JP2005332539A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不具合を生じさせることなく、半導体記憶装置に対するアクセス動作を高速化できるようにする。
【解決手段】 外部から供給されるアクセス要求に係る情報CMD、ADDのデコード結果を保持するレジスタ12、13を設け、処理回路3、4での外部からのアクセス要求に係る情報のデコードと、アクセス制御回路6によるメモリセルアレイ7における外部アクセス要求に応じた動作とを独立かつ並行に実行可能とすることで、外部からのアクセス要求を多重に入力することができるとともに、デコードとメモリセルアレイでの外部アクセス要求に応じた動作についてパイプライン動作を実現できるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、擬似SRAM(Static Random Access Memory)に用いて好適なものである。
半導体記憶装置の1つである擬似SRAMは、データを記憶するためのメモリセルがDRAM(Dynamic Random Access Memory)と同様のセルで構成され、かつ外部インタフェースがSRAMと互換性をもつメモリである。擬似SRAMは、SRAMに比べて大容量でビットコストが低いというDRAMの特徴、及びSRAMと同等の使いやすさを有しており、大容量化及びシステム設計の容易化を実現している。例えば、ローパワー(低消費電力)擬似SRAMは、携帯電話のメモリ(RAM)として利用されている。
図10は、従来の擬似SRAM101の構成を示すブロック図である。擬似SRAM101は、メモリセルアレイ102、アレイ制御回路103、リフレッシュ制御回路104、チップ制御回路105、アドレスデコーダ106、データ信号制御回路107、及びインタフェース回路108を有する。
メモリセルアレイ102は、ロー方向及びコラム方向に関してアレイ状に配置された複数のメモリセルで構成される。各メモリセルは、上述したようにDRAMと同様の1T−1C型(1トランジスタ1キャパシタ型)メモリセルである。アレイ制御回路103は、メモリセルアレイ102内のメモリセルに対してデータ読み出し(リード)動作、データ書き込み(ライト)動作、及びリフレッシュ動作を行う。
リフレッシュ制御回路104は、内部に備えるタイマー値に応じて、メモリセルに記憶されているデータを保持するために必要なリフレッシュ動作の要求を出力する。
チップ制御回路105は、インタフェース回路108を介して供給される外部からのコマンド信号(外部コマンド)CMDをデコードし、そのデコード結果やリフレッシュ制御回路104からのリフレッシュ要求に基づく制御信号をアレイ制御回路103に出力する。コマンド信号CMDは、後述するようにチップイネーブル信号/CE、アドレスバリッド(有効)信号/ADV、アウトプットイネーブル信号/OE、及びライトイネーブル信号/WEからなる(各信号の符号に付した“/”は、当該信号が負論理であることを示す。)。
また、チップ制御回路105は、コマンド信号CMDによるアクセス要求(データ読み出し・書き込み)とリフレッシュ要求とのアービトレーション(調停処理)を行う。このアービトレーションでは、先に発生した要求が優先して処理される。
アドレスデコーダ106は、インタフェース回路108を介して供給される外部からのアドレス信号ADDをデコードし、そのデコード結果をアレイ制御回路103に出力する。
データ信号制御回路107は、外部コマンドに応じて行われるリード動作及びライト動作におけるメモリ内部と外部との間でのデータ信号の授受を制御する。
なお、インタフェース回路108には、コマンド信号CMD及びデータ信号DQの入出力タイミングを同期させるクロック信号CLKが外部から入力され、擬似SRAM101内の各機能部に供給されている。
図11は、従来の擬似SRAMにおける動作を説明するタイミングチャートであり、データ読み出し動作について示している。図11において、コア動作とは、メモリセルアレイ102の選択動作、言い換えればアレイ制御回路103がメモリセルアレイ102に対して実行する動作である。また、Peri動作とは、チップ制御回路105やデータ信号制御回路107等のメモリセルアレイ102(アレイ制御回路103)の周辺回路の動作である。
まず、時刻T51において、デバイス(擬似SRAM)を動作状態にするチップイネーブル信号/CE、アドレス信号ADDが有効であることを示すアドレスバリッド信号/ADV、及びアウトプットイネーブル信号/OEが“L”に変化する。チップ制御回路105は、これらコマンド信号CMDをデコードし、外部からのアクセス要求がデータ読み出し動作RD(A)であると判断する。また、アドレスデコーダ106は、アドレス信号ADDを取り込んでデコードする。
しかしながら、外部からのアクセス要求を受ける時刻T51以前に、リフレッシュ制御回路104からのリフレッシュ要求が発生していると、メモリセルアレイ102ではリフレッシュ動作REFが実行される(時刻T52)。そして、リフレッシュ動作REFが終了する時刻T53からメモリセルアレイ102にてデータ読み出し動作RD(A)が実行され、アドレスデコーダ106でのデコード結果に対応するメモリセルのデータ1A、2A、3Aを順次読み出してデータ信号DQとして出力する。
時刻T54において、チップイネーブル信号/CEが“H”に変化すると、チップ制御回路105は、データ読み出し動作RD(A)の終了をアレイ制御回路103に指示する。これにより、メモリセルアレイ102にて実行しているデータ読み出し動作RD(A)が終了する(時刻T55)。
また、時刻T55において、チップイネーブル信号/CE、アドレスバリッド信号/ADVが“L”に変化すると、チップ制御回路105は、このときのコマンド信号CMDをデコードし、外部からのアクセス要求がデータ読み出し動作RD(B)であると判断する。また、アドレスデコーダ106は、アドレス信号ADDを取り込んでデコードする。
そして、時刻T55からリフレッシュエントリー期間TRENが経過した時刻T56において、メモリセルアレイ102にてデータ読み出し動作RD(B)が実行され、データ1B、2B、3B、4B、5Bをデータ信号DQとして出力する。なお、リフレッシュエントリー期間TRENは、リフレッシュ要求が発生した際にメモリセル102にてリフレッシュ動作を実行できるように、外部からのアクセス要求によるデータ読み出し/書き込み動作間に常に設けられている。
その後、データ読み出し動作RD(A)と同様に、時刻T57において、チップイネーブル信号/CEが“H”に変化することで、メモリセルアレイ102にて実行しているデータ読み出し動作RD(B)を終了する(時刻T58)。
このようにして、従来の擬似SRAMではデータ読み出し動作等が行われていた。
また、近年、動画像データなどに係る大容量かつリアルタイムなデータ通信が行われるようになり、携帯電話などを含むデータ通信装置のメモリとして利用される擬似SRAMに対しても、より高速な動作が要求されている。
特開平11−16346号公報
しかしながら、従来の擬似SRAMにおいては、図11に示したようにリフレッシュエントリー期間TRENを常に設けているため、レイテンシはワーストケースであるリフレッシュ要求が先に発生した場合を想定して、これを包含するように外部からのアクセス要求に係るアクセス時間が規定されている。また、外部からのアクセス要求(コマンド)を受けデータを入出力するまでの一連の動作は、あるアクセス要求に応じた一連の動作が終了してから次のアクセス要求に応じた一連の動作を開始するように、すなわち常に1つのアクセス要求に係る処理のみ行うようにして実行している。
擬似SRAMにおいて動作(アクセス)を高速化する方法としては、まず、図12(A)に示すようにレイテンシを短くすることで外部からのアクセス時間を短縮する方法が考えられる。しかしながら、レイテンシを短くすると、外部からのアクセス要求によるデータ読み出し/書き込み動作間の時間間隔TCが短くなり、リフレッシュエントリー期間TRENに相当する期間を確保することができないおそれがある。すなわち、レイテンシを短くした場合には、リフレッシュ要求が発生したとしても、外部からのアクセス要求によるデータ読み出し/書き込み動作間にリフレッシュ動作を実行できず、メモリセルに記憶しているデータを消失してしまうおそれがある。
また、擬似SRAMにおいて動作を高速化する他の方法としては、図12(B)に示すように外部からのアクセス要求を多重化する方法が考えられる。しかしながら、従来の擬似SRAMにおいては、図12(B)の時刻T91に示されるようにデータ読み出し動作RD(A)を実行しているときに、データ読み出し動作RD(B)が要求されると、その時点でデータ読み出し動作RD(B)に係るアドレス信号ADDが取り込まれデコードされる。そのため、アドレスデコーダ106でのデコード結果が変化し、異なるメモリセルを選択してしまう。したがって、データ読み出し動作RD(A)の実行中にデータ読み出し動作RD(B)が要求された場合には、外部からのアクセス要求を正確に認識することができず、その時点から正しいデータが出力されることを保証できなくなる(図12(B)に示した例ではデータ3A)。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、不具合を生じさせることなく、半導体記憶装置に対するアクセス動作を高速化できるようにすることを目的とする。
本発明の半導体記憶装置は、複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、それにかかるリフレッシュ動作を要求するリフレッシュ要求回路と、外部から供給されるメモリセルアレイに対する外部アクセス要求に係る情報をデコードするとともに、そのデコード結果及びリフレッシュ要求に応じて、メモリセルアレイにて実行する動作を指示する処理回路と、当該指示に基づいて、メモリセルアレイに対する動作を実行するアレイ制御回路と、外部アクセス要求に係る情報のデコード結果を保持するレジスタとを有する。
上記構成によれば、アレイ制御回路により外部アクセス要求に対応する動作をメモリセルアレイにて実行している場合に他の外部アクセス要求を受けても、アレイ制御回路による処理とは独立かつ並行して、当該外部アクセス要求に係る情報を処理回路でデコードし、その結果をレジスタに保持することにより、外部からのアクセス要求を多重化することができるとともに、処理回路とアレイ制御回路とによるパイプライン動作を実現することができる。
また、第1の外部アクセス要求に対応する動作に続いて、多重で入力された第2の外部アクセス要求に対応する動作の実行を指示する場合には、発生したリフレッシュ要求を待機させるようにすることで、リフレッシュエントリー期間を設けずに外部アクセス要求に応じた動作を順次行うことができ、何ら不具合を生じさせることなく、アクセス動作を高速化することができる。
本発明によれば、外部アクセス要求に係る情報のデコード結果を保持するレジスタを設け、外部から供給される外部アクセス要求に係る情報のデコードと、メモリセルアレイにおける外部アクセス要求に応じた動作とを独立かつ並行に実行可能とすることで、外部からのアクセス要求を多重に入力することができるとともに、デコードとメモリセルアレイでの外部アクセス要求に応じた動作についてパイプライン動作を実現することができ、不具合を生じさせることなく、アクセス動作を高速化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態による半導体記憶装置1の構成例を示すブロック図である。
半導体記憶装置1は、擬似SRAMであり、リフレッシュタイマー2、チップ制御回路3、アドレスデコーダ4、データ信号制御回路5、アレイ制御回路6、メモリセルアレイ7、及びインタフェース回路8を有する。
リフレッシュタイマー2は、カウンター等の計測手段を用いて時間を計測し、所定期間が経過する毎にリフレッシュ要求信号REFRをチップ制御回路3に出力する。リフレッシュタイマー2は、本発明におけるリフレッシュ要求回路に相当する。リフレッシュ要求信号REFRは、メモリセルアレイ7内の各メモリセルに記憶されているデータを保持するためのリフレッシュ動作を要求する信号である。
