JP2005240614A - 流量調節装置 - Google Patents

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弘和 此原
Shinichi Fujii
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Abstract

【課題】バルブの全閉時にバルブとボア壁面とが非接触でありながらその間のクリアランスを通る流体流量を低減すること。
【解決手段】スロットル装置1は、空気が流れるボア2を含むボディ3と、ボディ3に回転可能に設けられた支軸4と、支軸4に設けられて支軸4とともに回転することによりボア2を開閉する円板状のバルブ5とを備える。バルブ5の外周面とボア2の壁面2aの両方には、ボア2における空気の流れ方向Xに沿って直列をなす凹凸6,7が設けられる。そして、バルブ5がボア2を全閉とする位置に配置されたとき、バルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、凹凸6,7によりラビリス流路8が構成される。凹凸6,7は、バルブ5の外周面及びボア2の壁面2aに形成された階段面と、バルブ5の外周面にて階段面の段差部に形成された突起部とから構成される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、流体の流れる量を調節するために使用される流体調節装置に関する。
従来、この種の装置として、例えば、エンジンの吸気量を調節するために使用されるスロットル装置がある。スロットル装置は、空気が流れるボアを含むスロットルボディと、スロットルボディに回転可能に設けられた支軸と、支軸に設けられて支軸とともに回転することによりボアを開閉する円板状のスロットルバルブとを備える。スロットルバルブは、その全閉時に、ボア壁面との間の摩耗、変形を懸念して、ボア壁面と機械的に接触しないように構成される。従って、スロットルバルブが全閉になっても、その外周面とボア壁面との間に若干のクリアランスができるので、そこを通る空気量を皆無にすることができなかった。このため、スロットルバルブの全閉時には、エンジンの燃費低減などを考慮して上記クリアランスを極力小さくして、そこを通る空気量を非常に少なくすることが要求されている。
下記の特許文献1に記載の絞り組立体は、スロットルボディのボアにスロットルバルブがシャフトを介して回転可能に支持される。スロットルバルブは、その外周面とボア壁面との間のクリアランスを少なくするために、その全閉位置においてボア壁面と接触可能に設けられたシール部材を有する。このシール部材はボア壁面より軟らかい塑性変形材料により形成される。この構成により、スロットルバルブ全閉時には、シール部材がボア壁面形状に即した状態で変形し、スロットルバルブ外周面とボア壁面との間のクリアランスを少なくしている。
一方、下記の特許文献2に記載の絞り装置は、スロットルバルブ全閉時における全閉角度のばらつきによる空気量のばらつきを解消するために、スロットルバルブがボアの軸線に対して垂直をなすように配置される。この配置状態においてボア壁面に対向するスロットルバルブの外周端面は、シャフトの回転中心を中心とする曲率半径の球面形状を有する。この構成により、スロットルバルブの全閉角度にばらつきが生じたときでも、ボア壁面とスロットルバルブの外周端面との間のクリアランス面積を一定化するようにしている。
特開平11−101137号公報(第2−5頁、図1−4) 特開2003−184583号公報(第2−3頁、図3)
ところが、上記した特許文献1に記載の絞り組立体は、シール部材をスロットルバルブに対して別途取り付けなければならず、取り付け精度も要求されることになった。また、シール部材がボア壁面に接触することから、シール部材の経時劣化や摩耗、さらには接触騒音が懸念されることになった。
一方、上記した特許文献2に記載の絞り装置は、スロットルバルブの全閉時における空気量のばらつきは解消されるものの、スロットルバルブの外周端面とボア壁面との間のクリアランスを通る空気量を低減できなかった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、バルブの全閉時に、バルブとボア壁面とが非接触でありながらその間のクリアランスを通る流体流量を低減可能とした流量調節装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、流体が流れるボアを含むボディと、ボディに回転可能に設けられた支軸と、支軸に設けられて支軸とともに回転することによりボアを開閉する板状のバルブとを備えた流量調節装置において、バルブの外周面とボアの壁面の少なくとも一方にボアにおける流体の流れ方向に沿って直列をなす凹凸が設けられ、バルブがボアを全閉とする位置に配置されたとき、バルブの外周面とボアの壁面との間に凹凸によりラビリス流路が構成されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、支軸が回転することにより、バルブが回転してボアが開閉してボアを流れる流体の流量が調節される。