JP2005336872A - 既製コンクリート杭 - Google Patents
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Abstract
【課題】補強バンドで、端板1側を厚くして、耐曲げモーメントを強化して、他の部分を薄く形成して、コンクリート外表面の荒れやひび割れ防止する。
【解決手段】既製杭20は、コンクリート15内に、補強バンド3付きの端板1、1を配置し、端板1、1間に、PC鋼棒12、12を定着し、異形鉄筋13、13を埋設して構成する(a、b)。端板1と異形鉄筋13の上端13aとの間に距離L1の間隙16が形成されている。補強バンド3は、端板1側の上側補強筒3aが長さH1(H1>L1)、厚さt0で、先端側の下側補強筒3bは、長さH2で肉厚tS(tS<t0)で形成する。
【選択図】図2
【解決手段】既製杭20は、コンクリート15内に、補強バンド3付きの端板1、1を配置し、端板1、1間に、PC鋼棒12、12を定着し、異形鉄筋13、13を埋設して構成する(a、b)。端板1と異形鉄筋13の上端13aとの間に距離L1の間隙16が形成されている。補強バンド3は、端板1側の上側補強筒3aが長さH1(H1>L1)、厚さt0で、先端側の下側補強筒3bは、長さH2で肉厚tS(tS<t0)で形成する。
【選択図】図2
Description
この発明は、補強バンドで端部を保護した既製コンクリート杭であって、特にその補強バンドの機能を見直し、合理的構造とした既製コンクリート杭に関する。
(1) コンクリート製の既製杭では、杭端部の両方共に、略杭外径の円環形状の金属製(一般に鋼製)の端板及び補強バンドが取り付けられ、主に既製杭を上下に継ぐ場合に機能していた(非特許文献1)。
また、一般に使用されるいわゆるPHC杭では、コンクリート製の本体部分に、軸方向のPC鋼棒が埋設され、4〜10N/mm2程度のプレストレスが与えられているので、このPC鋼棒を定着する部材として端板が使用されていた。PC鋼棒の端部はボルト等により端板に固定されていた。この端板は、前記プレスストレスに耐えられるように、肉厚10〜20mmで、外径30〜1200mm、内径180〜900mmのドーナツ状に形成されていた。
また、補強バンドは、通常、肉厚1.6〜3.2mm程度で、装着幅(軸方向の長さ)100〜250mm程度の鋼製で、端板の外周部に溶接された状態で、既製杭の製造用型枠にセットされ、遠心成型時にコンクリートの端部を被覆するように装着されていた。しかし、最近の高支持力を有する基礎に対応して、高い曲げ耐力を発揮するように既製杭が設計されており、この既製杭では肉厚10mm程度で、装着幅(杭の軸方向の長さ)も500mmの形状の補強バンドが使用され始めている。
(2) これまで、端板については種々提案されているが、補強バンドについては注目される提案が無い。
例えば、異形鉄筋を埋設した高曲げ耐力杭において、本発明の対象である補強バンドが、図2に補強筒14として表示されており、均一な肉厚で杭外径の約1/4 程度の長さ(幅)まで杭中間部方向に伸びてコンクリート部を被覆している(特許文献1)。
また、コンクリート杭の継手構造の図1において、本発明の対象である補強バンドが、被覆板12a、12bとして表示されており、均一な肉厚で杭外径の約1/2 〜1/8 程度の長さ(幅)まで既製杭の中間部方向に伸びてコンクリート部分を被覆している(特許文献2)。ここで、補強バンドの肉厚は、端板の肉厚の約1/4 〜1/5 程度で表示されている。
また、フーチングに連結するために改良された杭端板構造として、本発明の対象である補強バンドが、第1図にスカート金具Cとして表示されており、肉厚6mmのリング5と略同一で均一な肉厚で、既製杭外径の約1/3 程度の長さ(幅)まで杭中間部方向に伸びてコンクリート部を被覆している(特許文献3)。