チップ制御回路3は、リフレッシュ(REF)実行制御部9、パイプライン実行制御部10、コマンド(CMD)実行制御部11、及びコマンドレジスタ12を有し、半導体記憶装置1内の各回路の動作を統括的に制御する。
具体的には、チップ制御回路3は、図示しないデコーダを有し、インタフェース回路8を介して外部からのコマンド信号(外部コマンド)CMDが供給され、それをデコードする。そして、チップ制御回路3は、コマンド信号CMDのデコード結果及びリフレッシュタイマー2からのリフレッシュ要求信号REFRに基づいて、アレイ制御回路6に制御信号を出力する。また、チップ制御回路3は、外部コマンドCMDによるデータ読み出し・書き込みに係るアクセス要求と、リフレッシュ要求信号REFRによるリフレッシュ要求とのアービトレーション(調停処理)を行う。
コマンドレジスタ12は、供給される外部からのコマンド信号CMDをチップ制御回路3にてデコードして得られたデコード結果を保持するレジスタである。
なお、リフレッシュ実行制御部9、パイプライン実行制御部10、及びコマンド実行制御部11については後述する。
アドレスデコーダ4は、インタフェース回路8を介して供給される外部からのアドレス信号ADDをデコードし、そのデコード結果に基づく選択アドレス信号をアレイ制御回路6に出力する。また、アドレスデコーダ4は、アドレス信号ADDをデコードして得られたデコード結果を保持するアドレスレジスタ13を有する。このアドレスレジスタ13に保持されるデコード結果とコマンドレジスタ12に保持されるデコード結果とは、同一の外部からのアクセス要求に関するものであり、コマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13に保持されたデコード結果は、トリガ信号Trigに基づいて同期して出力される。
このチップ制御回路3とアドレスデコーダ4とで、本発明における処理回路が構成される。
データ信号制御回路5は、外部からのコマンド信号CMDに応じて行われるメモリセルアレイ7に対するリード動作及びライト動作にて、インタフェース回路8を介した半導体記憶装置1内部と外部との間でのデータ信号DQの授受を制御する。
アレイ制御回路6は、チップ制御回路3から供給される制御信号及びアドレスデコーダ4から供給される選択アドレス信号に基づいて、メモリセルアレイ7内のメモリセルに係るデータ読み出し(リード)動作、データ書き込み(ライト)動作、及びリフレッシュ動作を実行する。
メモリセルアレイ7は、ロー(行)方向及びコラム(列)方向に関してアレイ状に配置された複数のメモリセルを有する。具体的には、メモリセルアレイ7は、複数のビット線と、それに交差するように設けられた複数のワード線とを有し、ビット線とワード線との交差部にメモリセルが配置されている。各メモリセルは、DRAMと同様の1T−1C型(1トランジスタ1キャパシタ型)メモリセルで構成され、それぞれ1ビットのデータを記憶する。
また、メモリセルアレイ7は、ビット線に対応して設けられたセンスアンプを有する。
インタフェース回路8は、半導体記憶装置1内部と外部との間で各信号を授受するためのものである。インタフェース回路8は、外部からコマンド信号CMD及びアドレス信号ADDが入力されるとともに、外部との間でデータ信号DQが入出力される。また、コマンド信号CMDやデータ信号DQの入出力タイミングを同期させるためのクロック信号CLKが外部から入力され、半導体記憶装置1内の各回路に供給される。
図2(A)は、図1に示したリフレッシュ実行制御部9の構成を示す回路図である。
リフレッシュ実行制御部9は、NOR(否定論理和演算)回路21、インバータ22、25、26、及びPチャネル型トランジスタ23とNチャネル型トランジスタ24とからなるトランスファゲート27を有する。
外部アクセス要求信号CMDA、CMDBがNOR回路21に入力される。このNOR回路21の出力が、トランジスタ23の制御端子(ゲート)にインバータ22を介して供給されるとともに、トランジスタ24の制御端子(ゲート)に供給される。また、NOR回路21の出力は、アクセス終了信号BSTZとして出力される。ここで、外部アクセス要求信号CMDA、CMDBは、コマンド信号CMDが入力されコマンド(外部からのアクセス要求)が存在する場合にハイレベル(“H”)となる信号である。外部アクセス要求信号CMDAが、単独で入力された通常のコマンド及び本実施形態の特徴であるパイプライン動作(後述する)において先行するコマンドに対応し、外部アクセス要求信号CMDBが先行するコマンドに続くコマンドに対応している。
また、リフレッシュタイマー2からのリフレッシュ要求信号REFRがトランスファゲート27を介してインバータ25に入力可能になっており、インバータ25の出力がリフレッシュ実行命令REFEとして出力される。なお、インバータ25、26は、入力端が自らとは異なるインバータの出力端に接続されており、インバータ25、26によりラッチ(保持)回路が構成されている。
図2(B)は、図2(A)に示したリフレッシュ実行制御部9の動作を示すタイミングチャートである。なお、以下の説明では、リフレッシュ要求信号REFRは、ロウレベル(“L”)のときリフレッシュ動作を要求しているものとし、リフレッシュ実行命令REFEは“H”でリフレッシュ動作の実行を命令しているものとする。
まず、はじめに外部アクセス要求信号CMDA及びリフレッシュ要求信号REFRがともに“H”、外部アクセス要求信号CMDBが“L”であり、その結果リフレッシュ実行命令REFEが“L”であるとする。
この状態から、時刻T1においてリフレッシュ要求信号REFRが“L”に変化し、時刻T2において外部アクセス要求信号CMDBが“H”に変化し、時刻T3において外部アクセス要求信号CMDAが“L”に変化し、さらに時刻T4において外部アクセス要求信号CMDBが“L”に変化したとする。
上述のように各信号が変化した場合、時刻T4までは外部アクセス要求信号CMDA、CMDBの少なくとも一方が“H”であるから、トランスファゲート27はオフ状態を維持し、リフレッシュ要求信号REFRはインバータ25に入力されない。したがって、リフレッシュ実行命令REFEは“L”を維持する。
