JP2005303082A - 基板載置台および熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱電素子を用いて制御性良く基板の昇降温を行うことができ、発生する熱による熱電素子の耐久性が高い基板載置台を提供すること。
【解決手段】基板を載置する載置面を有する載置プレート11と、載置プレート11の載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子13と、載置プレート11に対向して設けられ、熱電素子13を支持する支持プレート12と、載置プレート11と熱電素子13との間、および支持プレート12と熱電素子13との間に形成された、複数の熱電素子13に給電するための配線パターン11a,12aとを具備し、載置プレート11と熱電素子13とそれらの間の配線パターン11aとが一体に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板に対してアニール処理や成膜処理等の枚葉式の熱処理を行う際に基板を載置する基板載置台、および基板に対してそのような熱処理を行う熱処理装置に関する。
半導体デバイスを製造する際には、成膜処理、パターンエッチング処理、酸化拡散酸処理、改質処理、アニール処理等の半導体ウエハに対する各種熱処理が存在するが、近時、LSIの高集積化、高速化の要請からLSIを構成する半導体素子のデザインルールが益々微細化されており、それにともなって、これら熱処理の条件等が一層厳しいものとなってきている。
例えば、トランジスタのチャネル層に不純物のイオン注入を行った後に、原子配列構造を安定化させる目的で行われるアニール処理を例にとると、アニール時間を長くすることにより、原子の拡散が進み安定化するが、不純物原子が膜厚方向へ奥深くまで拡散して突き抜けてしまうので、所望の厚さに拡散させるためには極力短時間で制御性良くアニールを行う必要がある。
このようなアニール装置として、従来からランプを用いて急速加熱し、加熱後は冷却水等で冷却して速やかに所定温度まで急速冷却する装置が用いられているが、近時要求される熱処理条件においては、必ずしも十分な性能を有しているとは言えない。
迅速かつ高精度で基板の昇降温を行う技術としては、熱処理の際にペルチェ素子のような熱電素子を利用するものが知られている(例えば特許文献1等)。このような熱電素子は通常、多数の熱電素子を金属容器内に搭載したモジュールの状態で市販されており、このような熱電素子モジュールを上記アニール装置に適用する場合には、基板が載置されるプレートと冷却水路を形成したプレートとの間に多数の熱電素子モジュールを並べて密着させることが考えられる。
特開2001−85408号公報
しかしながら、このように市販の熱電素子モジュールを用いる場合には、熱電素子とサセプタおよび冷却水プレートとの密着性が不十分とはいえず、熱抵抗を抑えることができない。また、市販の熱電素子モジュールは、配線端子と内部の熱電素子との間の密着性が十分でなく、電気抵抗が高くならざるを得ない。このため、熱電素子の機能を十分に発揮させることができず、制御性良く迅速な昇降温を十分に達成することができない。さらに、市販の熱電素子モジュールは、内部がブラックボックス化されているため、発生する熱による変形に応じた素子の耐久性を持たせることが困難である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、熱電素子を用いて制御性良く基板の昇降温を行うことができ、発生する熱による熱電素子の耐久性が高い基板載置台を提供することを目的とする。また、このような基板載置台を搭載した熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点では、基板を載置する載置面を有する載置プレートと、前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、前記載置プレートと前記熱電素子との間に介在された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンとを具備し、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする基板載置台を提供する。
本発明の第2の観点では、基板を載置する載置面を有する載置プレートと、前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、前記載置プレートに対向して設けられ、前記熱電素子を支持する支持プレートと、前記載置プレートと前記熱電素子との間、および前記支持プレートと前記熱電素子との間に形成された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンとを具備し、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする基板載置台を提供する。
