JP2005332797A - リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 体積エネルギー密度が高く、かつ充放電サイクル特性に優れた新規な構造を有するリチウム二次電池用電極及びその電極を用いたリチウム二次電池を得る。
【解決手段】 リチウムを吸蔵・放出する活物質からなる粒子を集電体上に配置したリチウム二次電池用電極であって、活物質粒子2が、集電体1の表面に形成された凹部1aにその底面部が埋め込まれた状態で集電体1の表面と直接的に接着していることを特徴としており、集電体1の表面と直接的に接着している活物質粒子2からなる第1の粒子層の上に、第2の粒子層が設けられていてもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池に関するものである。
近年、高出力及び高エネルギー密度の新型二次電池の1つとして、非水電解液を用い、リチウムイオンを正極と負極との間で移動させて充放電を行うリチウム二次電池が利用されている。
シリコンは、リチウムを合金化することにより吸蔵することができる材料であり、その理論容量が大きいことから高エネルギー密度化が図れるリチウム二次電池の電極材料として注目されている。しかしながら、シリコンを活物質として用いた電極は、サイクル特性において黒鉛などの炭素材料に比べて劣るという問題があった。この原因の1つとして、充放電における活物質の膨張収縮が大きいため、その際に生じる応力により活物質が微粉化したり、あるいは活物質が集電体から脱離するなどにより、集電性が低下することが考えられる。
本出願人は、非晶質シリコン薄膜などをCVD法またはスパッタリング法などにより銅箔などの集電体上に堆積して形成した電極が、充放電によって薄膜の厚み方向に切れ目が形成され、この切れ目によって薄膜が柱状に分離することにより、良好なサイクル特性を示すことを見出した(特許文献1など)。
CVD法またはスパッタリング法などにより薄膜を形成して電極を作製する場合、装置内を真空に保つ必要があり、電極を多量に作製する場合には、大規模な真空装置が必要となる。
国際公開第01/31720号パンフレット
本発明の目的は、体積エネルギー密度が高く、かつ充放電サイクル特性に優れた新規な構造を有するリチウム二次電池用電極及びこの電極を用いたリチウム二次電池を提供することにある。
本発明の第1の局面に従うリチウム二次電池用電極は、リチウムを吸蔵・放出する活物質からなる粒子を集電体上に配置したリチウム二次電池用電極であり、活物質粒子が、集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で集電体表面と直接的に接着していることを特徴としている。
本発明のリチウム二次電池用電極においては、活物質粒子が、集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で集電体表面と直接的に接着している。活物質粒子の底面部が集電体表面と直接的に接着しているので、活物質粒子がリチウムを吸蔵し、その体積が膨張しても、活物質粒子は縦方向に膨張し、底面部における集電体表面との接着状態が保たれる。このため、充放電反応を繰り返しても、良好な集電性を保つことができ、良好な充放電サイクル特性を示す。
本発明の第1の局面において、活物質粒子と集電体表面との界面には、活物質粒子の成分と集電体表面の成分が混合した混合相が形成されていることが好ましい。このような混合相が形成されることにより、活物質粒子と集電体表面とをより強固に接着することができる。
本発明の第1の局面において用いられる活物質粒子は、リチウムを吸蔵・放出する活物質からなるものであれば特に限定されるものではなく、負極活物質及び正極活物質のいずれでもよい。
負極活物質としては、リチウム二次電池の負極活物質として用いることができるものであれば特に制限なく用いることができる。例えば、リチウムと合金化する材料や、炭素材料などが挙げられる。リチウムと合金化することによりリチウムを吸蔵する材料は、リチウムを吸蔵することによりその体積が著しく膨張するので、本発明の電極構造を採用することにより、充放電サイクル特性を大幅に改善することができる。リチウムと合金化する材料としては、シリコン、ゲルマニウム、錫、鉛、亜鉛、マグネシウム、ナトリウム、アルミニウム、ガリウム、インジウム及びこれらの合金などが挙げられる。充放電容量が大きいという観点からは、シリコンが特に好ましく用いられる。シリコンを主成分として含む活物質粒子としては、シリコン単体粒子、シリコン合金粒子などが挙げられる。シリコン合金粒子としては、シリコンを50原子%以上含む合金粒子などが好ましく用いられる。シリコン合金としては、Si−Co合金、Si−Fe合金、Si−Zn合金、Si−Zr合金などが挙げられる。
正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウムなどのリチウム含有遷移金属酸化物の粒子、及び酸化マンガンなどのリチウムを含有していない遷移金属酸化物の粒子などが挙げられる。また、これらの他にも、リチウム二次電池の正極活物質として用いることができる粒子状のものであれば制限なく用いることができる。
