JP2005328027A - 被処理体の処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不要な介在部品をなくして熱伝導効率を向上させることが可能な被処理体の処理装置を提供する。
【解決手段】 被処理体Wに対して所定の処理を施す処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器4と、前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段12と、前記被処理体の周辺部を支持するために上方へ突状に起立させて設けたリング状の支持部20を有する支持台16と、前記支持台の内側の上面に起立させて設けた複数の熱電変換素子24と、前記支持部に支持される前記被処理体の下面と前記支持台の上面との間で形成される素子収容空間S0内を真空排気する素子収容空間排気手段32と、を備える。これにより、不要な介在部品をなくして熱伝導効率を向上させることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等に対して加熱によるアニール処理や冷却処理等の各種の処理を行う枚葉式の被処理体の処理装置に関する。
一般に、半導体デバイスを製造するには、半導体ウエハに成膜処理、パターンエッチング処理、酸化拡散処理、改質処理、アニール処理等の各種の熱処理を繰り返し行なって所望のデバイスを製造するが、半導体デバイスが高密度化、多層化及び高集積化するに伴ってその仕様が年々厳しくなっており、これらの各種の熱処理のウエハ面内における均一性の向上及び膜質の向上が特に望まれている。例えば半導体デバイスであるトランジスタのチャネル層の処理を例にとって説明すると、このチャネル層に不純物原子のイオン注入後に、原子構造を安定化させる目的でアニール処理が一般的に行われる。
この場合、上記アニール処理を長時間行うと原子構造は安定化するが、不純物原子が膜厚方向へ奥深くまで拡散して下方へ突き抜けてしまうので、極力短時間で行う必要がある。すなわち、チャネル層などの膜厚を薄くしつつ、且つ突き抜けも生ずることなく原子構造を安定化させるためには、半導体ウエハを高温まで高速で昇温し、且つアニール処理後にあっては拡散が生じないような低い温度まで高速で降温させることが必要となる。
このようなアニール処理を可能とするために、従来の処理装置では、加熱ランプを収容したランプハウスに輻射熱を遮断するシャッター機構を設け、高温でアニール処理した後にウエハ温度を降温させる際にこのシャッター機構を作動させて加熱ランプからの輻射熱を遮断し、ウエハの高速降温を行うようになっている。
また他の従来の処理装置としては、例えば特許文献1に示すように、ウエハステージにペルチェ素子を設け、100〜250℃程度でウエハをエッチングする際に、昇降温時に上記ペルチェ素子を用いるようにした処理装置がある。
特開2001−85408号公報
ところで、上述のように、ウエハを加熱するために例えばペルチェ素子を用いる場合には、一般的には、縦横高さがそれぞれ数mmのペルチェ素子を数10個程度、平面的に配列してなる素子モジュールを1つの単位として使用し、この素子モジュールを複数個、更にウエハ面積に相当する大きさで平面的に配置して、これを平板状のサセプタでネジ止めすることにより加熱手段を形成していた。そして、上記サセプタ上にウエハを載置し、この状態でペルチェ素子に通電させることによりウエハを加熱するようになっている。尚、上記ペルチェ素子に対して加熱時とは逆方向に通電することによりウエハを冷却することもできる。
しかしながら、この場合、熱伝導効率を良くするために、各素子モジュールの上面とサセプタとの接触熱抵抗をできるだけ低減させる必要から、サセプタ−素子モジュール間を上記のようにネジを用いて強く圧接した状態で固定しなければならない。このため、ネジにより固定されているサセプタが自身の熱伸縮を許容できず、このサセプタが熱膨張により変形して湾曲したり、或いは最悪の場合にはサセプタ自体やペルチェ素子が破損する恐れもあった。
また、素子モジュール上に、別部品であるサセプタを乗せて、この上にウエハを載置する構造であるために、ウエハとペルチェ素子との間に薄板状の部材が介在することになり、この薄板状の部材の存在により熱伝導効率に関して限界がある、といった問題もあった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、不要な介在部品をなくして熱伝導効率を向上させることが可能な被処理体の処理装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、サセプタのような被処理体を載置する載置板を設けた場合には、この載置板の熱伸縮を許容して破損等を防止することが可能な被処理体の処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器と、前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、前記被処理体の周辺部を支持するために上方へ突状に起立させて設けたリング状の支持部を有する支持台と、前記支持台の内側の上面に起立させて設けた複数の熱電変換素子と、前記支持部に支持される前記被処理体の下面と前記支持台の上面との間で形成される素子収容空間内を真空排気する素子収容空間排気手段と、を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置である。
このように、リング状の支持部で被処理体の周辺部を支持する支持台上に複数の熱電変換素子を配列し、この熱電変換素子を収容した素子収容空間内を真空排気することにより、被処理体を、いわば真空チャックして被処理体の下面と熱電変換素子の上端面とを直接的に接触させた状態で固定するようにしたので、被処理体と熱変換素子との間に存在する不要な部材をなくすことができると共に、被処理体と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。
更に、熱電変換素子のまわり(周囲)は、真空状態となるので、熱電変換素子によって移動した熱の逆流を最少にすることができる。
また被処理体と熱電変換素子の上端面とが直接的に接触する結果、熱の応答性が向上するので、温度制御の精度を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器と、前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、上方へ突状に起立させて設けたリング状の支持部を有する支持台と、前記支持台の内側の上面に起立させて設けた複数の熱電変換素子と、前記支持部に支持されると共に、その上面に前記被処理体を載置するための載置板と、前記支持部に支持される載置板の下面と前記支持台の上面との間で形成される素子収容空間内を真空排気する素子収容空間排気手段と、を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置である。
