JP2008201266A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロントピラーに配設されるエアバッグ装置における障害物の受け止め性能の向上を図る。
【解決手段】エアバッグ7に規制部材13が設けられ、この規制部材13の2つの相互に離間した端部17が第2のシート部12に連結されるとともにこれら端部17間に位置する中間部14が第1のシート部11に連結されている。規制部材13は、エアバッグ7が展開した状態では、フロントピラー2の長さ方向と直交する断面が略V字状となり第1のシート部11から離反する方向へ第2のシート部12が移動するのを規制する。
【選択図】図4
【解決手段】エアバッグ7に規制部材13が設けられ、この規制部材13の2つの相互に離間した端部17が第2のシート部12に連結されるとともにこれら端部17間に位置する中間部14が第1のシート部11に連結されている。規制部材13は、エアバッグ7が展開した状態では、フロントピラー2の長さ方向と直交する断面が略V字状となり第1のシート部11から離反する方向へ第2のシート部12が移動するのを規制する。
【選択図】図4
Description
本発明は、車両のフロントピラーに配設されるエアバッグ装置に関する。
従来、走行中の自動車が障害物と衝突した場合に、障害物が自動車のフロントピラーと直に2次衝突するのを防止して障害物を保護するエアバッグ装置がある。
この種のエアバッグ装置は、フロントピラーに、折り畳み状態のエアバッグとインフレータとを収納している。そして、自動車と障害物との衝突時に、インフレータからエアバッグに供給したガスにより、エアバッグがフロントピラーに沿った状態に展開する。展開したエアバッグは、障害物を受け止めて障害物がフロントピラーに直に衝突することを防止する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術にあっては、エアバッグの内部に設けたバッグ形状拘束布によってエアバッグの展開形状を制御している。
特開2002−283939号公報
エアバッグは、なるべく車体外面に沿った形状に展開することで、障害物を受け止め易くなる。しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、バッグ形状拘束布によって、エアバッグにおいて対向するシート部同士を単に連結しているだけなので、エアバッグが車体外面に十分に沿わすことができないという問題がある。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、フロントピラーに配設されるエアバッグ装置における障害物の受け止め性能の向上を図ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車両のフロントウィンドウシールドの車幅方向の端部を支持するフロントピラーに折り畳み状態で配設される袋状のエアバッグと、前記エアバッグにガスを供給して前記エアバッグを前記フロントピラーの前方で当該フロントピラーに沿った状態に展開させるインフレータと、を備えるエアバッグ装置において、前記エアバッグは、当該エアバッグが展開した状態で前記フロントピラーおよび前記フロントウィンドウシールドと対面する第1のシート部と、当該エアバッグが展開した状態で前記第1のシート部と対面し障害物を受け止め可能な第2のシート部と、前記第1のシート部と前記第2のシート部との間に位置し、2つの相互に離間した端部が前記第2のシート部に連結されるとともにこれら端部間に位置する中間部が前記第1のシート部に連結されて、当該エアバッグが展開した状態では、前記フロントピラーの長さ方向と直交する断面が略V字状となり前記第1のシート部から離反する方向へ前記第2のシート部が移動するのを規制する規制部材と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアバッグ装置において、前記規制部材は、シート部材であり、前記エアバッグの内部をガスの流通可能に3つの膨張室に区画し、3つの前記膨張室のうちの1つは、前記エアバッグが展開した状態で、前記フロントウィンドウシールドの前方に位置することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のエアバッグ装置において、前記規制部材には、隣り合う前記膨張室同士を連通する通気孔が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、前記第2のシート部には、前記規制部材の2つの前記端部の間に、前記エアバッグが折り畳まれた状態では非伸張状態が維持される一方、前記エアバッグの展開時には前記フロントピラー周りに伸張可能な伸長部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、規制部材が、エアバッグが展開した状態では、フロントピラーの長さ方向と直交する断面が略V字状となり