ここで、バルブの外周面とボアの壁面の少なくとも一方にボアにおける流体の流れ方向に沿って直列をなす凹凸が設けられる。そして、バルブがボアを全閉とする位置に配置されたとき、凹凸により、バルブの外周面とボアの壁面との間に、絞り口と膨張室とが交互に直列に連なるようなラビリス流路が構成される。従って、バルブの全閉時には、ラビリス流路における各絞り口を流体が通るごとに各膨張室での流体の圧力降下が減り、流体が流れ難くなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、凹凸は、バルブの外周面及びボアの壁面に形成された階段面と、バルブの外周面又はボアの壁面において階段面の段差部に形成された突起部とからなることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、絞り口と膨張室とが屈曲して連なる階段形のラビリス流路が構成され、流体の流れ抵抗が増える。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、凹凸は、ボアの壁面に等寸法で形成され、バルブは、隙間をおいて重ねられた二枚の板材より構成されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、例えば、ボアの壁面に、同じ深さの複数の溝を等間隔で互いに平行に形成することで、凹凸が得られる。また、バルブの外周面とボアの壁面との間のラビリス流路を通る流体が、二枚の板材の間の隙間でも膨張することになるので、流体の圧力降下がより一層減り、流体がより一層流れ難くなる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、流体が流れるボアを含むボディと、ボディに回転可能に設けられた支軸と、支軸に設けられて支軸とともに回転することによりボアを開閉する板状のバルブとを備えた流量調節装置において、バルブの外周面とボアの壁面の少なくとも一方に湾曲した凹みが設けられ、バルブがボアを全閉とする位置に配置されたとき、バルブの外周面とボアの壁面との間に凹みにより乱流ポケットが構成されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、支軸が回転することにより、バルブが回転してボアが開閉し、流体の流量が調節される。ここで、バルブの外周面とボアの壁面の少なくとも一方に湾曲した凹みが設けられる。そして、バルブがボアを全閉とする位置に配置されたとき、その凹みにより、バルブの外周面とボアの壁面との間に流体に乱流を生じさせる乱流ポケットが構成される。従って、バルブの全閉時には、乱流ポケットにて流体に乱流が生じ、その乱流が抵抗となって流体が流れ難くなる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、凹みは、ボアの壁面に形成され、バルブは、隙間をおいて重ねられた二枚の板材より構成されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項4に記載の発明の作用に加え、二枚の板材の間の隙間でも流体に乱流が生じることになるので、その乱流が抵抗となって流体がより一層流れ難くなる。
請求項1に記載の発明によれば、バルブの全閉時に、バルブとボア壁面とが非接触でありながら、その間のクリアランスを通る流体流量を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に対し、バルブの全閉時における流体流量をより一層低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に対し、ラビリス流路による効果を助長してバルブの全閉時における流体流量をより一層低減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、バルブの全閉時に、バルブとボア壁面とが非接触でありながら、その間のクリアランスを通る流体流量を低減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に対し、乱流ポケットによる効果を助長してバルブの全閉時における流体流量をより一層低減することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明における流量調節装置をエンジンに使用されるスロットル装置に具体化した第1実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1に本発明の流量調節装置を具体化したスロットル装置1を断面図により示す。