JP2005321359A - 符号変調パルス圧縮方式及び符号変調パルス圧縮方法 - Google Patents

符号変調パルス圧縮方式及び符号変調パルス圧縮方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ドップラシフトが存在する状況下でも分解能が低下しない。
【解決手段】 F−Barker系列及びB−Barker系列を第1及び第2の周波数信号に変換する送信周波数変換器3,4と、第1及び第2の周波数信号を合成して同時に出力する合成器5と、受信信号における第1及び第2の周波数信号をF−Barker系列及びB−Barker系列に変換する受信周波数変換器10,11と、受信及び送信したF−Barker系列の相互相関関数により第1のパルス圧縮信号を出力するF−Barker系列パルス圧縮器12と、受信及び送信したB−Barker系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力するB−Barker系列パルス圧縮器13と、第1のパルス圧縮信号と第2のパルス圧縮信号の平均を求める合成処理器14とを備える。【選択図】 図1

Description

この発明は符号変調パルスを送信しパルス圧縮を行う符号変調パルス圧縮方式及び符号変調パルス圧縮方法に関するものである。
パルス圧縮方式を使用したレーダ、超音波センサ等の各種センサにおける符号変調パルス圧縮方式において、例えば、スペクトル拡散された送信波を持つパルスレーダでは、電波を照射し目標を検出しようとするときに、目標とレーダ搭載プラットフォーム間の相対速度により受信信号はドップラ周波数の影響から位相が回転し(以下、これをドップラシフトと呼ぶ)、パルス圧縮(通信ではスペクトル逆拡散と呼ばれる)性能が劣化し目標検出の障害となる。
実用に即して考えると、ドップラ周波数が未知であったり、ドップラ周波数に補正誤差があるという状況において、パルス圧縮後の距離誤差が小さく、距離サイドローブ(以下、単にサイドローブと呼ぶ)の増加が小さく分解能の低下が少ない変調パルスであることが重要である。例えば、リニアFM変調方式は、比較的ドップラシフトの影響を受けにくいが、パルス圧縮後のパルスピーク位置(すなわち距離)にバイアス誤差が発生することが知られている。また、符号変調パルス圧縮方式として、リニアFM変調波を4相符号化したP4符号が報告されているが、リニアFM変調符号と同様にパルス圧縮後のパルス位置にバイアス誤差が発生するという課題がある。
一方、比較的短い符号長でもサイドローブのレベルが0又は1となり、また、ドップラシフトが存在する状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がでない2相符号の符号変調パルスとして、例えば、非特許文献1,2に示すようにBarker系列がある。このBarker系列は、短い符号長にもかかわらず、良いサイドローブ特性と耐ドップラ特性を有するため、多くのレーダや無線LANで用いられているが、目標との相対速度が大きくなりドップラシフトが大きいと、ピーク幅が太くなり分解能が低下することが知られている。
さらに、非特許文献1に示すように、二つの符号系列を用いることで、それぞれのパルス圧縮出力がピーク以外のサイドローブ値が逆符号振幅になるような系列の組からなる相補系列(Complementary sequence)がある。この相補系列は、ドップラシフトがないときにはサイドローブが0となる理想的な特性となるが、ドップラシフトがあると大きく分解能が低下しサイドローブが上昇し特性が劣化してしまう。
M.Skolnik,"Radar Handbook, 2nd edition"McGraw−Hill,New York,USA,1990.p10.17,p10.21 G.V.Morris,"Airborne Pulsed Doppler Radar"Artech House,MA,USA,1988.p134−p135
従来の符号変調パルス圧縮方式は以上のように構成されているので、ドップラシフトが存在する状況下では、パルス圧縮後のパルス位置に誤差が生じ、ピークパルス幅が太くなって分解能が低下し、サイドローブも上昇してしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ドップラシフトが存在する状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がなく、ピークパルス幅が太くならずに分解能が低下せず、サイドローブも上昇しない符号変調パルス圧縮方式及び符号変調パルス圧縮方法を得ることを目的とする。
この発明に係る符号変調パルス圧縮方式は、F−Barker系列(Forward−Barker系列)を発生するF−Barker系列発生器と、上記F−Barker系列の時間反転系列であるB−Barker系列(Backward−Barker系列)を発生するB−Barker系列発生器と、上記F−Barker系列を第1の周波数信号に変換する第1の送信周波数変換器と、上記B−Barker系列を上記第1の周波数信号と直交する第2の周波数信号に変換する第2の送信周波数変換器と、上記第1の周波数信号と上記第2の周波数信号を合成して目標への送信信号として同時に出力する合成器と、目標からの受信信号における第1の周波数信号をF−Barker系列に変換する第1の受信周波数変換器と、目標からの受信信号における第2の周波数信号をB−Barker系列に変換する第2の受信周波数変換器と、上記第1の受信周波数変換器からのF−Barker系列と上記F−Barker系列発生器からのF−Barker系列の相互相関関数により第1のパルス圧縮信号を出力するF−Barker系列パルス圧縮器と、上記第2の受信周波数変換器からのB−Barker系列と上記B−Barker系列発生器からのB−Barker系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力するB−Barker系列パルス圧縮器と、上記第1のパルス圧縮信号と上記第2のパルス圧縮信号の平均を求める合成処理器とを備え、上記F−Barker系列発生器及び上記B−Barker系列発生器は、上記F−Barker系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記B−Barker系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなF−Barker系列及びB−Barker系列を発生するものである。
