JP2017160990A - バルブ装置 - Google Patents

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Akira Shimoyama
晃 下山
将行 浜崎
Masayuki Hamazaki
将行 浜崎
祥平 鈴木
Shohei Suzuki
祥平 鈴木
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Abstract

【課題】シート及びシールリングの摩耗を抑制することができるバルブ装置を提供する。
【解決手段】流路21が貫通形成されているシート20と、流路21に回動自在に配置されると共に、回動することで流路21を開閉するバルブ30と、切れ目部分である合口41を具備し、バルブ30の外周に嵌め合わされたシールリング40と、合口41の内側に配置され、シールリング40のバルブ30に対する相対回転を規制する回り止めピン50と、バルブ30が流路21を閉塞する位置まで回動したときに、合口41の内側に入り込んで合口41を押し広げることでシールリング40を拡径させてシート20とシールリング40との隙間をシールするノッチピン70と、を具備し、ノッチピン70は、合口41に入り込むときに、回り止めピン50が内部に入り込む収容部71を具備する。
【選択図】図6

Description

本発明は、バルブを回動させて流体の流通を制御するバルブ装置の技術に関する。
従来、バルブを回動させて流体の流通を制御するバルブ装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載されるバルブ装置(流体制御弁)は、流路が貫通形成された円筒状のシート(ハウジングのノズル)、流路に配置される円板状のバルブ(バタフライ型バルブ)、当該バルブの外周に嵌め合わされたシールリング、バルブを支持するシャフト及び当該シャフトを介してバルブを回動させるアクチュエータ等を具備する。
特許文献1に記載されるバルブ装置は、アクチュエータによってバルブの板面がシートの軸線方向を向くようにバルブを回動させることで、流路を閉塞する。このとき、シールリングは、シートとバルブとの隙間をシールする。また、流路を閉塞しているバルブを回動させることで、流路を開放する。
しかし、特許文献1に記載されるシート及びシールリングは、バルブの回動時に摺動することによって摩耗し易いという点で不利であった。
特許第4793290号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題はシート及びシールリングの摩耗を抑制することが可能なバルブ装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、流路が貫通形成されているシートと、前記流路に回動自在に配置されると共に、回動することで前記流路を開閉するバルブと、切れ目部分である合口を具備し、前記バルブの外周に嵌め合わされたシールリングと、前記合口の内側に配置され、前記シールリングの前記バルブに対する相対回転を規制する規制手段と、前記バルブが前記流路を閉塞する位置まで回動したときに、前記合口の内側に入り込んで前記合口を押し広げることで前記シールリングを拡径させて前記シートと前記シールリングとの隙間をシールする拡径手段と、を具備し、前記拡径手段は、前記合口に入り込むときに、前記規制手段が内部に入り込む収容部を具備するものである。
請求項2においては、前記拡径手段は、前記シートに固定されるものである。
請求項3においては、前記収容部は、前記拡径手段の前記合口に入り込む側が開口すると共に、前記合口に入り込む側とは反対側が閉塞するものである。
請求項4においては、前記収容部の前記合口に入り込む側とは反対側の端面は、前記規制手段の形状に沿った形状に形成されるものである。
請求項5においては、前記収容部は、前記拡径手段が前記合口に入り込む方向に延びるように形成されるものである。
請求項6においては、前記規制手段は、前記バルブとは異なる部材によって構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、シート及びシールリングの摩耗を抑制することができる。
請求項2においては、拡径手段の構成を簡素化することができる。
請求項3においては、シール性を向上させることができる。
請求項4においては、規制手段及び拡径手段を破損し難くすることができる。
請求項5においては、規制手段及び拡径手段を破損し難くすることができる。
請求項6においては、規制手段を簡単に形成することができる。
本発明の一実施形態に係るバルブ装置を示した正面断面図。 (a)バルブ及びシールリングを示した拡大側面図。(b)A1−A1断面図。 (a)ノッチピンを示した斜視図。(b)収容部を示した側面断面図。 シールリングがノッチピンに接近する様子を示した拡大側面断面図。 (a)シールリングとノッチピンとが当接する様子を示した拡大側面断面図。(b)同じく、拡大正面断面図。 (a)合口を押し広げる様子を示した拡大側面断面図。(b)同じく、拡大正面断面図。 流路を完全に閉塞した状態を示した正面断面図。 (a)第一変形例に係るノッチピンを示した斜視図。(b)収容部を示した側面断面図。 第二変形例に係るノッチピンを示した斜視図。 (a)第三変形例に係るバルブ装置を示した正面断面図。(b)ノッチピンを示した正面図。(c)収容部を示した側面断面図。 (a)第四変形例に係るバルブ及びシールリングを示した拡大側面図。(b)A2−A2断面図。 (a)第四変形例に係るノッチピンによって合口を押し広げる様子を示した拡大側面断面図。(b)同じく、拡大正面断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1から図3までを参照して、本発明の一実施形態に係るバルブ装置10の構成について説明する。なお、本明細書に添付した図面においては、バルブ装置10の構成や動作をわかり易くするために、各部材の寸法や部材間の隙間等を誇張して記載している。
バルブ装置10は、流体の流通を制御するためのものである。なお、本実施形態に係るバルブ装置10は、エンジンの排気ガス再循環(EGR)装置に設けられるものとする。図1に示すように、バルブ装置10は、シート20、バルブ30、シールリング40、回り止めピン50、シャフト60及びノッチピン70等を具備する。
シート20は、流体(本実施形態では排気ガス)の流路を形成するものである。シート20は、その軸線方向を前後方向に向けた略筒状に形成される。本実施形態に係るシート20は、エンジンの吸気通路と排気通路とを連通する通路に設けられる。シート20は、流路21及び支持孔22を具備する。
流路21は、流体が流通する通路である。流路21は、正面視略円状に形成され、シート20を軸線方向(前後方向)に貫通する。
支持孔22は、後述するノッチピン70を支持する孔である。支持孔22は、シート20を外周面から内周面まで径方向に貫通する。支持孔22は、シート20の右端部に形成される。
バルブ30は、流路21を開閉するための略円板状の部材である。バルブ30は、その外径がシート20の内径よりも小さくなるように形成される。バルブ30は、後述するシャフト60を介してシート20に回動自在に支持される。これにより、バルブ30は、シート20の内周面(流路21の壁面)との間に隙間を空けた状態で流路21に配置される。図2に示すように、バルブ30は、シールリング溝31及び凹部32を具備する。
シールリング溝31は、バルブ30の外周面に形成される溝である。シールリング溝31は、バルブ30の周方向に延びるように形成され、バルブ30の全周に亘って形成される。シールリング溝31は、バルブ30の厚み方向における中央部に形成され、前後に側壁を有する。
凹部32は、後述する回り止めピン50を支持するための窪みである。凹部32は、バルブ30の右端部に形成される。凹部32は、側面視略円状に形成されると共に、シールリング溝31の底面からバルブ30の径方向内側(左側)に延びるように形成される。
このように構成されるバルブ30は、図1に示す状態、すなわちその板面がシート20の軸線方向とは異なる方向を向いたときに、流路21を開放する。また、バルブ30は、その板面がシート20の軸線方向に対して直交する方向(左右方向)を向いたときに、流路21を完全に開放する。また、バルブ30は、その板面がシート20の軸線方向を向いたときに、流路21を完全に閉塞する(図7参照)。以下においては、このようなバルブ30が流路21を完全に閉塞する位置(図7に示す位置)を「全閉位置」と称する。
図1及び図2に示すシールリング40は、シート20とバルブ30との隙間をシールするためのものである。シールリング40は、その右端部が切り欠かれたような正面視略C字状に形成される。シールリング40は、弾性を有する材料によって構成される。シールリング40は、その外径がバルブ30の外径よりも大きく、かつシート20の内径よりも僅かに小さくなるように形成される。シールリング40は、合口41を具備する。
