JPH0590049U - 両方向回転型ガスシール - Google Patents

両方向回転型ガスシール

Info

Publication number
JPH0590049U
JPH0590049U JP1242592U JP1242592U JPH0590049U JP H0590049 U JPH0590049 U JP H0590049U JP 1242592 U JP1242592 U JP 1242592U JP 1242592 U JP1242592 U JP 1242592U JP H0590049 U JPH0590049 U JP H0590049U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dynamic pressure
groove
pressure generating
gas seal
dam portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1242592U
Other languages
English (en)
Inventor
井 伸 悟 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP1242592U priority Critical patent/JPH0590049U/ja
Priority to DE4303237A priority patent/DE4303237A1/de
Priority to US08/013,503 priority patent/US5447316A/en
Priority to GB9302265A priority patent/GB2263952B/en
Publication of JPH0590049U publication Critical patent/JPH0590049U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮上力を大きくし、安定した摺動性能を保ち
得る両方向回転型ガスシールを提供する。 【構成】 摺動面間に浮上力を得るためのラジアル方向
に延びる動圧生成溝11を円周方向に複数設けた両方向
回転型ガスシールにおいて、動圧生成溝11の外径側に
外側ダム部9を設け、外側ダム部9にガス流入用の流路
10を形成し、さらに動圧生成溝11を、溝底に突出す
る内側ダム部12を隔てて円周方向に互いに逆向きに傾
斜するテーパ面11A,11Bを有するテーパステップ
状としてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転軸の軸封装置等に使用されるガスシールに関し、特に両方向回転 型のガスシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のガスシールとしては、たとえば図4に示すような構成となって いる。すなわち、固定側摺動部材100と回転側摺動部材101の内、回転側摺 動部材101の摺動面101Aに、摺動面間に浮上力を得るための動圧生成溝1 02が設けられている。
【0003】 また、固定側摺動部材100はスプリング103で支えられ、通常は摺動面1 00A,101Aの間にガスGを巻き込むことにより浮上し、固定側摺動部材1 00と回転側摺動部材101の間には1〜10ミクロン程度の隙間hを生じ、わ ずかな漏れを許容しつつシールしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図4(b) 〜(e) に、動圧生成溝102として、スパイラル溝102Aとラジア ル方向溝102Bを示す。スパイラル溝102Aでは回転によりガスGは内周に 流れ込み浮上力を発生するが、ラジアル方向溝102Bでは溝幅が広く開いてお り、しかも外径側が開口しているために、浮上力の発生と同時に遠心力によりガ スGの排出も起こる。特に、高速低圧条件では、遠心力が大きくかつガスを押し 込む力も弱いために、浮上力が弱く安定したシール性能が期待できない。
【0005】 また、図4(f) , (g)に示すように、動圧生成溝としてT字型溝102Cをも つものも存在する。このようなT字型溝102Cは、ラジアル方向溝102Bよ りも浮上力はよくなるが、スパイラル溝102Aに比べると浮上力が劣るという 欠点を持っている。
【0006】 本考案は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目 的とするところは、摺動面に設けられたラジアル方向に延びる動圧生成溝の外周 部に外側ダム部を設けることにより外側へのガス漏れを防止し、さらに外側ダム 部に流路を設けることによって流入量を大きくして浮上力を大きくし、安定した 摺動性能を保ち得る両方向回転型ガスシールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、固定側摺動部材または回転側 摺動部材の摺動面に、回転時に摺動面間に浮上力を得るためのラジアル方向に延 びる動圧生成溝を円周方向に複数設けた両方向回転型ガスシールにおいて、 前 記動圧生成溝の外径側に外側ダム部を設け、該外側ダム部にガス流入用の通路を 形成し、さらに前記動圧生成溝を、溝底に突出する内側ダム部を隔てて円周方向 に互いに逆向きに傾斜するテーパ面を有するテーパステップ状としてなることを 特徴とする。