本発明の第3の観点では、被処理基板を収容する処理容器と、前記処理容器内に設けられ、被処理基板を載置する基板載置台と、前記基板載置台上の被処理基板を加熱するための加熱手段と、前記被処理基板を冷却するための冷媒流路とを具備し、被処理基板を加熱して熱処理を施す熱処理装置であって、前記基板載置台は、被処理基板を載置する載置面を有する載置プレートと、前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、前記載置プレートと前記熱電素子との間に介在された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンとを有し、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする熱処理装置を提供する。
本発明の第4の観点では、被処理基板を収容する処理容器と、前記処理容器内に設けられ、被処理基板を載置する基板載置台と、前記基板載置台上の被処理基板を加熱するための加熱手段と、前記被処理基板を冷却するための冷媒流路とを具備し、被処理基板を加熱して熱処理を施す熱処理装置であって、前記基板載置台は、被処理基板を載置する載置面を有する載置プレートと、前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、前記載置プレートに対向して設けられ、前記熱電素子を支持する支持プレートと、前記載置プレートと前記熱電素子との間、および前記支持プレートと前記熱電素子との間に形成された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンとを有し、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする熱処理装置を提供する。
上記本発明の第1〜第4の観点において、前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを選択的に結晶成長させ、さらに当該配線パターンの面に前記熱電素子を選択的に結晶成長させることにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとを一体に形成させることができる。
また、前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを形成するための金属層を介して前記熱電素子を形成するための熱電素子プレートを接着し、前記金属層および前記熱電素子プレートをエッチングして熱電素子および配線パターンを形成することにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとを一体に形成させることができる。
さらに、前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを形成するための金属層を介して前記熱電素子を形成するための熱電素子層をCVDまたはPVDにより形成し、前記金属層および前記熱電素子層をエッチングして熱電素子および配線パターンを形成することにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとを一体に形成することができる。
前記熱電素子としては、1個のP型熱電素子と1個のN型熱電素子とにより構成されているものが例示される。この場合に、前記熱電素子としては6角形状を有するものを用いることができる。
上記本発明の第1または第2の観点において、基板載置台を、前記支持プレート側に設けられた冷媒流路をさらに有するものとすることができる。
上記本発明の第3または第4の観点において、冷媒流路を、前記基板載置台の前記支持プレート側に設けるようにすることができる。また、前記加熱手段としては、前記処理容器の天井部に透過窓を介して設けられた加熱ランプを有するものを用いることができる。
本発明によれば、基板載置台を、基板を載置する載置面を有する載置プレートと、前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、前記載置プレートと前記熱電素子との間に介在された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンとを有する構造とし、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されているようにしたので、熱電素子と載置プレートとの間の良好な熱伝達を確保することができるとともに、配線パターンにより良好な導電性を確保することができ、熱電素子の機能を有効に発揮させることができる。このため、制御性良く迅速な基板の昇降温を行うことができる。また、熱電素子を、予め熱膨張率の差による熱応力を緩和可能なパターンで配置することができ、発生する熱に対する素子の耐久性を高くすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置を示す断面図、図2は図1の熱処理装置の載置部材を拡大して示す断面図である。
である。
図1に示すように、この熱処理装置100は、例えばアルミニウムで構成された円筒状の筐体1を有している。この筐体1の天井部は開口されており、この開口を覆うようにシール部材2を介して透明な板状をなす透過窓3が気密に設けられている。一方、筐体1の底部も開口されており、この開口を覆うようにシール部材5を介してアルミニウム製の肉厚な底板4が気密に設けられている。これら筐体1、透過窓3および底板4により内部に気密な処理空間Sを有する処理容器が構成されている。
