JP2002100574A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2002100574A
JP2002100574A JP2000290758A JP2000290758A JP2002100574A JP 2002100574 A JP2002100574 A JP 2002100574A JP 2000290758 A JP2000290758 A JP 2000290758A JP 2000290758 A JP2000290758 A JP 2000290758A JP 2002100574 A JP2002100574 A JP 2002100574A
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chamber
wafer
oxide film
gas
boat
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JP2000290758A
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Tetsuya Takagaki
哲也 高垣
Akinori Ishii
昭紀 石井
Unryu Ri
雲龍 李
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハの自然酸化膜による悪影響を防止す
る。 【解決手段】 CVD装置10の筐体11に設置した窒
素ガスパージチャンバ21の上にはCVD膜形成処理室
52と別に、昇華可能生成物形成処理を施す表面処理室
62と昇華処理を施す昇華室72とが設置されており、
各室52、62、72にはウエハ1を保持したボート3
0がボート移送装置28で順次搬入搬出される。表面処
理室62にはプラズマ発生装置が接続された自然酸化膜
除去ガス導入管67が接続され、この導入管67の途中
にはNF3 ガス供給源が接続され、プラズマ発生装置に
はH2 ガス供給源とN2 ガス供給源とが接続されてい
る。 【効果】 ウエハに生成された自然酸化膜を表面処理室
と昇華室とで除去した直後に処理室でCVD膜を形成す
るため、CVD膜に対する自然酸化膜の悪影響を確実に
防止でき、CVD装置および半導体装置の性能、信頼性
を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置に関
し、特に、処理が施される基板(被処理基板)の自然酸
化膜を除去する技術に係り、例えば、半導体装置の製造
工場において半導体ウエハに成膜処理やアニール処理、
酸化膜形成処理および拡散処理等の熱処理を施すのに利
用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造方法において、半導体
ウエハ(以下、ウエハという。)に成膜処理やアニール
処理、酸化膜形成処理および拡散処理等の熱処理を施す
のにバッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置(furnac
e 。以下、熱処理装置という。)が、広く使用されてい
る。
【0003】ところで、半導体装置の製造方法において
は、ウエハが各工程間を移動する際にウエハが大気に晒
されると、大気中の酸素や水分に起因して自然酸化膜が
ウエハの表面に形成されること、並びに、このウエハに
形成された自然酸化膜はウエハによって製造される半導
体装置に悪影響を及ぼすことが、知られている。例え
ば、コンタクトホール底面に生成した自然酸化膜はコン
タクト抵抗を増加させるし、HSG(Hemi Spherrical G
rained) を成長させる前のウエハ表面に自然酸化膜が形
成されると、HSGの成長の障害となる。
【0004】このため、ウエハが熱処理装置によって所
望の熱処理(以下、本処理という。)が施されるに際し
て、ウエハを弗化水素(弗酸。以下、HFという。)に
よって前処理洗浄することにより、ウエハに生成された
自然酸化膜を予め除去することが、一般的に実施されて
いる。ところが、前処理洗浄工程から熱処理装置による
本処理工程に供給される間や、熱処理装置内においてプ
ロセスチューブに搬入される前に、ウエハが大気に接触
すると、1〜2の原子層厚の自然酸化膜が形成されてし
まう。
【0005】従来の熱処理装置として、筐体をロードロ
ック構造や窒素パージ構造に構成して筐体内部への大気
の巻き込みを防止することにより、ウエハが大気に接触
するのを可及的に防止するように構成したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、筐体を
