JP2016070450A - 油圧バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体が弁座に接触した状態において弁体と弁座との間から油の漏れを抑制することが可能な油圧バルブを提供する。
【解決手段】油圧バルブ1は、ハウジング10の第1油圧室13Aに配置された弁座40と、第2油圧室13Bにおいて弁座40と対向して配置された弁体51とを備え、第1油圧室13Aの油圧が第2油圧室13Bの油圧よりも高いとき、弁座40内の第1油圧室13Aの油圧に基づいて弁体51と弁座40とを離間させて第1油圧室13Aと第2油圧室13Bとが連通した状態とし、第2油圧室13Bの油圧が第1油圧室13Aの油圧よりも高いとき、弁座40に加えられる第1油圧室13Aの油圧および第2油圧室13Bの油圧の差の油圧に基づいて弁座40と弁体51とを離間させて第1油圧室13Aと第2油圧室13Bとが連通した状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、二つのポートを持ち、これらポートが入口または出口として交互に作動する油圧バルブに関する。
油圧回路の第1油路と第2油路とに接続され、第1油路の油圧が規定値よりも大きくなるときに第1油路から第2油路に油を流出し、第2油路の油圧が規定値よりも大きくなるときに第2油路から第1油路に油を流出させることにより、第1油路および第2油路の油圧が規定値以下となるように調整する油圧バルブが知られている。特許文献1は、このような油圧バルブの一例を開示している。
図8は、この種の油圧バルブ200の断面図を示している。
油圧バルブ200のハウジング210には、ハウジング210の長手方向に延び、第1油路に接続される第1ポート211と、ハウジング210の長手方向と直交する方向に延び、第2油路に接続される第2ポート212とが形成されている。ハウジング210における第1ポート211と第2ポート212との間の部分には、角部により構成された弁座213が形成されている。
弁座213には、第1油路と第2油路との連通を遮断するポペット弁220が押圧ばね230により押し付けられている。ポペット弁220の中間部分には押圧ばね230側に向かうにつれて拡径する第1テーパ部221が形成され、先端部には先端面に向かうにつれて縮径する第2テーパ部222が形成されている。第2テーパ部222が弁座213と接触することにより、第1ポート211と第2ポート212との連通が遮断されている。
第1油路の油圧が規定値よりも大きくなるとき、第1ポート211の油圧がポペット弁220の先端部を押すことにより第2テーパ部222が押圧ばね230に抗して弁座213から離間する。これにより、第1ポート211と第2ポート212とが連通するため、第1ポート211から第2ポート212に油が流れる。一方、第2油路の油圧が規定値よりも大きくなるとき、第2ポート212の油圧が第1テーパ部221を押すことにより第2テーパ部222が押圧ばね230に抗して弁座213から離間する。これにより、第1ポート211と第2ポート212とが連通するため、第2ポート212から第1ポート211に油が流れる。
米国特許第7234487号公報
ところで、油圧バルブ200は、ハウジング210に対するポペット弁220の位置や傾きがずれたとき、弁座213と第2テーパ部222との間に隙間が形成されやすい。このため、第1油路と第2油路との間で油が漏れやすくなる。
本発明の目的は、弁体が弁座に接触した状態において弁体と弁座との間から油の漏れを抑制することが可能な油圧バルブを提供することである。
(1)本発明の一形態に従う油圧バルブは、第1油圧室および第2油圧室が形成されたハウジングと、前記第1油圧室に配置された筒状の弁座と、前記第2油圧室において前記弁座と対向して配置され、前記弁座と面接触する弁体と、前記弁座および前記弁体を押して前記弁座と前記弁体とを面接触させて前記第1油圧室と前記第2油圧室との連通が遮断した状態にするための押圧部材とを備え、前記第1油圧室の油圧が前記第2油圧室の油圧よりも高いとき、前記弁座内において前記第1油圧室の油圧に基づいて前記弁体を前記押圧部材に抗して前記弁座から離間させて前記第1油圧室と前記第2油圧室とが連通した状態とし、前記第2油圧室の油圧が前記第1油圧室の油圧よりも高いとき、前記弁座に加えられる前記第1油圧室の油圧および前記第2油圧室の油圧の差に基づいて前記押圧部材に抗して前記弁座を前記弁体から離間させて前記第1油圧室と前記第2油圧室とが連通した状態とするように構成されている。
本油圧バルブによれば、弁体と弁座とが面接触することにより第1油圧室と第2油圧室との連通が遮断した状態となるため、図8の油圧バルブ200の構成と比較して、弁体の接触面と弁座の接触面との間に隙間が形成されにくくなる。したがって、弁体と弁座とが接触した状態において、弁体の接触面と弁座の接触面との間から油が漏れることが抑制される。
(2)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記弁体における前記弁座との接触面と、前記弁座における前記弁体との接触面との少なくとも一方に鏡面加工が施されるように構成されている。
本油圧バルブによれば、弁体と弁座との両方の接触面に鏡面加工が施されていない場合と比較して、弁体と弁座との接触面の密着度合が高くなる。このため、弁体と弁座とが接触した状態において、弁体の接触面と弁座の接触面との間から油が漏れることが一層抑制される。
