JP2007291695A - 間仕切り引戸の緩衝具及びその間仕切り引戸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部屋の間仕切り引戸において、間仕切り引戸を移動範囲の終端部付近で減速させ、間仕切り引戸の移動の終了間際に良好な終了動作とする間仕切り引戸の緩衝具及びその間仕切り引戸装置とすること。
【解決手段】ベース部1の長手方向一端側に揺動自在に作動レバー部2が枢支連結されること。前記ベース部1の長手方向他端側に回動自在且つダンパ6から減衰抵抗力Tを受けるようにして揺動腕部3が回動自在に装着されること。前記作動レバー部2が前記揺動腕部3を回動させるように揺動することによって、前記揺動腕部3はダンパ6からの減衰抵抗力Tを前記作動レバー部2に伝達してなること。
【選択図】図1
【解決手段】ベース部1の長手方向一端側に揺動自在に作動レバー部2が枢支連結されること。前記ベース部1の長手方向他端側に回動自在且つダンパ6から減衰抵抗力Tを受けるようにして揺動腕部3が回動自在に装着されること。前記作動レバー部2が前記揺動腕部3を回動させるように揺動することによって、前記揺動腕部3はダンパ6からの減衰抵抗力Tを前記作動レバー部2に伝達してなること。
【選択図】図1
Description
本発明は、部屋の間仕切り引戸において、間仕切り引戸を移動範囲の終端部付近で減速させ、間仕切り引戸の移動の終了間際に良好な終了動作とすることができる間仕切り引戸の緩衝具及びその間仕切り引戸装置に関する。
従来、下記特許文献1等に見られるような引戸装置が存在している。そして室内を二つに仕切る間仕切り用の引戸が装着されることが多い。この引戸は、その移動動作の開始にも重厚且つ上品であることが要求される。特に、天井の高い部屋での間仕切り引戸は大型となり、引戸自体の重量も極めて大きくなる。
このような大型の間仕切り引戸は、その重量が重いため、引戸が一旦,移動し始めるとその勢いにより、大きな慣性力がかかり、間仕切り引戸の移動終端部に大きな衝撃を有して衝突するように当接するおそれがある。このような状態は、住み心地の品質を低下させることとなり、快適な生活環境に相応しいとはいえないものである。また、前述したような引戸の戸閉側端部における戸閉の衝突状態を防止しようとすると、引戸の戸閉動作を静かに行うことになる。そのために、戸閉における勢いが小さくなり、引戸の戸閉状態が不完全なものになりやすい。このようなことも大型の間仕切り引戸の品質を低下させ、高級感を損なう原因となる。
そのために、引戸の移動動作における緩衝機能を有するものが種々開発されており、特許文献1に開示されている。この特許文献1には、引戸を減速させる機構が開示されている。この特許文献1の技術内容は、レール及び引戸にそれぞれ複雑な機構が組み込まれており、レール及び引戸は最初からその装置が組み込まれたものが工場等で予め装着されていなければならない。よって極めて高価なものとなり、減速装置の後付も極めて困難なものである。
本発明の目的は、特に間仕切り引戸を収納部付近に近接させることで、その引戸を移動収納部に強制的に引き寄せ、その移動終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好な移動動作とし、さらに戸閉装置を小型なものとし、引戸のガイドレールに直接組付け引戸装置に組み込むためのスペースを僅かなものとし、さらに引戸移動時における動作を安定させることを目的する。