的に構成されていることから、フードパネルの外表面側に、カバー部と周囲のフードパネルとの境界部分が表れず、歩行者用エアバッグ装置の搭載部位の意匠性を良好にすることができる。
勿論、本発明の歩行者用エアバッグ装置においても、カバー部は、エアバッグの展開膨張時に、後縁側を上方に開かせるように前縁側のヒンジ部を曲げ塑性変形させて、開いて形成された突出用開口からエアバッグが突出することから、エアバッグは、支障なく、歩行者を保護可能に展開膨張することとなる。
従って、実施形態の歩行者用エアバッグ装置では、搭載部位の意匠性を良好にできる。
また、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを予め相互に組み付けて構成されるエアバッグ組付体を、フードパネルにおけるカバー部の下方に配設される収納部内に、後端側の組付口を介して、下面側を支持されるように収納させる構成である。すなわち、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグ組付体を後方側から収納部内に収納させ、下面側を支持された状態で、所定箇所を収納部に固定させれば、エアバッグ組付体をフードパネルに固定させることができることから、例えば、エアバッグ組付体を、下方からフードパネルに固定させる場合と比較して、エアバッグ組付体を下方から支持しなくともよい分、エアバッグ組付体のフードパネルへの搭載作業が容易となる。
さらに、通常、車両のフードパネルは、上面側に配設されるアウタパネルと、アウタパネルの下面側に配設されるインナパネルと、から構成されている。そして、インナパネルには、通常、周縁近傍となる部位に、強度を向上させるための補強用リブが、下方に突出するように、配設されている。しかし、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、エアバッグ組付体を収納させるための収納部をフードパネルの後縁側に配設させている構成であることから、収納部を、従来のインナパネルに形成される補強用リブから外れた後縁側に配設させればよく、従来のフードパネルを大幅に設計変更しなくとも、エアバッグ組付体を搭載することができる。また、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、収納部は、板金製とされて、後端側に組付口を開口させた構成とされている。すなわち、収納部として、エアバッグ組付体の前側と左右両側に配設される側壁部と、エアバッグ組付体の下側を覆う底壁部と、を備える構成とすることができて、この場合、収納部により、フードパネル後縁側部位の強度を、確保することも可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後の方向は、車両の前後方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の前方側から後方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、図1〜5に示すように、フードパネル14と、フードパネル14の後端付近における下部側に配設されるエアバッグ40と、エアバッグ40に膨張用ガスを供給するインフレーター35と、折り畳まれたエアバッグ40とインフレーター35とを収納するケース29と、を備えて構成されている。
フードパネル14は、車両Vにおける図示しないエンジンルームの上部側を覆うように配設されるもので、左右方向の両端側における後縁14a付近となる位置において、図示しないヒンジを使用して、車両Vのボディ1側に対して前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル14は、共にアルミニウム(アルミニウム合金)製とされて、上面側のアウタパネル15と、アウタパネル15の下面側に配設されるインナパネル16と、を備えて構成されている。インナパネル16には、アウタパネル15よりも剛性を高くしてアウタパネル15を支持可能なように、剛性を確保するための補強用リブ16aが、周縁近傍となる位置に、全周にわたって連続的に配設されている(図2参照)。
また、フードパネル14は、後縁14a側を、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲させて構成されている。フードパネル14の後方には、フロントウィンドシールド11との間となる部位に、カウルパネル8と、カウルパネル8の上方に配設されるカウルルーバ7と、から構成されるカウル6が、配設されている。
また、フードパネル14は、エンジンルームの上部側を覆うパネル本体18を備えている。パネル本体18の後方側となるフードパネル14の後端側には、パネル本体18と一体的に構成されるカバー部19と、カバー部19の下方に配設されて後述するエアバッグ組付体Aを収納する収納部23と、が、配設されている。カバー部19は、実施形態の場合、エアバッグ組付体Aの上部側を覆うように、アウタパネル15のみから構成されている。
カバー部19は、収納部23内に収納されるケース29の上方側を覆い可能なように、フードパネル14における左右方向の略全域にわたって配設されている。カバー部19の前縁19a側には、ヒンジ部20が配設されている。このヒンジ部20は、アウタパネル15の裏面側を切り欠くように、連続的、若しくは、断続的に配設される凹溝21を備える構成とされ、エアバッグ40の展開膨張時に、凹溝21の周縁部位を曲げ塑性変形させて、カバー部19の後縁19b側を上方側に開き可能な構成とされている。凹溝21は、実施形態の場合、断面略V字形状とされており、プレス加工や切削加工等により、形成されている。ヒンジ部20(凹溝21)は、ケース29(収納部23)の前方側となる部位(前側部位20a)においては、ケース29に沿って左右方向の中央付近を前方側に突出させるように配設され、ケース29(収納部23)の左右両側となる部位(左・右側部位20b・20c)においては、それぞれ、前側部位20aの端部とフードパネル14の後縁14a近傍部位とを連結するように、後方開きのテーパ状に、配設されている。すなわち、実施形態の場合、カバー部19は、図2に示すように、上方から見て、車両後方側を幅広とした略台形状とされている。
