JP2002299319A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2002299319A
JP2002299319A JP2001095809A JP2001095809A JP2002299319A JP 2002299319 A JP2002299319 A JP 2002299319A JP 2001095809 A JP2001095809 A JP 2001095809A JP 2001095809 A JP2001095809 A JP 2001095809A JP 2002299319 A JP2002299319 A JP 2002299319A
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wafer
oxide film
natural oxide
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gas
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Motonari Takebayashi
基成 竹林
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハの温度を迅速に昇降可能な自然酸化膜
除去装置を提供する。 【解決手段】 ウエハに形成された自然酸化膜をリモー
トプラズマドライクリーニング方式で除去する自然酸化
膜除去装置10において、ウエハ1を保持するホルダ1
5のベース16には熱交換器17が設置されたバッファ
板23が敷設され、バッファ板23上にはペルチェ素子
27が使用された複数個の熱電モジュール26が配設さ
れ、熱電モジュール26の上にサセプタ30が設置され
ている。 【効果】 ウエハを熱電モジュールで強制冷却して自然
酸化膜除去ガスによる自然酸化膜の処理能力の低下を防
止する。表面処理膜の昇華に際し、ウエハをランプヒー
タと共に熱電モジュールで加熱して加熱時間を短縮す
る。昇華後にサセプタを熱電モジュールで強制冷却して
次回に処理すべきウエハの待ち時間を短縮する。これら
により、自然酸化膜除去装置のスループットを向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置に関
し、特に、基板を加熱する技術に係り、例えば、半導体
装置の製造方法において半導体ウエハに成膜処理やアニ
ール処理、酸化膜形成処理および拡散処理等の熱処理を
施す際に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造方法において、半導体
ウエハ(以下、ウエハという。)に成膜処理やアニール
処理、酸化膜形成処理および拡散処理等の熱処理を施す
のにバッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置(furnac
e 。以下、熱処理装置という。)が、広く使用されてい
る。
【0003】ところで、半導体装置の製造方法において
は、ウエハが各工程間を移動する際にウエハが大気に晒
されると、大気中の酸素や水分に起因して自然酸化膜が
ウエハの表面に形成されること、並びに、このウエハに
形成された自然酸化膜はウエハによって製造される半導
体装置に悪影響を及ぼすことが、知られている。すなわ
ち、シリコン(Si)の表面の自然酸化膜は不完全な結
晶性を有したシリコン酸化膜であり、熱処理装置のコン
トロールされた熱酸化によって形成されるシリコン酸化
膜と比べると、必然的に膜質が劣るため、例えば、コン
タクトホール底面のシリコンの表面に生成した自然酸化
膜はコンタクト抵抗を増加させる。
【0004】このため、ウエハが熱処理装置によって所
望の熱処理(以下、本処理という。)が施されるに際し
て、ウエハを弗化水素(弗酸。以下、HFという。)に
よって前処理洗浄することにより、ウエハに生成された
自然酸化膜を予め除去することが、一般的に実施されて
いる。ところが、前処理洗浄工程から熱処理装置による
本処理工程に供給される間や、熱処理装置内においてプ
ロセスチューブに搬入される前に、ウエハが大気に接触
すると、1〜2の原子層厚の自然酸化膜が形成されてし
まう。そして、時間の経過に伴って成長する自然酸化膜
を極力抑えるためには、前処理洗浄工程から本処理であ
る熱処理工程までの時間を可及的に短縮する必要がある
ため、工程設計の自由度が小さくなってしまう。
【0005】また、HFによる前処理洗浄はウエット洗
浄であるため、半導体装置の微細化に伴って、微細なト
レンチの洗浄が困難になって来ている。そこで、ドライ
エッチングの原理を利用した前処理洗浄の開発が要望さ
れている。この要望に応える技術として、リモートプラ
ズマドライクリーニング方式による前処理洗浄技術が検
討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リモートプラ
ズマドライクリーニング方式による前処理洗浄技術にお
いては、リモートプラズマが処理室に導入されることに
