JP2005337031A - 筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高圧燃料ポンプのスピル弁に異常が発生した場合に、スピル弁の異常を精度よく診断することのできる筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置を得る。
【解決手段】蓄圧室12、高圧燃料ポンプ18、スピル弁33、インジェクタ15、燃圧センサ19および燃圧制御手段30を備えている。高圧燃料ポンプ18の制御期間は、燃料吸入期間と燃料吐出期間とを含み、燃料吐出期間は、スピル弁閉制御期間とスピル弁開制御期間とを含む。燃圧制御手段30は、スピル弁閉制御期間およびスピル弁開制御期間を調節するスピル弁制御期間設定手段と、内燃機関の運転中における燃料吐出期間のうち、スピル弁開制御期間を判定期間として検出する判定期間検出手段と、判定期間に基づいて燃圧の変化を算出する燃圧変化算出手段と、燃圧の変化に基づいてスピル弁33が異常であることを判定する異常診断手段と、を含む。
【選択図】図2
【解決手段】蓄圧室12、高圧燃料ポンプ18、スピル弁33、インジェクタ15、燃圧センサ19および燃圧制御手段30を備えている。高圧燃料ポンプ18の制御期間は、燃料吸入期間と燃料吐出期間とを含み、燃料吐出期間は、スピル弁閉制御期間とスピル弁開制御期間とを含む。燃圧制御手段30は、スピル弁閉制御期間およびスピル弁開制御期間を調節するスピル弁制御期間設定手段と、内燃機関の運転中における燃料吐出期間のうち、スピル弁開制御期間を判定期間として検出する判定期間検出手段と、判定期間に基づいて燃圧の変化を算出する燃圧変化算出手段と、燃圧の変化に基づいてスピル弁33が異常であることを判定する異常診断手段と、を含む。
【選択図】図2
Description
この発明は、筒内燃料噴射式内燃機関における高圧燃料系の異常を診断する筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置に関し、特に、スピル弁の異常を診断する筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置に関するものである。
従来の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置としては、たとえば第1の従来装置として、燃料供給ポンプの吐出側圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段の検出結果に基づいて燃料供給ポンプの吐出側圧力があらかじめ定められた目標圧力となるように燃料供給ポンプの吐出量を制御する制御手段と、この制御手段において吐出量を制御するために使用される吐出量制御指令値が正常時に越えることがないあらかじめ定められた判定値よりも大きくなったときに、異常状態であることを判定する異常判定手段とを備えたものがあげられる(たとえば、特許文献1参照)。
上記第1の従来装置は、燃料供給管の破損や蓄圧室の破損などによって生じる燃料漏れや高圧燃料ポンプの異常に起因した異常(十分な量の燃料が吐出されないという異常)を正確に検出して、適切な処置を講ずることを目的としている。
また、第2の従来装置として、内燃機関の運転中における、燃料供給ポンプからの所定周期毎での圧送量による燃料圧送と、燃料噴射弁による各気筒への燃料噴射とが、いずれも実行されない所定の判定期間における蓄圧室内の燃料圧変化に基づき、燃料供給ポンプから燃料噴射弁に至る燃料供給系からの燃料洩れを判定する装置も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
また、第3の従来装置として、高圧燃料ポンプから吐出される燃料系内の燃料圧力と機関回転速度とを読み込み、機関回転速度が所定のアイドル回転速度以上で、かつ非燃料噴射期間中で、かつ所定時間内に設定時間以上燃料圧力が高圧の規制圧力未満となっているときに、燃料系に異常が発生している可能性があると見なして、異常フラグをセットするとともに異常ランプを点灯表示し、また、異常フラグがセットされていると判定されたときには、燃料ポンプの吐出口と燃料タンクとを結ぶバイパス通路に介装された開閉弁を開いて、燃料系内の圧力上昇を解除する装置も提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
ただし、一般的に、高圧燃料系内のスピル弁が閉位置で固着するような異常状態には、スピル弁の断線や短絡により電気的にスピル弁が閉位置で固着するような電気的な異常状態と、燃料へ混入した異物などによりスピル弁が物理的に閉位置で固着するような物理的な異常状態とがあり、電気的な異常状態は、公知の異常(断線や短絡)検出回路で検出することができる。
しかしながら、スピル弁が物理的な異常状態にある場合には、電子制御ユニットからスピル弁に開指令を与えても開くことができない状態、または、高圧燃料ポンプの燃料吐出期間にスピル弁を開制御しているにも関わらずスピル弁が閉位置に固定された状態となり、電気的には正常状態を示すので、公知の異常検出回路で検出することはできない。
一方、第4の従来装置として、高圧燃料系の燃料圧力の挙動、または、空燃比とインジェクタへの燃料噴射パルス幅との関係を監視して、燃料圧力の挙動が異常な場合、または、空燃比と燃料噴射パルス幅との関係に整合性が無い場合に(条件成立時に)、高圧燃料系が異常であると診断することにより、高圧燃料系を構成する高圧ポンプや高圧レギュレータの異常、または高圧燃料系からの燃料漏れ、さらにインジェクタの開弁不良などの異常を的確に診断する装置も提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
上記第4の従来装置は、詳細に言えば、高圧燃料系を診断するに際し、高圧燃料系の燃料圧力が、エンジン起動後に所定時間だけ経過しても所定圧力に達しない場合、または、エンジン始動後に高圧燃料系の燃料圧力が通常取り得ない燃料圧力範囲外に逸脱した場合、または、リーン空燃比の状況下で燃料噴射パルス幅が所定値を上回る状態が所定時間にわたって継続した場合に(条件成立時に)、高圧燃料系の異常と診断するものである。
従来の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置では、上記第1〜第4の従来装置の場合には、高圧燃料系の異常を検出することはできるものの、具体的に高圧燃料系のどの部分が異常状態であるのかを特定することができないという課題があった。
また、第1〜第3の従来装置の場合には、主に燃料漏れに起因する高圧燃料系の異常検出はできるものの、たとえば、高圧燃料ポンプの燃料吐出期間にスピル弁を開制御しているにも関わらず、スピル弁が閉位置で固着しているようなスピル弁異常の場合に、異常状態を検出することができないという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためのなされたものであり、高圧燃料ポンプの燃料吐出期間にスピル弁を開制御しているにも関わらずスピル弁が閉位置にあるようなスピル弁異常が発生した場合に、高い信頼性で確実に異常状態を検出することのできる筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置を得ることを目的とする。
この発明による筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置は、燃料を高圧状態で蓄える蓄圧室と、燃料タンクから供給される燃料を吸入して蓄圧室に圧送する高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプの増圧室と低圧側とを連通する燃料逃し通路を開閉するスピル弁と、蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を内燃機関の各気筒内に直接的に噴射供給するインジェクタと、インジェクタに供給される燃料の圧力を燃圧として検出する燃圧センサと、燃圧の目標値を可変設定する燃圧制御手段と、を備えた筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置であって、燃圧制御手段による高圧燃料ポンプの制御期間は、燃料を吸入する燃料吸入期間と、燃料を吐出する燃料吐出期間とを含み、燃料吐出期間は、増圧室から蓄圧室に燃料を圧送させるためにスピル弁を閉制御するスピル弁閉制御期間と、増圧室から低圧側に燃料を逃すためにスピル弁を開制御するスピル弁開制御期間とを含み、燃圧制御手段は、スピル弁閉制御期間およびスピル弁開制御期間を調節するスピル弁制御期間設定手段と、内燃機関の運転中における燃料吐出期間のうち、スピル弁開制御期間を判定期間として検出する判定期間検出手段と、判定期間に基づいて、燃圧の変化を算出する燃圧変化算出手段と、燃圧の変化に基づいてスピル弁が異常であることを判定する異常診断手段と、を含むものである。
この発明によれば、高圧燃料ポンプの燃料吐出期間にスピル弁を開制御しているにも関わらずスピル弁が閉位置にあるようなスピル弁異常が発生した場合に、確実に異常状態を検出することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1が適用される筒内燃料噴射式内燃機関の燃圧制御装置を概略的に示す構成図であり、たとえば車両に搭載される内燃機関の制御装置により構成された場合を示している。
