JP2005123284A - 半導体製造装置 - Google Patents

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豊 稲葉
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Abstract

【課題】急速にウエハを昇降温することが可能な熱処理装置を提供する。
【解決手段】ウエハ116と平行な上面を有する下部ヒータ101を処理室110に水平に固定する。その上方にウエハ116と平行な下面を有する上部ヒータ102を対向配置する。そして、上部ヒータ102と下部ヒータ101との間でウエハ116を保持するウエハリフト部106を設ける。また、ウエハリフト部106を上下に駆動させる第1の駆動機構107と、上部ヒータ102を上下に駆動させる第2の駆動機構109を設ける。予め加熱した上部ヒータ102及び下部ヒータ101でウエハ116をほぼ同時に接触加熱することで急速に昇温することができる。そして、熱処理後は直ちにウエハ116を上部ヒータ102及び下部ヒータ101から離すことができるので、急速に降温することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体装置を製造する半導体製造装置に関し、特にウエハの熱処理装置に関する。
半導体装置の高集積化はいわゆるスケーリング則に従って行われてきた。そして、スケーリング則に従いMOSトランジスタの拡散層は、深さが浅く、かつ拡散層とシリコン基板の境界で不純物濃度が急峻に変化する不純物プロファイルが要求されている。拡散層の形成は、B(ボロン)、P(リン)、As(ヒ素)等の不純物イオンをシリコン基板に注入することにより行われる。不純物イオンの注入はイオン注入装置によって行われ、注入エネルギー等を最適化することで深さが浅く、かつ急峻な不純物プロファイルの拡散層を形成できる。
しかし、イオン注入直後の拡散層は非晶質状態にあるので、活性化アニールと呼ばれる熱処理により、再結晶化と共に不純物イオンを格子位置へ置換しなければならない。活性化アニールを十分に行うためには、一般に900℃以上の高温アニールが必要である。この時、不純物の再拡散が活性化アニールの処理中のみならず、昇温や降温時にも起こり、深さが浅くかつ急峻な不純物プロファイルの拡散層を維持することが困難になる。
従って、急峻な不純物プロファイルを維持するためには、短時間で所望の熱処理温度に達し、かつ熱処理後には急速に降温することで昇温や降温時の不純物の再拡散を抑制する必要がある。すなわち、全体の熱処理時間を短くすることが必要となる。
昇降温速度の速い熱処理装置の一つとして、ランプ加熱方式の熱処理装置がある。この熱処理装置は熱源としてウエハに対向して配置された複数のランプ加熱手段を備えている。ランプ加熱手段としては、ハロゲンランプを用いランプからの光をウエハに照射して加熱する。
しかし、この熱処理装置ではウエハの昇温速度はランプ加熱手段の昇温性能によって制限される。また、複数のランプ加熱手段は性能にばらつきがあり、ランプ加熱手段の配置場所によってウエハに与える熱量も異なる。従って、配置場所ごとに出力を調整する必要があり、ウエハ全体の温度を均一に保つように制御するのが困難となる。また、ウエハの処理温度は、ウエハ裏面側に配置された放射温度計により間接的にのみ知りえるので、実際の処理温度を監視するのも難しい。さらに、複雑な構成のためメンテナンス性も劣り、電気消費量が多く運転コストを上昇させていた。
特許文献1から3には、ヒータを備えた試料台と、その上方に対向配置され、上下駆動可能かつヒータを備えた転写板とにより構成された薄膜形成装置の発明が開示されている。この構成により、加熱された試料台と転写板とでウエハを直接挟み込むことで、ウエハに薄膜を転写することができる。
特開平10−189566号公報 特開2001−135623号公報 特開2001−135634号公報
しかしながら、上記の薄膜形成装置の構成を熱処理装置に利用しようとすると、熱処理後もウエハは試料台上に置かれるので、ウエハの降温速度は試料台の降温性能に制限され熱処理時間が長くなる。さらに、熱処理中も処理室内の雰囲気を制御する必要があるため、一定の窒素や酸素等の処理ガスを流し続けねばならず、処理ガスの消費量が多くなり運転コストの増加を招くという問題がある。