合口41は、シールリング40の右端部に形成される切れ目部分(シールリング40の周方向に沿った隙間)である。合口41は、バルブ30の凹部32よりも周方向に沿った距離が長くなるように形成される。合口41は、凹部32に対して周方向における位置を合わせて配置される。
シールリング40は、シールリング溝31に嵌め合わされる。これにより、シールリング40は、その外周面がバルブ30の外周面から径方向外側に突出する。シールリング40は、シールリング溝31の側壁に支持されることによって、バルブ30と一体的に回動すると共にバルブ30の厚み方向への相対移動が規制される。
シールリング40には、縮径方向への張力が作用している。すなわち、シールリング40は、常に収縮しようとしており、その内周面がシールリング溝31の底面と接触してバルブ30を径方向内側に押圧している。これによれば、シールリング40のバルブ30に対する相対回転を抑制することができる。
回り止めピン50は、シールリング40のバルブ30に対する相対回転(周方向への相対移動)を規制するための略円柱状の部材である。回り止めピン50は、その外径がバルブ30の凹部32の内径と略同一の大きさとなるように形成される。回り止めピン50は、その長さ(軸線方向幅)が凹部32の深さよりも長くなるように形成される。
回り止めピン50は、バルブ30の凹部32に圧入されることでバルブ30の右端部に固定される。これによって、回り止めピン50は、バルブ30と一体的に回動可能に構成されると共に、その右部がシールリング溝31の底面から右方向に突出する。当該回り止めピン50の突出部分は、合口41の内側に配置されると共に、シールリング40の外周面と同程度の長さだけバルブ30の外周面から突出する。
図1に示すように、シャフト60は、バルブ30を回動可能に支持するための略円柱状の部材である。シャフト60は、その軸線方向を上下方向に向けた状態で、バルブ30の後面に固定される。シャフト60は、その上端部がシート20から突出すると共にモータ等の駆動源と連結される(不図示)。シャフト60は、前記駆動源から動力が伝達されてシート20に対して相対的に回動する。これによって、シャフト60は、その軸線を中心としてバルブ30を回動させる。
図1及び図3に示すように、ノッチピン70は、シールリング40を拡径させるための略円柱状の部材である。ノッチピン70は、その外径が回り止めピン50の外径及びシールリング40の合口41の上下方向に沿った距離よりも大きくなるように形成される。ノッチピン70は、その軸線方向を左右方向に向けて配置される。ノッチピン70は、収容部71を具備する。
収容部71は、バルブ30の回動時に回り止めピン50を収容するためのものである。収容部71は、ノッチピン70の左後端部を切り欠いたような側面視略U字状に形成される。より詳細には、収容部71は、ノッチピン70の後端部から前後中央部まで前方向に延びるように形成されると共に、当該延びた端面(後方向を向いた面、以下「端面71a」と称する)が回り止めピン50の外周面に沿うような側面視略円弧状に形成される。収容部71は、その上下方向幅が合口41の上下方向に沿った距離よりも狭く、かつ回り止めピン50の上下方向幅(外径)よりも広くなるように形成される(図5(a)参照)。収容部71の左右方向幅は、回り止めピン50のうち、バルブ30の外周面から突出している部分(図5(b)に示す回り止めピン50の実線部分)の長さよりも広くなるように形成される。
ノッチピン70は、シート20の支持孔22に圧入されることでシート20に固定される。これによって、ノッチピン70は、シールリング40の合口41に対してシート20の周方向における位置を合わせて配置される。また、収容部71は、回り止めピン50に対してシート20の周方向における位置を合わせて配置される。ノッチピン70は、その左端部がシート20の内周面(流路21の側壁)から左方向に突出する。当該ノッチピン70の突出部分は、全閉位置まで回動したバルブ30の外周面からシート20の内周面までの径方向に沿った距離に対応する幅だけシート20から突出している(図7参照)。これにより、ノッチピン70は、バルブ30が全閉位置まで回動してもバルブ30と衝突しないように構成される。