そして、実施形態のカバー部19では、収納部23の左右両側となる部位19d・19eの前縁側に配設されるヒンジ部20b・20cが、左右両端側を後方側に位置させるように、後縁19bに対して斜め交差するように、配設されている構成である。そして、この部位19d・19eは、エアバッグ40の展開膨張時に、ヒンジ部20b・20c近傍の部位を伸ばしつつ、かつ、ヒンジ部20b・20cの部位が破断しないように、開くこととなる。すなわち、カバー部19における左右両側部位19d・19eは、図5の二点鎖線に示すごとく、左右両端側にかけて開口距離を小さくするように開くこととなり、エアバッグ40の展開膨張時に、上方に向かって大きく開き難い。そのため、実施形態ではカバー部19におけるケース29の上部側に位置する部位19cが、膨張用ガスを流入させたエアバッグ40により大きく上方側に押圧されても、左右の部位19d・19eがストッパとして作用するような態様となって、この部位19cが、後縁19bを上方側に向けるように、大きく開くことを、抑えることができる。
収納部23は、実施形態の場合、インナパネル16における補強用リブ16aの後部側の部位を曲げ加工して、インナパネル16と一体的に形成されている。収納部23は、図2に示すように、左右方向の幅寸法を、フードパネル14における左右方向の幅寸法よりも小さく設定されており、フードパネル後縁14aにあわせて、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。収納部23は、上端側を開口されるとともにケース29の前部側と左右両側とを覆うように配設される側壁部24と、ケース29の下部側を覆うように配設される底壁部25と、を備えて、後端側に、後述するエアバッグ組付体Aを挿通可能とする組付口26を有した構成とされている。底壁部25には、インフレーター35の後述するボルト37を挿通可能な複数の挿通孔25aが、形成されている(図4参照)。
また、収納部23と補強用リブ16aとの間には、インナパネル16をアウタパネル15に溶接させて固定させる溶接部位16bが、配設されている。また、溶接部位16bは、図5に示すごとく、収納部23の左右両側におけるカバー部19から離れた部位にも、配設されている。すなわち、収納部23は前方側と、左右両側におけるカバー部19から離れた部位と、に配設される溶接部位16bにより、アウタパネル15と結合される構成である。また、収納部23は、図3・4に示すように、底壁部25における後端側を、カウルルーバ7、及び、カウルルーバ7と収納部23との間に配設されるシール部材9を介して、カウルパネル8に支持させた構成とされている。
ケース29は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされており、図2に示すように、左右方向の幅寸法を、収納部23内に収納可能に、収納部23の左右方向の幅寸法と略同一とされ、収納部23にあわせて、上方から見て、左右方向の中央付近を前方側に突出させるように、湾曲して、形成されている。ケース29は、上端側を開口させた略四角筒形状の周壁部30と、周壁部30の下端側を閉塞するように配設される底壁部31と、上端側の開口29aを塞ぐように配設される扉部32と、を備えて、防水性を確保可能な略箱形状とされている。
扉部32は、エアバッグ40の展開膨張時に、エアバッグ40に押されて開き可能な構成とされている。実施形態の場合、扉部32は、前端側の部位に、周壁部30と連結されるとともに、開き時の回転中心となるヒンジ部32aを備えて構成されている。また、扉部32の後端側には、周壁部30における後壁部30aに形成される係止凹部30bに係止可能として、扉部32の後端側を周壁部30側に係止させる係止突起32bが、配設されている。係止突起32bは、図5に示すように、左右方向に沿って断続的に、形成されている。この係止突起32bは、エアバッグ40が膨張用ガスを流入させて扉部32を上方に押圧するように膨張した際に、係止凹部30bとの係止状態を解除可能に、構成されている。
また、ケース底壁部31には、インフレーター35のボルト37を挿通可能な複数の挿通孔31aが、形成されている(図4参照)。さらに、ケース29における後端側の部位(折り畳まれたエアバッグ40と後壁部30aとの間)には、図3・4に示すごとく、前縁側を、後方側に向かって上昇させるように傾斜させるとともに、後壁部30aと底壁部31とを連結するように配設される略直角三角形状のガイドリブ29bが、配設されている。このガイドリブ29bは板状とされて、左右方向に沿って複数配設されるもので(図5参照)、前縁側の傾斜面によりエアバッグ40の膨張時における後上方への突出をガイドするとともに、ケース29における後壁部30aの強度を補強するために、配設されている。
インフレーター35は、実施形態の場合、図2に示すごとく、ケース29(収納部23)の左右両端側となる2箇所に、配設されて、それぞれ、ガス吐出口(図示せず)を備えた略円柱状とされている。各インフレーター35は、エアバッグ40内に膨張用ガスを流入可能に、エアバッグ40に連結されている。また、各インフレーター35は、図4に示すように、板金製のブラケット36により保持されており、このブラケット36を、ボルト37及びナット38を使用して、ケース底壁部31を介して収納部23の底壁部25に取付固定される構成である。なお、実施形態の場合、インフレーター35は、ケース29内において、折り畳まれたエアバッグ40の後部側に、収納されている。
エアバッグ40は、インフレーター35から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、実施形態の場合、ポリエステルやポリアミド糸等を使用した織布から、形成された袋状としており、図4に示すごとく、インフレーター35を固定するボルト37を利用して、インフレーター35とともに、ケース底壁部31を介して、収納部23の底壁部25に取付固定されている。エアバッグ40は、図2の二点鎖線及び図7に示すごとく、膨張完了時の形状を、正面側から見て、左右方向に幅広とした略U字形状に形成されるもので、左右方向に沿って配設される横膨張部41と、横膨張部41の左右両端からフロントピラー12の前面側を覆うように後方側に延びる縦膨張部42・42と、を備えて構成されている。横膨張部41は、エアバッグ40の膨張完了時において、カウルルーバ7の上面からフロントウィンドシールド11の下部前面付近にかけてを、左右方向の略全長にわたって覆うように、構成されている。
