JP2005326756A - 文字画像生成装置,文字画像生成方法,表示制御装置,文字画像生成プログラムおよび表示制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 部分基本線生成手段31を複数そなえるとともに、ベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納部39と、表示対象文字にかかる部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出部32と、表示装置2の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と算出された該部分基本線長とに基づいて、複数種類の部分基本線生成手段31の中から一の部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択部34と、文字画像の文字形状を生成する文字形状生成部35と、この生成された文字形状に基づいて文字画像を生成する文字画像生成部36とをそなえて構成する。
【選択図】 図1
Description
図19はドットフォントの例を示す図である。ドットフォントは文字画像を点の有無の情報として表わすものであり、予めメモリ等に記憶したドットフォントを画面に展開するだけでよく、複雑な演算処理を行なうことなく文字画像を表示することができるので、上述の如く処理能力が低い携帯型情報処理装置において効率的である。しかしながら、図19に示すように、ドットフォントの2値画像による文字表現では、デザイン性のある文字画像を表現することができない。
例えば、携帯電話に用いられる液晶パネルの表示解像度は、一般に140dpi(dot per inch)程度であり、この140dpi程度の液晶パネルに約3.5mmの文字を表示する場合には、1文字の構成画素が20ドット×20ドット程度になる。又、日本語文字のストローク数(辺の数)は、画数の多いもので10〜12程度になる。従って、ストローク数の多い複雑な文字を携帯電話の液晶パネルに表示する際には、文字の一部を省略する等、文字自身を変形させる必要がある。
さて、文字デザインを忠実に再現しようとすると、文字を構成する曲線をデータ化し、供給する文字サイズに応じて、文字形状を再現する方法が一般的である。アウトラインフォントはこのような方法の一例である。このようなアウトラインフォントを組込機器に搭載するニーズが高まってきている。図20はアウトラインフォントの例を示す図である。
先ず、フォントデータやUNICODE,曲線データ等のアウトラインデータをフォントメモリ等から読み込み(ステップA10)、このアウトラインデータに基づいてアウトラインを作成する(ステップA20)。そして、作成したアウトラインに基づいてアンチエイリアジングデータを作成し(ステップA30)、アウトラインの書き込み(文字輪郭の再現)を行なう(ステップA40)。そして、この輪郭内部の塗潰しを行なうことにより(ステップA50)、文字画像が作成される。
y=(1−t)3y1+3(1−t)2ty2+3(1−t)t2y3+t3y4 ・・・(2)
ただし、0≦t≦1
図23はスプライン曲線の関数表現を示す図である。スプライン曲線は、一般にトゥルータイプ(TrueType)フォント等で使用される近似曲線であり、このスプライン曲線において使用されるスプライン関数は、2次の近似曲線を表す関数である。ここで、図23に示すように、曲線の始点を(x1,y1),終点を(x3,y3),曲線の制御点を(x2,y2)とすると、スプライン曲線は、以下の式(3),(4)によって表わされる。
y=(1−t)2y1+2t(1−t)y2+ty3 ・・・(4)
ただし、0≦t≦1
なお、上述したアウトラインフォントに類似した手法で文字画像を形成するフォントとして、グリフ形状を、その画線の骨格線のベクトルによって表現するストロークフォントがある。このストロークフォントは、例えば文字中心線をデータとして保有し、この中心線を太らせることで文字画像を作成するものである。
窪田悟著 「小型反射型LCD の文字サイズ,文字画素構成,画素密度と読み取りやすさとの関係」(映像情報メディア学会誌,55 巻,10 号,pp.1363-1366 ,2001.10)
しかしながら、従来のアウトラインフォントの生成手法では、輪郭線(アウトライン)の生成をベジェ曲線およびスプライン曲線のいずれの曲線を用いて行なう場合においても、2次式もしくは3次式の計算処理を行なわなければならず、アウトラインの生成処理に時間がかかるという課題がある。特に、携帯電話等の携帯型情報処理装置は処理能力が低いので、アウトラインフォントの文字画像の表示に際してアウトラインの生成処理に時間がかかる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ベクトルフォントの文字画像の生成にかかる処理時間を短縮することができるようにした文字画像生成装置,文字画像生成方法,表示制御装置,文字画像生成プログラムおよび表示制御プログラムを提供することを目的とする。
(1)ベクトルフォントの文字形状の生成にかかる処理時間を短縮させることができる(請求項1〜請求項5)。