次に、図1、図2、図4から図7までを参照してバルブ装置10の閉塞動作について説明する。なお、図4及び図5(a)に白塗りで示す矢印は、バルブ30の回動方向を示している。また、図6に黒塗りで示す矢印は、シールリング40が弾性変形する様子を示している。
まず、図1及び図2に示すバルブ装置10は、前記駆動源からシャフト60に動力を伝達することで、図1に示す矢印方向にバルブ30、シールリング40及び回り止めピン50を回動させる。これによって、バルブ30の板面がシート20の軸線方向を向くように(開度が小さくなるように)バルブ30を回動させる。このとき、図1及び図4に示すように、シールリング40の合口41及び回り止めピン50は、ノッチピン70に接近する。
前述の如く、シールリング40は、その外径がシート20の内径よりも小さいため、シート20の内周面(流路21の壁面)との間に隙間を空けた状態で回動する。すなわち、シールリング40は、図1に示す状態から回動してもシート20に対して摺動しない。
図5に示すように、全閉位置の直前までバルブ30が回動すると、シールリング40の合口41は、ノッチピン70を通過しようとする。前述の如く、ノッチピン70は、その外径が合口41の上下方向に沿った距離よりも大きい。また、収容部71は、その上下方向幅が合口41の上下方向に沿った距離よりも狭い。このため、ノッチピン70の外周面は、合口41の内側に入り込もうとして当該合口41の上下両端部(シールリング40の周方向における両端部)と当接する。このとき、回り止めピン50は、収容部71の後方に配置される。
図6及び図7に示すように、シールリング40とノッチピン70とが当接した状態からさらにバルブ30が回動すると、ノッチピン70は、シールリング40の合口41を押し広げながら合口41の内側に入り込む。これによって、ノッチピン70は、シールリング40を均一に拡径させる。
図6及び図7に示す全閉位置までバルブ30が回動すると、ノッチピン70は、その軸心がシールリング40の合口41の前後中央部に配置されるまで合口41の内側に入り込む。このとき、ノッチピン70は、その頂部(上端部)及び底部(下端部)がシールリング40の両端面と当接する。これによって、シールリング40は、ノッチピン70の外径に応じた長さだけ拡径され、その外周面の全域がシート20の内周面(流路21の壁面)に密着する。これにより、バルブ30が流路21を閉塞したときに、バルブ30の外周面とシート20の内周面との隙間をシールリング40でシールすることができる。
また、回り止めピン50は、図5に示すシールリング40とノッチピン70とが当接した状態からさらにバルブ30が回動すると、前方向に移動して収容部71に入り込む。そして、図6及び図7に示す全閉位置までバルブ30が回動すると、回り止めピン50は、収容部71を前方向に移動して、収容部71の端面71aと接触する。
バルブ装置10は、流路21を開放するとき、流路21を閉塞した場合とは反対方向(図1に示す矢印方向とは反対方向)にバルブ30を回動させる。これによって、回り止めピン50は、ノッチピン70の収容部71を後方向に移動して収容部71から出て行く。また、シールリング40の合口41は、後方向に移動してノッチピン70から離間する。このとき、ノッチピン70は、バルブ30の回動が始まった直後に(全閉位置からバルブ30が僅かに回動したときに)合口41から出て行くこととなる。これにより、シールリング40は、縮径してシート20の内周面に密着しなくなる。その後、流路21を完全に開放するまでバルブ30が回動しても、シールリング40は、シート20の内周面に対して摺動することはない。
以上のように、バルブ装置10は、バルブ30が全閉位置にごく近い回動位置にある場合(全閉位置の直前から全閉位置となるまでの間及び全閉位置から僅かにバルブ30を回動させるまでの間)だけ、ノッチピン70によってシールリング40を拡径させてシート20の内周面に密着させている。これによれば、流路21を完全に閉塞したり完全に閉塞した流路21を開放しない限り、シールリング40をシート20に対して摺動しないようにすることができる。このため、シート20及びシールリング40の摩耗を抑制することができ、シート20及びシールリング40の摩耗に起因する排気ガスの漏れを抑制することができる。