このように、リング状の支持部で載置板の周辺部を支持する支持台上に複数の熱電変換素子を配列し、この載置板の上面に被処理体を載置し、そして、熱電変換素子を収容した素子収容空間内を真空排気することにより、載置板を、いわば真空チャックして載置板の下面と熱電変換素子の上端面とを直接的に接触させた状態で固定するようにしたので、上記載置板の平面方向における熱伸縮を許容できるのみならず、この載置板と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。
更に、熱電変換素子のまわり(周囲)は、真空状態となるので、熱電変換素子によって移動した熱の逆流を最少にすることができる。
また被処理体が熱電変換素子等の構成元素により汚染されることを防止することができる。
この場合、例えば請求項3に規定するように、前記載置板の下面には、前記熱電変換素子間を電気的に接続する配線パターンが形成されている。
また例えば請求項4に規定するように、前記載置板は、水平方向への熱伸縮を許容するようになされた複数のピンにより固定されている。
また例えば請求項5に規定するように、前記被処理体の周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構を有する。
また例えば請求項6に規定するように、前記支持部の載置面は、前記熱電変換素子の上端面と同等か、これよりも僅かに高くなされている。
また例えば請求項7に規定するように、前記熱電変換素子の高さは、前記支持台の中心部より周辺部の方が僅かに高くなっている。
請求項8に係る発明は、被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器と、前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、前記被処理体を支持するための支持台と、前記支持台の上面に起立させて設けられると共に、その上端面に前記被処理体の下面を直接的に接触させて支持する複数の熱電変換素子と、前記被処理体の周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構と、を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置である。
このように、支持台上に複数の熱電変換素子を配列してこの上端面に被処理体を直接的に載置し、そして、クランプ機構でこの被処理体の周辺部を下方向へ押圧して固定するようにしたので、被処理体と熱変換素子との間に存在する不要な部材をなくすことができると共に、被処理体と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。
また被処理体と熱電変換素子の上端面とが直接的に接触する結果、熱の応答性が向上するので、温度制御の精度を向上させることができる。
この場合、例えば請求項9に規定するように、前記クランプ機構は、前記被処理体の周辺部の上面と接触するリング状のクランプ板を有する。
また例えば請求項10に規定するように、前記熱電変換素子の高さは、前記支持台の中心部より周辺部の方が僅かに低くなっている。
請求項11に係る発明は、被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器と、前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、前記被処理体を支持するための支持台と、前記支持台の上面に起立させて設けられる複数の熱電変換素子と、前記熱電変換素子の上端面で支持されると共に、その上面に前記被処理体を直接的に載置する載置板と、前記被処理体の周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構と、を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置である。
このように、支持台上に複数の熱電変換素子を配列してこの上端面に載置板をのせ、この載置板上に被処理体を載置し、そして、クランプ機構でこの被処理体の周辺部を下方向へ押圧して固定するようにしたので、上記載置板の平面方向における熱伸縮を許容できるのみならず、この載置板と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。また被処理体が熱電変換素子等の構成元素により汚染されることを防止することができる。
この場合、例えば請求項12に規定するように、前記載置板は、この上方向への移動を規制すると共に、面方向への熱伸縮を許容するための熱伸縮許容ピンがその周辺部に嵌め込まれている。
また例えば請求項13に規定するように、前記複数の熱電変換素子は、所定の数の熱電変換素子を集合させてなる素子モジュールを、複数個配列することにより設けられる。
また例えば請求項14に規定するように、前記支持台には、冷却媒体を流すための冷媒通路が形成されている。
また例えば請求項15に規定するように、前記被処理体を加熱する加熱手段が設けられる。
また例えば請求項16に規定するように、前記起立させて設けた複数の熱電変換素子の上端部同士は上部配線で選択的に接続されると共に、下端部同士は下部配線で選択的に接続され、前記上部配線と下部配線の内の少なくともいずれか一方は、配線を形成する導電性材料が剥き出し状態になされている。
この場合、配線を形成する導電性材料が剥き出し状態になされているので、接触面の熱の応答性が向上し、温度制御の精度を向上させることができる。
また例えば請求項17に規定するように、前記上部配線の上面は、前記被処理体の下面に直接的に接触するように構成されている。
この場合、被処理体と熱電変換素子の上端面とが直接的に接触する結果、熱の応答性が向上するので、温度制御の精度を向上させることができる。
また例えば請求項18に規定するように、前記起立させて設けた複数の熱電変換素子の上端部同士は上部配線で選択的に接続されると共に、下端部同士は下部配線で選択的に接続され、前記上部配線と下部配線の内の少なくともいずれか一方は、その表面が絶縁膜により覆われている。
このように、上部配線や下部配線の表面自体に、例えばその配線の材料の化合物である絶縁膜により覆うようにしたので、この配線自体を導電性のある被処理体下面や支持台表面に、別体で形成した板状の絶縁材を介在させることなく直接的に接触させることができる。従って、その分、熱伝導性が向上して熱の応答性を更に向上させることができる。
この場合、例えば請求項19に規定するように、前記絶縁膜は、前記配線を形成する導電性材料の化合物である。
また例えば請求項20に規定するように、前記下部配線の表面は前記絶縁膜により覆われており、前記下部配線の下面は前記支持台の表面に直接的に接触されている。
また例えば請求項21に規定するように、前記絶縁膜は、前記導電性材料の炭化物、フッ化物、ケイ化物、酸化物、窒化物よりなる群より選択されるいずれか1つである。
また例えば請求項22に規定するように、前記導電性材料は、炭素(カーボン)、アルミニウム、タンタル、タングステン、Ni−Ti合金(超弾性合金)、Fe−Cr−Ni−Mo2相ステンレス(超塑性材)、シリコンよりなる群より選択されるいずれか1つである。
