JP2005331084A - トランスミッション - Google Patents

トランスミッション Download PDF

Info

Publication number
JP2005331084A
JP2005331084A JP2004152472A JP2004152472A JP2005331084A JP 2005331084 A JP2005331084 A JP 2005331084A JP 2004152472 A JP2004152472 A JP 2004152472A JP 2004152472 A JP2004152472 A JP 2004152472A JP 2005331084 A JP2005331084 A JP 2005331084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
shift
barrel
transmission
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004152472A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Sei
陽介 清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HKS Co Ltd
Original Assignee
HKS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HKS Co Ltd filed Critical HKS Co Ltd
Priority to JP2004152472A priority Critical patent/JP2005331084A/ja
Publication of JP2005331084A publication Critical patent/JP2005331084A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams

Abstract

【課題】 トランスミッションにおいて、シフト操作の信頼性、耐久性の向上を図ること。
【解決手段】 シフトレバー60に加える操作の度にシフトバレル50を回転し、シフトバレル50に設けてあるトレーリングトラック51、52に係合させている複数のセレクターロッド71〜73を移動制御し、各セレクターロッド71〜73に連結されているクラッチ操作子により複数の変速ギヤ20を順にシフト操作するトランスミッション1において、前記シフトバレル50に、シフトレバー60のシフト操作子が係合するリーディングトラック53を設け、シフトレバー60に加える操作の度に上記リーディングトラック53を介してシフトバレル50を回転可能にしたもの。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シーケンシャル機構をもつトランスミッションに関する。
従来、自動車等の手動式トランスミッションとして、特許文献1に記載の如く、シフトレバーを前方(シフトアップ方向)又は後方(シフトダウン方向)に1回ずつ手動操作する度にシフトバレルを回転し、シフトバレルに設けてあるトレーリングトラックに係合させている複数のセレクターロッドを移動制御し、各セレクターロッドに連結されているクラッチ操作子により複数の変速ギヤを順にシフト操作するものがある。
特開平11-310048
従来技術には以下の問題点がある。
(1)シフトレバーに加える手動操作により、トレーリングトラックを設けたシフトバレルを回転させる伝動手段としてラチェットを用いている。このため、多数の伝動部品を必要とし、シフト操作の信頼性、耐久性の確保に困難がある。
(2)上述(1)のラチェットをトランスミッションのメインシャフト(出力軸)の側方に並列配置しており、トランスミッションのコンパクトを困難にする。
本発明の課題は、トランスミッションにおいて、シフト操作の信頼性、耐久性の向上を図ることにある。
本発明の他の課題は、トランスミッションのコンパクトを図ることにある。
請求項1の発明は、シフトレバーに加える操作の度にシフトバレルを回転し、シフトバレルに設けてあるトレーリングトラックに係合させている複数のセレクターロッドを移動制御し、各セレクターロッドに連結されているクラッチ操作子により複数の変速ギヤを順にシフト操作するトランスミッションにおいて、前記シフトバレルに、シフトレバーのシフト操作子が係合するリーディングトラックを設け、シフトレバーに加える操作の度に上記リーディングトラックを介してシフトバレルを回転可能にしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記シフトバレルのリーディングトラックが、シフトバレルの回転軸に対する直交面上に定めた中央ライン上の基端部から該回転軸に対して斜めに延在する複数の駆動トラックと、シフトバレルの中央ライン上から回転軸に対して平行に延在する複数のリターントラックとを有し、中央ライン上からシフトアップ方向に延在する駆動トラックの延在端は、シフトバレルの中央ラインに対する一方側のシフトアップライン上のストップポケットでリターントラックに交差し、中央ライン上からシフトダウン方向に延在する駆動トラックの延在端は、シフトバレルの中央ラインに対する他方側のシフトダウンライン上のストップポケットでリターントラックに交差するとともに、駆動トラックの基端部は、中央ライン上でリターントラックに交差し、該駆動トラックの基端部のトラック深さをリターントラックのトラック深さより深くしてなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記シフトバレルのトレーリングトラックが、シフトバレルの回転軸に対する直交面上に定めた直線トラックと、この直線トラックにつながる部分を紆曲した紆曲トラックとを有し、直線トラックに係合するセレクターロッドのクラッチ操作子により変速ギヤを中立保持し、紆曲トラックに係合するセレクターロッドのクラッチ操作子により変速ギヤをシフト操作するようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記シフトバレルをトランスミッションのメインシャフトの外周に配置したものである。
(請求項1〜3)
(a)シフトバレルにトレーリングトラックに加えてリーディングトラックを併せ設け、シフトレバーに加える操作により、ラチェット等を介することなくシフトバレルを回転させ得るようにした。従って、シフトレバーによりシフトバレルを回転させるために必要とされる部品点数を削減し、シフト操作の信頼性、耐久性を向上できる。
(b)シフトレバーがフルストロークしたとき、シフトレバーのシフト操作子はリーディングトラックを構成する駆動トラックのストップポケットに入って制止され、シフトバレルのオーバーランによる飛びシフトを防止できる。
(請求項4)
(c)シフトバレルをトランスミッションのメインシャフト(出力軸)の外周に配置したから、トランスミッションのコンパクトを図ることができる。
図1はトランスミッションを示す断面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は変速ギヤ列を示す断面図、図4は図1の要部拡大図、図5はシフトバレルを示す模式図、図6はリーディングトラックを示す模式図、図7は図6のトラック断面を示し、(A)はA−A断面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図、(D)はD−D断面図、(E)はE−E断面図、(F)はF−F断面図、図8は中立シフト状態を示す模式図、図9は1速へのシフトアップ過程を示す模式図、図10は1速シフト状態を示す模式図、図11は2速へのシフトアップ過程を示す模式図、図12は2速シフト状態を示す模式図、図13は1速へのシフトダウン過程を示す模式図である。
トランスミッション1は、図1〜図3に示す如く、ケースハウジング10内に、エンジンの回転を入力する入力軸11と、入力軸11に並置されるカウンタシャフト12と、入力軸11に同軸的に突き合せ配置されてプロペラシャフトに回転を出力するメインシャフト(出力軸)13をそれぞれ回転可能に支持している。
トランスミッション1は、5段変速機構を構成するものであり、メインシャフト13の外周に変速ギヤ20(1速ギヤ21A、2速ギヤ21B、3速ギヤ21C、4速ギヤ21D、後進ギヤ21R)を遊転可能に設けている。尚、変速ギヤ20のうちで5速ギヤ21Eは入力軸11のメインシャフト13に対する突き合せ端に固定されている。
カウンタシャフト12の外周には、入力軸11の5速ギヤ21Eと常時噛合うカウンタギヤ31E、メインシャフト13の変速ギヤ21A、21B、21C、21Dと常時噛合うカウンタギヤ31A、31B、31C、31D、メインシャフト13の後進ギヤ21Rと不図示の中間ギヤを介して噛合うカウンタギヤ31Rが、スプライン結合されている。これにより、入力軸11の回転を、そのまま5速ギヤ21Eを回転させ、同時に5速ギヤ21Eとカウンタシャフト12のカウンタギヤ31Eとの噛合いによりカウンタシャフト12を回転させ、カウンタシャフト12のカウンタギヤ31A〜31Dと常時噛合う変速ギヤ21A〜21Dを回転させ、カウンタシャフト12のカウンタギヤ31Rと中間ギヤを介して噛合う後進ギヤ21Rを回転させる。
トランスミッション1は、メインシャフト13の外周で、1速ギヤ21Aと後進ギヤ21Rの間、2速21Bと3速ギヤ21Cの間、4速ギヤ21Dと5速ギヤ21Eの間のそれぞれに、メインシャフト13にスプライン結合される第1〜第3のクラッチハブ41〜43を設けている。クラッチハブ41〜43の外周にはクラッチリング41A〜43Aがスプライン結合され、各クラッチリング41A〜43Aは後述する第1〜第3のセレクターロッド71〜73のクラッチ操作子(フォーク)71Bによりクラッチハブ41〜43上を中立位置から左右に摺動せしめられ、各クラッチリング41A〜43Aの左右のドグを各変速ギヤ20(21A〜21E、21R)の端面のドグに選択的に噛合いさせる。これにより、入力軸11の回転によって前述の如くに回転している各変速ギヤ20(21A〜21E、21R)の回転のいずれかをクラッチハブ41〜43を介してメインシャフト13に伝えるものになる。