底板4の上には、透過窓3に対向するように被処理基板である半導体ウエハWを載置する円板状の載置部材10が密着された状態で設けられている。載置部材10はウエハWを載置する載置面を有する載置プレート11と、この載置プレート11に対向して設けられた支持プレート12と、これらの間に設けられた多数の熱電素子13とを有している。熱電素子13としては、例えばペルチェ素子を挙げることができる。載置プレート11および支持プレート12はAlN等、熱伝導率の高い材料で構成されている。
上記底板4内には冷却媒体である冷却水が通流する冷却水流路15が設けられており、図示しない冷却水供給源から冷却水導入管16を介して冷却水流路15に冷却水が供給され、冷却水排出管17を介して冷却水流路15内の冷却水が排出されるようになっている。このように冷却水を通流させることにより、ウエハWを迅速に冷却可能となっている。すなわち、底板4は冷却水ジャケットとしても機能する。そして、上記載置部材10と冷却水ジャケットとして機能する底板4とでウエハ載置台を構成している。
筐体1の側壁には、ウエハWを搬入出するための搬出入口21が設けられ、この搬入出口21はゲートバルブ22によって開閉される。また、筐体1の側壁には、熱処理時に必要な処理ガスを処理空間Sに供給するガスノズル23が設けられている。また、底板4には排気管24が接続されており、この排気管24を介して図示しない排気装置により処理空間S内が真空排気可能となっている。
載置部材10および底板4には、ウエハ昇降ピン26が挿通されており、載置部材10のウエハW載置面に対して突没可能に設けられている。そして、このウエハ昇降ピンを上昇した状態でウエハWの受け渡しが行われる。
透過窓3の上方には、ウエハ加熱部30が設けられている。ウエハ加熱部30は、山形のハウジング31と、ハウジング31の中央の頂上部の内側に設けられた加熱ランプ32とを有している。ハウジング31の内側には光反射鏡33が形成されている。
なお、筐体1と底板4、および筐体1とハウジング31は、ボルト35により締結されている。また、透過窓3は、ハウジング31が筐体1に締結された際に、ハウジング31により固定されるようになっている。
載置部材10の熱電素子13には熱電素子計測制御部41が接続されており、この熱電素子計測制御部41により、熱電素子13への給電を制御するようになっている。一方、ウエハ加熱部30の加熱ランプ32には加熱ランプ制御部42が接続されており、この加熱ランプ制御部42により、加熱ランプ32への給電を制御するようになっている。
載置部材10は、図2に示すように、ウエハ載置面を有する載置プレート11と、冷却水ジャケットとして機能し、熱電素子13を支持する機能を有する底板4側の支持プレート12との間に、多数の熱電素子13が設けられて構成されており、載置プレート11および支持プレート12の内側(熱電素子側)には、それぞれ、これら熱電素子13に給電するための配線パターン11a,12aが形成されている。これら配線パターン11a,12aは、P型熱電素子13aとN型熱電素子13bとが順次直列に接続されるように形成されている。
熱電素子13は、図3に示すように、P型熱電素子13aとN型熱電素子13bとからなっており、これらが合わさって六角形状をなしている。このように熱電素子13を六角形状とすることにより、熱電素子13を充填性良く配置することができ、熱電素子13の効率を高めることができる。
本実施形態において、上記載置プレート11と、配線パターン11aと、熱電素子13とは一体に形成されている。これらを一体に形成する具体的な手法としては、以下の(1)〜(4)に示すようなものを例示することができる。
(1)気相成長等による結晶成長
載置プレート11として絶縁性の単結晶基板を用い、まず、図4の(a)に示すように単結晶基板からなる載置プレート11の上に配線パターン11aとなる金属を選択的に結晶成長させ、さらに、図4の(b)に示すように配線パターン11aの上にP型半導体材料およびN型半導材料を選択的に結晶成長させてP型熱電素子13aとN型熱電素子13bとからなる熱電素子13を形成する。もちろん、Si等の半導体を選択的に成長させて素子前駆体を形成した後、イオン注入してP型熱電素子13aとN型熱電素子13bを形成するようにしてもよい。
(2)貼り合わせ
例えば絶縁性材料からなるインゴットをスライスしたものを載置プレート11とし、まず、図5の(a)に示すように、この載置プレート11に配線パターン11aを形成するためのメッキ層51を形成し、次いで、図5の(b)に示すように、熱電素子13を構成する半導体材料、例えばSiからなるインゴットをスライスした熱電素子プレート52を準備し、その熱電素子プレート52とメッキ層51とをプラズマ表面処理して常温接合する。その後、図5の(c)に示すように、熱電素子プレート52をウエットエッチングして素子前駆体53を形成し、引き続き図5の(d)に示すように、素子前駆体53にイオン注入してP型熱電素子13aとN型熱電素子13bとからなる熱電素子13とする。次いで、図5の(e)に示すように、メッキ層51をエッチングして配線パターン11aを形成する。なお、メッキ層51を形成する代わりに金属箔を用いてもよい。
(3)CVD
例えば絶縁性材料からなるインゴットをスライスしたものを載置プレート11とし、まず、図6の(a)に示すように、この載置プレート11にCVDにより配線パターン11aを形成するための金属層54を形成し、次いで図6の(b)に示すように、金属層54の上にCVDにより熱電素子13を構成する半導体材料、例えばSiからなる熱電素子層55を形成する。その後、図6の(c)に示すように、熱電素子層55をウエットエッチングして素子前駆体56を形成し、引き続き図6の(d)に示すように、素子前駆体56にイオン注入してP型熱電素子13aとN型熱電素子13bとからなる熱電素子13とする。次いで、図6の(e)に示すように、金属層54をエッチングして配線パターン11aを形成する。なお、金属層54は、めっきやPVD等の他の方法で形成してもよい。
