JP2009012587A - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントグリルの部位に配置されていても、ラジエーターの冷却を円滑に行なうことができ、かつ、膨張を完了させたエアバッグにより歩行者を的確に保護可能な歩行者用エアバッグ装置の提供。
【解決手段】本発明の歩行者用エアバッグ装置M1は、エンジンルームER内に配置されるラジエーター8の前方に配設されるフロントグリル12の部位に折り畳まれて収納されるエアバッグ27を備えている。フロントグリル12が、外気をラジエーター8側に導入可能とするように前後方向で貫通される貫通孔14を備えた通気部13と、通気部13の周囲に配置されるフレーム部16と、を備える。エアバッグ27が、フレーム部16内に折り畳まれて収納され、フードパネル9の前端9a側を覆うパネルカバー部、若しくは、ヘッドランプの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部、の少なくとも一方を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、歩行者が車両と当たった際に、車両から受けるダメージを極力抑えて歩行者を保護可能な歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、歩行者用エアバッグ装置としては、エンジンルーム内に配置されるラジエーターの前方に配設されるフロントグリルの部位に折り畳んで収納させたエアバッグを、車両の前端側を覆うように膨張させて、歩行者が車両の前端側に当たるのを防止する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−63499公報
しかし、従来の歩行者用エアバッグ装置では、フロントグリルの部位にエアバッグを折り畳んで収納させていることから、ラジエーター側に外気を導入させてラジエーターを冷却する機能を確保できない虞れがあった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、フロントグリルの部位に配置されていても、ラジエーターの冷却を円滑に行なうことができ、かつ、膨張を完了させたエアバッグにより歩行者を的確に保護可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、車両の前端側であって、エンジンルーム内に配置されるラジエーターの前方に配設されるフロントグリルの部位に折り畳まれて収納され、膨張時に前方へ突出しつつ、車両の前端側を覆うように展開膨張するエアバッグを備えた歩行者用エアバッグ装置であって、
フロントグリルが、前方側の外気を後方側に配置されるラジエーター側に導入可能とするように前後方向で貫通される貫通孔を備えた通気部と、通気部の周囲に配置されるフレーム部と、を備える構成とされ、
エアバッグが、フレーム部内に折り畳まれて収納されるとともに、膨張完了時に、エンジンルームの上方に配置されるフードパネルの前端側を覆うパネルカバー部、若しくは、フロントグリルの左右両側に配置されるヘッドランプの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部、の少なくとも一方を備えていることを特徴とする。
本発明の歩行者保護エアバッグ装置では、フロントグリルにおいて、前後方向で貫通される貫通孔を備えた通気部の周囲に配置されるフレーム部の部位に、エアバッグを折り畳んで収納させていることから、エンジンルーム内への通気性を確保することができ、通気部に設けられた貫通孔を介して、支障なく、ラジエーター側に外気を導入させることができる。そのため、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、フロントグリルの部位に配置されていても、フロントグリルを介して導入される外気により、ラジエーターを円滑に冷却することができる。また、フレーム部内に折り畳まれて収納されるエアバッグは、膨張完了時に、エンジンルームの上方に配置されるフードパネルの前端側を覆うパネルカバー部、若しくは、フロントグリルの左右両側に配置されるヘッドランプの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部、の少なくとも一方を備えていることから、歩行者が車両と当たる際に、歩行者が、フードパネルの前端の下方に配置されるラジエーターサポートメンバーや、ヘッドランプ等の硬い部材と当たることを防止でき、歩行者を膨張を完了させたエアバッグにより、的確に保護することができる。
したがって、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、フロントグリルの部位に配置されていても、ラジエーターの冷却を円滑に行なうことができ、かつ、膨張を完了させたエアバッグにより歩行者を的確に保護することができる。