また、図2は図1内の燃料系の周辺を具体的に示すブロック構成図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1が適用される筒内燃料噴射式内燃機関の燃圧制御装置を概略的に示す構成図であり、たとえば車両に搭載される内燃機関の制御装置により構成された場合を示している。
また、図2は図1内の燃料系の周辺を具体的に示すブロック構成図である。
図1において、筒内燃料噴射式内燃機関を構成するエンジン10は、複数の気筒を有し、各気筒の燃焼室11内には、燃料レール(蓄圧室)12を介した高圧の燃料が直接噴射されるように構成されている。ここでは、図面の煩雑さを回避するため、代表的に1つの気筒のみに関連した構成を示している。
エンジン10のクランクシャフト(図示せず)には、クランク角センサ13が設けられ、カムシャフト(図示せず)には、カム角センサ14が設けられている。
クランク角センサ13は、エンジン10の回転速度Neに対応したパルス信号を出力する。
クランク角センサ13は、エンジン10の回転速度Neに対応したパルス信号を出力する。
気筒毎の各燃焼室11内には、燃料を直接噴射するためのインジェクタ15と、燃料を燃焼させるための火花を発生する点火プラグ16とが設けられている。
また、エンジン10の排気弁(または、吸気弁)用のカムシャフトには、カムシャフトと一体で回転するポンプカム17が設けられている。
また、エンジン10の排気弁(または、吸気弁)用のカムシャフトには、カムシャフトと一体で回転するポンプカム17が設けられている。
ポンプカム17に関連して設けられた高圧燃料ポンプ18は、出力ポートが燃料レール12に連通された構成を有し、燃料レール12内の燃圧PFが目標燃圧PFoと一致するよう駆動される(詳細については後述する)。
ここで、燃料レール12内の燃圧PFは、電子制御ユニット(以下、「ECU」と称す)30により、平均、または、フィルタリング処理されたものである。また、目標燃圧PFoは、たとえば、エンジン10の回転速度Neまたは負荷情報などに基づいて可変設定される。
燃料レール12には、燃料レール12内の燃圧PFをフィードバック情報として出力するための燃圧センサ19が設けられている。
燃料レール12には、燃料レール12内の燃圧PFをフィードバック情報として出力するための燃圧センサ19が設けられている。
高圧燃料ポンプ18の入力ポートには、燃料タンク20が連通されている。
燃料タンク20内には、ECU30の制御下で燃料を汲み上げるフィードポンプ21が設けられている。
フィードポンプ21の出力側には、燃料を浄化するためのフィルタ22と、高圧燃料ポンプ18への供給燃料の圧力を調整するためのレギュレータ23とが設けられている。
燃料タンク20内には、ECU30の制御下で燃料を汲み上げるフィードポンプ21が設けられている。
フィードポンプ21の出力側には、燃料を浄化するためのフィルタ22と、高圧燃料ポンプ18への供給燃料の圧力を調整するためのレギュレータ23とが設けられている。
図2においては、燃料タンク20からの燃料系に関連させて、高圧燃料ポンプ18および燃料レール12の具体的構成が示されている。
インジェクタ15、高圧燃料ポンプ18および燃料タンク20内のフィードポンプ21は、ECU30により駆動制御される。
インジェクタ15、高圧燃料ポンプ18および燃料タンク20内のフィードポンプ21は、ECU30により駆動制御される。
図2において、ECU30は、クランク角センサ13からの出力情報に基づいてエンジン回転速度Neを検出するとともに、カム角センサ14からの出力情報に基づいて各気筒を判別する。
また、ECU30は、各気筒の燃料噴射および点火タイミングなどを演算し、各種アクチュエータを駆動制御する。さらに、ECU30は、燃圧センサ19からの出力情報(燃圧PF)に基づいて、燃料レール12内の燃圧PFを目標燃圧PFoにフィードバック制御する。
高圧燃料ポンプ18は、ポンプカム17により上下運動するピストン31と、ピストン31と連動する増圧室32と、燃料レール12への燃料圧送量を調整するスピル弁33とを備えている。
スピル弁33は、通電時に上方移動するコイル34と、コイル34を下方に付勢するスプリング35と、コイル34の下端部に設けられた弁体36とにより構成されている。
スピル弁33は、通電時に上方移動するコイル34と、コイル34を下方に付勢するスプリング35と、コイル34の下端部に設けられた弁体36とにより構成されている。
増圧室32の入力ポート側および燃料レール12への出力ポート側には、それぞれ逆止弁37Aおよび逆止弁37Bが挿入されている。
また、燃料レール12にはリリーフ弁38が設けられており、リリーフ弁38は、燃料レール12内の燃圧PFがリリーフ弁38の開弁圧に達すると開弁し、燃料レール内の燃料を燃料タンク20に戻すように構成されている。
また、燃料レール12にはリリーフ弁38が設けられており、リリーフ弁38は、燃料レール12内の燃圧PFがリリーフ弁38の開弁圧に達すると開弁し、燃料レール内の燃料を燃料タンク20に戻すように構成されている。
図1および図2において、ECU30は、燃圧制御手段を構成しており、エンジン回転速度Neおよび負荷情報などに基づいて目標燃圧PFoを設定し、高圧燃料ポンプ18を駆動制御して、燃料レール12内の燃圧PFが目標燃圧PFoとなるように制御する。
このため、ECU30は、スピル弁閉制御期間およびスピル弁開制御期間(後述する)を調節するスピル弁制御期間設定手段と、エンジン10の運転中における燃料吐出期間のうち、スピル弁開制御期間を判定期間として検出する判定期間検出手段と、判定期間に基づいて燃圧PFの変化を算出する燃圧変化算出手段と、燃圧PFの変化に基づいてスピル弁33が異常であることを判定する異常診断手段と、を備えている。
また、ECU30は、気筒毎のインジェクタ15および点火プラグ16を個別に制御し、各気筒の燃料噴射および点火タイミングを制御する。このとき、各インジェクタ15および各点火プラグ16は、ECU30から出力されるインジェクタ駆動信号および点火信号により駆動される。
次に、図1および図2を参照しながら、ECU30および高圧燃料ポンプ18による通常の燃圧フィードバック制御動作(インジェクタ15への供給燃料の圧力設定動作)について説明する。
まず、フィードポンプ21により燃料タンク20内から汲み上げられた燃料は、フィルタ22を通過した後、レギュレータ23で燃圧調整されて、高圧燃料ポンプ18に導入される。
まず、フィードポンプ21により燃料タンク20内から汲み上げられた燃料は、フィルタ22を通過した後、レギュレータ23で燃圧調整されて、高圧燃料ポンプ18に導入される。
高圧燃料ポンプ18内のピストン31は、カムシャフトと一体で回転するポンプカム17により上下運動しており、これにより増圧室32の容積が変化し、増圧室32により圧縮された燃料は、逆止弁37Bを介して燃料レール12に導入されるように構成されている。
すなわち、高圧燃料ポンプ18により、燃料が燃料レール12に圧送される。
ただし、燃料吐出期間中の燃料レール12への燃料圧送量は、スピル弁33の弁体36(以下、総称して、単に「スピル弁33」と称す)の開弁/閉弁期間を制御することにより調整される。
ただし、燃料吐出期間中の燃料レール12への燃料圧送量は、スピル弁33の弁体36(以下、総称して、単に「スピル弁33」と称す)の開弁/閉弁期間を制御することにより調整される。
以下、ポンプカム17が下降する期間を燃料吸入期間と称し、ポンプカム17が上昇する期間を燃料吐出期間と称する。
スピル弁33内の弁体36は、ECU30からコイル34への通電信号により上方移動し、スプリング35の付勢力に打ち勝って、増圧室32に関連した下端部の通路を開く。
弁体36が上方移動して通路が開くと、増圧室32が吸入ポート側と連通し、増圧室32内の燃料が吸入ポート側に戻るので、燃料レール12に燃料が送出されなくなる。したがって、燃料が、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に吐出されることはない。
弁体36が上方移動して通路が開くと、増圧室32が吸入ポート側と連通し、増圧室32内の燃料が吸入ポート側に戻るので、燃料レール12に燃料が送出されなくなる。したがって、燃料が、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に吐出されることはない。
一方、コイル34への通電が遮断されると、コイル34は、スプリング35の付勢力により下方移動してこの通路を閉じるので、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に高圧燃料が吐出される。
このとき、リリーフ弁38は、燃圧PFが開弁圧に達すると開弁して、燃料レール内の燃料を燃料タンク20に戻す。
また、燃圧センサ19は、燃料レール12内の燃圧PFを検出してECU30に送信し、ECU30による燃圧フィードバック制御に寄与する。
こうして燃圧制御された燃料レール12内の高圧燃料は、インジェクタ15から燃焼室11内に直接噴射される。
このとき、リリーフ弁38は、燃圧PFが開弁圧に達すると開弁して、燃料レール内の燃料を燃料タンク20に戻す。