車両Vには、図1に示すごとく、フロントバンパ3に、歩行者との衝突を検知若しくは予知可能なセンサ4が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との衝突を検知した信号をセンサ4から入力させた際、インフレーター35を作動させて、エアバッグ40を展開膨張させるように、構成されている。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mは、以下のようにして、車両Vに搭載されることとなる。まず、折り畳まれたエアバッグ40に、ブラケット36に保持されたインフレーター35を接続させる。その後、底壁部31の挿通孔31aからボルト37を突出させるようにして、エアバッグ40とインフレーター35とを、開口29aからケース29内に収納させ、ケース29から突出しているボルト32に、抜け止め用の図示しないスプリングワッシャを嵌めておく。次いで、開口29aを塞ぐように扉部32を閉め、係止突起32bを係止凹部30bに係止させて、エアバッグ組付体Aを形成する。
その後、底壁部25の挿通孔25aからボルト37を突出させるようにして、エアバッグ組付体Aを、組付口26から収納部23内に収納させ、底壁部25から突出しているボルト37に、ナット38を締結させて、エアバッグ組付体Aを、フードパネル14に固定させる。そして、フードパネル14を、図示しないヒンジを利用して、車両Vのボディ1側に固定させれば、歩行者用エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、車両搭載状態において、インフレーター35に作動信号が入力されれば、インフレーター35から膨張用ガスが吐出され、エアバッグ40が、ケース29の扉部32を押し開くように膨張することとなる。そして、ケース29の開口29aから突出したエアバッグ40が、カバー部19を押圧して、カバー部19が、ヒンジ部20を塑性変形させつつ後縁19b側を上方に移動させるように開き、エアバッグ40が、開いた突出用開口Hから、後上方に向かって突出して、図1・2の二点鎖線及び図6・7に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、折り畳まれたエアバッグ40の上方を覆うカバー部19が、曲げ塑性変形可能とされるヒンジ部20を介して、パネル本体18と一体的に構成されていることから、フードパネル14の外表面側に、カバー部19と周囲のパネル本体18との境界部分が表れず、歩行者用エアバッグ装置Mの搭載部位の意匠性を良好にすることができる。
勿論、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mにおいても、カバー部19は、エアバッグ40の展開膨張時に、後縁19b側を上方に開かせるように、ヒンジ部20を曲げ塑性変形させて、開いて形成された突出用開口Hからエアバッグ40が突出することから、エアバッグ40は、支障なく、歩行者を保護可能に展開膨張することとなる。特に、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ組付体Aを収納させる収納部23が、剛性を有したインナパネル16から構成されるとともに、下部側(底壁部25側)をカウルパネル8に支持される構成である。そのため、エアバッグ40の展開膨張時に、収納部23が下方に移動するように変形することを抑えることができ、エアバッグ40の突出方向を安定させることができる。その結果、エアバッグ40を、カウルルーバ7から上方に突出するように配設される図示しないワイパとの干渉を抑えて、後上方に向かって突出するように、円滑に展開膨張させることができる。
従って、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、搭載部位の意匠性を良好にできる。
また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、折り畳まれたエアバッグ40とインフレーター35とを予め相互に組み付け、ケース29内に収納させて構成されるエアバッグ組付体Aを、フードパネル14におけるカバー部19の下部側に配設される収納部23内に、後端側の組付口26を介して収納させ、ケース29から突出しているボルト37を利用して収納部23の底壁部25に固定させることにより、フードパネル14側に固定する構成である。すなわち、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ組付体Aを、組付口26を介して収納部23内に収納させ、下方側を底壁部25に支持させた状態で、底壁部25から突出しているボルト37にナット38を締結させれば、エアバッグ組付体Aをフードパネル14に固定することができる。そのため、例えば、エアバッグ組付体を、下方からフードパネルに固定させる場合と比較して、エアバッグ組付体Aを下方から支持しなくともよい分、エアバッグ組付体Aのフードパネル14への搭載作業が容易となる。なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、インフレーター35のボルト37を利用して、エアバッグ組付体Aを、収納部23における底壁部25に固定させている構成であるが、エアバッグ組付体の収納部への固定位置はこれに限られるものではなく、例えば、エアバッグ組付体を、下方側を底壁部に支持させつつ、収納部における周壁部に固定させる構成としてもよい。