また、半導体装置の製造工程には、熱処理を伴う工程である成膜工程が存在する。成膜工程において、成膜速度の向上は、スループットを高めて生産性を向上するとともに、熱処理時間を短縮することにもなる。
そこで、本発明の課題は、昇降温性能や成膜速度の向上により熱処理時間を短縮することにある。また、本発明の別の課題は、処理ガスの消費量を最小限にする熱処理装置を提供することにある。
この発明に係る半導体製造装置においては、ウエハと平行な上面を有する下部ヒータと、前記下部ヒータの上方に対向配置され、前記ウエハと平行な下面を有する上部ヒータと、前記上部ヒータと前記下部ヒータとの間で前記ウエハを保持する保持機構と、前記保持機構を上下に駆動させる第1の駆動機構と、前記上部ヒータと前記下部ヒータの少なくとも一方を上下に駆動させる第2の駆動機構とを備えるものである。
請求項1に記載の発明に係る半導体製造装置は、ウエハと平行な上面を有する下部ヒータと、前記下部ヒータの上方に対向配置され、上記ウエハと平行な下面を有する上部ヒータと、前記上部ヒータと前記下部ヒータとの間で前記ウエハを保持する保持機構と、前記保持機構を上下に駆動させる第1の駆動機構と、前記上部ヒータと前記下部ヒータの少なくとも一方を上下に駆動させる第2の駆動機構とを備えているので、予め加熱した上部ヒータ及び下部ヒータでウエハをほぼ同時に接触加熱することで急速に昇温が可能となっている。そして、熱処理後は直ちにウエハを上部ヒータ及び下部ヒータから離すことができるので、急速に降温することができる。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る半導体製造装置を示す図である。処理室110の内部に、ウエハ116と平行な上面を有する下部ヒータ101が設置されている。下部ヒータ101は処理室110に支持体(図示せず)によって水平に固定されている。また、下部ヒータ101の下方には、ウエハ116を上部ヒータ102と下部ヒータ101の間に保持するための保持機構としてウエハリフト部106が配置されている。ウエハリフト部106は、下部ヒータ101に対して平行に配置される板部103と、板部103の上面に形成された複数のウエハリフトピン104と、板部103の下面に設けられた支柱105から構成されている。
ウエハリフトピン104は棒状の形状で、長手方向の長さは下部ヒータ101の厚みより長く、板部103の面に対して垂直に形成されている。そして、例えば4つの同一の長さを持つウエハリフトピン104が、板部103の上面の中心から等距離で、板部103の中心を中心とする正方形の各頂点に対応する位置に、かつウエハ116を安定的に保持するためウエハ面内に収まるような範囲に配置されている。すなわち、ウエハリフトピン104上にウエハ116を水平に保持できるように配置されている。
下部ヒータ101にはウエハリフトピン104の配置箇所に合わせて垂直に穴が開けられており、ウエハリフトピン104が下部ヒータ101を貫通するようになっている。支柱105の下端部は処理室110の底面に設置された第1の駆動機構107に接続されている。そして、第1の駆動機構107は支柱105を上下に駆動することが可能な機構を有している。従って、ウエハリフト部106は第1の駆動機構107により上下に駆動することができる。
下部ヒータ101の上方に下部ヒータ101に対向してウエハ116と平行な下面を有する上部ヒータ102が配置されている。上面には支柱108が設けられている。支柱108の上端部は処理室110に設置された第2の駆動機構109に接続されている。
そして、第2の駆動機構109は支柱108を上下に駆動することができる機構を備えている。従って、上部ヒータ102は支柱108を介して上下に駆動できるようになっている。また、処理目的に応じた出力を与えるためのコントローラ115が上部ヒータ102及び下部ヒータ101に接続されている。
処理室110には、窒素や酸素等の処理ガスを導入するため、処理ガスの流量を制御するマスフローコントローラ(Mass Flow Controller)111及びバルブ112等からなるガス制御系113が設けられている。そして、処理室110内の窒素や酸素等の処理ガス、ウエハ116の熱処理時に生じた生成物等の排気ガスを処理室110外に排気するための真空ポンプ(図示せず)等からなる排気系114が設けられている。さらに、処理室110内の雰囲気は、処理室110に設けられた圧力計等(図示せず)により監視され制御されている。
