JPH11352953A - アウトラインフォントの輪郭線表現方法、ラスタライザ、表示装置、及び記録媒体 - Google Patents

アウトラインフォントの輪郭線表現方法、ラスタライザ、表示装置、及び記録媒体

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JPH11352953A
JPH11352953A JP10176681A JP17668198A JPH11352953A JP H11352953 A JPH11352953 A JP H11352953A JP 10176681 A JP10176681 A JP 10176681A JP 17668198 A JP17668198 A JP 17668198A JP H11352953 A JPH11352953 A JP H11352953A
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JP10176681A
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English (en)
Inventor
Junya Murakoshi
淳也 村越
Minoru Sakai
稔 境井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウトラインフォントの輪郭線の形状を変え
ることができるアウトラインフォントの輪郭線表現方法
などを提供する。 【解決手段】 アウトラインフォントの輪郭線表現方法
において、一つのアウトラインフォントを構成するフォ
ント部品を表現する輪郭線の形状を変化させる輪郭線情
報を備えた。また、上記輪郭線表現方法において、フォ
ント部品を表現する輪郭点の位置を変化させる輪郭点情
報を輪郭線情報として備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種情報機器などに
用いられるアウトラインフォントの輪郭線表現方法に係
わり、特に、輪郭線の形状を変化させることができる輪
郭線表現方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの表示装置であるディスプ
レイやプリンタでは、微少なドット(画素、ピクセルと
も呼ばれる)の集合として文字(記号も含め、以下、グ
リフと称す)や絵を表現する。そのため、コンピュータ
などでは、各グリフをドットの集合として表現したフォ
ント情報を記憶装置に記憶しておき、適宜それらを取り
出して用いていた。コンピュータの性能が向上し、文書
などの編集が自由に行えるようになってきて、グリフを
拡大・縮小したいという要求が出てくると、この分野の
技術として、例えば、整数倍の拡大に際しては、拡大率
に比例させてドットサイズを大きくし、整数分の1の縮
小に際しては、グリフを構成する行方向ドットおよび列
方向ドットを間引いたりする従来技術が提供されるよう
になった(図16参照)。しかし、ドットフォントを拡
大すると、本来斜め線や曲線を表現していたはずのもの
が、図16に示したように、階段状のギザギザになって
しまう。また、縮小においては、横線に表示されない部
分が生じたり、場合によっては本来同じ太さであった線
幅が変わってしまうということもあった。このような問
題を解決するために考案されたのが、例えば特開昭6−
40986号公報などに示されているアウトラインフォ
ントである。一つのグリフを構成するドット集合の外縁
を表す直線または曲線(輪郭線、アウトライン)を用い
てグリフを定義(表現)するのである。但し、実際の表
示に際しては、この輪郭線の内部を塗りつぶす処理を行
うことによりドットで構成されるグリフを得て、それを
従来と同様の方法で表示する。このようなアウトライン
フォントを表現するデータ形式についても工夫が成され
ている。例えば、直線や曲線は、始点と終点、およびそ
の途中の制御点などの座標情報で表現するのである。し
たがって、アウトラインフォントでは、グリフを拡大す
る場合には輪郭線が拡大されることになり、その上でド
ットを塗りつぶす処理を行うので、ドットフォントの場
合のようにギザギザが発生しない。なお、アウトライン
フォントの輪郭線の表現方法としては、フルアウトライ
ン方式とストロークアウトライン方式が提供されてい
る。上記フルアウトライン方式では、図17(a)に示
すように、ドットで表現されたグリフを絵として解釈
し、そのドット群の外縁を輪郭線として表現する。ま
た、ストロークアウトライン方式では、図17(b)に
示すように、ドットで表現されたグリフを部品の集まり
