JP2005327004A - 減圧弁 - Google Patents

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JP2005327004A JP2004143206A JP2004143206A JP2005327004A JP 2005327004 A JP2005327004 A JP 2005327004A JP 2004143206 A JP2004143206 A JP 2004143206A JP 2004143206 A JP2004143206 A JP 2004143206A JP 2005327004 A JP2005327004 A JP 2005327004A
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Abstract

【課題】 減圧弁の流量特性を改善し、二次圧を流量変動に拘わらず一定に維持できるようにする。
【解決手段】 減圧弁M1は、第2ダイヤフラム50が第2フィードバック室10kと圧力設定ばね60の圧力差にて変位することによりフラッパ42が変位して背圧室10eの室圧が増減し、背圧室10eと第1フィードバック室10fの室圧差にて第1ダイヤフラム30が変位することによりメインバルブ20が変位する。一次ポート10aと二次ポート10bは、常開連通路10r,14a,14bにて常時連通され、この常開連通路から開放ポート10bへの流路10jが分岐されている。この流路10jの開度をメインバルブ20にて調節する。
【選択図】図1

Description

この発明は、減圧弁に関する。
例えば、下掲特許文献等に記載の減圧弁は、第1ダイヤフラムの上面に一次側の背圧をかけ、下面に二次側のフィードバック圧をかけ、この圧力差により第1ダイヤフラムひいてはメインバルブを上下動させ、一次側ポートから二次側ポートへの流路の開度を調節するようになっている。また、第2ダイヤフラムの上面に圧力設定ばねの付勢力を作用させ、下面に二次ポートからのフィードバック圧をかけ、この圧力差により第2ダイヤフラムを上下動させ、これに応じてノズルフラッパの開度ひいては前記一次側背圧を調節するようになっている。これによって、圧力設定ばねの設定ばね力に応じて二次圧を調節することができる。
特開平10−198433号公報 特開2000−86199号公報
上記のような従来の減圧弁では、流量特性があまり良好でなかった。すなわち、二次圧が、流量の増大に伴って低下する傾向があった。特に、大気圧に近い使用圧力下でその傾向が顕著であった。
上記問題点を解決するため、本発明は、ボディを備え、このボディには、
(a)一次ポートと、
(b)二次ポートと、
(c)開放ポートと、
(d)前記一次ポートにオリフィスを介して連なる背圧室と、
(e)前記二次ポートに連なる第1フィードバック室と、
(f)前記二次ポートに連なる第2フィードバック室と、
が形成されるとともに、
(g)メインバルブと、
(h)前記二次ポートの圧力を設定するための圧力設定ばねと、
(i)前記背圧室と第1フィードバック室を仕切り、両室の圧力差にて変位する第1ダイヤフラムと、
(j)前記第2フィードバック室を区画して該室圧を受けるとともにそれと抗する向きに前記圧力設定ばねにて付勢され、両圧力差にて変位する第2ダイヤフラムと、
(k)前記第2ダイヤフラムの変位に応じて開度が調節され、前記背圧室の圧力を逃がすノズルフラッパと、
が収容された減圧弁であって、
前記ボディには、前記一次ポートと二次ポートを常時連通する常開連通路が更に形成され、この常開連通路から前記開放ポートへの流路が分岐されており、
前記メインバルブが、前記第1ダイヤフラムの変位と連動して前記開放ポートへの流路の開度を調節することを特徴とする。
この特徴構成によれば、二次ポートと開放ポートへの分流量を反比例的に調節し、ひいては二次ポートへの流量を調節することにより、二次圧を一定に維持することができ、流量特性を改善することができる。また、二次ポートと開放ポートへの分流比の調節は、背圧室の室圧調節にてパイロット操作できる。背圧室の室圧は、フラッパの微小な変位で調節できる。したがって、圧力設定ばねは、殆ど変位しなくても済み、設定ばね力の変動を極めて小さくできる。よって、圧力設定ばねを小さくすることができ、ひいては、減圧弁全体をコンパクトにすることができる。
