JP2005320754A - 引戸の自動閉止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアーダンパーを制動待機姿勢に確実にリセットでき、戸パネルとエアーダンパーとの分離と再接続を機構的に行って静音化を実現できるキャッチ機構を備えた引戸の自動閉止装置を提供する。
【解決手段】定荷重ばねユニット10を駆動源とし、エアーダンパー11を制動要素とする引戸の自動閉止装置において、ガイドレール1と戸パネル2との分離と再接続とが、機構的に構成したキャッチ機構で行えるようにする。キャッチ機構は、ガイドレール1に固定のキャッチ具23と、エアーダンパー11の側に装着されてキャッチ具23と係脱する揺振体25と、揺振体25を軸支するキャッチ台24とを含む。揺振体25が傾動変位することにより、揺振体25をキャッチ具23に衝突することなく係合させて、衝突音の発生を避ける。揺振体25を機械的に係脱させることにより、戸パネル2が急開放される場合にも揺振体25とキャッチ具23との係合状態を確実に維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、開放操作した戸パネルを自動的に閉止する引戸用の自動閉止装置に関する。本発明の自動閉止装置は、戸パネルを閉止操作する定荷重ばねユニットと、閉じストロークの半ばから閉じ端にわたって戸パネルを制動するエアーダンパーとを備えている。
定荷重ばねユニットを動力源とし、エアーダンパーを制動要素とする引戸の自動閉止装置は数多く提案されている。この種の自動閉止装置において、開放途中位置から全開放位置の間は戸パネルとエアーダンパーとが分離した状態にあり、戸パネルが開放途中位置まで閉じ移動したとき戸パネルとエアーダンパーとを接続し、エアーダンパーによる制動作用を有効化する自動閉止装置がある(特許文献1参照)。そこでは、戸パネルに固定のキャッチ台に磁石を固定し、エアーダンパーのピストンロッドの突端に鉄板を固定して、戸パネルの開放途中位置において両者の分離と再接続とを可能としている。特許文献2においては、鉄板に衝撃緩衝用のクッションが装着されている。
実開昭63−101675号公報(明細書の第6頁、第2図) 実開昭59−30482号公報(明細書の第4頁、第4図)
上記の自動閉止装置においては、磁石と鉄板とが接続する際に衝突音が発生する。とくに、全開放した戸パネルが定荷重ばねユニットで閉じ位置側へ移動操作されるときは、磁石と鉄板とが再接続する直前まで戸パネルが加速され、しかも磁石と鉄板とが互いに吸引し合うため大きな衝突音の発生を避けられない。
特許文献2にみられるように、鉄板に衝撃緩衝用のクッションを装着すると上記のような衝突音をある程度は抑止できる。しかし、クッションを設けると、磁石と鉄板との吸着強度が低下するため、ドアパネルを開放操作するとき磁石と鉄板とが分離して、エアーダンパーを制動待機姿勢にリセットできないことがある。とくに、ドアを急速に開放操作するとき、磁石と鉄板とが分離しやすい。このように、静音性を重視するとドアパネルを開放操作するときエアーダンパーを確実にリセットできず、逆に磁石と鉄板の吸着強度を重視すると衝突音の発生を防止できなくなる。多くの場合は、エアーダンパーによる緩衝作用を重視して、衝突音がある程度発生するのをやむを得ないことにしている。
本発明の目的は、エアーダンパーを制動待機姿勢に確実にリセットできるにもかかわらず、エアーダンパーと戸パネルとが接続されるときの衝突音を解消できるキャッチ機構を備えた引戸の自動閉止装置を提供することにある。本発明の目的は、戸パネルとエアーダンパーとの分離と再接続を機構的に行って静音化を実現できるキャッチ機構を備えた引戸の自動閉止装置を提供することにある。
本発明の自動閉止装置は、戸パネル2を閉じ端へ向かって移動付勢する駆動源10と、ガイドレール1と戸パネル2との間に配置されて、戸パネル2の閉じ方向への移動動作を制動するエアーダンパー11と、ガイドレール1と戸パネル2との間に設けられて、エアーダンパー11に係脱するキャッチ機構とを備えている。キャッチ機構は、ガイドレール1と戸パネル2とエアーダンパー11とのいずれかひとつに装着されるキャッチ具23と、エアーダンパー11と戸パネル2とガイドレール1とのいずれかひとつに装着されるキャッチ台24と、キャッチ台24で回動可能に軸支される揺振体25とを含む。揺振体25が傾動変位しながらキャッチ具23と係合することで、戸パネル2の閉じ動作をエアーダンパー11で制動し、戸パネル2の開放動作によってエアーダンパー11を制動待機姿勢にリセットできる。
