JP2005315112A - 流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧側のブッシュにおける摺動抵抗を低減することである。
【解決手段】低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)およびブッシュ孔(43)との各摺動面には、該摺動部に背圧室(42)の高圧冷媒を導く縦溝部(52,54)と横溝部(53,55)とが形成されている。縦溝部(52,54)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞され、ブレード(26)の長手方向に延びている。横溝部(53,55)は、縦溝部(52,54)に連続し、ブレード(26)の幅方向に延びている。これにより、低圧側ブッシュ(46)における摺動部に高圧冷媒が滞留し、圧縮室(25b)や背圧室(42)の圧力により上記摺動部に作用する荷重が高圧冷媒の圧力でもって相殺されるので、摺動抵抗が低減される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、揺動ピストン型の流体機械に関し、特に、揺動ブッシュにおける摺動抵抗の低減対策に係るものである。
従来より、流体機械は、例えば冷凍装置などに設けられて冷媒回路の冷媒を圧縮する圧縮機や、冷媒を膨張させる膨張機として用いられている。例えば、この種の圧縮機としては、ブレードとピストンとが一体に形成された、いわゆる揺動ピストン型の圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記圧縮機は、例えば高圧の冷媒で満たされているドーム型のケーシングを備え、該ケーシング内に圧縮機構と該圧縮機構を駆動する電動機とが収納されている。上記圧縮機構は、シリンダと、該シリンダのシリンダ室に内接しながら公転運動するピストンとを備えている。このピストンは、シリンダ室を吸入室(低圧室)と圧縮室(高圧室)とに仕切るブレードが一体形成されている。
一方、上記シリンダ(101)には、図11に示すように、ピストン(102)の旋回運動に伴ってブレード(103)が進退して挿入されるブレード溝(104)が形成されている。このブレード溝(104)には、ブレード(103)の両側面に接する高圧側ブッシュ(107)および低圧側ブッシュ(108)が揺動自在に収納されるブッシュ孔(106)が形成されている。また、上記ブレード溝(104)には、ブレード(103)の進退時に該ブレード(103)の先端を収容するための背圧室(105)が形成されている。つまり、この背圧室(105)とシリンダ(101)内の高圧室および低圧室とは、高圧側ブッシュ(107)、ブレード(103)および低圧側ブッシュ(108)によって遮断されている。そして、上記圧縮機では、吸入室に吸い込まれた冷媒が圧縮室で圧縮され、高圧となってケーシング内へ吐出される。
特開平11−93874号公報
しかしながら、上述した従来の揺動ピストン型の圧縮機では、低圧側ブッシュとブレードとの摺動抵抗、また低圧側ブッシュとブッシュ孔の内面との摺動抵抗が高圧側ブッシュにおける摺動抵抗より大きくなり、低圧側ブッシュにおいて機械損失が増大したり、摺動部で摩耗や焼き付きが発生するという問題があった。
ここで、低圧側ブッシュおよび高圧側ブッシュにおける摺動抵抗について図11を参照しながら説明する。上記低圧側ブッシュは、ブレードを通じて、シリンダ室の高圧室と低圧室との圧力差による荷重F1を受ける。一方、上記背圧室は、ケーシング内と連通して高圧の冷媒で満たされており、圧力が圧縮機構の吐出圧とほぼ同じである。したがって、上記低圧側ブッシュは背圧室と低圧室との圧力差による荷重F2を受け、上記高圧側ブッシュは背圧室と高圧室との圧力差による荷重F3を受ける。この低圧側の荷重F2は、高圧側の荷重F3よりも高圧室と低圧室との圧力差の分だけ大きい。
上記低圧側ブッシュは、荷重F1を受けることにより、ブレードとの摺動抵抗が高圧側ブッシュのそれより大きくなる(P1部参照)。また、上記低圧側ブッシュは、荷重F1と荷重F2の合力を受けることにより、ブッシュ孔の内面との摺動抵抗が高圧側ブッシュのそれより大きくなる(P2部参照)。したがって、上記低圧側ブッシュにおける摺動部では、高圧側ブッシュにおける摺動部に比べて摺動抵抗による機械損失の増大、摩耗や焼き付きが発生し易くなる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ピストンがブッシュを介して揺動する圧縮機などの流体機械において、低圧側のブッシュにおける摺動抵抗を低減し、摺動部での機械損失の増大および摩耗や焼き付きを防止することである。