また、燃圧センサ19は、燃料レール12内の燃圧PFを検出してECU30に送信し、ECU30による燃圧フィードバック制御に寄与する。
こうして燃圧制御された燃料レール12内の高圧燃料は、インジェクタ15から燃焼室11内に直接噴射される。
以上の燃圧制御は、燃圧PFが目標燃圧PFoとなるように燃料レール12への燃料圧送量を調節する処理動作(いわゆる、低圧スピル方式の可変燃圧制御)である。
この発明の実施の形態1においては、燃料レール12に圧送された燃料をスピルして、目標燃圧PFoとなるよう調節する処理(いわゆる、高圧スピル方式の可変燃圧制御)が適用されてもよい。
この発明の実施の形態1においては、燃料レール12に圧送された燃料をスピルして、目標燃圧PFoとなるよう調節する処理(いわゆる、高圧スピル方式の可変燃圧制御)が適用されてもよい。
ここで、図3のタイミングチャートを参照しながら、図1および図2のように構成された筒内燃料噴射式内燃機関の燃圧制御装置における燃料レール12内の燃圧挙動について説明する。
図3において、横軸は時間であり、燃料噴射期間は、複数(#1〜#4)の気筒毎に、Lowレベル区間で示されている。
図3において、横軸は時間であり、燃料噴射期間は、複数(#1〜#4)の気筒毎に、Lowレベル区間で示されている。
また、スピル弁33の開閉制御状態として、Close側の区間は、スピル弁33の閉制御中であり、Open側の区間は、スピル弁33の開制御中(スピル弁開制御中)であることを示している。
また、ポンプカム17のリフト量において、上昇期間は燃料吐出期間、下降期間は燃料吐出期間吸入期間である。
さらに、燃圧挙動として、高圧側と低圧側とが示されている。
また、ポンプカム17のリフト量において、上昇期間は燃料吐出期間、下降期間は燃料吐出期間吸入期間である。
さらに、燃圧挙動として、高圧側と低圧側とが示されている。
すなわち、ECU(燃圧制御手段)30による高圧燃料ポンプ18の制御期間は、燃料を吸入する燃料吸入期間と、燃料を吐出する燃料吐出期間とを含む。
また、燃料吐出期間は、増圧室32から燃料レール(蓄圧室)12に燃料を圧送させるためにスピル弁33を閉制御するスピル弁閉制御期間と、増圧室32から低圧側に燃料を逃すためにスピル弁33を開制御するスピル弁開制御期間とを含む。
また、燃料吐出期間は、増圧室32から燃料レール(蓄圧室)12に燃料を圧送させるためにスピル弁33を閉制御するスピル弁閉制御期間と、増圧室32から低圧側に燃料を逃すためにスピル弁33を開制御するスピル弁開制御期間とを含む。
ここで、エンジン10の運転中における燃料レール12内の燃圧挙動を見ると、燃料吐出期間において、スピル弁33の開閉制御状態が「閉制御中」であれば、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に燃料が圧送されて燃圧PFが上昇することが分かる。
また、インジェクタ15による各気筒への「燃料噴射中」において、燃圧PFが下降していることが分かる。
また、高圧燃料ポンプ18からの燃料圧送と、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射とが、いずれも実行されない期間においては、燃圧PFが一定であることが分かる。
また、高圧燃料ポンプ18からの燃料圧送と、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射とが、いずれも実行されない期間においては、燃圧PFが一定であることが分かる。
さらに、燃料吐出期間(ポンプカム17のリフト量上昇期間)で、かつ、スピル弁33の開制御中の区間Aにおける燃圧挙動は、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射が実行されていれば燃圧PFが低下し、燃料噴射がなければ燃圧PFが一定となる。
すなわち、区間Aにおいては、ポンプカム17が上昇中でありながら、スピル弁33が開制御されているため、増圧室32と吸入ポートとが連通し、増圧室32内の燃料が吸入ポートに戻るので、燃圧PFが上昇することはない。
このように、通常状態では、区間Aにおいて燃圧PFが上昇することがないことから、区間Aにおいて燃圧PFが上昇した場合には、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に燃料が圧送されている異常状態であることが分かる。
すなわち、ECU30からのスピル弁33に対する指令値が、「開制御」を示しているにも関わらず、燃圧PFが上昇することから、ポンプカム17の上昇中にスピル弁33が閉弁側で固着するような異常状態が発生していることが分かる。
すなわち、ECU30からのスピル弁33に対する指令値が、「開制御」を示しているにも関わらず、燃圧PFが上昇することから、ポンプカム17の上昇中にスピル弁33が閉弁側で固着するような異常状態が発生していることが分かる。
以下、図4のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図4において、まず、ECU30は、内燃機関が運転中であるか否かを判定し(ステップS41)、運転中でない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図4の処理ルーチンを終了する。
図4において、まず、ECU30は、内燃機関が運転中であるか否かを判定し(ステップS41)、運転中でない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図4の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS41において、運転中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、燃料吐出期間で、かつスピル弁33が開制御中であるか否かを判定し(ステップS42)、燃料吐出期間でないか、またはスピル弁33が開制御中でない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図4の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS42において、燃料吐出期間で、かつスピル弁33が開制御中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、燃料レール12内の燃圧PFが上昇中であるか否かを判定する(ステップS43)。
なお、ステップS42内の処理において、スピル弁33が開制御中であるか否かの判定は、たとえば、ECU30からスピル弁33内のコイル34に供給される通電信号に基づいて実行することができる。
ステップS43において、燃圧PFが上昇中である(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33は異常状態であると診断し(ステップS44)、燃圧PFが上昇中でない(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33は異常状態でないと診断し(ステップS45)、図4の処理ルーチンを終了する。
このように、ECU30は、内燃機関の運転中における高圧燃料ポンプ18の燃料吐出期間のうち、高圧燃料ポンプ18の増圧室32から低圧側に燃料を逃すためにスピル弁33を開制御する期間において、燃圧センサ19により検出される燃圧PFの変化に基づいて、スピル弁33の異常状態を診断する。
これにより、前述の電気的な(スピル弁33の断線や短絡により電気的にスピル弁33が閉弁位置で固着するような)異常状態のみに対応した公知の異常検出回路では、検出不可能な物理的な(たとえば、燃料に混入した異物などによりスピル弁33が物理的に閉弁位置で固着し、ECU30からスピル弁33に開弁指令を与えても、開弁することができないような)異常状態に対しても、スピル弁33の異常状態を特定して検出することができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、燃料噴射の有無を異常診断条件に含めなかったが、図5に示すように、燃料噴射の有無を異常診断条件に含めてもよい。
なお、上記実施の形態1では、燃料噴射の有無を異常診断条件に含めなかったが、図5に示すように、燃料噴射の有無を異常診断条件に含めてもよい。
以下、図5のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態2によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、この発明の実施の形態2による装置の全体構成は、図1および図2に示した通りであり、ECU30内の一部機能のみが前述と異なる。
なお、この発明の実施の形態2による装置の全体構成は、図1および図2に示した通りであり、ECU30内の一部機能のみが前述と異なる。
この場合、ECU30内の判定期間検出手段は、内燃機関の運転中における高圧燃料ポンプ18の燃料吐出期間のうち、高圧燃料ポンプ18の増圧室32から低圧側に燃料を逃すためにスピル弁33を開制御するスピル弁開制御期間であって、かつ、インジェクタによる各気筒への燃料噴射が実行されない期間を、判定期間として検出する。
図5において、前述(図4参照)と同様の処理(ステップS41〜S45)については、詳述を省略する。