キャッチ具23は、揺振体25を傾動操作する導入カム29と、揺振体25との接触を避ける逃げ凹部30とを隣接する状態で備えていて、逃げ凹部30の両端に揺振体25を受け止める第1ストッパー31と、第2ストッパー32とが形成されている。揺振体25は、第1ストッパー31で受け止められる第1接当面43と、第2ストッパー32で受け止められる第2接当面44とを備えていて、キャッチ台24に設けた揺振軸35で回動可能に支持してある。揺振軸35はキャッチ台24で上下動可能に支持されて、ばね37で押し上げ付勢されている。キャッチ具23と揺振体25とが分離するとき、揺振体25を回動不能に受け止めるストッパー39がキャッチ台24に設けられている。
導入カム29は緩やかな傾斜面で形成し、揺振体25に設けた第1接当面43および第2接当面44と、各接当面43・44を受け止める第1ストッパー31および第2ストッパー32とは、それぞれ上り傾斜状の傾斜面に形成することができる。
揺振体25を軸支する揺振軸35は、キャッチ台24に設けたガイド穴36・41で上下動自在に案内支持し、キャッチ台24に組み込んだばね37で押し上げ付勢し、揺振軸35には、ガイド穴41と接触して揺振軸35とガイド穴36との衝突を緩衝する緩衝リング40を装着することができる。
本発明では、キャッチ具23と、キャッチ具23に対して係脱できる揺振体25と、揺振体25を支持するキャッチ台24とでキャッチ機構を構成し、揺振体25がキャッチ具23に係合することで、戸パネル2の閉じ動作をエアーダンパー11で制動し、戸パネル2の開放動作によってエアーダンパー11を制動待機姿勢にリセットできるようにした。揺振体25とキャッチ具23とは戸パネル2が閉じ移動するとき係合するが、揺振体25が傾動変位しながらキャッチ具23と係合する。したがって、磁石と鉄板との吸着作用でエアーダンパー11を捕捉する従来のキャッチ機構とは異なり、揺振体25とキャッチ具23とが接続状態に切り換わる際の衝撃を、揺振体25が傾動することでかわして、衝突騒音が発生するのを確実に防止できる。そのうえ、戸パネル2が急に開放操作されるような場合でも、揺振体25とキャッチ具23との係合状態を確実に維持して、エアーダンパー11を制動待機姿勢に確実にリセットできる。
キャッチ具23の導入カム29は、揺振体25とキャッチ具23とが接するときの衝撃を緩和し、揺振体25を円滑に傾動操作するために設ける。さらに、図6に示すように、揺振体25が導入カム29をくぐり抜けるとき、揺振体25の上方への復帰動作を緩やかなものとして、ばね37の付勢力によって衝突音が発生するのを防ぐ。導入カム29で傾動操作された揺振体25は、逃げ凹部30内へ移行するのと同時に、自重によるモーメントで中立姿勢に復帰し、その一側に設けた第1接当面43が第1ストッパー31で受け止められる。この状態以後は、ピストンロッド17がシリンダー本体16内へ退縮して制動力を発揮する。
第2ストッパー32は揺振体25の第2接当面44を受け止めて、キャッチ台24の移行を阻止する。このとき、キャッチ台24に設けたストッパー39が揺振体25の一側を回動不能に受け止めて、第2ストッパー32と協同して揺振体25を中立姿勢に保持する。この状態では、シリンダー本体16とピストンロッド17とのいずれか一方の移動が規制されるので、戸パネル2を開放操作するのに伴ってエアーダンパー11を制動待機姿勢にリセットすることができる。ピストンロッド17の出退ストロークを越えて戸パネル2を開放操作すると、揺振体25が第2ストッパー32でばね37の付勢力に抗しながら押し下げ操作されて導入カム29の側へ移行し、やがてキャッチ具23から分離する。以上のように構成したキャッチ機構によれば、磁力を接続要素とする従来のキャッチ機構に比べて、キャッチ具23と揺振体25との分離や接続を確実に、しかも安定した状態で行うことができる。
導入カム29を緩やかな傾斜面に形成されていると、キャッチ具23と揺振体25とが接当するときの衝撃をさらに効果的に緩和して衝突騒音が発生するのを防止できる。揺振体25に設けた第1接当面43および第2接当面44と、第1・第2の両ストッパー31・32のそれぞれが上り傾斜状の傾斜面に形成されていると、各接当面43・44および各ストッパー31・32に作用する接当力を緩和することができる。傾斜面に作用する水平方向の接当力は、傾斜面と直交する分力と傾斜面と平行な向きの分力との合成された力として考えることができるが、傾斜面と平行な向きの分力の分だけ傾斜面に作用する接当力を小さくできるからである。このことは、先の各面43・44・31・32が垂直である場合を想定すると理解しやすい。