(3)例えば、従来の高曲げ耐力の既製杭では、以下のような数値で製造されていた(図1)。この既製杭では、PC鋼棒12、12と共に異形鉄筋13、13も埋設され、高い曲げ耐力を発揮できるように設計されている。
・端板の外径D11=300mm
・端板の幅T11(コンクリートの肉厚)=60mm、
・端板の肉厚t11=16mm
・補強バンドの全体の長さ(高さ) H0=250mm
・ 補強バンドに肉厚 t0=3.2mm
・端板の外径D11=300mm
・端板の幅T11(コンクリートの肉厚)=60mm、
・端板の肉厚t11=16mm
・補強バンドの全体の長さ(高さ) H0=250mm
・ 補強バンドに肉厚 t0=3.2mm
(1) 地上構造物を多数の基礎杭で支持する構造では、近年、1つの基礎杭当りの耐力を増強し建造物全体で基礎を簡素化する要求が高まっており、基礎杭としても高支持力化への新工法の開発が行われている。従って、基礎杭の大径化と同時に高曲げ耐力化の傾向が進んでおり、杭穴内に既製杭を埋設してなる基礎杭構造でも同様であり、大口径並びに高曲げ耐力の既製杭のニーズが増加している。
例えば、図1の外径D11(=300mm)と同様の構造で、更に大径として、高曲げ耐力を要求される外径D11=1200mm、のコンクリート製の既製杭20(PC鋼棒12と共に異形鉄筋13が埋設されている)の場合、従来の設計技術による補強バンド3は、肉厚t11(=13mm)で、長さH0(=500mm)の鋼材をコンクリート製の既製杭20の端部外周面に被覆されるようになってきた。
(2) この場合、補強バンドは、既製杭の全体の耐力増強に寄与せず、主として、既製杭の端板1の下面1aと異形鉄筋13の上端13aとの隙間16のコンクリート部分の曲げ強度を補強する機能を期待しているにもかかわらず、全面に亘り厚く形成されていた。
従って、コンクリート杭で大径かつ高強度にすればするほど、補強バンドが、厚く幅広で形成されて装着されるので、鋼材価格の上昇に伴い、補強バンドのコストが増加する問題点もあった。
(3) 補強バンドの肉厚が厚いため、コンクリート杭の製造時に、補強バンド端部近傍のコンクリート表面部の応力分布が良くないため、コンクリート表面が荒れ、凹凸状のバリが発生する場合もあり、衝撃により微小なクラック等が生じ易く、コンクリート外表面の品質が不安視されていた。曲げ耐力としては充分であり、支持力に対する影響は皆無であっても、製品としての既製杭の取扱いが面倒であり、かつ外観品質上も好ましくなかった。
(4) 従って、補強バンドの鋼材使用量の節減と、コンクリート杭の表面品質の改善が必要である。
然るにこの発明は、補強バンドの肉厚を、端板が位置する基端側を厚く、先端側を薄く形成して、既製コンクリート杭を構成したので、前記問題点を解決した。
即ち、この発明は、端面に端板が固定されたコンクリート杭本体の該端板側に、筒状で所定の肉厚の補強バンドを被覆してなる既製コンクリート杭であって、
前記補強バンドの前記端板が位置する基端側を、前記既製コンクリート杭に要求される曲げモーメントに寄与できる肉厚に形成し、先端側を薄肉に形成したことを特徴とする既製コンクリート杭である。
前記補強バンドの前記端板が位置する基端側を、前記既製コンクリート杭に要求される曲げモーメントに寄与できる肉厚に形成し、先端側を薄肉に形成したことを特徴とする既製コンクリート杭である。
また、他の発明は、端面に端板が固定されたコンクリート杭本体の該端板側に、筒状で所定の肉厚の補強バンドを被覆してなる既製コンクリート杭であって、
前記補強バンドの肉厚を、前記端板が位置する基端側を厚く、他側を薄く形成したことを特徴とする既製コンクリート杭である。
