JP3207402B2 - 半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法 - Google Patents

半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法

Info

Publication number
JP3207402B2
JP3207402B2 JP29772199A JP29772199A JP3207402B2 JP 3207402 B2 JP3207402 B2 JP 3207402B2 JP 29772199 A JP29772199 A JP 29772199A JP 29772199 A JP29772199 A JP 29772199A JP 3207402 B2 JP3207402 B2 JP 3207402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
heat treatment
semiconductor
temperature
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29772199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001118839A (ja
Inventor
眞嗣 南
Original Assignee
株式会社半導体先端テクノロジーズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社半導体先端テクノロジーズ filed Critical 株式会社半導体先端テクノロジーズ
Priority to JP29772199A priority Critical patent/JP3207402B2/ja
Priority to KR1020000054760A priority patent/KR20010039898A/ko
Publication of JP2001118839A publication Critical patent/JP2001118839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3207402B2 publication Critical patent/JP3207402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02107Forming insulating materials on a substrate
    • H01L21/02109Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates
    • H01L21/02112Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates characterised by the material of the layer
    • H01L21/02123Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates characterised by the material of the layer the material containing silicon
    • H01L21/02164Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates characterised by the material of the layer the material containing silicon the material being a silicon oxide, e.g. SiO2
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02107Forming insulating materials on a substrate
    • H01L21/02225Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer
    • H01L21/02227Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a process other than a deposition process
    • H01L21/02255Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a process other than a deposition process formation by thermal treatment
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体用熱処理装
置および半導体基板の熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の半導体用熱処理装置の全
体構成図を示す。図4に示す従来の半導体用熱処理装置
はロードロック室1および反応炉14を備えている。ロ
ードロック室1の内部には、複数の半導体基板(Siウェ
ハ)2を平行に保持するウェハボート3が配置されてい
る。ウェハボート3の底部には反応管キャップ4が設け
られている。
【0003】ロードロック室1には、ウェハボート3を
搬送するボートエレベータ5が設けられている。ロード
ロック室1と反応炉14との間には、図示しないシャッ
ターにより開閉される反応炉入り口6が設けられてい