この発明によれば、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がなく、ピーク位置の隣を含む奇数のタイムラグのサイドローブのレベルが0となって分解能の低下を抑制できると共に、かつ、タイムラグが偶数の位置でも、ほぼドップラシフトが無いときと同程度のサイドローブのレベルに抑えることができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。この符号変調パルス圧縮方式は、F−Barker系列発生器1、B−Barker系列発生器2、送信周波数変換器(第1の送信周波数変換器)3、送信周波数変換器(第2の送信周波数変換器)4、合成器5、周波数変換器6、送信アンテナ7、受信アンテナ8、周波数変換器9、受信周波数変換器(第1の受信周波数変換器)10、受信周波数変換器(第2の受信周波数変換器)11、F−Barker系列パルス圧縮器12、B−Barker系列パルス圧縮器13及び合成処理器14を備えている。
図1において、F−Barker系列発生器1はForward−Barker(F−Barkerと呼ぶ)系列を発生し、B−Barker系列発生器2はF−Barker系列の時間反転系列であるBackward−Barker(B−Barkerと呼ぶ)系列を発生をする。送信周波数変換器3はF−Barker系列を周波数f1 の第1の周波数信号に変換し、送信周波数変換器4はB−Barker系列を第1の周波数信号と直交する周波数f2 の第2の周波数信号に変換する。合成器5は第1の周波数信号と第2の周波数信号を合成して目標への送信信号として同時に出力し、周波数変換器6は送信信号をRF信号に周数変換し、送信アンテナ7はF−Barker系列とB−Barker系列を含んだRF信号を目標に向かって放射する。
また、図1において、受信アンテナ8は目標で反射したRF信号を受信し、周波数変換器9は受信したRF信号を受信信号に変換する。受信周波数変換器10は受信信号における第1の周波数信号をF−Barker系列に変換し、受信周波数変換器11は受信信号における第2の周波数信号をB−Barker系列に変換する。F−Barker系列パルス圧縮器12は受信周波数変換器10からのF−Barker系列とF−Barker系列発生器1からのF−Barker系列の相互相関関数によりを第1のパルス圧縮信号を出力する。B−Barker系列パルス圧縮器13は受信周波数変換器11からのB−Barker系列とB−Barker系列発生器2からのB−Barker系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力する。合成処理器14は第1のパルス圧縮信号と第2のパルス圧縮信号の平均を求めて合成後のパルス圧縮信号を出力する。
ここで、この発明の基本原理について説明する。
符号長Mの二つの符号系列をφn,m (n=1,2;m=1,2,・・・,M)とし、その符号変調パルスuφn,m を次の式(1)で表す。
n,m =exp(jφn,m π) (n=1,2;m=1,2,・・・,M) (1)
なお、nは符号系列番号、mは要素番号、Mは符号長を示す。
ここで、簡単のため、受信波の伝播路長等による振幅減衰等を無視すると、受信信号xn,m は、ドップラ周波数fが存在するときに、次の式(2)となる。
n,m =exp(jφn,m π)exp(j2πfd t) (2)
なお、ドップラ周波数fは、相対速度v、波長λにより次の式(3)で示される。
d =2v/λ (3)
パルス圧縮処理は、次の式(4)で表される相互相関処理であり、ここでsはタイムラグで、Zn,sはパルス圧縮信号である。
Figure 2005321359
この発明では、符号系列としてドップラシフトの影響下でも距離誤差が発生せず、サイドローブ特性にも優れるBarker系列を二つ使用する。すなわち、F−Barker系列φ1,m と、そのF−Barker系列の時間反転系列である次の式(5)で示すB−Barker系列φ2,m を使用する。
φ2,m =φ1,M-m (5)
例えば、13ビットのF−Barker系列φ1,m を、
φ1,m ={1 1 1 1 1 0 0 1 1 0 1 0 1} (6)
とすると、13ビットのB−Barker系列φ2,m は、13ビットのF−Barker系列φ1,m を時間反転して、
φ2,m ={1 0 1 0 1 1 0 0 1 1 1 1 1} (7)
となる。
なお、符号長MのBarker系列は、相互相関関数がタイムラグ0のピークのレベルはMとなり、それ以外のタイムラグにおけるレベル、すなわちサイドローブのレベルは0又は1となる符号系列である。すなわち、符号長13ビットのBarker系列はピークのレベルは13となり、サイドローブのレベルは0又は1となる。
さらに、この発明では、次の式(8)に示すように、この二つの符号系列のパルス圧縮処理の平均を最終的なパルス圧縮処理出力とする。
Figure 2005321359
上記式(8)から、ピーク位置の隣(タイムラグ1)を含み、タイムラグsが奇数の場合には、ドップラシフトが存在しても出力は0である。このことは、1タイムラグだけ離れた複数目標の分離を可能とすることが期待できる。タイムラグsが偶数の場合には、ドップラシフトの影響を受けて利得が低下するが、ドップラシフトがないときの本来のサイドローブレベルからの劣化は少ない。
このように、F−Barker系列とその時間反転系列であるB−Barker系列を使用した場合に、上記式(8)が成り立つ理由は、タイムラグsが偶数と奇数において、それぞれ次の式(9)が成り立っているためである。
Figure 2005321359
