JP2005334087A - エアーコントロール布団及びエアーコントロール布団セット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 布団内部に空気を送風して寝床内の温度制御を行うエアーコントロール布団において、前記布団端部に所定大きさの収容部44を形成し、該収容部44はセンサー33〜35を埋め込んだセンサーマット30の収納部であると共に、送風空気を一時溜めて前記布団内部へ送風する空気溜めとなっているエアーコントロール布団、及びこのエアーコントロール布団を使用したエアーコントロール布団セット。
【選択図】 図1
Description
温度が高いと、発汗量が増え、汗が体温を奪って体を冷やしてしまい、逆に、温度が低いと、手足の温度が上がり難くなって寝つきが悪くなる。また、湿度が高いと、不快感を覚え、寝返りの回数が増え、熟睡できなくなるばかりでなく、雑菌繁殖の要因になったり、床ずれが生じ易くなったりする。更に、湿度が低いと、喉や肌が乾燥し、病気を併発し易くなる。
その理由は、布団が敷かれた部屋の温度及び湿度は、季節毎の寒暖の差、1日中でも夕方、夜中、朝方で違い、さらに部屋の作り、さらに就寝者の体温によっても変化し、就寝前に快適な温度設定を行っても、これらの条件によって、変化し、快適な就寝環境が作れないからである。
本発明の他の目的は、上記エアーコントロール布団と送風機とをセットにして、室内温度、送風路及び寝床状態等に左右されずに、設定した温湿度制御を可能としたエアーコントロール布団セットを提供することにある。
請求項2の発明は、請求項1のエアーコントロール布団において、前記収容部は、前記センサーマットを収納できる大きさの開口と深さを有する袋部で形成し、該袋部は、開口部に開閉自在な固着手段を設け、且つ内部は前記布団内部に連通していることを特徴とする。
また、収容部は、センサーマットを収納するとともに空気溜めにもなっているので、マット収納部と空気溜めを別々に形成する必要がなくなり、布団作りの工数が少なくできる。
さらに、センサーがセンサーマットに埋め込まれていることから、使用時にセンサーの移動が阻止されるので、正確な検出値を得ることができる。
なお、敷き布団及び掛け布団から選択される少なくとも1つは、エアーコントロール機能を有していることから、これらの布団を総称してエアーコントロール布団という。
リード線36が付設された伸縮ホース291は、コイル状の鋼線を骨組みとして蛇腹式に形成されたものである。リード線36は、ホースの内壁に埋め込んでもよく、また、外周壁に巻回してもよい。なお、各伸縮ホース、継手及びホースへのリード線の埋め込み等は、公知の技術を利用するので、詳細な説明を省略する。
また、マット31は、ハニカム状あるいは通気性があり可撓性を有する材料で形成したものが望ましい。このような材料でマットを作ることにより、通風が円滑になる。
図3は、敷き布団を示し、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のA−A断面図である。
敷き布団41は、図3に示すように、所定の幅長及び長さを有し、通気性がよく軽い羽毛等からなり、足元側端部に伸縮ホース30を接続するためのホース継手(図示省略)及び収容部44が設けられる。
敷き布団41は、その表面部に複数本の通風路431〜434が形成され、下面部にセンサーマット30を収納する収容部44が形成され、外周布46で全体が覆われている。この収容部44は袋状をなしていて複数本の通風路431〜434にそれぞれ連通している。この収容部44は、裾部分に設けることが好ましい。裾部分は、人体に近い部分であって、睡眠中寝返りなどによる力がセンサーに加わり難い箇所となるので、センサーが移動することにより発生しがちな検出誤差をなくすることができるからである。なお、袋部は裾部に限定されず、他の端部に設けてもよい。
また、この袋部44は、空気溜めとなっている。そのため、接合手段47により接続された伸縮ホース291、292から送風された空気が開口部45から漏れないように、遮蔽部材48を設けることが好ましい。この遮断部材48としてはマジックテープ(登録商標名)等の固着手段を用いることが好ましい。