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、ベース部の長手方向一端側に揺動自在に作動レバー部が枢支連結され、前記ベース部の長手方向他端側に回動自在且つダンパから減衰抵抗力を受けるようにして揺動腕部が回動自在に装着され、前記作動レバー部が前記揺動腕部を回動させるように揺動することによって、前記揺動腕部はダンパからの減衰抵抗力を前記作動レバー部に伝達してなる間仕切り引戸の緩衝具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明は、ベース部と、該ベース部に装着されると共に出入するピストンロッドを備えたダンパと、前記ベース部の長手方向一端側に揺動自在に枢支連結された作動レバー部と、前記作動レバー部の揺動自由端と接触する抵抗片と前記ダンパのピストンロッド先端と当接する受圧片とを備え前記ベース部の長手方向他端側に回動自在に装着される揺動腕部とからなり、前記作動レバー部の揺動自由端は、前記揺動腕部の抵抗片を押圧して回動させるように接触されると共に、前記受圧片は前記抵抗片の回動と共に前記ダンパのピストンロッドに向かって移動してなる間仕切り引戸の緩衝具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明は、前述の構成において、前記ベース部には、前記ダンパのピストンロッドが前記揺動腕部の受圧片に当接する位置となるように、前記ダンパを保持するダンパホルダ部が形成されてなる間仕切り引戸の緩衝具としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明は、前述の構成において、前記揺動腕部の受圧片には段違いとした2つの第1当接面と第2当接面が形成されると共に、前記ベース部には、前記第1当接面と第2当接面に対応して2つのダンパが装着されてなる間仕切り引戸の緩衝具としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明は、前述の構成において、前記ベース部には2つのダンパが装着されると共に前記ピストンロッドの先端位置が前記ベース部の長手方向に対して異なるように設置されてなる間仕切り引戸の緩衝具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明は、ベース部と、該ベース部に装着されると共に出入するピストンロッドを備えたダンパと、前記ベース部の長手方向一端側に揺動自在に枢支連結された作動レバー部と、前記作動レバー部の揺動自由端と接触する抵抗片と前記ダンパのピストンロッド先端と当接する受圧片とを備え前記ベース部の長手方向他端側に回動自在に装着される揺動腕部とからなり、前記作動レバー部の揺動自由端は、前記揺動腕部の抵抗片を押圧して回動させるように接触されると共に、前記受圧片は前記抵抗片の回動と共に前記ダンパのピストンロッドに向かって移動してなる緩衝具と、天井に装着されるガイドレールと、該ガイドレールに沿って走行移動するガイド走行体と、該ガイド走行体に吊着されて前記ガイドレールに沿って移動自在とした間仕切り引戸とからなり、該間仕切り引戸の移動範囲の終端部付近で前記緩衝具の作動レバー部が押圧されるようにして、前記緩衝具がガイドレールに装着されてなる間仕切り引戸装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明は、前述の構成において、前記緩衝具の作動レバー部は、前記ガイド走行体によって押圧されてなる間仕切り引戸装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1及び請求項2の発明によれば、揺動する作動レバー部は、前記揺動腕部を介して前記ダンパから減衰抵抗力が伝達され、前記作動レバー部が揺動動作の際に減衰抵抗力が外部の部材に対して作用することができる。よって、前記作動レバー部には、前記ダンパによる減衰抵抗力が有効に利用されて、前記作動レバー部が間仕切り引戸の移動動作に対する良好なる緩衝及び減速停止の役目をなすものである。
そして、前記間仕切り引戸は、収納時において収納側に近接した位置で、その収納完了間際における間仕切り引戸の速度が適正に減速され、良好な収納移動動作とすることができる。また、本発明における緩衝具は、極めて少ない部材で構成できると共に、全体をコンパクトにまとめることができ、間仕切り引戸装置のガイドレール内への組み込みが行い易いものにすることができる。