すなわち、相互相関関数の2つの要素u1,m * 1,m+s,u2,m * 2,m+sが、タイムラグsが偶数のときは同相となり、タイムラグsが奇数のときは逆相となることが必要である。各タイムラグsの和である相互相関関数(式(4))が二つの符号系列で、逆符号となるものが相補系列であるが、ここでは各タイムラグsの偶奇により同符号(同相)か逆符号(逆相)となっている。
なお、上記式(9)の特性は、符号を反転したBarker系列、
φ1,m ={0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1 0} (10)
を用いても同様である。
このように、この発明では、パルス圧縮における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなF−Barker系列φ1,m とその時間反転系列であるB−Barker系列φ2,m を使用することにより、合成後の奇数のタイムラグでのパルス圧縮信号を0とすることができ、ドップラシフトが存在する状況下でも、ピークの隣のタイムラグ1のサイドローブが0に固定され分解能の低下を抑制することができる。
次に動作について説明する。
F−Barker系列発生器1は、例えば上記式(6)で示したサイドローブのレベルが0又は1となるF−Barker系列φ1,m を発生し、B−Barker系列発生器2は、F−Barker系列φ1,m の時間反転系列である上記式(7)で示したサイドローブのレベルが0又は1となるB−Barker系列φ2,m を発生する。
ここで、上記式(8)によるパルス圧縮処理では受信信号である二つのF−Barker系列とB−Barker系列間に位相差がないものとしている。しかし、二つのF−Barker系列とB−Barker系列をパルス毎に時分割に送信すると、ドップラ周波数によりパスル間隔に依存した位相差が発生する。この発明の目的は、ドップラ周波数が未知という条件で分解能の低下が少ない符号変調パスル圧縮方式を提供することにあるため、何らかの手段でパルス間のドップラ周波数を補正するのではなく、この実施の形態1では以下の方法を採用する。
すなわち、F−Barker系列とB−Barker系列を、それぞれベースバンドにおいて互いに直交する周波数f1 の第1の周波数信号と周波数f2 の第2の周波数信号に変換して合成して同時に送信することとする。ここで、互いに直交する第1の周波数信号と第2の周波数信号に変換するのは、合成したF−Barker系列とB−Barker系列を受信側で分離できるようにするためである。
互いに直交する周波数f1 とf2 は,次の式(11)及び式(12)に示すように、符号変調パルスのサブパルス幅Tc(あるいはチップ幅と呼ばれている)の逆数だけ離れた周波数となる。
1 =1/Tc (11)
2 =f1 +1/Tc=2/Tc (12)
送信周波数変換器3はF−Barker系列φ1,m を周波数f1 の第1の周波数信号に変換し、同様に、送信周波数変換器4はB−Barker系列φ2,m を周波数f2 の第2の周波数信号に変換する。合成器5は第1の周波数信号と第2の周波数信号を合成して目標への送信信号として同時に出力する。
図2は符号長13ビットのF−Barker系列及びB−Barker系列を周波数f1 の第1の周波数信号と周波数f2 の第2の周波数信号に変換し合成して送信信号(Transmitting Signal)を生成する例を示す図である。
周波数変換器6は合成された送信信号をRF信号に周波数変換し、送信アンテナ7は周波数変換されたRF信号を目標に向かって空間へ放射する。
空間へ放射されたRF信号は目標に当たり、受信アンテナ8は目標で反射したRF信号を受信し、周波数変換器9は受信したRF信号を受信信号に変換する。受信周波数変換器10は受信信号における周波数f1 の第1の周波数信号をF−Barker系列に変換しベースバンドでの位相項を複素振幅系列に変換する。受信周波数変換器11は受信信号における周波数f2 の第2の周波数信号をB−Barker系列に変換しベースバンドでの位相項を複素振幅系列に変換する。ここで、一般には、受信周波数変換器10及び受信周波数変換器11による周波数変換はフーリエ変換を用いることができる。
F−Barker系列パルス圧縮器12は、式(4)に示すように、F−Barker系列の複素振幅系列とF−Barker系列発生器1からのF−Barker系列の相互相関関数によりF−Barker系列の第1のパルス圧縮信号を出力する。B−Barker系列パルス圧縮器13は、式(4)に示すように、B−Barker系列の複素振幅系列とB−Barker系列発生器2からのB−Barker系列の相互相関関数によりB−Barker系列の第2のパルス圧縮信号を出力する。
合成処理器14は、式(8)に示すように、F−Barker系列の第1のパルス圧縮信号とB−Barker系列の第2のパルス圧縮信号の平均を求めてその絶対値を合成後のパルス圧縮信号として出力する。
図3はこの実施の形態1による符号変調パルス圧縮方式のタイミングを説明する図である。ここでは、周波数f1 の第1の周波数信号に変換されたF−Barker系列と周波数f2 の第2の周波数信号に変換されたB−Barker系列を合成した送信信号を同時に送信し、目標で反射した受信信号を周波数変換処理して、F−Barker系列とB−Barker系列のパルス圧縮処理とそれらの合成処理を時間方向に対し連続的に行い、奇数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルが0で、他の偶数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルも小さな合成後パルス波形を得ている。
このように、一つの送信信号のパルスにより二つの符号系列を同時に送受信することにより、パルス間で見られるような位相シフトがなく、また、振幅値が送信信号のパルス間で変動するような状況においても、理想的な式(8)の特徴を備えたパルス圧縮が可能である。なお、ここでは、二つの直交する周波数f1 ,f2 の第1及び第2の周波数信号間の位相差は0としたが、実際にはPeak to average levelが大きくなるように、二つの直交する第1及び第2の周波数信号間の位相差を選択する。