【0008】 また、動圧生成溝の円周方向両端部の幅を絞ったことを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記構成のガスシールにあっては、、回転時に遠心力が作用しても、動圧生成 用溝の外径側に設けられた外側ダム部によって、摺動面間に巻き込まれたガスの 外側への漏れを防止できる。
【0010】 一方、外側ダム部に流路を形成することによって、回転時に動圧生成溝に巻き 込まれるガスの量は大きく、テーパステップ溝形状に構成したことによるくさび 効果と相まって、浮上力をより大きくすることができる。
【0011】 特に円周方向両端部を絞っておけば、生成される動圧をより大きくすることが できる。
【0012】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
【0013】 図1にガスシールの全体構成を示している。すなわち、1はシール全体を示し ており、概略、回転軸2に固定される回転側摺動部材3と、ハウジング4に取り つけられる固定側摺動部材5とから構成されている。回転側摺動部材3が密封対 象となるガスG側に配置され、ガスGが摺動面の外周側から内周側に漏れるよう に構成されている。
【0014】 回転側摺動部材3は保持部材6を介して回転軸2に対して軸方向および回転方 向に固定されるもので、保持部材6と回転側摺動部材3の背面との間には密封用 のOリング7が装着されている。
【0015】 一方、固定側摺動部材5は回転方向には固定で軸方向には可動に取りつけられ 、スプリング8のばね力によって回転側摺動部材3に対して押圧されている。
【0016】 上記回転側摺動部材3と固定側摺動部材5の対向面は軸方向に対して直交する 平坦面で、互いに回転摺動する摺動面31,51を構成している。この摺動面3 1,51間にてガスGがシールされるようになっている。そして回転側摺動部材 3と固定側摺動部材5のいずれかの摺動面、この実施例では回転側摺動部材3の 摺動面31に、回転時に動圧を発生させるラジアル方向に延びる動圧生成溝11 が円周方向に複数設けられている。
【0017】 この動圧生成溝11は、回転側摺動部材3の外径側から内径側に向けてその中 途位置まで延びており、摺動面31の内径側の領域が溝の無い溝無し領域32と なっている。したがって、回転軸2の停止中は溝無し領域32において固定側摺 動部材5の摺動面51と隙間なく密接してガスGをシールし、回転時にはガスG が動圧生成溝11に巻き込まれて動圧が生成され、摺動面31,51間に浮力を 働かせるようになっている。
【0018】 さらに、この動圧生成溝11の外径側には、回転時の遠心力によってガスGを 外側に逃がさないように外側ダム部9が設けられている。
【0019】 この外側ダム部9によって、巻き込んだガスが遠心力により逃げることを防ぎ 安定した摺動を保つことができる。また、この外側ダム9部には、外側空間と動 圧生成溝11内部とを連通する流路10が設けられている。この外側ダム部9の 位置は、図1(b) に示すように。固定側摺動部材5の外径端よりも外側に位置し ているが、図1(c) に示すように固定側摺動部材5の摺動面51との対向位置に 設けてもよい。
【0020】 図2,図3には、上記動圧生成溝11の2つの実施例を示している。
【0021】 いずれもテーパステップ形状の動圧生成溝11を設けたものである。
【0022】 すなわち、この動圧生成溝11の平面形状は、図2(a) に示すように略L字形 状で、文字「L」のヨコ棒の部分が動圧生成溝11として円周方向に設けられ、 動圧生成溝11の外周部に円周方向に沿って延びる外側ダム部9が設けられ、さ らにこの外側ダム部9の中央に、文字「L」のタテ棒を描くように、動圧生成溝 11内部と外部空間を連通する流路10がラジアル方向に形成されている。
【0023】 動圧生成溝11の断面形状は、図2(b) に示すように、開き角度が大きいV字 溝の谷部にラジアル方向に延びる内側ダム部12が突出したような断面形状とな っており、この内側ダム部12を隔てて左右に互いに逆向きのテーパ面11A, 11Bを有している。内側ダム部12は動圧生成溝11の中央位置に設けられて おり、上記した流路10は内側ダム部12に沿って左右両側に一つづつ設けられ ている。