第1のシート部から離反する方向へ第2のシート部が移動するのを規制することにより、規制部材が断面直線状の場合に比べて、第2のシート部材がより第1のシート部材に近づき、エアバッグが車体外面に沿って広がるので、エアバッグ装置における障害物の受け止め性能の向上を図ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るエアバッグ装置を搭載した自動車を概略的に示す斜視図、図2は、エアバッグが展開した状態の自動車を概略的に示す斜視図、図3は、図1中矢示SA−SA線に沿うフロントピラーの断面図、図4は、エアバッグが展開した状態のフロントピラーの断面図、図5は、エアバッグを示す平面図、図6は、図5中矢示SB−SB線に沿うエアバッグの断面図、図7は、エアバッグを示す分解斜視図、図8は、第2のシート部材の伸長部の製作手順を示す説明図。図中、矢印aは、車両前後方向における車両前方向を示し、矢印bは、車両の車幅方向を示している。
本発明の第1の実施形態を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るエアバッグ装置を搭載した自動車を概略的に示す斜視図、図2は、エアバッグが展開した状態の自動車を概略的に示す斜視図、図3は、図1中矢示SA−SA線に沿うフロントピラーの断面図、図4は、エアバッグが展開した状態のフロントピラーの断面図、図5は、エアバッグを示す平面図、図6は、図5中矢示SB−SB線に沿うエアバッグの断面図、図7は、エアバッグを示す分解斜視図、図8は、第2のシート部材の伸長部の製作手順を示す説明図。図中、矢印aは、車両前後方向における車両前方向を示し、矢印bは、車両の車幅方向を示している。
車両である自動車Aには、フロントウィンドウシールドであるフロントウィンドウガラス1の車幅方向の端部を支持する左右一対のフロントピラー2が上下方向に沿って設けられている。フロントピラー2には、エアバッグ装置3が配設されている。
フロントピラー2は、閉断面構造となっている。フロントピラー2の車外面には、車外に向けて開口した凹部2aが形成されている。詳しくは、凹部2aは、車両前方斜め外方に向けて開口している。凹部2aは、フロントピラー2の略全長にわたって形成されている。
凹部2aは、フロントピラー2に設けられたカバー6によって塞がれている。このカバー6の車幅方向外側の端部には、ウエザストリップ4が配設されている一方、カバー6の車幅方向内側の端部には、モール5が配設されている。
凹部2aの内部には、エアバッグ装置3が収納されている。エアバッグ装置3は、袋状のエアバッグ7と、このエアバッグ7にガスを供給しエアバッグ7を展開させるインフレータ8と、これらエアバッグ7およびインフレータ8を収納したインナケース9と、を備えている。
インナケース9は、樹脂製の角形容器である。インナケース9におけるカバー6と対向している前壁部には、薄肉な開裂部9aが形成されている。また、カバー6における開裂部9aの対向部にも開裂部6aが形成されている。
エアバッグ7は、折り畳み状態でインナケース9に収納されている。エアバッグ7は、エアバッグ7が展開した状態でフロントピラー2およびフロントウィンドウガラス1と対面する第1のシート部としての第1のシート部材11と、エアバッグ7が展開した状態で第1のシート部材11に対面し障害物を受け止め可能な第2のシート部としての第2のシート部材12と、これら第1のシート部材11と第2のシート部材12との間に設けられた規制部材としての規制シート部材13と、を備えている。これら第1のシート部材11、第2のシート部材12および規制シート部材13は、それぞれ長方形のシート状をしており、相互に縫製によって連結されている。
規制シート部材13は、その2つの相互に離間した端部17が第2のシート部材12に連結されるとともにこれら端部17間に位置する中間部14が第1のシート部材11に連結されている。第1のシート部材11に連結される中間部14は、本実施形態では、規制シート部材13の端部17間の略真ん中に位置しているが、第1のシート部材11に連結される中間部14は、どちらかの端部17寄りに位置していても良い。この規制シート部材13は、エアバッグ7が展開した状態では、フロントピラー2の長さ方向(延出方向)cと直交する断面(図4)が略V字状となり第1のシート部材12から離反する方向へ第2のシート部材11が移動するのを規制する。なお、図中の矢印cは、一方のフロントピラー2の長さ方向を示している。
この規制シート部材13は、エアバッグ7の内部をガスの流通可能に3つの膨張室として第1〜第3の膨張室21,22,23に区画している。規制シート部材13には、隣り合う膨張室21,22,23同士を連通する複数の通気孔15が設けられており、この通気孔によって、3つの膨張室21,22,23間でガスの流通が可能となっている。