ロードロック構造や窒素パージ構造に構成した熱処理装
置においては、例えば、前処理洗浄工程から熱処理装置
による本処理工程に供給される間にウエハが大気に接触
することによって筐体内部に搬入される以前にウエハに
形成された自然酸化膜は除去することができないし、万
一、筐体内部に侵入した大気によって形成された自然酸
化膜の発生は防止することができないし除去することも
できない。つまり、従来の熱処理装置においては、ウエ
ハに一度発生した自然酸化膜は除去することができない
ため、自然酸化膜による悪影響を充分に防止することが
できないという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、被処理基板の自然酸化膜
による悪影響を充分に防止することができる基板処理装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、プラズマによって活性化された水素ガスおよび窒
素ガスに衝突されて活性化されたハロゲンガスが基板に
接触されて、この基板の自然酸化膜を含む表面に昇華可
能生成物が形成され、この生成物が前記基板が加熱され
て昇華され、その後に、前記基板に所定の処理が施され
ることを特徴とする。
【0009】前記した手段においては、被処理基板に形
成された自然酸化膜は液相を経ずに昇華によって被処理
基板から除去されるため、被処理基板には所定の処理
(本処理)を適正に施すことができる。つまり、前記し
た手段によれば、被処理基板の自然酸化膜による悪影響
を確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0011】本実施の形態において、本発明に係る基板
処理装置は図1〜図3に示されているように、バッチ式
縦形ホットウオール形熱処理装置(furnace) の一例であ
るバッチ式縦形ホットウオール形CVD装置(以下、C
VD装置という。)10として構成されており、基板と
してのウエハ1にCVD膜を被着するのに使用される。
なお、以下の説明において、前後左右は図1を基準とす
る。すなわち、ポッドステージ13側が前側、その反対
側が後側、ノッチ合わせ装置15側が左側、その反対側
が右側とする。
【0012】図1〜図3に示されているように、本実施
の形態に係るCVD装置10は平面視が略長方形の直方
体の箱形状に形成された筐体11を備えている。筐体1
1の前面壁の下部の中央にはウエハ1を出し入れするた
めのウエハ出し入れ口12が開設されており、ウエハ出
し入れ口12の手前にはポッドステージ13が設置され
ている。ポッドステージ13にはウエハ1を搬送するた
めのキャリア(収納容器)としてのFOUP(front op
ening unified pod 。以下、ポッドという。)2が一台
ずつ載置されるようになっている。ポッド2は一つの面
が開口した略立方体の箱形状に形成されており、開口部
にはドア3が着脱自在に装着されている。ウエハのキャ
リアとしてポッドが使用される場合には、ウエハが密閉
された状態で搬送されることになるため、周囲の雰囲気
にパーティクル等が存在していたとしてもウエハの清浄
度は維持することができる。したがって、CVD装置が
設置されるクリーンルーム内の清浄度をあまり高く設定
する必要がなくなるため、クリーンルームに要するコス
トを低減することができる。そこで、本実施の形態に係
るCVD装置1においては、ウエハのキャリアとしてポ
ッド2が使用されている。なお、ポッドステージ13に
はポッド2のドア3を着脱することによってポッド2を
開閉するポッドオープナ(図示せず)が装備されてい
る。
【0013】筐体11の室内におけるウエハ出し入れ口
12の背後にはウエハ移載装置14が設置されており、
ウエハ移載装置14の左側にはノッチ合わせ装置15が
設置され、右側にはクリーンユニット16が設置されて
いる。ウエハ移載装置14はウエハ1をポッドステージ
13とノッチ合わせ装置15と後記するウエハ移載ステ
ージとの間で搬送して、ポッド2とノッチ合わせ装置1
5と後記するボートとの間で移載するように構成されて
いる。
【0014】筐体11の室内におけるウエハ移載装置1
4の後方空間には気密室22を構成した窒素ガスパージ
チャンバ(以下、チャンバという。)21が設置されて
いる。図2に示されているように、チャンバ21の上部
には窒素ガス等の不活性ガス23を供給するための不活
性ガス供給管24が不活性ガス23を気密室22に供給
するように接続されており、チャンバ21の下部には気
密室22を排気するための排気管25が接続されてい
る。つまり、チャンバ21の気密室22は不活性ガス2