この場合、ステップS41において、内燃機関が運転中(すなわち、YES)と判定され、ステップS42において、燃料吐出期間で、かつスピル弁33が開制御中(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中であるか否かを判定する(ステップS53)。
この場合、ステップS41において、内燃機関が運転中(すなわち、YES)と判定され、ステップS42において、燃料吐出期間で、かつスピル弁33が開制御中(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中であるか否かを判定する(ステップS53)。
ステップS53において、燃料噴射中である(すなわち、YES)と判定されれば、直ちに図5の処理ルーチンを終了し、燃料噴射中でない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS43に進む。
なお、ステップS53内の処理において、インジェクタ15により高圧燃料がエンジン10の各気筒に噴射中であるか否かの判定は、たとえば、ECU30からインジェクタ15に供給される駆動信号に基づいて実行することができる。
以下、前述と同様に、ステップS43において、燃料レール12内の燃圧PFが上昇中(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33は異常条件であると診断し(ステップS44)、燃圧PFが上昇中でない(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33は異常でないと診断する(ステップS45)。
このように、ECU30内の判定期間検出手段は、内燃機関の運転中における高圧燃料ポンプ18の燃料吐出期間のうち、高圧燃料ポンプ18の増圧室32から低圧側に燃料を逃すためにスピル弁33を開制御する期間であって、かつ、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射が実行されない期間を、判定期間として検出する。
これにより、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射によって燃圧PFが低下する期間は、スピル弁33の異常判定期間から除去されるので、燃圧挙動が一定の期間のみにスピル弁33の異常診断を行うことができ、さらに信頼性(検出性、耐誤検出性)の高い異常診断を実現することができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1では、異常診断区間における燃料噴射の禁止処理およびスピル弁33の強制開制御を考慮しなかったが、図6および図7に示すように、異常診断区間において、全気筒の燃料噴射禁止処理とともに、スピル弁33の強制開制御を実行してもよい。
なお、上記実施の形態1では、異常診断区間における燃料噴射の禁止処理およびスピル弁33の強制開制御を考慮しなかったが、図6および図7に示すように、異常診断区間において、全気筒の燃料噴射禁止処理とともに、スピル弁33の強制開制御を実行してもよい。
以下、図6のタイミングチャートおよび図7のフローチャートを参照しながら、全気筒の燃料噴射禁止中、かつ、スピル弁33の強制開制御中に、スピル弁33の異常診断区間Bを設定したこの発明の実施の形態3について説明する。
また、この発明の実施の形態3による装置の全体構成は、図1および図2に示した通りであり、ECU30内の一部機能のみが前述と異なる。
また、この発明の実施の形態3による装置の全体構成は、図1および図2に示した通りであり、ECU30内の一部機能のみが前述と異なる。
図6はこの発明の実施の形態3による全気筒燃料噴射禁止中の燃圧PFの挙動を示すタイミングチャートであり、燃料噴射禁止期間(スピル弁33の強制開制御区間)Bを設定した点を除けば、前述の図3と同様である。
この場合、ECU30は、全気筒の燃料噴射を禁止する燃料噴射禁止手段と、燃料噴射禁止手段が全気筒の燃料噴射を禁止している間に、スピル弁が高圧燃料ポンプの増圧室と低圧側とを連通する燃料逃し通路を開制御するスピル弁開制御手段と、を備えている。
また、ECU30内の判定期間検出手段は、燃料噴射禁止手段が全気筒の燃料噴射を禁止し、かつ、スピル弁開制御手段がスピル弁を開制御している期間を判定期間として検出する。
また、ECU30内の判定期間検出手段は、燃料噴射禁止手段が全気筒の燃料噴射を禁止し、かつ、スピル弁開制御手段がスピル弁を開制御している期間を判定期間として検出する。
図6において、全気筒の燃料噴射禁止期間として、レベル「1」側が燃料噴射の禁止中を示し、レベル「0」側が燃料噴射の許可中を示している。
また、ECU30が全気筒のインジェクタ15に対して燃料噴射禁止の指令を出力している間に、ECU30内のスピル弁開制御手段は、スピル弁33を強制的に開制御し、高圧燃料ポンプ18による燃料レール12への燃料圧送を禁止する。
また、ECU30が全気筒のインジェクタ15に対して燃料噴射禁止の指令を出力している間に、ECU30内のスピル弁開制御手段は、スピル弁33を強制的に開制御し、高圧燃料ポンプ18による燃料レール12への燃料圧送を禁止する。
なお、全気筒に対する燃料噴射禁止処理の条件としては、たとえば、内燃機関への導入空気量を調整するスロットル弁(図示せず)の開度が全閉であって、かつ、燃料カットモード中(車両速度が減速中)などの場合が挙げられる。
内燃機関の運転中における燃料レール12内の燃圧PFの挙動(図6)を参照すると、前述のように、燃料吐出期間において、スピル弁33の開閉制御状態が閉制御中であれば、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に燃料が圧送されて燃圧PFが上昇し、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射中に燃圧PFが下降していることが分かる。
また、高圧燃料ポンプ18からの燃料圧送、または、インジェクタ15による各気筒への燃料噴射が、いずれも実行されない期間においては、燃圧PFが一定であることが分かる。
さらに、全気筒の燃料噴射禁止中にインジェクタ15が全気筒の燃料噴射を禁止している区間Bであって、かつ、高圧燃料ポンプ18による燃料レール12への燃料圧送を強制的に禁止している区間Bにおいては、燃圧PFが一定であることが分かる。
このように、図6内の区間Bにおける燃圧PFの挙動が一定であることから、この区間Bの間に燃圧PFが上昇した場合には、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12に燃料が圧送されている異常状態であることが分かる。
すなわち、ECU30からの指令値が、スピル弁33に対する開制御を示しているにも関わらず、燃圧PFが上昇することから、ポンプカム17の上昇中にスピル弁33が閉側で固着するような異常状態が発生していることが分かる。
すなわち、ECU30からの指令値が、スピル弁33に対する開制御を示しているにも関わらず、燃圧PFが上昇することから、ポンプカム17の上昇中にスピル弁33が閉側で固着するような異常状態が発生していることが分かる。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図7において、前述(図4参照)と同様の処理(ステップS41、S43〜S45)については、詳述を省略する。
図7において、前述(図4参照)と同様の処理(ステップS41、S43〜S45)については、詳述を省略する。
この場合、ステップS41において、内燃機関が運転中(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、全気筒の燃料噴射が禁止中(燃料カットモード中)であるか否かを判定する(ステップS72)。
ステップS72において、燃料噴射禁止中でない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図7の処理ルーチンを終了し、燃料噴射禁止中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、スピル弁33の開制御が実行中(強制開制御中)か否かを判定する(ステップS73)。
ステップS73において、スピル弁33の強制開制御中ではない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図7の処理ルーチンを終了し、強制開制御中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、燃料レール12内の燃圧PFが上昇中であるか否かを判定する(ステップS43)。
以下、前述と同様に、ステップS43において、燃料レール12内の燃圧PFが上昇中(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33は異常条件であると診断し(ステップS44)、燃圧PFが上昇中でない(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33は異常でないと診断する(ステップS45)。
このように、ECU30内の判定期間検出手段は、燃料噴射禁止手段が全気筒の燃料噴射を禁止している期間であって、かつ、スピル弁開制御手段がスピル弁33を開制御している期間を、判定期間として検出する。