そして、時刻T4において、外部アクセス要求信号CMDA、CMDBの双方が“L”となることで、トランスファゲート27がオン状態になり、リフレッシュ要求信号REFRがトランスファゲート27を介してインバータ25に入力される。これにより、リフレッシュ実行命令REFEは“H”に変化し、リフレッシュ動作の実行が指示されることとなる。
上述のように、リフレッシュ実行制御部9は、外部アクセス要求信号CMDA、CMDBの少なくとも一方が“H”、すなわちコマンドが1つでもある場合にはリフレッシュ要求信号REFRが伝達されることを防止し、リフレッシュ動作が実行されることを抑制する(待機させる)。
図3は、図1に示したパイプライン実行制御部10の構成を示す回路図である。
パイプライン実行制御部10は、NAND(否定論理積演算)回路31、32、33、38、NOR回路39、インバータ30、36、37、及びPチャネル型トランジスタ34とNチャネル型トランジスタ35とからなるトランスファゲート40を有する。また、図3において、CMDA、CMDB(P)は、先行するコマンド及びそのコマンドに続くパイプライン動作に係るコマンドであり、CE、/CEはコマンド信号の1つであるチップイネーブル信号である(/は負論理信号であることを示す。以下についても同様。)。
パイプライン動作に係るコマンドCMDB(P)及びチップイネーブル信号CEがNAND回路31に入力され、NAND回路31の出力がNAND回路32に入力される。また、NAND回路32にはNAND回路33の出力が入力される。NAND回路32、38の出力がNAND回路33に入力される。すなわち、NAND回路32、33は、RSフリップフロップを構成している。
また、NAND回路32の出力は、チップイネーブル信号CE、/CEにより制御されるトランスファゲート40を介して、インバータ36に入力可能になっている。インバータ36、37は、入力端が自らとは異なるインバータの出力端に接続されており、ラッチ回路を構成している。
インバータ36の出力がインバータ30に入力され、このインバータ30の出力及びチップイネーブル信号CEが、NAND回路38に入力され、NAND回路38の出力がNOR回路39に入力される。また、NOR回路39には、コマンドCMDAが入力されており、NOR回路39の出力が実行コマンドCMDEとして出力される。
図3に示したパイプライン実行制御部10では、先行するコマンドCMDAの実行中(このときチップイネーブル信号CEは“H”(/CEは“L”))に、パイプライン動作させるコマンドCMDBが入力されると、NAND回路31を介して、NAND回路32、33からなるRSフリップフロップにラッチされる。
その後、先行するコマンドCMDAに係る動作を停止(終了)させるためにチップイネーブル信号CEが“L”(/CEが“H”)に変化すると、コマンドCMDBがトランスファゲート40を介してインバータ36、37からなるラッチに転送される。そして、チップイネーブル信号CEが再び“H”になると、コマンドCMDBがNAND回路38及びNOR回路39を介して実行コマンドCMDEとして出力される。
図4は、図1に示したコマンド実行制御部11の構成を示すブロック図である。
コマンド実行制御部11は、リフレッシュ(REF)判定部41、リフレッシュ(REF)保持部42、コマンド(CMD)発生部43を有する。
リフレッシュ判定部41は、コマンド信号CMD(例えば、コマンド信号CMDのチップイネーブル信号CE)及びリフレッシュ実行命令REFEが入力され、コマンド信号CMDによる外部からのアクセス(データ読み出し・書き込み)要求及びリフレッシュ要求のどちらの要求を優先させるかを判定する。そして、その判定結果をリフレッシュ保持部42に出力する。すなわち、リフレッシュ判定部41は、外部からのアクセス要求とリフレッシュ要求とのアービトレーション(調停処理)を行う。
例えば、リフレッシュ判定部41は、コマンド信号CMD及びリフレッシュ実行命令REFEが入力されるRSフリップフロップにより構成され、そのRSフリップフロップの出力を判定結果としてリフレッシュ保持部42に供給する。
リフレッシュ保持部42は、リフレッシュ実行命令REFE及びリフレッシュ判定部41による判定結果が供給され、当該判定結果が外部からのアクセス要求を優先するものである際に、リフレッシュ要求(リフレッシュ実行命令REFE)があればそれを保持する。また、リフレッシュ保持部42は、リフレッシュ実行制御部9から供給されるアクセス終了信号BSTZに基づいて、保持しているリフレッシュ要求を再開しリフレッシュトリガ信号REFTをコマンド発生部43に出力する。
コマンド発生部43は、要求に応じて制御信号(回路活性信号)を生成し出力するものであり、外部アクセス又はリフレッシュを実行する際に、供給されるコマンド信号CMD及びリフレッシュトリガ信号REFTに基づいて、所定の回路活性信号を生成し出力する。
図5は、図1に示したコマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13をそれぞれ構成するレジスタ回路51の構成を示す回路図である。なお、コマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13は、図5に示すレジスタ回路51を必要に応じて所定数だけ用いて構成される。
レジスタ回路51は、インバータ52、55、56、及びPチャネル型トランジスタ53とNチャネル型トランジスタ54とからなるトランスファゲート57を有する。
レジスタ回路51は、クロック信号CLKが、トランジスタ53の制御端子(ゲート)にインバータ52を介して供給されるとともに、トランジスタ54の制御端子(ゲート)に供給される。また、入力信号INがトランスファゲート57を介してインバータ55に入力可能になっており、インバータ55の出力が出力信号OUTとして出力される。なお、インバータ55、56は、互いに入力端と出力端とが接続され、ラッチ回路を構成している。
図6は、図1に示したアレイ制御回路6の構成を示すブロック図であり、アレイ制御回路6は、図6に示したメモリセルアレイ7を除く各回路61〜71を有する。