本発明の第1の局面において、集電体表面の凹部は、活物質粒子が集電体表面に衝突することにより形成されたものであることが好ましい。例えば、活物質粒子を分散させた気流を集電体に吹き付けて活物質粒子を集電体に衝突させ、これによって集電体表面に凹部を形成するとともに、この凹部に活物質粒子の底面部が埋め込まれた状態で集電体表面と直接的に接着させたものであることが好ましい。このような粒子を気流とともに吹き付ける方法としては、いわゆるコールドスプレー法が挙げられる。コールドスプレー法は、金属やセラミック粉末などを高速気流中に分散させ、この高速気流を基板に吹き付けることにより粒子を基板に高速で衝突させ、粒子を基板上に付着させる方法である。溶射法は、材料を溶融させて吹き付ける方法であるのに対し、コールドスプレー法は、材料を固体状態のまま基板に吹き付ける方法である。コールドスプレー法においては、例えば、300〜500℃程度に加熱した窒素、ヘリウム、空気などのガスを、ラバルノズル(超音速ノズル)に導入することにより超音速流にし、その流れの中に粒子を投入して加速させ、固体状態のままで基板に衝突させる。粒子の衝突速度は、500m/秒以上にすることができる。
また、本発明において、集電体の少なくとも表面は、衝撃力で塑性変形し得る延性及び/または展性を有する材料から形成されていることが好ましい。集電体の表面が衝撃力で塑性変形することにより、活物質粒子を集電体表面に強固に接着させることができる。このような延性及び/または展性を有する材料としては、銅、アルミニウム、錫、マグネシウム、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、ゲルマニウム、インジウムなどが挙げられる。
シリコンまたはシリコン合金粒子を活物質粒子として用いる場合、シリコンと銅は固溶体を形成しやすく、また銅は塑性変形し得る延性及び/または展性を有しているので、集電体の少なくとも表面が、銅または銅合金から形成されていることが好ましい。
集電体の表面が、延性及び/または展性を有する材料から形成されている場合、活物質粒子が集電体表面に衝突する際の衝撃力で、集電体表面が塑性変形して活物質粒子を受け止め、これによって集電体表面に凹部が形成され、該凹部内で活物質粒子が集電体表面に接着する。活物質粒子が、延性及び/または展性を有する材料でない場合には、集電体表面が活物質粒子で覆われると、活物質粒子の表面は塑性変形しないため、新たに衝突してくる活物質粒子は衝突した後付着せずに落下する。従って、延性及び/または展性を有しない材料からなる活物質粒子のみを用いた場合には、集電体表面上に活物質粒子を1層のみ付着させた電極を製造することができる。従って、活物質粒子の粒子径を調整することにより、活物質粒子の集電体への付着量を制御することができる。
本発明において、集電体の表面は、粗面化されていることが好ましい。集電体の表面が粗面化されていることにより、集電体表面の面積を大きくすることができるので、付着する活物質粒子の量を多くすることができる。粗面化された集電体を用いる場合、集電体表面の算術平均粗さRaは、0.1μm以上であることが好ましく、0.1〜2μmであることがさらに好ましい。算術平均粗さRaは、日本工業規格(JIS B 0601−1994)に定められている。算術平均粗さRaは、例えば、表面粗さ計により測定することができる。
本発明の第2の局面に従うリチウム二次電池用電極は、リチウムを吸蔵・放出する活物質からなる粒子を集電体上に配置したリチウム二次電池用電極であり、集電体表面と直接的に接触している活物質粒子からなる第1の粒子層と、該第1の粒子層の上に堆積された活物質粒子からなる第2の粒子層とを備え、第1の粒子層の活物質粒子が、集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で集電体表面と直接的に接触していることを特徴としている。
本発明の第2の局面において、集電体表面と直接的に接触している第1の粒子層の活物質粒子は、集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で集電体表面と直接的に接着している。このため、活物質粒子がリチウムを吸蔵し、その体積が膨張した際にも、集電体表面との接着を保つことができ、良好な充放電サイクル特性を示す。
本発明の第2の局面において、第1の粒子層の活物質粒子と集電体表面との界面に、活物質粒子の成分と集電体表面の成分が混合した混合相が形成されていることが好ましい。このような混合相が形成されることにより、活物質粒子を集電体表面に強固に接着させることができる。
本発明の第2の局面において用いる活物質粒子は、本発明の第1の局面において用いる活物質粒子と同様のものを用いることができる。また、活物質粒子は、複数の種類の粒子を混合したものであってもよい。具体的には、異なる材料の活物質粒子を混合して用いることができる。例えば、シリコン粒子と錫粒子とを混合して用いることができる。
また、本発明において、活物質粒子と活物質ではない粒子とを混合して用いてもよい。例えば、シリコン粒子と銅粒子、またはシリコン粒子とコバルト粒子などを混合して用いてもよい。
本発明の第2の局面において、第2の粒子層は、少なくとも1種類の粒子が、他の種類の粒子間を結着することにより構成されていてもよい。他の種類の粒子間を結着する粒子としては、延性及び/または展性を有する材料からなる粒子が挙げられる。このような粒子は、衝撃力で塑性変形することにより、塑性変形しない粒子間を結着させることができる。従って、このような粒子がバインダーとして機能することにより、第2の粒子層が形
成されていてもよい。
延性及び/または展性を有する粒子としては、錫、銅、マグネシウム、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、ゲルマニウム、インジウムなどが挙げられる。これらのうち、錫、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、ゲルマニウム、インジウムはリチウム二次電池の活物質粒子として用いることができるものである。また、銅、鉄、コバルト、ニッケルはリチウム二次電池において活物質ではない粒子として用いることができるものである。