また例えば請求項23に規定するように、前記上部配線及び下部配線は板状に成形されている。
本発明の被処理体の処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
請求項1に係る発明によれば、リング状の支持部で被処理体の周辺部を支持する支持台上に複数の熱電変換素子を配列し、この熱電変換素子を収容した素子収容空間内を真空排気することにより、被処理体を、いわば真空チャックして被処理体の下面と熱電変換素子の上端面とを直接的に接触させた状態で固定するようにしたので、被処理体と熱変換素子との間に存在する不要な部材をなくすことができると共に、被処理体と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。
また被処理体と熱電変換素子の上端面とが直接的に接触する結果、熱の応答性が向上するので、温度制御の精度を向上させることができる。
請求項2乃至7に係る発明によれば、リング状の支持部で載置板の周辺部を支持する支持台上に複数の熱電変換素子を配列し、この載置板の上面に被処理体を載置し、そして、熱電変換素子を収容した素子収容空間内を真空排気することにより、載置板を、いわば真空チャックして載置板の下面と熱電変換素子の上端面とを直接的に接触させた状態で固定するようにしたので、上記載置板の平面方向における熱伸縮を許容できるのみならず、この載置板と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。また被処理体が熱電変換素子等の構成元素により汚染されることを防止することができる。
請求項8乃至10に係る発明によれば、支持台上に複数の熱電変換素子を配列してこの上端面に被処理体を直接的に載置し、そして、クランプ機構でこの被処理体の周辺部を下方向へ押圧して固定するようにしたので、被処理体と熱変換素子との間に存在する不要な部材をなくすことができると共に、被処理体と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。
また被処理体と熱電変換素子の上端面とが直接的に接触する結果、熱の応答性が向上するので、温度制御の精度を向上させることができる。
請求項11乃至15に係る発明によれば、支持台上に複数の熱電変換素子を配列してこの上端面に載置板をのせ、この載置板上に被処理体を載置し、そして、クランプ機構でこの被処理体の周辺部を下方向へ押圧して固定するようにしたので、上記載置板の平面方向における熱伸縮を許容できるのみならず、この載置板と熱電変換素子との密着性が向上してこれらの間の熱伝導抵抗を大幅に低減でき、結果的に熱伝導効率を大幅に向上させることができる。また被処理体が熱電変換素子等の構成元素により汚染されることを防止することができる。
請求項16に係る発明によれば、配線を形成する導電性材料が剥き出し状態になされているので、接触面の熱の応答性が向上し、温度制御の精度を向上させることができる。
請求項17に係る発明によれば、被処理体と熱電変換素子の上端面とが直接的に接触する結果、熱の応答性が向上するので、温度制御の精度を向上させることができる。
請求項18乃至23に係る発明によれば、上部配線や下部配線の表面自体に、例えばその配線の材料の化合物である絶縁膜により覆うようにしたので、この配線自体を導電性のある被処理体下面や支持台表面に、別体で形成した板状の絶縁材を介在させることなく直接的に接触させることができる。従って、その分、熱伝導性が向上して熱の応答性を更に向上させることができる。
以下に本発明に係る被処理体の処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
<第1実施例>
図1は本発明の被処理体の処理装置の第1実施例を示す断面構成図、図2は支持台の周辺部を示す部分拡大断面図、図3は熱電変換素子の配列状態を示す平面図である。
図1に示すように、この処理装置2は、例えばアルミニウムにより筒体状に成形された処理容器4を有している。この処理容器4の天井部は開口されており、この開口部には、Oリング等のシール部材6を介して透明な透過窓8が気密に設けられている。
また、この処理容器4の側壁には、半導体ウエハWを搬出入する際に開閉されるゲートバルブ10が設けられると共に、処理時に必要なガスを内部へ導入するガス導入手段としてのガスノズル12が設けられている。また処理容器4の他方の側壁には、排気口14が形成されており、この排気口14には図示しない真空ポンプが介設された排気系が接続されて、処理容器4内の雰囲気を例えば真空排気可能としている。またこの処理容器4の底部は、ここでは支持台16として構成されており、この処理容器4の下端部を開口し、この開口に例えばOリング等のシール部材18を介在させて例えばアルミニウム製の肉厚な底部である支持台16が気密に取り付け固定されている。
そして、この支持台16は、被処理体としての例えば半導体ウエハWの周辺部を支持するために上方へ突状に起立させた支持部20を有している。具体的には、この支持部20は、リング状に成形されており、図2に示すように上記支持台16の周辺部に、例えばクォーツ等よりなる板状の断熱材22を介して設けられている。この支持部20は、例えばアルミニウムや好ましくは断熱材よりなるクォーツ等よりなり、その直径は、ウエハWの直径と略同心になるように設定されている。そして、このリング状の支持部20の上部の内周側には、段部状になされた載置面20A(図2参照)が形成されており、この載置面20A上に、上記ウエハWの周辺部の下面を接するように載置し、これを支持し得るようになっている。
この場合、載置面20Aを形成する段部の端面と適正位置に載置されたウエハWの外周端との間の距離H1(図2参照)は、この段部が位置決め機能を有するように例えば1mm程度に設定する。このようにすれば、例えば300mmウエハを1000℃まで加熱すると、その直径は2mm程度膨張するので、この温度においてウエハは載置面段部に略隙間なく収まることとなる。いずれにしても、距離H1の値はウエハサイズと目的とする温度により、適宜設定すればよい。そして、この支持台16の、上記支持部20よりも内側は素子収容空間S0として形成されており、この素子収容空間S0内に本発明の特徴とする複数の熱電変換素子として例えばここでは複数のペルチェ素子24が設けられている。具体的には、上記支持台16の、上記支持部20よりも内側の上面には、その全面に亘って薄板状の例えばAlNやAl 等のセラミックよりなる絶縁材26が形成されており、この絶縁材26上に上記ペルチェ素子24が多数起立させて順序良く配列させて設けられている。