図6において、ブロック選択指示回路61、ワード線(WL)選択指示回路62、センスアンプ(SA)選択指示回路63、コラム線(CL)選択指示回路64、及びアンプ(AMP)活性指示回路65は、それぞれ対応するブロック選択回路66、ワード線選択回路67、センスアンプ活性化回路68、コラム線選択回路69、及びアンプ活性制御回路70の動作タイミングを制御する。
ブロック選択回路66は、アドレスデコーダ4から供給されるブロック選択アドレス信号BLSAに応じて、ビット線トランスファー信号線BTを選択的に活性化するともに、プリチャージ信号線BRSを不活性化する。ワード線選択回路67は、アドレスデコーダ4から供給されるワード線選択アドレス信号WLSAに応じたワード線WLを選択的に活性化する。センスアンプ活性化回路68は、センスアンプ駆動信号線LEを活性化する。
コラム線選択回路69は、アドレスデコーダ4から供給されるコラム線選択アドレス信号CLSAに応じたコラム線CLを選択的に活性化する。アンプ活性制御回路70は、アンプ71を駆動するためのアンプ駆動信号線AENを活性化する。アンプ71は、メモリセル7から読み出されたデータをデータ信号制御回路5に増幅して出力する。
ここで、上述した各回路66〜70が信号線を活性化する動作(選択する動作も含む。)は、それぞれ対応する指示回路61〜65からの指示に基づいて順次行われる。
具体的には、チップ制御回路3から供給される制御信号及びアドレスデコーダ4から供給されるアレイ選択アドレス信号ARSAに基づいて、まずブロック選択指示回路61からブロック選択回路66に対して指示が出される。続いて、ブロック選択指示回路61からの指示が出されたことを条件として、ワード線選択指示回路62からワード線選択回路67に対して指示が出される。
その後、同様にして、センスアンプ選択指示回路63からセンスアンプ活性化回路68に対し、コラム線選択指示回路64からコラム線選択回路69に対し、アンプ活性指示回路65からアンプ活性制御回路70に対して順次指示が出される。ただし、アンプ活性指示回路65からアンプ活性制御回路70に対しての指示は、センスアンプ選択指示回路63及びコラム線選択指示回路64の双方から指示が出されたことを条件として出される。
図7(A)は、図1に示したメモリセルアレイ7の構成を示す回路図であり、複数のメモリセルで構成されるメモリセルアレイ7において、1つのメモリセルとその周辺回路とを図示している。図7(B)は、図7(A)に示した回路におけるデータ読み出し動作を説明するタイミングチャートである。
図7(A)において、C1は容量、NT1〜NT17はNチャネル型トランジスタ、PT1〜PT3はPチャネル型トランジスタである。容量C1とトランジスタNT1は、メモリセル(1T1C型メモリセル)を構成する。トランジスタNT3〜NT5の組、及びトランジスタNT13〜NT15の組は、それぞれプリチャージ回路82、85を構成する。トランジスタNT11、NT12、PT2、PT3は、センスアンプ83を構成する。84はインバータである。
メモリセル81の容量C1には、1ビットの情報が記憶される。このメモリセル81(容量C1)に記憶されたデータを読み出す際の動作を図7(B)を参照して説明する。
なお、データ読み出し(リード)動作、データ書き込み(ライト)動作、及びリフレッシュ動作の何れも実行されていない場合には、ビット線トランスファー信号線BT0、BT1及びプリチャージ信号線BRSは活性化されており、“H”である。したがって、プリチャージ回路82、83内のトランジスタNT3〜NT5、NT13〜NT15、及びトランジスタNT6、NT7、NT16、NT17が導通し、ビット線BL、/BLの電位は等しい電位となっている。
データを読み出す際には、まず、メモリセル81に対応するビット線トランスファー信号線BT0を除くビット線トランスファー信号線(図7(A)に示す回路ではビット線トランスファー信号線BT1)と、プリチャージ信号線BRSを不活性化して“L”にする。したがって、プリチャージ回路82、83が非動作状態になるとともに、トランジスタNT16、NT17が非導通状態になる(センスアンプ83のリセット状態解除)。ビット線トランスファー信号線BT0は、“H”を維持する。
次に、ワード線WLが選択的に活性化されて“H”になると、トランジスタNT1が導通し、容量C1に記憶されているデータがビット線BLに読み出される。これにより、容量C1に記憶されているデータに応じて、ビット線BLの電位が変化する(SQ1)。ここで、トランジスタNT6、NT7は導通状態であり、トランジスタNT16、NT17は非導通状態であるので、トランジスタNT6、NT7を介してビット線BL、/BLのデータ(電位)がセンスアンプ83に供給される。
次に、センスアンプ駆動信号線LEが活性化されて“H”になると、トランジスタNT8、PT1が導通し電源供給が行われることによりセンスアンプ83が動作し、ビット線BL、/BLのデータが増幅される(SQ2)。続いて、コラム線CLが選択的に活性化されて“H”になると、コラムゲートとしてのトランジスタNT9、NT10が導通し、増幅されたビット線BL、/BLのデータがデータバスDB、/DBに出力される(SQ3)。
その後、コラム線CLを不活性化して“L”にし、読み出したデータのメモリセル81(容量C1)への再書き込みを行った(SQ4)後、ワード線WLを不活性化して“L”にする。さらに、センスアンプ駆動信号線LEを不活性化して“L”にすることで、センスアンプ83を非動作状態にした後、すべてのビット線トランスファー信号線BT0、BT1及びプリチャージ信号線BRSを活性化してデータ読み出し動作を終了する。
なお、メモリセル81へのデータ書き込み動作は、従来と同様であり、その説明は省略する。
次に、本実施形態による半導体記憶装置1でのパイプライン動作について説明する。
図8は、本実施形態による半導体記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。図8に示す例は、コマンド信号CMDとして、半導体記憶装置1を動作状態にするチップイネーブル信号/CE、アドレス信号ADDが有効であることを示すアドレスバリッド信号/ADV、アウトプットイネーブル信号/OE、及びライトイネーブル信号/WEを用いる半導体記憶装置の場合を示している。なお、図8において、コア動作とは、メモリセルアレイ7の選択動作(アレイ制御回路6がメモリセルアレイ7に対して実行する動作)であり、Peri動作とは、アレイ制御回路6及びメモリセルアレイ7を除く回路2〜5、8が実行する動作である。