本発明において、活物質粒子の粒子径は、特に限定されるものではないが、平均粒子径として、30μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜20μmの範囲内である。また、活物質粒子の最大粒子径は50μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは30μm以下である。
本発明の第2の局面における集電体としては、本発明の第1の局面における集電体と同様のものを用いることができる。
本発明の第2の局面においても、集電体表面の凹部は、活物質粒子が集電体表面に衝突することにより形成されたものであることが好ましい。しかしながら、本発明の第1の局面及び第2の局面において、集電体表面の凹部は、活物質粒子が衝突することにより形成されたものに限定されるものではなく、他の方法で形成された凹部であってもよい。
本発明のリチウム二次電池は、上記本発明の電極を用いたことを特徴としている。上記本発明の電極が負極である場合には、本発明のリチウム二次電池は、上記本発明の電極からなる負極と、正極と、非水電解質とを備えることを特徴としている。
本発明のリチウム二次電池に用いる非水電解質の溶媒は、特に限定されるものではないが、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどの環状カーボネートや、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの鎖状カーボネートが挙げられる。非水電解質の溶媒中に環状カーボネートが存在する場合、活物質粒子の表面において、リチウムイオン導電性に優れた良質の被膜が特に形成されやすいため、環状カーボネートが好ましく用いられる。特に、エチレンカーボネート及びプロピレンカーボネートが好ましく用いられる。また、環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合溶媒を好ましく用いることができる。このような混合溶媒としては、エチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネートとジエチルカーボネートとを含んでいることが特に好ましい。
また、上記環状カーボネートと、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンなどのエーテル系溶媒や、γ−ブチロラクトン、スルホラン、酢酸メチル等の鎖状エステル等との混合溶媒も例示される。
また、非水電解質の溶質としては、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiN(C25SO2)2、LiN(CF3SO2)(C49SO2)、LiC(CF3SO2)3、LiC(C25SO2)3、LiAsF6、LiClO4、Li210Cl10、Li212Cl12など及びそれらの混合物が例示される。特に、LiXFy(式中、XはP、As、Sb、B、Bi、Al、Ga、またはInであり、XがP、AsまたはSbのときyは6であり、XがB、Bi、Al、Ga、またはInのときyは4である)、リチウムペルフルオロアルキルスルホン酸イミドLiN(Cm2m+1SO2)(Cn2n+1SO2)(式中、m及びnはそれぞれ独立して1〜4の整数である)、リチウムペルフルオロアルキルスルホン酸メチドLiC(Cp2p+1SO2)(Cq2q+1SO2)(Cr2r+1SO2)(式中、p、q及びrはそれぞれ独立して1〜4の整数である)などの溶質が好ましく用いられる。これらの中でも、LiPF6が特に好ましく用いられる。さらに電解質として、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリルなどのポリマー電解質に電解液を含浸したゲル状ポリマー電解質や、LiI、Li3Nなどの無機固体電解質が例示される。リチウム二次電池の電解質は、イオン導電性を発現させる溶質としてのリチウム化合物とこれを溶解・保持する溶媒が電池の充電時や放電時あるいは保存時の電圧で分解しない限り、制約なく用いることができる。
本発明によれば、体積エネルギー密度が高く、かつ充放電サイクル特性に優れたリチウム二次電池用電極とすることができる。また、本発明のリチウム二次電池用電極においては、集電体表面に活物質粒子が直接的に接着しているため、電極における集電性が高く、活物質の利用率を向上させることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
図1は、本発明の第1の局面に従うリチウム二次電池用電極の表面構造を示す模式的断面図である。集電体1の表面には、凹部1aが形成されており、凹部1aに活物質粒子2の底面部が埋め込まれた状態となっている。活物質粒子2は、凹部1a内において集電体1の表面と直接的に接触している。凹部1aの周囲には、凹部1aが形成された際に生じた凸部1bが存在している。
図2は、本発明の第2の局面に従うリチウム二次電池用電極の表面構造を示す模式的断面図である。図2に示すように、集電体1の表面には凹部1aが形成されており、凹部1a内に最下層の活物質粒子2が埋め込まれた状態となっている。集電体1の表面の凹部1aに底面部が埋め込まれた状態の活物質粒子2からなる第1の粒子層20の上には、第2の粒子層21が設けられている。本実施例では、第2の粒子層21は、活物質粒子2と他の粒子22とから形成されている。他の粒子22は、塑性変形し得る延性及び/または展性を有する材料からなり、活物質粒子2間を結着している。従って、他の粒子22は、第2の粒子層21において活物質粒子2を結着するバインダーとしての役割を果たしている。後述する実施例3においては、シリコン粒子と錫粒子との混合物を、コールドスプレー法により吹き付けて集電体の上に堆積させているが、実施例3においては、錫粒子が他の粒子22と同様の機能を果たしている。