(3)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記弁座と前記弁体とを面接触させるように前記弁体を調節する調節機構を備えるように構成されている。
本油圧バルブによれば、調節機構により弁座と弁体とが適切に面接触することにより、弁座と弁体との接触面の密着度合が高くなる。このため、弁体と弁座とが接触した状態において、弁体の接触面と弁座の接触面との間から油が漏れることが一層抑制される。
(4)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記弁体の外側面は、突曲面となるように構成されている。
本油圧バルブによれば、調節機構により弁座に対して弁体が傾いたとしても弁体がその周囲の部材に対してかじることを抑制することができる。
(5)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記弁座において前記弁体側の開口部分には、前記弁体と接触可能な平面状かつ環状の接触面と、前記接触面と隣り合いかつ前記弁体から離れる方向に凹む環状の凹部とが形成されているように構成されている。
本油圧バルブによれば、弁体と弁座との接触面積を小さくすることができる。これにより、弁体の接触面と弁座の接触面とが油の介在なく直接的に接触しやすくなる。このため、弁体と弁座とが接触した状態において、弁体の接触面と弁座の接触面との間から油が漏れることが一層抑制される。
(6)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記開口部分には、前記第2油圧室と前記凹部とを連通する連通路が形成され、前記弁座と前記弁体とが接触した状態において、前記連通路と前記弁体とにより形成された隙間の体積は、前記凹部と前記弁体とにより形成された隙間の体積よりも小さくなるように構成されている。
本油圧バルブによれば、凹部と弁体の接触面との間に形成された隙間に連通路を介して油が入り込む一方、凹部内の油が連通路を介して凹部の外部に出にくくなる。これにより、隙間内の油が弁体と弁座との間のダンパとなるため、弁座の接触面と弁体の接触面とが急激に接触することを抑制することができる。
(7)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記第2油圧室は、前記弁体に対して前記弁座とは反対側にダンパ室を形成するように構成されている。
本油圧バルブによれば、弁体が弁座に対して微細な接触および離間を繰り返す、いわゆるチャタリングの発生をダンパ室により抑制することができる。
(8)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記ハウジングに嵌め合わせられ、前記弁体を前記弁座とは反対側から支持する支持ロッドを備え、前記支持ロッドにおいて、前記ハウジングに嵌め合わせられる部分には、弾性のシール部材が取り付けられるように構成されている。
本油圧バルブによれば、シール部材が支持ロッドの移動を抑制するため、弁体の移動が抑制される。このため、弁体が弁座に対して微細な接触および離間を繰り返す、いわゆるチャタリングの発生を抑制することができる。
(9)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記押圧部材は、前記弁座を前記弁体側に押す第1ばねと、前記弁体を前記弁座側に押す第2ばねとを備え、前記第1ばねと前記第2ばねとが対向して配置されるように構成されている。
(10)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記第1油圧室の油圧を前記弁体が前記弁座を押す力にするための補助油路を備えるように構成されている。
本油圧バルブによれば、第2ばねによる弁体を弁座側に押す力は、弁座内の第1油圧室の油圧により弁体を弁座とは反対側に押す力と補助油路の油圧により弁体を弁座側に押す力との差に基づく所定の範囲内となるように設定すればよい。したがって、第2ばねによる弁体を弁座側に押す力を小さくすることができるため、第2ばねのサイズを小さくすることができる。
(11)上記油圧バルブに従属する一形態によれば、前記弁体の前記弁座側への移動を規制する規制部材をさらに備え、前記規制部材は、前記弁座に挿入されたロッドであるように構成されている。
本油圧バルブによれば、弁座内の空間をロッドの配置空間として用いるため、油圧バルブの構成を簡素化することができる。
本発明にかかる油圧バルブによれば、弁体が弁座に接触した状態において油の漏れを抑制することができる。
第1実施形態の油圧バルブの断面図。 図1の油圧バルブの弁座、弁体、ボール、および、支持ロッドの分解斜視図。 (a)図1の弁体およびその周辺の拡大図、(b)弁体と弁座との接触部分の一部の拡大図。 (a)第1油圧室の油圧が第2油圧室の油圧よりも高くなるときの油圧バルブの断面図、(b)第2油圧室の油圧が第1油圧室の油圧よりも高くなるときの油圧バルブの断面図。 第2実施形態の油圧バルブの断面図。 変形例の油圧バルブの一部の断面図。 変形例の油圧バルブの一部の断面図。 従来の油圧バルブの断面図。 比較例の油圧バルブの断面図。
(第1実施形態)
図1を参照して、油圧バルブ1の構成について説明する。