まず、時刻T11において、チップイネーブル信号/CE、アドレスバリッド信号/ADV、及びアウトプットイネーブル信号/OEが“L”に変化する。チップ制御回路3は、これらコマンド信号CMDをデコードし、外部からのアクセス要求がデータ読み出し動作RD(A)であると判断する。また、アドレスデコーダ106は、アドレス信号ADDを取り込んでデコードする。
ここで、本実施形態による半導体記憶装置1では、外部からのアクセス要求が、多重化されていない状態、すなわち他の外部からのアクセス要求の動作を実行中に受けたアクセス要求でない場合には、リフレッシュ要求との間でアービトレーションを行う。
例えば、時刻T11以前に、リフレッシュタイマー2からのリフレッシュ要求信号REFRによりリフレッシュ要求が発生している場合には、メモリセルアレイ7ではリフレッシュコア動作が実行される(時刻T12)。
次に、時刻T13において、アドレスバリッド信号/ADVが“H”に変化する。
時刻T14において、コア動作としてのリフレッシュ動作が終了すると、メモリセルアレイ7に対するデータ読み出し動作RD(A)が実行される。これにより、時刻T15以降、アドレスデコーダ4でのデコード結果に対応するメモリセルのデータ1A、2A、3Aが順次読み出されてデータ信号DQとして出力される。
メモリセルアレイ7に対してデータ読み出し動作RD(A)を実行中である時刻T16において、アドレスバリッド信号/ADVが“L”に変化すると、チップ制御回路3は、コマンド信号CMDをデコードし、外部からのアクセス要求がデータ読み出し動作RD(B)であると判断する。また、アドレスデコーダ4は、アドレス信号ADDを取り込んでデコードする。このとき、他の外部からのアクセス要求による動作RD(A)をメモリセルアレイ7に対して実行中であるので、チップ制御回路3及びアドレスデコーダ4は、データ読み出し動作RD(B)に係るそれぞれのデコード結果をコマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13に保持する。
次に、時刻T17において、アドレスバリッド信号/ADV及びチップイネーブル信号/CEが“H”に変化する。チップイネーブル信号/CEが“H”に変化することにより、チップ制御回路3が、データ読み出し動作RD(A)の終了をアレイ制御回路6に指示し、メモリセルアレイ7にて実行しているデータ読み出し動作RD(A)が終了する(時刻T18)。なお、このようにデータ読み出し動作等でバースト動作している場合に、チップイネーブル信号/CEを“H”にして当該動作を終了させるコマンドを本実施形態ではターミネーションコマンドと称する。
時刻T18において、チップイネーブル信号/CEが再び“L”に変化すると、チップ制御回路3内のパイプライン実行制御部10によりコア動作としてのデータ読み出し動作RD(B)の実行が指示される。そして、時刻T19において、コマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13に保持されているデコード結果に基づき、メモリセルアレイ7に対するデータ読み出し動作RD(B)の実行が開始される。
ここで、本実施形態による半導体記憶装置1では、外部からのアクセス要求が多重化されたもの、すなわち他の外部からのアクセス要求の動作を実行中に受けたアクセス要求である場合には、他の外部からのアクセス要求の動作が終了した後、リフレッシュ要求との間でアービトレーションを行わずに多重化されていたアクセス要求の動作を実行する。これは、上述したチップ制御回路3内のリフレッシュ実行制御部9等により実現される。
時刻T20以降、アドレスレジスタ13に保持されていたデコード結果に対応するメモリセルのデータ1B、2B、3B、4B、5Bが順次読み出されてデータ信号DQとして出力される。
そして、時刻T21において、チップイネーブル信号/CEが“H”に変化する、すなわちターミネーションコマンドが発行されることにより、時刻T21においてコア動作としてのデータ読み出し動作RD(B)が終了する。
図9は、本実施形態による他の態様の半導体記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。図9に示す例は、コマンド信号CMDとして、図8に示した信号に加え、パイプラインアドレスバリッド信号/PADVをさらに用いる半導体記憶装置の場合を示している。パイプラインアドレスバリッド信号/PADVは、アドレス信号ADDが有効であることを示すとともに、外部からのアクセス要求がパイプライン動作に係るもの、すなわち多重化されるものであることを示す信号である。
なお、図9については、図8に示す時刻T16〜T17の間にアドレスバリッド信号/PADVを“L”にするかわりに、それに対応する時刻T36〜T37の間に外部からのアクセス要求がパイプライン動作に係るものであることを示すパイプラインアドレスバリッド信号/PADVを“L”にする点が異なるだけで、半導体記憶装置1内の動作は同じであるので、詳細な説明は省略する。なお、図9に示した時刻T31〜T42が、図8に示した時刻T11〜時刻T22にそれぞれ対応している。
以上、説明したように本実施形態によれば、アレイ制御回路6によりメモリセルアレイ7に対して外部からのアクセス要求に応じた動作を実行中に、外部からの他のアクセス要求を受けると、アレイ制御回路6での動作にかかわらず、チップ制御回路3がコマンド信号CMDをデコードするとともに、アドレスデコーダ4がアドレス信号ADDをデコードする。そして、そのデコード結果をコマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13に保持する。その後、メモリセルアレイ7での外部からのアクセス要求に応じた動作が終了すると、リフレッシュエントリー期間を設けることなく、コマンドレジスタ12及びアドレスレジスタ13に保持されているデコード結果に基づいて、外部からの他のアクセス要求に応じた動作をメモリセルアレイ7にて実行する。