また、本実施形態に係るバルブ装置10は、合口41の内側に回り止めピン50を配置することにより、シールリング40がバルブ30に対して相対回転したときに、合口41の上端部又は下端部を回り止めピン50に当接させることができる。これによれば、シールリング40のバルブ30に対する相対回転を一定量に留めることができるため、ノッチピン70を合口41の内側に確実に入り込ませることができる。これによって、シールリング40を確実に拡径させることができる。以上によれば、シールリング40を拡径させる動作が失敗することを防止でき、動作不良(シール不良)が発生することなくシート20及びシールリング40の摩耗抑制を実現することができる。
ここで、合口41の内側に回り止めピン50が配置されると、ノッチピン70が合口41の内側に入り込むときに(バルブ30が全閉位置まで回動する前に)、回り止めピン50がノッチピン70に対して後方向から勢い良く接触(衝突)してしまうおそれがある。この場合、バルブ30の回動が途中で止まってしまったり、回り止めピン50及びノッチピン70が破損してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態に係るノッチピン70は、収容部71を具備している。これによって、ノッチピン70が合口41の内側に入り込むときに、収容部71に回り止めピン50を入り込ませることができる。これによれば、ノッチピン70と回り止めピン50との衝突を回避することができる。これにより、バルブ30の回動が途中で止まることなく、ノッチピン70を合口41の内側に入り込ませてシールリング40を確実に拡径させることができる。以上によれば、シールリング40を拡径させる動作が失敗することを防止でき、動作不良が発生することなくシート20及びシールリング40の摩耗抑制を実現することができる。また、回り止めピン50及びノッチピン70を破損し難くすることができる。
また、本実施形態に係るノッチピン70の収容部71は、ノッチピン70の後端部から前後中央部に亘って形成されている。これによれば、ノッチピン70を合口41の内側に十分に(ノッチピン70の軸心が合口41の前後中央部に配置される程度に)入り込ませることができる。これにより、シールリング40を大きく拡径させてシールリング40の外周面をシート20の内周面に強い力で押し付けることができる。このため、シール性を向上させることができる。
以上の如く、本実施形態に係るバルブ装置10は、流路21が貫通形成されているシート20と、前記流路21に回動自在に配置されると共に、回動することで前記流路21を開閉するバルブ30と、切れ目部分である合口41を具備し、前記バルブ30の外周に嵌め合わされたシールリング40と、前記合口41の内側に配置され、前記シールリング40の前記バルブ30に対する相対回転を規制する回り止めピン50(規制手段)と、前記バルブ30が前記流路21を閉塞する位置まで回動したときに、前記合口41の内側に入り込んで前記合口41を押し広げることで前記シールリング40を拡径させて前記シート20と前記シールリング40との隙間をシールするノッチピン70(拡径手段)と、を具備し、前記ノッチピン70は、前記合口41に入り込むときに、前記回り止めピン50が内部に入り込む収容部71を具備するものである。
このように構成することにより、シート20及びシールリング40の摩耗を抑制することができる。
また、回り止めピン50によってシールリング40のバルブ30に対する相対回転を一定量に留めることができる。
また、収容部71によって回り止めピン50とノッチピン70との衝突を回避することができるため、ノッチピン70を合口41の内側に入り込ませてシールリング40を確実に拡径させることができる。
また、前記ノッチピン70は、前記シート20に固定されるものである。
このように構成することにより、後述するようなノッチピン(図10に示す第三変形例に係るノッチピン370)を移動させるための駆動源等を用いることなくシールリング40を拡径させることが可能となるため、シールリング40を拡径させる構成を簡素化することができる。
また、前記収容部71は、後側(前記ノッチピン70の前記合口41に入り込む側)が開口すると共に、前側(前記合口41に入り込む側とは反対側)が閉塞するものである。
このように構成することにより、全閉位置までバルブ30が回動したときに、収容部71と回り止めピン50との隙間から流体が下流側に流通する(漏れる)ことを防止できる。これによって、シール性を向上させることができる。
また、前記収容部71の端面71a(前記合口41に入り込む側とは反対側の端面)は、前記回り止めピン50の形状に沿った形状に形成されるものである。