として解釈し、それぞれのフォント部品の外縁を輪郭線
として表現する。また、フォント部品としては、偏や
旁、ストローク(一筆)、基本部品(矩形、3角形、曲
線など)などが選ばれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アウト
ラインフォントに係わる上記の従来技術では、ギザギザ
を改善することはできてもフォントの輪郭線の形状を変
えることはできない。文字などグリフは、絶えず変動す
る様々な条件に適応するように、その形状を新しくして
いく必要があるのである。本発明の課題は、上記のよう
な従来技術の問題を解決し、アウトラインフォントの輪
郭線の形状を変えることができるアウトラインフォント
の輪郭線表現方法、ラスタライザ、及び表示装置を提供
し、更には、上記輪郭線表現方法により表現されたフォ
ント情報、上記ラスタライザによりラスタライズされた
ラスタライズ情報などを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、アウトラインフォントの
輪郭線表現方法において、一つのアウトラインフォント
を構成するフォント部品を表現する輪郭線の形状を変化
させる輪郭線情報を備えたことを特徴とする。また、請
求項2記載の発明は、請求項1記載の輪郭線表現方法に
おいて、フォント部品を表現する輪郭点の位置を変化さ
せる輪郭点情報を輪郭線情報として備えたことを特徴と
する。また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の輪
郭線表現方法において、変化させる前より複雑な曲線も
表現可能な表現形式で表現した輪郭線情報を備えたこと
を特徴としている。また、請求項4記載の発明は、請求
項3記載の輪郭線表現方法において、冗長な輪郭点情報
を輪郭線情報として備えたことを特徴としている。ま
た、請求項5記載の発明は、フォントをラスタライズす
るラスタライザにおいて、請求項1〜4の何れかに記載
の輪郭線表現方法により表現されたフォントをラスタラ
イズする構成にしたことを特徴としている。また、請求
項6記載の発明は、請求項5記載のラスタライザにおい
て、フォント部品間の位置関係に応じて輪郭線の形状を
変化させる構成にした。また、請求項7記載の発明は、
フォントをラスタライズするラスタライザを備えた表示
装置において、請求項5または6記載のラスタライザを
備えたことを特徴としている。また、請求項8記載の発
明は、フォント情報またはラスタライズ情報を記録した
記録媒体において、請求項1〜4の何れかに記載の輪郭
線表現方法により表現された構造を有するフォント情
報、または、請求項5または6記載のラスタライザによ
りラスタライズされた構造を有するラスタライズ情報を
記録したことを特徴としている。
【0005】上記のように、請求項1記載の発明では、
輪郭線情報に従ってフォント部品の輪郭線の形状を変え
ることができるので、グリフの形状を様々に変えること
が可能になる。また、請求項2記載の発明では、輪郭点
情報に従ってフォント部品の輪郭線の形状を変えること
ができる。また、請求項3記載の発明では、請求項1記
載の発明において、変化させる前より複雑な曲線も表現
可能な表現形式で表現された輪郭線情報に従ってフォン
ト部品の輪郭線の形状を変えることができる。また、請
求項4記載の発明では、冗長な輪郭点情報に従ってフォ
ント部品の輪郭線の形状を変えることができる。また、
請求項5記載の発明では、請求項1〜4の何れかに記載
の輪郭線表現方法により表現されたフォントをラスタラ
イズすることができる。また、請求項6記載の発明で
は、請求項5記載の発明において、フォント部品間の位
置関係に応じてラスタライズ時に輪郭線の形状が変化す
る。また、請求項7記載の発明では、請求項5または6
記載のラスタライザによりラスタライズした情報を表示
させることができる。また、請求項8記載の発明では、
記録媒体に記録されているフォント情報やラスタライズ
情報を読み出し使用することにより、他の情報処理装置
などにおいても、請求項1〜4の何れかに記載の輪郭線
表現方法により表現されたフォント情報、または、請求
項5または6記載のラスタライザによりラスタライズさ
れたラスタライズ情報により文字などを出力することが
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図15は本発明が適用される情
報処理装置の形態例を示す構成ブロック図である。図示
するように、この情報処理装置は、プログラムを内蔵し
たROMや上記プログラムに従って動作するCPUなど
から構成され装置全体を制御・管理する制御部1、キー
