JP2018096430A - バルブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉性の低下を抑制することが可能なバルブ装置を提供する。【解決手段】環状に形成され、内周面11によって流体の流通経路を形成するバルブシート10と、前記流通経路の開度を変更可能なバルブ20と、前記バルブ20の外周に亘って設けられると共に当該バルブ20に対して相対移動可能に設けられ、前記流通経路を閉塞する際に前記バルブ20と前記バルブシート10の内周面との間を密閉するシールリング30と、前記バルブ20と前記バルブシート10との相対位置を変更することで、前記バルブ20に沿った断面(仮想面F)における前記バルブシート10の内周面11の径を変化させることが可能な位置調節機構(回転軸40)と、を具備した。【選択図】図2
Description
本発明は、流体通路を開閉するバルブ装置の技術に関する。
従来、流体通路を開閉するバルブ装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、流体通路が形成されるハウジングと、流体通路の内部に回動可能に配置されるバルブと、を具備するバルブ装置が記載されている。また当該バルブの外周縁には、バルブと流体通路の内壁との隙間を無くすシールリングが配置されている。このようなシールリングを用いることで、当該バルブ装置のシール性を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、使用されるシールリングは弾性を持たせるためにリング上に切欠きが設定されているため、密閉性が損なわれていた。また周囲の温度等の影響によってシールリングに変形(例えば、膨張等)が生じた場合やシールリングやハウジングの寸法にばらつきが生じた場合に、バルブ装置の密閉性が低下してしまうおそれがあった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、密閉性の低下を抑制することが可能なバルブ装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、環状に形成され、内周面によって流体の流通経路を形成するバルブシートと、前記流通経路の開度を変更可能なバルブと、前記バルブの外周に亘って設けられると共に当該バルブに対して相対移動可能に設けられ、前記流通経路を閉塞する際に前記バルブと前記バルブシートの内周面との間を密閉するシールリングと、前記バルブと前記バルブシートとの相対位置を変更することで、前記バルブに沿った断面における前記バルブシートの内周面の径を変化させることが可能な位置調節機構と、を具備するものである。
請求項2においては、前記バルブシートの内周面は、所定の点を中心とする球面状に形成され、前記シールリングの外周部は、円形状に形成されているものである。
請求項3においては、前記位置調節機構は、その軸線が前記所定の点と重複しないように配置されると共に、前記バルブを回転可能に支持する回転軸により構成されるものである。
請求項4においては、前記位置調節機構は、その軸線方向に沿って前記バルブを移動可能に支持すると共に、前記バルブを回転可能に支持する回転軸により構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、密閉性の低下を抑制することができる。
請求項2においては、密閉性の低下を効果的に抑制することができる。
請求項3においては、構成の簡素化を図ることができる。
請求項4においては、構成の簡素化を図ることができる。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1から図3までを用いて、本発明の一実施形態に係るバルブ装置1の構成について説明する。
図1及び図2に示すバルブ装置1は、流体が流通する経路(流体通路)を開閉することによって、流体の流量を調節する、いわゆるバタフライバルブである。バルブ装置1は、例えば排気ガス再循環用の流体通路に適用することで、エンジンに還流させる排気ガス量を調節することができる。バルブ装置1は、主としてバルブシート10、バルブ20、シールリング30及び回転軸40を具備する。
バルブシート10は、流体通路の一部を形成するものである。バルブシート10は正面視環状に形成され、当該バルブシート10の内側を流体が流通することができる。すなわち、バルブシート10(より詳細には、バルブシート10の内周面11)は、流体通路の一部を形成することになる。なお、本実施形態においては、流体は後方から前方へと流通するものとする。
バルブシート10の内周面11は、球面状となるように形成される。具体的には、内周面11は、バルブシート10の前方に位置する点Cを中心とする球面状に形成される。
バルブ20は、流体通路を開閉することによって、当該流体通路を流通する流体の流量を調節するものである。図3に示すように、バルブ20は第一部材21及び第二部材22により形成される。なお、説明の便宜上、図3以外の図では、バルブ20を一体的に図示している(第一部材21及び第二部材22に分けて図示していない)。