これにより、半導体記憶装置1における外部からのアクセス要求受信からそのデコードまでの処理(前段処理)と、デコード結果に基づいたメモリセルアレイ7に対する処理(後段処理)とを独立かつ並行にパイプライン動作させて実行することができる。すなわち、外部からのアクセス要求Aに係る前段処理と外部からのアクセス要求Bに係る後段処理とを並行して行い、外部からのアクセス要求Bに係る後段処理が終了した後、外部からのアクセス要求Aについて次段の処理である後段処理を行う。したがって、外部からのアクセス要求を多重で入力し、外部からのアクセス要求に係る動作についてパイプライン動作を実現することができるとともに、リフレッシュエントリー期間を設けないことでレイテンシを短くすることができ、半導体記憶装置1にて何ら不具合を生じさせることなく、アクセス動作を高速化することができる。また、パイプライン動作を実現することによりデータ信号DQのバス効率を向上させることができる。
なお、上述した本実施形態では、外部からのアクセス要求を多重で入力することにより連続して実行する場合の最大数については述べていないが、予め規定されたリフレッシュ動作の時間間隔を満足するようにすれば、最大数が任意である。例えば、メモリセルのデータ保持時間が100msec、メモリセルアレイ7内の全セルについてリフレッシュ動作を実行するための回数が8000回であるとすると、リフレッシュ動作の時間間隔は100msec/8000=12.5μsとなるので、12.5μs以内であれば外部からのアクセス要求を連続して実行させても良く、各メモリセルのデータを保証することができる。
また、本実施形態では、外部からのアクセス要求が多重で入力された場合に、後に実行するアクセス要求に応じたコア動作におけるレイテンシを、リフレッシュエントリー期間を設けないことで短くするようにしているが、例えば図9に示した例のように2つのアドレスバリッド信号/ADV、/PADVを用い、多重で入力されたか否かにはかかわらず、一方の信号ではレイテンシを通常の場合と同じにし、他方の信号ではレイテンシを短くするようにしても良い。このようにしても、半導体記憶装置1にて何ら不具合を生じさせることなく、アクセス動作を高速化することができる。
また、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の諸態様を付記として以下に示す。
(付記1)データを記憶する複数のメモリセルが配置されたメモリセルアレイと、
上記メモリセルに記憶されているデータを保持するためのリフレッシュ動作を要求するリフレッシュ要求回路と、
外部から供給される上記メモリセルアレイに対する外部アクセス要求に係る情報をデコードするとともに、当該デコード結果及び上記リフレッシュ要求回路からのリフレッシュ要求に応じて、上記メモリセルアレイにて実行する動作を指示する処理回路と、
上記処理回路からの指示に基づいて、上記メモリセルアレイに対する動作を実行するアレイ制御回路と、
上記処理回路による外部アクセス要求に係る情報のデコード結果を保持するレジスタとを備えることを特徴とする半導体記憶装置。
(付記2)上記処理回路は、上記メモリセルアレイにて第1の外部アクセス要求に対応する動作の実行中に第2の外部アクセス要求を受けた場合には、当該第2の外部アクセス要求に係る情報のデコード結果を上記レジスタに保持し、上記第1の外部アクセス要求に対応する動作が終了した後、上記レジスタに保持されているデコード結果に基づいて、上記メモリセルアレイにて実行する動作を指示することを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
(付記3)上記リフレッシュ要求に応じてリフレッシュ動作を実行するか否かを制御するリフレッシュ実行制御回路をさらに備えることを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
(付記4)上記リフレッシュ実行制御回路は、上記第1の外部アクセス要求に対応する動作に続いて、上記第2の外部アクセス要求に対応する動作の実行を指示する場合には、発生した上記リフレッシュ要求を待機させることを特徴とする付記3記載の半導体記憶装置。
(付記5)上記リフレッシュ実行制御回路は、少なくとも1つの上記外部アクセス要求がある場合には、上記リフレッシュ要求を待機させることを特徴とする付記3記載の半導体記憶装置。
(付記6)上記メモリセルアレイにて上記第1の外部アクセス要求に対応する動作が終了した後、上記第2の外部アクセス要求に対応する動作の実行を指示するパイプライン実行制御回路をさらに備えることを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
(付記7)上記外部アクセス要求と上記リフレッシュ要求との調停を行うコマンド実行制御回路をさらに備え、
上記処理回路は、上記コマンド実行制御回路での調停結果に基づいて、上記メモリセルアレイにて実行する動作を指示することを特徴とする付記2記載の半導体記憶装置。
(付記8)上記コマンド実行制御回路は、上記メモリセルアレイにて第1の外部アクセス要求に対応する動作の実行中に第2の外部アクセス要求を受けた場合には、上記第2の外部アクセス要求と上記リフレッシュ要求との調停を行わないことを特徴とする付記7記載の半導体記憶装置。
(付記9)上記外部アクセス要求に係るアクセス時間を、上記メモリセルアレイにて他の外部アクセス要求に対応する動作の実行中に受けたか否かに応じて異ならせたことを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
(付記10)上記レジスタは、上記外部アクセス要求に係るコマンド情報のデコード結果を保持するコマンドレジスタと、アドレス情報のデコード結果を保持するアドレスレジスタとを有することを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
(付記11)上記処理回路は、上記外部アクセス要求に係るコマンド情報をデコードするコマンドデコーダと、アドレス情報をデコードするアドレスデコーダとを有することを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
