JP2018123856A - バルブ装置 - Google Patents

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健二 村岡
Kenji Muraoka
健二 村岡
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Abstract

【課題】流体の圧力による回転力の発生を抑制しつつ、密閉性の低下を抑制することが可能なバルブ装置を提供する。
【解決手段】球面状の内周面11を有する環状に形成され、当該内周面11によって流体の流通経路を形成するバルブシート10と、前記流通経路の開度を変更可能な板状のバルブ20と、前記バルブ20の外周に亘って設けられ、前記バルブ20が前記流通経路を閉塞する際に前記バルブ20と前記バルブシート10の内周面との間を密閉するシールリング30と、を具備し、前記シールリング30は、前記バルブ20と異なる熱膨張率を有し、熱による変形に伴って前記バルブ20に対して前記バルブ20の板厚方向に相対的に移動可能とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体通路を開閉するバルブ装置の技術に関する。
従来、流体通路を開閉するバルブ装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、流体通路が形成されるハウジングと、流体通路の内部に回転可能に配置されるバルブと、を具備するバルブ装置が記載されている。また当該バルブの外周縁には、バルブと流体通路の内壁との隙間を無くすシールリングが配置されている。このようなシールリングを用いることで、当該バルブ装置のシール性を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、使用されるシールリングは弾性を持たせるためにリング上に切欠きが設定されているため、密閉性が損なわれていた。また周囲の温度等の影響によってシールリングに変形(例えば、膨張等)が生じた場合やシールリングやハウジングの寸法にばらつきが生じた場合に、バルブ装置の密閉性が低下してしまうおそれがあった。
そこで、密閉性の低下を防止するために、シールリングをバルブに対して相対移動可能に設ける方法が考えられる。当該方法の概略を、図10を用いて説明する。
図10(a)に示すバルブ装置901は、環状に形成され、内周面によって流体の流通経路を形成するバルブシート910と、流通経路の開度を変更可能な板状のバルブ920と、バルブ920を回転可能に支持する回転軸940と、バルブ920の外周に亘って設けられ、バルブ920が前記流通経路を閉塞する際にバルブ920とバルブシート910の内周面との間を密閉するシールリング930と、を具備する。また、シールリング930は、バルブ920に対して当該バルブ920の径方向に相対的に移動可能に設けられている。なお、流体は、図10における紙面右方から左方に向かって流通するものとする。
このようなバルブ装置901において、シールリング930が変形(例えば、熱膨張)すると、図10(b)に示すように、当該シールリング930がバルブ920に対して相対的に移動(図10(b)においては、紙面上方に移動)すると共に、バルブ920が回転軸940を中心に若干回転する。このように、シールリング930のバルブ920に対する相対的な移動と、バルブ920の回転によって、シールリング930は、全周に亘って隙間無くバルブシート910の内周面と接することができる。これによって、密閉性の低下を抑制することができる。
ここで、図10(a)に示す状態においては、シールリング930の中心位置は、バルブ920の中心位置と一致しているため、当該バルブ920及びシールリング930に加わる流体の圧力による荷重Pは、バルブ920の中心位置に作用すると考えることができる。
しかし、図10(b)に示すように、シールリング930がバルブ920に対して相対的に移動した状態(偏心した状態)においては、シールリング930の中心位置は、バルブ920の中心位置に対して偏っている。このため、バルブ920及びシールリング930に加わる流体の圧力による荷重Pは、バルブ920の中心位置から偏った位置(シールリング930の中心位置)に作用すると考えることができる。この場合、当該荷重Pは、回転軸940の軸線Aに対して偏った位置に作用するため、当該荷重Pによってバルブ920を回転させるような回転力が発生することになる。
このように回転力が発生した場合には、当該回転力に抗してバルブ920を当該位置に保持する必要があるため、回転軸940を回転させるモータ等の駆動源の負荷が増大してしまう。
このように、図10に示すような構成では、密閉性の低下を抑制することはできるものの、バルブ920(回転軸940)に対して流体の圧力による回転力が発生するおそれがある点で不利であった。
特開2016−151350号公報