また、処理室110にはウエハ116を処理室内に搬入または搬出するための搬送口(図示せず)が設けられており、ウエハ116を搬入あるいは搬出した後は、搬送口を閉じて処理室110を密閉できるようになっている。そして、処理室110の外部には、ウエハ116を処理室110内に搬送や搬出するための搬送系(図示せず)が設けられている。
ここで、ウエハに直接接する部分である上部ヒータ102及び下部ヒータ101、そしてウエハリフトピン104の材質は、例えば石英のようにウエハを汚染するような不純物が少なく耐熱性に優れた材料であればよい。上部ヒータ102及び下部ヒータ101の表面の面積はウエハ116全面を熱処理するため、少なくともウエハ116の面積より大きくする必要がある。そして、第1の駆動機構107及び第2の駆動機構109は支柱を上下に駆動できるものであればよい。例えば、動力として空気圧や油圧等を利用して構成してもよい。
以下、本実施の形態に係る半導体製造装置の動作について説明する。まず、上部ヒータ102を上方に駆動することにより、上部ヒータ102と下部ヒータ101を離して配置し、被熱処理ウエハ116をウエハリフト部106上へ搬送するための空間を確保する。次に、第1の駆動機構107によりウエハリフト部106を上方に駆動し、ウエハリフトピン104の上部が下部ヒータ101の表面に突出するようにする。
出力コントローラ115を操作して上部ヒータ102及び下部ヒータ101を予め所定の熱処理温度に設定する。次にガス制御系113により所定の処理ガスを処理室110内に導入する。次に処理室110内にウエハ116を搬送する。そして、搬送したウエハ116をウエハリフトピン104の上に載せる。この時、ウエハ116は下部ヒータ101と上部ヒータ102のいずれにも接することなく、ウエハリフトピン104により中空に保持された状態となっている(図1参照)。
次に上部ヒータ102を下方に駆動する。ウエハ116の表面に上部ヒータ102が接するが、ウエハリフト部106を下方に駆動してそのままウエハ116を押し下げる。そして、上部ヒータ102と下部ヒータ101でウエハ116を挟み込んだ位置で上部ヒータ102の駆動を止める。そのまま、上部ヒータ102及び下部ヒータ101でウエハ116を挟み込んだ状態で所定の時間熱処理を行う(図2)。
所定の時間熱処理を行った後、出力コントローラ115により上部ヒータ102及び下部ヒータ101への出力を止める。次に、上部ヒータ102を上方に駆動し、ウエハ116を搬出するために十分な空間を確保する。ウエハリフト部106が上方に駆動しウエハ116を下部ヒータ101から離し、中空に保持する。そのままの状態で待機し、ウエハ116がある程度冷却した後、処理室110の外にウエハ116を搬出する。
本実施の形態によれば、予め加熱した上部ヒータ102及び下部ヒータ101でウエハ116をほぼ同時に接触加熱することができるので、所定の温度までヒータの昇温性能に依らず急速に加熱できる。また、熱処理後直ちにウエハリフトピン104を上部に駆動することにより、ウエハ116を下部ヒータ101から離すことができるので、下部ヒータ101の降温性能に依らず急速に降温することもできる。
なお、本実施の形態は上記の構成に限られるものではない。上記の構成では上部ヒータ102が駆動するように構成したが、下部ヒータ101が駆動するようにしても構わない。また両方が駆動可能になるようにしてもよい。例えば、ウエハリフト部106を固定しておいて、上部ヒータ101と下部ヒータ102を駆動可能にすれば、ウエハ116を上下から同時に挟むようにすることができる。従って、昇温及び降温時間をさらに短くすることができる。
しかし、下部ヒータ101を駆動できるようにすると、下部ヒータ101付近にはウエハリフト部106が設置されているので、下部ヒータ101を駆動する機構を設けるためのスペースの確保が困難となる。構成も複雑になりメンテナンス性も悪化する。
また、ウエハリフト部106も上記の構成に限らない。上部ヒータ102と下部ヒータ101からウエハ116を離して保持できるものであればどのような構成でもよい。
実施の形態2.