3によってパージされるようになっている。チャンバ2
1の前面壁の上部にはウエハ移載口26が気密室22と
筐体11の前側室とを連結させるように開設されてお
り、ウエハ移載口26にはウエハ移載口26を適時に開
閉するゲートバルブ27が装備されている。
【0015】気密室22の中央にはロータリーアクチュ
エータ28aとエレベータ28bとエレベータ28bの
昇降台28cに水平に支持されたアーム28dとを備え
ているボート移送装置28が設置されており、ボート移
送装置28はアーム28dの先端部に水平に固定された
シールキャップ29をロータリーアクチュエータ28a
によって回転させ、エレベータ28bによって昇降させ
るように構成されている。シールキャップ29の上には
ボート30が垂直に立脚されて据え付けられている。ち
なみに、シールキャップ29のボート据え付け構造はボ
ート30の洗浄等のメンテナンスに際しては固定を解除
し得るように構成されている。
【0016】図2に示されているように、ボート30は
上側端板31および下側端板32と、両端板31と32
との間に架設されて垂直に配設された複数本(本実施の
形態では三本)の保持部材33とを備えており、各保持
部材33には保持溝34が複数条(通例、百〜二百
条)、長手方向に等間隔に配されて互いに同一平面内に
おいて開口するようにそれぞれ刻設されている。そし
て、ウエハ1は各保持溝34間に挿入されて水平かつ互
いに中心が揃った状態で整列されて保持される。ボート
30の下側端板32の下には外形が円柱形状の断熱キャ
ップ部35が形成されており、断熱キャップ部35の下
面には円板形状のベース36が突設されている。ベース
36はシールキャップ29の上面に着脱自在に固定され
るようになっている。
【0017】図1に示されているように、気密室22に
おけるボート移送装置28周りには第一〜第四ステーシ
ョン41〜44が反時計回りに設定されており、ボート
移送装置28のロータリーアクチュエータ28aは90
度ずつピッチ回転することにより、ボート30をこれら
ステーション41、42、43、44に順次歩進送りす
るようになっている。第一ステーション41はウエハ1
をボート30に対してチャージおよびディスチャージす
るステーションであり、気密室22の前側中央でウエハ
移載口26に対向する位置に設定されている。第二ステ
ーション42はウエハ1に対して後記する昇華可能生成
物形成処理を実施するステーションであり、第一ステー
ション41に対して90度右側の位置に設定されてい
る。第三ステーション43はウエハ1に対して後記する
昇華処理を実施するステーションであり、第一ステーシ
ョン41に対して180度真後ろの位置に設定されてい
る。第四ステーション44はウエハ1に対して本実施の
形態の本処理である成膜処理を実施するステーションで
あり、第一ステーション41に対して90度左側の位置
に設定されている。
【0018】図3および図4に示されているように、チ
ャンバ21の天井壁における第四ステーション44の真
上には成膜処理を実施するためのプロセスチューブ51
が設置されている。プロセスチューブ51は石英ガラス
が使用されて下端が開口した円筒形状に一体成形されて
おり、中心線が垂直になるように縦に設置されている。
プロセスチューブ51の筒中空部はウエハ1を保持した
ボート30が搬入される処理室52を形成しており、プ
ロセスチューブ51の下端開口はボート30を搬入搬出
するための炉口53を構成している。プロセスチューブ
51の下端面はマニホールド54の上端面にシールリン
グ55を挟んで当接されており、マニホールド54が筐
体11に支持されることにより、プロセスチューブ51
は垂直に支持された状態になっている。マニホールド5
4の側壁には処理室52を所定の真空度に真空排気する
ための排気管56と、処理室52へ原料ガスや窒素ガス
等のガスを導入するためのガス導入管57とが処理室5
2に連通するようにそれぞれ接続されている。プロセス
チューブ51の外部には処理室52を加熱するためのヒ
ータユニット58がプロセスチューブ51を包囲するよ
うに同心円に設備されており、ヒータユニット58は筐
体11に支持されることによって垂直に据え付けられた
状態になっている。
【0019】図3および図4に示されているように、チ
ャンバ21の天井壁における第二ステーション42の真
上には昇華可能生成物処理を実施するための表面処理室
62を形成したプロセスチューブ61が設置されてい
る。プロセスチューブ61は石英ガラスまたはアルミニ
ウムが使用されて下端が開口した円筒形状に一体成形さ
れており、中心線が垂直になるように縦に設置されてい
る。プロセスチューブ61の下端開口はウエハ1を保持