図4はパルス圧縮信号の波形の例を示す図であり、図4(a)は符号長13ビットのF−Barker系列のみ送信した場合のパルス圧縮信号の波形を示し、図4(b)は、この実施の形態1のように、符号長13ビットのF−Barker系列と符号長13ビットのB−Barker系列を同時に送信した場合のパルス圧縮信号の波形を示している。図4において、左の鳥瞰図は、横軸がタイムラグs=0を中心とした時間シフト量、奥行き方向がドップラ周波数(0Hz〜40kHz)、高さ方向がパルス圧縮後の相対振幅値である。右図は、左図において、ドップラ周波数が0,20,40kHzに関する時間シフト量と相対振幅値の関係を切り出して示したものである。
この図4の例においては、ドップラ周波数が40kHzになると、F−Barker系列のみの場合では、図4(a)の右図に示すように、ピークの隣のタイムラグ1のサイドローブのレベルが上昇し分解能が低下し、他のタイムラグsのサイドローブのレベルも上昇しているが、この実施の形態1のようにF−Barker系列とB−Barker系列を同時に送信した場合には、図4(b)の右図に示すように、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況でも、ピークの隣のタイムラグ1のサイドローブのレベルが0に固定され分解能の低下が抑制され、他の奇数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルが0で、他の偶数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルもほぼドップラシフトが無いときと同程度のサイドローブのレベルが得られる。
以上のように、この実施の形態1によれば、サイドローブのレベルが0又は1となるF−Barker系列と、このF−Barker系列の時間反転系列であるサイドローブのレベルが0又は1となるB−Barker系列を、それぞれ直交する2つの周波数信号に変換し合成して同時に送信し、目標で反射したF−Barker系列とB−Barker系列を分離して、それぞれ送信したF−Barker系列とB−Barker系列との相互相関関数によりパルス圧縮し、F−Barker系列の第1のパルス圧縮信号とB−Barker系列の第2のパルス圧縮信号の平均を求めて合成後のパルス圧縮信号として出力すると共に、F−Barker系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、B−Barker系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなF−Barker系列及びB−Barker系列を使用することにより、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がなく、ピーク位置の隣を含む奇数のタイムラグsのサイドローブのレベルが0となって分解能の低下を抑制できると共に、かつ、タイムラグsが偶数の位置でも、ほぼドップラシフトが無いときと同程度のサイドローブのレベルに抑えることができるという効果が得られる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。この符号変調パルス圧縮方式は、Forward系列発生器21、Backward系列発生器22、送信周波数変換器(第1の送信周波数変換器)3、送信周波数変換器(第2の送信周波数変換器)4、合成器5、周波数変換器6、送信アンテナ7、受信アンテナ8、周波数変換器9、受信周波数変換器(第1の受信周波数変換器 )10、受信周波数変換器(第2の受信周波数変換器)11、Foward系列パルス圧縮器23、Backward系列パルス圧縮器24及び合成処理器14を備えており、上記実施の形態1の図1に示すF−Barker系列発生器1、B−Barker系列発生器2、F−Barker系列パルス圧縮器12及びB−Barker系列パルス圧縮器13を、図5ではそれぞれForward系列発生器21、Backward系列発生器22、Forward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24に置き換えたものである。
上記実施の形態1では、二つの符号系列として、サイドローブのレベルが0又は1となるF−Barker系列と、その時間反転系列であるサイドローブのレベルが0又は1となるB−Barker系列を使用しているが、この実施の形態2では、符号系列をサイドローブが0又は1となるBarker系列に限定せず、あるForward系列とその時間反転系列であるBackward系列の中で、上記式(9)の関係式を満たしているForward系列とBackward系列を符号系列の組として使用するものである。
次に動作について説明する。
この実施の形態2の動作は、実施の形態1におけるF−Barker系列をFoward系列に置き換え、B−Barker系列をBackward系列に置き換えたものと同等である。
なお、計算機を用いて上記式(9)を満足する符号系列を探索した結果、例えば符号長13ビットにおいては、上記式(9)を満足する2相符号は、全ての符号系列パターン2^(13)=8192通りのうち、Barker系列を含めて128通り(64組)が存在している。その中でサイドローブのレベルが3以下となるものは40通り(20組)存在している。
図6は符号長13ビットの符号系列で上記式(9)を満足し相互相関関数の2つの要素u1,m * 1,m+s,u2,m * 2,m+sが、タイムラグsが偶数のときは同相となり、タイムラグsが奇数のときは逆相となるサイドローブのレベルが3以下の符号系列を示す図である。このように、別の符号長においても、上記式(9)を満足するという条件で符号系列を計算機プログラムにより探索することができる。
