JP2018013206A - バルブ及びバルブ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】流量の制御性を向上させることができるバルブを提供する。
【解決手段】流路21に配置される本体部40と、本体部40を回動可能に支持するシャフト50と、を具備し、本体部40は、第一の位置まで回動したときに流路21に形成された右側凸部22及び左側凸部23と当接することで流路21を閉塞する右側当接面42a及び左側当接面43aと、第一の位置から第二の位置までの範囲で、流路21の側壁と本体部40との隙間を絞る絞り面42bと、を具備する。
【選択図】図5
【解決手段】流路21に配置される本体部40と、本体部40を回動可能に支持するシャフト50と、を具備し、本体部40は、第一の位置まで回動したときに流路21に形成された右側凸部22及び左側凸部23と当接することで流路21を閉塞する右側当接面42a及び左側当接面43aと、第一の位置から第二の位置までの範囲で、流路21の側壁と本体部40との隙間を絞る絞り面42bと、を具備する。
【選択図】図5
Description
本発明は、流路に回動可能に配置されると共に、回動することで流路を開閉するバルブ及びバルブを具備するバルブ構造の技術に関する。
従来、流路に回動可能に配置されると共に、回動することで流路を開閉するバルブ及びバルブを具備するバルブ構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。以下では、図11及び図12を用いて、特許文献1に記載されたバルブ(以下では、バルブ930とする)及びバルブ930を具備するバルブ構造について簡単に説明する。
バルブ930は、平面視反時計回り方向に回動すると、その前側面がハウジング920の右部に設けられたシート部921と当接する。また、バルブ930の後側面は、ハウジング920の左部に設けられたシート部922と当接する。これによって、バルブ930は、流路を閉塞する。
バルブ930は、流路を閉塞した状態から平面視時計回り方向に回動すると、その前側面がシート部921から離間すると共にその後側面がシート部922から離間する。これにより、ハウジング920とバルブ930との間に隙間A9が生じ、流路を流通する流体は、当該隙間A9を通ってバルブ930の下流側へと流通する。
しかし、バルブ930が流路を閉塞した状態から開き始めると、隙間A9は、すぐに大きくなってしまう。このため、バルブ930の開き始めの流量(流路面積)が増加し易くなってしまう。このような構成において開き始めの流量を制御する場合には、例えば、バルブ930の角度(開度)を細かく制御する必要がある。以上のように、特許文献1に記載されたバルブ930は、流量の制御性を向上させることが困難であった。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、流量の制御性を向上させることができるバルブ及びバルブ構造を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、流路に配置される本体部と、前記本体部を回動可能に支持する軸部と、を具備し、前記本体部は、第一の位置まで回動したときに前記流路に形成されたシート部と当接することで前記流路を閉塞する当接部と、前記第一の位置から第二の位置までの範囲で、前記流路の側壁と前記本体部との隙間を絞る絞り部と、を具備するものである。
請求項2においては、前記絞り部は、前記当接部に対して前記本体部の回動方向にずれた位置に配置されるものである。
請求項3においては、前記絞り部は、前記当接部に対して、前記回動方向のうち、前記流路を閉塞する方向にずれた位置に配置されるものである。
請求項4においては、前記絞り部は、前記当接部と連続するように形成されるものである。
請求項5においては、前記絞り部は、前記本体部のうち、前記第一の位置からの回動によって前記流路の下流側へと移動する部分に形成されるものである。
請求項6においては、前記絞り部は、断面形状が直線状に形成されるものである。
請求項7においては、前記絞り部は、断面形状が前記本体部の回動方向に向けて延びる曲線状に形成されるものである。
請求項8においては、前記本体部は、一側面に形成される凹部をさらに具備するものである。
請求項9においては、流路が形成されると共に、前記流路にシート部が形成されるハウジングと、前記流路に回動可能に配置されると共に、第一の位置まで回動したときに前記シート部と当接することで前記流路を閉塞するバルブと、前記第一の位置から第二の位置までの範囲で、前記流路の側壁と前記バルブとの隙間を絞る絞り部と、を具備するものである。
請求項10においては、前記絞り部は、前記流路の側壁に設けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、流量の制御性を向上させることができる。