<実験1>
(実施例1)
〔コールドスプレー法によるシリコンを活物質とした電極の作製〕
活物質粒子として結晶性シリコン粒子(平均粒子径2.5μm)を用い、集電体として電解銅箔(厚み35μm、算術平均粗さRa1.46μm)を用い、コールドスプレー法により、電解銅箔の粗面化した面と反対側の光沢面の上にシリコン粒子を衝突させて電極を作製した。具体的には、図21に示すコールドスプレー装置を用いて電極を作製した。図21に示すように、厚み2mmの銅板からなる支持板7に、電解銅箔からなる集電体1を巻き付け、両端をクリップ6で固定した。集電体1は、電解銅箔の光沢面が外側に向くように巻き付けた。支持板7は、高速気流により吹き付けられたシリコン粒子2により集電体1が破れるのを防止するために使用している。
集電体1と対向するようにスプレーガン3を配置し、スプレーガン3のガス導入口4から、300℃程度に加熱した圧力2MPaの窒素ガスをスプレーガン3内に導入した。スプレーガン3から放出される窒素ガスの温度は、ほぼ室温であった。また、スプレーガン3の粉末導入口5から、シリコン粒子2を導入した。シリコン粒子2を、スプレーガン4内で高速気流となった窒素ガスにより加速し、高速気流とともに集電体1に衝突させた。このとき、粒子の運動エネルギーによりシリコン粒子2と集電体1の界面が変質して互いに結合し、この結果、集電体1の上にシリコン粒子2が強固に接着した。また、運動エネルギーは熱にも変化するため、集電体1及び支持板7の温度は上昇するが、シリコンの融点より遥かに低い温度である。
スプレーガン3は、ロボットアームの先端に取り付けられており、図22に示すように、集電体1の上をジグザクの軌跡を描くように60cm/分の速度で移動させて、3.5cm×5.5cmの領域を走査させ、シリコン粒子をこの領域に堆積させた。図22に示すように、スプレーガンが5.5cmの幅を横方向に移動することにより、5.5cm×0.2cmの領域にシリコン粒子が堆積されることが確認された。
以上のようにして作製した電極において、シリコン粒子は集電体である銅箔の上に非常に強固に接着していた。図3及び図4は、作製した電極の表面をEPMAで観察したときの平面図である。図3において明るく輝いている部分はSiが存在している領域であり、図4において明るく輝いている部分はCuが存在している領域である。図3及び図4から、集電体の表面はほぼシリコン粒子で覆われているが、一部銅箔が表面に露出している部分が存在することがわかる。
図5は、上記電極の表面を包埋樹脂で覆った後、FIB−SIM観察したときのSIM像である。図6は、図5の拡大図である。FIB−SIM観察は、収束イオンビーム(FIB)で断面が露出するように加工し、この断面を走査イオン顕微鏡(SIM)で観察する方法である。
図5及び図6から明らかなように、シリコン粒子の衝突により集電体の表面に凹部が形成され、この凹部内にシリコン粒子の底面部が埋め込まれた状態で集電体表面と接着していることがわかる。また、シリコンの微粒子も周囲に存在しており、この微粒子は、原料に初めから含まれていたものや、衝突によって割れたシリコン粒子のかけらであると考えられる。
図5及び図6から明らかなように、シリコン粒子は集電体の上に粒子1層分堆積しているものと思われる。
図7は、シリコン粒子が集電体表面に接着するメカニズムを説明するための断面図である。図7(a)に示すように、気流中に分散された活物質粒子2は、気流とともに集電体1に吹き付けられ、活物質粒子2は集電体1の表面に衝突する。図7(b)に示すように、活物質粒子2の衝突により、集電体1の表面は塑性変形して、凹部1aが形成される。活物質粒子2は、この凹部1aにその底面部が埋め込まれた状態で配置され、この状態で集電体1の表面と接着している。また、凹部1aの周囲には、凹部1aが塑性変形により形成された際に生じた凸部1bが存在している。
得られた電極を酸に溶解させ、ICPで分析することにより、銅箔上に堆積しているシリコンの量を定量したところ、シリコンは銅箔1cm2当たり0.12mg堆積している
ことがわかった。スプレーガンが5.5cm移動するのに0.09分かかり、この移動により5.5cm×0.2cmの薄膜が作製されることから、コールドスプレー法により、5.5cm×0.2cmの領域に1.44mg/分の速度でシリコンが堆積されたことになる。
得られた電極を2cm×2cmの大きさに切り取り、タブを取り付けて電極を完成した。
〔電解液の調製〕
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを体積比1:1の割合で混合させた混合溶媒に、LiPF6を1.0モル/リットルの割合で溶解し電解液
を調製した。
〔ビーカーセルの作製〕
作用極として上記電極を用い、対照極及び参照極としてリチウム金属を成形したものを用い、電解液として上記電解液を用い、図8に示す三極式ビーカーセルを作製した。図8に示すビーカーセルにおいて、ガラスビーカー10内には電解液11が入れられており、電解液11に、作用極12、対極13、及び参照極14が浸漬されている。
〔充放電サイクル試験〕
上記ビーカーセルについて、以下の条件で充放電試験を行った。
1〜3サイクル
充電条件:0.1mA、0V終止
放電条件:0.1mA、2V終止(0.06It放電に相当)
4〜33サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:1mA、2V終止(0.6It放電に相当)
34サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:1.6mA、2V終止(1It放電に相当)
35サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:3.2mA、2V終止(2It放電に相当)
36サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:4.8mA、2V終止(3It放電に相当)
37サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:0.16mA、2V終止(0.1It放電に相当)
38〜40サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:1mA、2V終止(0.6It放電に相当)
測定結果を、以下の実施例2における結果とともに表1に示す。なお、容量維持率は、
各サイクルでの放電容量を1サイクル目の放電容量と比較して求めた。また、1It放電容量には34サイクル目の放電容量を、2It放電容量には35サイクル目の放電容量を、3It放電容量には36サイクル目の放電容量を、0.1It放電容量には37サイクル目の放電容量を使用した。
また、1サイクル目の放電曲線を図11に、サイクルに伴う放電容量の変化を図12に示す。
(実施例2)
〔コールドスプレー法によるシリコンを活物質として用いた電極の作製〕
電解銅箔の粗面側にシリコン粒子を付着させるため、銅箔の粗面を表側にて支持板に巻き付ける以外は、実施例1と同様にして、コールドスプレー法により、シリコン粒子を集電体上に付着して電極を作製した。
本実施例で得られた電極においても、シリコン粒子は集電体に非常に強固に接着していた。図9及び図10は、得られた電極の断面のFIB−SIM観察による断面図である。図9及び図10から明らかなように、シリコン粒子は集電体の凹凸に沿って付着していることがわかる。集電体表面の凹凸における凸部と凹部の比較では、凸部よりも凹部に比較的多くのシリコン粒子が付着しているように思われる。
付着しているシリコン粒子の厚みは約1μmであることから、シリコン粒子は集電体上に粒子1層分堆積しているものと思われる。
電極を酸に溶解させ、ICPで分析することにより、集電体上に堆積したシリコン粒子の量を測定したところ、シリコンは銅箔1cm2当たり0.17mg堆積していることがわかった。実施例1と同じ条件で作製したにもかかわらず、実施例1よりも多くのシリコンが堆積していることがわかった。これは、集電体表面に大きな凹凸が形成されているため、表面の面積が増加したことにより、表面に付着するシリコン粒子の量が増加したものと考えられる。
スプレーガンが5.5cm移動するのに0.09分かかり、この移動により5.5cm×0.2cmの領域にシリコン粒子が堆積されたことから、コールドスプレー法により、5.5cm×0.2cmの領域に、シリコン粒子が2.04mg/分の速度で堆積されたことになる。
得られた電極を2cm×2cmの大きさに切り取り、タブを取り付けることにより電極を完成した。
〔電解液の調製〕
実施例1と同様にして電解液を調製した。
〔ビーカーセルの作製〕
実施例1と同様にして、ビーカーセルを作製した。
〔充放電サイクル試験〕
上記ビーカーセルについて以下の条件で充放電試験を行った。
1〜3サイクル
充電条件:0.1mA、0V終止
放電条件:0.1mA、2V終止(0.05It放電に相当)
4〜33サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:1mA、2V終止(0.5It放電に相当)
34サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:2.2mA、2V終止(1It放電に相当)
35サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:4.4mA、2V終止(2It放電に相当)
36サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:6.6mA、2V終止(3It放電に相当)
37サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:0.22mA、2V終止(0.1It放電に相当)
38〜40サイクル
充電条件:1mA、0V終止 → 0.5mA、0V終止 → 0.1mA、0V終止
放電条件:1mA、2V終止(0.05It放電に相当)
測定結果を、実施例1の結果と併せて表1に示す。
表1及び図11に示す結果から明らかなように、実施例1及び実施例2で得られた電極は、リチウム二次電池の負極として機能し得ることがわかる。また、表1及び図12に示す結果から明らかなように、実施例1及び実施例2の電極は、良好な充放電サイクル特性を有しており、かつ負荷特性も良好であることがわかる。
(比較例1)
〔スパッタリング法によるシリコン薄膜電極の作製〕
粗面化した耐熱性銅合金(ジルコニウム銅合金)からなる圧延箔の集電体の上に、スパッタリング法により、大きさ20cm×50cmの非晶質シリコン薄膜を堆積して、シリコン薄膜電極を作製した。薄膜形成条件を表2に示す。具体的には、チャンバー内を1×10-4Paまで真空排気した後、アルゴン(Ar)をチャンバー内に導入してガス圧力を安定させた。ガス圧力が安定した状態で、シリコンスパッタ源に直流パルス電圧を印加することにより、非晶質シリコン薄膜を集電体上に堆積させた。
堆積したシリコン量は1165mgであった。従って、実施例1及び2と同じ5.5cm×0.2cmの面積に1.28mgのシリコンが堆積していることになる。本比較例では、成膜に要した時間が146分であるが、スパッタリング法では、成膜面積と成膜時間は無関係であるので、5.5cm×0.2cmの薄膜を作製する場合においても同じ時間がかかる。従って、スパッタリング法より、5.5cm×0.2cmのシリコン薄膜が0.0088mg/分の速度で作製されたことになる。