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、流体の圧力による回転力の発生を抑制しつつ、密閉性の低下を抑制することが可能なバルブ装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、球面状の内周面を有する環状に形成され、当該内周面によって流体の流通経路を形成するバルブシートと、前記流通経路の開度を変更可能な板状のバルブと、前記バルブの外周に亘って設けられ、前記バルブが前記流通経路を閉塞する際に前記バルブと前記バルブシートの内周面との間を密閉するシールリングと、を具備し、前記シールリングは、前記バルブと異なる熱膨張率を有し、熱による変形に伴って前記バルブに対して前記バルブの板厚方向に相対的に移動可能であるものである。
請求項2においては、前記シールリングの内周面は、前記バルブの外周面と接するように配置され、前記バルブの外周面は、前記バルブの板厚方向に対して傾斜するテーパ状に形成されるものである。
請求項3においては、前記シールリングの内周面は、前記バルブの外周面と同じ傾斜角度を有するテーパ状に形成されるものである。
請求項4においては、前記シールリングの内周面は、前記バルブの外周面と接するように配置されるとともに、前記バルブの板厚方向に対して傾斜するテーパ状に形成されるものである。
請求項5においては、前記バルブは、前記シールリングの前記バルブに対する移動を所定の位置で規制する規制部を具備するものである。
請求項6においては、前記バルブの中心を通る法線と交わる位置に配置され、前記バルブを回転可能に支持する回転軸をさらに具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、流体の圧力による回転力の発生を抑制しつつ、密閉性の低下を抑制することができる。
請求項2においては、密閉性の低下をより効果的に抑制することができる。
請求項3においては、密閉性の低下をより効果的に抑制することができる。
請求項4においては、密閉性の低下をより効果的に抑制することができる。
請求項5においては、シールリングがバルブから脱落するのを防止することができる。
請求項6においては、流体の圧力による回転力の発生をより効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るバルブ装置の側面一部断面図。 同じく、平面一部断面図。 バルブ及びシールリングを示す分解平面図。 流体通路を開放した状態のバルブ装置を示す平面一部断面図。 (a)図2の一部拡大図。(b)シールリングとバルブシートが干渉する様子を示す一部拡大図。 シールリングが移動した様子を示す一部拡大図。 シールリングが移動した様子を示す平面一部断面図。 第一変形例に係るシールリングを示した一部拡大図。 第二変形例に係るバルブ装置の平面一部断面図。 (a)シールリングをバルブに対して相対移動可能に構成したバルブ装置の一例を示す断面図。(b)シールリングがバルブに対して相対移動した状態を示す断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1から図3までを用いて、本発明の一実施形態に係るバルブ装置1の構成について説明する。
図1及び図2に示すバルブ装置1は、流体が流通する経路(流体通路)を開閉することによって、流体の流量を調節する、いわゆるバタフライバルブである。バルブ装置1は、例えば排気ガス再循環用の流体通路に適用することで、エンジンに還流させる排気ガス量を調節することができる。バルブ装置1は、主としてバルブシート10、バルブ20、シールリング30及び回転軸40を具備する。
バルブシート10は、流体通路の一部を形成するものである。バルブシート10は正面視環状に形成され、当該バルブシート10の内側を流体が流通することができる。すなわち、バルブシート10(より詳細には、バルブシート10の内周面11)は、流体通路の一部を形成することになる。なお、本実施形態においては、流体は後方から前方へと流通するものとする。
バルブシート10の内周面11は、球面状となるように形成される。具体的には、内周面11は、バルブシート10の前方に位置する点Cを中心とする球面状に形成される。
バルブ20は、流体通路を開閉することによって、当該流体通路を流通する流体の流量を調節するものである。図3に示すように、バルブ20は第一部材21及び第二部材22により形成される。
第一部材21は、主として平板部21a及び連結部21bを具備する。
平板部21aは、背面視円形の略平板状に形成された部分である。
連結部21bは、平板部21aの後側面から後方に向かって延設された部分である。連結部21bは、背面断面視円形状に形成される。連結部21bの外周面は、前方から後方に向かって徐々に縮径するテーパ状に形成される。連結部21bの前端の外径は、平板部21aの外径よりも小さくなるように形成される。
第二部材22は、第一部材21の平板部21aと前後略対象な形状(正面視円形の略平板状)に形成される。
バルブ20は、第一部材21の連結部21bの後端を、第二部材22の前側面の中央に適宜の方法で固定することによって形成される。このようにして、第一部材21の平板部21aと第二部材22との間(連結部21bの外側)には、溝部23(図1及び図2参照)が形成される。図1及び図2に示す溝部23は、バルブ20の外周面の全周に亘って形成される。