る。ウェハボート3は、ボートエレベータ5により反応
炉14に搬入され、また、反応炉14から搬出される。
反応炉入り口6は、ウェハボート3がロードロック室1
にある場合は上記のシャッターにより閉塞され、また、
ウェハボート3が反応炉14に搬入された場合は上述し
た反応管キャップ4によって閉塞される。
【0004】ロードロック室1には窒素導入管7が接続
されている。窒素導入管7には窒素供給システム10が
導通している。ロードロック室1には、窒素導入管7を
介して、窒素供給システム10よりN2ガスを供給する
ことができる。反応炉14には、図示しない酸化ガス供
給システムから酸化ガス(O2、O3、H2Oなど)を供
給することができる。
【0005】従来の半導体用熱処理装置を用いて半導体
基板の酸化処理を行う場合、先ず、処理の対象であるSi
ウェハ2がしかるべき方法でウェハボート3に搬送され
る。ウェハボート3は、ロードロック室1内の雰囲気が
大気からN2等の不活性ガスに置換された後に反応炉1
4に搬送される。
【0006】Siウェハ2の温度が安定するのを待って、
Siウェハ2の昇温が開始される。Siウェハ2は、半導体
用熱処理装置が拡散CVD炉を備える場合は5〜100℃
/min程度の速度で、また、半導体熱処理装置がRTP
(Rapid Thermal Processor)である場合は100℃/mi
n程度の速度で目的温度(例えば900℃)まで昇温さ
れる。
【0007】Siウェハ2が目的温度に到達した後、引き
続き酸化処理が行われる。酸化処理が終了すると、反応
炉14の雰囲気が酸化ガス雰囲気から窒素雰囲気に置換
され、その状態でウェハ温度が所定の取り出し温度まで
下げられる。その後、Siウェハ2は、N2等の不活性ガ
スで満たされたロードロック室1内に取り出され、ロー
ドロック室2で十分に冷却された後しかるべき方法で半
導体用熱処理装置から搬出される。ロードロック室1を
備える半導体用熱処理装置による酸化処理は、上述した
一連の手順で行われるのが一般的である。
【0008】ここで、ロードロック室1内の雰囲気置換
速度を速めるために、真空ポンプで空気を排気する場合
もある。また真空ポンプを持たないロードロック室1を
単にパージボックスと呼ぶ場合もある。このようなロー
ドロック室1を備える半導体用熱処理装置によれば、ウ
ェハボート3が反応炉に挿入される際にその内部に大気
(より具体的には酸素)が巻き込まれることがないた
め、Siウェハ2に余分な酸化膜が形成されるのを防止す
ることができる。このため、ロードロック室1付きの半
導体用熱処理装置は、薄い酸化膜の作成に特に有利であ
るとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の熱処理
を実際のデバイスの製造に適用すると、酸化膜作成に伴
うドーピング不純物の吸出し量の違いに起因する閾値電
圧の変化以外の問題で歩留まりが低下するという問題が
発生する。ロードロック室を用いる熱処理と、ロードロ
ック室を用いない熱処理との相違を熱処理の直後で調査
したところ、ロードロック室を用いる熱処理は、半導体
基板に含まれる小数キャリアのライフタイム、より具体
的には、小数キャリアのそれぞれがキャリアの状態を維
持する時間を著しく低下させる事実があることが実験か
ら明らかとなった。
【0010】以下、従来の熱処理方法で処理した後に少
数キャリアのライフタイムを測定した結果について説明
する。測定器はSEMILAB社製ライフタイムスキャナーWTX
Aを用いた。直径300mmのウェハ全面を2mm角の
単位でスキャンした結果、平均値は36.08μsとな
った。小数キャリアのライフタイムはSiウェハ2に鉄(F
e)等の金属不純物が混入しても減少することが知られ
ており、金属不純物の濃度は所定濃度以下(例えばFeで
換算して10×1010個/cm2以下)に押さえることが
必要である。その規格と同等の状態を実現するためには
小数キャリアのライフタイムが315μs以上必要であ
るといわれており、上述した測定値はその値に比べて著
しく悪い値である。
【0011】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、小数キャリアのライフタイムを低
下させることのない熱処理を行い得る半導体用熱処理装
置を提供することを第1の目的とする。また、本発明
は、小数キャリアのライフタイムを低下させることなく
熱処理を行うための半導体基板の熱処理方法を提供する
ことを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、半導体基板に熱処理
を施すための反応炉と、前記反応炉と導通し得る別室
と、半導体基板を前記別室と反応炉との間で搬送する搬
送機構とを備える半導体用熱処理装置であって、前記別
室にO ガスを導入する酸化ガス導入機構と、前記反応
炉に不活性ガスを導入する不活性ガス導入システムとを
備え、前記反応炉内で半導体基板に酸化処理を施した後
に、基板温度が所定温度に低下するまではその半導体基
板を不活性ガスの雰囲気で満たされた反応炉内で冷却
し、前記所定温度まで冷却された半導体基板を、O
スで満たされた前記別室の内部で更に冷却することを特
徴とする。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体用熱処理装置であって、前記所定温度は、O
ガス雰囲気による酸化の影響が無視できる温度である
ことを特徴とする。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の半導体用熱処理装置であって、前記所定温
度は、700℃であることを特徴とする。