得られた薄膜を集電体と共に2cm×2cmの大きさに切り取り、タブを取り付けて電極を完成した。
〔電解液の調製〕
実施例1と同様にして電解液を調製した。
〔ビーカーセルの作製〕
実施例1と同様にして、ビーカーセルを作製した。
〔充放電サイクル試験〕
上記ビーカーセルについて以下の条件で充放電試験を行った。
1〜5サイクル
充電条件:1mA、0V終止
放電条件:1mA、2V終止(0.26It放電に相当)
(比較例2)
〔蒸着法によるシリコン薄膜電極の作製〕
粗面化した圧延銅箔(厚み26μm)の集電体の上に、電子ビーム蒸着法により、大きさ10cm×60cmの非晶質シリコン薄膜を堆積した。蒸着材としては、99.999%の小粒状シリコンを用いた。蒸着条件を表3に示す。
堆積したシリコン量は792mgであった。従って、実施例1及び2と同じ5.5cm×0.2cmの面積には1.45mgのシリコンが堆積していることになる。本比較例では、成膜に要した時間が30分であるが、蒸着法では、成膜面積と成膜時間は無関係であるので、5.5cm×0.2cmの薄膜を作製する場合でも同じ時間がかかる。従って、蒸着法より5.5cm×0.2cmのシリコン薄膜が0.048mg/分の速度で作製されたことになる。
得られた薄膜を集電体と共に2cm×2cmの大きさに切り取り、タブを取り付けて電極を完成した。
〔電解液の調製〕
実施例1と同様にして電解液を調製した。
〔ビーカーセルの作製〕
実施例1と同様にして、ビーカーセルを作製した。
〔充放電サイクル試験〕
上記ビーカーセルについて以下の条件で充放電試験を行った。
1〜5サイクル
充電条件:1mA、0V終止
放電条件:1mA、2V終止(0.26It放電に相当)
(比較例3)
〔溶射法によるシリコン薄膜電極の作製〕
粗面化した電解銅箔(厚み35μm)の集電体の上に、プラズマ溶射法によりシリコン薄膜を堆積した。詳細な溶射条件は不明であるので、実施例1及び比較例2並びに比較例1及び2のようにシリコン薄膜の作製速度を計算することはできなかった。
得られた薄膜を集電体と共に2cm×2cmの大きさに切り取り、タブを取り付けることにより電極を作製した。
〔電解液の調製〕
実施例1と同様にして電解液を調製した。
〔ビーカーセルの作製〕
実施例1と同様にして、ビーカーセルを作製した。
〔充放電サイクル試験〕
上記ビーカーセルについて以下の条件で充放電試験を行った。
1〜5サイクル
充電条件:0.1mA、0V終止
放電条件:0.1mA、2V終止
実施例1及び2並びに比較例1〜3における、大きさ5.5cm×0.2cmの薄膜の成膜速度、1サイクル目の放電容量、5サイクル目の放電容量、5サイクル目の容量維持率を表4に示す。
表4に示す結果から明らかなように、コールドスプレー法により電極を作製した場合、スパッタリング法及び蒸着法よりも速い速度で電極を作製できることがわかる。また、コールドスプレー法により作製される電極は、蒸着法及び溶射法で得られる電極よりも充放電サイクル特性に優れていることがわかる。
〔充放電サイクル後の電極状態の評価〕
実施例1及び実施例2の電極を、XRD(X線回折)、電極表面のSIM観察、及び電極断面のFIB−SIM観察により評価した。
図13は、実施例1の電極の充放電サイクル前のXRDパターンを示す図であり、図14は、実施例1の充放電サイクル(40サイクル)後のXRDパターンを示す図である。また、図15は実施例2の充放電サイクル前のXRDパターンを示す図であり、図16は、実施例2の電極の充放電サイクル(40サイクル)後のXRDパターンを示す図である。
図13と図14の比較、並びに図15と図16の比較から明らかなように、実施例1及び2の電極においては、充放電サイクル前において結晶シリコンの存在が確認されているが、充放電サイクル後は結晶シリコンの存在が確認されなかった。従って、充放電サイクル前は結晶性であったシリコンが、充放電サイクル後は実質的にアモルファスになっているものと思われる。
図17は実施例1の電極表面のSIM像を示しており、図18は実施例1の電極の断面のFIB−SIM像を示している。また、図19は実施例2の電極の表面のSIM像を示しており、図20は実施例2の電極の断面のFIB−SIM像を示している。図17〜図20は、いずれも充放電サイクル後の電極状態を示している。
図17〜図20から明らかなように、充放電サイクル後において、集電体表面の粒子は縦方向に膨張し、柱状の構造になっていることがわかる。また、柱状構造の内部はポーラスになっており、この結果、シリコン粒子が縦方向に大きく膨張しているものと思われる。また、粒子の底面部は集電体表面と接着しており、この接着状態が保たれているため、良好な充放電サイクル特性が得られたものと思われる。
(実施例3)
〔コールドスプレー法によるシリコン粒子と錫粒子の混合物を用いた電極の作製〕
上述のように、活物質粒子としてシリコン粒子のみを用いた実施例1及び2においては、シリコン粒子は銅箔の上に1層、すなわちシリコン粒子1個分のみが堆積しているものと思われる。これは、コールドスプレー法では、シリコン粒子間に結合が生じにくく、銅箔表面がシリコン粒子によって実質的に覆われた後、新たに衝突してくるシリコン粒子は、シリコン粒子の上に付着せずに脱落してしまうためであると考えられる。従って、粒子1個分のみ堆積されることを利用し、活物質粒子の粒子径を調整することにより、集電体上に付着させる活物質粒子の量を制御することができる。
また、付着する活物質粒子の量を調整する他の方法として、延性及び/または展性を有する材料からなる粒子を用い、この粒子を結着剤として用いて多数層の粒子を堆積させる方法が挙げられる。本実施例では、延性及び/または展性を有する材料からなる粒子として錫粒子を用い、シリコン粒子と錫粒子の混合物粒子をコールドスプレー法により銅箔の上に付着させて電極を作製した。