油圧バルブ1は、例えば航空機の翼に取り付けられたスポイラを油圧により駆動させるスポイラ駆動機構に設けられ、スポイラを駆動させるための油圧シリンダ70の第1チャンバ71および第2チャンバ72に油路を介して接続されている。油圧バルブ1は、第1チャンバ71の油圧が第2チャンバ72の油圧よりも高く、その差が規定値以上となるときに第1チャンバ71の油を第2チャンバ72に流出させ、第2チャンバ72の油圧が第1チャンバ71の油圧よりも高く、その差が規定値以上となるときに第2チャンバ72の油を第1チャンバ71に流出させる差動型のリリーフバルブである。
油圧バルブ1のハウジング10には、内部空間13と、内部空間13に連通する第1ポート11および第2ポート12とが形成されている。内部空間13内には、ハウジング10の長手方向において順に、ロッド支持部材21、シート支持部材22、および、ポペット支持部材23が配置されている。またハウジング10には、内部空間13において第1ポート11と対向する部分と内部空間13におけるポペット支持部材23側の部分とを互いに接続する補助油路14が形成されている。なお、以降の説明において、ロッド支持部材21からポペット支持部材23に向かう方向を「第1方向X1」と称し、ポペット支持部材23からロッド支持部材21に向かう方向を「第2方向X2」と称する場合がある。
ロッド支持部材21は、ハウジング10における第1方向X1の端部に固定されている。ロッド支持部材21は、シート支持部材22に開口するカップ状に形成されている。ロッド支持部材21において第1ポート11と対向する部分には第1切欠部21Aが形成され、ロッド支持部材21において第1切欠部21Aと対向する部分には第2切欠部21Bが形成されている。
シート支持部材22は、ロッド支持部材21の開口端部において連結され、ハウジング10における第1ポート11と第2ポート12との間の部分に嵌め合わせられている。シート支持部材22は、ロッド支持部材21に向けて開口するカップ状に形成されている。シート支持部材22には、シート支持孔22Aが形成されている。シート支持孔22Aを構成する内周部分には、円環状のシール部材61が取り付けられている。シール部材61は、弾性部材により構成され、その一例は、Oリングである。
ポペット支持部材23は、シート支持部材22における第1方向X1の端部に連結され、ハウジング10の長手方向においてハウジング10と接触している。ポペット支持部材23は、シート支持部材22に向けて開口するカップ状に形成されている。ポペット支持部材23において第2ポート12と対向する部分には切欠部23Aが形成され、ポペット支持部材23における第1方向X1の端部にはロッド挿入孔23Bが形成されている。
ロッド支持部材21、シート支持部材22、および、ポペット支持部材23により囲まれた空間内には、押圧部材の一例である第1ばね31および第2ばね32と、規制部材の一例である押圧ロッド33と、弁座40と、弁ユニット50とが配置されている。押圧ロッド33、弁座40、および、弁ユニット50のそれぞれは金属製である。
押圧ロッド33における第2方向X2の端部は、ロッド支持部材21における第2方向X2の端部と接触している。押圧ロッド33の中間部分には、先端部分に向かうにつれて縮径するテーパ部33Aが形成されている。
押圧ロッド33には、円筒状の弁座40が嵌め合わせられている。すなわち、押圧ロッド33は、弁座40内に挿入されている。弁座40は、シート支持部材22のシート支持孔22Aに嵌め合わせられている。弁座40において押圧ロッド33のテーパ部33Aと対向する部分には、第1方向X1に向かうにつれて内径が小さくなるテーパ部41と、弁座40の内部と外部とを連通する複数の連通孔(図示略)とが形成されている。連通孔は、弁座40の周方向において間隔をおいて形成されている。弁座40における第1方向X1の開口部分(以下、「開口部分42」)は、ハウジング10の長手方向と直交する方向(以下、「ハウジング10の直交方向」)に延びている。
図2に示されるように、開口部分42の第1方向X1の端部には、円環状の凹部45と、凹部45の内周側に隣り合う円環状の平面となる内側接触面46と、凹部45の外周側に隣り合うとともに開口部分42の周方向において隙間を有する円環状の平面となる外側接触面47とが形成されている。外側接触面47には、外側接触面47の上記隙間を形成する連通路48が形成されている。各接触面46,47には、鏡面加工が施されている。
図3(a)に示されるように、開口部分42の内周側には、第1方向X1に向かうにつれて拡径する内側傾斜部分43が形成され、開口部分42の外周側には、第1方向X1に向かうにつれて縮径する外側傾斜部分44が形成されている。内側傾斜部分43は、内側接触面46の内周側に隣り合うように形成され、外側傾斜部分44は、外側接触面47の外周側に隣り合うように形成されている。このように開口部分42には、内側傾斜部分43、外側傾斜部分44、および、凹部45が形成されるため、ハウジング10の直交方向における各接触面46,47の幅寸法が小さくなる。
図1に示されるように、押圧ロッド33における第1方向X1の端部と弁座40との間には、第1ばね31が圧縮された状態で押圧ロッド33および弁座40のそれぞれに取り付けられている。第1ばね31は、押圧ロッド33および弁座40と同軸となるように配置されている。