ここでは上記各ペルチェ素子24は単体として形成されており、このペルチェ素子24はP型の半導体とN型の半導体とよりなり、これらのP型の半導体とN型の半導体とを交互に配置している。そして、隣り合うP型及びN型のペルチェ素子24を、交互に上部電極同士及び下部電極同士をそれぞれ上部配線28及び下部配線30で接続している。従って、図3にも示すように、各P型とN型のペルチェ素子24は直列に接続されている。すなわち、ペルチェ素子24は、上端部同士で上記上部配線28により選択的に、すなわちP型とN型の半導体同士が接続され、また下端部同士で上記下部配線30により選択的に、すなわちP型とN型の半導体同士が接続される。これにより、電気が例えばP型→N型→P型→N型→P型→N型…のように流れるようになっている。上記各上部及び下部配線28、30は、例えば銅板や弾力性に富むカーボン繊維プレート等よりなり、これらを熱処理温度に応じて例えば溶接、ろう付け、ハンダ付け等で接合固定させる。
ここで上記上部配線28及び下部配線30は、上記カーボン繊維プレートの形状のようにそれぞれ薄く、例えば厚さが0.1〜2mm程度の板状に成形されている。そして、上部配線28と下部配線30の両配線の表面は、これらの配線を形成する導電性材料、例えばカーボンが剥き出し状態になっていてもよいし、或いは後述するように上記導電性材料の化合物よりなる絶縁膜で覆うようにしてもよい。この点は、以降に説明する各実施例2〜4においても同じである。図3中においては、支持台16の上面の略全域に亘って各ペルチェ素子24を蛇行状に直列接続しているが、これに限定されず、複数のゾーン、例えば同心円状に複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎のペルチェ素子24を直列接続してそれらをゾーン毎に個別的に制御できるようにしてもよい。ここで各ペルチェ素子24の単体の大きさは、例えば縦横高さがそれぞれ3mm×3mm×3mmになされ、立方体状に成形されている。そして、各ペルチェ素子24間の間隔L1(図3参照)は、1mm程度に設定されており、従って、ウエハWの裏面全体に対して各ペルチェ素子24の上端面が略均一に接することができるようになっている。尚、図3においては、本発明の理解を容易にするために、ペルチェ素子24間の間隔L1を大きくして描いている。
そして、上記ペルチェ素子24は図示しないリード線を介して外部のペルチェ制御部へ接続されており、このペルチェ制御部により電流の方向や大きさを制御できるようになっている。ここで熱電変換とは、熱エネルギーを電気エネルギーに、また電気エネルギーを熱エネルギーに変換することを言う。また、上記ペルチェ素子24としては、例えば400℃以上の高温下での使用に耐え得るBi Te (ビスマス・テルル)素子、PbTe(鉛・テルル)素子、SiGe(シリコン・ゲルマニウム)素子等を用いることができる。ここで、上記ペルチェ素子24は、直径が300mmのウエハ対応の場合には、例えば100個程度使用され、直径が200mmのウエハ対応の場合には、例えば50個程度使用される。
また上記支持部20の載置面20Aは、上記ペルチェ素子24の上端面、具体的には上部配線28の上端面と同等か、これよりも少し高くなされている。従って、上記載置面20Aと上部配線28の上端面との間の距離H2(図2参照)は、0〜0.1mm程度に設定されている。
そして、上記支持台16には、上記ウエハWの下面と上記支持台16の上面との間で区画形成される素子収容空間S0内を真空排気するための素子収容空間排気手段32が設けられる。具体的には、上記支持台16には上記素子収容空間S0に連通される排気口34が設けられており、この排気口34には、図示しない真空ポンプの介設された排気系36が接続され、必要に応じて上記素子収容空間S0内を真空引きし、これにより、上記ウエハWを下方向へたわませて真空チャックできるようになっている(図2(B)参照)。
また上記支持台16には、この周方向に沿って所定の間隔で配置された複数、図3中では3つのピン孔38が形成されており、この各ピン孔38にはリフトピン40が挿通されている。上記各リフトピン40の下端部は、例えばリング状になされた昇降板42に連結、乃至支持されている。そして、この昇降板42を図示しないアクチュエータにより昇降させることによって、上記リフトピン40を上記ペルチェ素子24の上端面よりその上方向に出没させてウエハWを持ち上げ、或いは持ち下げるようになっている。また上記各リフトピン40の上記支持台16に対する貫通部には、蛇腹状に伸縮可能になされた金属製のベローズ44が設けられており、上記処理容器4内の真空を維持させつつリフトピン40の上下移動を許容するようになっている。
またこの支持台16には、冷却媒体を流すための冷却通路46が形成されており、この冷却通路46は、冷却水循環器48に流路50を介して接続され、必要に応じて冷却媒体を循環させつつ流すことにより上記支持台16側、すなわちペルチェ素子24の下面側を冷却するようになっている。
一方、上記透過窓8の上方には、上記ウエハWを加熱するための加熱手段52が設けられる。具体的には、この加熱手段52は、複数の加熱ランプ52Aよりなり、これらの加熱ランプ52Aを、透過窓8の上方に設けた容器状のランプハウス54の天井部の下面にその全体に亘って取り付けている。またこのランプハウス54の天井部の内面は反射鏡56となっており、各加熱ランプ52Aからの熱線を下方向に反射させるようになっている。
次に、上述のように構成された処理装置2と動作について説明する。まず、アニール処理を行うために開放されたゲートバルブ10を介して未処理の半導体ウエハWは処理容器4内へ導入されて支持台16の支持部20の載置面20A上にウエハWの周辺部の下面を支持させ(図2(A)参照)、処理容器4内を密閉する。そして、ガスノズル12より処理ガスとして例えばN ガス、或いはArガスを流量制御しつつ導入すると共に、処理容器4内の処理空間Sを例えば真空排気して所定のプロセス圧力、例えば1〜100Pa(7.5mTorr〜750mTorr)を維持する。またこれと同時に、素子収容空間排気手段32を駆動させて、ウエハWの下面側の素子収容空間S0内を真空引きする。そして、加熱手段52を動作させて各加熱ランプ52Aを点灯させると共に、各ペルチェ素子24にも電流を流す。
これにより、各加熱ランプ52Aより発せられた熱線が透過窓8を透過して半導体ウエハWの表面に入射し、これを急速に加熱して昇温する。しかも、ペルチェ素子24には、この上端面が発熱するように電流を流すようにしているので、ウエハWはこの上方の加熱ランプ52Aから加熱されるのと同時に、下部のペルチェ素子24からも加熱されるので、これを非常に急速に加熱することができる。この時の昇温速度は、例えば1〜400℃/sec程度である。
この第1実施例では、上記素子収容空間S0内が真空引きされる結果、ウエハWの上面の処理空間Sの圧力よりもこの素子収容空間S0内の圧力が低くなるように真空引きされるので、その差圧により、図2(B)に示すように、ウエハWには、下方向に向かう押圧力Fが付与されてウエハWは僅かに下方向へ変形する。この結果、ウエハWの下面は、各ペルチェ素子24の上端面と面内方向において略均一に密着して直接的に接触することになり、従って、各ペルチェ素子24との間の熱抵抗が非常に少なくなって、熱伝導効率が改善されて、ウエハWを効率的に昇温させることができる。