(2)表示装置に表示される文字画像の品質を向上させることができる(請求項1〜請求項5)。
(A)第1実施形態の説明
図1および図2は本発明の第1実施形態としての表示システムを示すもので、図1はその機能構成を示すブロック図、図2は本第1実施形態の表示システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
表示装置2は、表示対象である文字画像等を表示するものであって、例えばカラー液晶ディスプレイによって実現される。
図3(a),(b)はそれぞれアウトラインフォントを説明するための図であり、図3(a)はアウトラインフォントで表わされた文字の例を示す図、図3(b)は図3(a)に示す文字のアウトライン(輪郭線;文字形状基本線)を示す図である。アウトラインは、文字画像の形状を特定するものであり、複数の線素(部分基本線,個別曲線)をつなぎ合わせることにより構成されている。なお、図3(b)中における黒点は線素の端点(サンプル点)を示している。
部分基本線生成手段31は、線素の画像を生成するための手法(アウトライン生成手法)であり、特に曲線の線素に対して、例えば、ベジェ曲線(曲線近似関数)やスプライン曲線(曲線近似関数)を用いた近似曲線生成(曲線近似計算手段)を行なう手法や、直線近似を行なうことによって、かかる線素に対応するアウトライン(部分アウトライン;部分基本線)を生成する手法である。なお、直線近似手法は、線素の始点と終点とを直線で結ぶことにより始点と終点との間を直線近似するものであり、その詳細は後述する。
表示装置情報格納部37は、表示装置2の表示解像度に関する情報(表示装置情報,表示性能)を格納するものであり、例えば、表示解像度を示す数値(単位;dpi(dot per inch))やその逆数を格納するようになっている。なお、本表示システム1aにおいて、複数種類の表示装置2が用いられる場合には、それらの複数の表示装置2のそれぞれについての表示装置情報を、当該表示装置2を特定するための情報(製品番号等)に関連付けて保存することが望ましい。
図4はコントラスト感受性と空間周波数との関係を示す図(K.Tスペアー,S.W。レムク−ル“視覚の情報処理”から抜粋)である。
一般に、携帯電話やPDA等の携帯機器に搭載される表示パネル(表示装置2)のサイズは、可搬性の要求等からほぼ一定サイズである。一方で、文字サイズについては読み易いサイズ(約3.5mm)が存在し、使用するサイズの変更もその前後の一定範囲において行なわれる。従って、表示パネルの表示解像度が判れば、携帯機器で使用される文字を構成する画素数を一意に決定することができる。
このような線素長が数ドット以下の線素について、ベジェ等の近似曲線を用いる場合に、制御点座標を文字座標系内で最大にとった場合でも、線素の曲率の変化は直線と比べても大きな差はない(図4および「視角の情報処理<見ることのソフトウェア> Kathryn T. Spoehr,Stephen W. Lehmkuhle著,芋坂直行他訳,サイエンス社,1986」を参照)。
このように、フォントタイプ毎に閾値を設定することにより、例えば、文字入力手段11等によりフォントタイプの変更を行なうことにより、閾値設定が自動的に行なわれ、アウトラインフォントの文字表示を最適な状態で行なうことができる。
閾値算出部33は、表示装置情報格納部37に格納された表示装置情報と、閾値設定情報格納部38に格納された閾値設定情報とに基づいて、各フォントや文字画数に対応する閾値を算出するものである。具体的には、閾値設定情報がL(単位;mm),表示装置2の表示解像度がD(単位;dpi)の場合に、以下の式(5)を用いて閾値T(単位;ドット)を算出する。
部分基本線長算出部32は、ベクトルフォントデータ格納部39に格納されたアウトラインデータに基づいて線素の長さ(線素長)を算出するものであり、例えば、線素の始点座標(x1,y1)と終点座標(x4,y4)とに基づいて、|x1−x4|(x1とx4との差の絶対値)と|y1−y4|(x1とx4との差の絶対値)とをそれぞれ算出し、大きい方の値を線素長として用いる。又、この部分基本線長算出部32は、算出した線素長を上記式(5)を用いてドット数に換算するようになっている。すなわち、部分基本線長算出部32は、線素の始点,終点および制御点の各位置に基づいて、その線素を内包するドット数を算出するのである。
本第1実施形態の表示システム1aのより具体的な構成を図2に示す。この図2に示すように、表示システム1aは、文字入力手段11,計算手段12,記憶装置13および表示装置2をそなえて構成されている。
記憶装置13は、フォントメモリ13a,画像メモリ13bおよびデータメモリ13cをそなえて構成されている。フォントメモリ13aはベクトルフォントの文字画像を形成するための情報(アウトラインデータ,文字フォント)や文字画像を記憶するものであり、コンピュータシステムにおけるハードディスクやメモリ等の種々の記憶装置に相当するものである。
データメモリ13cは、前述した表示装置情報や閾値設定情報を格納するものであり、表示装置情報格納部37および閾値設定情報格納部38として機能するものである。