弁座40の開口部分42は、弁ユニット50により閉止されている。弁ユニット50は、ハウジング10の長手方向において弁座40と対向して配置されている。弁ユニット50は、弁座40の開口部分42を閉止する弁体51と、弁体51を支持する支持ロッド52と、弁体51が弁座40に面接触させるための調節機構の一例であるボール53とを備えている。なお、調節機構は、ボール53に限られず、例えば弁体51における接触面51Aとは反対側の面を球状に形成することにより弁座40に対する弁体51の傾きを調節するようにしてもよい。
弁体51は、円盤状に形成されている。弁体51において弁座40の開口部分42と接触する接触面51Aには、鏡面加工が施されている。弁体51において接触面51Aとは反対側の面の中央部には円錐凹状のボール支持部51Bが形成されている(図2参照)。弁体51の外周面51Cは、突曲面である。
支持ロッド52は、ハウジング10の長手方向に延び、押圧ロッド33および弁座40と同軸となるように配置されている。支持ロッド52は、ポペット支持部材23内に収納され、ロッド挿入孔23Bに挿入されている。
支持ロッド52は、棒状のロッド本体52Aと、ロッド本体52Aにおける第2方向X2側の端部に形成された弁支持部52Bと、ロッド本体52Aにおける第1方向X1側の端部に形成されたロッド駆動部52Cとを備えている。
弁支持部52Bは、ロッド本体52Aよりも拡径し、第2方向X2に開口するカップ状に形成されている。弁支持部52Bの外周面52Dは、突曲面である。図2に示されるように、弁支持部52Bにおいて弁体51と対向する第2方向X2側の面の中央部には円錐凹状のボール支持部52Eが形成されている。図3(a)に示されるように、弁支持部52Bの開口部分の内周面は、弁体51の外周面51Cと僅かな隙間をおいて対向している。弁支持部52Bのボール支持部52Eと弁体51のボール支持部51Bとによりボール53が挟み込まれている。ハウジング10の長手方向において弁体51と弁支持部52Bとの間には隙間が形成されている。この隙間は油で満たされている。
図1に示されるように、ロッド駆動部52Cは、ポペット支持部材23よりも第1方向X1側に突出した部分であり、ハウジング10に嵌め合わせられている。ロッド駆動部52Cには、シール部材62が取り付けられている。シール部材62は、弾性部材であり、その一例はOリングである。内部空間13においてロッド駆動部52Cよりも第1方向X1側の部分は、補助油路14が接続されている。
このような弁ユニット50の構成により、弁支持部52B、ロッド駆動部52Cのシール部材62、および、ポペット支持部材23により囲まれた部分は、ダンパ室15が形成されている。
ダンパ室15には、第2ばね32がポペット支持部材23における第1方向X1の端部と弁支持部52Bとの間に挟み込まれている。第2ばね32は、第1ばね31と同軸かつハウジング10の長手方向において対向して配置され、弁支持部52Bを介して弁体51を弁座40に向けて押している。
また上述のような油圧バルブ1の構成により、内部空間13は、第1油圧室13A、第2油圧室13B、および、第3油圧室13Cに区画される。第1油圧室13Aは、図中の粗い網掛けにより示されるように、第1ポート11と連通し、ロッド支持部材21、シート支持部材22、弁座40、および、弁体51により囲まれた部分である。第2油圧室13Bは、図中の細かい網掛けにより示されるように、第2ポート12と連通し、弁座40、弁ユニット50、ポペット支持部材23、および、ハウジング10により囲まれた部分である。第3油圧室13Cは、シール部材62と内部空間13における第1方向X1の端部とにより囲まれた部分である。第1油圧室13Aの油圧は、補助油路14を介して第3油圧室13Cに供給される。支持ロッド52のロッド駆動部52Cには、シール部材62の外径D1に基づく第3油圧室13Cの油圧が加えられる。これにより、弁ユニット50は、弁座40側に付勢される。なお、第3油圧室13Cは、補助油路14により第1油圧室13Aと常時連通しているため、第1油圧室13Aと同様の網掛けにより示している。
図3を参照して、弁座40と弁体51との接触構造について説明する。なお、図3(b)では図面の見易さから網掛けを付していない。
図3(a)に示されるように、弁体51の接触面51Aは、弁座40の開口部分42と対向している。弁体51の接触面51Aは、弁座40の開口部分42の各接触面46,47と面接触している。接触面51Aの外径は、外側接触面47の外径よりも大きい。図3(b)に示されるように、内側接触面46と凹部45の底面との間の距離G1は、内側接触面46と連通路48の底面との間の距離G2よりも大きい。
この構成により、接触面51Aと弁座40の凹部45との間には隙間が形成され、連通路48を介して第2油圧室13Bの油が隙間に流入する。そして、接触面51Aと凹部45との間の隙間の体積は、連通路48と接触面51Aとの間の隙間の体積よりも大きい。このため、接触面51Aと凹部45との間の隙間の油は、接触面51Aと各接触面46,47との急激な接触を抑制するダンパ室63を成す。詳細には、凹部45内の油の体積が連通路48と接触面51Aとの間の体積よりも大きいため、接触面51Aが各接触面46,47に接触するとき、凹部45内の油が連通路48を介して凹部45外に流出しにくくなる。このため、凹部45内の油圧が高まるため、接触面51Aの移動に対する抗力となる。このため、接触面51Aが各接触面46,47と急激に接触することが抑制される。