請求項2においては、流量の制御性を向上させることができる。
請求項3においては、簡単に流路の内周面と本体部との隙間を絞ることができる。
請求項4においては、流量の制御性を効果的に向上させることができる。
請求項5においては、流量の制御性を効果的に向上させることができる。
請求項6においては、絞り部を簡単に形成することができる。
請求項7においては、流量の制御性を効果的に向上させることができる。
請求項8においては、バルブを軽量化することができる。
請求項9においては、流量の制御性を向上させることができる。
請求項10においては、流量の制御性を向上させることができる。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、本発明の第一実施形態に係るバルブ30を具備するバルブ装置10について説明する。
バルブ装置10は、流体の流通を制御するためのものである。第一実施形態に係るバルブ装置10は、エンジンの排気制御バルブ(不図示)に設けられる。図1に示すように、バルブ装置10は、ハウジング20及びバルブ30等を具備する。
ハウジング20は、流体(第一実施形態では排気ガス)の流路21を形成するものである。ハウジング20は、略筒状に形成される。ハウジング20は、流路21、右側凸部22及び左側凸部23を具備する。
流路21は、流体が流通する通路である。流路21は、正面視略円状に形成され、ハウジング20を前後方向に貫通する。第一実施形態において、流体は、流路21を後方向に流通する。すなわち、流路21の前部は、流体の流通方向における上流側となる。また、流路21の後部は、流体の流通方向における下流側となる。
図1及び図2に示すように、右側凸部22は、後述するバルブ30の右部と当接する部分である。右側凸部22は、流路21の右部に形成され、流路21の内周面(側壁)から径方向内側に向けて突出する。右側凸部22は、流路21の周方向に延びるように形成され、正面視略円弧状に形成される。右側凸部22は、テーパ部22aを具備する。
テーパ部22aは、右側凸部22の後端部に形成される。テーパ部22aは、右側凸部22の径方向内側の端部を切り欠いたような形状に形成される。テーパ部22aは、前方向に向かうにつれて径方向内側に延びる(縮径する)ような形状に形成される。テーパ部22aは、右側凸部22の周方向における一端部から他端部までに亘って形成される。
図1に示すように、左側凸部23は、バルブ30の左部と当接する部分である。左側凸部23は、流路21の左部に形成され、流路21の内周面から径方向内側に向けて突出する。左側凸部23は、流路21の周方向に延びるように形成され、正面視略円弧状に形成される。左側凸部23は、右側凸部22の左後方に配置される。左側凸部23は、テーパ部23aを具備する。
テーパ部23aは、左側凸部23の前端部に形成される。テーパ部23aは、左側凸部23の径方向内側の端部を切り欠いたような形状に形成される。テーパ部23aは、後方向に向かうにつれて径方向内側に延びる(縮径する)ような形状に形成される。テーパ部23aは、左側凸部23の周方向における一端部から他端部までに亘って形成される。
バルブ30は、流路21を開閉するための部材である。バルブ30は、本体部40及びシャフト50を具備する。
図3及び図4に示すように、本体部40は、略円板状に形成される。なお、図3においては、本体部40の形状を一部簡略化している。本体部40は、筒状部41、右側板部42及び左側板部43を具備する。
筒状部41は、本体部40の左右中央部に形成される部分である。筒状部41は、その軸線を上下方向に向けて配置される。
右側板部42は、本体部40の右部(筒状部41の右方)に形成される部分である。右側板部42は、正面視略半円状に形成される。右側板部42は、筒状部41と一体的に形成される。右側板部42は、筒状部41の前後方向幅に収まる(板面を前後に向けた状態で筒状部41よりも前方及び後方に配置されない)ように形成される。右側板部42は、右側当接面42a、絞り面42b及び凹部42cを具備する。
図1、図2及び図4に示すように、右側当接面42aは、右側凸部22と当接する面である。右側当接面42aは、右側板部42の外周面の前後中途部に形成される。右側当接面42aは、前方向に向かうにつれて径方向内側に延びる(縮径する)ようなテーパ状に形成される。右側当接面42aは、本体部40の軸方向に沿った断面形状が直線状(図1及び図2においては、左前方向に延びる直線状)となるように形成される。なお、本実施形態において、本体部40の軸方向に沿った断面とは、図4(b)に示すX−X断面を指すものとする。右側当接面42aの後端部の半径(本体部40の中心から右側当接面42aの後端部までの径方向に沿った距離)は、流路21のうち、右側凸部22が形成される部分の半径(流路21の中心から右側凸部22の径方向内側の端部までの径方向に沿った距離)よりも大きくなるように形成される。また、右側当接面42aの後端部の半径は、流路21の半径(右側凸部22及び左側凸部23が形成されていない部分の半径)よりも小さくなるように形成される。右側当接面42aの前端部の半径は、流路21のうち、右側凸部22が形成される部分の半径よりも小さくなるように形成される。右側当接面42aは、右側板部42の周方向における一端部から他端部までに亘って形成される。