トランスミッション1は、図1〜図4に示す如く、シフトバレル50をメインシャフト13の外周まわりにメインシャフト13と同軸配置し、シフトバレル50をケースハウジング10に回転可能に支持している。
トランスミッション1は、シフトレバー60に加える前方(シフトアップ方向)又は後方(シフトダウン方向)への手動の押し引き操作の度に、後述する如くにしてシフトバレル50を正転方向(シフトアップ回転方向)又は逆転方向(シフトダウン回転方向)に45度ずつ回転し、シフトバレル50に図3〜図5に示す如くに設けてある2条のトレーリングトラック51、52に係合させている第1〜第3のセレクターロッド71〜73を移動制御し、各セレクターロッド71〜73に連結されている後述のクラッチ操作子(フォーク)71B〜73Bにより、各変速ギヤ20を順にシフト操作する。
即ち、第1のセレクターロッド71は基端部のロッドエンド71Aをトレーリングトラック51に係合し、先端部のクラッチ操作子(フォーク)71Bを前述した第1のクラッチハブ41のクラッチリング41Aに連結している。このとき、トレーリングトラック51は、シフトバレル50の回転軸に対する直交面上に定めた直線トラック51Lと、この直線トラック51Lの一端部を紆曲した後進用紆曲トラック51Aと、直線トラック51Lの中間部を紆曲した1速用紆曲トラック51Bとを有する。シフトバレル50の回転により、第1のセレクターロッド71のロッドエンド71Aが直線トラック51Lに係合しているとき、第1のセレクターロッド71のクラッチ操作子71Bは第1のクラッチハブ41のクラッチリング41Aを中立位置に保持し、後進ギヤ21R、1速ギヤ21Aをメインシャフト13に結合させない中立シフト状態に保持する。第1のセレクターロッド71のロッドエンド71Aが後進用紆曲トラック51Aに係合したとき、第1のセレクターロッド71のクラッチ操作子71Bは第1のクラッチハブ41のクラッチリング41Aを後進ギヤ21Rに結合させて後進シフト状態を得る。第1のセレクターロッド71のロッドエンド71Aが1速用紆曲トラック51Bに係合したとき、第1のセレクターロッド71のクラッチ操作子71Bは第1のクラッチハブ41のクラッチリング41Aを1速ギヤ21Aに結合させて1速シフト状態を得る。
第2のセレクターロッド72は基端部のロッドエンド72Aをトレーリングトラック52に係合し、先端部のクラッチ操作子(フォーク)72Bを前述した第2のクラッチハブ42のクラッチリング42Aに連結している。このとき、トレーリングトラック52は、シフトバレル50の回転軸に対する直交面上に定めた直線トラック52Lと、この直線トラック52Lの中間部を紆曲した2・4速用紆曲トラック52Aと、該直線トラック52Lの他の中間部を紆曲した3・5速用紆曲トラック52Bとを有する。シフトバレル50の回転により、第2のセレクターロッド72のロッドエンド72Aが直線トラック52Lに係合しているとき、第2のセレクターロッド72のクラッチ操作子72Bは第2のクラッチハブ42のクラッチリング42Aを中立位置に保持し、2速ギヤ21B、3速ギヤ21Cをメインシャフト13に結合させない中立シフト状態に保持する。第2のセレクターロッド72のロッドエンド72Aが2・4速用紆曲トラック52Aに係合したとき、第2のセレクターロッド72のクラッチ操作子72Bは第2のクラッチハブ42のクラッチリング42Aを2速ギヤ21Bに結合させて2速シフト状態を得る。第2のセレクターロッド72のロッドエンド72Aが3・5速用紆曲トラック52Bに係合したとき、第2のセレクターロッド72のクラッチ操作子72Bは第2のクラッチハブ42のクラッチリング42Aを3速ギヤ21Cに結合させて3速シフト状態を得る。
第3のセレクターロッド73は基端部のロッドエンド73Aを前述したトレーリングトラック52に係合し、先端部のクラッチ操作子(フォーク)73Bを前述した第3のクラッチハブ43のクラッチリング43Aに連結している。シフトバレル50の回転により、第3のセレクターロッド73のロッドエンド73Aが直線トラック52Lに係合しているとき、第3のセレクターロッド73のクラッチ操作子73Bは第3のクラッチハブ43のクラッチリング43Aを中立位置に保持し、4速ギヤ21D、5速ギヤ21Eをメインシャフト13に結合させない中立シフト状態に保持する。第3のセレクターロッド73のロッドエンド73Aが2・4速用紆曲トラック52Aに係合したとき、第3のセレクターロッド73のクラッチ操作子73Bは第3のクラッチハブ43のクラッチリング43Aを4速ギヤ21Dに結合させて4速シフト状態を得る。第3のセレクターロッド73のロッドエンド73Aが3・5速用紆曲トラック52Bに係合したとき、第3のセレクターロッド73のクラッチ操作子73Bは5速ギヤ21Eに結合させて5速シフト状態を得る。
しかるに、トランスミッション1はシフトレバー60の加える手動操作によりシフトバレル50を回転させる手段として、シフトバレル50にリーディングトラック53を設けた。