シールリング30は、バルブ20とバルブシート10(内周面11)との隙間を無くすことで、当該バルブ20とバルブシート10との間を密閉するものである。シールリング30は、背面視において切欠きのない円環状に形成される。シールリング30の前後幅(厚み)は、バルブ20の溝部23の前後幅よりも小さくなるように形成される。シールリング30の外径は、バルブ20の外径よりも大きくなるように形成される。シールリング30の内周面は、前方から後方に向かって徐々に縮径するテーパ状に形成される。シールリング30の内周面の傾斜角度は、バルブ20の連結部21bの外周面の傾斜角度と略同一となるように形成される。
シールリング30は、バルブ20(特に、連結部21b)と異なる熱膨張率を有する材料により形成される。より具体的には、シールリング30は、バルブ20よりも熱膨張率の高い材料により形成される。
図3に示すように、シールリング30に、第一部材21の連結部21bが挿通された状態で、当該第一部材21と第二部材22とが固定されることで、シールリング30がバルブ20の溝部23に配置される。
図1及び図2に示す回転軸40は、バルブ20の回転中心となるものである。回転軸40は、長手方向を上下方向に向けて配置される。回転軸40は、図示せぬアクチュエータ(例えば、モータ等)に連結される。回転軸40は、当該アクチュエータによって任意の角度に回転させることができる。
回転軸40(より詳細には、回転軸40の軸線A)は、平面視(軸線A方向視)において点Cとは異なる位置(オフセットした位置)に配置される。具体的には、軸線Aは、平面視において、点Cに対して前後方向一側、本実施形態においては後側(バルブシート10側)に偏った位置に配置される(図2参照)。軸線Aは、左右方向においてバルブ20の中心位置の前方(バルブ20の中心を通る法線と交わる位置)に配置される。
回転軸40は、連結部41を介してバルブ20に連結される。回転軸40が回転すると、バルブ20も当該回転軸40と一体的に回転することになる。このように、回転軸40を回転させることで、バルブ20をバルブシート10に対して相対的に移動させる(相対位置を変更する)ことができる。
なお、図面の簡略化のため、図1及び図2以外の図では、回転軸40の軸線Aのみを図示し、回転軸40の図示は省略している。
以下では、上述の如く構成されたバルブ装置1により流体通路を開閉する様子について説明する。なお、図2及び図4に示すバルブ装置1の動作は、周囲が一定の温度(例えば、室温)である状態で行われるものとする。
流体通路を閉塞する場合、図2に示すように、バルブ20が流体通路を流通する流体の流れ(前後方向)に対して垂直になるように、すなわちバルブ20の後側面がまっすぐ後方を向くように、回転軸40を回転させる。この際、シールリング30の外周部は、バルブシート10の内周面11に接する。バルブシート10の内周面11は球面状に形成されているため、円形状に形成されたシールリング30の外周部は、全周に亘って隙間無くバルブシート10の内周面11と接することができる。
また、シールリング30の外周部がバルブシート10の内周面11と接した状態において、シールリング30の内周面は、周方向全周に亘って隙間なく連結部21bの外周面と接する。このようにして、流体通路(バルブシート10)が閉塞され、流体は当該流体通路を流通することができなくなる。
なお、このようにバルブ20の後側面がまっすぐ後方を向くように配置された状態において、シールリング30とバルブシート10及びバルブ20とが隙間なく接するように、予めバルブシート10、バルブ20及びシールリング30の寸法が設定されている。
流体通路を開放する場合、図4に示すように、回転軸40を所定の方向(本実施形態においては、平面視反時計回り)に回転させる。ある程度回転軸40(バルブ20)が回転すると、シールリング30がバルブシート10の内周面11から離間する。これによって流体通路(バルブシート10)が開放され、流体は当該流体通路を前方へと流通することができる。
以下では、周囲の温度の変化により、シールリング30等が変形した場合のバルブ装置1の様子について説明する。
例えば、周囲の温度が高温になった場合、シールリング30やバルブ20等は熱によって変形(膨張)する。なお、本実施形態においては、説明を簡略化するため、バルブ20及びシールリング30のみが熱によって膨張し、バルブシート10や回転軸40は膨張しないものと仮定して説明する。
通常であれば、バルブ20及びシールリング30が熱によって変形するとバルブシート10とバルブ20の間の密閉性が損なわれてしまう。しかし本実施形態に係るバルブ装置1では、バルブ20及びシールリング30が変形しても当該密閉性を維持できるように構成されている。
具体例を挙げて説明すると、例えば周囲の温度が室温である状態においては、前述の如く、バルブ20の後側面がまっすぐ後方を向いた状態で、シールリング30の外周部がバルブシート10の内周面11に接するとともに、シールリング30の内周面が連結部21bの外周面と接することができる(図2及び図5(a)参照)。
ここで、当該状態(バルブ20が流体通路を閉塞した状態)において、周囲の温度が上昇した場合を想定する。この場合、バルブ20及びシールリング30が熱によって変形(熱膨張)する。シールリング30の熱膨張率は、バルブ20の熱膨張率よりも高いため、図5(b)に示すように、当該バルブ20及びシールリング30の膨張によって、シールリング30の内周面と連結部21bの外周面とが離間するおそれがある。また、図5(b)に示すように、シールリング30の膨張によって、当該シールリング30の外周部とバルブシート10の内周面11とが大きく干渉するおそれがある。