第1の膨張室21は、インフレータ8を内包しており、このインフレータ8からガスが供給され、エアバッグ7が展開した状態でフロントピラー2の前方に位置する。第2の膨張室22は、第1の膨張室21から通気孔15を介してガスが供給され、エアバッグ7が展開した状態で第1の膨張室21の前方に位置する。第3の膨張室23は、第2の膨張室22から通気孔15を介してガスが供給され、エアバッグ7が展開した状態において車幅方向で第2の膨張室22の車両内側に位置しフロントウィンドウガラス1の前方に位置する。
第1のシート部材11には、固定孔16が設けられている。第2のシート部材12には、規制シート部材13の2つの端部17の間に、エアバッグ7が折り畳まれた状態では非伸張状態が維持される一方、エアバッグ7の展開時にはフロントピラー2周りに伸張可能な伸長部18が設けられている。
エアバッグ7の製作手順および取付構造を説明する。規制シート部材13を、中間部14から2つに折り断面V字状にする。このとき、中間部14を挟んだ両側に、複数の通気孔15が位置している。そして、中間部14を第1のシート部材11に縫製して結合する。中間部14は、第1のシート部材11の幅方向での中央からずれた位置に縫製される。このとき、第1のシート部材11において、縫製された中間部14よりも更に幅方向外側に、固定孔16が位置している。
次に、規制シート部材13の2つの端部17を第2のシート部材12に縫製して結合する。端部17は、V字状を形成するため離間した状態で第2のシート部材12に結合する。2つの端部17の間に相当する部分の第2のシート部材12には、予め伸長部18が形成され、伸長部18は、仮縫合19により非伸張状態で拘束されている。
図8に伸長部18の製作手順を示す。まず、図8(a)に示す最初の状態の第2のシート部材12に、(b)に示すような下向きの谷折り部20を形成する。そして、その谷折り部20を第2のシート部材12に沿わせるように倒し、その部分を仮縫合19により縫合する。仮縫合19は、ピッチの大きい縫合又は強度の弱い糸による縫合で、通常の取り扱いでは切断されないが、エアバッグ7の膨張力により容易に切断することができる。
次に、規制シート部材13の中間部14が縫製された第1のシート部材11と、端部17が縫製された第2のシート部材12との間にインフレータ8をセットし、第1のシート部材11と第2のシート部材12との外周縁部同士を縫製してエアバッグ7が完成する。
インフレータ8は、第1の膨張室21内にセットされる。インフレータ8は、ブラケット10に固定され、ブラケット10から形成されたボルト24を第1のシート部材11の固定孔16から突出させている。
このようにインフレータ8を内部にセットした状態のエアバッグ7を、インフレータ8の周辺以外の部分を折り畳んだ状態にしてインナケース9内に収納しモジュール化する。第2のシート部材12に伸長部18が形成されていても、仮縫合19により非伸張状態で拘束されているため、エアバッグ7の折り畳み作業は通常通り行うことができる。
この状態では、インナケース9からボルト24が突出している。エアバッグおよびインフレータをインナケース9ごとフロントピラー2の凹部2a内に収納し、ボルト24をナット25により凹部2aの底面部に締結して、凹部2aをカバー6で塞ぐことにより、エアバッグ7及びインフレータ8のフロントピラー2への設置作業が完了する。
このような構成において、図示しないセンサによって、自動車Aと障害物との衝突が検出された場合には、図示しないコントローラがインフレータ8を作動させる。これにより、インフレータ8からエアバッグ7内にガスが供給され、ガスが供給されたエアバッグ7がインナケース9内で膨張を開始する。膨張するエアバッグ7は、インナケース9およびカバー6を押し、これにより、インナケース9の開裂部9aおよびカバー6の開裂部6aが開裂し、インナケース9およびカバー6が、開く。
そして、エアバッグ7は、インナケース9から出て車外に膨張する。このとき、インフレータ8がエアバッグ7の第1〜第3の膨張室21、22、23のうち、第1の膨張室21に位置しているので、インフレータ8のガスは、第1の膨張室21に流入後、通気孔15を介してガスが第2および第3の膨張室22,23に流入し、第1〜第3の膨張室21、22、23が順に膨張する。このとき、第2のシート部材12の伸長部18は、エアバッグ7の膨張力により仮縫合19が切断されることで伸張状態となる。このように、第1〜第3の膨張室21、22、23が順に膨張することで、エアバッグ7は、第1の膨張室21を基準として、車幅方向内側へ回り込んだ状態で展開する。
そして、本実施形態では、エアバッグ7の展開状態では、規制シート部材13は、フロントピラー2の長さ方向cと直交する断面が略V字状となり第1のシート部材11から離反する方向へ第2のシート部材12が移動するのを規制する。即ち、規制シート部材13が、第2のシート部材12を第1のシート部材11に向けて引っ張っている。これにより、本実施形態では、規制部材が断面直線状の場合に比べて、第2のシート部材12がより第1のシート部材11に近づき、エアバッグ7が車体(フロントピラー2やフロントウィンドウガラス1など)の外面に沿って広がるので、エアバッグ装置3における障害物の受け止め性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1〜第3の膨張室21〜23のうちの1つ(第3の膨張室23)が、エアバッグ7が展開した状態で、フロントウィンドウガラス1の前方に位置することにより、エアバッグ7によってフロントピラー2を確実に覆うことができる。