(付記12)上記外部アクセス要求に係る動作を上記処理回路と上記アレイ制御回路とによるパイプライン動作により実行することを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
(付記13)第1の外部アクセス要求に係る動作の実行中に第2の外部アクセス要求を受けた場合には、上記リフレッシュ動作の実行を抑止することを特徴とする付記12記載の半導体記憶装置。
(付記14)上記外部から供給される外部アクセス要求に係る情報は、上記メモリセルアレイにて第1の外部アクセス要求に対応する動作の実行中に発行された第2の外部アクセス要求であることを示す情報を含むことを特徴とする付記1記載の半導体記憶装置。
本発明の実施形態による半導体記憶装置の構成例を示す図である。 リフレッシュ実行制御部の回路構成例を示す図である。 パイプライン実行制御部の回路構成例を示す図である。 コマンド実行制御部の構成例を示す図である。 本実施形態におけるレジスタの回路構成例を示す図である。 アレイ制御回路の構成例を示す図である。 メモリセルアレイにおけるメモリセルとその周辺回路の回路構成例、及びメモリセルに係るデータ読み出しシーケンスを示す図である。 本実施形態による半導体記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本実施形態による他の態様の半導体記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。 従来の擬似SRAMの構成を示すブロック図である。 従来の擬似SRAMの動作を示すタイミングチャートである。 従来技術における問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 半導体記憶装置
2 リフレッシュタイマー
3 チップ制御回路
4 アドレスデコーダ
5 データ信号制御回路
6 アレイ制御回路
7 メモリセルアレイ
8 インタフェース回路
9 リフレッシュ実行制御部
10 パイプライン実行制御部
11 コマンド実行制御部
12 コマンドレジスタ
13 アドレスレジスタ
CLK クロック信号
CMD コマンド信号
ADD アドレス信号
DQ データ信号

Claims (10)

  1. データを記憶する複数のメモリセルが配置されたメモリセルアレイと、
    上記メモリセルに記憶されているデータを保持するためのリフレッシュ動作を要求するリフレッシュ要求回路と、
    外部から供給される上記メモリセルアレイに対する外部アクセス要求に係る情報をデコードするとともに、当該デコード結果及び上記リフレッシュ要求回路からのリフレッシュ要求に応じて、上記メモリセルアレイにて実行する動作を指示する処理回路と、
    上記処理回路からの指示に基づいて、上記メモリセルアレイに対する動作を実行するアレイ制御回路と、
    上記処理回路による外部アクセス要求に係る情報のデコード結果を保持するレジスタとを備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 上記処理回路は、上記メモリセルアレイにて第1の外部アクセス要求に対応する動作の実行中に第2の外部アクセス要求を受けた場合には、当該第2の外部アクセス要求に係る情報のデコード結果を上記レジスタに保持し、上記第1の外部アクセス要求に対応する動作が終了した後、上記レジスタに保持されているデコード結果に基づいて、上記メモリセルアレイにて実行する動作を指示することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 上記リフレッシュ要求に応じてリフレッシュ動作を実行するか否かを制御するリフレッシュ実行制御回路をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 上記リフレッシュ実行制御回路は、上記第1の外部アクセス要求に対応する動作に続いて、上記第2の外部アクセス要求に対応する動作の実行を指示する場合には、発生した上記リフレッシュ要求を待機させることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 上記リフレッシュ実行制御回路は、少なくとも1つの上記外部アクセス要求がある場合には、上記リフレッシュ要求を待機させることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  6. 上記メモリセルアレイにて上記第1の外部アクセス要求に対応する動作が終了した後、上記第2の外部アクセス要求に対応する動作の実行を指示するパイプライン実行制御回路をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  7. 上記外部アクセス要求に係るアクセス時間を、上記メモリセルアレイにて他の外部アクセス要求に対応する動作の実行中に受けたか否かに応じて異ならせたことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  8. 上記レジスタは、上記外部アクセス要求に係るコマンド情報のデコード結果を保持するコマンドレジスタと、アドレス情報のデコード結果を保持するアドレスレジスタとを有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 上記外部アクセス要求に係る動作を上記処理回路と上記アレイ制御回路とによるパイプライン動作により実行することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  10. 第1の外部アクセス要求に係る動作の実行中に第2の外部アクセス要求を受けた場合には、上記リフレッシュ動作の実行を抑止することを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
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