しかしながら、本実施形態においては、連結部21bの外周面及びシールリング30の内周面はテーパ状に形成されているため、図6及び図7に示すように、シールリング30はバルブ20(連結部21b)及びバルブシート10の両方と接することができる位置まで前方へと移動する。
このように、バルブ20及びシールリング30が熱によって変形した場合には、シールリング30が溝部23内をバルブ20の板厚方向に適宜移動することによって、シールリング30の内周面と連結部21bの外周面とを接した状態に維持できる。また、シールリング30の外周部とバルブシート10の内周面11との干渉を小さく抑制することができる。これによって、バルブ装置1は、バルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができる。
なお、周囲の温度が低温になった場合にも、シールリング30が溝部23内をバルブ20の板厚方向(高温になった場合とは逆の方向)に適宜移動することによって、密閉性を維持することができる。
また、本実施形態に係るバルブ装置1では、バルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持するために、図10に示した例のようにバルブ20が回転する必要がないため、流体の圧力による回転力が発生するのを抑制することができる。これによって、回転軸40を駆動するアクチュエータの負荷の増大を抑制することができる。
なお、このようにシールリング30がバルブ20の板厚方向に移動することで、バルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持できる(シールリング30とバルブシート10及びバルブ20とが接する)ように、バルブ20やシールリング30の熱膨張率や、連結部21bの外周面及びシールリング30の内周面の傾斜角度(テーパ角度)は、予め調整されている。
また、シールリング30の移動は、バルブ20の平板部21a及び第二部材22によって規制されている。これによって、シールリング30がバルブ20の溝部23から脱落するのを防止することができる。
また実際には、温度の不均一等によってシールリング30とバルブシート10との干渉を完全に無くすことができない場合があるが、多少の干渉はシールリング30の弾性変形によって解消することができる。
なお、本実施形態においては、便宜上、バルブ20及びシールリング30のみが熱によって膨張するものとして説明を行ったが、実際には、その他の部材(バルブシート10及び回転軸40)の熱膨張率も考慮して、バルブ20やシールリング30の熱膨張率や、連結部21bの外周面及びシールリング30の内周面の傾斜角度(テーパ角度)を予め調整することが望ましい。
以上の如く、本実施形態に係るバルブ装置1は、
球面状の内周面11を有する環状に形成され、当該内周面11によって流体の流通経路を形成するバルブシート10と、
前記流通経路の開度を変更可能な板状のバルブ20と、
前記バルブ20の外周に亘って設けられ、前記バルブ20が前記流通経路を閉塞する際に前記バルブ20と前記バルブシート10の内周面との間を密閉するシールリング30と、
を具備し、
前記シールリング30は、
前記バルブ20と異なる熱膨張率を有し、熱による変形に伴って前記バルブ20に対して前記バルブ20の板厚方向に相対的に移動可能なものである。
このように構成することにより、流体の圧力による回転力の発生を抑制しつつ、密閉性の低下を抑制することができる。すなわち、シールリング30等が変形(膨張等)したとしても、シールリング30がバルブ20に対して当該バルブ20の板厚方向に相対的に移動することで、当該シールリング30とバルブシート10との接触を維持することができ、ひいては密閉性の低下を抑制することができる。またこの際、バルブ20を回転させる必要がないため、流体の圧力による回転力の発生を抑制することができる。
また、前記シールリング30の内周面は、
前記バルブ20の外周面(連結部21bの外周面)と接するように配置され、
前記バルブ20の外周面は、
前記バルブ20の板厚方向に対して傾斜するテーパ状に形成されるものである。
このように構成することにより、密閉性の低下をより効果的に抑制することができる。すなわち、シールリング30等が変形(膨張等)したとしても、シールリング30がバルブ20に対して当該バルブ20の板厚方向に相対的に移動することで、当該シールリング30とバルブ20との接触を維持することができ、ひいては密閉性の低下を抑制することができる。
また、前記シールリング30の内周面は、
前記バルブ20の外周面(連結部21bの外周面)と同じ傾斜角度を有するテーパ状に形成されるものである。
このように構成することにより、密閉性の低下をより効果的に抑制することができる。すなわち、バルブ20とシールリング30との接触面積を広く確保することで、当該バルブ20とシールリング30との密閉性の低下を抑制することができる。
また、前記バルブ20は、
前記シールリング30の前記バルブ20に対する移動を所定の位置で規制する平板部21a及び第二部材22(規制部)を具備するものである。
このように構成することにより、シールリング30がバルブ20から脱落するのを防止することができる。