【0015】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4記載の発明は、半導体基板にシリコン酸化膜を
形成するための半導体基板の熱処理方法であって、酸化
ガス雰囲気中で半導体基板を所定の酸化温度に加熱して
前記シリコン酸化膜を形成する酸化ステップと、前記シ
リコン酸化膜の形成後に、基板温度が所定温度に低下す
るまで前記半導体基板を不活性ガス雰囲気中で冷却する
第1冷却ステップと、基板温度が前記所定温度に低下し
た後に、前記半導体基板をOガス雰囲気中で冷却する
第2冷却ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の半導体基板の熱処理方法であって、前記所定温度
は、O ガス雰囲気による酸化の影響が無視できる温度
であることを特徴とする。
【0017】また、請求項6記載の発明は、請求項4ま
たは5記載の半導体基板の熱処理方法であって、前記所
定温度は、700℃であることを特徴とする。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項4乃
至6の何れか1項記載の半導体基板の熱処理方法であっ
て、前記酸化ステップは酸化ガス雰囲気で満たされた反
応炉の中で行われ、前記第1冷却ステップは不活性ガス
で満たされた前記反応炉の中で行われ、前記第1冷却ス
テップの後に、前記反応炉の雰囲気をO ガスに置換す
る置換ステップと、前記置換ステップの後に、前記反応
炉内の半導体基板を、O ガスの雰囲気で満たされた別
室に搬送する搬送ステップと、を含み、前記第2冷却ス
テップはO ガスで満たされた前記別室の中で行われる
ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。図1は本発明の実施の形態1の半導体用熱処理装
置の全体構成図を示す。本実施形態の半導体用熱処理装
置はロードロック室1および反応炉14を備えている。
ロードロック室1の内部には、複数の半導体基板(本実
施形態ではSiウェハ)2を平行に保持するウェハボート
3が配置されている。ウェハボート3の底部には反応管
キャップ4が設けられている。
【0020】ロードロック室1には、ウェハボート3を
搬送するボートエレベータ5が設けられている。ロード
ロック室1と反応炉14との間には、図示しないシャッ
ターにより開閉される反応炉入り口6が設けられてい
る。ウェハボート3は、ボートエレベータ5により反応
炉14に搬入され、また、反応炉14から搬出される。
反応炉入り口6は、ウェハボート3がロードロック室1
にある場合は上記のシャッターにより閉塞され、また、
ウェハボート3が反応炉14に搬入された場合は上述し
た反応管キャップ4によって閉塞される。
【0021】ロードロック室1には窒素導入管7、排気
管8、および酸化ガス導入管9が接続されている。窒素
導入管7には窒素供給システム10が導通している。排
気管8には図示しない真空ポンプが導通している。ま
た、酸化ガス導入管9には、酸素供給システム11、オ
ゾン供給システム12、および水蒸気供給システム13
が、それぞれ切り替えバルブ15を介して導通してい
る。酸化ガス導入管9に導入されるガスは、切り替えバ
ルブ15により選択することができる。反応炉14に
は、図示しない酸化ガス供給システムから酸化ガス(O
2、O3、H2Oなど)を供給することができる。
【0022】以下、図2を参照して、本実施形態の半導
体用熱処理装置を用いた熱処理の手順について説明す
る。図2は、本実施形態の熱処理の過程で実行される一
連の処理のフローチャートである。本実施形態の熱処理
では、先ず、処理の対象であるSiウェハ2がしかるべき
方法でウェハボート3に搭載される(S100)。
【0023】ウェハボート3が反応炉14に挿入される
前に、ロードロック室1内の雰囲気が大気からN2等の
不活性ガスに置換される。上記の雰囲気置換は、ロード
ロック室1を真空引きしながらその内部に窒素を供給す
ることで行われる(S102)。
【0024】ロードロック室1から大気が完全に追い出
され、その雰囲気が窒素に置換された後、その内部を大
気圧に保持しながらSiウェハ2の反応炉14への挿入が
開始される(S104)。反応炉14の雰囲気は、この
時点で窒素雰囲気とされている(S102参照)。
【0025】Siウェハ2の温度が反応炉14の初期温度
に安定するのを待って、Siウェハ2が所定の昇温速度
で、所定の目的温度(例えば900℃)まで昇温される
(S106)。
【0026】ウェハ温度が目的温度に達した後、反応炉
14内に酸化ガスが導入され、Siウェハ2の酸化処理が
開始される(S108)。
【0027】上記の酸化処理が終了すると、反応炉14
の雰囲気が酸化ガス雰囲気から窒素雰囲気に置換され
(S110)、その状態でウェハ温度が所定温度まで、
具体的には700℃程度まで下げられる(第1段階の冷
却:S112)。
【0028】第1段階の冷却が終了すると、反応炉14
およびロードロック室1の雰囲気が窒素から酸化ガスに
置換される(S114)。
【0029】上記の雰囲気置換が終了し、かつ、ロード
ロック室1が大気圧になったことが確認された後、Siウ
ェハ2が反応炉14からロードロック室1に搬出される
(S116)。
【0030】以後、Siウェハ2は、酸化ガスで満たされ
たロードロック室1の中でが十分に冷却された後(第2
段階の冷却:S118)、ロードロック室1から搬出さ
れる。
【0031】ウェハ温度が700℃程度であれば、Siウ
ェハ2が酸化ガス雰囲気にさらされることにより生ずる
酸化反応は無視することができる。従って、上記S11