図3は実施の形態2に係る半導体製造装置を示す図である。本実施の形態においては、被熱処理ウエハ116を収納するのに十分な面積及び深さを有する溝部203が、下部ヒータ201の上面に設けられている。その他の構成は図1と同一であり、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下、動作について説明する。まず、上部ヒータ202を上方に駆動することにより、上部ヒータ202と下部ヒータ201を離して配置し、被熱処理ウエハ116をウエハリフト部106上へ搬送するための空間を確保する。次に、第1の駆動機構107によりウエハリフト部106を上方に駆動し、ウエハリフトピン104の上部が下部ヒータ201の表面に突出するようにする。
出力コントローラ115を操作して上部ヒータ202及び下部ヒータ201を予め所定の熱処理温度に設定する。そして、ガス制御系113により処理目的に応じた処理ガスを処理室(以下、第1の処理室と呼ぶ)110内に導入する。次に第1の処理室110内にウエハ116を搬送する。そして、搬送したウエハ116をウエハリフトピン104の上に載せる。この時、ウエハ116は下部ヒータ201と上部ヒータ202のいずれにも接することなく、ウエハリフトピン104により中空に保持された状態となっている(図3参照)。
次に上部ヒータ202を下方に駆動する。ウエハ116の表面に上部ヒータ202が接するが、ウエハリフト部106を下方に駆動してそのまま上部ヒータ202が下部ヒータ201に密接するまで押し下げる。
そして、さらにウエハリフト部106を下方に駆動し、ウエハ116を下部ヒータ201上に載せる(図4)。ウエハリフト部106はウエハ116を下部ヒータ201上に載せた段階、またはウエハリフトピン104の先端が下部ヒータ201内に入った段階で下方への駆動を停止する。この時、下部ヒータ201にウエハリフトピン104を通すために設けた穴と、ウエハリフトピン104との隙間はシールされており、隙間を通ってガスが抜けないように構成されている。
下部ヒータ201に溝部203が設けられていることにより、上部ヒータ202と下部ヒータ201が密接した時、下部ヒータ201に設けられた溝部203は密閉空間となる(図4)。以下、この密閉空間を第2の処理室204と呼ぶ。
ウエハ116が第2の処理室204に密閉されると同時に、ガス制御系113からの処理ガスの導入も停止する。そのまま、第2の処理室204内で熱処理を行う。計画した時間熱処理を行った後、出力コントローラ115により上部ヒータ202及び下部ヒータ201への出力を止める。次に、上部ヒータ202が上方に駆動し、ウエハ116を搬出するために十分な空間を確保する。ウエハリフト部106が上方に駆動しウエハ116を下部ヒータ201から離し、中空に保持する。そのままの状態で待機し、ウエハ116がある程度冷却した後、第1の処理室110の外にウエハ116を搬出する。
本実施の形態においては、ウエハ116が第2の処理室204内に収納されるまでの間にのみ処理ガスを導入すれば、所定の雰囲気下での熱処理を行うことができる。従って、第1の処理室110内に導入する処理ガス量を最小限とすることが可能となり、装置を稼動する運転コストを抑えることができる。
なお、本実施の形態においても実施の形態1と同様に、下部ヒータ201を駆動するようにしても、上部ヒータ202と下部ヒータ201の両方を駆動できるようにしてもよい。また、ウエハ116を収納可能な溝部203を上部ヒータ202に設けても、また上部ヒータ202と下部ヒータ201の両方に設けてもよい。
実施の形態3.