また、上述のようにウエハWの下面を、ペルチェ素子24の上端面に直接的に接触させるようにしたので、この結果、熱応答性が向上し、例えばペルチェ素子24に流れる電流を制御することにより、昇温レートの精度を向上させることができる。また、上記処理空間Sと素子収容空間S0との間の差圧を調整して押圧力Fをコントロールすることにより、ウエハWと各ペルチェ素子24との間の熱抵抗が変化するので昇温レートを調整することができる。尚、上記アニール処理中は、冷却と循環器48の動作は停止しており、支持台16の冷却通路46には冷却水を流さないようにしておけばよい。
また、素子収容空間S0内が真空引きされているので、ガスの対流によってペルチェ素子24の上下間で熱移動することを防止でき、この点からペルチェ素子24の熱効率を上げることができる。
このようにして、アニール処理が終了したならば、ウエハWの温度を急速に冷却する高速降温を行うために、各加熱ランプ52Aを消灯すると共に、各ペルチェ素子24に流す電流の方向を切り替えて、この上端面が冷えるような方向で電流を流す。これにより、処理容器4内の対流と放射による冷却効果以外に各ペルチェ素子24の上端面に冷熱が発生して冷却されるので、これと接しているウエハWが冷却されてウエハWを急速に冷却することができ、ウエハWの高速降温を行うことができる。
この際、各ペルチェ素子24の下面には温熱が発生して熱くなるので、支持台16に形成した冷却通路46に冷却用の熱媒体を流し、上記各ペルチェ素子24の下面に発生した温熱を上記熱媒体により系外へ運び出して各ペルチェ素子24の下面を冷却することになる。この時の冷却用の熱媒体としては冷却水等を用いることができる。
この時も、素子収容空間排気手段32は継続的に動作しているので、図2(B)に示すように、ウエハWの下面と各ペルチェ素子24の上端面とは、ウエハWの下面全面において直接的に接触しているので、先にアニール処理時に説明したときと同じ理由で、ウエハWを効率的に冷却してこれを降温させることができ、また、ウエハWの上下空間S、S0間の差圧を調整することにより、降温レートも調節することができる。
上述のように、ペルチェ素子24の上端面、具体的には上部配線28の上面が被処理体であるウエハWの下面と直接的に接触しているので、この部分(接触面)の熱抵抗が小さくなって熱の応答性が向上し、従って、ウエハWを昇温する場合及び降温する場合にも、これを効率的に且つ迅速に行うことができる。尚、ウエハWの裏面(下面)には一般的には絶縁性の酸化膜が形成されているので、この部分に導電性材料が剥き出し状態の上部配線28が接触しても、ペルチェ素子24間が短絡することはない。また、上部配線28の表面に絶縁膜が形成されている場合には、ウエハの裏面の状態に関係なく上記のような短絡の問題は特に生ずることがない。
ここで上記第1実施例の処理装置と、ウエハを載置するサセプタとしてアルミニウム構造の載置台を用いた従来の処理装置との降温速度をシミュレーションにより求めたので、その結果について説明する。
図4は、本発明の第1実施例の処理装置と従来の処理装置の降温レートを比較したシミュレーション結果を示すグラフである。ここではウエハWを1000℃まで昇温し、この温度から降温させた時の降温レートを示している。図4から明らかなように、従来の処理装置の場合には、アルミニウム製の載置台の熱容量が大きいことから、ウエハ温度にほとんど関係なく降温レートが10〜20℃/secで非常に低い。これに対して、本発明の第1実施例の場合には、処理装置の内部の熱容量が非常に小さいことから、ウエハ温度は100〜数100℃/secの高い降温レートを示しており、ウエハWを迅速に且つ効率的に降温させることができることを確認できた。
尚、上記図2に示す図示例では、支持部20の載置面20A上には何ら形成しなかったが、図5に示すように、このリング状の載置面20Aに沿ってOリング等のシート部材58を設けるようにしてもよい。これによれば、素子収容空間S0内を真空引きした時に、ウエハWの周辺部の下面と載置面20Aとの間がある程度シールされるので、ウエハWを下方向へ押圧する押圧力Fが増してウエハWの下面と各ペルチェ素子24の上端面との密着性が増し、これらの間の熱抵抗を更に減少させて熱効率を一層増加させることができる。
また上記図1に示す図示例では、各ペルチェ素子24の高さをすべて一定としたが、これに限定されず、図6に示すように構成してもよい。図6はペルチェ素子の高さを変化させた時の状態を模式的に示す部分拡大図である。この図6に示す場合には、ペルチェ素子24の高さH3を、支持台16の中心部より周辺部の方が僅かに高くなるようにしている。具体的には、このペルチェ素子24の高さH3は、支持台16の中心部より周辺部に行くに従って少しずつ高くなっており、この時、各ペルチェ素子24の上端面が連なって描く曲面は、ウエハWの周辺部を支持部20で支持させた時にウエハWがその中央部を下方向へ突状に湾曲して変形した時に生ずる曲面に略一致するように設定している。これによれば、ウエハWの下面と各ペルチェ素子24の上端面との密着性を更に向上させることができ、その分、熱効率を向上させることができる。
<第2実施例>
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図1に示す第1実施例の場合にはウエハWの下面を各ペルチェ素子24の上端面へ密着させる手段として素子収容空間排気手段32を設けたが、これに替えて、従来周知のクランプ機構を用いてもよい。
図7はこのような本発明の第2実施例を示す断面構成図である。尚、図1に示す装置の構成部分と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。図7に示すように、ここでは図1に示す装置において設けた素子収容空間排気手段32は設けておらず、これに替えてウエハWの周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構60を設けている。また、この場合は、図1に示す支持部20を設けても良く、或いは図7に示すように設けなくてもよい。上記支持台20を設けない場合には、ウエハWはペルチェ素子24の上端面に直接載置することになる。具体的には、このクランプ機構60は、例えばAlN等のセラミック等よりなるリング状のクランプ板62を有している。
このクランプ板62は、支持ロッド64により支持され、この支持ロッド64はスプリング66を介して昇降ロッド68に連結されている。この昇降ロッド68は、容器底部である支持部16に形成したロッド孔70を貫通して下方に延びており、図示しないアクチュエータにより昇降可能になされている。また上記貫通部には、処理容器4内の気密性を保持しつつこの昇降ロッド68の上下動を許容するベローズ72が設けられている。
この第2実施例によれば、加熱アニール時及び冷却時にはリング状のクランプ板62の内周部の下面でウエハWの周辺部の上面を、スプリング66の弾性力により押圧する。これにより、ウエハWの下面は各ペルチェ素子24の上端面と密着状態で接触することになり、第1実施例の場合と同様な作用効果を発揮でき、例えば熱抵抗を減少させて熱伝導効率を向上させることができる。またウエハWの下面とペルチェ素子24の上端面との間に余分な部材が入らないので、熱応答性も向上させることができる。