絞り面42bは、流路21の内周面と本体部40との隙間を絞る面である。絞り面42bは、右側板部42の外周面の前部(右側当接面42aの前方)に形成される。絞り面42bは、前方向に向かうにつれて径方向内側に延びる(縮径する)ようなテーパ状に形成される。絞り面42bは、本体部40の軸方向に沿った断面形状が直線状となるように形成される。絞り面42bは、右側当接面42aの前端部と連続するように形成される。絞り面42bは、その縮径度合いが右側当接面42aの縮径度合いよりも小さくなるように形成される。すなわち、絞り面42bは、本体部40の軸方向に沿った断面視において、前後方向に対する傾斜角度が、右側当接面42aの前後方向に対する傾斜角度とは異なるように形成される。絞り面42bは、右側板部42の周方向における一端部から他端部までに亘って形成される。
図1、図3及び図4に示すように、凹部42cは、右側板部42の後側面に形成される窪みである。凹部42cは、背面視略半円状に形成される。
左側板部43は、本体部40の左部(筒状部41の左方)に形成される部分である。左側板部43は、正面視略半円状に形成される。左側板部43は、筒状部41と一体的に形成される。左側板部43は、その厚みが右側板部42の厚みと略同一の厚みとなるように形成される。左側板部43は、左側当接面43aを具備する。
左側当接面43aは、左側凸部23と当接する面である。左側当接面43aは、左側板部43の外周面の後部に形成される。左側当接面43aは、後方向に向かうにつれて径方向内側に延びる(縮径する)ようなテーパ状に形成される。左側当接面43aの前端部の半径(本体部40の中心から左側当接面43aの前端部までの径方向に沿った距離)は、流路21のうち、左側凸部23が形成される部分の半径(流路21の中心から左側凸部23の径方向内側の端部までの径方向に沿った距離)よりも大きくなるように形成される。また、左側当接面43aの前端部の半径は、流路21の半径よりも小さくなるように形成される。左側当接面43aの後端部の半径は、流路21のうち、右側凸部22が形成される部分の半径よりも小さくなるように形成される。左側当接面43aは、左側板部43の周方向における一端部から他端部までに亘って形成される。
図1に示すように、シャフト50は、本体部40を回動可能に支持するための略円柱状の部材である。シャフト50は、その外径が筒状部41の内径と略同一となるように形成される。シャフト50は、その長さ(軸線方向幅)が筒状部41の長さ(軸線方向幅)よりも長くなるように形成される。シャフト50は、筒状部41に挿通され、その上端部が筒状部41及び流路21から突出して、モータ等の駆動源と連結される(不図示)。シャフト50は、筒状部41に固定され、本体部40と一体的に回動する。シャフト50は、前記駆動源から動力が伝達されることで、流路21に対して相対的に回動する。これによって、シャフト50は、本体部40を回動させることができる。
このように構成されるバルブ30は、右側凸部22及び左側凸部23と流通方向(前後方向)で同一位置に配置される。また、バルブ30の本体部40は、正面視において、その中心が流路21の中心と重複するように配置される。また、シャフト50(筒状部41)は、その中心(左右中央部)が流路21の中心(左右中央部)と左右方向で同一位置に配置される。本体部40は、前記駆動源からの動力によってシャフト50が平面視反時計回り方向に駆動されることで、シャフト50と共に平面視反時計回り方向に回動される。これにより、右側当接面42aは、その前後中途部が右側凸部22のテーパ部22a(後端部)と当接する。また、左側当接面43aは、その前後中途部が左側凸部23のテーパ部23a(前端部)と当接する。このとき、右側板部42及び左側板部43は、その板面が前後方向(流体の流通方向)に向けられる。これにより、バルブ30は、ハウジング20との隙間を塞いで、流路21を閉塞する。
次に、図1及び図5から図7までを参照してバルブ装置10の開放動作について説明する。
図1に示す状態(流路21を閉塞している状態)のバルブ装置10は、前記駆動源からの動力によってシャフト50が平面視時計回り方向に駆動されることで、シャフト50と共に平面視時計回り方向(閉塞時に回動させる方向の反対方向)にバルブ30の本体部40を回動させる。これにより、図5に示すように、バルブ装置10は、右側板部42及び左側板部43の板面の向きを変える。