図5は実施の形態3に係る半導体製造装置を示す図である。第1の処理室110内の雰囲気は、排気系114により真空状態に保たれており、ウエハ116はまずロードロック室(図示せず)に搬入され、ロードロック室の真空度が第1の処理室110と同程度になった後、第1の処理室内に搬入されるように構成されている。
被熱処理ウエハ116を収納するのに十分な面積及び深さを有する溝部303が、下部ヒータ301の上面に設けられている。実施の形態2と同様に上部ヒータ302と下部ヒータ301が密接した時に溝部303が第2の処理室306となる(図6参照)。
そして、上部ヒータ302及び下部ヒータ301は急速に昇降温できるように構成されている。例えば、ウエハに接する部分を石英板で形成し、その石英板の裏面に複数の管状のランプ加熱手段307を横に並べた構成にする。すなわち、下部ヒータ301は溝部303を有する石英板308とその裏面にランプ加熱手段307が複数配置された構造を有し、上部ヒータ302は石英板309とその裏面にランプ加熱手段307が複数配置された構造を有している(図6参照)。
上部ヒータ302及び下部ヒータ301には、これらの温度を制御するための温度コントローラ304が接続されている。温度コントローラ304は、レシピと呼ばれる計画された処理順序(シーケンス)305に従って、処理時間ごとにランプ加熱手段307への出力を制御することで上部ヒータ302及び下部ヒータ301の温度を制御する。
所定の処理ガスを第2の処理室306内に導入するために、ガス制御系113が下部ヒータ301に直接に接続されている。例えば、下部ヒータ301に溝部303に連通するガス導入口310を開け、ガス制御系113の先端を接続する。そして、導入された処理ガスが第2の処理室306内に封止されるように、下部ヒータ301の近傍にバルブ311が備えられている。その他の構成は図2と同一であり、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
次に本実施の形態に係る半導体製造装置の動作について説明する。ウエハ116を第2の処理室306内に導入する前に、上部ヒータ302及び下部ヒータ301の温度を処理温度より十分に下げておく。上部ヒータ302を上方に駆動することにより、上部ヒータ302と下部ヒータ301を離して配置し、被処理ウエハ116を下部ヒータ302上へ搬送するため空間を確保する。次に、第1の駆動機構107によりウエハリフト部106を上方に駆動し、ウエハリフトピン104の上部が下部ヒータ301の表面に突出するようにする。次に第1の処理室110内にウエハ116を搬送する。そして、搬送したウエハ116をウエハリフトピン104の上に載せる。次に第1の駆動機構107を下方に駆動して、ウエハ116を下部ヒータ301上に置く。
上部ヒータ302が下方に駆動し、第2の処理室306にウエハ116を密閉する。そして、ガス制御系113から熱処理の目的に応じて不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス等)が第2の処理室306内に導入される。その後バルブ311により、第2の処理室306内を密封する。レシピに従って、上部ヒータ302及び下部ヒータ301のランプ加熱手段307への出力を温度コントローラ304により急速に増加させることで、上部ヒータ302及び下部ヒータ301を計画された処理温度まで急速に昇温する。この時、第2の処理室306内は定積状態での温度上昇となり、第2の処理室306内の圧力はウエハ導入時よりも上昇する。
所定の温度における熱処理が終了した後に、上部ヒータ302を上方に駆動する。これにより、第2の処理室306内の圧力が直ちに開放され、ウエハ116の表面の温度が急速に下がることになる。次に、ウエハリフト部106が上方に駆動しウエハ116を下部ヒータ301から離す。そのままの状態で待機し、ウエハ116がある程度冷却した後、第1の処理室110の外にウエハ116を搬出する。
以上のように構成されているので、第2の処理室306内の圧力が熱処理後直ちに開放され、ウエハ116表面上の温度が急速に下がる。そして、ウエハリフト部106を上方に駆動することにより、下部ヒータ301から離すことができるので、従来の大気圧下での熱処理や実施の形態1に比べて降温速度を大きくすることができる。従って、降温中に不純物の再拡散をさらに抑えることができ、急峻な不純物プロファイルを得ることが可能となる。また、第2の処理室306内にのみ処理ガスを流せばよいので処理に必要なガス量を最小限にすることが可能となり、運転コストを抑えることができる。
実施の形態4.
本実施の形態においては、第2の処理室306内に酸化性ガス(酸素や水蒸気等)を導入する構成となっている。その他の構成は実施の形態3と同一であり重複する説明は省略する。
第2の処理室306内にウエハ116を格納した後、ガス制御系113から酸化性ガス(酸素、水蒸気等)が第2の処理室306内に導入される。その後バルブ311により、第2の処理室306内を密封する。レシピに従って、上部ヒータ302及び下部ヒータ301のランプ加熱手段307への出力を温度コントローラ304により急速に増加させる。この時、第2の処理室306は完全に密閉されているので定積状態での温度上昇となり、第2の処理室306内の圧力はウエハ116の導入時よりも上昇する。従って、高圧力、高温かつ酸化性雰囲気の状態で被熱処理ウエハ116の酸化処理が行われる。
以上のように構成されているので、本実施の形態に係る半導体製造装置は高圧雰囲気下で酸化処理ができる。従って、大気圧下での酸化に比べ酸化速度の向上が可能となり、処理時間を短縮できる。また、第2の処理室306内にのみ処理ガスを流せばよいので処理に必要なガス量を最小限にすることが可能となり、運転コストを抑えることができる。
実施の形態5.