また、本実施形態では、規制シート部材には、隣り合う膨張室21〜23同士を連通する通気孔15が形成されているので、簡素な構成で、膨張室21〜23間でガスを流通させることができる。
また、本実施形態では、第2のシート部材12に、伸長部18が設けられているので、エアバッグ7の展開時に第1のシート部材11よりも第2のシート部材12が更にフロントピラー2周りに大きく広げられる。これにより、伸長部18がない場合に比べて、エアバッグ7が、車体外面に沿って広がるので、エアバッグ装置3における障害物の受け止め性能の向上をさらに図ることができる。
また、本実施形態では、エアバッグ7が第1の膨張室21を基準として、車幅方向内側へ回り込んだ状態で展開するため、本実施形態のように車幅方向外側(C方向)へ向いた構造のフロントピラー2への適用に好適である。つまり、フロントピラー2が車幅方向外側を向き、エアバッグ7がフロントピラー2から車幅方向外側へ向けて飛び出しても、エアバッグ7は、しっかりと車幅方向内側のフロントウィンドウガラス1まで回り込んでフロントピラー2を覆うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図9ないし図14に基づいて説明する。図9は、本実施形態に係るエアバッグが展開した状態の自動車を概略的に示す斜視図、図10は、図9中矢示SC−SC線に沿うフロントピラーのエアバッグ展開前の状態を示す断面図、図11は、エアバッグが展開した状態のフロントピラーの断面図、図12は、エアバッグを示す平面図、図13は、図12中矢示SD−SD線に沿うエアバッグの断面図、図14は、エアバッグを示す分解斜視図である。なお、本実施形態は、上記第1の実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態を図9ないし図14に基づいて説明する。図9は、本実施形態に係るエアバッグが展開した状態の自動車を概略的に示す斜視図、図10は、図9中矢示SC−SC線に沿うフロントピラーのエアバッグ展開前の状態を示す断面図、図11は、エアバッグが展開した状態のフロントピラーの断面図、図12は、エアバッグを示す平面図、図13は、図12中矢示SD−SD線に沿うエアバッグの断面図、図14は、エアバッグを示す分解斜視図である。なお、本実施形態は、上記第1の実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態のフロントピラー26は、凹部26aが真っ直ぐ前方を向いて開口している。エアバッグ装置39のエアバッグ28は、第1のシート部材29と第2のシート部材30と規制シート部材31とから構成されているが、第2のシート部材30には前述ような伸長部が設けられていない。また、第1のシート部材29と、規制シート部材31の中間部32に、固定孔33、34がそれぞれ形成されている。
エアバッグ28は、略断面V字状の規制シート部材31により第1〜第3の膨張室35、36、37に区画されている。但し、中間部32は、先の実施形態よりも幅が広く設定され、そこに固定孔34が位置している。
エアバッグ28が展開した状態では、第2の膨張室36は、フロントピラー26の前方に位置し、第1の膨張室35は、第2の膨張室36の車幅方向外側に位置し、第3の膨張室37は、第2の膨張室36の車幅方向内側に位置であってフロントウィンドウガラス1の前方に位置する。
インフレータ8は、第2の膨張室36に設置され、ボルト24を固定孔33、34から突出させている。
このような構成において、エアバッグ28の展開状態では、第1の実施形態と同様に、規制シート部材31は、フロントピラー26の長さ方向cと直交する断面が略V字状となり第1のシート部材29から離反する方向へ第2のシート部材30が移動するのを規制する。これにより、規制部材が断面直線状の場合に比べて、第2のシート部材30がより第1のシート部材29に近づき、エアバッグ28が車体外面に沿って広がるので、エアバッグ装置39における障害物の受け止め性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、インフレータ8からエアバッグ28の第2の膨張室36に供給されたガスが、第2の膨張室36から第1および第3の膨張室35,37に供給されることから、エアバッグ28が第2の膨張室36を基準として車幅方向へ大きく拡大される。従って、エアバッグ28は、フロントピラー26を車幅方向で跨いだ状態で確実に覆うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、インナケース9内に、エアバッグ7,28とインフレータ8の両方を収納する例を示したが、インフレータ8をインナケース9外又は凹部2a、27外に設置し、バイプを介してインフレータ8からエアバッグ7,28にガスを供給する構造にしても良い。また、インナケース9内にエアバッグ7、28を収納する例を示したが、インナケース9無しで、エアバッグ7、28を直接凹部2a、26a内に収納しても良い。