よってウエハが徐々に温められるため、自然酸化膜の除
去速度が低下してしまう。実験によると、10分間の処
理時間でウエハの温度は70℃になることが確認され
た。また、自然酸化膜除去の後処理のために、ウエハを
ランプによって加熱して熱処理が実施されるが、ウエハ
よりもウエハを保持するサセプタの方が加熱され易いた
め、サセプタが高温になってしまう。サセプタが高温に
なると、次回の自然酸化膜除去処理に際して、サセプタ
が冷却するまでの待ち時間が必要になるため、全体とし
ての処理時間が大幅に増加してしまう。
【0007】本発明の目的は、被処理基板の温度を迅速
に昇降させることができる基板処理装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、被処理基板が当接されるサセプタに熱電半導体素
子が設置されていることを特徴とする。
【0009】前記した手段によれば、熱電半導体素子に
正方向の電流を流すことにより、熱電半導体素子によっ
てサセプタを加熱することができるため、被処理基板を
加熱することができ、熱電半導体素子に逆方向の電流を
流すことにより、熱電半導体素子によってサセプタを冷
却することができるため、被処理基板を強制的に冷却す
ることができる。すなわち、熱電半導体素子への通電方
向を切り換えることにより、被処理基板の温度を迅速に
昇降させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0011】本実施の形態において、本発明に係る基板
処理装置は、ウエハの表面に形成された自然酸化膜をリ
モートプラズマドライクリーニング方式によって除去す
る自然酸化膜除去装置10として、図1に示されている
ように構成されている。
【0012】図1に示されているように、自然酸化膜除
去装置10は自然酸化膜除去処理を実施するための処理
室12を形成したプロセスチューブ11を備えている。
プロセスチューブ11は石英ガラスが使用されて両端が
閉塞した円筒形状に成形されており、中心線が垂直にな
るように縦に設置されている。プロセスチューブ11の
下端閉塞壁の中心線上には支軸13が挿通されており、
支軸13はアクチュエータ14によって回転かつ昇降駆
動されるようになっている。支軸13の上端にはウエハ
を保持するホルダ15が同心円に配されて水平に据え付
けられている。
【0013】図1および図2に示されているように、ホ
ルダ15はウエハ1よりも大径の円盤形状に形成された
ベース16を備えており、ベース16の上面には熱交換
器17が敷設されている。熱交換器17は上面に通水路
19が渦巻き形状に没設された通水路部材18を備えて
おり、通水路部材18はベース16の上面に同心円に埋
め込まれている。通水路19の内外両端には給水管20
および排水管21がそれぞれ接続されており、通水路1
9には熱交換媒体としての水22が給水管20から排水
管21へ流通されるようになっている。通水路部材18
の上面にはバッファ板23が通水路19を塞ぐように被
せ付けられており、バッファ板23はアルミニウム等の
熱伝導率の高い材料が使用されて円板形状に形成されて
いる。ベース16の上面の外周辺部には枠部材24が敷
設されており、枠部材24は例えば、耐熱性および耐弗
素性を有するセラミック等の熱伝導率の低い材料が使用
されて、ベース16の外径に等しい外径と通水路部材1
8の外径に等しい内径とを有する円形リング形状に形成
されている。枠部材24の上面には段差部25が同心円
に没設されている。
【0014】バッファ板23の上面には図3に示された
熱電モジュール26が複数個(本実施の形態では七
個)、全面に対して可及的に均等な分布となるように配
設されている。図3(a)に示されているように、熱電
モジュール26は熱電半導体素子であるペルチェ素子2
7を複数個(本実施の形態では二個)、同一方向に揃え
て積層されており、図3(b)に示されているように並
列に接続されている。ペルチェ素子27はn形半導体側
からp形半導体側へ直流電源28によって直流電流を流
すと、図3(a)に実線矢印で示された方向に熱を伝播
し、図3(b)の切換スイッチ29を切り換えてp形半
導体側からn形半導体側へ直流電流を流すと、図3
(a)に破線矢印で示された方向に熱を伝播するように
なっている。
【0015】図1および図2に示されているように、複
数個の熱電モジュール26の上にはウエハ1を支持する
サセプタ30が敷設されており、サセプタ30はアルミ
ニウム等の熱伝導率の高い材料が使用されて円板形状に
形成されている。サセプタ30はウエハ1に接触して熱
交換するものであり、熱容量が大きいと迅速な熱交換が
得られないため、厚さを5mmに設定して低熱容量に形
成されている。ちなみに、被処理基板としてのウエハ1
の外径が200mmΦである場合には、サセプタ30の
外径は200mmΦに設定される。
【0016】図1に示されているように、処理室12の
天井壁にはランプヒータ31がホルダ15に保持された
ウエハ1を加熱するように対向して吊持されている。プ
ロセスチューブ11の底壁には排気口32が処理室12