したボート30を搬入搬出するための炉口63を構成し
ている。プロセスチューブ61はマニホールド64の上
端面にシールリング65を挟んで支持されており、マニ
ホールド64の側壁には表面処理室62を排気するため
の排気管66が接続されている。プロセスチューブ61
の筒壁の高さ方向の中間部にはガス導入管67が表面処
理室62に連通するように接続されており、ガス導入管
67の他端にはマグネトロンや高周波発振器等からなる
プラズマ発生装置68が接続されている。ガス導入管6
7のプラズマ発生装置68の途中には三弗化窒素(NF
3 )ガス(以下、NF3 ガスという。)を供給するため
のNF3 ガス供給源69が接続されており、プラズマ発
生装置68には水素(H 2 )ガス(以下、H2 ガスとい
う。)を供給するためのH2 ガス供給源70aと、窒素
(N2 )ガス(以下、N2 ガスという。)を供給するた
めのN2 ガス供給源70bとがそれぞれ接続されてい
る。
【0020】図2および図4に示されているように、チ
ャンバ21の天井壁における第三ステーション43の真
上には昇華処理を実施するための昇華室72を形成した
プロセスチューブ71が設置されている。プロセスチュ
ーブ71は石英ガラスが使用されて下端が開口した円筒
形状に一体成形されており、中心線が垂直になるように
縦に設置されている。プロセスチューブ71の下端開口
はボート30を搬入搬出するための炉口73を構成して
いる。プロセスチューブ71はマニホールド74の上端
面にシールリング75を挟んで支持されている。マニホ
ールド74の側壁には昇華室72を排気するための排気
管76が昇華室72に連通するように接続されている。
プロセスチューブ71の外部には昇華室72を加熱する
ためのランプヒータ等からなるヒータユニット78がプ
ロセスチューブ71を包囲するように同心円に設備され
ており、ヒータユニット78は筐体11に支持されるこ
とによって垂直に据え付けられた状態になっている。
【0021】次に、前記構成に係るCVD装置の作用を
説明する。なお、以下の説明においては、図5(a)に
示されているように、ウエハ1には前段階でコンタクト
ホール4が形成されており、コンタクトホール4の底部
には自然酸化膜5が発生しているものとする。
【0022】図1および図2に示されているように、ウ
エハ1がボート30にウエハ移載装置14によってチャ
ージング(移載)される際には、ポッドステージ13に
供給されたポッド2はドア3をポッドオープナによって
脱装されて開放される。ポッド2が開放されると、ウエ
ハ移載装置14はポッド2のウエハ1をチャンバ21内
の気密室22における第一ステーション41に配置され
た空のボート30へ、ゲートバルブ27によって開放さ
れたウエハ移載口26を通じて移載される。この際、チ
ャンバ21の気密室22は不活性ガス供給管24から供
給された不活性ガス23によってパージされているた
め、大気がウエハ移載口26から侵入することは防止さ
れる。
【0023】予め指定された枚数のウエハ1がボート3
0に移載されると、ボート30を保持したシールキャッ
プ29がボート移送装置28によって90度回動される
ことにより、ボート30は第二ステーション42へ移送
される。続いて、図3に想像線で示されているように、
シールキャップ29がボート移送装置28によって上昇
されることにより、ボート30はプロセスチューブ61
の表面処理室62に搬入(ローディング)される。ボー
ト30が上限に達すると、シールキャップ29の上面の
外周辺部がマニホールド64の下面にシールリング65
を挟んで着座した状態になってマニホールド64の下端
開口をシール状態に閉塞するため、表面処理室62は気
密に閉じられた状態になる。
【0024】表面処理室62がシールキャップ29によ
って気密に閉じられた状態で、表面処理室62が排気管
66によって排気された後に、H2 ガス供給源70aお
よびN 2 ガス供給源70bから所定の流量のH2 ガスお
よびN2 ガスがプラズマ発生装置68にそれぞれ供給さ
れる。プラズマ発生装置68に供給されたH2 ガスおよ
びN2 ガスはプラズマによって活性化され、活性ガス種
が形成される。この活性ガス種は表面処理室62の排気
力によってガス導入管67を表面処理室62に向けて流
れる。このガス導入管67にはNF3 ガスがNF3 ガス
供給源69から供給され、プラズマ発生装置68からの
活性ガス種に添加され、添加されたNF3ガスは活性ガ
ス種によって活性化される。活性化されたNF3 ガス、
2 ガスおよびN2 ガスはガス導入管67から表面処理
室62に供給されて拡散し、ウエハ1の表面の自然酸化
膜5と反応し、図5(b)に示されているように、S