揺振体25を軸支するための揺振軸35は、キャッチ台24に設けたガイド穴36・41で上下動自在に案内支持し、揺振軸35に緩衝リング40を装着したキャッチ機構によれば、戸パネル2の開放操作に伴って揺振体25がキャッチ具23から分離し、揺振軸35がばね37で急速に押し上げられるとき、緩衝リング40が他に先行してガイド穴41と接して、揺振軸35とガイド穴36とが衝突するのを防止し衝突音が生じるのを防ぐことができる。
(実施例)
図1ないし図6は本発明に係る自動閉止装置の実施例を示す。図2において、符号1は戸枠に固定したガイドレール、2は戸パネルである。戸パネル2は、その上部両端に装着したランナー3を介して吊持されていて、ガイドレール1に沿って開閉できる。符号4は床面側に設けた振止め具、5は操作ハンドルである。図1において各ランナー3は、ランナー台6と、ランナー台6にランナー軸を介して遊転自在に支持される一対のローラー7と、戸パネル2側に埋設される基台とを含む。
開放操作した戸パネル2を自動的に閉じ操作するために、ガイドレール1と戸パネル2との間には自動閉止装置を設ける。自動閉止装置は、戸パネル2を閉じ端へ向かって移動付勢する定荷重ばねユニット(以下、単にばねユニットという)10と、ガイドレール1と戸パネル2との間に配置されて、戸パネル2の閉じ方向への移動を制動するエアーダンパー11と、ガイドレール2とエアーダンパー11との間に設けられて、戸パネル2の開放動作に連動してエアーダンパー11を制動待機姿勢にリセットし、あるいは戸パネル2の閉じ動作に連動してエアーダンパー11の制動作用を有効化するキャッチ機構などで構成されている。
ばねユニット(駆動源)10は市販品であって、閉じ端側のランナー3に固定したホルダー13でコイル部を支持し、コイル部から繰り出されたばね帯14の端部がガイドレール1の天井壁に締結固定されている。ばね帯14の内端は、ホルダー13で回転自在に軸支したドラムに巻き付け固定しておく。ばねユニット10の巻き戻しトルクは、ばね帯14の繰り出し量とは無関係に常に一定であり、したがって、任意の位置まで開放操作した戸パネル2に対して、常に一定の閉じ力を作用させることができる。
図1においてエアーダンパー11は、シリンダー本体16と、シリンダー本体16に対して出退するピストンロッド17と、シリンダー本体16の閉じ端側に組み込まれた速度調整ユニット18などで構成する。シリンダー本体16の一端を開放端側のランナー3に装着し、さらにシリンダー本体16の他端を一対のローラー19で支持することにより、エアーダンパー11は戸パネル2に同行して往復移動できる。このとき、速度調整ユニット18に設けた調整ねじ20を締緩操作することにより、制動時にシリンダー本体16から排出される空気量を調整変更して、戸パネル2の閉じ速度を大小に変更できる。
図3および図4においてキャッチ機構は、ガイドレール1の天井壁にビス止めされるキャッチ具23と、ピストンロッド17の突端に固定したキャッチ台24で支持される揺振体25とを主な構成要素にしている。戸パネル2が閉じ移動するとき、揺振体25をキャッチ具23で捕捉することにより、エアーダンパー11の制動作用を開始でき、あるいは戸パネル2を開放操作するとき、揺振体25をキャッチ具23で保持し、ピストンロッド17の移動を阻止することにより、エアーダンパー11を制動待機状態にリセットすることができる。
図3においてキャッチ具23は、平板状のプラスチック成形品からなり、ガイドレール1に締結されるベース28の左右に、揺振体25を傾動操作する導入カム29と、揺振体25との接触を避ける逃げ凹部30とが隣接して形成されている。揺振体25が導入カム29に接する際の騒音の発生を防ぐために、導入カム29は緩やかな傾斜面に形成する。この実施例では、導入カム29を緩やかに傾斜する突弧面で形成した。逃げ凹部30の前後端には、揺振体25を受け止める第1ストッパー31と、第2ストッパー32とをそれぞれ上り傾斜状に形成した。
キャッチ台24は、直方体状のプラスチック成形品からなり、その上部を左右に貫通する揺振軸35で左右一対の揺振体25を回動自在に軸支する。揺振体25および揺振軸35を上下動可能に支持し、必要時に両者25・35を下降操作するために、揺振軸35用のガイド穴36を上下方向の長穴で形成し(図4参照)、ガイド穴36に突出する圧縮コイル形のばね37で揺振軸35を押し上げ付勢している。軸用のガイド穴36の両側には、これより穴寸法が大きな緩衝リング40用のガイド穴41を形成してある。