またこの第2実施例の場合には、ウエハWの周辺部を下方向へ押圧する結果、ウエハWの中央部が僅かに上方へ突状に盛り上がるように湾曲状に変形するので、図6に示す場合とは逆に、ペルチェ素子24の高さH3は、支持台16の中心部より周辺部の方が僅かに低くなるように、すなわち、ウエハ中心部側を高くし、周辺部に行く程、順次湾曲状に低くなるように設定するのがよい。
これによれば、ウエハWの下面と各ペルチェ素子24の上端面との密着性が向上するので、熱伝導効率を一層向上させることができる。
<第3実施例>
次に、本発明の第3実施例について説明する。
上記第1及び第2実施例では、ウエハWの下面が、各ペルチェ素子24の上端面と直接的に接触することから、場合によってはペルチェ素子24等を構成する金属元素、例えばゲルマニウム、ビスマス、テルル、鉛等によりウエハW自体が金属汚染を受ける恐れが生ずる。そこで、この第3実施例では、ウエハWの金属汚染を防止するようにしている。図8はこのような本発明の第3実施例を示す断面構成図、図9は第3実施例の載置板を示す平面図である。尚、図1に示す装置の構成部分と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
上記第1実施例では、支持部20でウエハWを直接的に支持していたが、ここでは図8に示すように、支持部20でウエハWと略同じ直径に成形された円板状の載置板74を支持させるようにし、この載置板74上にウエハWを載置するようになっている。この載置板74の厚さは例えば0.1〜5mm程度であって、上下空間S、S0間の差圧により変形可能になされている。この載置板74としては電気抵抗が大きくて、しかも熱抵抗が小さい材料、例えばSiC、SiN、AlN、サファイア等を用いることができる。また、この場合、ウエハWが横すべり等して脱落しないように、支持部20の段部の高さを、第1実施例の場合より例えば載置板74の厚さ分だけ少し高く設定するのがよい。また、この載置板74には、リフトピン40を通すピン孔82が形成されている。
この第3実施例によれば、上記載置板74を間に介在させた分だけ、第1及び第2実施例の場合と比較して熱伝導効率や熱効率が僅かに低下するが、それでも従来装置と比較して熱伝導効率や熱効率を高くすることができる。
しかも、この載置板74を設けたので、ペルチェ素子24を構成する金属元素等が上方に飛散しても上記載置板74でトラップされるので、ウエハWが金属汚染されることを未然に防止することができる。また載置板74は、真空チャックされるので、この下面を各ペルチェ素子24の上端面に確実に接触させることができる。
更に、ウエハWの昇降温によって、載置板74自体もかなり熱伸縮するが、この載置板74は真空チャックで固定されていることから、その平面方向への伸縮が許容され、この載置板74が破損すること等を防止することができる。また、上記第1及び第2実施例では、各ペルチェ素子24の上部配線28(図2参照)は、各ペルチェ素子24の上部電極に溶接等により接合させて設けたが、これに限定されず、この上部配線28を上記載置板74の下面に配線パターンとして設けるようにしてもよい。この配線パターンとしては、高温に耐えられるW(タングステン)、TiN、MO、Ti、Taを用いることができ、これをメッキ、溶射、インプラ、CVD、PVD等によって載置板74の下面に配線パターンとして被着させればよい。
上記のように載置板74の下面に上部配線28となる配線パターンを被着させた場合には、各ペルチェ素子24の上部電極との位置ずれを防止するためにこの載置板74自体の位置ずれを防止すると共に、この熱伸縮を許容しなければならない。
そこで、この場合には、図9に示すように載置板74の周辺部の一部をピン76で固定し、そして、このピン76に対して、例えば載置板74の直径方向の反対側に位置する部分を、長孔78を介してピン80で止める。この長孔78の長さ方向は、上記他方のピン76の方向に向けられている。これにより、載置板74自体の水平方向への熱伸縮は許容しつつ、その位置ずれを防止することができ、その結果、配線パターン(上部配線)と各ペルチェ素子24の上部電極とを電気的に接合することができる。また急激な昇降温によるウエハ変形、載置台変形に伴うウエハWの跳ね上がりも防止できるのは勿論である。尚、これらのピン76、80等は、載置板74の下面に配線パターンの有る無しに関係なく設けて、ウエハWの跳ね上がりを防止するようにしてもよい。
<第4実施例>
次に、本発明の第4実施例について説明する。
この第4実施例は、上記第2実施例と第3実施例とを組み合わせた装置である。図10はこのような本発明の第4実施例を示す断面構成図、図11は載置板を示す平面図である。図1、図7及び図8に示す装置の構成部分と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、この第4実施例では、第1実施例で用いた素子収容空間排気手段32(図1参照)は用いずに、これに替えてクランプ機構60(図7参照)を用いてウエハWの周辺部を押圧するようにしており、更に、第3実施例で用いた載置板74(図8参照)を用いてこの上面にウエハWを載置するようにしている。
またこの第4実施例では、ウエハWの位置決めとウエハの跳ね上がりを防止するために、支持部16の周辺部より起立させて設けた支柱84より、水平方向に向けてガイドピン86(図11参照)を載置板74の中心方向に向けて延ばしている。
そして、このガイドピン86は、載置板74の周方向に沿って略等間隔で3箇所設けられており、各ガイドピン86の先端部は、上記載置板74の側面に形成されたガイド穴88にそれぞれ遊嵌状態で挿入されている。これにより、上記載置板74自体の水平方向の熱伸縮を許容できると共に、載置板74の跳ね上がりも防止することができる。尚、この載置板74の下面に第3実施例の場合と同様に配線パターンを形成するようにしてもよい。この第4実施例の場合には、先に説明した第2及び第3実施例と同様な作用効果を発揮することができる。
また上記第2及び第4実施例では、リフトピン40とクランプ機構60とを別体で設けたが、これに限定されず、図12に示すようにこれらを一体化させるようにしてもよい。図12はリフトピンの付いたクランプ機構の一例を示す図であり、リフトピン40とクランプ板62とを一体的に昇降できるようになっている。
<第5実施例>
次に、本発明の第5実施例について説明する。
先に説明した第1〜第4実施例においては、P型とN型のペルチェ素子24を接合する上部配線28及び下部配線30の表面は、それぞれ両配線28、30を構成する導電性材料(導電性金属)が剥き出し状態にされている場合を主に説明したが、この場合には、ペルチェ素子24間の短絡を防止する必要からウエハWの裏面(下面)は常に絶縁状態になっていることが必要である。しかしながら、実際の処理装置では、ウエハの裏面の状態は様々な状態になっている。例えばベアウエハは当初より裏面が導電性の状態になっており、またウエハ裏面に絶縁性の酸化膜が形成されていても、この酸化膜が部分的に剥がれ落ちて導電性部分が剥き出し状態になっていたり、この酸化膜自体が不十分であってある程度の導電性が生じていたり、或いは定期的、または不定期的に流される品質管理用のウエハは裏面が削られてベア状態となって導電性材料が露出している。従って、このようなウエハもペルチェ素子の短絡を生ぜしめることなく処理できるようにするためには、何らかの絶縁処理を施さなければならない。