また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mに使用されるフードパネル14は、アウタパネル15とインナパネル16とから構成されており、インナパネル16には、周縁近傍となる部位に、強度を向上させるための補強用リブ16aが、下方に突出するように配設されている構成である。しかしながら、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ組付体Aを収納させるための収納部23は、インナパネル16に形成される補強用リブ16aから外れた後縁側に配設されていることから、従来のフードパネルを大幅に設計変更しなくとも、インナパネル16における補強用リブ16aの後部側の部位を凹ませて収納部23を形成すれば、エアバッグ組付体Aを搭載することができる。また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、収納部23が、図2〜4に示すごとく、エアバッグ組付体Aの前側と左右両側とに配設される側壁部24と、エアバッグ組付体Aの下側に配設される底壁部25と、を備える構成であることから、収納部23により、フードパネル後縁14a側部位の強度を、確保することができる。なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、収納部23は、インナパネル16と一体に構成されているが、勿論、収納部として、板金製とされて、インナパネル16と別体から構成されるものを使用してもよい。そして、収納部をインナパネルと別体から構成する場合には、カバー部として、実施形態のごとくアウタパネルのみから構成されるものではなく、アウタパネルとインナパネルとから構成されるものを使用してもよい。
なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、フードパネル14をアルミニウム製としているが、フードパネルとして、鋼製のものを使用してもよい。しかし、アルミニウムは鋼に比べて軟らかく、変形しやすいことから、ヒンジ部20を容易に変形させる点からは、フードパネルをアルミニウム製とすることが、好ましい。また、アルミニウム製のフードパネル14は、容易に変形しやすいことから、パネル本体18の部位が変形して、フードパネル14のみを交換する必要が生ずる場合がある。しかし、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、折り畳まれたエアバッグ40とインフレーター35とをケース29に収納させたエアバッグ組付体Aを、フードパネル14の後縁14a側において後方を開口させた収納部23内に収納させてボルト37止めしている構成である。そのため、収納部23の底壁部31から突出しているボルト37からナット38を外し、組付口26を挿通させるようにして収納部23からエアバッグ組付体Aを取り出せば、フードパネル14からエアバッグ組付体Aを、容易に、取り外すことができる。その結果、フードパネル14の交換作業が容易となる。
なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ40とインフレーター35とを収納させるケース29を合成樹脂製としているが、エアバッグの展開膨張時に扉部を開かせてエアバッグを突出可能な構成であれば、ケースとして、例えば、アルミニウム(アルミニウム合金)から構成されているものを使用してもよく、さらには、図8に示すごとく、織布や合成樹脂製のフィルム等から構成される可撓性を有した袋体46に、エアバッグ40とインフレーター35とを収納させ、この袋体46を、前方・上方・左右両側を開口させた断面略逆L字状の板金製の支持部材47に支持させる構成としてもよい。しかし、エアバッグ組付体Aの軽量化や取付作業性の見地からは、ケース29を合成樹脂製とすることが、好ましい。
また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置Mでは、カバー部19の開き時の回転中心として、凹溝状に切り欠かれたヒンジ部20を配設させているが、ヒンジ部の形状はこれに限られるものではなく、例えば、アウタパネル15とインナパネル16における溶接部位16b付近のアウタパネル15単体部位には、応力集中が生じ易いことから、この溶接部位16bの後縁近傍のアウタパネル15の部位をヒンジ部として、構成してもよい。また、実施形態のごとく、ヒンジ部19として凹溝21を備える構成のものを使用する場合、図3の二点鎖線に示すごとく、凹溝21の下部側に、凹溝21の部位の破断を防止可能に、前後方向の両端をパネル本体18側とカバー部19側とに連結される帯状の連結部材44を、1つ若しくは複数配設させる構成としてもよい。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の側面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置における車両前後方向に沿った概略断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置における収納部及びカバー部の左右方向の端部付近を示す概略断面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略断面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態の車両の斜視図である。 本発明の他の実施形態である歩行者用エアバッグ装置における車両前後方向に沿った概略断面図である。
符号の説明
1…ボディ、
14…フードパネル、
14a…後縁、
15…アウタパネル、
16…インナパネル、
16a…補強用リブ、
16b…溶接部位、
18…パネル本体、
19…カバー部、
19a…前縁、
19b…後縁、
20…ヒンジ部、
23…収納部、
24…側壁部
25…底壁部、
26…組付口
29…ケース、
35…インフレーター、
40…エアバッグ、
A…エアバッグ組付体、
H…突出用開口、
V…車両、
M…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 板金製のフードパネルと、
    該フードパネルの後端付近における下部側に配設されるとともに、膨張用ガスを流入させて後上方に向かって展開膨張可能に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    を備える構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
    折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとが、車両への搭載前に、予め相互に組み付けられたエアバッグ組付体として、構成され、
    前記フードパネルの後端側に、