キャッチ台24は、その下部両側に配置したローラー38で支持する。これはピストンロッド17がストローク端まで進出した状態において、揺振体25のキャッチ具23に対する高さを正確に規定し、揺振体25の動作を確実化するためである。図3に示すように、キャッチ台24の後縁両側に張り出した壁の前面側には、揺振体25が反時計回転方向へ回動するのを規制するリブ状のストッパー39が設けられている。このように回動方向を規制することにより、揺振体25は導入カム29をくぐり抜ける向きにのみ回動できる。揺振軸35の左右両側には、衝突騒音の発生を防ぐ緩衝リング(Oリング)40が装着されている。
揺振体25は五角形状のプラスチックブロックからなり、その上半部の前後に第1接当面43と第2接当面44とがそれぞれ上り傾斜状の傾斜面で形成され、上端を丸めてある。両接当面43・44で挟まれるブロック上端寄りを先の揺振軸35で軸支することにより、揺振体25は揺振軸35の下側にぶら下がって、自重によるモーメントで図6(a)に示す中立姿勢を保持することができる。衝突ないし接当騒音を抑止し、さらに転動騒音を抑止するために、揺振体25および先のローラー38はそれぞれウレタン樹脂で形成した。
上記構成のキャッチ機構は、戸パネル2が閉じ状態にあり、ピストンロッド17がシリンダー本体16内に退入した状態において、揺振体25の第1接当面43がキャッチ具23の第1ストッパー31と接している(図1参照)。この状態から戸パネル2を開放操作すると、エアーダンパー11が戸パネル2に同行して開放方向へ移動するので、図5(a)に示すように、揺振体25は第1ストッパー31から離れ、逃げ凹部30の反対側に設けた第2ストッパー32に当たる。詳しくは、揺振軸35の中心より上方に位置する、第2接当面44の上端部分が第2ストッパー32に当たる。そのため、揺振体25は反時計回転方向の回転モーメントを受けるが、その周側部分がストッパー39で受け止められているので、中立姿勢を維持し続けてピストンロッド17の移動を阻止する。
戸パネル2がピストンロッド17の出退ストロークを越えて開放操作されると、ピストンロッド17はシリンダー本体16によって強制的に同行移動操作される。そのため、図5(b)に示すように、揺振体25は中立姿勢を維持した状態のままで、ばね37の付勢力に抗しながら押し下げ操作されて第2ストッパー32をくぐり抜け、さらに導入カム29に沿って開放方向へ移動する。第2ストッパー32のくぐり抜けを円滑化するために、揺振体25の上端を丸めてある。導入カム29から分離するとき、揺振体25および揺振軸35は、ばね37で押し上げられて上方移動する。このとき、揺振軸35の両側に設けた緩衝リング40が他に先行してガイド穴41の上端に接するので、揺振軸35とガイド穴36の上端とが当たることはない。つまり緩衝リング40によって衝突音が発生するのを防止できる。
開放操作を停止するのと同時に、戸パネル2がばねユニット10の付勢力を受けて閉じ方向へ移動する。開放ストロークの途中位置まで戸パネル2が閉じ移動すると、図6(a)に示すように、揺振体25の上端がキャッチ具23の導入カム29と接する。しかし、両者が接当するのと同時に、揺振体25は図6(b)に示すように導入カム29から受ける反力のモーメントによって時計回転方向へ傾動操作されるので、接当音を生じることはなく、傾動姿勢のままで導入カム29をくぐり抜ける。導入カム29をくぐり抜けた揺振体25は、図6(c)に示すように、逃げ凹部30内において自重で中立姿勢に復帰したのち、その第1接当面43が第1ストッパー31で受け止められる。この状態から以後は、シリンダー本体16のみが閉じ側へ移動するので、エアーダンパー11は制動作用を発揮でき、したがって戸パネル2はゆっくりと閉じ移動できる。
戸パネル2の開放量がピストンロッド17の出退ストローク以下である場合には、戸パネル2が閉じ移動するとき、揺振体25は逃げ凹部30内を閉じ方向へ移動して、その第1接当面43が第1ストッパー31で受け止められたのち、上記と同様にして制動作用を発揮する。
図7はキャッチ機構に関する本発明の別実施例を示す。そこでは、上記の実施例とは逆にシリンダー本体16をブラケット47を介してガイドレール1に固定し、そのピストンロッド17を開放端側へ向かって出退できるようにした。そのうえで、キャッチ具23を開放端側のランナー3に固定し、揺振体25を支持するキャッチ台24をピストンロッド17の突端に固定した。キャッチ具23には、ランナー台6に固定するための装着枠48が一体に形成してある。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