ボードやポインティング装置としてのマウスなどから成
る操作部2、メモリ3、グリフを読み取る輪郭データ入
力部(例えば、スキャナ)4、ラスタライズされた文字
などを出力(表示)するドット文字出力部(例えば、デ
ィスプレイやプロッタ)5などを備えている。なお、必
要に応じてハードディスク装置やフロッピーディスク装
置なども備える。図1は本発明の第1の実施の形態を示
す輪郭線情報作成時の動作フロー図である。図示するよ
うに、この実施の形態のアウトラインフォントの輪郭線
表現方法では、まず、それぞれのグリフを紙の上にデザ
インする(S1)。そして、輪郭データ入力部4により
上記グリフを輪郭データとして読み取り(S2)、制御
部1は読み取られた輪郭データをメモリ3に格納する。
なお、上記輪郭データはドットデータの集合である。続
いて、制御部1は読み取られた輪郭データを編集する
(S3)。つまり、読み取られた輪郭データ内に存在す
るごみデータ(孤立点データなど)を削除したり、欠損
部分を補ったりする。また、制御部1は上記のような編
集が行われた輪郭データから複数のフォント部品を抽出
し(S4)、それぞれのフォント部品の輪郭線を抽出す
る(S5)。さらに、制御部1は抽出された輪郭線を編
集する(S6)。滑らかな曲線を直線化したり、直線の
若干の傾きを垂直または水平な直線に補正したり、複数
に分割された曲線を一つの曲線に統合したりするのであ
る。
【0007】次に、制御部1は、編集の済んだそれぞれ
のフォント部品の輪郭線を例えば輪郭点情報、つまり複
数の点(輪郭点と称す)の座標とその点の属性で表現す
る。なお、属性とは、例えば直線の始点、直線の終点、
曲線の始点、曲線上の制御点、曲線の終点、各点の輪郭
線上での位置(各点の順番付け)などである。続いて、
制御部1は輪郭点情報を輪郭線上での位置順にメモリ3
内の輪郭点情報テーブルに格納する(S7)。図2
(a)に輪郭点情報が格納された輪郭点情報テーブルの
一例を示す。これは、図3中のようなフォント部品を
表現した輪郭点情報である。図2において、テーブルの
左欄の符号A、B、C、Dは図3に示した各輪郭点を示
すインデックスであると共に、輪郭線上での位置順も示
している。また、X1、Y1はそれぞれX座標、Y座標を示
す。さらに、例えば図3中ののような形状の輪郭線も
得ることができるように、輪郭点Bおよび輪郭点Cの座
標を変えた輪郭点情報を作成する(S8)。例えば、輪
郭点位置変化情報入力手段としてマウスなどポインティ
ング装置を操作部2に備え、図3ののような輪郭線を
ディスプレイに表示させ、上記ポインティング装置によ
り輪郭点Bおよび輪郭点Cを所望の位置に移動させるの
である。つまり、制御部1はポインティング装置から出
力されるX座標移動量およびY座標移動量に応じて輪郭
点B、Cの表示位置を変えさせ、最終的にそれらの位置
が指示されると、そのときの輪郭点B、Cの表示位置座
標を取得して新たな輪郭点情報を作成するわけである。
続いて、制御部1は上記のようにして作成した輪郭点変
化情報を上記輪郭点情報テーブルに格納する(S9)。
なお、輪郭点変化情報としては変化させた輪郭点の情報
だけを格納するようにしてもよいし、変化のなかった輪
郭点の情報も含めて格納するようにしてもよい。図2
(a)に示した輪郭点情報に加え、上記のような輪郭点
変化情報が格納された輪郭点情報テーブルの一例を図2
(b)に示す。なお、図2(b)は2種類の輪郭点情報
を出力時の画像の解像度(目の細かさ、メッシュサイ
ズ)で使い分ける場合で示している。このようにして、
この実施の形態によれば、図3に示したように、単に1
種類の輪郭線のフォント部品()だけでなく、複数種
類の輪郭線のフォント部品(および)を得ることが
できる。
【0008】図4に、図2(b)の輪郭点情報テーブル
を用いたラスタライズ時の動作フローを示す。ラスタラ
イズ時は、まず、輪郭点情報テーブルから輪郭点情報を
取得するのであるが、上記テーブルには複数種類の輪郭
点情報が記憶されているので、どの輪郭点情報を取得す
るかを判定する。この例では、出力画像のメッシュサイ
ズを判定している(S11)。そして、上記メッシュサ
イズが256 より大きくないならば(S11でNo)、そ
れぞれの輪郭点座標(Ax,Ay )として輪郭点座標(X1,Y
1 )を取得し(S12)、メッシュサイズが256 より大
きいならば(S11でYes)、それぞれの輪郭点座標
(Ax,Ay )として輪郭点座標(X2,Y2 )を取得する(S
13)。続いて、制御部1はラスタライズ処理を行うが
(S14)、この処理については図5に示す動作フロー
により説明する。例えば、図3の の例で説明するなら