具体的に、第1の発明は、シリンダ室(25)を有するシリンダ(21)と、上記シリンダ室(25)に収納されたロータリピストン(24)と、該ロータリピストン(24)に一体形成され、シリンダ(21)のブレード溝(41)に進退自在に挿入されてシリンダ室(25)を高圧側と低圧側とに仕切るブレード(26)と、上記ブレード溝(41)に形成されたブッシュ孔(43)に揺動自在に収納されてブレード(26)の側面に接する高圧側ブッシュ(45)および低圧側ブッシュ(46)とを備えた流体機械を前提としている。そして、上記ブレード溝(41)におけるブレード(26)の背面側には、高圧流体が流入する背圧室(42)が形成されている。一方、上記低圧側ブッシュ(46)とブレード(26)との間に上記背圧室(42)の高圧流体を導くブレード(26)側の導入手段(51)が設けられている。
上記の発明では、例えば流体機械が冷凍サイクルを行う冷媒回路に設けられる圧縮機である場合、ロータリピストン(24)の公転運動に伴って冷媒回路の冷媒がシリンダ室(25)の低圧側(吸入室)に吸入され、シリンダ室(25)の高圧側(圧縮室)で圧縮されて吐出される。その際、ロータリピストン(24)のブレード(26)が高圧側ブッシュ(45)と低圧側ブッシュ(46)との間を摺動すると共に、各ブッシュ(45,46)がブッシュ孔(43)の側面に対して摺動する。一方、上記背圧室(42)は、例えばシリンダ室(25)の高圧側からケーシング内に吐出された高圧冷媒で満たされることにより高圧状態となる。
ここで、低圧側ブッシュ(46)には、シリンダ室(25)における高圧側と低圧側との圧力差による荷重がブレード(26)を介して作用する。ところが、上記ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との間には、ブレード(26)側の導入手段(51)によって背圧室(42)の高圧流体である冷媒が導入されるので、その高圧冷媒により低圧側ブッシュ(46)からブレード(26)へ向かって作用する荷重が生じる。つまり、上記ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面に上記高圧側と低圧側との圧力差による荷重に対向する荷重が生じる。これにより、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面に作用する荷重がほぼ相殺され、その摺動面における摺動抵抗が低減される。
また、第2の発明は、シリンダ室(25)を有するシリンダ(21)と、上記シリンダ室(25)に収納されたロータリピストン(24)と、該ロータリピストン(24)に一体形成され、シリンダ(21)のブレード溝(41)に進退自在に挿入されてシリンダ室(25)を高圧側と低圧側とに仕切るブレード(26)と、上記ブレード溝(41)に形成されたブッシュ孔(43)に揺動自在に収納されてブレード(26)の側面に接する高圧側ブッシュ(45)および低圧側ブッシュ(46)とを備えた流体機械を前提としている。そして、上記ブレード溝(41)におけるブレード(26)の背面側には、高圧流体が流入する背圧室(42)が形成されている。一方、上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に上記背圧室(42)の高圧流体を導くシリンダ(21)側の導入手段(51)が設けられている。
上記の発明では、例えば流体機械が冷凍サイクルを行う冷媒回路に設けられる圧縮機である場合、ロータリピストン(24)の公転運動に伴って冷媒回路の冷媒がシリンダ室(25)の低圧側(吸入室)に吸入され、シリンダ室(25)の高圧側(圧縮室)で圧縮されて再び冷媒回路に吐出される。その際、ロータリピストン(24)のブレード(26)が高圧側ブッシュ(45)と低圧側ブッシュ(46)との間を摺動すると共に、各ブッシュ(45,46)がブッシュ孔(43)の側面に対して摺動する。一方、上記背圧室(42)は、例えばシリンダ室(25)の高圧側からケーシング内に吐出された高圧冷媒で満たされることにより高圧状態となる。
ここで、低圧側ブッシュ(46)には、シリンダ室(25)における高圧側と低圧側との圧力差による荷重がブレード(26)を介して作用する。また、上記低圧側ブッシュ(46)には、背圧室(42)の圧力とシリンダ室(25)における低圧側との圧力差による荷重が背圧室(42)側から作用する。したがって、上記低圧側ブッシュ(46)が摺動するブッシュ孔(43)の側面には、ブレード(26)からの荷重と背圧室(42)からの荷重の合力が作用する。ところが、上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間には、シリンダ(21)側の導入手段(51)によって背圧室(42)の高圧流体である冷媒が導入されるので、その高圧冷媒によりシリンダ(21)から低圧側ブッシュ(46)へ向かって作用する荷重が生じる。つまり、上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に上記ブッシュ孔(43)の側面に作用する合力に対向する荷重が生じる。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する荷重がほぼ相殺され、その摺動面における摺動抵抗が低減される。なお、上記高圧側ブッシュ(45)には、背圧室(42)とシリンダ室(25)の高圧側との圧力差が低圧側ブッシュ(46)における圧力差に比べて小さいため、低圧側ブッシュ(46)に作用する荷重よりも極めて小さい荷重しか作用しない。