この実施の形態2のように、Foward系列とBackward系列を、それぞれ周波数f1 ,f2 の第1及び第2の周波数信号に変換して同時に送信した場合のパルス圧縮信号の波形は、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況でも、ピークの隣のタイムラグ1のサイドローブのレベルが0に固定され分解能の低下が抑制され、他の奇数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルも0であるが、他の偶数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルは、F−Barker系列とB−Barker系列を使用したときに比べて高くなりノイズレベルが上昇するが、Barker系列は最大で符号長13ビットのものしか使用できないのに対して、使用できる符号系列の数を増加させることができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、あるForward系列と、このForward系列の時間反転系列であるBackward系列を、それぞれ直交する2つの周波数信号に変換し合成して同時に送信し、目標で反射したForward系列とBackward系列を分離して、それぞれ送信したForwardとBackward系列との相互相関関数によりパルス圧縮し、Forward系列の第1のパルス圧縮信号とBackward系列の第2のパルス圧縮信号の平均を求めて合成後のパルス圧縮信号として出力すると共に、Forward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、Backwardにおける奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を使用することにより、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がなく、ピーク位置の隣を含む奇数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルが0となって分解能の低下を抑制できるという効果が得られる。
なお、この実施の形態2では、実施の形態1に比べて偶数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルが上昇するが、使用できる符号系列の数を増加させることができるという効果が得られる。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。この符号変調パルス方式は、Forward系列発生器21、Backward系列発生器22、送信周波数変換器(第1の送信周波数変換器)3、送信周波数変換器(第2の送信周波数変換器)4、合成器5、周波数変換器6、送信アンテナ7、受信アンテナ8、周波数変換器9、受信周波数変換器(第1の受信周波数変換器)10、受信周波数変換器(第2の送信周波数変換器)11、Foward系列パルス圧縮器23、Backward系列パルス圧縮器24、加減算処理器31及び窓処理器32を備えており、上記実施の形態2の図5に示す合成処理器14を、図5では加減算処理器31及び窓処理器32に置き換えたものである。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1及び上記実施の形態2では、タイムラグsが奇数のときは0、偶数のときは同じという上記式(9)を満足すること、すなわち、相互相関関数の2つの要素u1,m * 1,m+s,u2,m * 2,m+sが、タイムラグsが偶数のときは同相となり、タイムラグsが奇数のときは逆相となることを基本としていた。この実施の形態3でもこのことに着目して、上記実施の形態1及び上記実施の形態2における合成処理器14を加減算処理器31及び窓処理器32に変更したものである。
Forward系列及びBackward系列の送受信からFoward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24による各パルス圧縮処理までは実施の形態2と同様である。加減算処理器31はFoward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24からの二つの第1及び第2のパルス圧縮信号の加算及び減算を行う。窓処理器32は、タイムラグsが0でない偶数のときは加減算処理器31による減算結果を選択し、タイムラグsが0又は奇数のときは、加減算処理器31による減算結果を選択して出力する。
このように、加減算処理器31及び窓処理器32は、次の式(13)に示すように、Foward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24からの二つの第1及び第2のパルス圧縮信号の各タイムラグsに関する加算又は減算を行っていることになる。
Figure 2005321359
すなわち、タイムラグsが0でない偶数のときは、Foward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24からの二つの第1及び第2のパルス圧縮信号の減算を行い、タイムラグsが0又は奇数のときは、Foward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24からの二つの第1及び第2のパルス圧縮信号の加算を行っている。
上記式(9)に示すように、相互相関の2つの要素u1,m * 1,m+s,u2,m * 2,m+sが、タイムラグsが偶数のときは同相となり、タイムラグsが奇数のときは逆相となっているので、Foward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24からの二つの第1及び第2のパルス圧縮信号は、タイムラグsが偶数のときは同相となり、タイムラグsが奇数のときは逆相となるので、窓処理器32がタイムラグsが0でない偶数のときは加減算処理器31による減算結果を選択し、タイムラグsが0又は奇数のときは、加減算処理器31による減算結果を選択することにより、タイムラグsが0でない全てのタイムラグsにおいて、窓処理器32から出力されるパルス圧縮信号は0となる。すなわち、ドップラシフトが存在する状況下においても、ピーク以外ではサイドローブが完全に0となり、実際のレーダでは内部雑音だけの信号サンプルが得られる。