さらに、本実施例ではセンサーマット30を収容する収容部44を敷き布団41に設けたが、掛け布団50あるいは敷き布団41の下に敷く敷き部材、例えばマットレスに設けてもよい。
この掛け布団50にも、羽毛などの中綿が充填される空間の内部に通風路が形成され、この通風路に送風機20から温風、あるいは冷風等が送られるようになっている。
なお、本実施例の掛け布団においても敷き布団と同様に、通風路を形成したものを用いたが、通風路を形成することなく、布団内部に詰める羽毛、繊維等の密度を部分的に変更、例えば密の部分と疎の部分とに区分して、これらを所定の順序で組み合わせ、疎の部分を空気が通過するようにしてもよい。
先ず、畳あるいは床面に敷き布団41を敷き、その上を掛け布団50で覆い、各布団41、50の足元部をそれぞれ伸縮ホース291、292を介して、送風機20の吹出口23、24にそれぞれ連結する。
一方、センサーマット30は、敷き布団41の収容部44に収納し、同時に伸縮ホース291の端部を収容部に連結する。この連結の際に開口部に遮蔽部材48を介在して送風漏れがしないようにする。
このようにして布団セット10と送風機20とを連結した後に、送風機20の電源を入れ、送風機20側に設けた温湿度設定手段(図示省略)により、所定の値に設定する。前記所定の値としては、温度30〜34℃、湿度40〜55%程度が好ましく、特に、温度約32℃、湿度45〜50%程度が快適な睡眠を得るには好ましい。なお、ここでは、温度及び湿度の両者を制御するものとして記載したが、温度又は湿度のみを制御する構成としてももちろん良い。
このとき、敷き布団41内へ送風された温風等は、袋部44で一時滞留し、且つセンサーマット30を通過して複数本の通風路431〜434へ送風される。
20 送風機
21 (箱型)ケース
211 フィルター
22 吸気口
23、24 吹出口
25 ヒータ
26 ファン
27 モータ
28 制御基板
291、292 伸縮ホース
30 センサーマット
33〜35 センサー
37〜39 凹状溝
40 組布団
41 敷き布団
431〜434 敷き布団の通風路
44 収容部(袋部)
50 掛け布団
Claims (8)
- 布団内部に空気を送風して寝床内の温度制御を行うエアーコントロール布団において、前記布団端部に所定大きさの収容部を形成し、該収容部はセンサーを埋め込んだセンサーマットの収納部であると共に、送風空気を一時溜めて前記布団内部へ送風する空気溜めとなっていることを特徴とするエアーコントロール布団。
- 前記収容部は、前記センサーマットを収納できる大きさの開口と深さを有する袋部で形成し、該袋部は、開口部に開閉自在な固着手段を設け、且つ内部は前記布団内部に連通していることを特徴とする請求項1記載のエアーコントロール布団。
- 前記センサーマットは、送風空気を通風できる通気性のある部材にセンサーを埋め込んだものであることを特徴とする請求項1記載のエアーコントロール布団。
- 前記センサーは、温度センサー及び湿度センサーから選択される少なくとも1つであることを特徴とする請求項3記載のエアーコントロール布団。
- 前記布団は敷部材であり、前記収容部を該敷部材の足元付近の中央部に設けたことを特徴とする請求項1記載のエアーコントロール布団。
- 前記敷部材は、敷き布団または敷きマットであることを特徴とする請求項5記載のエアーコントロール布団。
- 前記請求項1〜6の何れか1項記載のエアーコントロール布団と、前記エアーコントロール布団と伸縮ホースで接続され、前記エアーコントロール布団に温風等を送風する送風機とを備え、前記送風機には、温湿度制御手段を設け、前記エアーコントロール布団に設けられたセンサーの検出値に基づいて前記制御手段により寝床内の温度及び湿度をコントロールすることを特徴とするエアーコントロール布団セット。
- 前記エアーコントロール布団と前記送風機とは、着脱自在な結合手段により結合されることを特徴とする請求項7記載のエアーコントロール布団セット。
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