また、第3の発明は、上記第1の発明において、上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に上記背圧室(42)の高圧流体を導くシリンダ(21)側の導入手段(51)が設けられている。
上記の発明では、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との間、および、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間の双方に背圧室(42)の高圧流体が導入される。したがって、上記低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)およびブッシュ孔(43)との双方の摺動面に作用する荷重がほぼ相殺されるので、低圧側ブッシュ(46)における摺動抵抗が一層低減される。
また、第4の発明は、上記第1〜3の何れか1の発明において、上記導入手段が、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)に連通して該背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成されている。
上記の発明では、低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)との摺動面である平面に、また低圧側ブッシュ(46)におけるブッシュ孔(43)との摺動面である円弧面に導入溝(51)が形成されている。そして、高圧流体が背圧室(42)から導入溝(51)へ流入することにより、低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)およびブッシュ孔(43)との摺動面に高圧流体が導入される。
また、第5の発明は、上記第1または3の発明において、上記ブレード(26)側の導入手段が、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成されている。そして、該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52)を備えている。
上記の発明では、低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)との摺動面である平面に1つまたは複数の縦溝部(52)が形成されている。そして、上記背圧室(42)の高圧流体は、縦溝部(52)に流入し、ブレード(26)の長手方向に流れる。ここで、縦溝部(52)の他端は閉塞されているため、流入した高圧流体がシリンダ室(25)の低圧側へ流出することなく、縦溝部(52)内に確実に滞留する。これにより、高圧流体がブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面における少なくともブレード(26)の長手方向に亘って介在することになり、低圧側ブッシュ(46)からブレード(26)へ向かって作用する荷重が確実に生じる。
また、第6の発明は、上記第2または3の発明において、上記シリンダ(21)側の導入手段が、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成されている。そして、該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(54)を備えている。
上記の発明では、低圧側ブッシュ(46)におけるブッシュ孔(43)との摺動面である円弧面に1つまたは複数の縦溝部(54)が形成されている。そして、上記背圧室(42)の高圧流体は、縦溝部(52)に流入し、ブレード(26)の長手方向に流れる。ここで、縦溝部(52)の他端は閉塞されているため、流入した高圧流体がシリンダ室(25)の低圧側へ流出することなく、縦溝部(52)内に確実に滞留する。これにより、高圧流体が低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面における少なくともブレード(26)の長手方向に亘って介在することになり、シリンダ(21)から低圧側ブッシュ(46)へ向かって作用する荷重が確実に生じる。
また、第7の発明は、上記第1または3の発明において、上記ブレード(26)側の導入手段が、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成されている。そして、該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52)と、該縦溝部(52)に連続し且つ直交してブレード(26)の幅方向に延びる横溝部(53)とを備えている。