特に、請求項2の発明では、揺動腕部は、前記作動レバー部の揺動自由端と接触する抵抗片と、前記ダンパのピストンロッド先端と当接する受圧片とを備えたもので、前記作動レバー部の揺動自由端は、前記揺動腕部の抵抗片を押圧して回動させるように接触されると共に、前記受圧片は前記抵抗片の回動と共に前記ダンパのピストンロッドに向かって移動するようにしたものである。そのために、ピストンロッドのダンパへの出入動作は、前記揺動腕部によって極めて容易に作動レバー部の揺動動作に変換できるものである。
請求項3の発明では、前記ベース部には、前記ダンパのピストンロッドが前記揺動腕部の受圧片に当接する位置となるように、前記ダンパを保持するダンパホルダ部が形成されているので、ダンパの着脱が容易であり、異なる減衰抵抗力を有する複数本のダンパを備えておくことにより、これらのダンパを適宜交換することで、種々の重量を有する間仕切り引戸に対応させることができる。これによって、ダンパホルダ部に所望の減衰抵抗力を有するダンパを装着するのみで、あらゆる重量の間仕切り引戸に好適な緩衝具を設定することができる。
請求項4の発明は、前記揺動腕部の受圧片には段違いとした2つの第1当接面と第2当接面が形成されると共に、前記ベース部には、前記第1当接面と第2当接面に対応する2本のダンパが装着されることにより、2つの減衰抵抗力が時間差を有して作用することになる。これによって、特に重量のある間仕切り引戸が特に大なる勢いを有して移動しているときに、最初に作動するダンパによって間仕切り引戸は減速を開始すると共に、遅れて作動するダンパによってその減速動作が維持され、間仕切り引戸は極めて滑らかに減速しながら停止することができるものである。
請求項5の発明は、前記ベース部には2つのダンパが装着されると共に前記ピストンロッドの先端位置が前記ベース部の長手方向に対して異なるように設置されたものであり、請求項4の効果と同等の効果を有する。また、この請求項5の発明によれば第1当接面と第2当接面とは、段差を形成しなくてもよいものであり、揺動腕部の形状を左右対称形状にでき、極めて簡単な形状とすることができるものである。
請求項6の発明は、前記間仕切り引戸の移動範囲の終端部付近で前記緩衝具の作動レバー部が押圧されるようにして、前記緩衝具がガイドレールに装着されてなる引戸装置としているので、前記緩衝具がガイドレール内部に収納された状態で、間仕切り引戸の緩衝作用ができる。これによって、緩衝具が外部に露出することなく、良好な外観を有する間仕切り引戸装置とすることができる。
請求項7の発明は、緩衝具の作動レバー部は、ガイド走行体によって押圧されることにより、ガイド走行体を緩衝具に対する作動具として兼用することができるので、前記緩衝具の作動レバー部を作動させるための特別な部品を別に用意する必要がなく、極めて少ない部品点数にて間仕切り引戸装置を構成することができるものであり、据付等も極めて簡単にできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明における緩衝具Aは、図1,図2等に示すように、主にベース部1、作動レバー部2、揺動腕部3,ダンパホルダ部4及びダンパ6等から構成される。さらに、前記緩衝具Aにて、間仕切り引戸装置を構成するには、図11,図12等に示すように、ガイドレール7,ガイド走行体8及び間仕切り引戸9が構成要素に加わる。
まず、前記緩衝具Aについて、前記ベース部1は、図1(B),(C)及び図3に示すように、2つの支持枠11,11が適宜の間隔をおいて平行に配置されたものである。その2つ支持枠11,11は、適宜の間隔を維持するために連結部14にて連結固定されるものであり、該連結部14は後述するダンパホルダ部4に形成されている。前記ベース部1の長手方向一方側は、第1枢支連結部12であり、長手方向他方側は第2枢支連結部13である〔図2(A)参照〕。前記連結部14には、緩衝具Aをガイドレール7に固定するための螺子孔15が形成されている〔図2(A)等参照〕。