これにより、比較的長時間の判定期間を確保することができ、さらに信頼性(検出性、耐誤検出性)の高いスピル弁33の異常診断を実現することができる。
これにより、比較的長時間の判定期間を確保することができ、さらに信頼性(検出性、耐誤検出性)の高いスピル弁33の異常診断を実現することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態1〜3では、燃圧PFの上昇中の判定基準について具体的に言及しなかったが、図8に示すように、判定期間検出手段によって検出される判定期間の開始時点の燃圧を基準燃圧(判定基準)PFbaseとして設定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図8を参照しながら、この発明の実施の形態4によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態1〜3では、燃圧PFの上昇中の判定基準について具体的に言及しなかったが、図8に示すように、判定期間検出手段によって検出される判定期間の開始時点の燃圧を基準燃圧(判定基準)PFbaseとして設定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図8を参照しながら、この発明の実施の形態4によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図8はこの発明の実施の形態4によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートである。
図8において、前述(図4、図5、図7参照)と同様の処理(ステップS41、S42、S44、S45)については、詳述を省略する。
また、ステップS43Aは、基準燃圧PFbaseに基づく燃圧上昇中の判定処理であり、前述のステップS43に対応している。
図8において、前述(図4、図5、図7参照)と同様の処理(ステップS41、S42、S44、S45)については、詳述を省略する。
また、ステップS43Aは、基準燃圧PFbaseに基づく燃圧上昇中の判定処理であり、前述のステップS43に対応している。
この場合、ECU30は、判定期間検出手段によって検出される判定期間の開始時点の燃圧PFを記憶する燃圧記憶手段を備えている。
また、ECU30内において、燃圧変化算出手段は、スピル弁33の異常判定期間において、燃圧記憶手段に記憶された判定期間の開始時点の燃圧PF(=基準燃圧PFbase)に対して増圧方向か否かを燃圧変化として算出し、異常診断手段は、燃圧変化が増圧方向に変化したことを示す場合に、スピル弁33が異常であることを判定するようになっている。
また、ECU30内において、燃圧変化算出手段は、スピル弁33の異常判定期間において、燃圧記憶手段に記憶された判定期間の開始時点の燃圧PF(=基準燃圧PFbase)に対して増圧方向か否かを燃圧変化として算出し、異常診断手段は、燃圧変化が増圧方向に変化したことを示す場合に、スピル弁33が異常であることを判定するようになっている。
まず、ECU30は、内燃機関が運転中であるかを判定し(ステップS41)、運転中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、スピル弁33の異常判定期間の開始時点(燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33の開制御中となる時点)であるか否かを判定する(ステップS82)。
なお、スピル弁33の異常判定期間の開始時点としては、判定期間の開始直前または開始直後を設定してもよい。
なお、スピル弁33の異常判定期間の開始時点としては、判定期間の開始直前または開始直後を設定してもよい。
ステップS82において、判定期間の開始時点でない(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップS42に進み、判定期間の開始時点である(すなわち、YES)と判定されれば、判定期間の開始時点での燃圧PFを基準燃圧PFbaseとして記憶手段に記憶させて(ステップS83)、ステップS42に進む。
次に、ステップS42において、燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33が開制御中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中であるか否かを判定する(ステップS53)。
ステップS53において、燃料噴射中でない(判定期間中)(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、燃料レール12内の燃圧PFが基準燃圧PFbaseよりも大きくなった(燃圧PFが上昇中)か否かを判定する(ステップS43A)。
ステップS53において、燃料噴射中でない(判定期間中)(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、燃料レール12内の燃圧PFが基準燃圧PFbaseよりも大きくなった(燃圧PFが上昇中)か否かを判定する(ステップS43A)。
以下、PF>PFbase(燃圧PFが上昇中)(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33が異常状態であることを診断し(ステップS44)、PF≦PFbase(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33が異常状態でないことを診断し(ステップS45)、図8の処理ルーチンを終了する。
このように、判定期間において、燃圧変化算出手段によって算出される燃圧変化が、燃圧記憶手段に記憶された判定期間の開始時点での基準燃圧PFbaseに対して増圧方向に変化したことを示す場合に、スピル弁33が異常であることを判定することにより、さらに信頼性(検出性、耐誤検出性)の高いスピル弁異常の診断を実現することができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態4では、燃圧PFが基準燃圧PFbaseよりも増加した場合に燃圧PFが上昇中であることを判定したが、図9に示すように、基準燃圧PFbaseに対する燃圧PFの増圧量に基づいて、燃圧PFの上昇中を判定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図9を参照しながら、この発明の実施の形態5によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態4では、燃圧PFが基準燃圧PFbaseよりも増加した場合に燃圧PFが上昇中であることを判定したが、図9に示すように、基準燃圧PFbaseに対する燃圧PFの増圧量に基づいて、燃圧PFの上昇中を判定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図9を参照しながら、この発明の実施の形態5によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図9はこの発明の実施の形態5によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートであり、図9において、ステップS43B以外の処理は、前述(図8参照)と同様である。
ステップS43Bは、基準燃圧PFbaseに基づく燃圧上昇中の判定処理であり、前述のステップS43Aに対応している。
ステップS43Bは、基準燃圧PFbaseに基づく燃圧上昇中の判定処理であり、前述のステップS43Aに対応している。
この場合、ECU30内において、燃圧変化算出手段は、判定期間において、燃圧記憶手段に記憶された判定期間の開始時点での燃圧PF(=基準燃圧PFbase)に対する燃圧増圧量(=PF−PFbase)を燃圧変化として算出し、異常診断手段は、燃圧変化が増圧方向に所定増圧値PFup以上だけ変化したことを示す場合に、スピル弁33が異常であることを判定するようになっている。
ECU30は、まず、ステップS41において、内燃機関が運転中である(すなわち、YES)と判定され、ステップS82において、スピル弁33の異常判定期間の開始時点である(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS83において、判定期間の開始時点での燃圧PFを基準燃圧PFbaseとして記憶する。
続いて、ステップS42において、燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33が開制御中である(すなわち、YES)と判定され、ステップS53において、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中でない(すなわち、NO)と判定されれば、判定期間中と見なし、ステップS43Bに進む。
ステップS43Bにおいて、ECU30は、判定期間における燃料レール12内の燃圧PFが、PFbaseに対して所定増圧値PFup以上だけ増圧しているか否かにより、燃圧PFが上昇中であるか否かを判定する。