上記の発明では、低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)との摺動面である平面に1つまたは複数の縦溝部(52)および横溝部(53)が形成されている。そして、上記背圧室(42)の高圧流体は、縦溝部(52)に流入し、ブレード(26)の長手方向に流れると共に横溝部(53)に流入してブレード(26)の幅方向に流れる。ここで、縦溝部(52)の他端は閉塞されているため、流入した高圧流体がシリンダ室(25)の低圧側へ流出することなく、縦溝部(52)内および横溝部(53)内に確実に滞留する。これにより、高圧流体がブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面の全体に亘って介在することになり、低圧側ブッシュ(46)からブレード(26)へ向かって作用する荷重が一層確実に生じる。
また、第8の発明は、上記第2または3の発明において、上記シリンダ(21)側の導入手段が、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成されている。そして、該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(54)と、該縦溝部(54)に連続し且つ直交してブレード(26)の幅方向に延びる横溝部(55)とを備えている。
上記の発明では、低圧側ブッシュ(46)におけるブッシュ孔(43)との摺動面である円弧面に1つまたは複数の縦溝部(54)および横溝部(55)が形成されている。そして、上記背圧室(42)の高圧流体は、縦溝部(54)に流入し、ブレード(26)の長手方向に流れると共に横溝部(55)に流入してブレード(26)の幅方向に流れる。ここで、縦溝部(54)の他端は閉塞されているため、流入した高圧流体がシリンダ室(25)の低圧側へ流出することなく、縦溝部(54)内および横溝部(55)内に確実に滞留する。これにより、高圧流体が低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面の全体に亘って介在することになり、シリンダ(21)から低圧側ブッシュ(46)へ向かって作用する荷重が一層確実に生じる。
また、第9の発明は、上記第6または8の発明において、上記低圧側ブッシュ(46)および高圧側ブッシュ(45)の揺動中心Rを通り、且つ、ブレード溝(41)の中心線Yに直交する線を基準線Xとした場合、上記シリンダ(21)側の導入溝(51)における縦溝部(54)の閉塞端が、低圧側ブッシュ(46)が揺動する全範囲に亘って、上記基準線Xよりシリンダ室(25)側に位置するように形成されている。
上記の発明では、図6に示すように、上記低圧側ブッシュ(46)が最も右回りに揺動した状態、つまりロータリピストン(24)が下死点の状態から右回りに90度公転した状態において、シリンダ(21)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)が基準線Xよりもシリンダ室(25)側に位置している。一方、図7に示すように、上記低圧側ブッシュ(46)が最も左回りに揺動した状態、つまりロータリピストン(24)が下死点の状態から右回りに270度公転した状態においても、シリンダ(21)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)が基準線Xよりシリンダ室(25)側に位置している。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面において、常に基準線Xよりシリンダ室(25)側に部分に高圧流体を滞留させることができる。したがって、上記ブッシュ孔(43)の側面のうち、他の部分より大きい荷重が作用する基準線Xよりシリンダ室(25)側の部分において、確実に高圧流体による荷重が生じる。この結果、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動抵抗が確実に低減される。
また、第10の発明は、上記第4〜9の何れか1の発明において、上記シリンダ(21)、ロータリピストン(24)およびブレード(26)がシリンダ室(25)で流体を圧縮する圧縮機構(20)を構成している。
上記の発明では、圧縮機構(20)を備えた圧縮機において、低圧側ブッシュ(46)での摺動抵抗が低減される。
また、第11の発明は、上記第4〜10の何れか1の発明において、扱われる流体が二酸化炭素である。
上記の発明では、例えば流体機械が圧縮機の場合、二酸化炭素を超臨界状態まで圧縮するので、背圧室(42)の圧力がより高圧となり、またシリンダ室(25)における高圧側と低圧側との圧力差がより大きくなるが、低圧側ブッシュ(46)における摺動面に作用する荷重が確実に緩和されて摺動抵抗が確実に低減される。