前記第1枢支連結部12は、後述する作動レバー部2を揺動自在に支持する部位である。また、前記第2枢支連結部13は、後述する揺動腕部3を揺動自在に支持する部位である。前記第1枢支連結部12及び第2枢支連結部13には連結用貫通孔12a及び13aが穿孔されており、後述する作動レバー部2及び揺動腕部3を枢支連結するための枢支ピン51,52が挿通される〔図4(B),(C)参照〕。
次に、作動レバー部2は、前記両支持枠11,11の間に配置され、前記第1枢支連結部12に枢支ピン51によって枢支連結される〔図1(B),(C),図3(A)参照〕。前記作動レバー部2は、前記両支持枠11,11よりも僅かに短く形成されたものであり、両支持枠11,11間に収納されるようにして収まる。前記作動レバー部2は、その長手方向の一端側に連結孔22が形成され、前記ベース部1の第1枢支連結部12に対して前記枢支ピン51の位置を中心とし、前記ベース部1に対してその上下方向に揺動動作を行うものである〔図4(B),(C)参照〕。
前記作動レバー部2は、通常(非作動時)は、その一部が前記ベース部1の支持枠11,11から外部に突出した状態となっている〔図1(A),図3(A),図4(A)参照〕。そして、前記作動レバー部2は、ベース部1の両支持枠11,11からの突出部分に後述するガイド走行体8が走行しながら、図5に示すように、走行本体部81が当接且つ押圧しながら摺動して、前記作動レバー部2を前記両支持枠11,11内に収納するようにして、押圧作動する(図6参照)。
前記作動レバー部2において、その押圧される面は、被押圧面21と称する部位である。該被押圧面21は、平坦面状に形成され、前記ガイド走行体8の走行本体部81が滑らかに摺動しながら且つ押圧し易いように形成されている(図5,図6等参照)。さらに、前記被押圧面21は、緩傾斜領域21aと水平領域21bとが存在する。前記緩傾斜領域21aは、枢支連結側に位置しており、前記水平領域21bは、揺動自由端側寄りに位置している〔図4(B),(C)参照〕。
前記緩傾斜領域21aは、前記水平領域21bに対して極めて微小角度で傾斜している。そして緩傾斜領域21aは外方に膨らむようにして弧状面として形成されたり、平坦な傾斜面として形成される。この緩傾斜領域21aと水平領域21bとが存在することによって、前記作動レバー部2が揺動中心部側から揺動自由端側に向かって押圧されてゆくときに、前記支持枠11,11内に収納される方向とは反対方向に生じる抵抗力は、微妙に変化させることができ、後述する間仕切り引戸9の減速停止を良好に行うことができる。前記作動レバー部2の長手方向の他端側は、押圧先端部23となっており、後述する揺動腕部3を揺動させる役目をなすものである。
次に、揺動腕部3は、前記ベース部1の第2枢支連結部13に枢支連結される。前記揺動腕部3は、図1,図2(C),図4(A)等に示すように、抵抗片31と、受圧片32と、連結孔33とから構成される。前記抵抗片31は、図4(B),(C)に示すように、前記作動レバー部2が揺動動作を行うことにより、前記押圧先端部23によって、押圧される部位である。前記抵抗片31と受圧片32は、平面的に見て、略「T」字形状をなしている〔図1(B),(C)参照〕。
また、前記受圧片32は、図1(A),図4(B),(C)等に示すように、前記抵抗片31と共に揺動し、後述するダンパ6のピストンロッド61の先端部に当接する。前記抵抗片31と受圧片32とは、図2(C)に示すように、適宜の角度を有しており、その角度は、直角又は直角に近い鋭角となっている。前記揺動腕部3は、連結孔33箇所が前記ベース部1の第2枢支連結部13に、前記枢支ピン52によって枢支連結される。