このように構成することにより、収容部71の端面71aを回り止めピン50に対して面で接触させることが可能となる。これにより、組み付け誤差等の影響でバルブ30の回動時に回り止めピン50が収容部71の端面71aに勢い良く接触(衝突)した場合でも、回り止めピン50及びノッチピン70を破損し難くすることができる。
また、前記収容部71は、後方向(前記ノッチピン70が前記合口41に入り込む方向)に延びるように形成されるものである。
このように構成することにより、組み付け誤差等があった場合でも、回り止めピン50がノッチピン70の収容部71に衝突し難くすることができるため、回り止めピン50及びノッチピン70を破損し難くすることができる。
また、回り止めピン50を収容部71に深く入り込ませることができる。これにより、ノッチピン70を合口41の内側に十分に入り込ませることができる。これによれば、シールリング40をより大きく拡径させることができ、シールリング40の外周面をシート20の内周面に強い力で押し付けてシール性を向上させることができる。
また、前記回り止めピン50は、前記バルブ30とは異なる部材によって構成されるものである。
このように構成することにより、バルブ30に回り止めピン50を一体的に形成する場合と比較して簡単な加工でバルブ30及び回り止めピン50を形成することができるため、回り止めピン50をバルブ30に簡単に設けることができる。
また、既存のバルブ装置に簡単に回り止めピン50を設ける(後付けする)ことができる。
なお、本実施形態に係る回り止めピン50は、本発明に係る規制手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るノッチピン70は、本発明に係る拡径手段の実施の一形態である。
本実施形態における後方向は、本発明に係る拡径手段が合口に入り込む方向に対応する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係るバルブ装置10は、EGR装置に設けられるものとしたが、バルブ装置10の適用対象は、これに限定されるものではない。
また、本実施形態に係る流路21には、排気ガスが流通するものとしたが、流路21を流通する流体は、排気ガスに限定されるものではなく、例えば、圧縮空気等であってもよい。また、流路21を流通する流体は、気体に限定されるものではなく、例えば、水等の液体であってもよい。
また、本実施形態に係る回り止めピン50の形状は、略円柱状であるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、略直方体状や略円筒状等であってもよい。
また、本実施形態に係る回り止めピン50は、バルブ30とは異なる部材によって構成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、バルブ30と一体的に形成されるものであってもよい。
また、回り止めピン50は、ノッチピン70の端面71aと接触しないものであってもよい。これによって、回り止めピン50及びノッチピン70をより破損し難くすることができる。
また、本実施形態に係る収容部71は、ノッチピン70の後端部から前後中央部に亘って形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図8に示す第一変形例に係るノッチピン170の収容部171のような形状とすることも可能である。第一変形例に係る収容部171は、ノッチピン170の後端部から前端部に亘って形成される。すなわち、収容部171は、ノッチピン170を前後に貫通するように形成される。これによれば、収容部171は、回り止めピン50を前後方向に通過させることができるため、後方向から回り止めピン50が勢い良く接触することを防止できる。このため、回り止めピン50及びノッチピン170を破損し難くすることができる。
また、本実施形態においては、収容部71が形成された一本のノッチピン70を具備するものとしたが、バルブ装置10が具備するノッチピン70の本数は、一本に限定されるものではない。バルブ装置10は、例えば、図9に示す第二変形例に係る二本のノッチピン270を具備していてもよい。第二変形例に係るノッチピン270は、互いに上下に隙間を空けて配置される。上側のノッチピン270は、上に凸の側面視略半円状に形成される。下側のノッチピン270は、下に凸の側面視略半円状に形成される。上下のノッチピン270の間には、回り止めピン50が前後方向に通過可能な収容部271が形成される。このような構成においても、回り止めピン50を収容部271に入り込ませることができるため、回り止めピン50と上下のノッチピン270との衝突を回避することができる。