このとき、右側板部42は、略後方向(流路21の下流側)に移動する。これに伴って、右側板部42に形成された右側当接面42aは、右側凸部22から離間する。また、左側板部43は、略前方向(流路21の上流側)に移動する。これに伴って、左側当接面43aは、左側凸部23から離間する。これにより、図6に示すように、流路21の内周面と本体部40との間に隙間(右側凸部22と絞り面42bとの隙間Aや右側凸部22と右側当接面42aとの隙間A1等)が生じ、流路21を流通する流体は、当該隙間を通ってバルブ30の下流側(後側)へと流通する。以上によって、バルブ装置10は、流路21を開放する。
ここで、流路21を閉塞するバルブ30が回動し始める(開き始める)と、右側当接面42aは、右側凸部22から離間するため、右側凸部22と右側当接面42aとの隙間A1はすぐに大きくなる。これに対して、右側当接面42aの略前方、すなわち回動方向のうち流路21を閉塞する方向にずれた位置に形成される絞り面42bは、バルブ30が回動し始めた当初は右側凸部22の内方に位置することとなる。これによって、右側凸部22と絞り面42bとの隙間Aが極力大きくならない(右側凸部22と右側当接面42aとの隙間Aのようにすぐに大きくならない)ようにしている。
これによれば、バルブ30の開き始めにおいて、絞り面42bによって流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。このため、バルブ30の開き始めにおいて、流路面積、すなわち流路21を流通する流体の流量の増大を抑制することができる。なお、第一実施形態において、流路21の内周面とバルブ30との隙間を絞るとは、右側凸部22と絞り面42bとの隙間Aが、右側凸部22と右側当接面42aとの隙間A1のようにすぐに大きくならないようにすることを指す。
図7は、バルブ30の角度(開度)と流量との関係を示すものである。また、図7に実線で示すグラフは、第一実施形態に係るバルブ30の角度と流量との関係を示すものである。また、図7に点線で示すグラフは、図11及び図12に示す従来技術に係るバルブ930の角度と流量との関係を示すものである。
図7に示すように、第一実施形態に係るバルブ装置10によれば、絞り面42bによって流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができるため、バルブ30の角度が小さい範囲でのグラフの傾きを、従来技術に係るバルブ930のグラフの傾きよりも緩くすることができる。
これによれば、バルブ30の角度を細かく制御しなくても、バルブ30の開き始めにおける流量を制御可能となる。従って、流量の制御性を向上させることができる。
なお、図5及び図6に示す状態からさらにバルブ30が回動すると、絞り面42bは、その前端部が右側凸部22の後端部よりも後方に位置するようになる。これにより、絞り面42bは、右側凸部22から離間するようになって、右側凸部22と絞り面42bとの隙間Aが顕著に大きくなっていく。以上のように、絞り面42bは、図1及び図2に示す位置から、断面視において前後方向で右側凸部22よりも後方に位置するまで(右側凸部22に対して前後方向に重複しない位置となるまで)の範囲で、流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。
なお、バルブ30は、右側板部42及び左側板部43の板面が左右方向を向くまで回動する(図1に示す状態から時計回り方向に90°回動する)と全開状態となり、その回動を停止する。本実施形態に係る右側板部42及び左側板部43は、図1に示す状態において、筒状部41の前後方向幅に収まるように形成される。これによって、バルブ30は、全開状態となったときの正面から見た流路面積(流量)が変わらないようにしている。
以上の如く、第一実施形態に係るバルブ30は、流路21に配置される本体部40と、本体部40を回動可能に支持するシャフト50(軸部)と、を具備し、本体部40は、第一の位置まで回動したときに流路21に形成された右側凸部22及び左側凸部23(シート部)と当接することで流路21を閉塞する右側当接面42a及び左側当接面43a(当接部)と、第一の位置から第二の位置までの範囲で、流路21の側壁と本体部40との隙間を絞る絞り面42bと、を具備するものである。
なお、第一実施形態において、第一の位置とは、図1及び図2に示す位置、すなわち本体部40の板面(右側板部42及び左側板部43の板面)が前後方向を向くような位置である。
また、第二の位置とは、絞り面42bが断面視において前後方向で右側凸部22よりも後方に位置する直前の位置、すなわちバルブ30が開く方向に回動すると絞り面42bが右側凸部22から離れるようになる直前の位置である。