計算手段12は種々の計算を行なうものであり、コンピュータシステムにおけるCPU(Central Processing Unit)に相当するものである。又、計算手段12は、図2に示すように、アウトラインデータ読込部12a,輪郭生成方法選択部12b,文字輪郭生成部12cおよび文字画像作成部12dをそなえて構成され、前述した表示制御部3aに相当するものである。
輪郭生成方法選択部12bは、記憶装置13に格納された表示装置情報や閾値設定情報,アウトラインデータ等に基づいて、閾値の算出を行なうとともに文字のアウトラインを構成する線素毎に線素長を算出し、その線素にかかる部分のアウトラインを生成するための部分基本線生成手段を選択するものであり、前述した部分基本線長算出部32,閾値算出部33,部分基本線生成手段31,部分基本線生成手段選択部34として機能するようになっている。
文字画像作成部12dは、文字輪郭生成部12cによって生成されたアウトライン内を塗りつぶすことにより文字画像を生成するものであり、前述した文字画像生成部36として機能するようになっている。
輪郭生成方法選択部12b(閾値算出部33)は、データメモリ13cから表示装置2に関する表示装置情報を読み込んで(ステップB40)、この表示装置情報および使用するフォントに基づいて、閾値設定情報を参照して閾値(アウトライン長閾値)の算出を行なう(ステップB50)。
文字輪郭生成部12c(文字形状生成部35)は、この比較・選択の結果に従って、例えば線素長が閾値以上の場合には、元の近似曲線を用いて当該線素にかかるアウトラインを作成し(ステップB80)、又、線素長が閾値よりも小さい場合には、線素の始点,終点間を直線近似して当該線素にかかるアウトラインを作成する(ステップB90,図11参照)。
なお、上述の如く生成された文字画像は、記憶装置13(フォントメモリ13aや画像メモリ13b等)に一時的に保存しておき、当該文字について再度の表示を行なう場合には、再度文字画像の生成を行なう代わりに、この一時的に保存した文字画像を用いて表示を行なうことが望ましく、これにより再表示時におけるアウトラインフォントの表示速度を高速化することができる。
また、データメモリ13c(閾値設定情報格納部38)に、閾値設定情報として、人間が直線と曲線との差を見極めにくい線素サイズ(例えば0.4〜0.6mm)をそのまま設定することができ、利便性が高い。
(B)第2実施形態の説明
本発明の第2実施形態としての表示システム1bも、第1実施形態の表示システム1aと同様に、携帯電話やPDA等の情報処理装置にそなえられ、図1に示すように、表示装置2および表示制御部3bをそなえて構成されている。
この図12に示す例においては、個々の線素について、線素長が、第2閾値設定情報より小さく且つ第1閾値設定情報以上の場合には制御点間間引きを行ない、第1閾値設定情報よりも小さい場合には直線近似を行ない、第2閾値設定情報以上の場合には元の近似曲線を用いて当該線素にかかるアウトラインを作成するようになっている。
上述の如く構成された、本第2実施形態の表示システム1bにおけるアウトラインフォントの文字生成手法を、図13に示すフローチャート(ステップB10〜B140,C150)に従って説明する。なお、図中、既述の符号と同一の符号をそなえるステップは同一もしくは略同一の処理・工程を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図14は本発明の第3実施形態としての表示システム1cの機能構成を示すブロック図である。
本発明の第3実施形態としての表示システム1cも、第1実施形態の表示システム1aと同様に、携帯電話やPDA等の情報処理装置にそなえられ、図14に示すように、表示装置2および表示制御部3cをそなえて構成されている。
具体的には、表示解像度算出部40は、以下の式(4)を用いて、表示装置2の表示画面サイズZ(単位;インチ)および画素数Nに基づいて、解像度rを算出するようになっている。
(だたし、画面比率=4:3の場合)
このように、本第3実施形態としての表示システム1cにおいては、表示装置2の表示解像度が不明である場合においても、表示装置2の表示画面サイズと表示画素数とに基づいて表示解像度を算出することができ利便性が高い。
(D)第4実施形態の説明
図15および図16は本発明の第4実施形態としての表示システム1dを示すもので、図15はその機能構成を示すブロック図、図16はそのハードウェア構成を示すブロック図である。
本第4実施形態の表示システム1dにおいては、表示制御部3dは、図15に示すように、第1実施形態の表示制御部3aにおける閾値算出部33と閾値設定情報格納部38とを除去して構成するとともに、閾値格納部41をそなえて構成されている。具体的には、図16に示すように、データメモリ13cに格納されている閾値設定情報を除去するとともに、フォントメモリ13aに閾値テーブルをそなえて構成されている。
また、表示装置2の画素サイズ(表示画素数)に対応して閾値を変更することにより、表示装置2に対する適用性が高くなる。
本発明の第5実施形態としての表示システム1eは、第1実施形態の表示システム1aと同様に、携帯電話やPDA等の情報処理装置にそなえられ、図1に示すように、表示装置2および表示制御部3eをそなえて構成されている。
図17(a),(b),(c),(d)はそれぞれ本発明の第5実施形態としての表示システム1eにおいて用いるパターン画像の例を示す図である。