また、バルブ装置1は、前記バルブ20の中心を通る法線と交わる位置に配置され、前記バルブ20を回転可能に支持する回転軸40をさらに具備するものである。
このように構成することにより、流体の圧力による回転力の発生をより効果的に抑制することができる。すなわち、流体の圧力による荷重が作用すると考えられるバルブ20の中心位置に合わせて回転軸40を配置することで、当該流体の圧力による回転力を発生し難くすることができる。
なお、本実施形態に係る平板部21a及び第二部材22は、本発明に係る規制部の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、バルブ装置1を排気ガス再循環用の流体通路に適用する例を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、種々の流体通路に適用することが可能である。
また、バルブ装置1を構成する各部材の構成(形状、大きさ等)は本実施形態のものに限らず、任意に変更することができる。
また、本実施形態においては、バルブ20(連結部21b)の外周面及びシールリング30の内周面がテーパ状に形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばバルブ20(連結部21b)の外周面のみがテーパ状に形成されるものであってもよい。この場合、シールリング30の内周面の形状は特に限定しない。
また、図8に示す第一変形例のように、シールリング30の内周面のみがテーパ状に形成されるものであってもよい。なお、図8に示した例では、バルブ20(連結部21b)の外周面は、当該バルブ20の板厚方向に平行に形成されている。また当該バルブ20(連結部21b)の外周面の後部(紙面右側)は、前部(紙面左側)よりも縮径するように(径が小さくなるように)形成されている。このようにして、連結部21bの外周面に形成された段差部分と、シールリング30の内周面とが接している。
以上の如く、第一変形例において、前記シールリング30の内周面は、
前記バルブ20の外周面(連結部21bの外周面)と接するように配置されるとともに、前記バルブ20の板厚方向に対して傾斜するテーパ状に形成されるものである。
このように構成することにより、密閉性の低下をより効果的に抑制することができる。なお、バルブ20(連結部21b)の外周面の形状は図8に示した例に限らず、任意に変更することが可能である。
また、本実施形態においては、シールリング30の熱膨張率は、バルブ20の熱膨張率よりも高いものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、シールリング30とバルブ20の熱膨張率は異なっていればよく、例えばシールリング30の熱膨張率は、バルブ20の熱膨張率よりも小さくてもよい。この場合、図9に示す第二変形例のように、バルブ20の連結部21bの外周面及びシールリング30の内周面のテーパ角度を前述の実施形態とは逆に(すなわち、前方から後方に向かって徐々に拡径するように)形成することで、前述の実施形態と同様に密閉性の低下を抑制することができる。
1 バルブ装置
10 バルブシート
11 内周面
20 バルブ
30 シールリング
40 回転軸

Claims (6)

  1. 球面状の内周面を有する環状に形成され、当該内周面によって流体の流通経路を形成するバルブシートと、
    前記流通経路の開度を変更可能な板状のバルブと、
    前記バルブの外周に亘って設けられ、前記バルブが前記流通経路を閉塞する際に前記バルブと前記バルブシートの内周面との間を密閉するシールリングと、
    を具備し、
    前記シールリングは、
    前記バルブと異なる熱膨張率を有し、熱による変形に伴って前記バルブに対して前記バルブの板厚方向に相対的に移動可能である、
    バルブ装置。
  2. 前記シールリングの内周面は、
    前記バルブの外周面と接するように配置され、
    前記バルブの外周面は、
    前記バルブの板厚方向に対して傾斜するテーパ状に形成される、
    請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記シールリングの内周面は、
    前記バルブの外周面と同じ傾斜角度を有するテーパ状に形成される、
    請求項2に記載のバルブ装置。
  4. 前記シールリングの内周面は、
    前記バルブの外周面と接するように配置されるとともに、前記バルブの板厚方向に対して傾斜するテーパ状に形成される、
    請求項1に記載のバルブ装置。
  5. 前記バルブは、
    前記シールリングの前記バルブに対する移動を所定の位置で規制する規制部を具備する、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のバルブ装置。
  6. 前記バルブの中心を通る法線と交わる位置に配置され、前記バルブを回転可能に支持する回転軸をさらに具備する、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のバルブ装置。
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