上記以外に、図7と同様にガイドレール1にエアーダンパー11を固定したうえで、ピストンロッド17の突端にキャッチ具23を固定し、揺振体25を支持するキャッチ台24を戸パネル2の側に固定してもよい。あるいは、図1と同様に戸パネル2にエアーダンパー11を同行可能に装着したうえで、ピストンロッド17の突端にキャッチ具23を固定し、揺振体25を支持するキャッチ台24をガイドレール1のレール部分に固定することができる。要するに、キャッチ具23は、ガイドレール1と戸パネル2とエアーダンパー11とのいずれかひとつに装着してあればよく、その装着形態に応じて、キャッチ台24と揺振体25をエアーダンパー11と戸パネル2とガイドレール1のいずれかひとつに装着すればよい。
駆動源10は上下昇降する重りや、傾斜配置したガイドレール1に沿って閉じ移動する戸パネル2など、重力の作用を利用する駆動源であってもよい。導入カム29は突弧面で形成する必要はなく、平坦な傾斜面で形成してもよいが、緩やかに傾く傾斜面に形成することが好ましい。
自動閉止装置を示す側面図である。 引戸の全体側面図である。 キャッチ機構の分解斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 戸パネル開放時のキャッチ機構の動作を示す側面図である。 戸パネル閉じ時のキャッチ機構の動作を示す側面図である。 キャッチ機構の別実施例を示す側面図である。
符号の説明
2 戸パネル
10 定荷重ばねユニット
11 エアーダンパー
23 キャッチ具
24 キャッチ台
25 揺振体
29 導入カム
30 逃げ凹部
31 第1ストッパー
32 第2ストッパー
35 揺振軸
36 ガイド穴
37 ばね
40 緩衝リング
41 ガイド穴
43 第1接当面
44 第2接当面

Claims (4)

  1. 戸パネル2を閉じ端へ向かって移動付勢する駆動源10と、
    ガイドレール1と戸パネル2との間に配置されて、戸パネル2の閉じ方向への移動動作を制動するエアーダンパー11と、
    ガイドレール1と戸パネル2との間に設けられて、エアーダンパー11に係脱するキャッチ機構とを備えており、
    キャッチ機構は、ガイドレール1と戸パネル2とエアーダンパー11とのいずれかひとつに装着されるキャッチ具23と、
    エアーダンパー11と戸パネル2とガイドレール1とのいずれかひとつに装着されるキャッチ台24と、
    キャッチ台24で回動可能に軸支される揺振体25とを含み、
    揺振体25が傾動変位しながらキャッチ具23と係合することで、戸パネル2の閉じ動作をエアーダンパー11で制動し、戸パネル2の開放動作によってエアーダンパー11を制動待機姿勢にリセットできる引戸の自動閉止装置。
  2. キャッチ具23が、揺振体25を傾動操作する導入カム29と、揺振体25との接触を避ける逃げ凹部30とを隣接する状態で備えていて、逃げ凹部30の両端に揺振体25を受け止める第1ストッパー31と、第2ストッパー32とが形成されており、
    揺振体25は、第1ストッパー31で受け止められる第1接当面43と、第2ストッパー32で受け止められる第2接当面44とを備えていて、キャッチ台24に設けた揺振軸35で回動可能に支持されており、
    揺振軸35は、キャッチ台24で上下動可能に支持されて、ばね37で押し上げ付勢されており、
    キャッチ具23と揺振体25とが分離するとき、揺振体25を回動不能に受け止めるストッパー39がキャッチ台24に設けてあるキャッチ機構を備えた請求項1記載の引戸の自動閉止装置。
  3. 導入カム29が緩やかな傾斜面で形成されており、
    揺振体25に設けた第1接当面43および第2接当面44と、各接当面43・44を受け止める第1ストッパー31および第2ストッパー32とが、それぞれ上り傾斜状の傾斜面で形成してある請求項2記載の引戸の自動閉止装置。
  4. 揺振体25を軸支する揺振軸35が、キャッチ台24に設けたガイド穴36・41で上下動自在に案内支持され、キャッチ台24に組み込んだばね37で押し上げ付勢されており、
    揺振軸35に、ガイド穴41に接触して揺振軸35とガイド穴41との衝突を緩衝する緩衝リング40が装着されている請求項2または3記載の引戸の自動閉止装置。
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