前記補強バンドの肉厚を、前記端板が位置する基端側を厚く、他側を薄く形成したことを特徴とする既製コンクリート杭である。
更に、前記において、下記内容を特徴とした既製コンクリート杭である。
(1) コンクリート杭本体の上下端板間に、所定のストレスを導入したPC鋼棒を配置すると共に、前記コンクリート杭本体内に軸方向の構造鉄筋を埋設してなり、該構造鉄筋は、上下端のうち少なくとも一方で、前記端板から所定距離L1の間隙を保って配置してなり、
(2) 補強バンドは、少なくとも前記間隙に相当する長さだけ厚く形成し、他を薄く形成した。
(1) コンクリート杭本体の上下端板間に、所定のストレスを導入したPC鋼棒を配置すると共に、前記コンクリート杭本体内に軸方向の構造鉄筋を埋設してなり、該構造鉄筋は、上下端のうち少なくとも一方で、前記端板から所定距離L1の間隙を保って配置してなり、
(2) 補強バンドは、少なくとも前記間隙に相当する長さだけ厚く形成し、他を薄く形成した。
補強バンドの杭端が位置する基端側の肉厚を厚くし、それ程、曲げ耐力増強に影響が無く、コンクリートとの付着面積を増すために利用される先端側の肉厚を薄く形成したので、補強バンドの先端付近で、近傍のコンクリート表面部に作用するの応力分布を緩和し、コンクリート外表面の荒れ、ひび割れ等を防止して、表面品質を安定化することができる。更に、併せて薄くした鋼材量分を節約し、性能を維持した状態で、経済性を改善することもできる。
また、その既製杭に要求される所要曲げ強度に合わせて、補強バンドの基端側の肉厚及び長さ、先端側の肉厚及び長さを調節することにより、品質及びコストの両面から効率的な構成の既製杭とすることができる。
また、基礎杭の深さ方向で、異なる曲げ性能が要求される場合、継ぎ杭を構成する各既製杭で、端板や補強バンドの形状・構造を変えるだけで、最適な曲げ性能を実現できる。従って、より経済的な既製杭の設計が簡易に実現できる。
(1) コンクリート製の既製杭本体は、上下に、鋼製の補強バンド3付きの鋼製の端板1、1が配置され、上下の端板1、1間に、ストレスを導入したPC鋼棒12、12の端部が夫々定着されている。また、既製杭本体内には、曲げ耐力が大きくなるように、軸方向に異形鉄筋(構造鉄筋)13、13が所定のせん断補強鉄筋14、14と共に埋設されている。
(2) 端板1、1と異形鉄筋13の両端13a、13aとは、固定されず、上側の端板1の下面1aと異形鉄筋13、13の上端13aとは、距離L1の間隙16が形成されている。下側でも同様である。そこで、補強バンド3の基端側(端板1側)は、長さH1だけ(少なくとも距離L1分)厚さt0として、他の先端側は、長さH2だけ肉厚tS(tS<t0)で形成する。
(3) 以上のようにして、既製杭20を構成する(図2(a)(b))。
(4) 前記において、補強バンド3の基端は、通常は、端板1に溶接などにより固定されることが望ましいが、求める曲げ耐力によっては、間隙16に対応する位置に補強バンド3が配置されていれば、必ずしも固定されなくてもよい(図示していない)。
(5) 前記において、通常は異形鉄筋13の上下両端13a、13aで、同様の構造とするが、異なる構造とすることもできる(図示していない)。
例えば、上側で高い曲げ耐力が必要で、下側でそれほど高い曲げ耐力必要としない場合には、上側を上記の構造とし(図2(a)(b))、下側の端部では、必要とされる曲げ強度に応じて、任意の補強バンド3の構造とすることもできる。
また、異形鉄筋13の一方の端13aを、直接に又はPC鋼棒12に連結する等の方法により、端板1に固定して、間隙16を形成しないこともできる(図示していない)。この場合にも、間隙16を形成しない側(端板1と異形鉄筋13とを固定した側)は曲げ耐力が強化されるので、補強バンド3は任意の構造とすることができる。