シリコン粒子(平均粒子径18μm)と錫粒子(平均粒子径8μm)とを8:2の質量比となるように混合し、この混合物を実施例1と同様にしてコールドスプレー法により集電体である銅箔の上に付着させ電極を作製した。得られた電極の重量と、同じ面積の銅箔の重量の差から、銅箔1cm2当たり、シリコンと錫の混合物が9.24mg堆積していることがわかった。この堆積量は実施例1及び2のそれよりはるかに多いことから、延性及び/または展性を有しない粒子の場合、延性及び/または展性を有する粒子を混合することにより、この粒子を結着剤として、粒子を複数層分堆積できることがわかった。
<実験2>
〔実施例1において作製した電極のTEM観察〕
実施例1において作製した電極の断面をエネルギー分散型X線検出器(EDS)を備えた透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察した。電極を断面方向に沿ってカッティングして薄片状のサンプルを作製し、このサンプルをTEMで観察した。
図23及び図24は、この電極サンプルのシリコン粒子と銅箔の界面近傍を示すTEM像である。図23及び図24において、“Si”はシリコン粒子を示し、“Cu”は銅箔を示し、“接着樹脂”は包埋樹脂を示している。図23及び図24の倍率は、12,000倍である。図23及び図24に示す観察箇所において、Si層(シリコン粒子)とCu層(銅箔)の境界付近が明瞭であり、かつできるだけ薄く加工されていると思われる部分についてEDSにより元素分析を行った。できるだけ薄く加工された部分を観察箇所として選んだ理由は、薄い部分の方が元素分析の空間分解能が高くなるからである。
図25は、図24に示す白い丸で囲った部分の拡大図である。図25に示す白い丸で囲った部分を観察箇所として選んだ。図25の倍率は100,000倍である。
図26及び図27は観察箇所を示すTEM像である。図26に示した矢印の先端部に、Cu層とSi層の界面が明瞭に観察されている。図26の倍率は400,000倍であり、図27の倍率は305,000倍である。
図27に示した分析点No.1〜No.4と、Cu層(銅箔)領域(シリコン粒子と銅箔の界面より2μm程度離れた領域)と、サンプルを固定しているSiC基板(Cuは含まれない)について、それぞれEDSにより元素分析を行った。分析点における測定領域は直径およそ1〜2nmの領域である。測定結果を表5に示す。
No.2の界面付近では、Si/Cu=64/36(原子%)となっており、この界面よりSi側に50nm離れたNo.3及び300nm離れたNo.4の分析点では、2原子%程度のCuが検出されている。Cuが含まれないSiC基板においては、Cuが0.7原子%(強度150)となっているが、これはおそらくCuのコンタミネーション及び散乱電子による銅箔からの信号である可能性が考えられる。No.3及びNo.4の分析点におけるCuの強度はSiC基板における強度よりも高いので、これらの分析点において測定されたCuは、コンタミネーションや散乱電子によるものではなく、集電体である銅箔からSi層(シリコン粒子)中にCuが拡散したために検出されたものであると考えられる。
界面よりCu側に20nm離れた位置の分析点No.1においては、7.0原子%のSiが検出されているが、界面よりCu側に2μm離れたCu層領域(銅箔内部)においても同程度の5.4原子%のSiが検出されている。Cu層領域にはSiが含まれていないので、No.1において検出されたSiは、SiC基板からのSiの信号であると考えられる。
以上のことから明らかなように、シリコン粒子と銅箔との界面近傍においては、シリコン粒子中に集電体成分である銅成分が混合した混合相が形成されていることがわかる。
上記実施例においては、コールドスプレー法などの方法により活物質粒子を集電体表面に衝突させて付着させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で活物質粒子が集電体表面と直接的に接着しているものであればよい。
本発明の第1の局面に従う一実施例のリチウム二次電池用電極の表面構造を示す模式的断面図。 本発明の第2の局面に従う一実施例のリチウム二次電池用電極の表面構造を示す模式的断面図。 本発明に従う実施例において作製した電極表面のSiのEPMA像を示す平面図。 本発明に従う実施例において作製した電極表面のCuのEPMA像を示す平面図。 本発明に従う実施例において作製した電極断面のFIB−SIM像を示す図。 図5の拡大図。 本発明に従う製造方法により活物質粒子が集電体表面に接着する状態を説明するための模式的断面図。 本発明に従う実施例において作製したビーカーセルを示す模式的断面図。 本発明に従う実施例において作製した電極断面のFIB−SIM像を示す断面図。 図9の拡大図。 本発明に従う実施例1及び実施例2において作製したビーカーセルの1サイクル目の充放電曲線を示す図。 本発明に従う実施例1及び実施例2において作製したビーカーセルのサイクルに伴う放電容量の変化を示す図。 本発明に従う実施例1の充放電サイクル前のXRDパターンを示す図。 本発明に従う実施例1の充放電サイクル後のXRDパターンを示す図。 本発明に従う実施例2の充放電サイクル前のXRDパターンを示す図。 本発明に従う実施例2の充放電サイクル後のXRDパターンを示す図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル後の表面のSIM像を示す図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル後の断面のFIB−SIM像を示す図。 