図4を参照して、油圧バルブ1のリリーフ機能について説明する。
図4(a)に示されるように、第1油圧室13Aの油圧が第2油圧室13Bの油圧よりも高くなり、その差が規定値以上となるとき、弁座40の開口部分42の内径D2に基づく第1油圧室13Aの油圧とシール部材62の外径D1に基づく第3油圧室13Cの油圧との差により弁体51が第1方向X1に押される。これにより、弁ユニット50は、第2ばね32および第3油圧室13Cの油圧に抗して第1方向X1に移動する。これにより、弁体51が弁座40の開口部分42から離間し、第1油圧室13Aと第2油圧室13Bとが連通した状態である開口状態となる。これにより、第1油圧室13Aの油が第2油圧室13Bに流れ込み、第2ポート12を介して油圧シリンダ70の第2チャンバ72に流れ込む。このため、第1油圧室13Aおよび第1チャンバ71の油圧が低下する。
図4(b)に示されるように、第2油圧室13Bの油圧が第1油圧室13Aの油圧よりも高くなり、その差が規定値以上となるとき、シール部材61の内径D3に基づく第2油圧室13Bの油圧と弁座40の開口部分42の内径D2に基づく第1油圧室13Aの油圧との差により弁座40が第2方向X2に押される。一方、弁体51は押圧ロッド33と接触することにより第2方向X2への移動が規制される。これにより、弁座40の開口部分42が弁体51から離間し、開口状態となる。これにより、第2油圧室13Bの油が第1油圧室13Aに流れ込み、第1ポート11を介して油圧シリンダ70の第1チャンバ71に流れ込む。このため、第2油圧室13Bおよび第2チャンバ72の油圧が低下する。
本実施形態の油圧バルブ1は、以下の効果を奏する。
(1)油圧バルブ1は、弁座40の各接触面46,47と弁体51の接触面51Aと対向して配置され、各接触面46,47と接触面51Aとが面接触して第1油圧室13Aと第2油圧室13Bとの連通が遮断した状態である閉止状態となる。このため、図8に示される油圧バルブ200のような弁座213とポペット弁220とが線接触する場合と比較して、弁体51が弁座40に対してずれても弁体51の接触面51Aと弁座40の各接触面46,47との間に弁座40の内部と弁体51とを連通する隙間が形成されにくい。また、図8に示される油圧バルブ200と比較して、弁体51が弁座40に対して傾きにくいため、弁体51の接触面51Aと弁座40の各接触面46,47との間に弁座40の内部と弁体51とを連通する隙間が形成されにくい。
また、図8に示される油圧バルブ200において弁座213とポペット弁220との隙間の発生を抑制するため、図9に示されるように、弁座213をポペット弁220に向かうにつれて拡径するテーパ状に形成し、ポペット弁220の第2テーパ部222にOリング240を取り付ける構造が考えられる。これにより、弁座213とポペット弁220との間をOリング240で封止するため、弁座213に対してポペット弁220がずれたり、傾いたりしても弁座213とポペット弁220との間に隙間が形成されにくい。
しかし、油圧バルブ200内に大流量の油を流す場合、油圧バルブ200内が高圧となり、Oリング240に油圧バルブ200の油圧が作用する。これにより、Oリング240が破損したり、ポペット弁220から外れたりするおそれがある。そしてこのような場合、弁座213とポペット弁220との間に隙間が形成されてしまう。
一方、本実施形態では、弁座40の各接触面46,47と弁体51の接触面51Aとが直接的に面接触しているため、すなわち各接触面46,47と弁体51の接触面51Aとの間にOリングが存在しないため、図9に示される油圧バルブ200のような問題が発生しない。このため、図9の油圧バルブ200と比較しても、弁座40の各接触面46,47と弁体51の接触面51Aとの間で隙間が形成されにくい。したがって、閉止状態における弁座40と弁体51との間の油の漏れが抑制される。
(2)弁座40の各接触面46,47および弁体51の接触面51Aのそれぞれに鏡面加工が施されているため、各接触面46,47と接触面51Aとの密着度合が高くなる。このため、閉止状態における弁座40と弁体51との間の油の漏れが一層抑制される。
(3)弁ユニット50は、調節機構としてボール53および支持ロッド52を備える。このため、弁座40が弁体51に対して傾いたとしてもボール53が弁体51を押して支持ロッド52が弁体51の外周面51Cを支持することにより弁体51の接触面51Aと弁座40の各接触面46,47とが適切に面接触する。したがって、弁座40の各接触面46,47と弁体51の接触面51Aとの密着度合が高くなるため、閉止状態における弁座40と弁体51との間の油の漏れが一層抑制される。
(4)弁体51の外周面51Cが突曲面であるため、調節機構により弁体51が支持ロッド52に対して移動するとき、弁体51の外周面51Cが支持ロッド52にかじることが抑制される。
(5)弁座40の開口部分42には、円環状の平面に形成された各接触面46,47と円環状の凹部45とが形成されている。これにより、各接触面46,47が凹部45の部分にわたり形成される場合と比較して、各接触面46,47と弁体51の接触面51Aとの接触面積が小さくなる。このため、各接触面46,47と接触面51Aとが油の介在なく直接的に接触しやすくなる。このため、閉止状態における弁座40と弁体51との間の油の漏れが一層抑制される。