第一部材21は、正面視円形の略平板状に形成された平板部21aと、当該平板部21aの後側面の中央から後方に向かって延設された円柱状の連結部21bと、を具備する。
第二部材22は、第一部材21の平板部21aと前後略対象な形状(正面視円形の略平板状)に形成される。
バルブ20は、第一部材21の連結部21bの後端を、第二部材22の前側面の中央に適宜の方法で固定することによって形成される。このようにして、第一部材21の平板部21aと第二部材22との間(連結部21bの外側)には、溝部23(図1及び図2参照)が形成される。図1及び図2に示す溝部23は、バルブ20の外周面の全周に亘って形成される。溝部23は、バルブ20の全周に亘って深さ(バルブ20の径方向における深さ)が一定となるように形成される。
シールリング30は、バルブ20とバルブシート10(内周面11)との隙間を無くすことで、当該バルブ20とバルブシート10との間を密閉するものである。シールリング30は、正面視において切欠きのない円形状の外周部(外縁部)を有する板状に形成される。またシールリング30の中心には、当該シールリング30を前後に貫通する貫通孔31が形成される。これによって、シールリング30は円環状に形成される。シールリング30の内径D1は、バルブ20の溝部23の底部(第一部材21の連結部21b)の径D2よりも大きくなるように形成される(図3参照)。シールリング30の外径は、バルブ20の外径よりも大きくなるように形成される。シールリング30の前後幅は、バルブ20の溝部23の前後幅と略同一となるように形成される。シールリング30は、周囲の温度(高温)等の影響による変形(へたり等)を抑制する観点から、弾性をあまり有さない低弾性材料(例えば、金属材料)により形成される。
図3に示すように、シールリング30の貫通孔31に、第一部材21の連結部21bが挿通された状態で、当該第一部材21と第二部材22とが固定されることで、シールリング30がバルブ20の溝部23に配置される。
シールリング30が溝部23に配置された状態において、当該シールリング30は、周方向全周に亘って隙間なくバルブ20(平板部21aまたは第二部材22)と接する。このため、当該シールリング30とバルブ20(第一部材21及び第二部材22)との間は密閉され、流体が入り込むことができないように構成されている。
また、シールリング30の内径D1はバルブ20の溝部23の底部の径D2よりも大きいため、シールリング30は、溝部23内において、バルブ20に対して移動することができる。特に、シールリング30は、バルブ20の径方向(上下方向及び左右方向)にある程度移動(摺動)することができる。
図1及び図2に示す回転軸40は、バルブ20の回転中心となるものである。回転軸40は、長手方向を上下方向に向けて配置される。回転軸40は、図示せぬアクチュエータ(例えば、モータ等)に連結される。回転軸40は、当該アクチュエータによって任意の角度に回転させることができる。
回転軸40(より詳細には、回転軸40の軸線A)は、平面視(軸線A方向視)において点Cとは異なる位置(オフセットした位置)に配置される。具体的には、軸線Aは、平面視において、点Cに対して左右方向(バルブシート10の径方向)一側、本実施形態においては左側に距離x1だけ偏った位置に配置される。また軸線Aは、平面視において、点Cに対して前後方向一側、本実施形態においては後側(バルブシート10側)に距離x2だけ偏った位置に配置される(図2参照)。
回転軸40は、連結部41を介してバルブ20に連結される。回転軸40が回転すると、バルブ20も当該回転軸40と一体的に回転することになる。このように、回転軸40を回転させることで、バルブ20をバルブシート10に対して相対的に移動させる(相対位置を変更する)ことができる。
なお、図面の簡略化のため、図1及び図2以外の図では、回転軸40の軸線Aのみを図示し、回転軸40の図示は省略している。
以下では、上述の如く構成されたバルブ装置1により流体通路を開閉する様子について説明する。なお、図2及び図4に示すバルブ装置1の動作は、周囲が一定の温度(例えば、室温)である状態で行われるものとする。
流体通路を閉塞する場合、図2に示すように、バルブ20が流体通路を流通する流体の流れ(前後方向)に対して垂直になるように、すなわちバルブ20の後側面がまっすぐ後方を向くように、回転軸40を回転させる。この際、シールリング30の外周部は、バルブシート10の内周面11に接する。バルブシート10の内周面11は球面状に形成されているため、円形状に形成されたシールリング30の外周部は、全周に亘って隙間無くバルブシート10の内周面11と接することができる。このようにして、流体通路(バルブシート10)が閉塞され、流体は当該流体通路を流通することができなくなる。
なお、このようにバルブ20の後側面がまっすぐ後方を向くように配置された状態において、シールリング30の外周部がバルブシート10の内周面11と隙間なく接するように、予めバルブシート10やシールリング30の寸法が設定されている。
流体通路を開放する場合、図4に示すように、回転軸40を所定の方向(本実施形態においては、平面視反時計回り)に回転させる。ある程度回転軸40(バルブ20)が回転すると、シールリング30がバルブシート10の内周面11から離間する。これによって流体通路(バルブシート10)が開放され、流体は当該流体通路を前方へと流通することができる。