A 自動車A(車両)
1 フロントウィンドウガラス(フロントウィンドウシールド)
2,26 フロントピラー
3,39 エアバッグ装置
7,28 エアバッグ
8 インフレータ
11,29 第1のシート部材(第1のシート部)
12,30 第2のシート部材(第2のシート部)
13,31 規制シート部材(規制部材)
14、32 中間部
15 通気孔
17、38 端部
18 伸長部
21,35 第1の膨張室(膨張室)
22,36 第2の膨張室(膨張室)
23,37 第3の膨張室(膨張室)
1 フロントウィンドウガラス(フロントウィンドウシールド)
2,26 フロントピラー
3,39 エアバッグ装置
7,28 エアバッグ
8 インフレータ
11,29 第1のシート部材(第1のシート部)
12,30 第2のシート部材(第2のシート部)
13,31 規制シート部材(規制部材)
14、32 中間部
15 通気孔
17、38 端部
18 伸長部
21,35 第1の膨張室(膨張室)
22,36 第2の膨張室(膨張室)
23,37 第3の膨張室(膨張室)
Claims (4)
- 車両のフロントウィンドウシールドの車幅方向の端部を支持するフロントピラーに折り畳み状態で配設される袋状のエアバッグと、
前記エアバッグにガスを供給して前記エアバッグを前記フロントピラーの前方で当該フロントピラーに沿った状態に展開させるインフレータと、
を備えるエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、
当該エアバッグが展開した状態で前記フロントピラーおよび前記フロントウィンドウシールドと対面する第1のシート部と、
当該エアバッグが展開した状態で前記第1のシート部と対面し障害物を受け止め可能な第2のシート部と、
前記第1のシート部と前記第2のシート部との間に位置し、2つの相互に離間した端部が前記第2のシート部に連結されるとともにこれら端部間に位置する中間部が前記第1のシート部に連結されて、当該エアバッグが展開した状態では、前記フロントピラーの長さ方向と直交する断面が略V字状となり前記第1のシート部から離反する方向へ前記第2のシート部が移動するのを規制する規制部材と、
を備えることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記規制部材は、シート部材であり、前記エアバッグの内部をガスの流通可能に3つの膨張室に区画し、
3つの前記膨張室のうちの1つは、前記エアバッグが展開した状態で、前記フロントウィンドウシールドの前方に位置することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。 - 前記規制部材には、隣り合う前記膨張室同士を連通する通気孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
- 前記第2のシート部には、前記規制部材の2つの前記端部の間に、前記エアバッグが折り畳まれた状態では非伸張状態が維持される一方、前記エアバッグの展開時には前記フロントピラー周りに伸張可能な伸長部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014050413A1 (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-03 | タカタ株式会社 | エアバッグ装置 |
JP2014125091A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 車両外置きエアバッグ装置 |
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2007
- 2007-02-20 JP JP2007039679A patent/JP2008201266A/ja active Pending
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WO2014050413A1 (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-03 | タカタ株式会社 | エアバッグ装置 |
JP2014065468A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Takata Corp | エアバッグ装置 |
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