(6)また、凹部45と弁体51との間の隙間に油が流入することによりダンパを形成するため、弁体51の接触面51Aと弁座40の各接触面46,47とが急激に接触することを抑制することができる。
(7)第2油圧室13Bにダンパ室15が形成されるため、弁体51が弁座40から離れることが抑制される。したがって、弁体51が弁座40に対して微細な接触および離間を繰り返す、いわゆるチャタリングの発生を抑制することができる。
(8)支持ロッド52に取り付けられたシール部材62により支持ロッド52の振動が抑制される。このため、チャタリングの発生を抑制することができる。
(9)第2ばね32による弁体51を弁座40側に押す力は、弁座40内の第1油圧室13Aの油圧により弁体51を弁座40とは反対側に押す力と補助油路14の油圧により弁体51を弁座40側に押す力との差に基づく所定の範囲内となるように設定すればよい。したがって、第2ばね32による弁体51を弁座40側に押す力を小さくすることができるため、第2ばね32のサイズを小さくすることができる。
(10)押圧ロッド33が弁座40に挿入されているため、弁座40内の空間を押圧ロッド33の配置空間と兼ねている。このため、油圧バルブ1の構成を簡素化できる。
(11)接触面51Aの外径が各接触面46,47の外径よりも大きい。弁体51および弁座40がハウジング10の直交方向に位置ずれを生じたとしても接触面51Aと各接触面46,47とが面接触状態を保ちやすい。
(12)押圧ロッド33と弁座40とが対向する部分のそれぞれには、テーパ部33A,41が形成されている。このため、弁座40内の通路断面積が徐々に大きくなることにより、乱流が発生することが抑制される。このため、第1ポート11と第2ポート12との間の油の流れがスムーズになる。
(13)弁座40の開口部分42は、ハウジング10の直交方向に延びるとともにその内周側に内側傾斜部分43が形成されるため、弁座40の開口部分42の通路断面積が大きくなる。このため、第1ポート11から大流量の油をスムーズに流すことができる。
(14)弁座40の開口部分42には、内側傾斜部分43および外側傾斜部分44が形成されるため、ハウジング10の直交方向における各接触面46,47の幅寸法をより小さくすることができる。このため、各接触面46,47と接触面51Aとが油の介在なく直接的に接触しやすくなる。
(第2実施形態)
図5を参照して、第2実施形態の油圧バルブ100の構成について説明する。
油圧バルブ100のハウジング110には、内部空間113と、内部空間113に連通する第1ポート111および第2ポート112とが形成されている。内部空間113には、シート支持部材121、ポペット支持部材122、弁座130、弁要素140、ばね支持部材150、および、押圧ばね160が配置されている。
シート支持部材121は、ハウジング110において第1ポート111と第2ポート112との間の部分に嵌め合わせられている。シート支持部材121は、ポペット支持部材122に向けて開口するカップ状に形成されている。シート支持部材121には、シート支持孔121Aが形成されている。シート支持孔121Aを構成する内周部分には、シール部材123が取り付けられている。シール部材123の一例は、Oリングである。
ポペット支持部材122は、シート支持部材121の開口端部に連結されている。ポペット支持部材122は、ハウジング110にねじ込まれている。ポペット支持部材122は、シート支持部材121に向けて開口するカップ状に形成されている。ポペット支持部材122において第1ポート111と対向する部分には切欠部122Aが形成され、ポペット支持部材122のシート支持部材121とは反対側の端部には凹部122Bが形成されている。凹部122Bを構成する内周部分には、シール部材124が取り付けられている。シール部材124の一例では、Oリングである。
弁座130は、ハウジング110の長手方向に延びる円筒状に形成され、シート支持部材121のシート支持孔121Aに嵌め合わせられている。弁座130においてポペット支持部材122とは反対側の開口部分131は、ハウジング110の長手方向に直交する方向(以下、「ハウジング110の直交方向」)に延びている。開口部分131の形状は、第1実施形態の弁座40の開口部分42の形状と同様である。弁座130の開口部分131とは反対側の端部には、ハウジング110の直交方向に延びる支持部132が形成されている。支持部132の外周面133の形状は、突曲面である。支持部132の外周面133は、ポペット支持部材122の内周面と僅かな隙間を介して対向している。
弁要素140は、円筒状に形成され、弁座130の内周面に嵌め合わせられている。すなわち弁要素140は、弁座130と同軸となるように配置されている。弁要素140においてポペット支持部材122とは反対側の端部には、弁座130の開口部分131を開閉する弁体141が形成されている。弁体141の外径は、弁要素140における弁体141以外の部分の外径よりも大きい。弁体141における開口部分131との接触面141Aには、鏡面加工が施されている。弁体141の接触面141Aと開口部分131とは面接触している。弁要素140の中間部分には、弁体141に向かうにつれて縮径するテーパ部142が形成されている。また弁要素140には、ハウジング110の長手方向において弁要素140を貫通する供給油路143が形成されている。