ば、まず、左側の輪郭線である直線AB(図2では記載
を省略しているが、属性情報から線分ABは直線である
ことがわかっている)の二つの輪郭点A、Bの座標を取
得し(S21)、取得した座標から直線AB上のすべて
のY座標(つまり、0から30まで)について、比例計
算によりX座標を求める(S22)。次に、右側の輪郭
線である直線CDの二つの輪郭点C、Dの座標を取得し
(S23)、直線CD上のすべてのY座標について、比
例計算によりX座標を求める(S24)。これにより、
31本のそれぞれのX方向ラインの長さ(X座標数)が
わかるので、この長さ分のメモリ領域を上記それぞれの
X方向ラインのデータ領域とし、その領域に「1」を書
き込む(フォント部品内部を「1」、地肌を「0」とし
た場合)。つまり、左右のX座標で囲まれたすべてのX
方向ラインを塗りつぶす(S25)。上記のラスタライ
ズを一つのグリフを構成する全てのフォント部品につい
てくり返し(S26→S21〜S26→S21)、一つ
のグリフのラスタライズが終了する(S26でYe
s)。さらに、ラスタライズされた一つまたは複数のグ
リフのドットイメージをドット文字出力部5へ出力する
(S27)。
【0009】以上のようにして、この実施の形態によれ
ば、輪郭点情報から成る複数種類のフォント部品のいず
れかを条件に応じてラスタライズすることができ、その
ラスタライズされた情報をドット文字出力部5に出力さ
せて、画面や記録紙上にグリフを出力することができ
る。図6に、二つの文字「口」(a)、「木」(b)に
複数種類の形状のフォント部品を用いた例を示す。な
お、上記の説明では、輪郭線情報が輪郭点情報の場合で
示したが、輪郭線情報は輪郭点情報に限定されない。例
えば、曲線を輪郭点でなく曲率で表したような輪郭線情
報であっても線分単位で複数の種類の輪郭線を表現する
ことができ、複数種類の輪郭線の形状を実現することが
できる。本発明の第2の実施の形態では、変化させる前
より複雑な曲線も表現可能な表現形式で輪郭線情報を表
現させることにより複数の輪郭線形上を得られるように
する。例えば、図7に示すように、変化させる前の輪郭
線にとっては冗長な輪郭点情報を輪郭線情報として表現
可能にする。つまり、図7(a) に示すような形状のフォ
ント部品であれば輪郭点はA、B、C、Dの4点でよい
ところを、図7(b) に示すように、例えば輪郭点AB間
に冗長な輪郭点E、Fを加え、輪郭点C、D間に冗長な
輪郭点G、Hを加えるのである。このようにすること
で、必要に応じて輪郭点E、F、G、Hの座標も変えて
図8に示すような複数の輪郭線の形状を得ることが可能
になる。図9に、図8の輪郭線を実現する輪郭点情報テ
ーブルを示す。このような輪郭点情報テーブルを用い、
図4に示した第1の実施の形態と全く同様な動作フロー
である図10に示す動作フロー(S31〜S34)を実
行させて、上記輪郭線表現方法により表現された複数の
形状のなかのいずれかの輪郭線のフォント部品またはグ
リフをラスタライズすることができ、さらに、表示させ
ることができる。なお、変化させる前の部分輪郭線が単
純な円弧である場合にも上記の実施の形態のように冗長
な輪郭点を付加して複数の輪郭線形状を得ることができ
る。また、上記の説明では、輪郭線情報が輪郭点情報の
場合で示したが、輪郭線情報は輪郭点情報に限定されな
い。例えば、曲線を輪郭点でなく曲率で表したような輪
郭線情報であっても、変化させる前より複雑な曲線も表
現可能な表現形式で輪郭線情報を表現させることにより
複数の輪郭線形状を得ることができる。
【0010】本発明の第3の実施の形態では、フォント
部品間の位置関係に応じて輪郭線の形状を変化させる。
例えば、「木」という文字は、図11(a)に示すよう
に、P部に全てのフォント部品が集中する位置関係にな
っているが、そのために所望の文字形状を実現すること
ができないような場合、例えば隣接点A、B、C、Dで
表現されたフォント部品fに対して、図11(b)に示
すように冗長な隣接点E、F、G、Hを付加して、フォ
ント部品fのP部付近の幅を細くしたりする。つまり、
例えば輪郭点情報で表現された1グリフを構成する複数
のフォント部品の輪郭線情報を取得したときに上記輪郭
点情報によりフォント部品の集中箇所などを識別し、集
中箇所があった場合、上記の例では、輪郭点情報を図1
2(a)から図12(b)のように変更する。以下、図
13に示す動作フローなどに従って、この実施の形態の
動作を説明する。まず、例えばラスタライズ時、制御部
1はラスタライズしようとするグリフを構成しているそ
れぞれのフォント部品の輪郭線情報(例えば輪郭点情
報)をメモリ3から取得する(S41)。そして、