図8はこの実施の形態3による符号変調パルス圧縮方式のタイミングを説明する図である。ここでは、周波数f1の第1の周波数信号に変換されたForward系列と周波数f2 の第2の周波数信号に変換されたBackward系列を合成した送信信号を同時に送信し、目標で反射した受信信号を周波数変換処理して、Forward系列とBackward系列のパルス圧縮処理と、加算処理、減算処理、窓処理を時間方向に対し連続的に行い、ピーク以外のサイドローブが完全に0となる窓処理後パルス波形を得ている。
以上のように、この実施の形態3によれば、あるForward系列と、このForward系列の時間反転系列であるBackward系列を、それぞれ直交する2つの周波数信号に変換し合成して同時に送信し、目標で反射したForward系列とBackward系列を分離して、それぞれ送信したForwardとBackward系列との相互相関関数によりパルス圧縮し、タイムラグsが0でない偶数のときは、二つの第1及び第2のパルス圧縮信号の減算を行い、タイムラグsが0又は奇数のときは、二つの第1及び第2のパルス圧縮信号の加算を行うと共に、Forward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、Backwardにおける奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を使用することにより、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がなく、ピーク以外の全てのタイムラグsにおけるサイドローブのレベルが0となって分解能の低下を抑制できるという効果が得られる。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。この符号変調パルス圧縮方式は、Foward系列発生器21、Backward系列発生器22、送信切換器41、周波数変換器6、送信アンテナ7、受信アンテナ8、周波数変換器9、受信切換器42、Foward系列パルス圧縮器23、Backward系列パルス圧縮器24及び合成処理器14を備えており、上記実施の形態2の図5に示す送信周波数変換器3、送信周波数変換器4及び合成器5を、図9では送信切換器41に置き換え、図5の受信周波数変換器10及び受信周波数変換器11を図9では受信切換器42に置き換えたものである。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1、上記実施の形態2及び上記実施の形態3では、二つの符号系列を直交する二つの周波数信号に変換して同時に送信しているが、この実施の形態4では、二つの符号系列を時分割で送信するようにしたものである。
送信切換器41はFoward系列発生器21からのFoward系列とBackward系列発生器22からのBackward系列を所定時間毎に切り換えて目標への送信信号として周波数変換器6に出力する。周波数変換器6は時分割で出力されるがFoward系列とBackward系列の送信信号をRF信号に変換した後に各RF信号のパルスにおいて送信開始の位相を揃えて送信アンテナ7に出力する。
周波数変換器9は受信した目標で反射したRF信号を受信信号であるFoward系列とBackward系列に変換し、受信切換器42は、送信切換器41の切り換えタイミングと同期をとって出力を切り換え、Foward系列をFoward系列パルス圧縮器23に出力し、Backward系列をBackward系列パルス圧縮器24に出力する。Foward系列パルス圧縮器23及びBackward系列パルス圧縮器24の動作は実施の形態2と同様である。
合成処理器14は時分割で入力されるF−Barker系列のパルス圧縮信号とB−Barker系列のパルス圧縮信号を内部のメモリ(図示せず)に保持し、タイミングを合わせてF−Barker系列の第1のパルス圧縮信号とB−Barker系列の第2のパルス圧縮信号の平均を求めて合成後のパルス圧縮信号を出力する。
図10はこの実施の形態4による符号変調パルス圧縮方式のタイミングを説明する図である。ここでは、Forward系列とBackward系列の送信信号を時分割に送信し、目標で反射した受信信号におけるForward系列とBackward系列のパルス圧縮処理を時分割に行い、タイミングを合わせて合成処理を行うことにより、ピーク以外のサイドローブが小さい合成後パルス波形を得ている。
以上のように、この実施の形態4によれば、あるForward系列と、このForward系列の時間反転系列であるBackward系列を時分割に送信し、目標で反射したForward系列とBackward系列を時分割に受信して、それぞれ送信したForwardとBackward系列との相互相関関数によりパルス圧縮し、Forward系列の第1のパルス圧縮信号とBackward系列の第2のパルス圧縮信号の平均をタイミングを合わせて求めて合成後のパルス圧縮信号として出力すると共に、Forward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、Backwardにおける奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を使用することにより、受信信号にドップラシフトの影響が存在するような状況下でも、パルス圧縮後のパルス位置に誤差がなく、ピーク位置の隣を含む奇数のタイムラグsにおけるサイドローブのレベルが0となって分解能の低下を抑制できるできるという効果が得られる。
なお、この実施の形態4では、上記実施の形態2のように、送信するForward系列とBackward系列をそれぞれ直交する二つの周波数f1 ,f2 の第1及び第2の周波数信号に変換していないので、実施の形態2に比較してサンプリングレートを小さくすることができるという効果が得られる。