なお、第一実施形態において、第一の位置とは、図1及び図2に示す位置、すなわち本体部40の板面(右側板部42及び左側板部43の板面)が前後方向を向くような位置である。
また、第二の位置とは、絞り面42bが断面視において前後方向で右側凸部22よりも後方に位置する直前の位置、すなわちバルブ30が開く方向に回動すると絞り面42bが右側凸部22から離れるようになる直前の位置である。
このように構成することにより、流量の制御性を向上させることができる。
また、絞り面42bは、右側当接面42a対して本体部40の回動方向にずれた位置に配置されるものである。
このように構成することにより、流量の制御性を向上させることができる。
また、絞り面42bは、右側当接面42aに対して、回動方向のうち、流路21を閉塞する方向にずれた位置に配置されるものである。
このように構成することにより、バルブ30を開き始めたときに絞り面42bが右側凸部22の内方に位置することとなるため、絞り面42bと右側凸部22との間で流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。これによれば、右側凸部22を利用して、簡単に(絞り面42bの形状を複雑な形状にしなくても)流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。
また、本実施形態においては、絞り面42bを、右側当接面42aに対して流通方向の下流側から上流側へと向かう方向(前方)にずれた位置に配置している。これによれば、絞り面42bは、右側当接面42aよりも流通方向上流側で流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。このため、右側当接面42aよりも流通方向下流側で流路21の内周面と本体部40との隙間を絞る場合よりも、流量を制御し易くすることができる。
また、本実施形態においては、絞り面42bを、右側当接面42aに対して流通方向の下流側から上流側へと向かう方向(前方)にずれた位置に配置している。これによれば、絞り面42bは、右側当接面42aよりも流通方向上流側で流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。このため、右側当接面42aよりも流通方向下流側で流路21の内周面と本体部40との隙間を絞る場合よりも、流量を制御し易くすることができる。
また、絞り面42bは、右側当接面42aと連続するように形成されるものである。
このように構成することにより、バルブ30が開き始めた直後から絞り面42bによって流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。このため、開き始めた直後から流路21の内周面と本体部40との流路面積(流量)の増大を抑制できる。従って、流量の制御性を効果的に向上させることができる。
また、絞り面42bは、本体部40の右部(本体部40のうち、第一の位置からの回動によって流路21の下流側へと移動する部分)に形成されるものである。
このように構成することにより、本体部40の中で流体が流れ易い部分に絞り面42bを形成できるため、流量の制御性を効果的に向上させることができる。具体的には、バルブ30を開くと、右側板部42は、略後方向、すなわち流路21の下流側に移動することとなる。このため、バルブ30の開き始めにおいては、バルブ30の右方から下流側へと流通する流体の量が、バルブ30の左方から下流側へと流通する流体の量よりも多くなる。そこで、本体部40の右部に絞り面42bを形成すれば、流路21の内周面と右側板部42(右側板部42及び左側板部43のうち、バルブ30の開き始めに流体が多く流通する一方)との隙間を絞ることができるため、最小限の構成で流路21を開き始めるときの流量を効果的に増加し難くすることができる。従って、流量の制御性を効果的に向上させることができる。
また、絞り面42bは、断面形状が直線状に形成されるものである。
このように構成することにより、断面形状が曲線状に形成される場合よりも簡単に絞り面42bを形成することができる。
また、本体部40は、後側面(一側面)に形成される凹部42cをさらに具備するものである。
このように構成することにより、凹部42cの体積分だけバルブ30を軽量化することができる。
また、第一実施形態に係る凹部42cは、本体部40の後側面の右部(絞り面42bが形成される側)に形成されている。これによれば、絞り面42bの分だけ重くなった右部の重量を軽くすることができるため、本体部40の左右の重量バランスを良くすることができ、ひいてはバルブ30の開閉動作(回動動作)を安定させることができる。
また、第一実施形態に係る凹部42cは、本体部40の後側面の右部(絞り面42bが形成される側)に形成されている。これによれば、絞り面42bの分だけ重くなった右部の重量を軽くすることができるため、本体部40の左右の重量バランスを良くすることができ、ひいてはバルブ30の開閉動作(回動動作)を安定させることができる。