したがって、第1の発明によれば、低圧側ブッシュ(46)とブレード(26)との間に背圧室(42)の高圧流体を導くブレード(26)側の導入手段(51)を設けるようにしたので、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面において高圧流体による低圧側ブッシュ(46)からブレード(26)へ向かって作用する荷重を生じさせることができる。この荷重により、シリンダ室(25)における高圧側と低圧側との圧力差によってブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面に作用する荷重をほぼ相殺させることができる。したがって、その摺動面における摺動抵抗を低減することができ、その摺動部での機械損失の増大や、摩耗および焼き付きを抑制することができる。この結果、機器の性能および信頼性を向上させることができる。
また、第2の発明によれば、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に背圧室(42)の高圧流体を導くシリンダ(21)側の導入手段(51)を設けるようにしたので、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面において高圧流体による低圧側シリンダ(21)から低圧側ブッシュ(46)へ向かって作用する荷重を生じさせることができる。この荷重により、シリンダ室(25)における高圧側と低圧側との圧力差によって、また低圧側と背圧室(42)との圧力差によって低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する荷重をほぼ相殺させることができる。したがって、その摺動面における摺動抵抗を低減することができ、その摺動部での機械損失の増大や、摩耗および焼き付きを抑制することができる。この結果、機器の性能および信頼性を向上させることができる。
また、第3の発明によれば、低圧側ブッシュ(46)とブレード(26)、および低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との両方の間に背圧室(42)の高圧流体を導くようにしたので、低圧側ブッシュ(46)における摺動抵抗を一層低減できる。したがって、低圧側ブッシュ(46)における摺動部での機械損失の増大や、摩耗および焼き付きを一層抑制することができ、機器の性能および信頼性を確実に向上させることができる。
また、第4の発明によれば、導入手段を背圧室(42)に連通する導入溝(51)で構成するようにしたため、背圧室(42)の高圧流体を低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)またはブッシュ孔(43)の側面との間に確実に流入させることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)における摺動抵抗を確実に低減することができる。
また、導入溝(51)を低圧側ブッシュ(46)に形成するようにしたので、例えばブッシュ孔(43)の側面に形成する場合よりも溝加工が容易である。
また、第5または6の発明によれば、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、ブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52,54)を低圧側ブッシュ(46)に形成するようにしたので、背圧室(42)の高圧流体を低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)またはブッシュ孔(43)との摺動面に確実に流入させて滞留させることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)における摺動面に作用する荷重を確実に相殺させることができる。
また、第7または8の発明によれば、導入溝(51)をブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52,54)とブレード(26)の幅方向に延びる横溝部(53,55)とにより構成するようにしたので、低圧側ブッシュ(46)における摺動面のほぼ全体に亘って高圧流体を滞留させることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)における摺動面に作用する荷重を一層確実に相殺させることができる。
特に、第9の発明によれば、円弧面(46b)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)をブッシュ孔(43)の側面において常に背圧室(42)側よりもシリンダ室(25)側の方に位置させるようにしたので、ブッシュ孔(43)の側面のうち大きめの荷重が作用する部分に確実に高圧冷媒を滞留させることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する荷重を確実に相殺させることができる。