に連通するように開設されており、排気口32には真空
ポンプ34に圧力調整ユニット35を介して接続された
排気管33が接続されている。
【0017】プロセスチューブ11の筒壁にはガスを処
理室12へ水平方向に導入するガス導入口36が複数
個、処理室12に連通するようにそれぞれ開設されてお
り、ガス導入口36群のプロセスチューブ11の筒壁の
外面にはプラズマ37の形成領域としてのプラズマ室3
8が設置されている。プラズマ室38のガス導入口36
と反対側にはプラズマ発生装置39が導波管40を介し
て接続されている。プラズマ発生装置39には2.45
GHzのマイクロ波プラズマ発生装置(マグネトロン)
が使用されている。プラズマ室38にはガス供給管41
が接続されており、ガス供給管41は水素(H2 )ガス
(以下、H2 ガスという。)、窒素(N2 )ガス(以
下、N2 ガスという。)および被活性ガスとしての三弗
化窒素(NF3)ガス(以下、NF3 ガスという。)を
供給するように構成されている。
【0018】次に、前記構成に係る自然酸化膜除去装置
の作用を説明する。なお、以下の説明においては、図4
(a)に示されているように、ウエハ1には前段階でコ
ンタクトホール2が形成されており、コンタクトホール
2の底部には自然酸化膜3が発生しているものとする。
【0019】図1に示されているように、自然酸化膜3
を除去すべきウエハ1はウエハ移載装置によってウエハ
搬入搬出口(いずれも図示せず)から搬入されて、ホル
ダ15のサセプタ30の上に移載される。ウエハ移載口
がゲートバルブによって閉じられて処理室12が気密に
維持された状態で、処理室12が真空ポンプ34によっ
て排気管33を介して排気され、ウエハ1を保持したホ
ルダ15がアクチュエータ14によって上昇された後に
回転される。
【0020】一方、図1に示されているように、プラズ
マ室38にはプラズマ37がプラズマ発生装置39によ
って形成されるとともに、H2 ガス、N2 ガスおよびN
3 ガス(以下、原料ガスという。)42が供給され
る。プラズマ室38に供給された原料ガス42はプラズ
マ37によって活性化される。活性化された原料ガス4
2は自然酸化膜除去ガス43となって処理室12の排気
力および原料ガス42の給気力によってプラズマ室38
を処理室12に向かって流れ、ガス導入口36から処理
室12に流れ込む。
【0021】処理室12に流れ込んだ自然酸化膜除去ガ
ス43は処理室12の全体に均等に拡散し、支軸13に
よって回転されているホルダ15に保持されたウエハ1
の全面に均等に接触する。ウエハ1に接触した自然酸化
膜除去ガス43はウエハ1の表面の自然酸化膜3と反応
し、図4(b)に示されているように、Si、N、H、
Fの混合した生成物の膜(以下、表面処理膜という。)
4を形成する。ちなみに、本実施の形態の場合には表面
処理膜は、(NF42 SiF6 、(NF3 )X(Si
3 )Yによって形成されている。
【0022】この反応に際して、熱電モジュール26の
ペルチェ素子27にはn形半導体側からp形半導体側へ
通電されて、図3(a)に実線矢印で示されているよう
に、サセプタ30側からバッファ板23側へ熱が伝播さ
れることにより、サセプタ30に接したウエハ1が熱電
モジュール26によって強制的に冷却され、ウエハ1の
温度が30℃以下に維持される。ちなみに、熱電モジュ
ール26のウエハ1側の冷却面の温度は−10℃にな
り、熱電モジュール26のバッファ板23側の放熱面の
温度は120℃になる。バッファ板23に伝播された熱
はバッファ板23に敷設された熱交換器17によって放
熱されるため、熱電モジュール26は熱電機能を損なう
ことなくウエハ1の温度を30℃以下に強制冷却するこ
とができる。この際、熱電モジュール26の放熱面の温
度は120℃にも達するので、熱交換器17の放熱媒体
としての水22は温度が20℃の水道水等であっても効
率よく放熱することができる。
【0023】以上の表面処理膜を形成するために設定さ
れた処理時間が経過すると、ガス供給管41による原料
ガス42の供給が停止されるとともに、プラズマ発生装
置39の駆動も停止される。また、処理室12の残留ガ
スは処理室12が排気管33によって排気されることに
より排出される。
【0024】残留ガス排出時間が経過すると、ホルダ1
5に保持されたウエハ1がランプヒータ31および熱電
モジュール26によって100℃以上に加熱される。こ
の際には、熱電モジュール26のペルチェ素子27には
p形半導体側からn形半導体側へ通電されて、図3
(a)に破線矢印で示されているように、バッファ板2
3側からサセプタ30側へ熱が伝播されることにより、
サセプタ30に接したウエハ1が熱電モジュール26に
よって強制的に加熱される。ちなみに、熱電モジュール
26のウエハ1側の加熱面の温度は120℃になり、熱
電モジュール26のバッファ板23側の冷却面の温度は
−10℃になる。バッファ板23には熱交換器17によ
って熱が供給されるため、熱電モジュール26は熱電機
能を損なうことなくウエハ1の温度を100℃以上に加
熱することができる。この際、熱電モジュール26の冷