本実施の形態においては、処理室303内に熱CVD反応が可能なガスを導入する構成となっている。その他の構成は実施の形態3と同一であり、重複する説明は省略する。
第2の処理室306へウエハ116を格納した後、所望の薄膜を形成するための処理ガスを第2の処理室306内に導入する。例えば多結晶シリコン膜を形成するときは、SiH4(シラン)等、あるいはW(タングステン)膜を形成するときは、WF6ガス等の熱CVD反応可能なガスをガス制御系113から第2の処理室306内に導入する。その後バルブ311により、第2の処理室306内を密封する。
レシピに従って、上部ヒータ302及び下部ヒータ301のランプ加熱手段307への出力をコントローラ304により急速に増加させる。第2の処理室306内は定積状態での温度上昇となり、処理室内の圧力はウエハ導入時よりも上昇する。従って、高圧力、高温雰囲気の状態で被熱処理ウエハの熱CVD反応による成膜処理が行われる。
以上のように構成されているので、本実施の形態に係る半導体製造装置は高圧下で熱CVD処理ができる。従って、従来の大気圧下での熱CVD処理に比べて、CVD堆積速度の向上が可能となり処理時間を短縮できる。第2の処理室306内にのみ処理ガスを流せばよいので処理に必要なガス量を最小限にすることが可能となり、運転コストを抑えることができる。
なお、本実施の形態3から5においては、実施の形態1と同様に、下部ヒータ301を駆動するようにしても、上部ヒータ302と下部ヒータ301の両方を駆動できるようにしてもよい。また、ウエハ116を収納可能な溝部303を上部ヒータ302に設けても、また上部ヒータ302と下部ヒータ301の両方に設けてもよい。そして、上部ヒータ302と下部ヒータ301の加熱手段は急速に昇降温させることが可能であれば、ランプ加熱手段である必要はなく抵抗加熱その他の手段でもよい。
そして、ガス制御系113は第2の処理室306内に処理ガスが導入できるのであればどのように接続されていてもかまわない。例えば上部ヒータ302に溝部が設けられたときは、上部ヒータ302にガス制御系113を接続するようにしてもよい。
実施の形態1に係る半導体製造装置の概略図である。 上部ヒータ及び下部ヒータによってウエハが挟まれた状態を示す概略図である。 実施の形態2に係る半導体製造装置の概略図である。 実施の形態2に係る半導体製造装置の第2の処理室内にウエハが格納された状態を示す概略図である。 実施の形態3から5に係る半導体製造装置の概略図である。 実施の形態3から5に係る半導体製造装置の第2の処理室内にウエハが格納された状態を示す概略図である。
符号の説明
101,201,301 下部ヒータ、102,202,302 上部ヒータ、106 ウエハリフト部、203,303 溝部、110 処理室、113 ガス制御系、114 排気系、204,306 第2の処理室、304 温度コントローラ。

Claims (5)

  1. ウエハと平行な上面を有する下部ヒータと、
    前記下部ヒータの上方に対向配置され、前記ウエハと平行な下面を有する上部ヒータと、
    前記上部ヒータと前記下部ヒータとの間で前記ウエハを保持する保持機構と、
    前記保持機構を上下に駆動させる第1の駆動機構と、
    前記上部ヒータと前記下部ヒータの少なくとも一方を上下に駆動させる第2の駆動機構と、
    を備える半導体製造装置。
  2. 前記第1の駆動機構を備えず、前記第2の駆動機構は前記上部ヒータと前記下部ヒータの両方を上下に駆動させることを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記上部ヒータの前記下面と前記下部ヒータの前記上面の少なくとも一方に前記ウエハを収容する溝部を備える請求項1又は請求項2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記上部ヒータ及び前記下部ヒータを温度制御する温度コントローラーと、
    前記溝部に連通するガス導入口に直接に接続されたガス制御系と、
    前記上部ヒータ、前記下部ヒータ及び前記保持機構を囲う処理室と、
    前記処理室内を真空排気する排気系と、
    をさらに備える請求項3に記載の半導体製造装置。
  5. 前記ガスが不活性ガス、酸化性ガス又は熱CVD反応が可能なガスの何れかであることを特徴とする請求項4に記載の半導体製造装置。
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