図2に基づきこの発明の実施例を説明する。曲げ耐力が大きくなるように設計した既製杭で、PC鋼棒12でプレストレスを導入すると共に、曲げた耐力を増強するために異形鉄筋13を埋設して既製杭20を構成する(図2)。ここで、異形鉄筋13の上端13a(下端板では下端。図示していない)は端板1に固定せず、端板1の下面1aと異形鉄筋13の上面との間には、距離L1の間隙16を形成してある。尚、尚、間隙16の距離L1は、既製杭20の長さに関わらず、L1=50mm程度に形成される。
[1]既製杭20の外径300φのPRC杭(耐曲げモーメント60kN・m程度)
(1) 外径D11、内径(D11−2×T11)のドーナツ状の鋼板からなる端板1の外周縁2に筒状の鋼板からなる補強バンド3の上端4を固定する。補強バンド3は、基端側(端板1側。上端4側)を肉厚t0で形成し、先端側(下端5側)を肉厚tsで形成し、
ts<t0、
としてある。t0からtsへの肉厚の変化は内面6側に、徐々に径が変化する段差部9を設けて調節してあり、外面7は上端4から下端5まで面一に形成されている。また、補強バンド3の下端5の内面6は、外面7側に向けて、徐々に材厚が薄くなるようにテーパー部8が形成されている(図2(b))。
ts<t0、
としてある。t0からtsへの肉厚の変化は内面6側に、徐々に径が変化する段差部9を設けて調節してあり、外面7は上端4から下端5まで面一に形成されている。また、補強バンド3の下端5の内面6は、外面7側に向けて、徐々に材厚が薄くなるようにテーパー部8が形成されている(図2(b))。
また、補強バンド3の内面6に、コンクリートとの付着力を増強するために、円周方向の突条10、10を並列して形成してある。突条10、10は、補強バンド3の下側鋼製筒3b(肉厚tsの薄肉側)の内面6に、丸鋼棒(6〜14mm程度)を溶接して構成する。
前記において、補強バンド3は、肉厚t0で段差部9を含めた部分の上側鋼製筒3aと、肉厚tsの下側鋼製筒3bとを溶接して一体に、製造してある。尚、上下側鋼製筒3a、3bを分割せずに一体に製造することもできる。
(2) このように形成した端板1及び補強バンド3をPC鋼棒12、異形鉄筋13及び補強鉄筋(螺旋鉄筋、鉄筋篭)14、14、その他必要な材料・治具を遠心成型用型枠内に設置する。続いて、型枠内にコンクリート15を充填すると共にPC鋼棒12にプレストレスを導入して、遠心成型する。脱型して所定の養生後に、コンクリート製の既製杭20を完成する(図2(b))。
(3) また、補強バンド3の上側鋼製筒3a(肉厚tsの大きい方)の長さH1は、端板1の下面1aと異形鉄筋13の上端13aとの間隙16の長さL1(約50mm)より長くして(品質的に安定な寸法にしており)、主たる曲げ耐力は上側鋼製筒3a(H1部分)で、負担し、厚さの薄い下側鋼製筒3b(長さH2)へ応力を分散させて、全体として補強している。
(4) 前記において、各寸法は、例えば、以下のように設定する。
・端板1の外径D11=300mm
・端板1の幅T11(コンクリートの肉厚)=60mm、
・端板1の肉厚t11=16mm
・補強バンド3の全体の長さ(高さ) H0=250mm
・補強バンド3の上側鋼製筒3aの長さ(高さ)H1=110mm
・補強バンド3の下側鋼製筒3bの長さ(高さ)H2=140mm
・補強バンド3の肉厚 基端側t0=3.2mm
先端側ts=1.6mm
・端板1の外径D11=300mm
・端板1の幅T11(コンクリートの肉厚)=60mm、
・端板1の肉厚t11=16mm
・補強バンド3の全体の長さ(高さ) H0=250mm