この場合、先に説明したように、別体で形成した薄板状のセラミック板等の絶縁板を設けることも考えられるが、このような別体で設けた絶縁板は、耐久性を持たせるためにある程度の板厚が必要であり、その結果、先に説明したように熱抵抗が増大して熱応答性が劣化してしまう。そこで、この第5実施例では、上部配線28や下部配線30の表面自体に、その配線の構成材料の化合物よりなる薄い絶縁膜を形成して短絡の発生を防止するようにしている。図13は本発明の第5実施例を示す断面構成図、図14は図13中の一部のペルチェ素子の部分を示す部分拡大図である。尚、先の各実施例と同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。ここで示す配線の構造は、先に説明した第1〜第4の各実施例に対して適用することができるが、ここでは、図7に示す第2実施例で示した構造に対して、第5実施例の特徴とする配線構造を適用した場合を例にとって説明する。
この第5実施例では、ペルチェ素子24の上端部同士を接合する上部配線28と、下端部同士を接合する下部配線30の内の少なくともいずれか一方は、その配線を形成する導電性材料の化合物であって絶縁性を有する絶縁膜により覆われている。尚、この絶縁膜は、上記配線を形成する導電性材料の化合物に限定されず、他の種類の絶縁膜を用いてもよい。ここでは、図14に示すように、上部配線28と下部配線30の両配線の表面に絶縁膜28A及び30Aが形成されている。この場合、各絶縁膜28A及び30Aは、他の部材と接する面のみに少なくとも形成し、具体的には、上部配線28に関してはウエハWの裏面(下面)と接する上面のみに形成し、下部配線30に関しては支持台(底部)16と接する下面のみに形成する。
このように、下部配線30の下面に絶縁膜30Aを形成したので、図7において示した薄板の絶縁材26を介在させることなく、下部配線30と支持台16とを直接的に接触させることができ、その分、この接触部分の熱抵抗を下げることが可能となる。この時の絶縁膜28A、30Aの厚さは、材料にもよるが例えば10〜1000μm程度である。
上記導電性材料の化合物としては、その材料の例えば炭化物、フッ化物、ケイ化物、酸化物、窒化物等が、その導電性材料に応じて選択して用いられる。具体的には、上記上部配線28及び下部配線30を構成する導電性材料としては、炭素(カーボン)、アルミニウム、タンタル、タングステン、Ni−Ti合金(超弾性合金)、Fe−Cr−Ni−Mo2相ステンレス(超塑性材)、シリコン等から適宜選択して用いることができる。尚、上記炭素としては先に説明したカーボン繊維プレート等が対応する。
そして、導電性材料としてカーボンを用いた場合には、その絶縁膜としてケイ化物であるSiC(炭化ケイ素)膜を用いることができる。また導電性材料としてアルミニウムを用いた場合には、その絶縁膜として酸化物であるAl (アルミナ)膜や窒化物であるAlN(窒化アルミ)膜を用いることができる。また導電性材料としてタンタルを用いた場合には、その絶縁膜として酸化物としてTaO (タンタル酸化膜)を用いることができる。また導電性材料としてタングステンを用いた場合には、その絶縁膜として炭化物であるWC(カーボンタングステン)や酸化物であるWO (酸化タングステン)を用いることができる。また導電性材料としてシリコンを用いた場合には、その絶縁膜としてフッ化物であるSiF(フッ化シリコン)を用いることができる。
上記したような絶縁膜28A、30Aは、イオンスパッタ法や蒸着法により形成できる。また更にゾル・ゲル状態の物質を塗布して乾焼、或いは焼成するようにして形成してもよい。更には、板状の配線材料の表面に予め炭化処理、フッ化処理、ケイ化処理、酸化処理、窒化処理等を施して上記絶縁膜を形成しておき、この配線材料をペルチェ素子間に接合するようにしてもよい。このように、絶縁膜の材料としてその配線を構成する導電性材料の化合物を用いることにより、両者の結合力が強くなって剥がれ難くすることができる。
上記のように、上部配線28の表面に、その材料の化合物よりなる絶縁膜28Aを設けるようにしたので、ウエハWの下面の状態に関係なく、上部配線28上にウエハWを直接的に接触させて載置することができ、その結果、この接触部分の熱抵抗が少なくなって、その分、熱応答性を向上させることができる。
また同様に、下部配線30の表面に、その材料の化合物よりなる絶縁膜30Aを設けるようにしたので、支持台16上に薄板状の絶縁材26を介在させることなく直接的に接触させてペルチェ素子を設置することができ、この接触部分の熱抵抗が少なくなって、その分、熱応答性を向上させることができる。
上記説明では、上部配線28と下部配線30の両方の表面に絶縁膜28A、30Aをそれぞれ形成した場合を例にとって説明したが、これに限定されず、上部配線28と下部配線30のいずれか一方に絶縁膜を設けるようにしてもよい。
尚、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、LCD基板、ガラス基板等にも本発明を適用することができる。
本発明の被処理体の処理装置の第1実施例を示す断面構成図である。 支持台の周辺部を示す部分拡大断面図である。 熱電変換素子の配列状態を示す平面図である。 本発明の第1実施例の処理装置と従来の処理装置の降温レートを比較したシミュレーション結果を示すグラフである。 第1実施例の変形例を示す部分拡大図である。 ペルチェ素子の高さを変化させた時の状態を模式的に示す部分拡大図である。 本発明の第2実施例を示す断面構成図である。 本発明の第3実施例を示す断面構成図である。 第3実施例の載置板を示す平面図である。 本発明の第4実施例を示す断面構成図である。 載置板を示す平面図である。 リフトピンの付いたクランプ機構の一例を示す図である。 本発明の第5実施例を示す断面構成図である。 図13中の一部のペルチェ素子の部分を示す部分拡大図である。
符号の説明
2 処理装置
3 処理容器
8 透過窓
12 ガスノズル(ガス導入手段)
16 支持台(底部)
20 支持部
20A 載置面
24 ペルチェ素子(熱電変換素子)
28 上部配線
30 下部配線
32 素子収容空間排気手段
46 冷却通路
52 加熱手段
52A 加熱ランプ
S 処理空間
S0 素子収容空間

Claims (23)

  1. 被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、
    真空排気が可能になされた処理容器と、
    前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、
    前記被処理体の周辺部を支持するために上方へ突状に起立させて設けたリング状の支持部を有する支持台と、
    前記支持台の内側の上面に起立させて設けた複数の熱電変換素子と、