また、この実施の形態4では、上記実施の形態2の構成をベースとしているが、上記実施の形態1又は上記実施の形態3の構成をベースにしても、同様の処理を行うことができ同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による符号変調パルス方式において、符号長13ビットのF−Barker系列及びB−Barker系列を周波数f1 の第1の周波数信号と周波数f2 の第2の周波数信号に変換し合成して送信信号を生成する例を示す図である。 この発明の実施の形態1による符号変調パルス圧縮方式のタイミングを説明する図である。 パルス圧縮信号の波形の例を示す図である。 この発明の実施の形態2による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による符号変調パルス方式において、符号長13ビットの符号系列で相互相関関数の2つの要素がタイムラグが偶数のときは同相となり、タイムラグが奇数のときは逆相となるサイドローブのレベルが3以下の符号系列を示す図である。 この発明の実施の形態3による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による符号変調パルス圧縮方式のタイミングを説明する図である。 この発明の実施の形態4による符号変調パルス圧縮方式の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4による符号変調パルス圧縮方式のタイミングを説明する図である。
符号の説明
1 F−Barker系列発生器、2 B−Barker系列発生器、3 送信周波数変換器、4 送信周波数変換器、5 合成器、6 周波数変換器、7 送信アンテナ、8 受信アンテナ、9 周波数変換器、10 受信周波数変換器、11 受信周波数変換器、12 F−Barker系列パルス圧縮器、13 B−Barker系列パルス圧縮器、14 合成処理器、21 Forward系列発生器、22 Backward系列発生器、23 Forward系列パルス圧縮器、24 Backward系列パルス圧縮器、31 加減算処理器、32 窓処理器、41 送信切換器、42 受信切換器。

Claims (7)

  1. F−Barker系列(Forward−Barker系列)を発生するF−Barker系列発生器と、
    上記F−Barker系列の時間反転系列であるB−Barker系列(Backward−Barker系列)を発生するB−Barker系列発生器と、
    上記F−Barker系列を第1の周波数信号に変換する第1の送信周波数変換器と、
    上記B−Barker系列を上記第1の周波数信号と直交する第2の周波数信号に変換する第2の送信周波数変換器と、
    上記第1の周波数信号と上記第2の周波数信号を合成して目標への送信信号として同時に出力する合成器と、
    目標からの受信信号における第1の周波数信号をF−Barker系列に変換する第1の受信周波数変換器と、
    目標からの受信信号における第2の周波数信号をB−Barker系列に変換する第2の受信周波数変換器と、
    上記第1の受信周波数変換器からのF−Barker系列と上記F−Barker系列発生器からのF−Barker系列の相互相関関数により第1のパルス圧縮信号を出力するF−Barker系列パルス圧縮器と、
    上記第2の受信周波数変換器からのB−Barker系列と上記B−Barker系列発生器からのB−Barker系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力するB−Barker系列パルス圧縮器と、
    上記第1のパルス圧縮信号と上記第2のパルス圧縮信号の平均を求める合成処理器とを備え、
    上記F−Barker系列発生器及び上記B−Barker系列発生器は、上記F−Barker系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記B−Barker系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなF−Barker系列及びB−Barker系列を発生することを特徴とする符号化変調パルス圧縮方式。
  2. Forward系列を発生するForward系列発生器と、
    上記Forward系列の時間反転系列であるBackward系列を発生するBackward系列発生器と、
    上記Forward系列を第1の周波数信号に変換する第1の送信周波数変換器と、
    上記Backward系列を上記第1の周波数信号と直交する第2の周波数信号に変換する第2の送信周波数変換器と、
    上記第1の周波数信号と上記第2の周波数信号を合成して目標への送信信号として同時に出力する合成器と、
    目標からの受信信号における第1の周波数信号をForward系列に変換する第1の受信周波数変換器と、
    目標からの受信信号における第2の周波数信号をBackward系列に変換する第2の受信周波数変換器と、
    上記第1の受信周波数変換器からのForward系列と上記Forward系列発生器からのForward系列の相互相関関数により第1のパルス圧縮信号を出力するForward系列パルス圧縮器と、
    上記第2の受信周波数変換器からのBackward系列と上記Backward系列発生器からのBackward系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力するBackward系列パルス圧縮器と、
    上記第1のパルス圧縮信号と上記第2のパルス圧縮信号の平均を求める合成処理器とを備え、
    上記Forward系列発生器及び上記Backward系列発生器は、上記Forward系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記Backward系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を発生することを特徴とする符号化変調パルス圧縮方式。
  3. Forward系列を発生するForward系列発生器と、
    上記Forward系列の時間反転系列であるBackward系列を発生するBackward系列発生器と、
    上記Forward系列を第1の周波数信号に変換する第1の送信周波数変換器と、
    上記Backward系列を上記第1の周波数信号と直交する第2の周波数信号に変換する第2の送信周波数変換器と、
    上記第1の周波数信号と上記第2の周波数信号を合成して目標への送信信号として同時に出力する合成器と、