また、本発明の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグを、フロントグリルの外周縁側に配置されるフレーム部の部位に、折り畳んで収納させる構成とすれば、フロントグリルの外周縁側となる上縁側や下縁側となる左右方向に沿った広いエリアや、左右の縁部側となる上下方向に沿った広いエリアに、エアバッグを折り畳んで収納させることができることから、膨張用ガスの流入時に、エアバッグを、広いエリアを覆うように、迅速に展開膨張させることができて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後、上下、及び、左右の方向は、車両の前後、上下、及び、左右の方向に沿う方向を基準とする。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1は、図1〜3に示すように、車両Vの前端側であって、エンジンルームER内に配置されるラジエーター8の前方に配設されるフロントグリル12の部位に、配設されている。実施形態の場合、フロントグリル12は、エンジンルームERの上方を覆うフードパネル9の前端9aと、フロントバンパ7と、の間に配置されるもので、ボディ1から延びる取付ブラケット3,5により、後述するフレーム部16の車両後方側を支持されるようにして、取り付けられている。取付ブラケット3は、図3に示すように、ラジエーター8を保持するボディ1側のラジエーターサポートメンバー2から延びるように形成されている。取付ブラケット5は、図3に示すように、外周側をフロントバンパ7に覆われるボディ1側のバンパリインフォースメント4から延びるように形成されている。
さらに、フロントグリル12は、左右のヘッドランプ10L,10Rの間に配置されるもので、実施形態の場合、図2に示すように、車両前方側から見て、上辺側を下辺側より幅広とした略台形状とされている。フロントグリル12は、合成樹脂製とされるもので、実施形態の場合、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーや、ABS樹脂等の合成樹脂から構成されて、表面側に塗装やめっき処理等の表面処理を施されて、良好な意匠面を備えている。そして、フロントグリル12は、後方側に配置されるラジエーター8側に外気を導入可能とする通気部13と、フロントグリル12の外周縁側に配置されるフレーム部16と、から構成されている。
通気部13は、図2,3に示すように、実施形態の場合、幅方向を前後方向に沿わせるように配置される板状部材13aを、前後方向側から見て格子状に交差させて構成されるもので、板状部材13a間の隙間を、前後方向で貫通される貫通孔14として、外気Aを、貫通孔14を介してラジエーター8側に導入可能な構成とされている。
フレーム部16は、通気部13の外周縁を全周にわたって囲むように、車両前方側から見て、図2に示すように、上辺側を下辺側より幅広とした略台形枠状とされている。実施形態の場合、フレーム部16は、エアバッグ27とインフレーター23とを収納する後述する収納部21を構成するもので、前後方向に沿った断面形状を後方側を開口させた略U字形状とされる前側部材17と、前側部材17の後方側の開口を塞ぐように形成される別体の後側部材19と、から構成されている。すなわち、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フレーム部16における前側部材17と後側部材19とにより囲まれる部位を、収納部21として、折り畳まれたエアバッグ27とインフレーター23とを収納させている。実施形態の場合、前側部材17と後側部材19とは、図示しないクリップ等の連結手段を利用して、相互に連結されている。また、前側部材17における前端側の部位には、エアバッグ27が内部に膨張用ガスを流入させて展開膨張する際に、膨張するエアバッグ27により押圧されて破断可能とされる破断予定部18が、台形枠の枠に沿った全周にわたって連続的に、形成されている。この破断予定部18は、フレーム部16の前側部材17を内周面側から、前後方向に沿った断面において略V字形状に切り欠くようにして形成されるもので、図3に示すように、フレーム部16における上側部位16aでは、上下の略中央に配置され、フレーム部16における下側部位16bでは、上端近傍に配置されている。また、破断予定部18は、フレーム部16における左側部位16c及び右側部位16dにおいては、図示しないが、上側部位16aに形成される部位から下側部位16bに形成される部位にかけて連続するように、形成されている。そして、実施形態では、エアバッグ27の展開膨張時に、この破断予定部18が破断し、破断予定部18の周囲の部位がエアバッグ27に押されて開くようにして形成された突出用開口Oから、エアバッグ27が、前方へ突出しつつ、膨張を完了させることとなる(図4参照)。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1は、図3に示すように、折り畳まれて収納されるエアバッグ27、エアバッグ27に膨張用ガスを供給するインフレーター23、折り畳まれたエアバッグ27とインフレーター23とを収納する収納部21、を備えて構成されている。収納部21は、既述したごとく、フロントグリル12におけるフレーム部16から構成されている。
インフレーター23は、図示しないガス吐出口を備えた略円柱状とされるもので、実施形態の場合、図2に示すように、フレーム部16における下側部位16bの左右両端側となる2箇所において、それぞれ、軸方向を左右方向に沿わせるように、配設されている。各インフレーター23は、エアバッグ27内に膨張用ガスを供給可能に、エアバッグ27に連結されている。また、各インフレーター23は、図3に示すように、板金製のブラケット24により保持されており、このブラケット24に形成されるボルト24aを、後側部材19を貫通させて、バンパリインフォースメント4から延びる取付ブラケット5にナット25止めすることにより、歩行者用エアバッグ装置M1をボディ1側に固定させている。なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フレーム部16における上側部位16aも、図示しないボルト等の固定手段を利用して、ラジエーター8を保持するボディ1側のラジエーターサポートメンバー2から延びる取付ブラケット3に、固定されている。