シフトレバー60はケースハウジング10に支持される支点61を中心として前後に揺動でき、前後の付勢ピン62A、62Bにより中央位置への復帰習性を付与されている。シフトレバー60の先端部に連結されているシフトロッド63は、ガイドローラ63Aをケースハウジング10のガイド溝にガイドされ、メインシャフト13に平行に摺動自在となるようにケースハウジング10に支持されている。シフトロッド63の中間部にはアクチェータピン64が支持され、アクチュエータピン64はスプリング64Aによって付勢され、シフトバレル50のリーディングトラック53に係入されている。シフトレバー60に加える手動操作の度に、シフトロッド63のアクチュエータピン64はリーディングトラック53を介してシフトバレル50を1段45度ずつ正転方向(シフトアップ回転方向)又は逆転方向(シフトダウン回転方向)に回転可能にする。
シフトバレル50のリーディングトラック53は、図5〜図7に示す如く、シフトバレル50の回転軸に対する直交面上に定めた中央ライン53L上の基端部から該回転軸に対して、シフトアップ方向側又はシフトダウン方向側に斜めにスパイラル状に延在する複数の駆動トラック100と、シフトバレル50の中央ライン53L上から回転軸に対して平行に延在する複数のリターントラック200とを有する。シフトレバー60が手動操作されて各変速ギヤ20をシフト操作し、前述の中央位置に復帰するとき、アクチュエータピン64はリーディングトラック53の駆動トラック100を経てリターントラック200から中央ライン53L上に位置付けられる。
駆動トラック100は、(a)シフトバレル50の中央ライン53Lと、その一方側のシフトアップライン53Aとの間に、中立(N)位置から1速(1)位置へ延在する1速へのアップ側駆動トラック101、1速(1)位置から2速(2)位置へ延在する2速へのアップ側駆動トラック102、2速(2)位置から3速(3)位置へ延在する3速へのアップ側駆動トラック103、3速(3)位置から4速(4)位置へ延在する4速へのアップ側駆動トラック104、4速(4)位置から5速(5)位置へ延在する5速へのアップ側駆動トラック105と、(b)シフトバレル50の中央ライン53Lと、その他方側のシフトダウンライン53Bとの間に、1速(1)位置から中立(N)位置へ延在する1速からのダウン側駆動トラック111、2速(2)位置から1速(1)位置へ延在する2速からのダウン側駆動トラック112、3速(3)位置から2速(2)位置へ延在する3速からのダウン側駆動トラック113、4速(4)位置から3速(3)位置へ延在する4速からのダウン側駆動トラック114、5速(5)位置から4速(4)位置へ延在する5速からのダウン側駆動トラック115とを有する。また、駆動トラック100は、中立(N)位置と後進(R)位置との間に延在する後進用駆動トラック106を有する。駆動トラック101と駆動トラック106は同一直線状をなし、アップ側駆動トラック102とダウン側駆動トラック111、アップ側駆動トラック103とダウン側駆動トラック112、アップ側駆動トラック104とダウン側駆動トラック113、アップ側駆動トラック105とダウン側駆動トラック114もそれぞれ同一直線状をなす。
リターントラック200は、(a)シフトバレル50の中央ライン53Lとシフトアップライン53Aとの間に、アップ側駆動トラック101〜105のそれぞれのシフトアップライン53A上の延在端たる各ストップポケットAにそれぞれ交差する1速用リターントラック201、2速用リターントラック202、3速用リターントラック203、4速用リターントラック204、5速用リターントラック205を有する。また、(b)シフトバレル50の中央ライン53Lとシフトダウンライン53Bとの間に、ダウン側駆動トラック111〜115のそれぞれのシフトダウンライン53B上の延在端たる各ストップポケットBにそれぞれ交差する中立用リターントラック211、1速用リターントラック212、2速用リターントラック213、3速用リターントラック214、4速用リターントラック215を有する。
即ち、シフトバレル50のリーディングトラック53において、中央ライン53L上からシフトアップ方向へ延在するアップ側駆動トラック101〜105の延在端は、シフトバレル50の中央ライン53Lに対する一方側のシフトアップライン53A上に45度間隔で存在する各ストップポケットAで各リターントラック201〜205に交差する。また、中央ライン53L上からシフトダウン方向へ延在するダウン側駆動トラック111〜115の延在端は、シフトバレル50の中央ライン53Lに対する他方側のシフトダウンライン53B上に45度間隔で存在する各ストップポケットBで各リターントラック211〜215に交差する。
シフトバレル50のリーディングトラック53にあっては、図6、図7に示す如く、駆動トラック100(アップ側駆動トラック101〜106、ダウン側駆動トラック111〜115)の基端部を、中央ライン53L上でリターントラック200(リターントラック201〜205、リターントラック211〜215)に交差し、これら駆動トラック100の基端部のトラック深さをリターントラック200のトラック深さより深くしている。