    目標からの受信信号における第1の周波数信号をForward系列に変換する第1の受信周波数変換器と、
    目標からの受信信号における第2の周波数信号をBackward系列に変換する第2の受信周波数変換器と、
    上記第1の受信周波数変換器からのForward系列と上記Forward系列発生器からのForward系列の相互相関関数により第1のパルス圧縮信号を出力するForward系列パルス圧縮器と、
    上記第2の受信周波数変換器からのBackward系列と上記Backward系列発生器からのBackward系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力するBackward系列パルス圧縮器と、
    上記Forward系列の相互相関関数と上記Backward系列の相互相関関数との加算及び減算を行い上記第1及び第2のパルス圧縮信号の加算及び減算を行う加減算処理器と、
    相互相関関数におけるタイムラグが0でない偶数のときに上記加減算処理器による減算結果を選択し、タイムラグが0及び奇数のときに上記加減算処理器による加算結果を選択する窓処理器とを備え、
    上記Forward系列発生器及び上記Backward系列発生器は、上記Forward系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記Backward系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を発生することを特徴とする符号化変調パルス圧縮方式。
  4. Forward系列を発生するForward系列発生器と、
    上記Forward系列の時間反転系列であるBackward系列を発生するBackward系列発生器と、
    上記Forward系列及び上記Backward系列を所定時間毎に切り換えて目標への送信信号として時分割に出力する送信切換器と、
    目標からの受信信号におけるForward系列及びBackward系列を上記送信切換器の切り換えタイミングに同期させて出力する受信切換器と、
    上記受信切換器からのForward系列と上記Forward系列発生器からのForward系列の相互相関関数により第1のパルス圧縮信号を出力するForward系列パルス圧縮器と、
    上記受信切換器からのBackward系列と上記Backward系列発生器からのBackward系列の相互相関関数により第2のパルス圧縮信号を出力するBackward系列パルス圧縮器と、
    上記第1のパルス圧縮信号と上記第2のパルス圧縮信号の平均を求める合成処理器とを備え、
    上記Forward系列発生器及び上記Backward系列発生器は、上記Forward系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記Backward系列パルス圧縮器における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を発生することを特徴とする符号化変調パルス圧縮方式。
  5. F−Barker系列(Forward−Barker系列)と、その時間反転系列であるB−Barker系列(Backward−Barker系列)を、それぞれ第1及び第2の周波数信号に変換し合成して目標への送信信号として同時に送信し、目標からの受信信号における第1及び第2の周波数信号をそれぞれF−Barker系列及びB−Barker系列に変換し、受信したF−Barker系列と送信したF−Barker系列の相互相関関数による第1のパルス圧縮信号と、受信したB−Barker系列と送信したB−Barker系列の相互相関関数による第2のパルス圧縮信号の平均を求める際に、上記F−Barker系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記B−Barker系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を使用する符号化変調パルス圧縮方法。
  6. Forward系列と、その時間反転系列であるBackward系列を、それぞれ第1及び第2の周波数信号に変換し合成して目標への送信信号として同時に送信し、目標からの受信信号における第1及び第2の周波数信号をそれぞれForward系列及びBackward系列に変換し、受信したForward系列と送信したForward系列の相互相関関数による第1のパルス圧縮信号と、受信したBackward系列と送信したBackward系列の相互相関関数による第2のパルス圧縮信号の平均を求める際に、上記Forward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記Backward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を使用する符号化変調パルス圧縮方法。
  7. Forward系列と、その時間反転系列であるBackward系列を、それぞれ第1及び第2の周波数信号に変換し合成して目標への送信信号として同時に送信し、目標からの受信信号における第1及び第2の周波数信号をそれぞれForward系列及びBackward系列に変換し、受信したForward系列と送信したForward系列の相互相関関数と、受信したBackward系列と送信したBackward系列の相互相関関数との加算及び減算を行い、相互相関関数におけるタイムラグが0でない偶数のときに上記減算結果を選択し、タイムラグが0及び奇数のときに上記加算結果を選択する際に、上記Forward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数と、上記Backward系列における奇数のタイムラグでの相互相関関数が逆相となるようなForward系列及びBackward系列を使用する符号化変調パルス圧縮方法。
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