弁要素140における弁体141とは反対側の端部には、ばね支持部材150が嵌め合わせられている。ばね支持部材150は、ポペット支持部材122の凹部122Bに嵌め合わせられている。ばね支持部材150は、ハウジング110の直交方向に延びる支持部151を備えている。支持部151は、ハウジング110の長手方向において凹部122Bの周縁部分と接触している。
このような構成により、ポペット支持部材122、弁座130、弁要素140、および、ばね支持部材150により囲まれた空間は、ダンパ室114を構成している。ダンパ室114内には、押圧ばね160がばね支持部材150の支持部151と弁座130の支持部132との間に配置されている。
このような油圧バルブ100の構成によれば、内部空間113は、第1油圧室113A、第2油圧室113B、および、第3油圧室113Cに区画される。第1油圧室113Aは、図中の粗い網掛けにより示されるように、第1ポート111に連通し、ポペット支持部材122、シート支持部材121、弁座130の内部、および、弁要素140の弁体141により囲まれた部分である。第2油圧室113Bは、図中の細かい網掛けにより示されるように、第2ポート112に連通し、シート支持部材121、ハウジング110、弁要素140の内部、ポペット支持部材122に囲まれた部分である。第3油圧室113Cは、ポペット支持部材122の凹部122B、弁要素140、ばね支持部材150、および、シール部材124により囲まれた部分である。このため、弁要素140には、シール部材124の内径D4に基づく第2油圧室113Bの油圧が第3油圧室113Cに供給され、弁座130の開口部分131から弁体141が離間する方向の力として作用する。なお、第3油圧室113Cは、供給油路143により第2油圧室113Bと常時連通しているため、第2油圧室113Bと同様の網掛けにより示している。
次に、油圧バルブ100のリリーフ機能について説明する。
第1油圧室113Aの油圧が第2油圧室113Bの油圧よりも高くなり、その差が規定値以上となるとき、弁座130の開口部分131の内径D4に基づく第1油圧室113Aの油圧とシール部材124の内径D5に基づく第2油圧室113Bの油圧との差により弁体141が弁座130から離れる方向に弁要素140が押される。これにより、弁体141は、第3油圧室113Cの油圧による弁要素140が移動するのを妨げる力に抗して弁座130の開口部分131から離間し、第1油圧室113Aと第2油圧室113Bとが連通した状態である開口状態となる。これにより、第1油圧室113Aの油が第2油圧室113Bに流れ込み、第2ポート112を介して油圧シリンダ70の第2チャンバ72に流れ込む。このため、第1油圧室113Aの油圧が低下する。
第2油圧室113Bの油圧が第1油圧室113Aの油圧よりも高くなり、その差が規定値以上となるとき、シール部材123の内径D6に基づく第2油圧室113Bの油圧と弁座130の開口部分131の内径D4に基づく第1油圧室113Aの油圧の差により弁座130が弁体141とは反対側に押される。一方、弁要素140は、第3油圧室113Cの油圧により弁体141が弁座130側に移動することが規制される。これにより、弁座130の開口部分131が弁体141から離間し、開口状態となる。これにより、第2油圧室113Bの油が第1油圧室113Aに流れ込み、第1ポート111を介して油圧シリンダ70の第1チャンバ71に流れ込む。このため、第2油圧室113Bの油圧が低下する。
本実施形態の油圧バルブ100は、第1実施形態の油圧バルブ1の(1)、(2)、(5)、(6)、(11)、(13)、および、(14)に準じた効果に加え、以下の効果を奏する。
(15)弁座130内に弁要素140が挿入された構成となるため、油圧バルブ100がハウジング110の長手方向にコンパクト化される。
(変形例)
本油圧バルブが取り得る具体的な形態は、上記各実施形態に例示された形態に限定されない。本油圧バルブは、上記各実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される上記各実施形態の変形例は、本油圧バルブが取り得る各種の形態の一例である。なお、以下に示される上記各実施形態の変形例は、技術的に可能な範囲において互いに組み合わせることができる。
(変形例1)
第1実施形態の油圧バルブ1は、弁座40に挿入された押圧ロッド33により弁体51の弁座40側への移動を規制したが、弁座40側への移動の規制方法はこれに限られない。例えば、弁座40の周囲に配置され、シート支持部材22に固定された複数本のロッド(図示略)により弁体51の接触面51Aの周縁を接触させることにより、弁体51の弁座40側への移動を規制してもよい。
(変形例2)
第1実施形態の弁座40の開口部分42は、連通路48がハウジング10の直交方向に延びる形状であったが、連通路48の形状はこれに限定されない。例えば、連通路48は、開口部分42の周方向の全周に形成された円環状であってもよい。この場合、連通路48と弁体51の接触面51Aとの間の隙間の距離は、凹部45と接触面51Aとの間の隙間の距離よりも小さい。具体的には、連通路48と接触面51Aとの間の隙間の体積が凹部45と接触面51Aとの間の隙間の体積よりも小さくなるように連通路48の深さが設定される。
(変形例3)
上記変形例2において、連通路48を弁座40の凹部45よりも内周側に形成してもよい。
(変形例4)