    前記支持部に支持される前記被処理体の下面と前記支持台の上面との間で形成される素子収容空間内を真空排気する素子収容空間排気手段と、
    を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置。
  2. 被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、
    真空排気が可能になされた処理容器と、
    前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、
    上方へ突状に起立させて設けたリング状の支持部を有する支持台と、
    前記支持台の内側の上面に起立させて設けた複数の熱電変換素子と、
    前記支持部に支持されると共に、その上面に前記被処理体を載置するための載置板と、
    前記支持部に支持される載置板の下面と前記支持台の上面との間で形成される素子収容空間内を真空排気する素子収容空間排気手段と、
    を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置。
  3. 前記載置板の下面には、前記熱電変換素子間を電気的に接続する配線パターンが形成されていることを特徴とする請求項2記載の被処理体の処理装置。
  4. 前記載置板は、水平方向への熱伸縮を許容するようになされた複数のピンにより固定されていることを特徴とする請求項2または3記載の被処理体の処理装置。
  5. 前記被処理体の周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  6. 前記支持部の載置面は、前記熱電変換素子の上端面と同等か、これよりも僅かに高くなされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  7. 前記熱電変換素子の高さは、前記支持台の中心部より周辺部の方が僅かに高くなっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  8. 被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、
    真空排気が可能になされた処理容器と、
    前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、
    前記被処理体を支持するための支持台と、
    前記支持台の上面に起立させて設けられると共に、その上端面に前記被処理体の下面を直接的に接触させて支持する複数の熱電変換素子と、
    前記被処理体の周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構と、
    を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置。
  9. 前記クランプ機構は、前記被処理体の周辺部の上面と接触するリング状のクランプ板を有することを特徴とする請求項8記載の被処理体の処理装置。
  10. 前記熱電変換素子の高さは、前記支持台の中心部より周辺部の方が僅かに低くなっていることを特徴とする請求項8または9記載の被処理体の処理装置。
  11. 被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、
    真空排気が可能になされた処理容器と、
    前記処理容器内へ所定のガスを導入するガス導入手段と、
    前記被処理体を支持するための支持台と、
    前記支持台の上面に起立させて設けられる複数の熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子の上端面で支持されると共に、その上面に前記被処理体を直接的に載置する載置板と、
    前記被処理体の周辺部を下方向へ押圧するためのクランプ機構と、
    を備えたことを特徴とする被処理体の処理装置。
  12. 前記載置板は、この上方向への移動を規制すると共に、面方向への熱伸縮を許容するための熱伸縮許容ピンがその周辺部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項11記載の被処理体の処理装置。
  13. 前記複数の熱電変換素子は、所定の数の熱電変換素子を集合させてなる素子モジュールを、複数個配列することにより設けられることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  14. 前記支持台には、冷却媒体を流すための冷媒通路が形成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  15. 前記被処理体を加熱する加熱手段が設けられることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  16. 前記起立させて設けた複数の熱電変換素子の上端部同士は上部配線で選択的に接続されると共に、下端部同士は下部配線で選択的に接続され、前記上部配線と下部配線の内の少なくともいずれか一方は、配線を形成する導電性材料が剥き出し状態になされていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  17. 前記上部配線の上面は、前記被処理体の下面に直接的に接触するように構成されていることを特徴とする請求項16記載の被処理体の処理装置。
  18. 前記起立させて設けた複数の熱電変換素子の上端部同士は上部配線で選択的に接続されると共に、下端部同士は下部配線で選択的に接続され、前記上部配線と下部配線の内の少なくともいずれか一方は、その表面が絶縁膜により覆われていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  19. 前記絶縁膜は、前記配線を形成する導電性材料の化合物であることを特徴とする請求項18記載の被処理体の処理装置。
  20. 前記下部配線の表面は前記絶縁膜により覆われており、前記下部配線の下面は前記支持台の表面に直接的に接触されていることを特徴とする請求項18または19記載の被処理体の処理装置。
  21. 前記絶縁膜は、前記導電性材料の炭化物、フッ化物、ケイ化物、酸化物、窒化物よりなる群より選択されるいずれか1つであることを特徴とする請求項18乃至20のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  22. 前記導電性材料は、炭素(カーボン)、アルミニウム、タンタル、タングステン、Ni−Ti合金(超弾性合金)、Fe−Cr−Ni−Mo2相ステンレス(超塑性材)、シリコンよりなる群より選択されるいずれか1つであることを特徴とする請求項16乃至21のいずれかに記載の被処理体の処理装置。
  23. 前記上部配線及び下部配線は板状に成形されていることを特徴とする請求項16乃至22のいずれかに記載の被処理体の処理装置。

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