なお、第一実施形態に係るシャフト50は、本発明に係る軸部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る右側凸部22及び左側凸部23は、本発明に係るシート部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る右側当接面42a及び左側当接面43aは、本発明に係る当接部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る絞り面42bは、本発明に係る絞り部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る右側凸部22及び左側凸部23は、本発明に係るシート部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る右側当接面42a及び左側当接面43aは、本発明に係る当接部の実施の一形態である。
また、第一実施形態に係る絞り面42bは、本発明に係る絞り部の実施の一形態である。
次に、図8及び図9を参照して、第二実施形態に係るバルブ装置110について説明する。
なお、以下において、第一実施形態に係るバルブ装置10と同様に構成される部分については、第一実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示す第二実施形態に係るバルブ装置110は、ハウジング120が絞り面124・125を具備する点が、第一実施形態に係るバルブ装置10と大きく異なる点である。
図8に示すように、ハウジング120は、流路21、右側凸部22、左側凸部23及び絞り面124・125を具備する。
絞り面124は、流路21の内周面から径方向外側に窪んだように形成される。絞り面124は、流路21の右部に形成される。絞り面124は、右側凸部22の後端部と連続するように形成される。絞り面124は、正面視略円弧状に形成される。絞り面124は、流路21の軸方向に沿った断面形状(流路21の中心を通る水平面をハウジング120の切断面とする断面形状)が、バルブ130の回動方向に沿った円弧状に形成される。
絞り面125は、流路21の左部に形成される点及び左側凸部23の前端部と連続するように形成される点を除いて絞り面124と同様に形成される。
バルブ130は、本体部140及びシャフト50を具備する。本体部140は、筒状部41、右側板部142及び左側板部43を具備する。右側板部142は、右側当接面42aを具備し、その厚みが左側板部43の厚みと略同一の厚みとなるように形成される。
図9に示すように、バルブ130が流路21を閉じた状態(図8に示す状態)から開き始めると、右側板部142の外周面(右側当接面42aの後端部)と絞り面124との間に隙間Aが形成される。流路21の軸方向に沿った絞り面124の断面形状が、バルブ130の回動方向に沿った円弧状に形成されるため、前記隙間Aは、バルブ130が回動しても、一定の長さが保たれることとなる。これによれば、バルブ130の開き始めにおいて、前記隙間Aが大きくならない(バルブ130の右部で流路21の内周面と本体部140との隙間を絞ることができる)ため、流量の増大を効果的に抑制することができる(図9に示す右側凸部22と右側当接面42aとの隙間A1参照)。
また、図8に示すように、第二実施形態においては、バルブ130の左部に絞り面125を形成することで、バルブ130が開き始めたときに、左側板部43の外周面と絞り面125との隙間が大きくならないようにしている。これによれば、バルブ130の開き始めにおいて、バルブ130の左部でも流路21の内周面と本体部140との隙間を絞ることができるため、流量の増大をさらに効果的に抑制することができる。
以上の如く、第一実施形態及び第二実施形態に係るバルブ30・130を具備するバルブ構造は、流路21が形成されると共に、流路21に右側凸部22及び左側凸部23が形成されるハウジング20・120と、流路21に回動可能に配置されると共に、第一の位置まで回動したときに右側凸部22及び左側凸部23と当接することで流路21を閉塞するバルブ30・130と、第一の位置から第二の位置までの範囲で、流路21の側壁とバルブ30・130との隙間を絞る絞り面42b・124・125と、を具備するものである。
なお、第二実施形態において、第一の位置とは、図8に示す位置、すなわち本体部140の板面(右側板部142及び左側板部43の板面)が前後方向を向くような位置である。
また、第二の位置とは、右側当接面42a及び左側当接面43aが断面視において前後方向で絞り面124・125から離間する位置する直前の位置、すなわちバルブ130が開く方向に回動すると右側当接面42a及び左側当接面43aが絞り面124・125から離れるようになる直前の位置である。