ここで、所定増圧値PFupは、燃圧PFの挙動のばらつき(燃圧センサ19のばらつきも含む)の範囲以上の圧力値に設定されており、これにより、燃圧PFの挙動のばらつきによる誤診断を確実に排除するようになっている。
ここで、所定増圧値PFupは、燃圧PFの挙動のばらつき(燃圧センサ19のばらつきも含む)の範囲以上の圧力値に設定されており、これにより、燃圧PFの挙動のばらつきによる誤診断を確実に排除するようになっている。
以下、ステップS43Bにおいて、燃圧PFが上昇中であって、PF−PFbase≧PFup(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33が異常状態であることを診断し(ステップS44)、燃圧PFが上昇中ではなく、PF−PFbase<PFup(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33が異常状態でないと診断し(ステップS45)、図9の処理ルーチンを終了する。
このように、判定期間において、燃圧変化算出手段によって算出される燃圧変化が、燃圧記憶手段に記憶された判定期間の開始時点の燃圧PF(=基準燃圧PFbase)に対して所定増圧値PFup以上だけ増圧方向に変化したことを示す場合に、スピル弁33が異常状態であることを判定することにより、燃圧PFの挙動ばらつき(燃圧センサ19のばらつきも含む)による誤診断を排除することができ、さらに信頼性の高いスピル弁33の異常診断を実現することができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態4、5では、判定期間の開始時点での基準燃圧PFbaseを用いて燃圧PFの上昇中を判定したが、図10に示すように、単位時間t[sec]内での燃圧上昇率を燃圧変化として算出し、燃圧上昇率を用いて燃圧PFの上昇中を判定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図10を参照しながら、この発明の実施の形態6によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態4、5では、判定期間の開始時点での基準燃圧PFbaseを用いて燃圧PFの上昇中を判定したが、図10に示すように、単位時間t[sec]内での燃圧上昇率を燃圧変化として算出し、燃圧上昇率を用いて燃圧PFの上昇中を判定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図10を参照しながら、この発明の実施の形態6によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図10はこの発明の実施の形態6によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートであり、図10において、ステップS43C以外の処理は前述(図5参照)と同様である。
ステップS43Cは、燃圧上昇率PFrate(=PFt−PF/t)に基づく燃圧上昇中の判定処理であり、前述のステップS43(または、ステップS43A、S43B)に対応している。
ステップS43Cは、燃圧上昇率PFrate(=PFt−PF/t)に基づく燃圧上昇中の判定処理であり、前述のステップS43(または、ステップS43A、S43B)に対応している。
この場合、ECU30内において、燃圧変化算出手段は、判定期間内の単位時間t[sec]当たりの燃圧上昇率PFrate(=PFt−PF/t)を燃圧変化として算出し、異常診断手段は、燃圧変化(=燃圧上昇率PFrate)が所定上昇率PFupr以上を示す場合に、スピル弁33が異常状態であることを判定するようになっている。
まず、ECU30は、ステップS41において、内燃機関が運転中である(すなわち、YES)と判定され、ステップS42において、燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33が開制御中である(すなわち、YES)と判定され、また、ステップS53において、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中でない(すなわち、NO)と判定されれば、判定期間中と見なし、ステップS43Cに進む。
ステップS43Cにおいて、ECU30は、判定期間における燃料レール12内の燃圧PFが上昇中であるか否かを、単位時間t[sec]当たりの燃圧上昇率PFrateが所定上昇率PFuprよりも大きいか否かにより判定する。
ここで、スピル弁33に異常が発生したときの燃圧上昇率PFrateは、高圧燃料ポンプ18に導入された燃料の全てを燃料レール12に圧送する全吐出状態に相当し、最大値となっているので、所定上昇率PFrateは、燃圧PFの挙動ばらつき(燃圧センサ19のばらつきも含む)による誤診断を排除した上で、上記最大値となる燃圧上昇率PFrateを検出するのに適した値に設定されている。
なお、単位時間t[sec]は、燃圧上昇率PFrateの演算周期(または、処理周期)に相当する。
また、燃圧上昇率PFrateは、単位時間t[sec]前の燃圧PFtと、現時点での燃圧PFとを用いて、以下の式(1)のように表される。
また、燃圧上昇率PFrateは、単位時間t[sec]前の燃圧PFtと、現時点での燃圧PFとを用いて、以下の式(1)のように表される。
PFrate=(PFt−PF)÷t ・・・(1)
以下、ステップS43Cにおいて、燃圧PFが上昇中であって、PFrate>PFupr(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33が異常状態であることを診断し(ステップS44)、燃圧PFが上昇中ではなく、PFrate≦PFupr(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33が異常状態でないと診断し(ステップS45)、図10の処理ルーチンを終了する。
このように、燃料レール12内の燃圧PFが上昇中であるか否かを、単位時間t当たりの燃圧上昇率PFrate(式(1)参照)が所定上昇率PFuprよりも大きいか否かにより判定し、燃圧上昇率PFrateが最大となっている間に、スピル弁33が異常状態であることを判定することにより、さらに信頼性の高いスピル弁33の異常診断を実現することができる。
実施の形態7.
なお、上記実施の形態1〜6では、燃圧変化算出手段による燃圧変化の算出開始時期について特に言及しなかったが、図11に示すように、燃圧変化算出手段による燃圧変化の算出開始時期を、判定期間の開始から所定時間Ccnstの経過後に設定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図11を参照しながら、この発明の実施の形態7によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態1〜6では、燃圧変化算出手段による燃圧変化の算出開始時期について特に言及しなかったが、図11に示すように、燃圧変化算出手段による燃圧変化の算出開始時期を、判定期間の開始から所定時間Ccnstの経過後に設定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図11を参照しながら、この発明の実施の形態7によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図11はこの発明の実施の形態7によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートであり、図11において、ステップS114〜S116の処理を追加挿入したことを除けば、前述(図5参照)と同様である。
この場合、ECU30内の燃圧変化算出手段は、判定期間の開始後にインクリメントされるタイマカウンタCを含み、判定期間の開始から所定時間Ccnstの経過後に、燃圧変化の算出(スピル弁33の異常診断)を開始するようになっている。
すなわち、内燃機関の運転中における判定期間(燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33の開制御中)となってから、所定時間Ccnstが経過するまでは、スピル弁33の異常診断を禁止するようになっている。
すなわち、内燃機関の運転中における判定期間(燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33の開制御中)となってから、所定時間Ccnstが経過するまでは、スピル弁33の異常診断を禁止するようになっている。
まず、ECU30は、ステップS41において、内燃機関が運転中である(すなわち、YES)と判定され、ステップS42において、燃料吐出期間であって、かつ、スピル弁33が開制御中である(すなわち、YES)と判定され、また、ステップS53において、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中でない(すなわち、NO)と判定されれば、判定期間中と見なし、ステップS114に進む。
一方、ステップS41において、内燃機関が運転中でない(すなわち、NO)と判定されれば、判定期間中ではないと見なし、ステップS115に進む。
また、ステップS42において、燃料吐出期間でないか、または、スピル弁33が開制御中でない(すなわち、NO)と判定されれば、判定期間中ではないと見なし、ステップS115に進む。