また、本実施形態に係る収容部71の端面71aの形状は、側面視略円弧状であるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、側面視で直線状に形成されるものであってもよい。
また、本実施形態に係るノッチピン70は、シート20に固定されるものとしたが、これに限定されるものではなく、シート20に相対移動可能に支持されていてもよい。このような場合において、ノッチピン70は、例えば、図10に示す第三変形例に係るバルブ装置310のノッチピン370ような構成とすることも可能である。
第三変形例に係るノッチピン370は、駆動源によって左右方向に移動自在にシート20の支持孔22に支持される。ノッチピン370は、収容部371を具備する。収容部371は、ノッチピン370の左側面で開口し、右方向に延びるように形成される。収容部371は、その内径が回り止めピン50の外径よりも大きな側面視略円状に形成される。
ノッチピン370は、バルブ30が全閉位置まで回動した後で、左方に移動されて合口41の内側に入り込み、合口41を押し広げてシールリング40を拡径させる。このとき、回り止めピン50は、収容部371に入り込む。また、ノッチピン370は、流路21を開放するときに、右方向に移動されて合口41から出て行く。このとき、回り止めピン50は、収容部371から出て行くこととなる。その後、バルブ30は回動される。このように構成することで、シート20とシールリング40とが摺動しないようにすることができるため、シート20及びシールリング40の摩耗を効果的に抑制することができる。
このような第三変形例に係るバルブ装置310は、バルブ30の回動に連動する機構によってノッチピン370を左右方向に移動させてもよい。
また、本実施形態に係るノッチピン70は、バルブ30が全閉位置まで回動したときに、その軸心が合口41の前後中央部に配置されるものとしたが、これに限定されるものではない。ノッチピン70は、例えば、バルブ30が全閉位置まで回動したときに、その軸心が合口41の前部(前後中央部よりも前方)に配置されるものであってもよい。このような場合において、ノッチピン70は、シールリング40の両端面ではなく、角部(合口41の前上端部及び前下端部)と当接していてもよい。
また、本実施形態に係るノッチピン70は、シート20とは異なる部材によって構成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、シート20と一体的に形成されるものであってもよい。
また、ノッチピン70が固定される部材は、本実施形態のようなシート20に限定されるものではなく、他の部材に固定されていてもよい。
また、本実施形態に係るシールリング40は、径方向内側への張力が作用するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、張力が作用しないものであってもよい。
また、本実施形態に係るシールリング40の外径は、シート20の内径よりも小さくなるように形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、シート20の内径と略同一の大きさとなるように形成されていてもよい。この場合、シールリング40は、ノッチピン70による拡径前の状態において、拡径時よりも弱い力でシート20と接触することになるため、シート20との摺動による摩耗を抑制することができる。
また、本実施形態に係る合口41は、バルブ30の右端部に配置されるものとしたが、合口41のバルブ30に対する位置は、これに限定されるものではない。合口41は、例えば、バルブ30の左端部に配置されるものであってもよい。このように合口がバルブ30の右端部又は左端部に配置されることにより、バルブ30の回動軸線(シャフト60の軸線)に対して合口41を最も離れた位置に配置することができる。これによれば、バルブ30の回動角度に対する合口41の移動距離を長くすることができるため、バルブ30が全閉位置又は全閉位置にごく近い回動位置にある場合だけシールリング40を拡径させることが可能となる。これによって、必要なときだけシールリング40を拡径させることができ、シールリング40をシート20に対して極力摺動しないようにすることができる。