また、第10の発明によれば、いわゆる揺動ピストン型の圧縮機において、低圧側ブッシュ(46)における摺動部での機械損失の増大や、摩耗および焼き付きを抑制することができる。
また、第11の発明によれば、流体に二酸化炭素を用いたので、高圧流体がより高圧となって低圧側ブッシュ(46)における摺動面に作用する荷重が大きくなるが、その荷重を確実に相殺させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本実施形態1の流体機械は、図1および図2に示すように、いわゆる揺動ピストン型のロータリー圧縮機(1)で構成されている(以下、単に「圧縮機」という)。この圧縮機(1)は、ドーム型のケーシング(10)内に、圧縮機構(20)と該圧縮機構(20)を駆動する電動機(30)とが収納され、全密閉型に構成されている。また、この圧縮機(1)は、電動機(30)がインバータ制御されて容量が段階的または連続的に可変となる可変容量型の圧縮機に構成されている。そして、この圧縮機(1)は、電動機(30)によって圧縮機構(20)を駆動することにより、例えば、冷媒である二酸化炭素を吸入、圧縮した後に吐出して冷媒回路内で循環させるものである。
上記ケーシング(10)の下部には、吸入管(14)が設けられ、上部には、吐出管(15)が設けられている。
上記圧縮機構(20)は、シリンダ(21)と、フロントヘッド(22)と、リヤヘッド(23)と、ロータリピストン(24)とを備え、シリンダ(21)の上端にフロントヘッド(22)が、下端にリヤヘッド(23)が固定されている。
上記シリンダ(21)は、厚肉の円筒状に形成されている。そして、上記シリンダ(21)の内周面とフロントヘッド(22)の下端面とリヤヘッド(23)の上端面との間には、円柱状のシリンダ室(25)が区画形成されている。このシリンダ室(25)には、公転運動を行うロータリピストン(24)が収納されている。
上記電動機(30)は、ステータ(31)とロータ(32)とを備えている。上記ロータ(32)には、駆動軸(33)が連結されている。この駆動軸(33)は、ケーシング(10)内の中心を通り、且つシリンダ室(25)を上下方向に貫通している。上記フロントヘッド(22)およびリヤヘッド(23)には、駆動軸(33)を支持するための軸受部(22a,23a)がそれぞれ形成されている。
上記駆動軸(33)は、本体部(33b)と、シリンダ室(25)に位置する偏心部(33a)とによって構成されている。この偏心部(33a)は、本体部(33b)よりも大径に形成され、駆動軸(33)の回転中心から所定量偏心している。そして、この偏心部(33a)には、圧縮機構(20)のロータリピストン(24)が装着されている。図2に示すように、このロータリピストン(24)は、円環状に形成され、その外周面がシリンダ(21)の内周面と実質的に一点で接触するように形成されている。そして、このロータリピストン(24)には、外周面の1箇所から径方向外方に突出して延びる長方形板状のブレード(26)が一体形成されている。このブレード(26)は、シリンダ室(25)を低圧側である吸入室(25a)と高圧側である圧縮室(25b)とに仕切っている。
上記シリンダ(21)には、該シリンダ(21)の外周面から内周面へ径方向に貫通し、吸入管(14)と吸入室(25a)とを連通する吸入口(29)が形成されている。上記フロントヘッド(22)には、駆動軸(33)の軸方向に貫通し、圧縮室(25b)とケーシング(10)内の空間とを連通する吐出口(28)が形成されている。また、上記フロントヘッド(22)には、吐出口(28)を開閉する吐出弁(28a)が設けられている。上記圧縮機構(20)では、ロータリピストン(24)の公転運動に伴い、吸入口(29)より冷媒が吸入室(25a)に吸入される一方、圧縮室(53)で圧縮された高圧冷媒が吐出口(28)よりケーシング(10)内の空間へ吐出される。このケーシング(10)内の高圧冷媒は吐出管(15)より外部へ流出する。
上記シリンダ(21)には、ブレード(26)が進退自在に挿入されるブレード溝(41)が径方向に沿って形成されている。
上記ブレード溝(41)には、駆動軸(33)の軸方向に貫通する断面が円形状のブッシュ孔(43)が形成されている。このブッシュ孔(43)は、シリンダ(21)の内周面側に形成され、且つ、周方向の一部分がシリンダ室(25)に連通するように形成されている。このブッシュ孔(43)の内部には、断面が略半円形状の一対の高圧側ブッシュ(45)および低圧側ブッシュ(46)が揺動自在に収納されている。この高圧側ブッシュ(45)と低圧側ブッシュ(46)は、ブレード(26)の両側面に接し、該ブレード(26)を摺動可能に支持している。このブレード(26)および各ブッシュ(45,46)は、ロータリピストン(24)の公転に伴い、ブレード(26)が両ブッシュ(45,46)の間を摺動して進退すると共に、該各ブッシュ(45,46)がブレード(26)と一体となってブッシュ孔(43)の側面を摺動しながら揺動するように構成されている。