4で反応炉14およびロードロック室1の雰囲気が窒素
から酸化ガスに置換されても酸化膜の膜厚制御性には何
ら実質的な悪影響は及ばない。
【0032】上述した一連の処理の過程でS108の酸
化処理が終了した時点で、シリコン酸化膜とシリコンと
の境界面は、SiとOとが適正に結合している酸化物(以
下、「Si-O」で表す)と、SiとOとが一部結合の切れた
状態で不完全に結合している酸化物(以下、「Si:O」で
表す)とで平衡している。半導体基板に含まれる小数キ
ャリアはSi:Oに含まれる不完全な結合部に捕獲されるこ
とにより消滅する。従って、小数キャリアのライフタイ
ムはSi:Oが少ないほど長くなる。
【0033】酸化処理が終了した後、Siウェハ2が窒素
雰囲気中で冷却されると、シリコン酸化膜の境界面にお
いてSi:Oが増加する。従って、この場合は小数キャリア
のライフタイムが短くなる。一方、本実施形態の熱処理
のように、酸化処理の後にSiウェハ2が酸化ガスの雰囲
気中で冷却されると、シリコン酸化膜の境界面において
Si-Oが増加する。従って、この場合は小数キャリアのラ
イフタイムが長くなる。
【0034】本実施形態の熱処理方法で処理したSiウェ
ハ2について少数キャリアのライフタイムを測定した結
果、667.9μsであった。尚、測定器はSEMILAB社
製ライフタイムスキャナーWTXAであり、測定は、直径3
00mmのウェハ全面を2mm角の単位でスキャンする
方法で行った。上記の測定結果は、小数キャリアのライ
フタイムとして十分な値である。
【0035】このように、本実施形態の熱処理方法によ
れば、ロードロック室1を用いつつ、小数キャリアのラ
イフタイムの対縮を十分に抑制することができる。従っ
て、本実施形態の熱処理方法によれば、少数キャリアの
ライフタイムの低減を招くことなく、優れた膜厚精度で
シリコン酸化膜を作成することができる。
【0036】実施の形態2. 次に、図3を参照して本発明の実施の形態2の半導体用
熱処理装置について説明する。図3は本実施形態の半導
体用熱処理装置の全体構成図を示す。尚、図3におい
て、図1に示す構成部分と同一または対応する部分には
同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
【0037】本実施形態の半導体用熱処理装置は、2つ
の反応炉14を備えるマルチチャンバー装置である。ま
た、本実施形態の半導体用熱処理装置は、ロードロック
室1、クーリング室16、およびウェハ搬送室17をそ
れぞれ2つずつ備えている。ロードロック室には扉19
が設けられており、その内部にはウェハカセット18が
配置されている。同様に反応炉14の内部、およびクー
リング室16の内部にもSiウェハ2を保持するためのウ
ェハカセットが配置されている。本実施形態の半導体用
熱処理装置は、ウェハ搬送室17を介して、ロードロッ
ク室1、反応炉14およびクーリング室16の相互間で
Siウェハ2を搬送することができる。
【0038】半導体用熱処理装置が備える全てのチャン
バー、すなわち、反応炉14、ロードロック室1、クー
リング室16およびウェハ搬送室17には、酸化ガス導
入管6および切り替えバルブ15を介して、酸素供給シ
ステム11、オゾン供給システム12および水蒸気供給
システム13が接続されている。また、それらのチャン
バーには図示しない窒素導入管を介して窒素導入システ
ムが接続されている。従って、半導体用熱処理装置は、
全てのチャンバーに対して酸化ガス(O2、O3、H
2O)および窒素ガスを導入することができる。
【0039】本実施形態の半導体用熱処理装置を用いた
熱処理では、ロードロック室1、ウェハ搬送室17およ
び反応炉14の雰囲気を全て窒素雰囲気とした状態でロ
ードロック室1から反応炉14へSiウェハ2が搬送され
る。反応炉14の雰囲気は、実施の形態1の場合と同様
に、Siウェハ2の酸化処理の終了後に酸化ガスから窒素
に置換される。Siウェハ2は窒素雰囲気に置換された反
応炉14の中で所定温度(700℃程度)まで冷却され
る(第1段階の冷却)。
【0040】第1段階の冷却が終了すると、反応炉1
4、ウェハ搬送室17、クーリング室16およびロード
ロック室18の雰囲気が、窒素から酸化ガスに置換され
る。上記の置換の終了後に、反応炉14からクーリング
室16へウェハ搬送室17を介してSiウェハ2が搬送さ
れ第2段階の冷却が行われる。第2段階の冷却が終了し
た後、Siウェハ2はクーリング室16からロードロック
室1へ搬出される。
【0041】本実施形態の熱処理によれば、実施の形態
1の場合と同様にSiウェハ2の酸化処理が終了し、ウェ
ハ温度が700℃程度に低下した後に、Siウェハ2を酸
化ガス雰囲気中で冷却することができる。従って、本実
施形態の熱処理によれば実施の形態1の場合と同様に、
シリコン酸化膜とシリコンとの境界におけるSi:Oを減ら
して小数キャリアのライフタイムの減少を防ぐことがで
きる。
【0042】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項
乃至3の何れか1項記載の発明によれば、基板が所定温
に達するまでは反応炉内で不活性ガス雰囲気中で半導
体基板を冷却することができる。この場合、冷却過程で
酸化処理が進行しないため、酸化膜の膜厚を精度良く管
理することができる。また、基板温度が所定温度に達し
た後に、別室において、半導体基板をO ガス雰囲気中
で更に冷却することができる。この際、シリコン酸化膜
に含まれるシリコンと酸素との不完全な結合が完全な結
合に変化するため小数キャリアのライフタイムの減少が
防止できる。
【0043】請求項4乃至6の何れか1項記載の発明に