(4)PVD
例えば絶縁性材料からなるインゴットをスライスしたものを載置プレート11とし、まず、図7の(a)に示すように、この載置プレート11にスパッタリングにより配線パターン11aを形成するための金属層57を形成し、次いで図7の(b)に示すように、金属層57の上にスパッタリングにより熱電素子13を構成する半導体材料、例えばSiからなる熱電素子層58を形成する。その後、図7の(c)に示すように、熱電素子層58をウエットエッチングして素子前駆体59を形成し、引き続き図7の(d)に示すように、素子前駆体59にイオン注入してP型熱電素子13aとN型熱電素子13bとからなる熱電素子13とする。次いで、図7の(e)に示すように、金属層57をエッチングして配線パターン11aを形成する。なお、熱電素子層58はスパッタリング以外のPVDで形成してもよい。また、金属層57は、スパッタリング以外のPVD、めっき、CVD等の他の方法で形成してもよい。
以上のようにして、載置プレート11、配線パターン11a、および熱電素子13を一体的に形成した後、配線パターン12aが形成された支持プレート12を熱電素子13の開放端に当接するように配置して、熱電素子13を載置プレート11と支持プレート12との間に挟んだ状態とし、これらを指定トルクで締め、支持プレート12が配線パターン12aを介して熱電素子13と密着した状態とし、載置部材10が形成される。
図8に示すように、熱電素子13への給電は、同心円状の3つのゾーンに分けて行われるようになっている。すなわち、載置部材10における中央部に対応する中央ゾーン61、その外側の中間ゾーン62、さらに最外側の外側ゾーン63を有し、熱電素子計測制御部41により、これら3つのゾーンの熱電素子13への給電制御がおのおの独立して行われるようになっている。
このように構成される熱処理装置100においては、まず、ゲートバルブ22を開にした状態で、搬入出口21から被処理基板であるウエハWを処理空間S内に搬入し、突出した状態の昇降ピン26の上にウエハWを載置し、その後昇降ピン26を下降させて載置部材10上に載置するとともに、ゲートバルブ22を閉じ、処理空間Sを密閉空間とする。
そして、図示しない処理ガス供給源からガスノズル23を介して処理空間Sに処理ガスとして例えばNガスまたはArガスを所定の流量で導入するとともに、排気管24を介して処理空間Sを真空排気して所定の圧力、例えば1〜100Paとする。
次いで、加熱ランプ制御部42からの指令に基づいて加熱ランプ32を点灯させ、ウエハWの加熱を開始するとともに、熱電素子計測制御部41からの指令に基づいて熱電素子13によりウエハWの加熱制御を行い、例えば500〜1000℃まで急速加熱を行う。この場合に、ランプ加熱に加えて熱電素子13によっても加熱を行うため、設定した昇温スケジュールに対応して制御性良くウエハWを昇温することができる。
加熱終了後、急速に冷却するため、熱電素子計測制御部41から加熱の時と逆の電圧を熱電素子13に印加し、ウエハWに冷熱を供給し、かつ冷却水流路15に冷却水を流すことにより、熱電素子13から熱を除去して急速冷却を行う。
この場合に、本実施形態では、載置プレート11と、配線パターン11aと、熱電素子13とを一体に形成し、さらに支持プレート12を配線パターン12aを介して熱電素子13に密着させた構造としたので、従来の熱電素子モジュールを用いる場合のような密着性が低いという問題が解消され、載置プレート11および支持プレート12と熱電素子13の間の熱抵抗を格段に小さくすることができ、熱伝達性を著しく向上させることができる。また、載置プレート11および支持プレート12の熱電素子側の面に複数の熱電素子13に給電するための配線パターン11a,12aを設けたので、従来の熱電素子モジュールを用いる場合と比較して、熱電素子13の給電部分の電気抵抗を著しく少なくすることができる。このように、従来、熱電素子モジュールを用いていた場合の熱抵抗および電気抵抗の問題を解消することができるので、熱電素子13の機能を有効に発揮させることができ、制御性良く迅速なウエハWの昇降温を行うことができる。また、従来の熱電素子モジュールを用いた場合には、熱による熱電素子の変形を予想することができず、熱電素子に熱変形に応じた耐久性を持たせることが困難であったが、本実施形態の場合には、熱電素子13を載置プレート11および支持プレート12の間に直接配置するようにしたので、熱電素子13を、予め熱膨張率の差による熱応力を緩和可能なパターンで配置することができ、発生する熱に対する熱電素子13の耐久性を高くすることができる。
なお、従来の熱電素子モジュールでは、200℃程度の加熱への適用が限界であったが、本実施形態のように熱電素子モジュールでなく熱電素子13自体を載置プレート11および支持プレート12の間に適切に配置することにより、熱電素子13に供給する電流の密度を上げることができ、500℃以上の高温でも適用可能となる。
このようにして、アニール処理が終了した後、処理空間Sの圧力を調整し、ゲートバルブ22を開放して、ウエハWを搬出し、1枚のウエハの熱処理が終了する。