エアバッグ27は、インフレーター23から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、実施形態の場合、ポリエステルやポリアミド糸等を使用した織布から形成された袋状としており、図3に示すごとく、インフレーター23を固定させるボルト24aを利用して、インフレーター23とともに、収納部21を介してボディ1側の取付ブラケット5に取付固定されている。実施形態の場合、エアバッグ27は、膨張完了時に、それぞれ左右方向に沿った長尺状とされるとともに、上下で並設される2つのセル28,29を備えている。実施形態の場合、各セル28,29は、相互に連通されるもので、エアバッグ27は、インフレーター23から吐出された膨張用ガスを、セル29内に流入させ、その後、連通部位を介してセル28内に流入させるようにして、膨張を完了させることとなる。実施形態の場合、エアバッグ27は、膨張完了時における左右方向の長さ寸法及び上下方向の幅寸法を、フードパネル9の前端9a側と、フロントグリル12の左右両側に配置される左右のヘッドランプ10L,10Rの前方側から上方側にかけてと、を全域にわたって覆い可能な寸法とされている。そして、実施形態のエアバッグ27では、上方に配置されるセル28における左右方向の中間部位28aが、フードパネル9の前端9a側を覆うパネルカバー部27aとされ、セル28,29の左右両端側の部位28b,29aが、ヘッドランプ10L,10Rの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部27b,27bとされることとなる(図5参照)。また、実施形態では、エアバッグ27は、平らに展開した状態から、左右方向の幅寸法を縮めずに、上下方向の幅寸法のみを縮めるように折り畳まれた状態で、図3に示すように、フレーム部16における下側部位16bから、フレーム部16の左側部位16c及び右側部位16d(図2参照)を経て、上側部位16aにかけて、収納されている。具体的には、エアバッグ27は、中央側のパネルカバー部27aの部位を下側部位16bに収納させ、左右両端側のランプカバー部27b,27bを、左側部位16c及び右側部位16dから上側部位16aにかけて収納させるようにして、収納部21内に収納されている(図2参照)。
また、車両Vには、図1,2に示すように、フロントバンパ7の所定箇所に、歩行者との接触を予測(接近を検知)する接触予測センサ32(接近検知センサ)が配設され、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との接触を予測した信号を接触予測センサ32から入力させた際に、インフレーター23を作動させて、エアバッグ27を展開膨張させるように、構成されている。
そして、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、車両搭載時において、フロントバンパ7に配設される接触予測センサ32が歩行者との接触を予測し、インフレーター23に作動信号が入力されれば、インフレーター23から膨張用ガスが吐出され、エアバッグ27が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張することとなる。そして、膨張するエアバッグ27に押されてフレーム部16に設けられた破断予定部18が破断し、さらに、破断予定部18の周囲の部位がエアバッグ27に押されて開くようにして形成された突出用開口Oから、エアバッグ27が、前方へ突出しつつ、図1,3の二点鎖線及び図4,5の実線に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フロントグリル12において、前後方向で貫通される貫通孔14を備えた通気部13の周囲に配置されるフレーム部16の部位に、エアバッグ27を折り畳んで収納させていることから、エンジンルームER内への通気性を確保することができ、通気部13に設けられた貫通孔14を介して、支障なく、ラジエーター8側に外気Aを導入させることができる。そのため、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フロントグリル12の部位に配置されていても、フロントグリル12を介して導入される外気Aにより、ラジエーター8を円滑に冷却することができる。また、フレーム部16内に折り畳まれて収納されるエアバッグ27は、膨張完了時に、エンジンルームERの上方に配置されるフードパネル9の前端9a側を覆うパネルカバー部27aと、フロントグリル12の左右両側に配置されるヘッドランプ10L,10Rの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部27b,27bと、備えていることから、歩行者が車両Vと当たる際に、歩行者が、フードパネル9の前端9aの下方に配置されるラジエーターサポートメンバー2及びヘッドランプ10L,10R等の硬い部材と当たることを防止でき、歩行者を膨張を完了させたエアバッグ27により、的確に保護することができる。