また、上記ブレード溝(41)には、ブレード(26)の進退時に該ブレード(26)の先端を収容するための背圧室(42)が駆動軸(33)の軸方向に貫通して形成されている。この背圧室(42)は、ブッシュ孔(43)よりもシリンダ(21)の径方向外方に設けられ、且つ、ブッシュ孔(43)に連通するように形成されている。つまり、上記高圧側ブッシュ(45)が背圧室(42)とシリンダ室(25)の圧縮室(25b)とを遮断し、上記低圧側ブッシュ(46)が背圧室(42)とシリンダ室(25)の吸入室(25a)とを遮断している。上記背圧室(42)は、ケーシング(10)内の高圧冷媒で満たされて高圧状態となっている。
図3〜図7に示すように、上記低圧側ブッシュ(46)は、本発明の特徴として、背圧室(42)の高圧流体である高圧冷媒の導入溝(51)が形成されている。なお、図3〜図5においては、上側が背圧室(42)側で、下側がシリンダ室(25)側である。
上記導入溝(51)は、低圧側ブッシュ(46)において、ブレード(26)の側面と摺動する平面(46a)およびブッシュ孔(43)の側面と摺動する円弧面(46b)の双方に形成されている。
図3および図4に示すように、上記平面(46a)側の導入溝(51)は、1つの縦溝部(52)と3つの横溝部(53)とにより構成されている。上記縦溝部(52)は、断面が矩形状に形成され、一端が背圧室(42)に連通する開放端(52a)に形成され且つ他端が閉塞される閉塞端(52b)に形成されている。そして、上記縦溝部(52)は、ブレード(26)の幅方向における中央部を背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる直線状の溝で形成されている。上記3つの横溝部(53)は、断面が矩形状に形成され、縦溝部(52)に連続し且つ直交している。この各横溝部(53)は、互いが等間隔に並列され、ブレード(26)の幅方向における両端に亘って延びる直線状の溝で形成されている。そして、上記3つの横溝部(53)のうち1つは、縦溝部(52)の閉塞端(52b)に連続している。
上記平面(46a)側の導入溝(51)は、背圧室(42)の高圧冷媒が縦溝部(52)の一端から流入し、ブレード(26)の長手方向に流れると共に、その縦溝部(52)から各横溝部(53)に流入してブレード(26)の幅方向に流れるように構成されている。つまり、上記ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との間に高圧流体を確実に滞留させることができる。このように、平面(46a)側の導入溝(51)は、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との間に背圧室(42)の高圧流体を導くブレード(26)側の導入手段を構成している。
図3および図5に示すように、上記円弧面(46b)側の導入溝(51)は、1つの縦溝部(54)と1つの横溝部(55)とにより構成されている。上記縦溝部(54)は、断面が矩形状に形成され、一端が背圧室(42)に連通する開放端(54a)に形成され且つ他端が閉塞される閉塞端(54b)に形成されている。そして、上記縦溝部(54)は、ブレード(26)の幅方向における中央部を背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる曲線状の溝で形成されている。上記横溝部(55)は、断面が略扇状に形成され、縦溝部(54)の閉塞端(54b)に連続し且つ直交している。この横溝部(55)は、ブレード(26)の幅方向に延びる直線状の溝で形成され、両端が閉塞されている。そして、上記横溝部(55)は、縦溝部(54)よりも幅広に形成され、全体がブレード(26)の長手方向における中央部よりもシリンダ室(25)側に配置されている。
上記円弧面(46b)側の導入溝(51)は、背圧室(42)の高圧冷媒が縦溝部(54)の一端から流入し、ブレード(26)の長手方向に流れて横溝部(55)に流入した後ブレード(26)の幅方向に流れるように構成されている。つまり、上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との間に高圧流体を確実に滞留させることができる。このように、円弧面(46b)側の導入溝(51)は、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に背圧室(42)の高圧流体を導くシリンダ(21)側の導入手段を構成している。