前記一次ポートに流量調節バルブを設けるのが望ましい。これによって、必要以上の流量が流れないように制限でき、流体のロスを抑えることができる。
前記ボディには、前記第1ダイヤフラムと前記メインバルブを連繋する連繋部材が、第1ダイヤフラムの変位方向に摺動可能に設けられており、前記メインバルブと前記連繋部材との間に、両者を互いに離間方向に付勢するばねが介在されていることが望ましい。これによって、連繋部材に過大な力が作用するのを防止できる。したがって、連繋部材及びボディの連繋部材摺動用孔を細くすることができ、ひいては、連繋部材の外周面と連繋部材摺動用孔の内周面の間のクリアランスの断面積を小さくすることができ、このクリアランスを介した流体漏れを可及的に防止することができる。
本発明によれば、二次ポートと開放ポートへの分流量を反比例的に調節し、ひいては二次ポートへの流量を調節することにより、二次圧を一定に維持することができ、流量特性を改善することができる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、正圧回路用の減圧弁M1を示したものである。減圧弁M1は、ボディ10を備え、このボディ10に、メインバルブ20、第1ダイヤフラム30、ノズルフラッパ40、第2ダイヤフラム50、圧力設定ばね60が収容されている。ボディ10は、上段ボディ構成部材11と中段ボディ構成部材12と下段ボディ構成部材13を有し、これら構成部材11〜13を上下に重ねることによって構成されている。
下段ボディ構成部材13の例えば左端部には、一次ポート10aが形成され、右端部には、二次ポート10bが形成されている。下段ボディ構成部材13の中央部には、底面から上へ延びる中央孔10cが形成されており、この中央孔10cに左右のポート10a,10bがそれぞれ連なっている。中央孔10cには、大略筒状をなす弁ホルダ14が下から嵌め込まれている。下段ボディ構成部材13の一次ポート10a及び二次ポート10bより上側部には、大気に開放された開放ポート10dが形成されている。なお、開放ポート10dは、一次ポート10a及び二次ポート10bと90度ずれて前後に一対配置されている。開放ポート10dは、中央孔10cの弁ホルダ14より上側部分10jに連なっている。
中段と下段のボディ構成部材12,13の間には、第1ダイヤフラム収容空間が形成され、この空間に第1ダイヤフラム30が収容されている。第1ダイヤフラム30より上側の第1ダイヤフラム収容空間が、背圧室10eとなり、第1ダイヤフラム30より下側の第1ダイヤフラム収容空間が、第1フィードバック室10fとなっている。ボディ構成部材12,13には、一次ポート10aから背圧室10eへ延びる背圧路10gが形成されている。背圧路10gの中途部には、オリフィス81が設けられている。下段ボディ構成部材13には、二次ポート10bから延びるフィードバック路10iが形成されている。フィードバック路10iは、第1フィードバック路10hと第2フィードバック路10mとに分岐している。第1フィードバック路10hが、第1フィードバック室10fに連なっている。
なお、第1ダイヤフラム30の外周縁は、中段と下段のボディ構成部材12,13によって上下から挟まれている。第1ダイヤフラム30は、一対のシェル31,31にて上下から挟まれている。第1ダイヤフラム30及び一対のシェル31,31の中央部には、コア33が設けられている。
中段ボディ構成部材12の上面には凹部が形成され、この凹部に凹板15が嵌め込まれている。この凹板15と上段ボディ構成部材11の間に第2ダイヤフラム収容空間が形成され、この空間に第2ダイヤフラム50が収容されている。第2ダイヤフラム50の周縁部は、上段ボディ構成部材11と中段ボディ構成部材12及び凹板15とによって上下から挟まれている。第2ダイヤフラム50は、一対のシェル51,51にて上下から挟まれている。第2ダイヤフラム50及び一対のシェル51,51の中央部には、コア53が設けられている。コア53は、上側の凹状部材と下側の凸状部材との対からなる凹凸嵌合構造になっている。
第2ダイヤフラム50の下側に、第2ダイヤフラム50より受圧面積が小さい第3ダイヤフラム90が設けられている。これら第2ダイヤフラム50と第3ダイヤフラム90との間の凹板15内の空間が、第2フィードバック室10kとなっている。ボディ構成部材13,12及び凹板15には、前記フィードバック路10iから分岐した第2フィードバック路10mが形成されている。第2フィードバック路10mは、第2フィードバック室10kに連なっている。
なお、第3ダイヤフラム90の外周縁は、凹板15と中段ボディ構成部材12とによって上下から挟まれている。第3ダイヤフラム90の内周縁は、コア53の凹状部材と凸状部材とによって上下から挟まれている。
上段ボディ構成部材11には、第2ダイヤフラム50の収容空間より上側にばね収容室が設けられ、そこに圧縮コイルばねからなる圧力設定ばね60が収容されている。上段ボディ構成部材11の上端部には、ばね力調節ねじ61が設けられている。ばね力調節ねじ61の下端部にばね受け座62が設けられている。このばね受け座61に、圧力設定ばね60の上端部が突き当てられている。また、第2ダイヤフラム50の上側のシェル51上には、ばね受け座63が設けられている。このばね受け座63に、圧力設定ばね60の下端部が突き当てられている。
上段ボディ構成部材11には、圧力設定ばね60の収容空間を大気に開放する大気開放路10nが形成されている。
中段ボディ構成部材12の第3ダイヤフラム90と第1ダイヤフラム30の間に、ノズルフラッパ40が設けられている。ノズルフラッパ40は、筒状をなすノズル41と、このノズル41の上端開口すなわちノズル孔を開閉する球状のフラッパ42と、このフラッパ42を上方に付勢するばね43とを有している。フラッパ42は、ばね43の付勢によって第2ダイヤフラム50のコア53の下端面に突き当たっている。ノズル41の下端開口は、背圧室10eに連なっている。ノズル41と第3ダイヤフラム90及びコア53との間の空間は、ブリード通路10pを介して大気に開放されている。
本発明の最も特徴的な部分について説明する。
下段ボディ構成部材13の中央孔10cの外周面と弁ホルダ14の周壁との間には環状をなす空間10rが形成されている。この環状空間10rの左端部に一次ポート10aが連なり、右端部に二次ポート10bが連なっている。また、弁ホルダ14の周壁の左右両側には、一対の孔14a,14aが形成されている。各孔14a,14aを介して環状空間10rと弁ホルダ14の内部空間14bが連なっている。これによって、一次ポート10aと二次ポート10bが、環状空間10r並びに弁ホルダ14の孔14a,14a及び内部空間14bからなる「常開連通路」を介して、常時連通されている。
弁ホルダ14にメインバルブ20が上下動可能に設けられている。メインバルブ20は、ばね23にて上方に付勢されている。メインバルブ20の上側部に円筒容器状の弁部21が形成さている。弁部21は、中央孔10cの弁ホルダ14より上側部分10j内に配置されている。弁ホルダ14の上端開口部には、弁座14cが形成されている。この弁座14cに弁部21が着座することにより、弁ホルダ14の内部空間14bと弁ホルダ14より上側の孔部分10jとが遮断され、ひいては、一次ポート10aと開放ポート10dが遮断されるようになっている。一方、弁部21が、弁座14cから上へ離座することにより、弁ホルダ14の内部空間14bと上側孔部分10jが連通され、ひいては、一次ポート10aと開放ポート10dが連通されるようになっている。
中央孔10cの弁ホルダ14より上側の孔部分10jは、「常開連通路から分岐して開放ポート10dに連なる流路」を構成している。
メインバルブ20の筒状の弁部21内に小ピストン22が上下スライド可能に収容されている。小ピストン22は、ばね24にて上方に付勢されている。
下段ボディ構成部材13の中央部には、第1フィードバック室10fの底面から中央孔10cの上面へ貫通する縦孔10sが形成されている。この縦孔10sに連繋シャフト35(連繋部材)が上下に摺動可能に嵌め込まれている。連繋シャフト35の上端部は、コア33に突き当たり、下端部は、小ピストン22に突き当たっている。
一次ポート10aには、流量調節バルブ70が設けられている。
上記のように構成された減圧弁M1の動作を、使用例と併せて説明する。
減圧弁M1の一次ポート10aには、コンプレッサ等からなる正の流体圧供給源を接続し、二次ポート10bには、品質検査すべきワークとして例えば自動車エンジンのバルブ等を接続する。ワークへの供給流量が限度を上回らないように、流量調節バルブ70によって流体圧供給源からの流量を上記限度流量に設定しておく。また、ばね力調節ねじ61を回すことにより、圧力設定ばね60のばね力を、所望の二次圧が得られるように調節しておく。
そして、上記流量調節バルブ70にて設定した流量の正圧の流体を、流体圧供給源から一次ポート10aに供給する。この供給流体は、常開連通路10r,14a,14bを経て、二次ポート10bへ流れ、二次ポート10bからワークへ導入される。また、供給流体は、その流体圧によってメインバルブ20を押し上げて弁座14cから離座させる。これによって、供給流体の一部が、弁ホルダ14の内部空間14bから上側の孔部分10jに流出し、開放ポート10dから排出される。
上記と併行して、一次ポート10aの一次圧(正圧)が、背圧路10gを介して背圧室10eに導入され、第1ダイヤフラム30を下に押圧する。同時に、二次ポート10bの二次圧(正圧)が、フィードバック路10i及び第1フィードバック路10hを介して、第1フィードバック室10fに導入され、第1ダイヤフラム30を上に押圧する。
また、二次ポート10bの二次圧は、第2フィードバック路10mを介して、第2フィードバック室10kにも導入され、第2ダイヤフラム50を上に押圧するとともに、それより小さい力で第3ダイヤフラム90を下に押圧する。更に、圧力設定ばね60が、第2ダイヤフラム50を上記所定のばね力で下方に付勢する。これによって、第2ダイヤフラム50は、圧力設定ばね60による下方への付勢力と、第2フィードバック室10kの室圧による第3ダイヤフラム90への押下力を差し引いた押上力とがバランスするように、上下に変位する。この第2ダイヤフラム50の変位に追随して、フラッパ42が上下に変位する。このフラッパ42の変位に応じて、背圧室10e内からブリード通路10pへの圧力逃げ量が増減し、ひいては、背圧室10eの室圧が増減する。この背圧室10eの室圧と第1フィードバック室10fの室圧との差に応じて、第1ダイヤフラム30が上下に変位する。これに伴い、メインバルブ20が上下に変位する。これによって、二次ポート10bひいてはワークに、圧力設定ばね60の設定ばね力に応じた二次圧を印加することができる。
ここで、例えば、自動車エンジンバルブ等からなるワークのバルブ開度を大きくし、ワークでの流量を増大させようとしたとする。すると、第1フィードバック室10f及び第2フィードバック室10kの室圧が低下することになる。第2フィードバック室10kの室圧低下によって第2ダイヤフラム50が下降し、フラッパ42を押し下げる。これにより、背圧室10eの室圧が上昇する。この背圧室10eの室圧上昇と第1フィードバック室10fの室圧低下によって第1ダイヤフラム30が下降し、メインバルブ20を押し下げる。これにより、一次ポート10aから弁ホルダ14の内部空間14bに流れ込んだ供給流体のうち開放ポート10dへ抜けるものの量を減らすことができ、これと反比例して、二次ポート10bへの流量を増大させることができる。これに伴い、第1フィードバック室10f及び第2フィードバック室10kの室圧が低下前の元の大きさに戻る。ひいては、ワークでの流体圧力を流量増大前の大きさにすることができる。
反対に、ワークのバルブ開度を小さくし、ワークでの流量を減少させようとしたとすると、第2フィードバック室10kの室圧上昇によって第2ダイヤフラム50が上昇し、これに伴いフラッパ42が上昇し、背圧室10eの室圧が低下する。この背圧室10eの室圧低下と第1フィードバック室10fの室圧上昇によって第1ダイヤフラム30が上昇し、メインバルブ20が上昇する。これにより、開放ポート10dへの抜け量を増大させ、二次ポート10bへの流量を減少させることができる。これに伴い、第1フィードバック室10f及び第2フィードバック室10kの室圧が低下前の元の大きさに戻る。ひいては、ワークでの流体圧力を流量減少前の大きさにすることができる。
このように、減圧弁M1によれば、ワークでの流体圧力を流量変動に拘わらず一定に維持することができ、流量特性を改善することができる。
二次ポート10bと開放ポート10dへの分流比の調節は、背圧室10eの室圧調節にてパイロット操作でき、背圧室10eの室圧は、フラッパ42の微小な上下動で調節できる。したがって、圧力設定ばね60は、殆ど伸縮しなくても済み、伸縮による設定ばね力の変動を極めて小さくできる。よって、圧力設定ばね60を短くすることができ、ひいては、減圧弁M1全体の上下寸法を小さくすることができる。
減圧弁M1への供給流量は、流量調節バルブ70にて調節することができる。これによって、供給流体の全体流量を調節でき、ワークに必要以上の流量が流れないように制限することができ、ひいては開放ポート10dでの供給流体のロスを抑えることができる。
メインバルブ21が弁座14cに着座している状態で、背圧室10eと第1フィードバック室10fに大きな室圧差が生じて第1ダイヤフラム31が下方に押圧されたときは、連繋シャフト35が、小ピストン22をばね24に抗して押し下げることにより、第1ダイヤフラム31に作用した押下力を吸収することができる。これによって、連繋シャフト35に過大な力が作用するのを防止することができる。したがって、連繋シャフト35及び縦孔10sの径を細くすることができ、ひいては、連繋シャフト35の外周面と縦孔10sの内周面の間の環状クリアランスの断面積を小さくすることができる。この結果、第1フィードバック室10fの流体が、上記環状クリアランスを通って弁ホルダ14の上側より中央孔20に漏れるのを可及的に防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、第1実施形態と機能的に共通する構成要素に関しては、図面に同一符号を付して説明を簡略化する。
図2は、負圧回路用の減圧弁M2を示したものである。減圧弁M2では、前記正圧回路用の減圧弁M1の一対の開放ポートであった部分が一次ポート10aと二次ポート10bになり、一次・二次ポートであった部分が一対の開放ポート10dになっている。一次ポート10aと二次ポート10bは、中央孔10cの弁ホルダ14より上側の孔部分10jを介して常時連なっている。孔部分10jが、「常開連通路」を構成している。開放ポート10dは、環状空間10r、並びに弁ホルダ14の孔14a及び内部空間14bを介して、弁ホルダ14より上側の孔部分10jに連なっている。環状空間10r、孔14a及び内部空間14bは、「常開連通路から分岐して開放ポート10dに連なる流路」を構成している。
一次ポート10aには、流量調節バルブ70が設けられている。
減圧弁M2の背圧路10gは、下段ボディ構成部材13とそれに埋め込まれた通路形成部材80に形成され、第1ダイヤフラム30の下側空間に連なっている。これによって、第1ダイヤフラム30の下側空間が、背圧室10eとなっている。通路形成部材80には、オリフィス81が、背圧路10gの中途部に介在されるようにして形成されている。フィードバック路10iは、下段ボディ構成部材13と中段ボディ構成部材12に形成され、第1フィードバック路10hは、フィードバック路10iから分岐するようにして中段ボディ構成部材12に形成され、第1ダイヤフラム30の上側空間に連なっている。これによって、第1ダイヤフラム30の上側空間が、第1フィードバック室10fとなっている。
第2フィードバック路10mは、中段ボディ構成部材12と上段ボディ構成部材11に形成され、第2ダイヤフラム50より上側の上段ボディ構成部材11の内部空間に連なっている。圧力設定ばね60の上端部のばね受け座62の外周面と、上段ボディ構成部材11の内周面とは、Oリングにてシールされている。これによって、ばね受け座62と第2ダイヤフラム50との間の上段ボディ構成部材11の内部空間が、第2フィードバック室10kとなっている。ばね受け座62は、このシール状態を維持しつつ、調節ねじ61のねじ込みに伴って上下スライド可能になっている。
大気開放路10nは、中段ボディ構成部材12及び凹板15に形成され、第2ダイヤフラム50と第3ダイヤフラム90の間の空間に連なっている。なお、第3ダイヤフラム90は、省略してもよい。
ノズルフラッパ40のノズル41の下端部は、塞がれている。ノズル41の内部空間は通路10tに連なっている。通路10は、ノズル41の周壁、中段ボディ構成部材12、下段ボディ構成部材13、及び該部材13と通路形成部材80の間に順次形成され、背圧路10gに連なっている。
上記構成において、減圧弁M2の一次ポート10aには、真空ポンプ等からなる負の流体圧供給源が接続される。この負の流体圧供給源の駆動により、エア等の流体が、二次ポート10bから孔部分10jを経て一次ポート10aへ流れ、負の流体圧供給源に吸引される。これにより、一次ポート10aに所定の負の一次圧が導入され、二次ポート10bに負の二次圧が導入される。
また、弁ホルダ14の内部空間14bは大気圧であるのに対し、孔部分10jが負圧になることにより、メインバルブ20が弁座14cから上に離座する。これによって、外気等の流体が、開放ポート10dから流路10r,14a,14bを経て孔部分10jに入り、虹ポート10bからの流体と合流して一次ポート10aへ吸込まれる。
併行して、一次ポート10aの負の一次圧が、背圧路10gを介して第1ダイヤフラム30の下側の背圧室10eに導入され、第1ダイヤフラム30を下に引く。同時に、二次ポート10bの負の二次圧が、フィードバック路10i及び第1フィードバック路10hを介して、第1ダイヤフラム30の上側の第1フィードバック室10fに導入され、第1ダイヤフラム30を上に引く。
また、二次ポート10bの二次圧は、第2フィードバック路10mを介して、第2ダイヤフラム50より上側の第2フィードバック室10kに導入され、第2ダイヤフラム50を上に引く。更に、圧力設定ばね60が、第2ダイヤフラム50を所定のばね力で下方に付勢する。これによって、第2ダイヤフラム50は、圧力設定ばね60による下方への付勢力と、第2フィードバック室10kの負の室圧による上向きの引力とがバランスするように、上下に変位する。この第2ダイヤフラム50の変位に追随して、フラッパ42が上下に変位する。このフラッパ42の変位に応じて、背圧室10eからの負の圧力逃げ量が調節され、ひいては背圧室10eの負の室圧すなわち第1ダイヤフラム30を下に引く力が増減する。なお、背圧室10eからの圧力逃げは、背圧路10gの端部、通路10t、ノズル41内部空間、ノズル41と第3ダイヤフラム90の間の空間、及びブリード通路10pの順路でなされる。
背圧室10eと第1フィードバック室10fの室圧差に応じて、第1ダイヤフラム30が上下に変位し、これに伴い、メインバルブ20が上下に変位し、二次ポート10bの二次圧が圧力設定ばね60による設定値に維持されるのは、前記正圧用の減圧弁M1と同様である。
負圧回路用の減圧弁M2において、例えば、二次ポート10bに接続されたワークのバルブ開度を大きくし、ワークでの吸引流量を増大させようとしたとする。すると、二次圧(負圧)が、大気圧に近付こうとし、第2フィードバック室10kの負圧度が弱まり、相対的に圧力設定ばね60のばね力が強くなって、第2ダイヤフラム50が下降し、フラッパ42を押し下げる。これにより、背圧室10eの負圧度が上昇する。一方、第1フィードバック室10fの負圧度は減少する。これにより、第1ダイヤフラム30が下降し、メインバルブ20を押し下げる。これにより、開放ポート10dからの吸引流量を減らすことができ、反比例的に二次ポート10bからの吸引流量を増大させることができる。これに伴い、第1フィードバック室10f及び第2フィードバック室10kの負圧度が減少前の元の大きさに戻る。ひいては、ワークでの負の流体圧力を流量増大前の大きさにすることができる。
反対に、ワークのバルブ開度を小さくし、ワークでの吸引流量を減少させようとしたとすると、第2フィードバック室10kの負圧度増大によって第2ダイヤフラム50が上昇し、これに伴いフラッパ42が上昇し、背圧室10eの負圧度が減少する。一方、第1フィードバック室10fの負圧度は増大する。これにより、第1ダイヤフラム30が上昇し、メインバルブ20が上昇する。これにより、開放ポート10dからの吸引流量を増大させ、二次ポート10bからの吸引流量を減少させることができる。これに伴い、第1フィードバック室10f及び第2フィードバック室10kの負圧度が増大前の元の大きさに戻る。ひいては、ワークでの負の流体圧力を流量減少前の大きさにすることができる。
このように、減圧弁M1によれば、ワークでの負の流体圧力を流量変動に拘わらず一定に維持することができ、前記減圧弁M1と同様に、流量特性を改善することができる。
減圧弁M2においても、上記正圧用の減圧弁M1と同様に、圧力設定ばね60を短くして減圧弁M2全体の上下寸法を小さくできること、流量調節バルブ70にて流量が必要以上にならないように制限して吸引ロスを抑えることができること、連繋シャフト35の外周面と縦孔10sの内周面の間の環状クリアランスからの流体漏れを防止できることは言うまでもない。
本発明に係る減圧弁は、上記リークテスタ用に限定されず、種々の流体回路に適用可能である。
本発明の第1実施形態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態を示す断面図である。
符号の説明
M1 正圧回路用の減圧弁
M2 負圧回路用の減圧弁
10 ボディ
10a 一次ポート
10b 二次ポート
10d 開放ポート
10e 背圧室
10f 第1フィードバック室
10k 第2フィードバック室
10j 正圧回路用減圧弁の常開連通路から分岐して開放ポートに連なる流路
10j 負圧回路用減圧弁の常開連通路
10r,14a,14b 正圧回路用減圧弁の常開連通路
10r,14a,14b 負圧回路用減圧弁の常開連通路から分岐して開放ポートに連なる流路
10s 縦孔(連繋部材摺動用孔)
20 メインバルブ
24 メインバルブと連繋部材の間のばね
30 第1ダイヤフラム
35 連繋シャフト(連繋部材)
40 ノズルフラッパ
41 ノズル
42 フラッパ
50 第2ダイヤフラム
60 圧力設定ばね
70 流量調節バルブ
81 オリフィス

Claims (3)

  1. ボディを備え、このボディには、
    (a)一次ポートと、
    (b)二次ポートと、
    (c)開放ポートと、
    (d)前記一次ポートにオリフィスを介して連なる背圧室と、
    (e)前記二次ポートに連なる第1フィードバック室と、
    (f)前記二次ポートに連なる第2フィードバック室と、
    が形成されるとともに、
    (g)メインバルブと、
    (h)前記二次ポートの圧力を設定するための圧力設定ばねと、
    (i)前記背圧室と第1フィードバック室を仕切り、両室の圧力差にて変位する第1ダイヤフラムと、
    (j)前記第2フィードバック室を区画して該室の圧を受けるとともにそれと抗する向きに前記圧力設定ばねにて付勢され、両圧力差にて変位する第2ダイヤフラムと、
    (k)前記第2ダイヤフラムの変位に応じて開度が調節され、前記背圧室の圧力を逃がすノズルフラッパと、
    が収容された減圧弁であって、
    前記ボディには、前記一次ポートと二次ポートを常時連通する常開連通路が更に形成され、この常開連通路から前記開放ポートへの流路が分岐されており、
    前記メインバルブが、前記第1ダイヤフラムの変位と連動して前記開放ポートへの流路の開度を調節することを特徴とする減圧弁。
  2. 前記一次ポートに流量調節バルブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の減圧弁。
  3. 前記ボディには、前記第1ダイヤフラムと前記メインバルブを連繋する連繋部材が、第1ダイヤフラムの変位方向に摺動可能に設けられており、前記メインバルブと前記連繋部材との間に、両者を互いに離間方向に付勢するばねが介在されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の減圧弁。
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