したがって、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フロントグリル12の部位に配置されていても、ラジエーター8の冷却を円滑に行なうことができ、かつ、膨張を完了させたエアバッグ27により歩行者を的確に保護することができる。
また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フロントグリル12を、外周縁側にフレーム部16を配置させる構成として、エアバッグ27を、このフロントグリル12の外周縁側に配置されるフレーム部16の部位に、折り畳んで収納させている。そのため、フロントグリル12の外周側となる上縁側や下縁側となる左右方向に沿った広いエリアや、左右の縁部側となる上下方向に沿った広いエリアに、エアバッグ27を折り畳んで収納させることができる。具体的には、実施形態の場合、エアバッグ27は、平らに展開した状態から、左右方向の幅寸法を縮めず、上下方向の幅寸法のみを縮めるようにして折り畳まれた状態で、フレーム部16における下側部位16bから、左側部位16c及び右側部位16dを経て、上側部位16aにかけて、収納されている。すなわち、折り畳まれたエアバッグ27は、下側部位16b、左側部位16c及び右側部位16dの全域と、上側部位16aの一部と、にわたった広いエリアにわたって、収納されている。そのため、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、膨張用ガスの流入時に、エアバッグ27を左右方向に広く迅速に展開させることができることから、エアバッグ27を、広いエリアを覆うように、迅速に展開膨張させることができる。このような点を考慮しなければ、フレーム部が上下方向や左右方向の中間部位に配置され、フレーム部の周囲に通気部を配設させた構成のフロントグリルにおいて、フレーム部の部位にエアバッグを収納させる構成としてもよい。
また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、フロントグリル12におけるフレーム部16の下側部位16bに、インフレーター23を収納させていることから、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグ27が、まず、セル29内に膨張用ガスを流入させつつ、セル29により、ヘッドランプ10L,10Rの前方を含めた車両Vの前方側を左右の全域にわたって覆うように展開し、その後、セル28内に膨張用ガスを流入させて、セル28によって、ヘッドランプ10L,10Rの上方やフードパネル9の前端9a側を覆うように展開しつつ、膨張を完了させることとなる。そのため、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1では、膨張するエアバッグ27により、展開膨張の初期段階において、車両Vの前方側を左右の広い範囲にわたって迅速に覆うことができる。
また、逆に、図6に示す歩行者用エアバッグ装置M2のごとく、フロントグリル12におけるフレーム部16の上側部位16aに、インフレーター23を収納させる構成としてもよい。また、この歩行者用エアバッグ装置M2では、図7に示すように、2つの別体のエアバッグ34L,34Rが、左右のインフレーター23からそれぞれ膨張用ガスを流入させるように、構成されている。各エアバッグ34L,34Rは、それぞれ、膨張完了時に上方側に配置されてヘッドランプ10L,10Rの上方からフードパネル9の前端9a側を覆うセル35L,35Rと、膨張完了時に下方側に配置されてヘッドランプ10L,10Rの前方を覆うセル36L,36Rと、を備えている。セル35L,36Lと、セル35R,36Rと、は、それぞれ、相互に連通されるもので、各セル36L,36Rは、セル35L,35Rを介して、内部に膨張用ガスを流入させる構成である。実施形態の場合、セル35L,35Rは、膨張完了時における左右方向の長さ寸法を、ヘッドランプ10L,10Rの上方からフードパネル9の前端9aにかけてを隙間なく覆い可能な寸法に設定され、各セル36L,36Rは、膨張完了時の左右方向の長さ寸法を、セル35L,35Rの左右方向の長さ寸法よりも短く設定されて、各ヘッドランプ10L,10Rの前方側のみを覆い可能な寸法に、設定されている。すなわち、各エアバッグ34L,34Rでは、セル35L,35Rにおける左右方向の中央側の部位35aが、パネルカバー部34aとされ、セル35L,35Rにおける左右方向の端部側の部位35bとセル36L,36Rとが、ランプカバー部34bとされることとなる(図6,8参照)。また、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M2においても、各エアバッグ34L,34Rは、平らに展開した状態から、左右方向の幅寸法を縮めずに、上下方向の幅寸法のみを縮めるように折り畳まれた状態で、図6に示すように、フレーム部16における上側部位16aから、フレーム部16の左側部位16c及び右側部位16dを経て、下側部位16bにかけて、収納されている。具体的には、各エアバッグ34L,34Rは、中央側のパネルカバー部34aの部位を上側部位16aに収納させ、ランプカバー部34bを、左側部位16c及び右側部位16dから下側部位16bにかけて収納させるようにして、収納部21内に収納されている(図6参照)。