図2に図1の鎖線円で示す部分を拡大して示す。スロットル装置1は、流体としての空気が流れるボア2を含むスロットルボディ3と、スロットルボディ3に回転可能に設けられた支軸4と、支軸4上に一体的に設けられて支軸4とともに回転することによりボア2を開閉する円板状のスロットルバルブ5とを備える。スロットルバルブ5は、図1に実線で示すボア2を全閉とする全閉位置と、同図に2点鎖線で示すボア2を全開とする全開位置との間で回転可能に設けられる。スロットルバルブ5は、全閉位置及び全開位置にて、所定のストッパ(図示略)によりその回転が規制される。この実施形態で、ボア2の内径は「60mm」に設定される。
図2に示すように、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aには、ボア2における空気の流れ方向Xに沿って直列をなす凹凸6,7が設けられる。そして、図2に示すように、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、上記した凹凸6,7により、ラビリス流路8が構成されるようになっている。
図3にボア2の壁面2aに形成された凹凸7を拡大断面図により示す。この凹凸7は、ボア2の壁面2aに形成された複数の階段面7aより構成される。この実施形態で、ボア2の各階段面7aは、各段の高さH1が「0.2mm」に設定され、各段の幅W1が「0.4mm」に設定される。
図4にスロットルバルブ5の外周面に形成された凹凸6を拡大側面図により示す。この凹凸6は、スロットルバルブ5の外周面に形成された複数の階段面6aと、各階段面6aの段差部に形成された突起部6bとから構成される。この実施形態で、スロットルバルブ5の各階段面6aは、各段の高さH2が「0.2mm」に設定され、各段の幅W2が「0.4mm」に設定され、各突起部6bの高さH3が「0.06mm」に設定される。
図5に図2の鎖線円の部分を拡大断面図により示す。ラビリス流路8は、概念化すると、面積の等しい複数の小さな絞り口N1〜N4と、十分大きな複数の膨張室E1〜E4とが交互に直列に連なる流路とみなすことができる。ここで、空気の流れ方向Xにおいて、初めに圧力P0であった空気は、最初の絞り口N1を通過する際に圧力P1まで等エントロピ膨張する。そこで生じた空気の速度は、最初の膨張室E1内で等圧のもとで静温度に回復する。そして、次の絞り口N2の直前では、近寄り速度がゼロになることから、この点でエンタルピは初めの値に等しい。その後、他の絞り口N2〜N4及び膨張室E2〜E4を通過するごとに空気の圧力降下が減少し、各絞り口N2〜N4からの空気漏れ量が徐々に減少する。加えて、この実施形態では、絞り口N1〜N4と膨張室E1〜E4とが交互に連なり屈曲した階段形のラビリス流路8が構成されるので、空気の流れ抵抗が増大することになる。
以上説明したこの実施形態のスロットル装置1によれば、支軸4が回転することにより、スロットルバルブ5が回転してボア2が開閉し、ボア2を流れる空気流量が調節される。ここで、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aにボア2における空気の流れ方向Xに沿って直列をなす凹凸6,7が設けられる。そして、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、それらの凹凸6,7により、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、絞り口N1〜N4と膨張室E1〜E4とが交互に直列に連なるようなラビリス流路8が構成される。従って、スロットルバルブ5の全閉時には、ラビリス流路8における各絞り口N1〜N4を空気が通るごとに各膨張室E1〜E4での空気の圧力降下が減り、その空気が流れ難くなる。このため、スロットルバルブ5の全閉時に、スロットルバルブ5とボア2の壁面2aとが非接触でありながら、その間のクリアランスを通る空気流量を低減することができる。これにより、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量を皆無な状態に近付けることができる。
また、この実施形態では、絞り口N1〜N4と膨張室E1〜E4とが屈曲して連なる階段形のラビリス流路8が構成されるので、空気の流れ抵抗が増えることになる。この意味で、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量をより一層低減することができる。