i、N、H、Fの混合した生成物の膜(以下、表面処理
膜という。)6を形成する。この処理中はウエハ1は加
熱されておらず、室温の状態で表面処理膜6が形成され
る。
【0025】以上の表面処理膜を形成するために設定さ
れた処理時間が経過すると、H2 ガス供給源70a、N
2 ガス供給源70bおよびNF3 ガス供給源69による
2 ガス、N2 ガスおよびNF3 ガスの供給が停止され
るとともに、プラズマ発生装置68の駆動も停止され
る。そして、表面処理室62の残留ガスは表面処理室6
2が排気管66によって排気されることにより、排出さ
れる。
【0026】残留ガス排出時間が経過すると、シールキ
ャップ29がボート移送装置28によって下降されるこ
とにより、ボート30が表面処理室62から搬出(アン
ローディング)される。ボート30が搬出された表面処
理室62の炉口63はシャッタ(図示せず)によって閉
鎖される。
【0027】第二ステーション42に下降されたボート
30はシールキャップ29がボート移送装置28によっ
て90度回動されることにより、第三ステーション43
へ移送される。続いて、図2に想像線で示されているよ
うに、シールキャップ29がボート移送装置28によっ
て上昇されることにより、ボート30はプロセスチュー
ブ71の昇華室72に搬入(ローディング)される。ボ
ート30が上限に達すると、シールキャップ29の上面
の外周辺部がマニホールド74の下面にシールリング7
5を挟んで着座した状態になってマニホールド74の下
端開口をシール状態に閉塞するため、昇華室72は気密
に閉じられた状態になる。
【0028】昇華室72がシールキャップ29によって
気密に閉じられた状態で、昇華室72が排気管76によ
って排気された後に、昇華室72がヒータユニット78
によって所定の温度(例えば、100℃)に加熱され
る。この加熱により、図5(c)に示されているよう
に、表面処理膜6は昇華して行く。これにより、ウエハ
1の自然酸化膜5が除去されてウエハ1の表面にはSi
面7が露出した状態になる。なお、以上の自然酸化膜の
除去のプロセスは次のように考えられる。H2 ガス、N
2 ガスおよびNF3 ガスの各活性種が自然酸化膜(Si
2 )と反応してSi、N、H、Fを含む高分子とな
り、この生成物が真空中で100℃以上の熱により昇華
する。
【0029】以上の表面処理膜を昇華するために設定さ
れた処理時間が経過すると、ヒータユニット78の加熱
が停止され、昇華室72の残留ガスが排気管76の排気
力によって排出される。
【0030】残留ガス排出時間が経過すると、シールキ
ャップ29がボート移送装置28によって下降されるこ
とにより、ボート30が昇華室72から第三ステーショ
ン43に搬出(アンローディング)される。ボート30
が搬出された昇華室72の炉口73はシャッタ(図示せ
ず)によって閉鎖される。
【0031】第三ステーション43に下降されたボート
30はシールキャップ29がボート移送装置28によっ
て90度回動されることにより、第四ステーション44
へ移送される。続いて、図3に想像線で示されているよ
うに、シールキャップ29がボート移送装置28によっ
て上昇されることにより、ボート30はプロセスチュー
ブ51の処理室52に搬入(ローディング)される。ボ
ート30が上限に達すると、シールキャップ29の上面
の外周辺部がマニホールド54の下面にシールリング5
5を挟んで着座した状態になってマニホールド54の下
端開口をシール状態に閉塞するため、処理室52は気密
に閉じられた状態になる。
【0032】処理室52がシールキャップ29によって
気密に閉じられた状態で、処理室52が排気管56によ
って排気され、ヒータユニット58によって所定の温度
(例えば、800〜1000℃)に加熱され、所定の流
量の原料ガスがガス導入管57から供給される。これに
より、ウエハ1にはCVD反応によってCVD膜が形成
される。
【0033】所望のCVD膜を形成するために設定され
た処理時間が経過すると、ガス導入管57による原料ガ
スの供給が停止され、処理室52の残留ガスは排気管5
6の排気力によって排出される。その後、シールキャッ
プ29がボート移送装置28によって下降されることに
よって、ボート30が処理室52から第四ステーション
44に搬出(アンローディング)される。ボート30が
搬出された処理室52の炉口53はシャッタ(図示せ
ず)によって閉鎖される。
【0034】第四ステーション44に下降されたボート
30はシールキャップ29がボート移送装置28によっ
て90度回動されることにより、第一ステーション41
へ移送される。第一ステーション41に移送されたボー