次に、ダンパホルダ部4は、後述するダンパ6のシリンダ62を収納するダンパ収納部41が形成されている。前記ダンパホルダ部4は、図1(A),(B),図3(A),(B),図4(A)に示すように、略直方体状に形成された部位であり、前述したように前記ベース部1の両支持枠11,11を適宜の間隔を有して固定させる役目もなしている。前記ダンパ収納部41は、図3(B)に示すように、2つ形成され、2本のダンパ6が収納されるものである。また、ダンパ収納部41が1つのみ形成されることもある(図8参照)。
前記ダンパホルダ部4に2本のダンパ6,6が収納されるタイプでは、収納装着された2本のダンパ6,6の間に前記作動レバー部2が位置するように構成されている〔図1(B),(C),(D)参照〕。また、前記揺動腕部3の抵抗片31も前記2本のダンパ6,6間に位置するように配置される〔図1(B)参照〕。そして、前記揺動腕部3の受圧片32は、前記抵抗片31の両側にて前記2つのダンパ6,6のピストンロッド61,61と当接することになる〔図1(B),(C)参照〕。
前記ダンパホルダ部4には、前述した連結部14によって、前記両支持枠11,11が連結される構造となっている。さらに、前記連結部14は、前記作動レバー部2の揺動範囲を規制する揺動規制部としての役目をなす。該連結部14によって、前記作動レバー部2がだれることを防止したり、下がりすぎることを防止し、適正な状態に設定することができる。
また、前記作動レバー部2と前記揺動腕部3とが長孔24とピン34によって連結される構造とする実施形態も存在する(図10参照)。前記長孔24は、前記作動レバー部2の揺動自由端側に形成されている。そして、前記ピン34は前記揺動腕部3の抵抗片31の揺動自由端側に形成され、前記長孔24にピン34が遊挿且つ摺動自在なる構造となっている。そして、前記作動レバー部2の非作動時には、前記長孔24と前記揺動腕部3のピン34とが相互に支持しあい、前記作動レバー部2の垂れ下がりを防止している。この場合には前記連結部14は、揺動規制部の役目はないものである。よって連結部14は、前記支持枠11,11上に装着される(図10参照)。
次に、ダンパ6は、図2(D),図3(C)に示すように、ピストンロッド61とシリンダ62とから構成される。該シリンダ62内には、スプリングや粘性を有する流体が充填されている。その流体は、具体的にはオイルやグリース等である。そして、スプリングや流体がピストンロッド61のシリンダ62内への引き込み動作における減衰抵抗力Tを発生し、衝撃を減衰しつつ吸収する。前記ダンパ6のシリンダ62は、前記ダンパホルダ部4のダンパ収納部41に収納されるようになっている。そして、シリンダ62に形成されたフランジ62aによって、前記ダンパ収納部41に対して安定した状態で装着されるようになっている。
ガイドレール7は、図11に示すように、2本のレール部71が形成され、両レール部71間にはガイド用開口72が形成されている。前記ガイドレール7内に、前記緩衝具Aが装着可能な構成となっている。具体的には、図11(C)に示すように、ジョイント部材100によって緩衝具Aが固定される。前記ジョイント部材100は、固定板101と固定ボルト102とからなり、前記固定板101が両レール部71間のガイド用開口72に配置され前記固定ボルト102が前記緩衝具Aのダンパホルダ部4箇所に固着されるものである。このとき、前記固定ボルト102は、前記螺子孔15を利用して螺合固着されてもよい。
前記ガイド走行体8は、図11(A),(B)に示すように、前記ガイドレール7に対応するものとして、ハングローラタイプで、走行本体部81と複数のローラ部82,82,…とから構成されている。その走行本体部81は、間仕切り引戸9に対する上下方向に位置を調整する役目をなす支持軸部83が具備されている。前記走行本体部81は、前記緩衝具Aの作動レバー部2を押圧することによって、該作動レバー部2から前記ダンパ6による減衰抵抗力Tを受け、この減衰抵抗力Tによって、ガイド走行体8の速度を徐々に減速させるものである。
前記緩衝具Aは、前記ガイドレール7の長手方向の終端部で且つ内部上端側に装着される〔図11(C)参照〕。このとき、前記緩衝具Aの作動レバー部2の被押圧面21は、下方側に面している(図6及び図11参照)。さらに、前記第1枢支連結部12、すなわち作動レバー部2の枢支連結側が前記ガイドレール7の長手方向の中心側に面している〔図11(A)参照〕。そして、前記ガイド走行体8がガイドレール7の終端側に移動するときに、ガイド走行体8の走行本体部81が、前記作動レバー部2の被押圧面21に第1枢支連結部12側から接触するように設置されるものである〔図6(A)乃至(D)参照〕。
前記ガイド走行体8には、前記間仕切り引戸9が吊設されており、該間仕切り引戸9を前記ガイドレール7の終端側に移動させると、その間仕切り引戸9に勢いがついて、前記ガイド走行体8は、前記ガイドレール7終端側に向かって移動する。そして、前記ガイド走行体8の走行本体部81が、前記作動レバー部2の被押圧面21に接触し、前記被押圧面21を押圧しつつ、ガイド走行体8は移動することになる。すなわち、間仕切り引戸9の戸閉め動作において、減速が開始されるのは、前記ガイド走行体8の走行本体部81が前記作動レバー部2の被押圧面21に接触した状態からである〔図6(A)参照〕。
前記作動レバー部2の被押圧面21が前記ガイド走行体8の走行本体部81によって押圧されることにより、前記第1枢支連結部12を揺動中心として前記作動レバー部2が揺動して徐々に上方に移動してゆく〔図5(B),図6(B)乃至(C)参照〕。そして、前記作動レバー部2の押圧先端部23が揺動腕部3の抵抗片31を押圧して、前記揺動腕部3は、第2枢支連結部13箇所で揺動する。
この揺動腕部3の揺動により、該揺動腕部3の受圧片32がダンパ6のピストンロッド61に当接し、ダンパ6の減衰抵抗力Tを受けることになる〔図5(B),図6(D)参照〕。このように、ガイド走行体8の走行本体部81が作動レバー部2に当接してから、摺動移動する過程において、前記ダンパ6が発生する減衰抵抗力Tが前記作動レバー部2に伝達され、前記ガイド走行体8の移動と共に間仕切り引戸9の移動速度を徐々に減速させつつ、停止させることができる。〔図6(A)乃至(D)参照〕
前記揺動腕部3の受圧片32は、図1(B),(C),図4(A)等に示すように、段違いとした2つの第1当接面32a及び第2当接面32bが形成されることもある。そして、前記揺動腕部3が揺動するときに、その第1当接面32aは、第2当接面32bよりも先に、ダンパ6のピストンロッド61に当接することになる。すなわち、ダンパ6による減衰抵抗力Tが2段動作にて効くようにしたものである。
図7(A)乃至(C)は、前記作動レバー部2の初期段階の作動によって、前記揺動腕部3が揺動して、第1当接面32aが前記ダンパ6による減衰抵抗力Tを受ける状態が示されたものである。図7(D)乃至(F)は、さらに前記作動レバー部2が作動することによって、前記揺動腕部3が揺動して、前記第1当接面32aよりも時間的に遅れて、前記第2当接面32bが前記ダンパ6のピストンロッド61と当接し、前記第1当接面32aと共に前記ダンパ6による減衰抵抗力Tを受ける状態が示されたものである。
また、前記揺動腕部3側に第1当接面32a及び第2当接面32bが形成されずに、図9に示すように、ダンパホルダ部4側で前記2本のダンパ6のピストンロッド61先端に段差が生じるように、2つのダンパ収納部41の位置を前後にずらして装着することができるようにする実施形態も存在する。この場合では、前記ダンパホルダ部4の2個のダンパ収納部41,41の装着位置が段差状に形成されている。
図12(A)乃至(D)は、前記緩衝具Aが前記ガイドレール7の内部ではなく、外部に装着される間仕切り用引戸装置の実施形態である。この実施形態では、前記緩衝具Aはガイドレール7と共に、天井に直接固着されたり〔図12(B)参照〕、前記緩衝具Aの外側面に固着される。
そして、前記間仕切り引戸9には、作動板91が装着され、該作動板91によって、前記緩衝具Aの作動レバー部2の被押圧面21を押圧することができるようになっている〔図12(C)参照〕。この実施形態によれば、本発明における緩衝具Aの後付が可能となり、据付当初、減速機構が装着されていない、間仕切り用引戸装置に対して、減速緩衝機構を極めて簡単に装着することができる。
1…ベース部、2…作動レバー部、3…揺動腕部、31…抵抗片、32…受圧片、
32a…第1当接面、32b…第2当接面、4…ダンパホルダ部、6…ダンパ、
61…ピストンロッド、7…ガイドレール、8…ガイド走行体、9…間仕切り引戸。
32a…第1当接面、32b…第2当接面、4…ダンパホルダ部、6…ダンパ、
61…ピストンロッド、7…ガイドレール、8…ガイド走行体、9…間仕切り引戸。
Claims (7)
- ベース部の長手方向一端側に揺動自在に作動レバー部が枢支連結され、前記ベース部の長手方向他端側に回動自在且つダンパから減衰抵抗力を受けるようにして揺動腕部が回動自在に装着され、前記作動レバー部が前記揺動腕部を回動させるように揺動することによって、前記揺動腕部はダンパからの減衰抵抗力を前記作動レバー部に伝達してなることを特徴とする間仕切り引戸の緩衝具。
- ベース部と、該ベース部に装着されると共に出入するピストンロッドを備えたダンパと、前記ベース部の長手方向一端側に揺動自在に枢支連結された作動レバー部と、前記作動レバー部の揺動自由端と接触する抵抗片と前記ダンパのピストンロッド先端と当接する受圧片とを備え前記ベース部の長手方向他端側に回動自在に装着される揺動腕部とからなり、前記作動レバー部の揺動自由端は、前記揺動腕部の抵抗片を押圧して回動させるように接触されると共に、前記受圧片は前記抵抗片の回動と共に前記ダンパのピストンロッドに向かって移動してなることを特徴とする間仕切り引戸の緩衝具。
- 請求項1において、前記ベース部には、前記ダンパのピストンロッドが前記揺動腕部の受圧片に当接する位置となるように、前記ダンパを保持するダンパホルダ部が形成されてなることを特徴とする間仕切り引戸の緩衝具。
- 請求項1,2又は3において、前記揺動腕部の受圧片には段違いとした2つの第1当接面と第2当接面が形成されると共に、前記ベース部には、前記第1当接面と第2当接面に対応して2つのダンパが装着されてなることを特徴とする間仕切り引戸の緩衝具。
- 請求項1,2又は3において、前記ベース部には2つのダンパが装着されると共に前記ピストンロッドの先端位置が前記ベース部の長手方向に対して異なるように設置されてなることを特徴とする間仕切り引戸の緩衝具。
- ベース部と、該ベース部に装着されると共に出入するピストンロッドを備えたダンパと、前記ベース部の長手方向一端側に揺動自在に枢支連結された作動レバー部と、前記作動レバー部の揺動自由端と接触する抵抗片と前記ダンパのピストンロッド先端と当接する受圧片とを備え前記ベース部の長手方向他端側に回動自在に装着される揺動腕部とからなり、前記作動レバー部の揺動自由端は、前記揺動腕部の抵抗片を押圧して回動させるように接触されると共に、前記受圧片は前記抵抗片の回動と共に前記ダンパのピストンロッドに向かって移動してなる緩衝具と、天井に装着されるガイドレールと、該ガイドレールに沿って走行移動するガイド走行体と、該ガイド走行体に吊着されて前記ガイドレールに沿って移動自在とした間仕切り引戸とからなり、該間仕切り引戸の移動範囲の終端部付近で前記緩衝具の作動レバー部が押圧されるようにして、前記緩衝具がガイドレールに装着されてなることを特徴とする間仕切り引戸装置。
- 請求項6において、前記緩衝具の作動レバー部は、前記ガイド走行体によって押圧されてなることを特徴とする間仕切り引戸装置。
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