本発明に従う実施例2の電極の充放電サイクル後の表面のSIM像を示す図。 本発明に従う実施例2の電極の充放電サイクル後の断面のFIB−SIM像を示す図。 本発明に従う実施例において使用したコールドスプレー法による装置を示す模式図。 本発明に従う実施例においてスプレーガンが集電体上を走査した軌跡を示す平面図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル前の断面のTEM像を示す図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル前の断面のTEM像を示す図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル前の断面のTEM像を示す図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル前の断面のTEM像を示す図。 本発明に従う実施例1の電極の充放電サイクル前の断面のTEM像を示す図。
符号の説明
1…集電体
2…活物質粒子
3…スプレーガン
4…ガス導入口
5…粉末導入口
6…クリップ
7…支持板
10…ガラスビーカー
11…電解液
12…作用極
13…対極
14…参照極
20…第1の粒子層
21…第2の粒子層
22…他の粒子

Claims (18)

  1. リチウムを吸蔵・放出する活物質からなる粒子を集電体上に配置したリチウム二次電池用電極であって、
    前記活物質粒子が、前記集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で前記集電体表面と直接的に接着していることを特徴とするリチウム二次電池用電極。
  2. 前記活物質粒子と前記集電体表面との界面に、前記活物質粒子の成分と前記集電体表面の成分が混合した混合相が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用電極。
  3. 前記活物質粒子が、リチウムと合金化することによりリチウムを吸蔵する材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載のリチウム二次電池用電極。
  4. 前記活物質粒子が、シリコンを主成分とする粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載のリチウム二次電池用電極。
  5. 前記集電体の少なくとも表面が、銅または銅合金から形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極。
  6. 前記凹部は、前記活物質粒子が前記集電体表面に衝突することにより形成されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極。
  7. リチウムを吸蔵・放出する活物質からなる粒子を集電体上に配置したリチウム二次電池用電極であって、
    前記集電体表面と直接的に接着している前記活物質粒子からなる第1の粒子層と、該第1の粒子層の上に堆積された前記活物質粒子からなる第2の粒子層とを備え、
    前記第1の粒子層の活物質粒子が、前記集電体表面に形成された凹部にその底面部が埋め込まれた状態で前記集電体表面と直接的に接着していることを特徴とするリチウム二次電池用電極。
  8. 前記第1の粒子層の活物質粒子と前記集電体表面との界面に、前記活物質粒子の成分と前記集電体表面の成分が混合した混合相が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のリチウム二次電池電極。
  9. 前記活物質粒子が、複数の種類の粒子を混合したものであることを特徴とする請求項7または8に記載のリチウム二次電池用電極。
  10. 前記活物質粒子に、活物質ではない粒子が混合されていることを特徴とする請求項7または8に記載のリチウム二次電池用電極。
  11. 前記第2の粒子層において、少なくとも1種類の粒子が、他の種類の粒子間を結着していることを特徴とする請求項9または10に記載のリチウム二次電池用電極。
  12. 前記結着している粒子が、延性及び/または展性を有する材料からなる粒子であることを特徴とする請求項11に記載のリチウム二次電池用電極。
  13. 前記活物質粒子が、リチウムと合金化することによりリチウムを吸蔵する材料からなることを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極。
  14. 前記活物質粒子として、シリコンを主成分とする粒子が含まれていることを特徴とする請求項7〜13のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極。
  15. 前記集電体の少なくとも表面が、銅または銅合金から形成されていることを特徴とする請求項7〜14のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極。
  16. 前記凹部は、前記活物質粒子が前記集電体表面に衝突することにより形成されたものであることを特徴とする請求項7〜15のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の電極を用いたことを特徴とするリチウム二次電池。
  18. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の電極からなる負極と、正極と、非水電解質とを備えることを特徴とするリチウム二次電池。
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