・補強バンド3の上側鋼製筒3aの長さ(高さ)H1=110mm
・補強バンド3の下側鋼製筒3bの長さ(高さ)H2=140mm
・補強バンド3の肉厚 基端側t0=3.2mm
先端側ts=1.6mm
(5) 尚、前記において、上側の端板1の周囲に付いて説明したが、下側の端板についても同様の構造である(図示していない)。
(6) また、従来例では、補強バンドの肉厚 基端側t0=先端側ts=3.2mm、として形成してあった(図1)。
[2]既製杭の外径1200φのPRC杭(耐曲げモーメント2000kN・m)
(1) 前記[1]と同様の工程で、端板1及び補強バンド3を構成し、型枠に設置して、コンクリート製の既製杭20を構成する(図2(a))。補強バンド3は、いわゆる縞鋼板(内面に格子状の凹凸を形成した)を使用する。
(2) この場合、寸法は、例えば、以下の数値とする。
・端板1の外径D11=1200mm
・端板1の幅T11(コンクリートの肉厚)=150mm
・端板1の肉厚t11=22mm
・補強バンド3の全体の長さ(高さ) H0=300mm
・補強バンド3の上側鋼製筒3aの長さ(高さ)H1=110mm
・補強バンド3の下側鋼製筒3bの長さ(高さ)H2=190mm
・補強バンド3の肉厚 基端側t0=4.5mm
先端側ts=3.2mm
・端板1の外径D11=1200mm
・端板1の幅T11(コンクリートの肉厚)=150mm
・端板1の肉厚t11=22mm
・補強バンド3の全体の長さ(高さ) H0=300mm
・補強バンド3の上側鋼製筒3aの長さ(高さ)H1=110mm
・補強バンド3の下側鋼製筒3bの長さ(高さ)H2=190mm
・補強バンド3の肉厚 基端側t0=4.5mm
先端側ts=3.2mm
(3) この場合にも、前記[1]と同様に、補強バンド3の上側鋼製筒3a(肉厚tsの大きい方)の長さH1は、端板1の下面1aと異形鉄筋13の上端13aとの間隙16の長さL1(約50mm)より長くして(品質的に安定な寸法にしており)、主たる曲げ耐力は上側鋼製筒3a(H1部分)で、負担し、厚さの薄い下側鋼製筒3b(長さH2)へ応力を分散させて、全体として補強している。
[3]既製杭の外径1200φのPRC杭(耐曲げモーメント4500kN・m)
前記同様の外径1200φのPRC杭で、耐曲げモーメントを高めた規格では、例えば、以下の数値を採用する。
・端板1の外径D11=1200mm
・端板1の幅T11(コンクリートの肉厚)=150mm、
・端板1の肉厚t11=22m
・補強バンド3の全体の幅(高さ) H0=500mm
・補強バンド3の上側鋼製筒3aの長さ(高さ)H1=150mm
・補強バンド3の下側鋼製筒3bの長さ(高さ)H2=350mm
・補強バンド3の肉厚 基端側t0=13.0mm
先端側ts= 8.0mm
・端板1の外径D11=1200mm
・端板1の幅T11(コンクリートの肉厚)=150mm、
・端板1の肉厚t11=22m
・補強バンド3の全体の幅(高さ) H0=500mm
・補強バンド3の上側鋼製筒3aの長さ(高さ)H1=150mm
・補強バンド3の下側鋼製筒3bの長さ(高さ)H2=350mm
・補強バンド3の肉厚 基端側t0=13.0mm
先端側ts= 8.0mm
[4]他の実施例
(1) 前記実施例において、L1=50mmの場合、補強バンド3の長さH1については、製造上のばらつきや地震時等の曲げモーメント作用時のL1寸法の広がり等を考慮して、100〜150mm程度で形成することが、品質面で確実であり望ましい。
(2) また、前記実施例において、補強バンド3の下端5にはテーパー部8を形成したが、内面6側を曲面状に丸めて、外面7側に向けて徐々に厚さを薄くすることもできる(図示していない)。