以下では、周囲の温度の変化により、シールリング30等が変形した場合のバルブ装置1の様子について説明する。
例えば、周囲の温度が高温になった場合、シールリング30やバルブ20等は熱によって変形(膨張)する。なお、本実施形態においては、説明を簡略化するため、シールリング30のみが熱によって膨張するものと仮定して説明する。
通常であれば、シールリング30が熱によって変形するとバルブシート10とバルブ20の間の密閉性が損なわれてしまう。しかし本実施形態に係るバルブ装置1では、シールリング30が変形しても当該密閉性を維持できるように構成されている。
具体例を挙げて説明すると、例えば周囲の温度が室温である状態においては、前述の如く、バルブ20の後側面がまっすぐ後方を向いた状態で、シールリング30の外周部がバルブシート10の内周面11に接することができる(図2参照)。
しかし、当該状態(バルブ20が流体通路を閉塞した状態)において、周囲の温度が上昇し、シールリング30が熱によって変形(例えば膨張)した場合、バルブ20の後側面がまっすぐ後方を向いたままでは、当該シールリング30とバルブシート10の内周面11が干渉してしまう。そこで本実施形態に係るバルブ装置1においては、図5及び図6に示すように、シールリング30とバルブシート10の内周面11が干渉することなく、かつシールリング30の外周部が全周に亘って隙間無くバルブシート10の内周面11と接することができる位置まで、バルブ20が回転軸40を中心に平面視反時計回りに僅かに回転すると共に、シールリング30が溝部23内を径方向に適宜移動する。
なお、この際のバルブ20の回転やシールリング30の移動は、外部からの力(例えば、アクチュエータ等からの力)によるものではなく、膨張したシールリング30がバルブシート10の内周面11を押す力によって行われる。
このように、本実施形態に係るバルブ装置1では、シールリング30が変形しても、バルブ20の回転及びシールリング30の移動によって、バルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができる。
以下では、本実施形態に係るバルブ装置1が、シールリング30が変形してもバルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができる理由について、詳細に説明する。
なお以下では、説明のために、バルブ20及びシールリング30が配置されている位置(バルブ20及びシールリング30の厚み方向中央)に仮想的な平面を設定し、当該平面を仮想面Fと称する。
例えば、図2に示すように、バルブ20の後側面がまっすぐ後方を向いた状態においては、仮想面F上(仮想面Fで切断した断面)におけるバルブシート10の内周面11の径は、Ds1である。
これに対して、図5に示すように、バルブ20が回転軸40を中心に平面視反時計回りに回転した状態においては、仮想面F上におけるバルブシート10の内周面11の径は、Ds1よりも大きいDs2となる。
このようにバルブ20の回転に伴って仮想面F上における内周面11の径が変化するのは、内周面11の中心である点Cに対して、バルブ20の回転中心となる回転軸40の軸線Aがオフセットした位置に配置されているためである。
さらに、シールリング30はバルブ20に対して径方向に移動できる。このため、シールリング30が熱によって変形(例えば、膨張)した場合には、仮想面F上における内周面11の径が当該膨張したシールリング30の外径と一致する位置までバルブ20が回転すると共に、当該シールリング30が仮想面F上におけるバルブシート10の内周面11と同一軸線上に移動する(調心する)。
これによって、膨張したシールリング30とバルブシート10の内周面11との干渉を回避することができる。また、当該シールリング30の外周部は、バルブシート10の内周面11に接することができるため、バルブシート10とバルブ20との間の密閉性を維持することができる。特に、バルブシート10の内周面11は球面状に形成され、シールリング30の外周部は円形状に形成されているため、シールリング30の外周部を全周に亘ってバルブシート10の内周面11に接触させることができる。
次に、シールリング30が変形した際のバルブ20の回転角度θについて説明する。
室温においてシールリング30がバルブシート10の内周面11と接している状態(図2参照)から、バルブ20を平面視反時計回りに所定角度回動させた場合を想定する。図6においては、室温においてシールリング30が回転した際に、当該シールリング30の外周端部が描く軌跡Lを二点鎖線で示している。
この場合、図6(b)に示すように、シールリング30の左側では当該シールリング30と内周面11とが干渉量d1だけ干渉することになる。また、図6(a)に示すように、シールリング30の右側では当該シールリング30と内周面11とがクリアランス量d2だけ離間することになる。すなわち、当該所定角度だけバルブ20を回転させる前後を比較すると、仮想面F上におけるバルブシート10の内周面11の径は、d2−d1だけ大きくなることになる。