却面の温度は−10℃にも達するので、熱交換器17の
放熱媒体としての水22は温度が20℃の水道水等であ
っても効率よく熱を補給することができる。
【0025】なお、このサセプタ30の昇温時に枠部材
24は熱電モジュール26によって加熱されていないた
め、枠部材24の温度は30℃〜40℃程度になってい
る。しかし、枠部材24は熱伝導率の低い材料によって
形成されており、しかも、ウエハ1およびサセプタ30
の外周の僅かな面積だけで接触していることにより、ウ
エハ1およびサセプタ30の熱を奪うのを抑制すること
ができるため、熱電モジュール26の加熱を効率よく実
行させることができる。
【0026】以上の熱電モジュール26およびランプヒ
ータ31の加熱によって、図4(c)に示されているよ
うに、表面処理膜4は昇華する。この表面処理膜4の昇
華により、ウエハ1の自然酸化膜3が除去されてウエハ
1の表面にはSi面5が露出した状態になる。
【0027】表面処理膜を昇華するために設定された処
理時間が経過すると、熱電モジュール26およびランプ
ヒータ31による加熱が停止され、処理室12の残留ガ
スが排気管33の排気力によって排出される。
【0028】残留ガス排出時間が経過すると、ホルダ1
5の処理済みウエハ1はウエハ移載装置によってディス
チャージングされて、ゲートバルブによって開放された
ウエハ移載口を通じてウエハキャリア(図示せず)に移
載される。以降、前述した作用が繰り返されて複数枚の
ウエハ1が自然酸化膜除去装置10によってバッチ処理
されて行く。
【0029】本実施の形態においては、熱電モジュール
26による加熱が停止された後に、熱電モジュール26
のペルチェ素子27にはn形半導体側からp形半導体側
へ通電されて、図3(a)に実線矢印で示されているよ
うに、サセプタ30側からバッファ板23側へ熱が伝播
されることにより、サセプタ30が熱電モジュール26
によって強制的に冷却される。このようにして熱電モジ
ュール26によってサセプタ30が強制的に冷却される
ことにより、サセプタ30を100℃の昇華温度から3
0℃の自然酸化膜除去ガス43による処理温度まで短時
間で下降させることができるため、次回に処理すべきウ
エハ1をその自然冷却の待ち時間なしにサセプタ30に
移載することができる。
【0030】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0031】1) 自然酸化膜除去ガスによる自然酸化膜
の処理に際して、ウエハを熱電モジュールによって強制
的に冷却することにより、ウエハの温度を30℃以下に
維持することができるため、自然酸化膜除去ガスによる
自然酸化膜の処理速度の低下を防止することができ、単
位時間当たりの処理速度(スループット)を向上させる
ことができる。
【0032】2) 表面処理膜を昇華するための処理に際
して、ウエハをランプヒータと共に熱電モジュールによ
って加熱することにより、加熱時間を短縮することがで
きるため、スループットを向上させることができる。
【0033】3) 表面処理膜の昇華処理後にサセプタを
熱電モジュールによって強制的に冷却することにより、
サセプタを100℃の昇華温度から30℃の自然酸化膜
除去ガスによる処理温度まで短時間で下降させることが
できるため、次回に処理すべきウエハをその自然冷却の
待ち時間なしにサセプタに移載することができ、スルー
プットを向上させることができる。
【0034】4) ウエハを複数個の熱電モジュールによ
ってサセプタを介して冷却および加熱することにより、
複数個の熱電モジュールの温度をサセプタの全面に分散
させることができるため、ウエハを全面にわたって均一
に冷却および加熱することができる。
【0035】5) ウエハを保持したホルダを回転させる
ことにより、自然酸化膜除去ガスをウエハの全面に均等
に接触させることができるため、ウエハの自然酸化膜を
均一に除去することができる。
【0036】6) 枠部材を熱伝導率の低い材料によって
形成することにより、ウエハおよびサセプタの熱を奪う
のを抑制することができるため、熱電モジュールの冷却
および加熱を効率よく実行させることができる。
【0037】なお、図5は処理時間の短縮効果を示す各
グラフであり、(a)は比較例の場合を示しており、
(b)は本実施の形態の場合を示している。
【0038】図5(a)の折れ線と(b)の折れ線とを
結んだ一点鎖線で明らかな通り、本実施の形態によれ
ば、自然酸化膜処理工程全体としての処理時間を比較例
に対して大幅に短縮(約半減)することができる。
【0039】また、図6は熱電モジュールの冷却能力を
示すグラフである。図6において、縦軸にはサセプタの
温度(℃)が取られ、横軸には時間(分)が取られてい
る。破線曲線はサセプタを水冷式の熱交換器によって冷
却した場合を示しており、実線曲線はサセプタを熱電モ
ジュールと水冷式の熱交換器との組み合わせによって冷
却した本実施の形態の場合を示している。
【0040】図6によれば、サセプタを熱電モジュール
と水冷式の熱交換器との組み合わせによって冷却した本