【0024】 このような、テーパステップ状の溝の場合には、回転時にガスGが外側ダム部 9に設けられた流路10を通じて動圧生成溝11内に巻き込まれ、動圧が生成さ れて摺動面31,51間を浮上させる。摺動面間に生成される動圧の圧力分布は 、図2(b) に示すように、ガス流の上流側のテーパ面11Bにおいて圧力が低下 して負の圧力が作用し、内側ダム部12を越えた下流側のテーパ面11Aには、 テーパ面11Aのくさび作用によって圧力が増大して正の浮力が発生する。そし て、内側ダム部12の作用によって負の圧力は小さく、正の圧力が大きくなり、 この動圧生成溝11全体としては正の圧力が作用し、大きな浮力を得ることがで きることが知られている。
【0025】 そして、動圧生成溝11に巻き込まれたガスの外側への漏れは外側ダム部9に よって規制され、低圧,高速条件下でも十分な浮上力を得ることができ、隙間が 確保されて安定した摺動性能を保持することができる。
【0026】 図3(a) ,(b) は、動圧生成溝11の円周方向両端部の幅を絞って溝の外側縁 11C,11Dをテーパ状に形成し、溝底のテーパ面11A,11Bのくさび作 用と相まって生成される動圧を増大させるようにしたものである。
【0027】
【考案の効果】
本考案は以上の構成および作用を有するもので、動圧生成用溝の外径側にダム 部を設けてガス漏れを規制し、さらにダム部にガス流入用の流路を形成してガス の流入量を確保し、さらに溝断面形状をテーパステップ形状として生成される動 圧の増大を図ったので、低圧高速条件でも安定した性能が得ることができる。
【0028】 また、摺動面間の浮力を増すことにより、従来の使用範囲を拡げることができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は本考案の一実施例に係るガスシール
の半断面図、同図(b) は同図(a) の摺動面間に浮力が作
用している状態を模式的に示す図、同図(c) は同図(b)
の他の態様を示す図である。
【図2】図2は動圧生成溝の一実施例を示すもので、同
図(a) は平面図、同図(b) はAーA断面図である。
【図3】図3は動圧生成溝の他の実施例を示すもので、
同図(a) は平面図、同図(b) はBーB断面図である。
【図4】図4は従来のガスシールを示すもので、同図
(a) は全体構成を示す半断面図、同図(b) はスパイラル
溝の平面図、同図(c) は同図(b) のCーC線断面図、同
図(d) は従来のラジアル方向溝の平面図、同図(e) は同
図(d) のDーD線断面図、同図(f) はT字型溝の平面
図、同図 (g)は同図(f) のEーE線断面図である。
【符号の説明】
1 ガスシール 2 回転軸 3 回転側摺動部材 31 摺動面 4 ハウジング 5 固定側摺動部材 51 摺動面 9 外側ダム部 10 流路 11 動圧生成溝 11A,11B テーパ面 12 内側ダム部 G ガス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側摺動部材または回転側摺動部材の
    摺動面に、回転時に摺動面間に浮上力を得るためのラジ
    アル方向に延びる動圧生成溝を円周方向に複数設けた両
    方向回転型ガスシールにおいて、 前記動圧生成溝の外径側に外側ダム部を設け、該外側ダ
    ム部にガス流入用の通路を形成し、さらに前記動圧生成
    溝を、溝底に突出する内側ダム部を隔てて円周方向に互
    いに逆向きに傾斜するテーパ面を有するテーパステップ
    状としてなることを特徴とする両方向回転型ガスシー
    ル。
  2. 【請求項2】 動圧生成溝の円周方向両端部の幅を絞っ
    たことを特徴とする請求項1に記載の両方向回転型ガス
    シール。
JP1242592U 1992-02-06 1992-02-06 両方向回転型ガスシール Pending JPH0590049U (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242592U JPH0590049U (ja) 1992-02-06 1992-02-06 両方向回転型ガスシール
DE4303237A DE4303237A1 (de) 1992-02-06 1993-02-04 Gasdichtung
US08/013,503 US5447316A (en) 1992-02-06 1993-02-04 Gas seal
GB9302265A GB2263952B (en) 1992-02-06 1993-02-05 Gas seal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242592U JPH0590049U (ja) 1992-02-06 1992-02-06 両方向回転型ガスシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0590049U true JPH0590049U (ja) 1993-12-07