したがって、図7に示すように、シールリング30が熱により変形(膨張)した場合には、当該シールリング30の熱による膨張量a(シールリング30の外径の変化量)=d2−d1となる角度bだけバルブ20が回転すれば、バルブシート10とバルブ20との間の密閉性を維持することができる。
以上の如く、本実施形態に係るバルブ装置1は、
環状に形成され、内周面11によって流体の流通経路を形成するバルブシート10と、
前記流通経路の開度を変更可能なバルブ20と、
前記バルブ20の外周に亘って設けられると共に当該バルブ20に対して相対移動可能に設けられ、前記流通経路を閉塞する際に前記バルブ20と前記バルブシート10の内周面との間を密閉するシールリング30と、
前記バルブ20と前記バルブシート10との相対位置を変更することで、前記バルブ20に沿った断面(仮想面F)における前記バルブシート10の内周面11の径を変化させることが可能な位置調節機構(回転軸40)と、
を具備するものである。
環状に形成され、内周面11によって流体の流通経路を形成するバルブシート10と、
前記流通経路の開度を変更可能なバルブ20と、
前記バルブ20の外周に亘って設けられると共に当該バルブ20に対して相対移動可能に設けられ、前記流通経路を閉塞する際に前記バルブ20と前記バルブシート10の内周面との間を密閉するシールリング30と、
前記バルブ20と前記バルブシート10との相対位置を変更することで、前記バルブ20に沿った断面(仮想面F)における前記バルブシート10の内周面11の径を変化させることが可能な位置調節機構(回転軸40)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、密閉性の低下を抑制することができる。すなわち、シールリング30が変形(膨張等)したとしても、バルブ20とバルブシート10との相対位置を変更することで、仮想面Fにおけるバルブシート10の内周面11の径を変化させることができる。このようにして、内周面11の径がシールリング30の径と同じになる位置まで当該相対位置を変更し、さらにシールリング30をバルブ20に対して適宜相対移動させることで、バルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができる。
特に、本実施形態に係るバルブ装置1では、シールリング30を高弾性材料で形成しなくてもバルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができるため、高弾性材料を用いた場合のへたり等の変形の心配がなくなる。
特に、本実施形態に係るバルブ装置1では、シールリング30を高弾性材料で形成しなくてもバルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができるため、高弾性材料を用いた場合のへたり等の変形の心配がなくなる。
また、前記バルブシート10の内周面11は、所定の点Cを中心とする球面状に形成され、
前記シールリング30の外周部は、円形状に形成されているものである。
前記シールリング30の外周部は、円形状に形成されているものである。
このように構成することにより、密閉性の低下を効果的に抑制することができる。すなわち、バルブ20とバルブシート10との相対位置が変化しても、シールリング30の外周部は、全周に亘ってバルブシート10の内周面11に接することができるため、バルブ20とバルブシート10との間を密閉することができる。
また、前記位置調節機構は、
その軸線Aが前記所定の点Cと重複しないように配置されると共に、前記バルブ20を回転可能に支持する回転軸40により構成されるものである。
その軸線Aが前記所定の点Cと重複しないように配置されると共に、前記バルブ20を回転可能に支持する回転軸40により構成されるものである。
このように構成することにより、構成の簡素化を図ることができる。すなわち、回転軸40を点Cと重複しないように配置する(オフセットさせる)ことで、容易に前記位置調節機構を構成することができる。
なお、本実施形態に係る回転軸40は、本発明に係る位置調節機構の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、バルブ装置1を排気ガス再循環用の流体通路に適用する例を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、種々の流体通路に適用することが可能である。
また、バルブ装置1を構成する各部材の構成(形状、大きさ等)は本実施形態のものに限らず、任意に変更することができる。例えば、シールリング30は、本実施形態のような板状ではなく、円形断面を有する線材を環状にしたような形状(リング状)であってもよい。