実施の形態の場合はサセプタを水冷式の熱交換器によっ
て冷却した場合に比べて飛躍的に冷却能力が増加するこ
とが、理解される。
【0041】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。
【0042】例えば、熱電モジュールはペルチェ素子を
使用して構成するに限らず、他の半導体熱電素子を使用
して構成してもよい。
【0043】ランプヒータは処理室の内部に設置するに
限らず、処理室の外部に設置してもよいし、他のヒータ
ユニットを使用してもよい。さらに、熱電モジュールの
加熱能力によっては、ランプヒータやヒータユニットは
省略してもよい。但し、ウエハを熱電モジュールと反対
側から非接触にて加熱するヒータユニットを併設した場
合には、ウエハを両面から加熱することができるため、
加熱時間をより一層短縮することができる。
【0044】プラズマ発生装置はマイクロ波プラズマ発
生装置(マグネトロン)を使用するに限らず、誘導結合
型ECRおよびマグネトロン型ECR等を使用してもよ
い。
【0045】熱交換器は前記構造の通水式の熱交換器を
使用するに限らず、通水管をバッファ板の下面に敷設し
た通水式の熱交換器を使用してもよいし、通気(空冷)
式の熱交換器等を使用してもよい。
【0046】前記実施の形態ではウエハに自然酸化膜除
去処理が施される場合について説明したが、被処理基板
はホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパ
クトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
【0047】原料ガスとしては、H2 ガス、N2 ガスお
よびNF3 ガスを使用するに限らず、C26 、O2
Ar、ClF3 、Heや他のハロゲンガス等を使用する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被処理基板の温度を迅速に昇降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である自然酸化膜除去装
置を示す縦断面図である。
【図2】ホルダを示しており、(a)は一部切断平面
図、(b)は正面断面図である。
【図3】熱電モジュールを示しており、(a)は模式
図、(b)は回路図である。
【図4】自然酸化膜除去作用を説明するための各説明図
である。
【図5】処理時間の短縮効果を示す各グラフであり、
(a)は比較例の場合を示しており、(b)は本実施の
形態の場合を示している。
【図6】熱電モジュールの冷却能力を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…ウエハ(基板)、2…コンタクトホール、3…自然
酸化膜、4…表面処理膜、5…Si面、10…自然酸化
膜除去装置(基板処理装置)、11…プロセスチュー
ブ、12…処理室、13…支軸、14…アクチュエー
タ、15…ホルダ、16…ベース、17…熱交換器、1
8…通水路部材、19…通水路、20…給水管、21…
排水管、22…水(熱交換媒体)、23…バッファ板、
24…枠部材、25…段差部、26…熱電モジュール、
27…ペルチェ素子(熱電半導体素子)、28…直流電
源、29…切換スイッチ、30…サセプタ、31…ラン
プヒータ、32…排気口、33…排気管、34…真空ポ
ンプ、35…圧力調整ユニット、36…ガス導入口、3
7…プラズマ、38…プラズマ室、39…プラズマ発生
装置(マグネトロン)、40…導波管、41…ガス供給
管、42…原料ガス、43…自然酸化膜除去ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/26 H01L 21/26 G Fターム(参考) 4K029 AA24 BD01 DA08 EA08 4K030 CA04 CA12 KA24 5F004 AA14 BA03 BB14 BB25 BB26 DA00 DA02 DA17 DA22 DA23 DA24 DA25 DA26 5F045 BB08 DP04 DP28 EB13 EH03 EH17 EH18 EJ03 EJ08 EJ09 EK01 EK12 EM02 EM10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が当接されるサセプタに熱電
    半導体素子が設置されていることを特徴とする基板処理
    装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板が当接されるサセプタに熱電
    半導体素子が設置されているとともに、前記サセプタの
    前記熱電半導体素子と反対側に前記被処理基板を非接触
    にて加熱するヒータユニットが設けられていることを特
    徴とする基板処理装置。
JP2001095809A 2001-03-29 2001-03-29 基板処理装置 Pending JP2002299319A (ja)

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