    前記フードパネルの前部側上面から一体的に連なって形成されて、折り畳まれた前記エアバッグの上方を覆うとともに、膨張時の前記エアバッグに押されて前縁側を曲げ塑性変形させるヒンジ部として後縁側を上方へ開かせて、前記エアバッグの突出用開口を形成可能なカバー部と、
    該カバー部の下方で、前記エアバッグ組付体の下方側を支持して収納する板金製の収納部と、
    が配設され、
    前記収納部が、後端側に、前記エアバッグ組付体を収納させるための組付口を開口させて、構成されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
JP2004161922A 2004-05-31 2004-05-31 歩行者用エアバッグ装置 Withdrawn JP2005343202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161922A JP2005343202A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 歩行者用エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161922A JP2005343202A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 歩行者用エアバッグ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005343202A true JP2005343202A (ja) 2005-12-15

Family

ID=35495991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004161922A Withdrawn JP2005343202A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 歩行者用エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005343202A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3012161A1 (en) 2014-10-24 2016-04-27 Toyoda Gosei Co., Ltd. Pedestrian protection aribag device
JP2016084006A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 豊田合成株式会社 歩行者用エアバッグ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3012161A1 (en) 2014-10-24 2016-04-27 Toyoda Gosei Co., Ltd. Pedestrian protection aribag device
JP2016084006A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 豊田合成株式会社 歩行者用エアバッグ装置
JP2016084007A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 豊田合成株式会社 歩行者用エアバッグ装置
EP3369631A1 (en) 2014-10-24 2018-09-05 Toyoda Gosei Co., Ltd. Pedestrian protection airbag device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7287618B2 (en) Collision object protection assembly
JP4134328B2 (ja) 車両用フードエアバッグ装置のフードへの組付け構造
JP2007196796A (ja) 車両用フードエアバッグ装置
JP5077216B2 (ja) エアバッグ装置
JP5029643B2 (ja) エアバッグ装置
EP3012161B1 (en) Pedestrian protection aribag device
JP7115411B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4946664B2 (ja) エアバッグ装置
JP2006273137A (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP2009012587A (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP6747359B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP2005343202A (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP4096855B2 (ja) エアバッグ装置
JP6747357B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP4269981B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP4207823B2 (ja) フードパネル
JP2005280556A (ja) フードパネル
JP2022188696A (ja) エアバッグ装置
JP4238755B2 (ja) フードパネル
JP4433845B2 (ja) フードパネル
JP4010158B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP4345579B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
JP2007008278A (ja) 歩行者保護装置
JP4013679B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP7188343B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807