ここで、駆動トラック101〜105、111〜115のトラック深さは、図7(A)〜(C)に示す如く、基端部で最も深く、それらのストップポケットA又はBに到達する延在端に向けて次第に浅くする。また、リターントラック201〜205、211〜215のトラック深さは、図7(D)〜(F)に示す如く、駆動トラック101〜105のストップポケットAとの交差部、駆動トラック111〜115のストップポケットBとの交差部〜中央ライン53Lに渡る全域において、駆動トラック101〜105、111〜115の延在端の深さと同一の深さをなす。また、後進用駆動トラック106のトラック深さは、中央ライン52L〜シフトダウンライン53B上のストップポケットBに渡る全域で、1速へのアップ側駆動トラック101の基端部の深さと同一の深さをなす。
以下、シフトレバー60によるシフトバレル50の回転と、シフトバレル50の回転による第1〜第3のセレクターロッド71〜73の移動制御により、各変速ギヤ20を順にシフト操作する動作原理について説明する。尚、図8は中立シフト状態を示し、図9は1速へのシフトアップ過程を示し、図10は1速シフト状態を示し、図11は2速へのシフトアップ過程を示し、図12は2速シフト状態を示し、図13は1速へのシフトダウン過程を示す。
(1)トランスミッション1が変速ギヤ20を中立シフト状態にセットし、又はいずれかの変速ギヤ20をクラッチハブ41〜43を介してメインシャフト13に結合させる1速〜5速又は後進シフト状態をセットしたとき、シフトレバー60のアクチュエータピン64はシフトバレル50におけるリーディングトラック53の中央ライン53L上にある(図8、図10、図12)。
(2)シフトレバー60をシフト操作のために前方又は後方に押し引き操作、例えばシフトアップ側たる前方に押し操作すると、シフトレバー60のアクチュエータピン64がリーディングトラック53の駆動トラック100(101〜105)を前方に押し、シフトバレル50が正転方向に回転する。
シフトレバー60がシフトアップ側にフルストロークすると、シフトレバー60のアクチュエータピン64はリーディングトラック53のシフトアップライン53A上で駆動トラック100(101〜105)のストップポケットAに入って制止される(図9、図11)。
尚、シフトレバー60をシフトダウン側たる後方に引き操作したときには、シフトレバー60のアクチュエータピン64がリーディングトラック53の駆動トラック100(111〜115、後進用駆動トラック106)を後方に引き、シフトバレル50が逆転方向に回転する。
シフトレバー60がシフトダウン側にフルストロークすると、シフトレバー60のアクチュエータピン64はリーディングトラック53のシフトダウンライン53B上で駆動トラック100(111〜115、後進用駆動トラック106)のストップポケットBに入って制止される(図13)。
(3)シフトレバー60の上述(2)のシフト操作によりシフトバレル50が正転方向又は逆転方向に回転すると、シフトバレル50のトレーリングトラック51、52に係合している第1〜第3のセレクターロッド71〜73が移動される。各セレクターロッド71〜73のクラッチ操作子71B〜73Bが各クラッチハブ41〜43のクラッチリング41A〜43Aを摺動し、各クラッチリング41A〜43Aのドグを各変速ギヤ20のドグに選択的に噛合いさせ、入力軸11の回転を各変速ギヤ20により変速してメインシャフト13に伝える。
図10は、セレクターロッド71のロッドエンド71Aがトレーリングトラック51の紆曲トラック51Bに係合し、セレクターロッド71のクラッチ操作子71Bがクラッチハブ41のクラッチリング41Aを1速ギヤ21Aに結合させ、入力軸11の回転を1速ギヤ21Aによりメインシャフト13に伝える1速シフト状態を示す。図12は、セレクターロッド72のロッドエンド72Aがトレーリングトラック52の2・4速用紆曲トラック52Aに係合し、セレクターロッド72のクラッチ操作子72Bがクラッチハブ42のクラッチリング42Aを2速ギヤ21Bに結合させ、入力軸11の回転を2速ギヤ21Bによりメインシャフト13に伝える2速シフト状態を示す。
(4)シフトレバー60による上述(2)、(3)のシフト操作が完了し、シフトレバー60から手を離すと、シフトレバー60は付勢ピン62A、62Bの付勢力により中央位置に復帰する。これにより、アクチェータピン64がシフトバレル50におけるリーディングトラック53のリターントラック200(201〜205、211〜215)を通って中央ライン53L上に戻る。アクチュエータピン64がリターントラック200を通るときには、アクチュエータピン64はシフトバレル50を回転させない。中央ライン53Lに戻ったアクチュエータピン64は、スプリング64Aの付勢力により、リターントラック200より深い駆動トラック100(101〜105、111〜115)の基端部に押下係入され、次のシフト操作に備える。
以上の一連の動作のくり返しにより、シフトレバー60を手動操作する度に、アクチュエータピン64を介してシフトバレル50を45度ずつ回転し、ひいては各変速ギヤ20を順にシフト操作する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)シフトバレル50にトレーリングトラック51、52に加えてリーディングトラック53を併せ設け、シフトレバー60に加える操作により、ラチェット等を介することなくシフトバレル50を回転させ得るようにした。従って、シフトレバー60によりシフトバレル50を回転させるために必要とされる部品点数を削減し、シフト操作の信頼性、耐久性を向上できる。