(F)その他
そして、情報処理装置のCPU(Central Processing Unit)が、表示制御プログラムや文字画像生成プログラムを実行することにより、上述した部分基本線生成手段31,部分基本線長算出部32,閾値算出部33,部分基本線生成手段選択部34,文字形状生成部35,文字画像生成部36,表示装置情報格納部37,閾値設定情報格納部38およびベクトルフォントデータ格納部39,アウトラインデータ読込部12a,輪郭生成方法選択部12b,文字輪郭生成部12c,文字画像作成部12dおよび表示解像度算出部40として機能するようになっている。
例えば、上述した各実施形態においては、ベクトルフォントの例としてアウトラインフォントの文字画像を表示する例を示しているが、これに限定されるものではなく、ベクトルフォントとしてストロークフォントの文字画像の表示に適用してもよい。本発明をストロークフォントに適用する場合には、文字の骨格線を文字形状基本線として、この骨格線が複数の線素により構成される。
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明の文字画像生成装置,文字画像生成方法,表示制御装置,文字画像生成プログラムおよび表示制御プログラムを当業者によって実施・製造することが可能である。
(付記1) 複数の線素を組み合わせることにより形成される文字形状基本線に基づいて文字画像を生成するベクトルフォントについて、表示装置に表示するための該文字画像を生成する文字画像生成装置であって、
該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する部分基本線生成手段を複数種類そなえるとともに、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納部と、
該ベクトルフォントデータ格納部に格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出部と、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出部によって算出された該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択部と、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択部によって選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成部と、
該文字形状生成部によって生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成部とをそなえることを特徴とする、文字画像生成装置。
該閾値情報として、該人間が曲率変化を視認困難な線素長を示す閾値設定情報を格納する、閾値設定情報格納部と、
該表示装置情報格納部に格納された該表示装置情報と、該閾値設定情報格納部に格納された閾値設定情報とに基づいて、閾値を算出する閾値算出部と、
該部分基本線生成手段選択部が、該閾値算出部によって算出された該閾値と、該部分基本線長算出部によって算出された該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択することを特徴とする、付記1記載の文字画像生成装置。
(付記4) 該閾値情報を前記表示装置の表示性能と該人間が曲率変化を視認困難な線素長とに基づいて予め算出して、当該閾値情報を前記表示装置の表示性能に関連付けて格納する閾値情報記憶部をそなえ、
該部分基本線生成手段選択部が、該閾値情報記憶部に格納された該閾値情報と該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択することを特徴とする、付記1記載の文字画像生成装置。
(付記6) 前記複数種類の部分基本線生成手段のうち少なくとも一の部分基本線生成手段が、曲線にかかる線素を曲線近似する曲線近似計算手段であることを特徴とする、付記1〜付記5のいずれか1項に記載の文字画像生成装置。
該部分基本線生成手段選択部が、低次の曲線近似計算手段を選択することを特徴とする、付記6記載の文字画像生成装置。
(付記8) 予め、該線素の始点位置,終点位置および制御点位置に対応させて、該線素に対応する該部分基本線のパターン画像を複数種類そなえるとともに、
記複数種類の部分基本線生成手段のうち一の部分基本線生成手段が、該パターン画像を該部分基本線として用いるパターン画像置換手段であり、
該文字形状生成部が、前記文字形状基本線を形成する線素について、その始点位置および終点位置が等しく、且つ、制御点位置が近似するパターン画像を用いて当該線素にかかる該部分基本線を生成することを特徴とする、付記1〜付記7のいずれか1項に記載の文字画像生成装置。
(付記10) 該ベクトルフォントがストロークフォントであり、該文字形状基本線が該文字画像の骨格線であることを特徴とする、付記1〜付記8のいずれか1項に記載の文字画像生成装置。
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップとをそなえることを特徴とする、文字画像生成方法。