また、下側鋼製筒3bを肉厚tsで形成したが、下側鋼製筒3bの上縁を肉厚tsとして、下端5に向けて徐々に薄肉として、先端5を肉厚0とすることもできる(図示していない)。
(3) また、前記実施例において、補強バンド3の下側鋼製筒3b(肉厚ts)の内面6に丸鋼棒からなる突条10、10を並列して形成したが(図2(b))、上側下側鋼製筒3a、3bの全面に突条10、10を形成することもできる。また、丸棒に替えて、いわゆる縞鋼板等を使用することもできる。
また、いわゆる縞鋼板等を使用して、上側下側鋼製筒3a、3bの全内面に格子状の凹凸を形成することもできる。また、補強バンド3の内面6の構成は、コンクリート15との定着を高め、応力の分散を図ることが目的であるので、内面6に鋼製のメッシュを固定し、あるいは内面6を粗く表面処理をすることも有効である(図示していない)。
尚、補強バンド3の上側鋼製筒3aの内面6にも同様に突条10を設ければコンクリートとの付着力を強化することができるが、実用上は、突条10等が無い場合であっても、所要の耐力得ることができる。
(4) 前記実施例において、曲げ耐力の強化という面でいわゆるPRC杭(PC鋼棒12と異形鉄筋13とを組み合わせた既製杭)が最も有効であるので、この例を説明したが、他のコンクリート製の既製杭にも適用できる(図示していない)。例えば、異形鉄筋13を使用しないいわゆるPC杭等についても、補強バンド3の構造を変えるだけで、所望の耐曲げモーメントを有する既製杭の提要ができる。
1 端板
2 端板の外周
3 補強バンド
3a 上側鋼製筒
3b 上側鋼製筒
4 補強バンドの上端
5 補強バンドの下端
6 補強バンドの内面
7 補強バンドの外面
8 補強バンドのテーパー部
9 補強バンドの段差部
10 補強バンドの突条
12 PC鋼棒
13 異形鉄筋
14 補強鉄筋
15 コンクリート
16 間隙
20 既製杭
2 端板の外周
3 補強バンド
3a 上側鋼製筒
3b 上側鋼製筒
4 補強バンドの上端
5 補強バンドの下端
6 補強バンドの内面
7 補強バンドの外面
8 補強バンドのテーパー部
9 補強バンドの段差部
10 補強バンドの突条
12 PC鋼棒
13 異形鉄筋
14 補強鉄筋
15 コンクリート
16 間隙
20 既製杭
Claims (3)
- 端面に端板が固定されたコンクリート杭本体の該端板側に、筒状で所定の肉厚の補強バンドを被覆してなる既製コンクリート杭であって、
前記補強バンドの前記端板が位置する基端側を、前記既製コンクリート杭に要求される曲げモーメントに寄与できる肉厚に形成し、先端側を薄肉に形成したことを特徴とする既製コンクリート杭。 - 端面に端板が固定されたコンクリート杭本体の該端板側に、筒状で所定の肉厚の補強バンドを被覆してなる既製コンクリート杭であって、
前記補強バンドの肉厚を、前記端板が位置する基端側を厚く、他側を薄く形成したことを特徴とする既製コンクリート杭。 - (1) コンクリート杭本体の上下端板間に、所定のストレスを導入したPC鋼棒を配置すると共に、前記コンクリート杭本体内に軸方向の構造鉄筋を埋設してなり、該構造鉄筋は、上下端のうち少なくとも一方で、前記端板から所定距離L1の間隙を保って配置してなり、
(2) 補強バンドは、少なくとも前記間隙に相当する長さだけ厚く形成し、他を薄く形成した請求項1又は2記載の既製コンクリート杭。
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2004
- 2004-05-27 JP JP2004157713A patent/JP2005336872A/ja active Pending
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