(b)シフトレバー60がフルストロークしたとき、シフトレバー60のアクチュエータピン64はリーディングトラック53を構成する駆動トラック100(101〜105、111〜115、106)のストップポケットA、Bに入って制止され、シフトバレル50のオーバーランによる飛びシフトを防止できる。
(c)シフトバレル50をトランスミッション1のメインシャフト13(出力軸)の外周に配置したから、トランスミッション1のコンパクトを図ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1はトランスミッションを示す断面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図3は変速ギヤ列を示す断面図である。 図4は図1の要部拡大図である。 図5はシフトバレルを示す模式図である。 図6はリーディングトラックを示す模式図である。 図7は図6のトラック断面を示し、(A)はA−A断面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図、(D)はD−D断面図、(E)はE−E断面図、(F)はF−F断面図である。 図8は中立シフト状態を示す模式図である。 図9は1速へのシフトアップ過程を示す模式図である。 図10は1速シフト状態を示す模式図である。 図11は2速へのシフトアップ過程を示す模式図である。 図12は2速シフト状態を示す模式図である。 図13は1速へのシフトダウン過程を示す模式図である。
符号の説明
1 トランスミッション
13 メインシャフト
20(21A〜21E、21R) 変速ギヤ
50 シフトバレル
51、52 トレーリングトラック
51L、52L 直線トラック
51A、51B、52A、52B 紆曲トラック
53 リーディングトラック
53L 中央ライン
53A シフトアップライン
53B シフトダウンライン
60 シフトレバー
64 アクチュエータピン(シフト操作子)
71〜73 セレクターロッド
71B クラッチ操作子
100、101〜106、111〜115 駆動トラック
200、201〜205、211〜215 リターントラック

Claims (4)

  1. シフトレバーに加える操作の度にシフトバレルを回転し、シフトバレルに設けてあるトレーリングトラックに係合させている複数のセレクターロッドを移動制御し、各セレクターロッドに連結されているクラッチ操作子により複数の変速ギヤを順にシフト操作するトランスミッションにおいて、
    前記シフトバレルに、シフトレバーのシフト操作子が係合するリーディングトラックを設け、シフトレバーに加える操作の度に上記リーディングトラックを介してシフトバレルを回転可能にしたことを特徴とするトランスミッション。
  2. 前記シフトバレルのリーディングトラックが、シフトバレルの回転軸に対する直交面上に定めた中央ライン上の基端部から該回転軸に対して斜めに延在する複数の駆動トラックと、シフトバレルの中央ライン上から回転軸に対して平行に延在する複数のリターントラックとを有し、
    中央ライン上からシフトアップ方向に延在する駆動トラックの延在端は、シフトバレルの中央ラインに対する一方側のシフトアップライン上のストップポケットでリターントラックに交差し、
    中央ライン上からシフトダウン方向に延在する駆動トラックの延在端は、シフトバレルの中央ラインに対する他方側のシフトダウンライン上のストップポケットでリターントラックに交差するとともに、
    駆動トラックの基端部は、中央ライン上でリターントラックに交差し、該駆動トラックの基端部のトラック深さをリターントラックのトラック深さより深くしてなる請求項1に記載のトランスミッション。
  3. 前記シフトバレルのトレーリングトラックが、シフトバレルの回転軸に対する直交面上に定めた直線トラックと、この直線トラックにつながる部分を紆曲した紆曲トラックとを有し、直線トラックに係合するセレクターロッドのクラッチ操作子により変速ギヤを中立保持し、紆曲トラックに係合するセレクターロッドのクラッチ操作子により変速ギヤをシフト操作する請求項1又は2に記載のトランスミッション。
  4. 前記シフトバレルをトランスミッションのメインシャフトの外周に配置した請求項1〜3のいずれかに記載のトランスミッション。
JP2004152472A 2004-05-21 2004-05-21 トランスミッション Pending JP2005331084A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004152472A JP2005331084A (ja) 2004-05-21 2004-05-21 トランスミッション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004152472A JP2005331084A (ja) 2004-05-21 2004-05-21 トランスミッション