該部分基本線生成手段選択ステップにおいて、該閾値算出ステップにおいて算出された該閾値と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択することを特徴とする、付記11記載の文字画像生成方法。
(付記14) 該閾値情報を前記表示装置の表示性能と該人間が曲率変化を視認困難な線素長とに基づいて予め算出して、当該閾値情報を前記表示装置の表示性能に関連付けて格納する閾値情報記憶ステップをそなえ、
該部分基本線生成手段選択ステップにおいて、該閾値情報記憶ステップにおいて格納された該閾値情報と該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択することを特徴とする、付記11記載の文字画像生成装置。
該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する部分基本線生成手段を複数種類そなえるとともに、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納部と、
該ベクトルフォントデータ格納部に格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出部と、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出部によって算出された該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択部と、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択部によって選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成部と、
該文字形状生成部によって生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成部と、
該文字画像生成部によって生成された文字画像を該表示装置に表示するように制御する表示制御部とをそなえることを特徴とする、表示制御装置。
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納ステップと、
該ベクトルフォントデータ格納ステップにおいて格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップと、
該文字画像生成ステップにおいて生成された該文字画像を該表示装置に表示するように制御する表示制御ステップとをそなえることを特徴とする、表示制御方法。
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップとを該コンピュータに実行させることを特徴とする、文字画像生成プログラム。
該文字画像生成プログラムが、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップとを該コンピュータに実行させることを特徴とする、文字画像生成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納ステップと、
該ベクトルフォントデータ格納ステップにおいて格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップと、
該文字画像生成ステップにおいて生成された該文字画像を該表示装置に表示するように制御する表示制御ステップとを該コンピュータに実行させることを特徴とする、表示制御プログラム。
該表示制御プログラムが、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納ステップと、
該ベクトルフォントデータ格納ステップにおいて格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップと、
該文字画像生成ステップにおいて生成された該文字画像を該表示装置に表示するように制御する表示制御ステップとを該コンピュータに実行させることを特徴とする、表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
2 表示装置
3a,3b,3c,3d,3e 表示制御装置(文字画像生成装置)
11 文字入力手段
11a 文書ファイル
11b キーボード
12 計算手段
12a アウトラインデータ読込部
12b 輪郭生成方法選択部
12c 文字輪郭生成部
12d 文字画像作成部
13 記憶装置
13a フォントメモリ
13b 画像メモリ
13c データメモリ
31 部分基本線生成手段
32 部分基本線長算出部
33 閾値算出部
34 部分基本線生成手段選択部
35 文字形状生成部
36 文字画像生成部
37 表示装置情報格納部
38 閾値設定情報格納部
39 ベクトルフォントデータ格納部
40 表示解像度算出部
41 閾値情報格納部
Claims (5)
- 複数の線素を組み合わせることにより形成される文字形状基本線に基づいて文字画像を生成するベクトルフォントについて、表示装置に表示するための該文字画像を生成する文字画像生成装置であって、