ここで、スロットルバルブの開度(スロットル開度)とボアにおける空気流量との関係を図6にグラフにより示す。このグラフにおいて、本実施形態のスロットル装置1に係る開度−流量特性を実線で示し、図7に示すように全閉時にスロットルバルブ5をボア2の壁面2aの段部に機械的に接触させるように構成した対比例に係る開度−流量特性を破線で示す。このグラフから明らかなように、本実施形態によれば、全閉から全開までの間で開度−流量特性を線形(リニア)にできることが分かる。このように、開度−流量特性をリニアにできるのは、上記したラビリンス流路8の効果が、空気流速に比例することによるものである。すなわち、スロットル開度が大きくなるに連れて、ラビリンス流路8における空気流量を低減する効果(シール効果)が徐々に弱まるからである。これに対し、対比例では、全閉時にスロットルバルブ5とボア2の壁面2aとを機械的に接触させるので、微小開度範囲で特性の線形性が失われてしまう。これは、全閉状態からスロットルバルブ5が開くことで、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間の隙間面積(環状面積)が急激に変化することによるものである。
この実施形態では、全閉時に上記したクリアランスを通る空気流量を低減することができる。このため、従前の一般的なスロットル装置における全閉時の空気流量を標準にしてスロットル装置1を作製したならば、上記したクリアランスを相対的に大きくすることも可能となる。この場合は、スロットルバルブとスロットルボディの寸法公差をラフに設定することができるので、その分だけスロットル装置1の製造を容易なものにすることができる。
この実施形態では、凹凸7が、ボア2の壁面2aに等寸法で形成される。すなわち、ボア2の壁面2aに、同じ高さH1と同じ幅W1を有する階段面7aを互いに平行に形成することで、凹凸7が得られる。ここで、ボア2の壁面2aにおける凹凸7が階段状をなすことから、スロットルボディ3を樹脂成形品とした場合でも、容易に金型割りをすることが可能となり、製造を容易にすることができる。
また、この実施形態では、凹凸6が、スロットルバルブ5の外周面に等寸法で形成される。すなわち、スロットルバルブ5の外周面に、同じ高さH2と同じ幅W2を有する階段面6aを互いに平行に形成し、各階段面6aの段部に突起部6bを形成することで、凹凸6が得られる。この場合、凹凸6は、例えば、旋盤を使用してスロットルバルブ5の外周面を切削することで容易に形成することがきる。
[第2実施形態]
次に、この発明の流量調節装置をスロットル装置に具体化した第2実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する各実施形態において、前記第1実施形態と同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、ラビリス流路の構造の点で第1実施形態と構成が異なる。図8に本実施形態のスロットル装置10を断面図により示す。図9に図8の鎖線円で示す部分を拡大して示す。この実施形態では、ボア2の壁面2aに、ボア2における空気の流れ方向Xに沿って直列をなす凹凸11が設けられる。スロットルバルブ4の外周面は、空気の流れ方向Xに沿った平坦状に形成される。そして、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、そのバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、上記した凹凸11によりラビリス流路12が構成されるようになっている。
図10にボア2の壁面2aに形成された凹凸11を更に拡大して示す。この凹凸11は、等間隔で互いに平行に形成された複数の溝13により構成される。この溝13は、ボア2の壁面2aの周方向に沿って形成される。この実施形態で、溝13の幅W3と間隔W4はそれぞれ「0.3mm」に設定され、溝13の深さD1は「1.0mm」に設定される。この実施形態で、スロットルバルブ5の厚みは「1.6mm」に設定される。
以上説明したこの実施形態のスロットル装置10によれば、ボア2の壁面2aにボア2における空気の流れ方向Xに沿って直列をなす凹凸11が設けられる。そして、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、上記した凹凸11により、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、図11に示すように、絞り口N1〜N3と膨張室E1,E2とが交互に直列に連なるようなラビリス流路12が構成される。従って、スロットルバルブ5の全閉時には、ラビリス流路12における各絞り口N1〜N3を空気が通るごとに空気の圧力降下が減り、その空気が流れ難くなる。このため、スロットルバルブ5の全閉時に、スロットルバルブ5とボア2の壁面2aとが非接触でありながら、その間のクリアランスを通る空気流量を低減することができる。これにより、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量を皆無な状態に近付けることができる。