なお、第二実施形態において、第一の位置とは、図8に示す位置、すなわち本体部140の板面(右側板部142及び左側板部43の板面)が前後方向を向くような位置である。
また、第二の位置とは、右側当接面42a及び左側当接面43aが断面視において前後方向で絞り面124・125から離間する位置する直前の位置、すなわちバルブ130が開く方向に回動すると右側当接面42a及び左側当接面43aが絞り面124・125から離れるようになる直前の位置である。
このように構成することにより、流量の制御性を向上させることができる。
また、絞り面124・125は、流路21の側壁に設けられるものである。
このように構成することにより、流量の制御性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、バルブ装置10・110は、排気制御バルブに設けられるものとしたが、バルブ装置10の適用対象は、これに限定されるものではない。
また、流路21には、排気ガスが流通するものとしたが、流路21を流通する流体は、排気ガスに限定されるものではなく、例えば、圧縮空気等であってもよい。また、流路21を流通する流体は、気体に限定されるものではなく、例えば、水等の液体であってもよい。
また、第一実施形態に係る絞り面42bの形状は、前方向に向かうにつれて右側板部42が縮径するようなテーパ状に限定されるものではない。絞り面42bの形状は、例えば、前方向に向かっても縮径しない(図1に示す状態において前後方向に平行に延びる)ような形状であってもよい。
また、絞り面42bの形状は、本体部40の軸方向に沿った断面形状が直線状であるものに限定されるものではない。絞り面42bの形状は、例えば、図10に示す変形例に係る絞り面242bのように、本体部240の軸方向に沿った断面形状が略曲線状に形成されるものであってもよい。この場合、絞り面242bは、前記断面形状が本体部240の回動方向に沿った円弧状に形成されることにより、バルブ230の開き始めにおける右側凸部22と絞り面242bとの隙間を一定の長さに保つことができる。これによれば、バルブ230の開き始めにおける流量の増大を効果的に抑制することができる。
以上の如く、変形例に係る絞り面242bは、断面形状が本体部240の回動方向に向けて延びる曲線状に形成されるものである。
このように構成することにより、流量の制御性を効果的に向上させることができる。
また、第一実施形態に係る絞り面42bが形成される部分は、右側板部42に限定されるものではなく、例えば、左側板部43であってもよい。また、絞り面42bは、左側板部43及び右側板部42にそれぞれ形成されるものであってもよい。右側板部42及び左側板部43に絞り面42bが形成されることにより、バルブ30の右部及び左部において、流路21の内周面と本体部40との隙間を絞ることができる。このため、バルブ30の開き始めにおける流量の増大を効果的に抑制することができる。
また、第一実施形態に係る絞り面42bは、右側板部42の周方向における一端部から他端部までに亘って形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、右側板部42の外周面の一部に形成されるものであってもよい。この場合、絞り面42bは、右側板部42のうち、バルブ30の回動によって、右側凸部22との隙間が大きくなり易い箇所、すなわち右端部(バルブ30の回動軸に対して最も離れた箇所)に形成されることが望ましい。これにより、右側板部42の外周面の一部に絞り面42bを形成するだけでも、バルブ30の開き始めにおける流量の増大をある程度抑制することができる。
また、第一実施形態に係る凹部42cが形成される箇所は、右側板部42の後側面に限定されるものではなく、例えば、右側板部42の前側面等であってもよい。また、凹部42cは、左側板部43に形成されるものであってもよい。
また、第一実施形態に係るバルブ30は、必ずしも凹部42cを具備する必要はない。
また、第一実施形態に係るシャフト50は、その中心が流路21の中心と左右方向で同一位置に配置されるものとしたが、シャフト50の中心の位置はこれに限定されるものではない。シャフト50は、例えば、その中心が流路21の中心に対して左右方向にずれた位置に配置されていてもよい。この際、シャフト50の中心が流路21の中心に対して左側(絞り面42bが形成されていない側)にずれた位置に配置されることで、絞り面42bが形成される範囲を広くする(周方向における一端部から他端部までの距離を長くする)ことができる。これによれば、バルブ30の開き始めにおける流量の増大を効果的に抑制することができる。