第1実施形態の弁ユニット50は、弁体51、支持ロッド52、および、ボール53が組み合わせられて構成されたが、弁ユニット50の構成はこれに限定されない。例えば、図6に示されるように、ボール53を省略し、弁体51および支持ロッド52を一体化した、単一部材としての弁体80を構成してもよい。この場合、弁体80とポペット支持部材23とによりダンパ室15が形成される。
(変形例5)
第1実施形態の弁座40の各接触面46,47および弁体51の接触面51Aの両方に鏡面加工が施されたが、各接触面46,47の一方または接触面51Aの鏡面加工を省略してもよい。また、各接触面46,47および接触面51Aの両方の鏡面加工を省略しても構わない。
(変形例6)
第1実施形態の第1油圧室13Aには、弁座40とロッド支持部材21との間でダンパ室が形成されていないが、図7に示されるように、弁座40とロッド支持部材21との間でダンパ室16を形成してもよい。この場合、弁座40においてロッド支持部材21と対向する外周面49の形状は突曲面であり、ロッド支持部材21の内周面に近接している。
1,100 …油圧バルブ
10,110 …ハウジング
13A,113A…第1油圧室
13B,113B…第2油圧室
14 …補助油路
15,114 …ダンパ室
31 …第1ばね(押圧部材)
32 …第2ばね(押圧部材)
33 …押圧ロッド(規制部材)
40,130 …弁座
42,131 …開口部分
45 …凹部
46 …内側接触面(接触面)
47 …外側接触面(接触面)
48 …連通路
51,80 …弁体
51A …接触面
51B …ボール支持部(調節機構)
51C …外周面
52 …支持ロッド
52E …ボール支持部(調節機構)
53 …ボール(調節機構)
61 …シール部材
62 …シール部材
141 …弁体
160 …押圧ばね(押圧部材)

Claims (11)

  1. 第1油圧室および第2油圧室が形成されたハウジングと、
    前記第1油圧室に配置された筒状の弁座と、
    前記第2油圧室において前記弁座と対向して配置され、前記弁座と面接触する弁体と、
    前記弁座および前記弁体を押して前記弁座と前記弁体とを面接触させて前記第1油圧室と前記第2油圧室との連通が遮断した状態にするための押圧部材と
    を備え、
    前記第1油圧室の油圧が前記第2油圧室の油圧よりも高いとき、前記弁座内において前記第1油圧室の油圧に基づいて前記弁体を前記押圧部材に抗して前記弁座から離間させて前記第1油圧室と前記第2油圧室とが連通した状態とし、前記第2油圧室の油圧が前記第1油圧室の油圧よりも高いとき、前記弁座に加えられる前記第1油圧室の油圧および前記第2油圧室の油圧の差に基づいて前記押圧部材に抗して前記弁座を前記弁体から離間させて前記第1油圧室と前記第2油圧室とが連通した状態とする
    油圧バルブ。
  2. 前記弁体における前記弁座との接触面と、前記弁座における前記弁体との接触面との少なくとも一方に鏡面加工が施される
    請求項1に記載の油圧バルブ。
  3. 前記弁座と前記弁体とを面接触させるように前記弁体を調節する調節機構を備える
    請求項1または2に記載の油圧バルブ。
  4. 前記弁体の外側面は、突曲面である
    請求項3に記載の油圧バルブ。
  5. 前記弁座において前記弁体側の開口部分には、前記弁体と接触可能な平面状かつ環状の接触面と、前記接触面と隣り合いかつ前記弁体から離れる方向に凹む環状の凹部とが形成されている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の油圧バルブ。
  6. 前記開口部分には、前記第2油圧室と前記凹部とを連通する連通路が形成され、
    前記弁座と前記弁体とが接触した状態において、前記連通路と前記弁体とにより形成された隙間の体積は、前記凹部と前記弁体とにより形成された隙間の体積よりも小さい
    請求項5に記載の油圧バルブ。
  7. 前記第2油圧室は、前記弁体に対して前記弁座とは反対側にダンパ室を形成している
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の油圧バルブ。
  8. 前記ハウジングに嵌め合わせられ、前記弁体を前記弁座とは反対側から支持する支持ロッドを備え、
    前記支持ロッドにおいて、前記ハウジングに嵌め合わせられる部分には、弾性のシール部材が取り付けられる
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の油圧バルブ。
  9. 前記押圧部材は、前記弁座を前記弁体側に押す第1ばねと、前記弁体を前記弁座側に押す第2ばねとを備え、
    前記第1ばねと前記第2ばねとが対向して配置されている
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の油圧バルブ。
  10. 前記第1油圧室の油圧を前記弁体が前記弁座を押す力にするための補助油路を備える
    請求項9に記載の油圧バルブ。
  11. 前記弁体の前記弁座側への移動を規制する規制部材をさらに備え、
    前記規制部材は、前記弁座に挿入されたロッドである
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の油圧バルブ。
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