該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する部分基本線生成手段を複数種類そなえるとともに、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納部と、
該ベクトルフォントデータ格納部に格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出部と、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出部によって算出された該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択部と、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択部によって選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成部と、
該文字形状生成部によって生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成部とをそなえることを特徴とする、文字画像生成装置。 - 複数の線素を組み合わせることにより形成される文字形状基本線に基づいて文字画像を生成するベクトルフォントについて、表示装置に表示するための該文字画像を生成する文字画像生成方法であって、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップとをそなえることを特徴とする、文字画像生成方法。 - 複数の線素を組み合わせることにより形成される文字形状基本線に基づいて文字画像を生成するベクトルフォントについて、該文字画像を表示装置に表示するための制御を行なう表示制御装置であって、
該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する部分基本線生成手段を複数種類そなえるとともに、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納部と、
該ベクトルフォントデータ格納部に格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出部と、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出部によって算出された該部分基本線長とに基づいて、前記複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択部と、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択部によって選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成部と、
該文字形状生成部によって生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成部と、
該文字画像生成部によって生成された文字画像を該表示装置に表示するように制御する表示制御部とをそなえることを特徴とする、表示制御装置。 - 複数の線素を組み合わせることにより形成される文字形状基本線に基づいて文字画像を生成するベクトルフォントについて、表示装置に表示するための該文字画像を生成する文字画像生成機能をコンピュータに実行させるための文字画像生成プログラムであって、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップとを該コンピュータに実行させることを特徴とする、文字画像生成プログラム。 - 複数の線素を組み合わせることにより形成される文字形状基本線に基づいて文字画像を生成するベクトルフォントについて、該文字画像を表示装置に表示するための制御を行なう表示制御機能をコンピュータに実行させるための表示制御プログラムであって、
該文字画像を生成するためのベクトルフォントデータを格納するベクトルフォントデータ格納ステップと、
該ベクトルフォントデータ格納ステップにおいて格納された該ベクトルフォントデータに基づいて、表示対象文字にかかる該部分基本線の線長を算出する部分基本線長算出ステップと、
該表示装置の表示性能と人間の視覚特性とに基づいて設定される閾値情報と、該部分基本線長算出ステップにおいて算出された該部分基本線長とに基づいて、該文字形状基本線における該線素に相当する部分基本線を生成する複数種類の部分基本線生成手段の中から一の該部分基本線生成手段を選択する部分基本線生成手段選択ステップと、
前記文字形状基本線を形成する複数の線素のそれぞれについて、該部分基本線生成手段選択ステップにおいて選択された該部分基本線生成手段により当該線素にかかる該部分基本線を生成して、該文字画像の文字形状を生成する文字形状生成ステップと、
該文字形状生成ステップにおいて生成された該文字形状に基づいて、該文字画像を生成する文字画像生成ステップと、
該文字画像生成ステップにおいて生成された該文字画像を該表示装置に表示するように制御する表示制御ステップとを該コンピュータに実行させることを特徴とする、表示制御プログラム。
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