また、第二実施形態に係る絞り面124・125の形状は、流路21の軸方向に沿った断面形状が円弧状に限定されるものではなく、前記断面形状が直線状に形成されるものであってもよい。
10 バルブ装置
21 流路
22 右側凸部(シート部)
23 左側凸部(シート部)
30 バルブ
40 本体部
42a 右側当接面(当接部)
42b 絞り面(絞り部)
43a 左側当接面(当接部)
50 シャフト(軸部)
21 流路
22 右側凸部(シート部)
23 左側凸部(シート部)
30 バルブ
40 本体部
42a 右側当接面(当接部)
42b 絞り面(絞り部)
43a 左側当接面(当接部)
50 シャフト(軸部)
Claims (10)
- 流路に配置される本体部と、
前記本体部を回動可能に支持する軸部と、
を具備し、
前記本体部は、
第一の位置まで回動したときに前記流路に形成されたシート部と当接することで前記流路を閉塞する当接部と、
前記第一の位置から第二の位置までの範囲で、前記流路の側壁と前記本体部との隙間を絞る絞り部と、
を具備する、
バルブ。 - 前記絞り部は、
前記当接部に対して前記本体部の回動方向にずれた位置に配置される、
請求項1に記載のバルブ。 - 前記絞り部は、
前記当接部に対して、前記回動方向のうち、前記流路を閉塞する方向にずれた位置に配置される、
請求項2に記載のバルブ。 - 前記絞り部は、
前記当接部と連続するように形成される、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のバルブ。 - 前記絞り部は、
前記本体部のうち、前記第一の位置からの回動によって前記流路の下流側へと移動する部分に形成される、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のバルブ。 - 前記絞り部は、
断面形状が直線状に形成される、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のバルブ。 - 前記絞り部は、
断面形状が前記本体部の回動方向に向けて延びる曲線状に形成される、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のバルブ。 - 前記本体部は、
一側面に形成される凹部をさらに具備する、
請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のバルブ。 - 流路が形成されると共に、前記流路にシート部が形成されるハウジングと、
前記流路に回動可能に配置されると共に、第一の位置まで回動したときに前記シート部と当接することで前記流路を閉塞するバルブと、
前記第一の位置から第二の位置までの範囲で、前記流路の側壁と前記バルブとの隙間を絞る絞り部と、
を具備する、
バルブ構造。 - 前記絞り部は、
前記流路の側壁に設けられる、
請求項9に記載のバルブ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016144136A JP2018013206A (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | バルブ及びバルブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016144136A JP2018013206A (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | バルブ及びバルブ構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018013206A true JP2018013206A (ja) | 2018-01-25 |
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ID=61019931
Family Applications (1)
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JP2016144136A Pending JP2018013206A (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | バルブ及びバルブ構造 |
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Country | Link |
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-
2016
- 2016-07-22 JP JP2016144136A patent/JP2018013206A/ja active Pending
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