また、本実施形態において、回転軸40は、平面視において点Cから2方向(すなわち、左右方向及び前後方向)に偏った位置に配置されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、いずれか一方に偏って配置されるものであってもよい。例えば、回転軸40は、点Cに対して左右方向にのみ偏って配置されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、シールリング30が膨張した場合、当該膨張したシールリング30がバルブシート10の内周面11を押す力によって、バルブ20が回転されるものとしたが、シールリング30が収縮した場合には、外部に設けられた付勢部材(スプリング等)の付勢力により、元の位置までバルブ20が回転するように構成することも可能である。
また、本実施形態においては、点Cと重複しないように配置(オフセット)された回転軸40によって位置調節機構を構成するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、バルブ20とバルブシート10との相対位置を変更することができるものであれば、種々の機構を用いることが可能である。
以下では、バルブ装置1の変形例(第一変形例及び第二変形例)について説明する。
まず、図8を用いて第一変形例について説明する。
まず、図8を用いて第一変形例について説明する。
第一変形例に係るバルブ装置1Aが、上記実施形態のバルブ装置1と異なる点は、回転軸40(軸線A)に対してバルブ20が傾斜している(いわゆる傾斜型バタフライバルブである)点である。
具体的には、バルブ装置1Aにおいて、バルブシート10及びバルブ20は、前下方から後上方に向かうように傾斜している。また回転軸40は、軸線Aがバルブ20の中心を通るような位置に配置されている。また、バルブ20は、回転軸40と一体的に回転可能であり、かつ回転軸40の軸線A方向(上下方向)に移動可能となるように設けられている。
このように構成されたバルブ装置1Aにおいても、バルブ20がバルブシート10に対して相対的に移動(回転軸40を中心として回転、及び軸線A方向へ移動)すると共に、シールリング30がバルブ20に対して移動することで、上記実施形態のバルブ装置1と同様に、シールリング30が変形してもバルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができる。
なお、第一変形例に係るバルブ装置1Aにおいては、バルブシート10の内周面11は球面状に限らない。例えば、所定の軸回りの回転体形状で、当該軸方向一側に向かって移動するにつれて、当該軸を法線とする断面上の径が広がる形状(例えば、テーパ状等)であればよい。熱により膨張したシールリング30は、当該内周面11の径が拡大する方向へと相対的に移動することで、密閉性を維持することができる。
以上の如く、第一変形例に係るバルブ装置1Aにおいて、
前記位置調節機構は、
その軸線A方向に沿って前記バルブ20を移動可能に支持すると共に、前記バルブ20を回転可能に支持する回転軸40により構成されるものである。
前記位置調節機構は、
その軸線A方向に沿って前記バルブ20を移動可能に支持すると共に、前記バルブ20を回転可能に支持する回転軸40により構成されるものである。
このように構成することにより、構成の簡素化を図ることができる。すなわち、複雑な機構を用いることなく、容易に前記位置調節機構を構成することができる。
次に、図9を用いて第二変形例について説明する。
第二変形例に係るバルブ装置1Bが、第一変形例に係るバルブ装置1Aと異なる点は、回転軸40の軸線Aがバルブ20と交差しないように配置されている点である。
このように構成されたバルブ装置1Aにおいても、バルブ20がバルブシート10に対して相対的に移動(回転軸40を中心とする回転、及び回転軸40の軸線A方向への移動)すると共に、シールリング30がバルブ20に対して移動することで、上記実施形態のバルブ装置1と同様に、シールリング30が変形してもバルブシート10とバルブ20の間の密閉性を維持することができる。
1 バルブ装置
10 バルブシート
11 内周面
20 バルブ
30 シールリング
40 回転軸
10 バルブシート
11 内周面
20 バルブ
30 シールリング
40 回転軸
Claims (4)
- 環状に形成され、内周面によって流体の流通経路を形成するバルブシートと、
前記流通経路の開度を変更可能なバルブと、
前記バルブの外周に亘って設けられると共に当該バルブに対して相対移動可能に設けられ、前記流通経路を閉塞する際に前記バルブと前記バルブシートの内周面との間を密閉するシールリングと、
前記バルブと前記バルブシートとの相対位置を変更することで、前記バルブに沿った断面における前記バルブシートの内周面の径を変化させることが可能な位置調節機構と、
を具備するバルブ装置。 - 前記バルブシートの内周面は、所定の点を中心とする球面状に形成され、
前記シールリングの外周部は、円形状に形成されている、
請求項1に記載のバルブ装置。 - 前記位置調節機構は、
その軸線が前記所定の点と重複しないように配置されると共に、前記バルブを回転可能に支持する回転軸により構成される、
請求項2に記載のバルブ装置。 - 前記位置調節機構は、
その軸線方向に沿って前記バルブを移動可能に支持すると共に、前記バルブを回転可能に支持する回転軸により構成される、
請求項1に記載のバルブ装置。
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