よれば、熱処理によりシリコン酸化膜を形成した後に、
不活性ガス雰囲気中で半導体基板を冷却することができ
る。この間、酸化処理は進行しないため、高精度な膜厚
制御が可能となる。また、基板温度が所定温度に達した
後にOガス雰囲気中で第2の冷却を行うことができ
る。この際、シリコン酸化膜に含まれるシリコンと酸素
との不完全な結合が完全な結合に変化するため小数キャ
リアのライフタイムの減少が防止できる。
【0044】請求項記載の発明によれば、反応炉と別
室とを利用して、酸化ステップ、第1冷却ステップ、お
よび第2冷却ステップを効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の半導体用熱処理装置
の全体構成図である。
【図2】 図1に示す半導体用熱処理装置を用いて実行
される熱処理の手順を説明するためのフローチャートで
ある。
【図3】 本発明の実施の形態2の半導体用熱処理装置
の全体構成図である。
【図4】 従来の半導体用熱処理装置の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ロードロック室 2 半導体基板(Siウェハ) 3 ウェハボート 4 反応管キャップ 5 ボートエレベータ 6 反応炉入り口 7 窒素導入管 8 排気管 8 酸化ガス導入管 10 窒素供給システム 11 酸素供給システム 12 オゾン供給システム 13 水蒸気供給システム 14 反応炉 15 切り替えバルブ 16 クーリング室 17 ウェハ搬送室 18 ウェハカセット 19 ロードロック室扉

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に熱処理を施すための反応炉
    と、前記反応炉と導通し得る別室と、半導体基板を前記
    別室と反応炉との間で搬送する搬送機構とを備える半導
    体用熱処理装置であって、前記別室にO ガスを導入する酸化ガス導入機構と、 前記反応炉に不活性ガスを導入する不活性ガス導入シス
    テムとを備え、 前記反応炉内で半導体基板に酸化処理を施した後に、基
    板温度が所定温度に低下するまではその半導体基板を不
    活性ガスの雰囲気で満たされた反応炉内で冷却し、 前記所定温度まで冷却された半導体基板を、O ガスで
    満たされた前記別室の内部で更に冷却することを特徴と
    する半導体用熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定温度は、O ガス雰囲気による
    酸化の影響が無視できる温度であることを特徴とする請
    求項1記載の半導体用熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記所定温度は、700℃であることを
    特徴とする請求項1または2記載の半導体用熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】 半導体基板にシリコン酸化膜を形成する
    ための半導体基板の熱処理方法であって、 酸化ガス雰囲気中で半導体基板を所定の酸化温度に加熱
    して前記シリコン酸化膜を形成する酸化ステップと、 前記シリコン酸化膜の形成後に、基板温度が所定温度
    低下するまで前記半導体基板を不活性ガス雰囲気中で冷
    却する第1冷却ステップと、 基板温度が前記所定温度に低下した後に、前記半導体基
    板をOガス雰囲気中で冷却する第2冷却ステップと、 を含むことを特徴とする半導体基板の熱処理方法。
  5. 【請求項5】 前記所定温度は、O ガス雰囲気による
    酸化の影響が無視できる温度であることを特徴とする請
    求項4記載の半導体基板の熱処理方法。
  6. 【請求項6】 前記所定温度は、700℃であることを
    特徴とする請求項4 または5記載の半導体基板の熱処理
    方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化ステップは酸化ガス雰囲気で満
    たされた反応炉の中で行われ、 前記第1冷却ステップは不活性ガスで満たされた前記反
    応炉の中で行われ、 前記第1冷却ステップの後に、前記反応炉の雰囲気をO
    ガスに置換する置換ステップと、 前記置換ステップの後に、前記反応炉内の半導体基板
    を、O ガスの雰囲気で満たされた別室に搬送する搬送
    ステップと、を含み、 前記第2冷却ステップはO ガスで満たされた前記別室
    の中で行われることを特徴とする請求項4乃至6の何れ
    か1項記載の半導体基板の熱処理方法。
JP29772199A 1999-10-20 1999-10-20 半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法 Expired - Fee Related JP3207402B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29772199A JP3207402B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法
KR1020000054760A KR20010039898A (ko) 1999-10-20 2000-09-19 반도체용 열 처리 장치 및 반도체 기판의 열 처리 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29772199A JP3207402B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001118839A JP2001118839A (ja) 2001-04-27