ところで、従来、この種の熱処理装置において、ウエハ温度の測定は、ウエハ載置台に専用の熱電対またはそれに準じた温度センサーを設置して行う必要があり、測定箇所も数点に限られ、ウエハ接触部全面での温度測定および温度制御を行うことができなかったが、本実施形態のように、ウエハ載置台を構成する載置部材10の全面に熱電素子13を配置した場合には、この熱電素子13の起電力を利用してウエハW全面の温度を測定することができる。
すなわち、ペルチェ素子のような熱電素子は、温度に応じた起電力を発生するため、ウエハW全面に対応するように配置された熱電素子13の起電力を測定することによりウエハW全面の温度を測定することができる。また、温度測定したい箇所の熱電素子の発生起電力を測定することにより、ウエハWの任意の位置の温度を測定することができる。
実際の温度測定に際しては、熱電素子13に電圧を印加して加熱または冷却を行っている途中の所定時間、給電をオフにし、その間に起電力を測定してウエハW全面または任意の位置の温度を測定する。具体例を示すと、測定対象の熱電素子13について、加熱または冷却のために4秒間給電した後、給電を1秒間停止し、その際の起電力を測定することにより温度を測定し、これを繰り返すことにより、5秒毎の温度を測定することができる。
このようにして温度測定を行うことにより、ウエハ全面の温度測定および温度制御を行うことができ、熱処理の面内均一性を向上させることができる。また、従来使用していた熱電対や温度センサーを省略することができ、装置を簡略化することができるので、その分装置コストを低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態においては、支持プレートと冷却水ジャケットを別々に設けたが、支持プレートに冷却水ジャケットを設けるようにしてもよい。また、上記実施形態では、ランプ加熱によりアニール処理を施した場合について示したが、これに限るものではなく、抵抗加熱等の他の加熱手段であってもよいし、成膜処理、パターンエッチング処理、酸化拡散酸処理、改質処理等の他の熱処理にも適用可能である。また、被処理基板として半導体ウエハを例にとって説明したが、液晶表示基板に代表されるフラットパネルディスプレイ基板等、他の基板であってもよい。
本発明の一実施形態に係る熱処理装置を示す断面図。 載置部材に用いられる熱電素子を拡大して示す図。 載置部材に用いられる熱電素子を拡大して示す図。 載置プレートと、配線パターンと、熱電素子とを一体に形成する手法の例を説明するための図。 載置プレートと、配線パターンと、熱電素子とを一体に形成する手法の他の例を説明するための図。 載置プレートと、配線パターンと、熱電素子とを一体に形成する手法のさらに他の例を説明するための図。 載置プレートと、配線パターンと、熱電素子とを一体に形成する手法の別の例を説明するための図。 給電ゾーンを説明するための図。
符号の説明
1…筐体
3…透過窓
4…底板
10…載置部材
11…載置プレート
12…支持プレート
11a,12a…配線パターン
13…熱電素子
13a…P型熱電素子
13b…N型熱電素子
15…冷却水流路
30…加熱部
32…加熱ランプ
41…熱電素子計測制御部
42…加熱ランプ制御部
100…熱処理装置
W…半導体ウエハ(基板)

Claims (17)

  1. 基板を載置する載置面を有する載置プレートと、
    前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、
    前記載置プレートと前記熱電素子との間に介在された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンと
    を具備し、
    前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする基板載置台。
  2. 基板を載置する載置面を有する載置プレートと、
    前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、
    前記載置プレートに対向して設けられ、前記熱電素子を支持する支持プレートと、
    前記載置プレートと前記熱電素子との間、および前記支持プレートと前記熱電素子との間に形成された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンと
    を具備し、
    前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする基板載置台。
  3. 前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを選択的に結晶成長させ、さらに当該配線パターンの面に前記熱電素子を選択的に結晶成長させることにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板載置台。
  4. 前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを形成するための金属層を介して前記熱電素子を形成するための熱電素子プレートを接着し、前記金属層および前記熱電素子プレートをエッチングして熱電素子および配線パターンを形成することにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板載置台。