また、ステップS42において、燃料吐出期間でないか、または、スピル弁33が開制御中でない(すなわち、NO)と判定されれば、判定期間中ではないと見なし、ステップS115に進む。
同様に、ステップS53において、インジェクタ15により高圧燃料を各気筒に噴射中である(すなわち、YES)と判定されれば、判定期間中ではないと見なし、ステップS115に進む。
このように判定期間中でない場合、ECU30は、ステップS115において、判定期間の開始後に動作するタイマカウンタCをリセット(0クリア)して、図11の処理ルーチンを終了する。
このように判定期間中でない場合、ECU30は、ステップS115において、判定期間の開始後に動作するタイマカウンタCをリセット(0クリア)して、図11の処理ルーチンを終了する。
一方、判定期間中である場合、ECU30は、ステップS114において、判定期間の開始後に動作するタイマカウンタCをインクリメントする。
続いて、タイマカウンタCの値が判定期間の開始後から所定時間Ccnst以上の経過を示すか否かを判定し(ステップS116)、C<Ccnst(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図11の処理ルーチンを終了する。
続いて、タイマカウンタCの値が判定期間の開始後から所定時間Ccnst以上の経過を示すか否かを判定し(ステップS116)、C<Ccnst(すなわち、NO)と判定されれば、直ちに図11の処理ルーチンを終了する。
ここで、所定時間Ccnstは、たとえば、燃圧PFの上昇中に判定期間に入った場合に、判定期間の成立タイミングによっては惰性で燃圧PFが上昇するような期間が生じ得るが、このような惰性による燃圧上昇期間を排除するのに十分な時間に設定されている。
一方、ステップS116において、C≧Ccnst(すなわち、YES)と判定されれば、燃圧PFの上昇中の判定処理(ステップS43)に進む。
以下、ステップS43において、燃圧が上昇中である(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33が異常であると診断し(ステップS44)、燃圧が上昇中でない(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33が異常でないと診断し(ステップS45)、図11の処理ルーチンを終了する。
以下、ステップS43において、燃圧が上昇中である(すなわち、YES)と判定されれば、スピル弁33が異常であると診断し(ステップS44)、燃圧が上昇中でない(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33が異常でないと診断し(ステップS45)、図11の処理ルーチンを終了する。
このように、燃圧変化算出手段による燃圧変化の算出開始時期を、判定期間の開始後から所定時間Ccnstだけ経過した時点に設定することにより、たとえば、燃圧上昇中に判定期間に入った場合に、惰性で燃圧上昇するような期間を排除することができ、さらに信頼性の高いスピル弁33の異常診断を実現することができる。
実施の形態8.
なお、上記実施の形態1〜7では、スピル弁33の異常診断処理の実行条件(判定期間の設定条件)として内燃機関の回転速度Neを考慮しなかったが、図12に示すように、異常診断処理の実行条件として回転速度Neを追加設定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図12を参照しながら、この発明の実施の形態8によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態1〜7では、スピル弁33の異常診断処理の実行条件(判定期間の設定条件)として内燃機関の回転速度Neを考慮しなかったが、図12に示すように、異常診断処理の実行条件として回転速度Neを追加設定してもよい。
以下、図1および図2とともに、図12を参照しながら、この発明の実施の形態8によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図12はこの発明の実施の形態8によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートであり、図12において、ステップS122の処理を追加挿入したことを除けば、前述(図5参照)と同様である。
この場合、ECU30は、回転速度算出手段を備えており、クランク角センサ13からのパルス信号に基づいて内燃機関の回転速度Neを算出する。
また、ECU30内の異常診断手段は、異常診断処理の実行条件(判定期間の設定条件)として、回転速度Neが所定速度NEcnstよりも低いことが追加されており、回転速度Neが所定速度NEcnst以上を示す場合には、スピル弁33の異常判定処理の実行を中止するようになっている。
また、ECU30内の異常診断手段は、異常診断処理の実行条件(判定期間の設定条件)として、回転速度Neが所定速度NEcnstよりも低いことが追加されており、回転速度Neが所定速度NEcnst以上を示す場合には、スピル弁33の異常判定処理の実行を中止するようになっている。
まず、ECU30は、ステップS41において、内燃機関が運転中である(すなわち、YES)と判定されれば、内燃機関の回転速度Neが所定回転速度NEcnstよりも小さいか否かを判定する(ステップS122)。
ここで、所定回転速度NEcnstは、たとえば、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12への燃料圧送を中止している間(スピル弁33を開制御して燃料逃し通路を開いている間)に、内燃機関の回転速度Neの上昇によって、燃料逃し通路から十分に燃料を逃すことができずに、燃料レール12に向けて一部の燃料を圧送してしまう状態を排除するのに十分な値に設定されている。
ステップS122において、Ne≧NEcnst(すなわち、NO)と判定されれば、スピル弁33の異常診断処理を中止して、直ちに図12の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS122において、Ne<NEcnst(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS42以降の判定期間の判定処理および異常診断処理を実行する。
一方、ステップS122において、Ne<NEcnst(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS42以降の判定期間の判定処理および異常診断処理を実行する。
このように、内燃機関の回転速度Neが所定回転速度NEcnst以上を示す場合に、スピル弁33の異常診断処理を禁止することにより、たとえば、高圧燃料ポンプ18から燃料レール12への燃料圧送を禁止中(スピル弁33の開制御による燃料逃し通路の開制御中)に、回転上昇によって燃料逃し通路から燃料を十分に逃すことができずに、燃料レール12に一部燃料圧送してしまうような状態を排除することができ、さらに信頼性の高いスピル弁33の異常診断を実現することができる。
実施の形態9.
なお、上記実施の形態1〜8では、スピル弁33の異常診断後のフェールセーフ処理について言及しなかったが、図13に示すように、スピル弁33の異常状態が診断された際にフェールセーフ処理(ステップS136)を実行してもよい。
以下、図1および図2とともに、図13を参照しながら、この発明の実施の形態9によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態1〜8では、スピル弁33の異常診断後のフェールセーフ処理について言及しなかったが、図13に示すように、スピル弁33の異常状態が診断された際にフェールセーフ処理(ステップS136)を実行してもよい。
以下、図1および図2とともに、図13を参照しながら、この発明の実施の形態9によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図13はこの発明の実施の形態8によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートであり、図13において、ステップS136のフェールセーフ処理(高圧燃料ポンプ18への燃料供給を中止する処理)を追加挿入したことを除けば、前述(図5参照)と同様である。
この場合、ECU30は、高圧燃料ポンプ18への燃料の吸入を制御する燃料吸入制御手段を備えており、燃料吸入制御手段は、異常診断手段によりスピル弁33が異常であることが診断された場合には、高圧燃料ポンプ18への燃料吸入処理を中止するようになっている。
すなわち、ステップS41、S42、S53により判定期間の条件が成立し、ステップS43、S44において、スピル弁33が異常状態であることが診断された場合には、高圧燃料ポンプ18への燃料供給を停止し(ステップS136)、図13の処理ルーチンを終了する。
このように、スピル弁33が異常の場合に、高圧燃料ポンプ18への燃料供給を禁止することにより、燃料レール12内が異常高燃圧となることを回避して、燃料レール12が破損して燃料が流出することを防止することができる。したがって、異常発生時のフェールセーフを実現することができる。
実施の形態10.