「木」という文字の場合で説明すると、例えばフォント
部品f(図11参照)を複数の部分に分割し、それぞれ
の部分の属する領域内またはその周辺部を含んだ領域内
に他のフォント部品があるか否かを上記輪郭線情報に基
づいて判定し、それにより、集中箇所があるか否かを判
定する(S42)。このようにして、集中箇所があると
判定されると(S42でYes)、例えば縦方向(Y方
向)のストロークのフォント部品が集中しているなら
ば、制御部1は上記フォント部品の中央のフォント部品
(上記の例ではフォント部品f)の集中箇所における線
幅を細くするように輪郭線情報(輪郭線形状)を変更す
る(S43)。そして、変更された輪郭線情報に従って
当該グリフを構成する複数のフォント部品をラスタライ
ズし(S44)、ドット文字出力部5へ出力する。それ
に対して、ステップS42において集中箇所がないと判
定されたならば(S42でNo)、メモリ3から取得し
たままの輪郭線情報に従ってラスタライズを行い(S4
4)、ドット文字出力部5へ出力する。以上のようにし
て、この実施の形態によれば、複数のグリフを共通のフ
ォント部品を用いてラスタライズしているにも係わら
ず、グリフに応じてフォント部品の輪郭線形状を変える
ことができるので、形の良いグリフを出力することがで
きる。
【0011】本発明の第4の実施の形態では、図14に
示すように、図15に示した構成にフロッピーディスク
装置6を加えた構成にして、第1〜第3の実施の形態で
生成された輪郭線情報(第1〜第3の実施の形態に示し
た輪郭線表現方法で表現されたフォント情報)およびラ
スタライズ結果としてのラスタライズ情報をフロッピー
ディスクなど記録媒体に記録する。したがって、この記
録媒体に記録されているフォント情報やラスタライズ情
報を読み出し使用することにより、他の情報処理装置な
どにおいても、第1〜第3の実施の形態に示した輪郭線
表現方法で表現されたフォント情報およびラスタライズ
情報により様々な形状のグリフを出力することができ
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下のような優れた効果を発揮できる。請求項1記載の発
明では、輪郭線情報に従ってフォント部品の輪郭線の形
状を変えることができるので、状況に応じて様々な形状
の文字などを出力させることができる。また、請求項2
記載の発明では、輪郭点情報に従ってフォント部品の輪
郭線の形状を変えることができるので、状況に応じて様
々な形状の文字などを出力させることができ、且つその
ための作業が容易になる。また、請求項3記載の発明で
は、請求項1記載の発明において、変化させる前より複
雑な曲線も表現可能な表現形式で表現された輪郭線情報
に従ってフォント部品の輪郭線の形状を変えることがで
きるので、請求項1の効果に加え、より細かな部分の形
状を変えることもできる。また、請求項4記載の発明で
は、冗長な輪郭点情報に従ってフォント部品の輪郭線の
形状を変えることができるので、請求項3の効果に加
え、実現のための作業が容易になる。また、請求項5記
載の発明では、請求項1乃至請求項4記載の輪郭線表現
方法により表現されたフォントをラスタライズすること
ができる。また、請求項6記載の発明では、請求項5記
載の発明において、フォント部品間の位置関係に応じて
ラスタライズ時に輪郭線の形状を変化させることができ
るので、共通のフォント部品を用いているにも係わらず
それぞれの文字などに特有の形状を実現することができ
る。また、請求項7記載の発明では、請求項5または請
求項6記載のラスタライザによりラスタライズした情報
を表示させることができる。また、請求項8記載の発明
では、請求項1乃至請求項4記載の輪郭線表現方法によ
り表現されたフォント情報、または、請求項5もしくは
請求項6記載のラスタライザによったラスタライズ情報
を記録媒体に記録することができるので、記録媒体を介
して他の情報処理装置などにおいても本発明によった文
字などを出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すアウトライン
フォントの輪郭線情報作成時の動作フロー図である。
【図2】(a)、(b)は本発明の第1の実施の形態を
示すアウトラインフォントの輪郭線情報の説明図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すアウトライン
フォントの輪郭線表現方法の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示すアウトライン