このような構成の歩行者用エアバッグ装置M2においても、通気部13に設けられた貫通孔14を介して、支障なく、ラジエーター8側に外気Aを導入させることができ、フレーム部16内に折り畳まれて収納されるエアバッグ34L,34Rは、それぞれ、膨張完了時に、エンジンルームERの上方に配置されるフードパネル9の前端9a側を覆うパネルカバー部34aと、フロントグリル12の左右両側に配置されるヘッドランプ10L,10Rの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部34bと、備えていることから、歩行者が車両Vと当たる際に、歩行者が、フードパネル9の前端9aの下方に配置されるラジエーターサポートメンバー2及びヘッドランプ10L,10R等の硬い部材と当たることを防止でき、歩行者を膨張を完了させたエアバッグ27により、的確に保護することができる。また、このような構成の歩行者用エアバッグ装置M2では、インフレーター23から吐出される膨張用ガスは、まず、各エアバッグ34L,34Rのセル35L,35R内に流入することとなり、各エアバッグ34L,34Rは、セル35L,35Rにより、ヘッドランプ10L,10Rの上方やフードパネル9の前端9a側を覆うように展開し、その後、セル35L,35R内に膨張用ガスを流入させ、セル35L,35Rによって、ヘッドランプ10L,10Rの前方側を覆うように展開しつつ、膨張を完了させることとなる。そのため、このような構成の歩行者用エアバッグ装置M2では、膨張するエアバッグ34L,34Rにより、まず、車両Vの前端における上方側を左右の広い範囲にわたって迅速に覆うことができる。
なお、実施形態の歩行者用エアバッグ装置M1,M2では、エアバッグ26,34L,34Rは、それぞれ、エンジンルームERの上方に配置されるフードパネル9の前端9a側を覆うパネルカバー部27a,34aと、フロントグリル12の左右両側に配置されるヘッドランプ10L,10Rの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部34a,34bと、の両方を備える構成であるが、エアバッグの形状はこれに限られるものではなく、エアバッグとして、より硬いフードパネル9の前端9a若しくはヘッドランプ10L,10Rの少なくとも一方を選択して覆うように、パネルカバー部若しくはランプカバー部のどちらか一方のみを備える構成のものを使用してもよい。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の概略斜視図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の概略正面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置を示す概略断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態の概略断面図である。 同実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態の概略斜視図である。 本発明の他の形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の概略正面図である。 図6の歩行者用エアバッグ装置を示す概略断面図であり、図6のVII−VII部位に対応する。 図6の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態の概略斜視図である。
符号の説明
1…ボディ、
7…フロントバンパ、
8…ラジエーター、
9…フードパネル、
9a…前端、
10L,10R…ヘッドランプ、
12…フロントグリル、
13…通気部、
14…貫通孔、
16…フレーム部、
21…収納部、
23…インフレーター、
27,34L,34R…エアバッグ、
27a,34a…パネルカバー部、
27b,34b…ランプカバー部、
A…外気、
V…車両、
M1,M2…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 車両の前端側であって、エンジンルーム内に配置されるラジエーターの前方に配設されるフロントグリルの部位に折り畳まれて収納され、膨張時に前方へ突出しつつ、車両の前端側を覆うように展開膨張するエアバッグを備えた歩行者用エアバッグ装置であって、
    前記フロントグリルが、前方側の外気を後方側に配置される前記ラジエーター側に導入可能とするように前後方向で貫通される貫通孔を備えた通気部と、該通気部の周囲に配置されるフレーム部と、を備える構成とされ、
    前記エアバッグが、前記フレーム部内に折り畳まれて収納されるとともに、膨張完了時に、前記エンジンルームの上方に配置されるフードパネルの前端側を覆うパネルカバー部、若しくは、前記フロントグリルの左右両側に配置されるヘッドランプの前方側から上方側にかけてを覆うランプカバー部、の少なくとも一方を備えていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグが、前記フロントグリルの外周縁側に配置される前記フレーム部の部位に、折り畳まれて収納されていることを特徴とする請求項1に記載の歩行者用エアバッグ装置。

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