なお、上記実施の形態9では、スピル弁33の異常時における高圧燃料ポンプ18への燃料供給の停止方法について具体的に言及しなかったが、図14に示すように、フィードポンプ21を停止させてもよい。
以下、図1および図2とともに、図14を参照しながら、この発明の実施の形態10によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
なお、上記実施の形態9では、スピル弁33の異常時における高圧燃料ポンプ18への燃料供給の停止方法について具体的に言及しなかったが、図14に示すように、フィードポンプ21を停止させてもよい。
以下、図1および図2とともに、図14を参照しながら、この発明の実施の形態10によるスピル弁33の異常診断処理について説明する。
図14はこの発明の実施の形態8によるスピル弁33の異常診断処理を示すフローチャートであり、図14において、他のステップS41〜S45は前述(図13参照)と同様の処理であり、ステップS146は、前述のステップS136に対応している。
この場合、ECU30内の燃料吸入制御手段は、燃料タンク20から燃料を汲み上げて高圧燃料ポンプ18に燃料を供給するフィードポンプ21と関連して作用し、異常診断手段によりスピル弁33が異常であることが診断された場合には、フィードポンプ21を停止させるようになっている。
すなわち、ステップS41、S42、S53により判定期間の条件が成立し、ステップS43、S44において、スピル弁33が異常状態であることが診断された場合には、高圧燃料ポンプ18への燃料供給を停止するために、フィードポンプ21を停止させて(ステップS146)、図14の処理ルーチンを終了する。
このように、スピル弁33が異常の場合に、フィードポンプ21を停止させることにより、高圧燃料ポンプ18への燃料供給を確実に禁止することができる。
したがって、燃料レール12内が異常高燃圧となることを回避して、燃料レール12が破損して燃料が流出することを防止し、異常発生時のフェールセーフを実現することができる。
したがって、燃料レール12内が異常高燃圧となることを回避して、燃料レール12が破損して燃料が流出することを防止し、異常発生時のフェールセーフを実現することができる。
なお、この発明は、燃料に混入した異物などによってスピル弁33が物理的に閉位置で固着するような物理的閉塞異常の場合と、高圧燃料ポンプ18の燃料吐出期間にスピル弁33を開制御しているにも関わらず、スピル弁33が閉位置にあるような異常の場合と、スピル弁33の断線や短絡により電気的にスピル弁が閉位置で固着するような電気的閉塞異常の場合と、のいずれにおいても適用可能である。
また、上記実施の形態1〜10では、燃料の吸入通路と逃し通路とが個別に設けられた高圧燃料ポンプ18について説明したが、燃料の吸入通路と逃し通路とが一体に設けられた(プランジャロッドによりスピル弁33が開閉される形式の)高圧燃料ポンプを適用することも可能である。
さらに、上記実施の形態1〜10では、筒内噴射式の火花点火式ガソリンエンジン(図1参照)を例にとって説明したが、これに限らず、同様の高圧燃料噴射系を有する他の機関(たとえば、圧縮着火式ディーゼル機関など)に適用することも可能である。
10 エンジン(筒内燃料噴射式内燃機関)、11 燃焼室、12 燃料レール(蓄圧室)、13 クランク角センサ、14 カム角センサ、15 インジェクタ、16 点火プラグ、17 ポンプカム、18 高圧燃料ポンプ、19 燃圧センサ、20 燃料タンク、21 フィードポンプ、30 ECU(燃圧制御手段)、33 スピル弁、36 弁体、Ne 回転速度、PF 燃圧。
Claims (10)
- 燃料を高圧状態で蓄える蓄圧室と、
燃料タンクから供給される燃料を吸入して前記蓄圧室に圧送する高圧燃料ポンプと、
前記高圧燃料ポンプの増圧室と低圧側とを連通する燃料逃し通路を開閉するスピル弁と、
前記蓄圧室に蓄えられた高圧燃料を内燃機関の各気筒内に直接的に噴射供給するインジェクタと、
前記インジェクタに供給される燃料の圧力を燃圧として検出する燃圧センサと、
前記燃圧の目標値を可変設定するとともに、前記燃圧を前記目標値に設定する燃圧制御手段と、
を備えた筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置であって、
前記燃圧制御手段による前記高圧燃料ポンプの制御期間は、前記燃料を吸入する燃料吸入期間と、前記燃料を吐出する燃料吐出期間とを含み、
前記燃料吐出期間は、前記増圧室から前記蓄圧室に燃料を圧送させるために前記スピル弁を閉制御するスピル弁閉制御期間と、前記増圧室から低圧側に燃料を逃すために前記スピル弁を開制御するスピル弁開制御期間とを含み、
前記燃圧制御手段は、
前記スピル弁閉制御期間および前記スピル弁開制御期間を調節するスピル弁制御期間設定手段と、
前記内燃機関の運転中における前記燃料吐出期間のうち、前記スピル弁開制御期間を判定期間として検出する判定期間検出手段と、
前記判定期間に基づいて、前記燃圧の変化を算出する燃圧変化算出手段と、
前記燃圧の変化に基づいて前記スピル弁が異常であることを判定する異常診断手段と、
を含むことを特徴とする筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記判定期間検出手段は、前記内燃機関の運転中における、前記高圧燃料ポンプの燃料吐出期間のうち、前記高圧燃料ポンプの増圧室から低圧側に燃料を逃すために前記スピル弁を開制御するスピル弁開制御期間であって、かつ、前記インジェクタによる各気筒への燃料噴射が実行されない期間を、前記判定期間として検出することを特徴とする請求項1に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。
- 全気筒の燃料噴射を禁止する燃料噴射禁止手段と、
前記燃料噴射禁止手段が前記全気筒の燃料噴射を禁止している間に、前記スピル弁により前記燃料逃し通路を開制御するスピル弁開制御手段と、
を備え、
前記判定期間検出手段は、前記燃料噴射禁止手段が前記全気筒の燃料噴射を禁止し、かつ、前記スピル弁開制御手段が前記スピル弁を開制御している期間を判定期間として検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記判定期間検出手段によって検出される判定期間の開始時点の燃圧を記憶する燃圧記憶手段を備え、
前記燃圧変化算出手段は、前記判定期間において、前記燃圧記憶手段に記憶された前記判定期間の開始時点の燃圧に対して増圧方向の変化を前記燃圧変化として算出し、
前記異常診断手段は、前記燃圧変化が前記増圧方向に変化したことを示す場合に、前記スピル弁が異常であることを判定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記判定期間検出手段によって検出される判定期間の開始時点の燃圧を記憶する燃圧記憶手段を備え、
前記燃圧変化算出手段は、前記判定期間において、前記燃圧記憶手段に記憶された前記判定期間の開始時点の燃圧に対する燃圧増圧量を前記燃圧変化として算出し、
前記異常診断手段は、前記燃圧変化が増圧方向に所定増圧値以上だけ変化したことを示す場合に、前記スピル弁が異常であることを判定することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記燃圧変化算出手段は、前記判定期間検出手段によって検出される判定期間内の単位時間当たりの燃圧上昇率を前記燃圧変化として算出し、
前記異常診断手段は、前記燃圧変化が所定上昇率以上を示す場合に、前記スピル弁が異常であることを判定することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記燃圧変化算出手段は、前記判定期間検出手段によって検出される判定期間の開始から所定時間の経過後に、前記燃圧変化の算出を開始することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。
- 前記内燃機関の回転速度を算出する回転速度算出手段を備え、
前記異常診断手段は、前記内燃機関の回転速度が所定速度以上を示す場合に、前記スピル弁の異常判定処理の実行を中止することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記高圧燃料ポンプへの燃料の吸入を制御する燃料吸入制御手段を備え、
前記燃料吸入制御手段は、前記異常診断手段により前記スピル弁が異常であることが診断された場合には、前記高圧燃料ポンプへの燃料吸入処理を中止することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。 - 前記燃料吸入制御手段は、
前記燃料タンクから燃料を汲み上げて前記高圧燃料ポンプに燃料を供給するフィードポンプを含み、
前記異常診断手段により前記スピル弁が異常であることが診断された場合には、前記フィードポンプを停止させることを特徴とする請求項9に記載の筒内燃料噴射式内燃機関の高圧燃料系異常診断装置。
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