[第3実施形態]
次に、この発明の流量調節装置をスロットル装置に具体化した第3実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、スロットルバルブ5の構造の点で第2実施形態と構成が異なる。すなわち、図12にこの実施形態のスロットル装置の主要部を断面図により示す。この実施形態では、スロットルバルブ5が、隙間GAをおいて重ねられた二枚の板材15より構成される。
従って、この実施形態のスロットル装置によれば、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間のラビリス流路12を通る空気が、二枚の板材15の間の隙間GAでも膨張することになる。このため、ラビリス流路12を通る空気の圧力降下がより一層減り、空気がより一層流れ難くなる。この結果、スロットルバルブ5の全閉時に、スロットルバルブ5とボア2の壁面2aとが非接触でありながら、その間のクリアランスを通る空気流量を、第2の実施形態のスロットル装置10に対し、より一層低減することができる。つまり、二枚の板材15の間の隙間GAによりラビリンス流路12による効果を助長することができるのである。これにより、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量を皆無な状態へ更に近付けることができる。
また、この実施形態では、ボア2の壁面2aに、同じ深さD1の複数の溝13を等間隔で互いに平行に形成することで、凹凸11が得られる。このため、旋盤などを使うことで、ボア2の壁面2aに、比較的容易に凹凸11を設けることができる。
[第4実施形態]
次に、この発明の流量調節装置をスロットル装置に具体化した第4実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、ラビリス流路16の構造の点で第2実施形態と構成が異なる。すなわち、図13にこの実施形態のスロットル装置の主要部を断面図により示す。この実施形態では、ボア2の壁面2aではなく、スロットルバルブ5の外周面に、凹凸17が、等寸法で形成される。つまり、この凹凸17は、等間隔で同じ深さで互いに平行に形成された複数の溝18により構成される。
従って、この実施形態のスロットル装置でも、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、この実施形態では、スロットルバルブ5の外周面に、同じ深さの複数の溝18を、等間隔で互いに平行に形成することで、凹凸17が得られる。このため、旋盤などを使うことで、スロットルバルブ5の外周面に、比較的容易に凹凸17を設けることができる。
[第5実施形態]
次に、この発明の流量調節装置をスロットル装置に具体化した第5実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、ラビリス流路に代わる乱流ポケット21を設ける点で前記各実施形態と構成が異なる。すなわち、図14にこの実施形態のスロットル装置の主要部を断面図により示す。この実施形態で、スロットルバルブ5の外周面には、湾曲した凹み22が設けられる。この凹み22は、スロットルバルブ5の外周に沿って溝状に形成される。また、ボア2の壁面2aには、湾曲した凹み23が設けられる。この凹み23は、ボア2の壁面2aにてその周方向に溝状に形成される。そして、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、上記した凹み22,23により、乱流ポケット21が構成されるようになっている。
上記したこの実施形態のスロットル装置によれば、図14に示すように、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、空気に乱流を生じさせる乱流ポケット21が構成される。従って、スロットルバルブ5の全閉時には、乱流ポケット24にて空気に乱流が生じ、その乱流が抵抗となって空気が流れ難くなる。このため、スロットルバルブ5の全閉時において、スロットルバルブ5とボア2の壁面2aとが非接触でありながら、その間のクリアランスを通る空気流量を低減することができる。これにより、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量を皆無な状態へ近付けることができる。
[第6実施形態]
次に、この発明の流量調節装置をスロットル装置に具体化した第6実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、乱流ポケット24とスロットルバルブ5の構造の点で第5実施形態と構成が異なる。すなわち、図15にこの実施形態のスロットル装置の主要部を断面図により示す。この実施形態では、スロットルバルブ5が、隙間GAをおいて重ねられた二枚の板材15より構成される。また、第5実施形態にてスロットルバルブ5の外周面に設けられた凹み22が省略される。
上記したこの実施形態のスロットル装置によれば、図15に示すように、スロットルバルブ5が全閉位置に配置されたとき、凹み23により、スロットルバルブ5の外周面とボア2の壁面2aとの間に、空気に乱流を生じさせる乱流ポケット24が構成される。従って、スロットルバルブ5の全閉時には、乱流ポケット24において空気に乱流が生じ、その乱流が抵抗となって空気が流れ難くなる。このため、スロットルバルブ5の全閉時に、スロットルバルブ5とボア2の壁面2aとが非接触でありながら、その間のクリアランスを流れる空気流量を低減することができる。これにより、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量を皆無な状態へ近付けることができる。
また、この実施形態では、スロットルバルブ5を構成する二枚の板材15の間の隙間GAでも空気に乱流が生じるので、その乱流が抵抗となって空気がより一層流れ難くなる。この意味で、スロットルバルブ5の全閉時における空気流量をより一層低減することができる。つまり、二枚の板材15の間の隙間GAにより、乱流ポケット24による効果を助長することができ、上記したクリアランスを通る空気流量をより一層低減することができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
第1実施形態に係り、スロットル装置を示す断面図。 図1の鎖線円部分を拡大して示す断面図。 ボアの壁面に形成された凹凸を拡大して示す断面図。 スロットルバルブの外周面に形成された凹凸を拡大して示す側面図。 図2の鎖線円部分を拡大して示す断面図。 スロットル開度とボア空気流量との関係を示すグラフ。 対比例のスロットルバルブとボア壁面との関係を示す概念図。 第2実施形態に係り、スロットル装置を示す断面図。 図8の鎖線円部分を拡大して示す断面図。 ボアの壁面に形成された凹凸を拡大して示す断面図。 図9の鎖線円部分を拡大して示す断面図。 第3実施形態に係り、スロットル装置の主要部を示す断面図。 第4実施形態に係り、スロットル装置の主要部を示す断面図。 第5実施形態に係り、スロットル装置の主要部を示す断面図。 第6実施形態に係り、スロットル装置の主要部を示す断面図。
符号の説明
1 スロットル装置
2 ボア
2a 壁面
3 スロットルボディ
4 支軸
5 スロットルバルブ
6 凹凸
6a 階段面
6b 突起部
7 凹凸
7a 階段面
8 ラビリス流路
10 スロットル装置
11 凹凸
12 ラビリス流路
15 板材
16 ラビリス流路
17 凹凸
21 乱流ポケット
22 凹み
23 凹み
24 乱流ポケット
X 空気の流れ方向

Claims (5)

  1. 流体が流れるボアを含むボディと、前記ボディに回転可能に設けられた支軸と、前記支軸に設けられて前記支軸とともに回転することにより前記ボアを開閉する板状のバルブとを備えた流量調節装置において、
    前記バルブの外周面と前記ボアの壁面の少なくとも一方に前記ボアにおける前記流体の流れ方向に沿って直列をなす凹凸が設けられ、前記バルブが前記ボアを全閉とする位置に配置されたとき、前記バルブの外周面と前記ボアの壁面との間に前記凹凸によりラビリス流路が構成されることを特徴とする流量調節装置。
  2. 前記凹凸は、前記バルブの外周面及び前記ボアの壁面に形成された階段面と、前記バルブの外周面又は前記ボアの壁面において前記階段面の段差部に形成された突起部とからなることを特徴とする請求項1に記載の流量調節装置。
  3. 前記凹凸は、前記ボアの壁面に等寸法で形成され、前記バルブは、隙間をおいて重ねられた二枚の板材より構成されることを特徴とする請求項1に記載の流量調節装置。
  4. 流体が流れるボアを含むボディと、前記ボディに回転可能に設けられた支軸と、前記支軸に設けられて前記支軸とともに回転することにより前記ボアを開閉する板状のバルブとを備えた流量調節装置において、
    前記バルブの外周面と前記ボアの壁面の少なくとも一方に湾曲した凹みが設けられ、前記バルブが前記ボアを全閉とする位置に配置されたとき、前記バルブの外周面と前記ボアの壁面との間に前記凹みにより乱流ポケットが構成されることを特徴とする流量調節装置。
  5. 前記凹みは、前記ボアの壁面に形成され、前記バルブは、隙間をおいて重ねられた二枚の板材より構成されることを特徴とする請求項4に記載の流量調節装置。
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