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005331084A true JP2005331084A (ja) 2005-12-02

Family

ID=35485881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004152472A Pending JP2005331084A (ja) 2004-05-21 2004-05-21 トランスミッション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005331084A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104483A1 (ja) * 2008-02-19 2009-08-27 いすゞ自動車株式会社 変速機の変速操作装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1039865B (de) * 1956-10-20 1958-09-25 Rockwell G M B H Schaltvorrichtung fuer Raederwechselgetriebe, insbesondere fuer Kraftraeder
JPH07127739A (ja) * 1993-11-04 1995-05-16 Mazda Motor Corp 電子制御変速機
JP2002106712A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Iseki & Co Ltd リニアシフト型変速操作装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1039865B (de) * 1956-10-20 1958-09-25 Rockwell G M B H Schaltvorrichtung fuer Raederwechselgetriebe, insbesondere fuer Kraftraeder
JPH07127739A (ja) * 1993-11-04 1995-05-16 Mazda Motor Corp 電子制御変速機
JP2002106712A (ja) * 2000-09-27 2002-04-10 Iseki & Co Ltd リニアシフト型変速操作装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104483A1 (ja) * 2008-02-19 2009-08-27 いすゞ自動車株式会社 変速機の変速操作装置
JP2009197837A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Isuzu Motors Ltd 変速機の変速操作装置
US8635927B2 (en) 2008-02-19 2014-01-28 Isuzu Motors Limited Speed change device of a transmission

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4809629B2 (ja) 変速操作装置
JP5962205B2 (ja) 車両の変速装置
KR101679967B1 (ko) 다단 변속기
JP2008309332A (ja) ツインクラッチ式変速機
JP2010230111A (ja) デュアルクラッチ変速機
JP6295604B2 (ja) ツインクラッチ式変速機
JP5895702B2 (ja) 車両の変速装置
JP2008291892A (ja) ツインクラッチ式変速機
JP2005331084A (ja) トランスミッション
JP2008291893A (ja) デュアルクラッチ式変速機
JP5381236B2 (ja) 手動変速機の潤滑構造
JP6221485B2 (ja) ツインクラッチ式変速機
JP6373164B2 (ja) 車両の動力伝達制御装置
JP5641143B2 (ja) 車両用手動変速機
JP6609575B2 (ja) シフトフォークモジュール
JP4448805B2 (ja) ツインクラッチ式変速機
JP6365567B2 (ja) 手動変速機の変速操作機構
JP6332302B2 (ja) 手動変速機
JP7171334B2 (ja) 手動変速機
JPH1163222A (ja) 変速機のギヤ鳴り防止機構
KR101551005B1 (ko) 8속 듀얼클러치 트랜스미션
JP2019173960A (ja) 変速装置
JP5832876B2 (ja) 手動変速機の変速操作装置
JP2014047881A (ja) パーキングロック装置
JP2017211048A (ja) 手動変速機の変速操作機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20061114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100518