JP3207402B2 true JP3207402B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=17850326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29772199A Expired - Fee Related JP3207402B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3207402B2 (ja)
KR (1) KR20010039898A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10858738B2 (en) * 2018-03-29 2020-12-08 Asm International N.V. Wafer boat cooldown device

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3447707B2 (ja) * 2001-03-02 2003-09-16 三菱電機株式会社 熱処理装置およびこれを用いた熱処理方法
KR100487577B1 (ko) * 2002-11-25 2005-05-06 주식회사 피에스티 반도체 제조장치
KR101150772B1 (ko) * 2005-02-22 2012-06-11 고요 써모 시스템 가부시끼 가이샤 반도체 열처리방법 및 반도체 열처리장치
JP2012195570A (ja) * 2011-03-02 2012-10-11 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置及び基板処理方法
JP5921181B2 (ja) * 2011-12-19 2016-05-24 株式会社日立国際電気 基板処理装置、基板処理方法および半導体装置の製造方法
JP6002587B2 (ja) * 2013-01-21 2016-10-05 株式会社 日立パワーデバイス シリコン基板のライフタイム測定の前処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10858738B2 (en) * 2018-03-29 2020-12-08 Asm International N.V. Wafer boat cooldown device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20010039898A (ko) 2001-05-15
JP2001118839A (ja) 2001-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5217501A (en) Vertical wafer heat treatment apparatus having dual load lock chambers
US7972979B2 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
US6821566B2 (en) Method and apparatus for forming insulating film containing silicon oxy-nitride
US6897162B2 (en) Integrated ashing and implant annealing method
JP3578402B2 (ja) ウェハ処理システム及びウェハ処理方法
JPH04504929A (ja) 基板上の層の蒸着方法及びこのための処理用システム
JP2013084898A (ja) 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
CN111052336A (zh) 基板处理装置、半导体装置的制造方法及程序
JP3207402B2 (ja) 半導体用熱処理装置および半導体基板の熱処理方法
EP1069597A1 (en) Apparatus and method for manufacturing semiconductor device
JP4745247B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH03218017A (ja) 縦型熱処理装置
JP2744933B2 (ja) 縦型処理装置及び処理装置
US6593253B1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP2002100574A (ja) 基板処理装置
JP3130630B2 (ja) 処理装置
JP3102826B2 (ja) 基板処理装置
JP2001148381A (ja) 絶縁膜の形成方法及びその装置
JP2011066187A (ja) 成膜方法及び処理システム
JP2001308085A (ja) 熱処理方法
JP2001217198A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001044193A (ja) シリコン酸化膜およびシリコン窒化酸化膜の形成方法ならびにシリコンウエーハ
JP2001007117A (ja) 処理装置及び処理方法
JP2002151499A (ja) 半導体製造装置
JP2002118105A (ja) 半導体製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees