JP2023082494A - 整圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急停止時直後等で内圧がない場合に開放状態となるノーマルオープン式のものにおいて、内圧がかかっていない状態から内圧を入れて稼働待機状態(閉止状態)にした後に、整圧性能をばらつかせることなく一定の整圧性能を発揮する整圧装置を提供する。【解決手段】ガスを通流するガス配管L1を開閉する弁体Vaと一体的に移動自在に設けられた弁軸Vcと、当該弁軸Vcに連結されるダイヤフラムDと、内径端部が当該弁軸Vcに密接固定されると共に外径端部が弁軸Vcの一部を外囲するシリンダ部12に対して密接固定されるベロフラムBと、シリンダ部12及びベロフラムBに外囲されるベロフラム室K3とガス配管L1とを接続する接続流路L3とを備え、接続流路L3を介するガス配管L1とベロフラム室K3との間の圧損を調整可能な圧損調整機構Tを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスを通流するガス配管を開閉する弁体と一体的に移動自在に設けられた弁軸と、当該弁軸と連結されるダイヤフラムと、内径端部が当該弁軸に密接固定されると共に外径端部が前記弁体を外囲するシリンダに対して密接固定されるベロフラムと、前記シリンダ及び前記ベロフラムに外囲されるベロフラム室と前記ガス配管とを接続する接続流路とを備えるノーマルオープン式の整圧装置に関する。
従来、整圧装置として、ガス(例えば、都市ガス13A)を通流するガス配管を開閉する形態で二次側のガス圧としての二次圧を設定圧に調整するものとして、特に、整圧器筐体の内部を第1室と第2室とに区画するダイヤフラムと、第1室から第2室の側へダイヤフラムを付勢する圧力設定バネと、第2室に二次圧を導入する二次圧導入路と、シリンダ及びベロフラムに外囲されるベロフラム室とガス配管とを接続する接続流路とを備えるものが知られている(特許文献1を参照)。
当該特許文献1に記載の整圧装置では、ベロフラムに対し、ベロフラム室側から接続流路を介して二次圧が加えられると共に、ベロフラム室と逆側のガス配管の一次側から一次圧が加えられる。
当該構成により、弁体に対して一次側から加えられる一次圧とベロフラムに対して一次側から加えられる一次圧とがバランスすると共に、弁体に対して二次側から加えられる二次圧とベロフラムに対してベロフラム室から加えられる二次圧とがバランスする形で、弁体に加わる背圧の整圧性能への影響を低減している。
実開昭61-160513号公報
さて、ノーマルオープン式の整圧装置では、内圧が導入されていない場合、弁体が開放状態となっている。内圧を導入して稼働待機状態(閉止状態)にする手順は、ガス配管の一次側から徐々に一次圧を導入し、それに伴いガス配管の二次側の二次圧を上昇させ、当該上昇した二次圧を、ダイヤフラムにより区画される整圧器筐体の第2室(二次圧導入室)へ導入する形で、弁体を閉止状態へ移行させることが一般的である。
このように弁体を閉止状態へ移行させる場合、ガス配管の一次側から一次圧を導入する速度、第2室へ二次圧を導入する二次圧導入路の流路抵抗や流路長さ等の配管状態、及び第2室と二次圧導入路との容積等の影響を受け、ダイヤフラムによる力が主となって弁体を閉める場合と、ベロフラムによる力が主となって弁体を閉める場合とが発生する。
図2に示すように、ダイヤフラム(図示せず)による力が主となって弁体(図示せず)を開放状態から閉止状態へ移行させる場合、初期状態(図2(a)に示す状態)から弁体の閉止前の状態(図2(b)に示す状態)までは、ベロフラムBの下方側(図2で矢印Zの基端側)でガス配管の一次側と連通しているベロフラム室K3の圧力と、ベロフラムBの上方側(図2で矢印Zの先端側)で第2室K2の圧力との双方が、比較的低圧で、ダイヤフラムによる力により、弁軸Vcが上方へ引き上げられ弁体が開放状態から閉止状態へ移行する。当該過程では、ベロフラムBがシリンダ部12の内壁面に強く押し付けられていない状態で高い内圧がかかり、その直後にベロフラムBの側面全体がほぼ同時に強く壁面に押し付けられる。
一方、ベロフラムBによる力が主となって弁体を開放状態から閉止状態へ移行させる場合、図3に示すように、初期状態(図3(a)に示す状態)から弁体の閉止前の状態(図3(b)に示す状態)までは、ベロフラムBの下方側(図3で矢印Zの基端側)でガス配管の一次側と連通しているベロフラム室K3の圧力が比較的高圧となり、ベロフラムBの上方側(図3で矢印Zの先端側)で第2室K2の圧力が比較的低圧となり、ベロフラムBによる力が主となって、弁軸Vcが上方へ引き上げられ弁体が開放状態から閉止状態へ移行する。当該過程では、弁や弁軸などの組品をベロフラムが持ち上げながら、すなわち強い内部応力を保ったまま、ベロフラムBの下側から順次強く壁面に押し付けられていく。このとき、前述のベロフラムBの内部応力とは差が生じる。
上述した夫々の場合では、ベロフラムBの有効面積に差が生じる。このように、ベロフラムBの有効面積に差が生じている状態で、整圧装置を働かせると、整圧性能にばらつきが生じることになり、当該整圧性能のばらつきは、弁体が最大開度となるまで継続することになる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、緊急停止時直後等で内圧がない場合に開放状態となるノーマルオープン式のものにおいて、内圧がかかっていない状態から内圧を入れて稼働待機状態(閉止状態)にした後に、整圧性能をばらつかせることなく一定の整圧性能を発揮することができる整圧装置を提供することにある。
上記目的を達成するための整圧装置は、
ガスを通流するガス配管を開閉する弁体と一体的に移動自在に設けられた弁軸と、当該弁軸に連結されるダイヤフラムと、内径端部が当該弁軸に密接固定されると共に外径端部が前記弁軸の一部を外囲するシリンダ部に対して密接固定されるベロフラムと、前記シリンダ部及び前記ベロフラムに外囲されるベロフラム室と前記ガス配管とを接続する接続流路とを備えるノーマルオープン式の整圧装置であって、その特徴構成は、
前記ガス配管と前記ベロフラム室との間の前記接続流路の圧損を調整可能な圧損調整機構を備える点にある。
上記特徴構成によれば、ガス配管とベロフラム室との間の接続流路の圧損を調整可能な圧損調整機構を備えるから、例えば、弁体が開放状態で且つガス配管の弁体の二次側に内圧がない状態で、二次側の内圧を昇圧させる前に、圧損調整機構にて接続流路の圧損が高い状態へ切り換え、弁体を開放状態から閉止状態へ移行させ且つ二次側の内圧が設定圧まで昇圧した後に、接続流路の圧損が低い状態へ切り換えることで、二次側の内圧が設定圧まで昇圧するまでに、ダイヤフラム室が昇圧しすぎることを防止でき、常に、ダイヤフラムが主となって弁体を開放状態から閉止状態へ移行させることができる。これにより、その後の整圧動作において、所定の弁開度におけるベロフラムの有効面積が大きく異なることを防止でき、整圧性能の安定化を図ることができる。
以上より、緊急停止時直後等で内圧がない場合に開放状態となるノーマルオープン式のものにおいて、内圧がかかっていない状態から内圧を入れて稼働待機状態(閉止状態)にした後に、整圧性能をばらつかせることなく一定の整圧性能を発揮することができる整圧装置を実現できる。
整圧装置の更なる特徴構成は、
前記圧損調整機構は、前記接続流路と連通可能であり且つ圧損が異なる複数の圧損流路を備えて構成され、
複数の前記圧損流路は、複数の前記圧損流路のうち少なくとも何れか一つを選択的に前記接続流路へ連通接続する形で、接続状態を切換可能に備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、接続流路と連通可能であり且つ圧損が異なる複数の圧損流路を備える形で圧損調整機構が設けられ、複数の圧損流路のうち少なくとも何れか一つを選択的に接続流路へ連通接続する形で、接続状態を切換可能に構成されているから、接続流路に連通接続される圧損流路を切り換えるという比較的簡易な操作にて、弁体の開放状態から稼働待機状態(閉止状態)への移行後において、所定の弁開度におけるベロフラムの有効面積が、当該移行毎で大きく異なる状態となることを防止できる。
整圧装置の更なる特徴構成は、
複数の前記圧損流路は、前記シリンダ部に貫通して貫通方向で摺動自在に装着され且つ一端に外部から前記貫通方向に移動操作可能な操作部位を有する筒状体の内部に設けられており、
前記圧損調整機構は、前記操作部位を前記シリンダ部の外部から前記貫通方向に移動操作する形態で、複数の前記圧損流路のうち圧損の小さい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第1接続状態と、前記第1接続状態での前記圧損流路よりも圧損の大きい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第2接続状態とを切換可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、圧損の切り換えを、比較的圧損の小さい圧損流路を接続流路へ接続する第1接続状態と、比較的圧損の大きい圧損流路を接続流路へ接続する第2接続状態とを切り換えることで実現するから、2つの接続状態の切り換えというシンプルな操作により、これまで説明してきた作用効果を良好に発揮できる。
更に、第1接続状態と第2接続状態との切り換えは、ベロフラムが設けられるシリンダ部に貫通して設けられる筒状体の操作部位をシリンダ部の外部から操作することにより実現できるから、整圧装置の解体等をすることなく、簡易な操作にて、ベロフラム室とガス配管との間の圧損を容易に切り換えることができる。
整圧装置の更なる特徴構成は、
前記圧損調整機構が、前記弁体を開放状態から閉止状態へ移行させ且つ二次側の内圧が設定圧まで昇圧した後に、複数の前記圧損流路のうち圧損の小さい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第1接続状態に切り換え、前記弁体が前記開放状態で且つ前記ガス配管の前記弁体の二次側に内圧がない状態で、二次側の内圧を昇圧させる前に、前記第1接続状態での前記圧損流路よりも圧損の大きい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第2接続状態に切り換える点にある。
上記特徴構成の如く、圧損調整機構により、弁体を開放状態から閉止状態へ移行させ且つ二次側の内圧が設定圧まで昇圧した後に、第1接続状態に切り換え、弁体が開放状態で且つガス配管の弁体の二次側に内圧がない状態で、二次側の内圧を昇圧させる前に、第2接続状態に切り換えることで、特に、緊急停止時直後等で内圧がない場合から、稼働待機状態へ移行させた後の整圧性能を、効果的に安定化できる。
本発明の実施形態に係る整圧装置の概略構成図である。 ダイヤフラムによる力が主となって弁体を閉める場合のベロフラムの状態変化を示す遷移図である。 ベロフラムによる力が主となって弁体を閉める場合のベロフラムの状態変化を示す遷移図である。
本発明の実施形態に係る整圧装置100及びその使用方法は、緊急停止時直後等で内圧がない場合に開放状態となるノーマルオープン式のものにおいて、内圧がかかっていない状態から内圧を入れて稼働待機状態(閉止状態)にした後に、整圧性能をばらつかせることなく一定の整圧性能を発揮することができるものに関する。
以下、図面に基づいて当該整圧装置100及びその使用方法の実施形態について説明する。
図1に示すように、当該実施形態に係る整圧装置100は、ノーマルオープンの直動式の整圧装置として構成されており、ガス(例えば、都市ガス13A)を通流するガス配管L1の内部に形成される弁座Vbに着座可能な弁体Vaと、開閉移動する弁体Vaと一体的に移動自在に設けられた弁軸Vcと、当該弁軸Vcに連結されるダイヤフラムDと、内径端部Baが当該弁軸Vcに密接固定されると共に外径端部Bbが弁軸Vcの一部を外囲するシリンダ部12に対して密接固定されるベロフラムBと、シリンダ部12及びベロフラムBに外囲されるベロフラム室K3とガス配管L1とを接続する接続流路L3とを備える。
ダイヤフラムDは、整圧器筐体10の内部を第1室K1と第2室K2とに区画するものである。
第1室K1には、ダイヤフラムDに一端が当接すると共に他端が第1室K1内に設けられる受け皿Saに当接する形態で第1室K1から第2室K2の側へダイヤフラムDを付勢する付勢バネSが設けられている。受け皿Saは、第1室K1の内壁に形成される雌螺子部10aへ螺合しながら回転することで、変位方向(図1で矢印Z方向)に移動自在に構成され、当該受け皿Saを変位方向で移動させることで、付勢バネSによるダイヤフラムDへの付勢力を調整して、整圧装置100の設定圧力を調整する。
また、第1室K1を構成する整圧器筐体10には、大気開放孔11が設けられており、当該大気開放孔11により第1室K1を大気圧に保っている。
第2室K2は、二次圧導入路L2によりガス配管L1の二次側に連通接続されている。
図1に示すように、シリンダ部12は、整圧器筐体10の一部とガス配管L1の一部とから成る有底筒形状であって底部12a(図1で矢印Zの基端側の端部)に弁軸Vcを摺動自在に貫通して構成されており、底部12aと弁軸Vcとの間には、気密性を担保するシール部材13が設けられている。
当該シリンダ部12の頂部(図1で矢印Zの先端側の端部)としてベロフラムBが設けられることで、シリンダ部12及びベロフラムBにより外囲されるベロフラム室K3が形成されている。当該ベロフラム室K3は、接続流路L3によりガス配管L1の一次側と接続されている。
当該構成により、弁体Vaの一次側の面Va1に対してかかる一次圧P1と、ベロフラム室K3の内部からベロフラムBに対してかかる一次圧P1とを大凡釣り合わせることができると共に、弁体Vaの二次側の面Va2に対してかかる二次圧P2と、第2室K2の内部からベロフラムBに対してかかる二次圧P2とを大凡釣り合わせることができ、弁体Vaにかかる背圧が整圧性能に及ぼす影響を低減することができる。
以上の構成において、ガス配管L1の二次圧P2が設定圧力よりも昇圧した場合、第2室K2の圧力が昇圧し、ダイヤフラムDが付勢バネSの付勢力に抗して、第2室K2から第1室K1の側へ移動することで、弁体Vaが閉じ側に移行する。これにより、ガス配管L1の二次圧P2が低下して設定圧力に近づくように調整される。
一方、ガス配管L1の二次圧P2が設定圧力よりも降圧した場合、第2室K2の圧力が降圧し、ダイヤフラムDが付勢バネSの付勢力により、第1室K1から第2室K2の側へ移動することで、弁体Vaが開き側に移行する。これにより、ガス配管L1の二次圧P2が上昇して設定圧力に近づくように調整される。
さて、これまで説明してきたノーマルオープン式の整圧装置100では、内圧が導入されていない場合、弁体Vaが開放状態となっている。内圧を導入して稼働待機状態(閉止状態)にする手順は、ガス配管L1の一次側から徐々に一次圧P1を導入し、それに伴いガス配管L1の二次側の二次圧P2を上昇させ、当該上昇した二次圧P2を、ダイヤフラムDにより区画される整圧器筐体10の第2室K2へ導入する形で、弁体Vaを閉止状態へ移行させることが一般的である。
このように弁体Vaを閉止状態へ移行させる場合、ガス配管L1の一次側から一次圧P1を導入する速度、第2室K2へ二次圧P2を導入する二次圧導入路L2の流路抵抗や流路長さ等の配管状態、第2室K2の容積、及び整圧装置下流側配管の流路抵抗や配管容積などの影響を受け、ダイヤフラムDによる力が主となって弁体Vaを閉める場合と、ベロフラムによる力が主となって弁体Vaを閉める場合とが発生する。
ダイヤフラムDによる力が主となって弁体Vaを開放状態から閉止状態へ移行させる場合、図2に示すように、初期状態(図2(a)に示す状態)から弁体Vaの閉止前の状態(図2(b)に示す状態)までは、ベロフラムBの下方側(図2で矢印Zの基端側)でガス配管L1の一次側と連通しているベロフラム室K3の圧力と、ベロフラムBの上方側(図2で矢印Zの先端側)で第2室K2の圧力との双方が、比較的高圧で、ダイヤフラムDによる力により、弁軸Vcが上方へ引き上げられ弁体Vaが開放状態から閉止状態へ移行する。当該過程では、ベロフラムBがシリンダ部12の内壁面に強く押し付けられていない状態で高い内圧がかかり、その直後にベロフラムBの側面全体がほぼ同時に強く壁面に押し付けられる。
一方、ベロフラムBによる力が主となって弁体Vaを開放状態から閉止状態へ移行させる場合、図3に示すように、初期状態(図3(a)に示す状態)から弁体Vaの閉止前の状態(図3(b)に示す状態)までは、ベロフラムBの下方側(図3で矢印Zの基端側)でガス配管L1の一次側と連通しているベロフラム室K3の圧力が比較的高圧となり、ベロフラムBの上方側(図3で矢印Zの先端側)で第2室K2の圧力が比較的低圧となり、ベロフラムBによる力が主となって、弁軸Vcが上方へ引き上げられ弁体Vaが開放状態から閉止状態へ移行する。当該過程では、弁体Vaや弁軸Vcなどの組品をベロフラムBが持ち上げながら、すなわち強い内部応力を保ったまま、ベロフラムBの下側から順次強くシリンダ部12の内壁面に押し付けられていく。このとき、前述のベロフラムBの内部応力とは差が生じる。
上述した夫々の場合から、整圧装置100が二次圧P2を所定の圧力に調整する制御を実行する場合、整圧性能に差が生じることになるので、当該実施形態に係る整圧装置100にあっては、以下の構成を備える。
即ち、図1に示すように、整圧装置100は、ベロフラム室K3とガス配管L1の一次側とを接続する接続流路L3の圧損を調整可能な圧損調整機構Tを備えており、当該圧損調整機構Tは、接続流路L3と連通可能であり且つ圧損が異なる複数の圧損流路T2、T3(当該実施形態では2つ)を備えて構成されると共に、複数の圧損流路T2、T3の少なくとも何れか一つを選択的に接続流路L3へ連通接続する形で、接続状態を切換可能に構成されている。尚、当該実施形態では、複数の圧損流路T2、T3の何れか一つを接続流路L3へ連通接続する形で、接続状態を切り換えている。
説明を加えると、複数の圧損流路T2、T3は、シリンダ部12に貫通して貫通方向(図1で矢印Xに沿う方向)で摺動自在に装着され且つシリンダ部12の外側の一端に外部から貫通方向で摺動操作可能な操作部位T1aを有する筒状体T1の内部に設けられている。筒状体T1は、筒軸心が貫通方向に沿って配設されており、複数の圧損流路T2、T3は、両者が連通する共通流路T4を介してベロフラム室K3に接続されている。
尚、当該筒状体T1とシリンダ部12との間には、両者の間を気密にシールする環状のシール部材13が複数設けられており、筒状体T1とシリンダ部12との間からガスが整圧装置100の外部やベロフラム室K3に漏れることを防止している。
圧損調整機構Tは、操作部位T1aをシリンダ部12の外部から貫通方向に移動操作する形態で、複数の圧損流路T2、T3のうち圧損の小さい第1圧損流路T2と接続流路L3とを接続する第1接続状態(図示せず)と、第1接続状態での第1圧損流路T2よりも圧損の大きい第2圧損流路T3と接続流路L3とを接続する第2接続状態(図1に示す状態)とを切換可能に構成されている。
即ち、第1圧損流路T2とガス配管L1に連通する接続流路L3との接続部位と、第2圧損流路T3とガス配管L1に連通する接続流路L3との接続部位とは、筒状体T1の筒軸心に沿う方向(貫通方向:図1で矢印Xに沿う方向)において、並んで設けられている。
以上の構成により、操作者は、弁体Vaが開放状態で且つガス配管L1の弁体Vaの二次側に内圧がない状態で、二次側の内圧を昇圧させる前に、第2接続状態に切り換え、弁体Vaを開放状態から閉止状態へ移行させ且つ二次側の内圧が設定圧まで昇圧した後に、第1接続状態に切り換えることで、ベロフラム室K3の内圧が高くなりすぎることを防止でき、ダイヤフラムDによる力が主となって弁体Vaを開放状態から閉止状態へ移行させることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、筒状体T1が、圧損流路として、流路径が大きく圧損の小さい第1圧損流路T2と、流路径が小さく圧損の大きい第2圧損流路T3とを備える構成例を示した。
しかしながら、当該筒状体T1は、圧損流路として、2つ以上の流路を備えていても構わず、例えば、第1圧損流路T2と第2圧損流路T3とに加え、流路径が第1圧損流路T2と第2圧損流路T3の間で中程度の圧損の第3圧損流路(図示せず)を備えていても構わない。
当該構成を採用する場合、整圧装置100の操作者は、圧力導入時において、弁体Vaを全開状態から閉止状態へ移行させるときに、最初は圧損の大きい第2圧損流路T3を接続流路L3へ接続し、次に圧損が中程度の第3圧損流路を接続流路L3へ接続し、弁体Vaが閉止状態となった後、第1圧損流路T2を接続流路L3へ接続するよう、筒状体T1の操作部位T1aを操作する。
尚、詳細な構成は省略するが、圧損調整機構Tは、筒状体T1を用いない種々の構成により実現可能である。
(2)上記実施形態では、筒状体T1の軸方向(図1で矢印Xに沿う方向)での操作は、操作者が実行するものとしたが、例えば、操作者に代わってアクチュエータ(図示せず)により、筒状体T1を軸方向で移動させても構わない。
当該構成にあっては、アクチュエータは、例えば、二次圧P2が所定の設定圧より低い場合に筒状体T1を軸方向で押し込み(図1で矢印Xの基端側へ押圧し)、二次圧P2が設定圧より高くなると、筒状体T1の軸方向での押し込み(図1で矢印Xの基端側への押圧)を解除するように設計される。
(3)上記実施形態では、ベロフラム室K3とガス配管L1とを接続する接続流路L3は、ガス配管L1の一次側とベロフラム室K3とを接続する構成例を示した。
整圧装置100としては種々の構成のものが考えられるため、ベロフラムBの両側にそれぞれ一次圧P1と二次圧P2がかかる構造であればよい。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明の緊急停止時直後等で内圧がない場合に開放状態となるノーマルオープン式のものにおいて、内圧がかかっていない状態から内圧を入れて稼働待機状態(閉止状態)にした後に、整圧性能をばらつかせることなく一定の整圧性能を発揮することができる整圧装置として、有効に利用可能である。
12 :シリンダ部
13A :都市ガス
100 :整圧装置
B :ベロフラム
Ba :内径端部
Bb :外径端部
D :ダイヤフラム
K1 :第1室
K2 :第2室
K3 :ベロフラム室
L1 :ガス配管
L3 :接続流路
T :圧損調整機構
T1 :筒状体
T1a :操作部位
T2 :第1圧損流路
T3 :第2圧損流路
Va :弁体
Vc :弁軸

Claims (4)

  1. ガスを通流するガス配管を開閉する弁体と一体的に移動自在に設けられた弁軸と、当該弁軸に連結されるダイヤフラムと、内径端部が当該弁軸に密接固定されると共に外径端部が前記弁軸の一部を外囲するシリンダ部に対して密接固定されるベロフラムと、前記シリンダ部及び前記ベロフラムに外囲されるベロフラム室と前記ガス配管とを接続する接続流路とを備えるノーマルオープン式の整圧装置であって、
    前記ガス配管と前記ベロフラム室との間の前記接続流路の圧損を調整可能な圧損調整機構を備える整圧装置。
  2. 前記圧損調整機構は、前記接続流路と連通可能であり且つ圧損が異なる複数の圧損流路を備えて構成され、
    複数の前記圧損流路は、複数の前記圧損流路のうち少なくとも何れか一つを選択的に前記接続流路へ連通接続する形で、接続状態を切換可能に備えて構成されている請求項1に記載の整圧装置。
  3. 複数の前記圧損流路は、前記シリンダ部に貫通して貫通方向で摺動自在に装着され且つ一端に外部から前記貫通方向に移動操作可能な操作部位を有する筒状体の内部に設けられており、
    前記圧損調整機構は、前記操作部位を前記シリンダ部の外部から前記貫通方向に移動操作する形態で、複数の前記圧損流路のうち圧損の小さい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第1接続状態と、前記第1接続状態での前記圧損流路よりも圧損の大きい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第2接続状態とを切換可能に構成されている請求項2に記載の整圧装置。
  4. 前記圧損調整機構は、前記弁体を開放状態から閉止状態へ移行させ且つ二次側の内圧が設定圧まで昇圧した後に、複数の前記圧損流路のうち圧損の小さい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第1接続状態に切り換え、前記弁体が前記開放状態で且つ前記ガス配管の前記弁体の二次側に内圧がない状態で、二次側の内圧を昇圧させる前に、前記第1接続状態での前記圧損流路よりも圧損の大きい前記圧損流路と前記接続流路とを接続する第2接続状態に切り換える請求項2に記載の整圧装置。
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