Family

ID=11804931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1242592U Pending JPH0590049U (ja) 1992-02-06 1992-02-06 両方向回転型ガスシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0590049U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0989119A (ja) * 1995-09-29 1997-03-31 Nippon Pillar Packing Co Ltd 液体機器用軸封装置
WO2014050920A1 (ja) * 2012-09-29 2014-04-03 イーグル工業株式会社 摺動部品
CN107906206A (zh) * 2017-12-28 2018-04-13 温州市天成密封件制造有限公司 一种可双向旋转的筒罩型槽端面机械密封结构
WO2020162352A1 (ja) * 2019-02-04 2020-08-13 イーグル工業株式会社 摺動部品
US11852244B2 (en) 2019-02-04 2023-12-26 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component and method of manufacturing sliding member

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02236068A (ja) * 1989-03-08 1990-09-18 Hitachi Ltd 軸封装置
JPH02275182A (ja) * 1989-04-14 1990-11-09 Nippon Pillar Packing Co Ltd 非接触形メカニカルシール
JPH0473A (ja) * 1990-04-17 1992-01-06 Eagle Ind Co Ltd 両回転式準接触メカニカルシール及びリング摺動面の溝加工方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02236068A (ja) * 1989-03-08 1990-09-18 Hitachi Ltd 軸封装置
JPH02275182A (ja) * 1989-04-14 1990-11-09 Nippon Pillar Packing Co Ltd 非接触形メカニカルシール
JPH0473A (ja) * 1990-04-17 1992-01-06 Eagle Ind Co Ltd 両回転式準接触メカニカルシール及びリング摺動面の溝加工方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0989119A (ja) * 1995-09-29 1997-03-31 Nippon Pillar Packing Co Ltd 液体機器用軸封装置
WO2014050920A1 (ja) * 2012-09-29 2014-04-03 イーグル工業株式会社 摺動部品
JPWO2014050920A1 (ja) * 2012-09-29 2016-08-22 イーグル工業株式会社 摺動部品
US9777840B2 (en) 2012-09-29 2017-10-03 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
CN107906206A (zh) * 2017-12-28 2018-04-13 温州市天成密封件制造有限公司 一种可双向旋转的筒罩型槽端面机械密封结构
WO2020162352A1 (ja) * 2019-02-04 2020-08-13 イーグル工業株式会社 摺動部品
JPWO2020162352A1 (ja) * 2019-02-04 2021-12-09 イーグル工業株式会社 摺動部品
US11852244B2 (en) 2019-02-04 2023-12-26 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component and method of manufacturing sliding member
US11852241B2 (en) 2019-02-04 2023-12-26 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5447316A (en) Gas seal
KR100208504B1 (ko) 기계식 면 씰링장치
US5224714A (en) Noncontacting face seal
JP4035050B2 (ja) 回転面漏止め装置
WO2011105513A1 (ja) シールリング
JPH0147671B2 (ja)
JPH07260009A (ja) 非接触形軸封装置
JPH0681964A (ja) メカニカルフェースシール
US20180058584A1 (en) Seal ring
JPH05231548A (ja) パターン化されたマイクロダムシール面をもつリングを備えた非接触形のギャップ型シール
JPH0660691B2 (ja) 両回転式準接触メカニカルシール及びリング摺動面の溝加工方法
JPH04337165A (ja) 非接触形メカニカルシール装置
JPH0590049U (ja) 両方向回転型ガスシール
US7661883B2 (en) Sealing element for a rotatable part with a tractrix form
JPH05322050A (ja) 非接触形メカニカルシール
US4316478A (en) Fluid control valve
US7654535B2 (en) Non-contacting face seals and thrust bearings
JPH0590048U (ja) 両方向回転型ガスシール
JPH0590050U (ja) 両方向回転型ガスシール
KR102627903B1 (ko) 슬라이딩 부품
JPH073099Y2 (ja) ガスシール
US4205696A (en) Fluid control valve
JPH07243536A (ja) フローティングリングシール
JPH04272581A (ja) 非接触形シール装置
JP3673467B2 (ja) バタフライ弁

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980331