ト30の処理済みウエハ1はウエハ移載装置14によっ
てディスチャージングされて、ポッドステージ13の空
のポッド2へ、ゲートバルブ27によって開放されたウ
エハ移載口26を通じて移載される。この際、チャンバ
21の気密室22は不活性ガス供給管24から供給され
た不活性ガス23によってパージされているため、大気
がウエハ移載口26から侵入することは防止される。
【0035】以降、前述した運用が繰り返されてウエハ
1がCVD装置1によってバッチ処理されて行く。
【0036】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0037】1) 例えば、前処理洗浄された後にウエハ
の表面に生成された自然酸化膜を除去してからウエハに
CVD膜を形成することにより、CVD膜に対する自然
酸化膜の悪影響を確実に防止することができるため、C
VD装置の性能および信頼性を高めることができ、ひい
ては、このCVD装置によって処理されたウエハによる
半導体装置の品質および信頼性並びに歩留りを高めるこ
とができる。
【0038】2) 同一のCVD装置内においてウエハに
自然酸化膜除去処理を実施した直後に本処理を続いて実
施することにより、ウエハに自然酸化膜が生成するのを
防止することができるため、前記1)の効果をより一層高
めることができる。
【0039】3) 表面処理室、昇華室および処理室間を
不活性ガスでパージされた気密室によって連絡し、ウエ
ハをこの気密室を通じて各室に搬送することにより、ウ
エハが各室を移動中に自然酸化膜が生成されるのを防止
することができるため、前記1)の効果をより一層高める
ことができる。
【0040】4) 自然酸化膜除去ガスをボートに並べら
れたウエハ群の主面と平行方向に導入することにより、
自然酸化膜除去ガスをウエハの主面全体にわたって均等
に接触させることができるため、ウエハの自然酸化膜を
全体にわたって除去することができる。
【0041】図6は本発明の第二の実施の形態に係るC
VD装置を示す一部切断平面図である。図7は図6のVI
I-VII 線に沿う正面断面図である。
【0042】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、第二ステーション42の上に配置されたプロセスチ
ューブ61の外側にヒータユニット78が設置されるこ
とにより、表面処理室が昇華室を兼ねる自然酸化膜除去
室80として構成されている点である。
【0043】本実施の形態によれば、表面処理室が昇華
室を兼ねる自然酸化膜除去室80として構成されている
ことにより、自然酸化膜除去室80においてウエハ1に
表面処理膜6を形成した後にボート30を移送せずに、
ヒータユニット78によってウエハ1を加熱することに
より、表面処理膜6を昇華することができるため、ボー
ト30の移送時間を短縮してスループットを高めること
ができるとともに、移送中の自然酸化膜生成の機会を減
少させることができる。
【0044】図8は本発明の第三の実施の形態に係るC
VD装置を示す平面図である。図9は図8のIX−IX線に
沿う側面断面図である。
【0045】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、プロセスチューブ61の外側にヒータユニット78
が設置されることにより、表面処理室が昇華室を兼ねる
自然酸化膜除去室80として構成されており、処理室5
2が自然酸化膜除去室80に直列に配置されている点で
ある。
【0046】本実施の形態によれば、自然酸化膜除去室
80において自然酸化膜を除去されたウエハ1はボート
30がそのまま直進されることにより、処理室52に移
されるため、ボート30の移送時間を短縮してスループ
ットを高めることができるとともに、移送中の自然酸化
膜生成を確実に防止することができる。
【0047】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、ウエハに自然酸化膜除去処理を施
した後に水素原子(H)による終端処理を実施してもよ
い。一般に、SiのダングリボンドにHがつく(ターミ
ネイトする)と、大気中の酸素(O2 )や水分(H2
O)によって酸化されないと言われている。但し、本発
明によれば、ウエハに自然酸化膜除去処理が施された直
後に本処理が実施されるので、Hによる終端処理を省略
しても自然酸化膜除去処理後の自然酸化膜の生成は充分
に防止することができる。換言すれば、Hによる終端処
理を施すことにより、自然酸化膜の生成をより一層確実
に防止することができる。
【0049】ウエハを各室に搬入搬出するボートは一台
設置するに限らず、二台以上設置してもよく、二台以上