フォントのラスタライズ時の動作フロー図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示すアウトライン
フォントのラスタライズ時の他の動作フロー図である。
【図6】(a)、(b)は本発明の第1の実施の形態を
示すアウトラインフォントの輪郭線表現方法の他の説明
図である。
【図7】(a)、(b)は本発明の第2の実施の形態を
示すアウトラインフォントの輪郭線表現方法の説明図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すアウトライン
フォントの輪郭線表現方法の他の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すアウトライン
フォントの輪郭線情報の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示すアウトライ
ンフォントのラスタライズ時の動作フロー図である。
【図11】(a)、(b)は本発明の第3の実施の形態
を示すアウトラインフォントのラスタライザの説明図で
ある。
【図12】(a)、(b)は本発明の第3の実施の形態
を示すアウトラインフォントのラスタライザの他の説明
図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態を示すアウトライ
ンフォントのラスタライザの動作フロー図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示す情報処理装
置の構成ブロック図である。
【図15】本発明の各実施の形態の情報処理装置の構成
ブロック図である。
【図16】従来技術の一例を示すドットフォントの説明
図である。
【図17】(a)、(b)は従来技術の他の例を示すア
ウトラインフォントの説明図である。
【符号の説明】
1 制御部、2 操作部、3 メモリ、4 輪郭データ
入力部、5 ドット文字出力部、6 フロッピーデ
ィスク装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウトラインフォントの輪郭線表現方法
    において、一つのアウトラインフォントを構成するフォ
    ント部品を表現する輪郭線の形状を変化させる輪郭線情
    報を備えたことを特徴とするアウトラインフォントの輪
    郭線表現方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアウトラインフォントの
    輪郭線表現方法において、フォント部品を表現する輪郭
    点の位置を変化させる輪郭点情報を輪郭線情報として備
    えたことを特徴とするアウトラインフォントの輪郭線表
    現方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアウトラインフォントの
    輪郭線表現方法において、変化させる前より複雑な曲線
    も表現可能な表現形式で表現した輪郭線情報を備えたこ
    とを特徴とするアウトラインフォントの輪郭線表現方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のアウトラインフォントの
    輪郭線表現方法において、冗長な輪郭点情報を輪郭線情
    報として備えたことを特徴とするアウトラインフォント
    の輪郭線表現方法。
  5. 【請求項5】 フォントをラスタライズするラスタライ
    ザにおいて、請求項1〜4の何れかに記載の輪郭線表現
    方法により表現されたフォントをラスタライズすること
    を特徴とするラスタライザ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のラスタライザにおいて、
    フォント部品間の位置関係に応じて輪郭線の形状を変化
    させる構成にしたことを特徴とするラスタライザ。
  7. 【請求項7】 フォントをラスタライズするラスタライ
    ザを備えた表示装置において、請求項5または6記載の
    ラスタライザを備えたことを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】 フォント情報またはラスタライズ情報を
    記録した記録媒体において、請求項1〜4の何れかに記
    載の輪郭線表現方法により表現されたフォント情報、ま
    たは、請求項5または6記載のラスタライザによりラス
    タライズされたラスタライズ情報を記録したことを特徴
    とする記録媒体。
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