  5. 前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを形成するための金属層を介して前記熱電素子を形成するための熱電素子層をCVDまたはPVDにより形成し、前記金属層および前記熱電素子層をエッチングして熱電素子および配線パターンを形成することにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板載置台。
  6. 前記支持プレート側に設けられた冷媒流路をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の基板載置台。
  7. 前記熱電素子は、1個のP型熱電素子と1個のN型熱電素子とにより構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の基板載置台。
  8. 前記熱電素子は6角形状を有することを特徴とする請求項7に記載の基板載置台。
  9. 被処理基板を収容する処理容器と、
    前記処理容器内に設けられ、被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記基板載置台上の被処理基板を加熱するための加熱手段と、
    前記被処理基板を冷却するための冷媒流路と
    を具備し、被処理基板を加熱して熱処理を施す熱処理装置であって、
    前記基板載置台は、
    被処理基板を載置する載置面を有する載置プレートと、
    前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、
    前記載置プレートと前記熱電素子との間に介在された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンと
    を有し、
    前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする熱処理装置。
  10. 被処理基板を収容する処理容器と、
    前記処理容器内に設けられ、被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記基板載置台上の被処理基板を加熱するための加熱手段と、
    前記被処理基板を冷却するための冷媒流路と
    を具備し、被処理基板を加熱して熱処理を施す熱処理装置であって、
    前記基板載置台は、
    被処理基板を載置する載置面を有する載置プレートと、
    前記載置プレートの載置面とは反対側の面に設けられた複数の熱電素子と、
    前記載置プレートに対向して設けられ、前記熱電素子を支持する支持プレートと、
    前記載置プレートと前記熱電素子との間、および前記支持プレートと前記熱電素子との間に形成された、前記複数の熱電素子に給電するための配線パターンと
    を有し、
    前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されていることを特徴とする熱処理装置。
  11. 前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを選択的に結晶成長させ、さらに当該配線パターンの面に前記熱電素子を選択的に結晶成長させることにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の熱処理装置。
  12. 前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを形成するための金属層を介して前記熱電素子を形成するための熱電素子プレートを接着し、前記金属層および前記熱電素子プレートをエッチングして熱電素子および配線パターンを形成することにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の熱処理装置。
  13. 前記載置プレートの前記載置面とは反対側の面に前記配線パターンを形成するための金属層を介して前記熱電素子を形成するための熱電素子層をCVDまたはPVDにより形成し、前記金属層および前記熱電素子層をエッチングして熱電素子および配線パターンを形成することにより、前記載置プレートと前記熱電素子とそれらの間の配線パターンとが一体に形成されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の熱処理装置。
  14. 前記冷媒流路は、前記基板載置台の前記支持プレート側に設けられていることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  15. 前記熱電素子は、1個のP型熱電素子と1個のN型熱電素子とで構成されていることを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  16. 前記熱電素子対は6角形状を有することを特徴とする請求項15に記載の熱処理装置。
  17. 前記加熱手段は、前記処理容器の天井部に透過窓を介して設けられた加熱ランプを有することを特徴とする請求項9から請求項16のいずれか1項に記載の熱処理装置。
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