設置した場合には二台以上のボート移送装置によってそ
れぞれ移送するように構成してもよい。
【0050】本実施の形態ではバッチ式縦形ホットウオ
ール形CVD装置の場合について説明したが、本発明は
これに限らず、バッチ式縦形ホットウオール形拡散装置
等の熱処理装置やその他の基板処理装置全般に適用する
ことができる。
【0051】前記実施の形態ではウエハに熱処理が施さ
れる場合について説明したが、被処理基板はホトマスク
やプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスク
および磁気ディスク等であってもよい。
【0052】NF3 ガスを使用するに限らず、他のハロ
ゲンガスを使用してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自然酸化膜による被処理基板への悪影響を確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるCVD装置を示す
一部省略平面断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う側面断面図である。
【図3】図1のIII-III 線に沿う正面断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う平面断面図である。
【図5】自然酸化膜除去作用を説明するための各説明図
である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係るCVD装置を
示す一部切断平面図である。
【図7】図6のVII-VII 線に沿う正面断面図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態に係るCVD装置を
示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う側面断面図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(基板)、2…ポッド、3…ドア、4…コン
タクトホール、5…自然酸化膜、6…表面処理膜、7…
Si面、10…CVD装置(基板処理装置)、11…筐
体、12…ウエハ出し入れ口、13…ポッドステージ、
14…ウエハ移載装置、15…ノッチ合わせ装置、16
…クリーンユニット、21…窒素ガスパージチャンバ、
22…気密室、23…不活性ガス、24…不活性ガス供
給管、25…排気管、26…ウエハ移載口、27…ゲー
トバルブ、28…ボート移送装置、28a…ロータリー
アクチュエータ、28b…エレベータ 28c…エレベ
ータの昇降台、28d…アーム、29…シールキャッ
プ、30…ボート、31…上側端板、32…下側端板、
33…保持部材、34…保持溝、35…断熱キャップ
部、36…ベース、41〜44…第一〜第四ステーショ
ン、51…プロセスチューブ、52…処理室、53…炉
口、54…マニホールド、55…シールリング、56…
排気管、57…ガス導入管、58…ヒータユニット、6
1…プロセスチューブ、62…表面処理室、63…炉
口、64…マニホールド、65…シールリング、66…
排気管、67…ガス導入管、68…プラズマ発生装置、
69…NF3 ガス供給源、70a…H2 ガス供給源、7
0b…N2 ガス供給源、71…プロセスチューブ、72
…昇華室、73…炉口、74…マニホールド、75…シ
ールリング、76…排気管、78…ヒータユニット、8
0…自然酸化膜除去室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 雲龍 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA14 BA01 BB11 BB19 DA17 DA24 DA25 DB03 EA38 EB02 FA07 5F045 AA03 AA06 AB03 AD12 AD13 AD14 AF03 BB18 CB10 DA51 DP19 DQ05 HA03 HA24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマによって活性化された水素ガス
    および窒素ガスに衝突されて活性化されたハロゲンガス
    が基板に接触されて、この基板の自然酸化膜を含む表面
    に昇華可能生成物が形成され、この生成物が前記基板が
    加熱されて昇華され、その後に、前記基板に所定の処理
    が施されることを特徴とする基板処理装置。
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