また、合口41は、必ずしもバルブ30の回動軸線に対して最も離れた位置に配置する必要はない。合口41は、バルブ30の回動途中でノッチピン70が出入りする程度に、バルブ30の回動軸線に対して離れた位置に配置されていればよい。合口41は、例えば、バルブ30の左下部、左上部、右下部及び右上部等に配置されていてもよい。
また、本実施形態に係るバルブ30は、図1に示す矢印方向に回動することで流路21を閉塞するものとしたが、バルブ30の回動方向は、これに限定されるものではない。バルブ30は、例えば、図1に示す矢印方向とは反対方向に回動することで流路21を閉塞してもよい。
また、バルブ30の構成は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、図11及び図12に示す第四変形例に係るバルブ装置410のバルブ430のような構成とすることも可能である。
第四変形例に係るバルブ430は、シールリング溝431、溝部432及び凹部433を具備する。シールリング溝431は、バルブ430の右端部を除いてバルブ430の外周面の全域に亘って形成される。溝部432は、バルブ430の右端部に形成され、シールリング溝431と連通する。溝部432は、バルブ430の前側面から後側面に亘って形成される。溝部432の内側には、シールリング40の合口41が配置される。凹部433は、溝部432の底面に形成される。また、図12に示すように、第四変形例に係るノッチピン470は、本実施形態に係るノッチピン70よりも、その長さ(軸線方向幅)が溝部432の深さだけ長くなるように形成される。また、ノッチピン470の収容部471は、その左右方向幅が溝部432の深さだけ広くなるように形成される。
このように構成することで、バルブ430の回動時にノッチピン470をバルブ430の溝部432に入り込ませることができ、ノッチピン470を合口41の左端部から右端部までに亘って当接させることが可能となる。これによれば、ノッチピン470とシールリング40との当接範囲を広くすることができ、ノッチピン470をシールリング40の合口41の内側に入り込ませ易くすることができる。
10 バルブ装置
20 シート
21 流路
30 バルブ
40 シールリング
41 合口
50 回り止めピン(規制手段)
70 ノッチピン(拡径手段)
71 収容部

Claims (6)

  1. 流路が貫通形成されているシートと、
    前記流路に回動自在に配置されると共に、回動することで前記流路を開閉するバルブと、
    切れ目部分である合口を具備し、前記バルブの外周に嵌め合わされたシールリングと、
    前記合口の内側に配置され、前記シールリングの前記バルブに対する相対回転を規制する規制手段と、
    前記バルブが前記流路を閉塞する位置まで回動したときに、前記合口の内側に入り込んで前記合口を押し広げることで前記シールリングを拡径させて前記シートと前記シールリングとの隙間をシールする拡径手段と、
    を具備し、
    前記拡径手段は、
    前記合口に入り込むときに、前記規制手段が内部に入り込む収容部を具備する、
    バルブ装置。
  2. 前記拡径手段は、前記シートに固定される、
    請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記収容部は、前記拡径手段の前記合口に入り込む側が開口すると共に、前記合口に入り込む側とは反対側が閉塞する、
    請求項2に記載のバルブ装置。
  4. 前記収容部の前記合口に入り込む側とは反対側の端面は、前記規制手段の形状に沿った形状に形成される、
    請求項3に記載のバルブ装置。
  5. 前記収容部は、前記拡径手段が前記合口に入り込む方向に延びるように形成される、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のバルブ装置。
  6. 前記規制手段は、前記バルブとは異なる部材によって構成される、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のバルブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021022783A1 (zh) * 2019-08-06 2021-02-11 大连康维科技有限公司 一种无阀座蝶阀及其软密封的方法

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