また、図6および図7に示すように、低圧側ブッシュ(46)および高圧側ブッシュ(45)の揺動中心Rを通り、且つ、ブレード溝(41)の中心線Yに直交する線を基準線Xとした場合、円弧面(46b)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)は、低圧側ブッシュ(46)が揺動する全範囲に亘って、常に上記基準線Xよりシリンダ室(25)側に位置するように形成されている。
具体的に、上記低圧側ブッシュ(46)が図2の状態(ロータリピストン(24)が下死点の状態)を基準として最も右回りに揺動した状態、つまりロータリピストン(24)が下死点の状態から右回りに90度公転した状態において、円弧面(46b)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)が基準線Xよりもシリンダ室(25)側に位置している(図6参照)。一方、上記低圧側ブッシュ(46)が図2の状態(ロータリピストン(24)が下死点の状態)を基準として最も左回りに揺動した状態、つまりロータリピストン(24)が下死点の状態から右回りに270度公転した状態においても、円弧面(46b)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)が基準線Xよりシリンダ室(25)側に位置している(図7参照)。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面において、常に基準線Xよりシリンダ室(25)側に部分に高圧冷媒を滞留させることができる。
なお、本発明は、平面(46a)側および円弧面(46b)側の縦溝部(52,54)と横溝部(53,55)の個数はこれらに限られるものではない。例えば、上記平面(46a)側の縦溝部(52)を複数設けるようにしてもよいし、また円弧面(46b)側の縦溝部(54)および横溝部(55)を複数設けるようにしてもよい。
−運転動作−
次に、上述した圧縮機(1)の運転動作について説明する。
まず、上記電動機(30)に通電すると、ロータ(32)が回転し、該ロータ(32)の回転が駆動軸(33)を介して圧縮機構(20)のロータリピストン(24)に伝達される。これによって、上記圧縮機構(20)が所定の圧縮動作を行う。
具体的に、図2を参照しながら圧縮機構(20)の圧縮動作について説明する。上記ロータリピストン(24)が電動機(30)の駆動によって図の右回り(時計回り)に回転すると、その回転に伴って吸入室(25a)の容積が拡大し、該吸入室(25a)に低圧の冷媒が吸入口(29)を介して吸入される。この吸入室(25a)への冷媒の吸入は、ロータリピストン(24)がシリンダ室(25)を回転して再び吸入口(29)のすぐ右側でシリンダ(21)とロータリピストン(24)とが接触する状態となるまで続く。
上記のように、ロータリピストン(24)が1回転して冷媒の吸入が終了すると、冷媒が圧縮される圧縮室(25b)が形成される。なお、この圧縮室(25b)の隣には、新たな吸入室(25a)が形成され、該吸入室(25a)への冷媒の吸入が繰り返される。上記圧縮室(25b)の冷媒は、ロータリピストン(24)の回転に伴って圧縮室(25b)の容積が減少することにより、圧縮される。ここで、冷媒はその臨界圧力まで圧縮される。その後、吐出弁(28a)が開いて圧縮室(25b)の高圧冷媒が吐出口(28)からケーシング(10)内に吐出される。
上記圧縮動作において、シリンダ室(25)における圧縮室(25b)と吸入室(25a)との圧力差による荷重がブレード(26)を介して該ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面に作用する。ところが、上記低圧側ブッシュ(46)における平面(46a)側の導入溝(51)に背圧室(42)の高圧冷媒が流入する。これにより、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との間には、ほぼ全体に亘って高圧冷媒が滞留し、低圧側ブッシュ(46)からブレード(26)に向かって作用する荷重、つまり上述したブレード(26)側から作用する荷重に対向する荷重が生じる。したがって、上記ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面に作用する荷重を相殺させることができ、その摺動面における摺動抵抗を低減することができる。
また、上記圧縮動作において、背圧室(42)側から作用する背圧室(42)と吸入室(25a)との圧力差による荷重と、上述したブレード(26)側から作用する荷重との合力が低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する。ところが、上記低圧側ブッシュ(46)における円弧面(46b)側の導入溝(51)に背圧室(42)の高圧冷媒が流入する。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との間には、ほぼ全体に亘って高圧冷媒が滞留し、シリンダ(21)から低圧側ブッシュ(46)に向かって作用する荷重、つまり上記合力に対向する荷重が生じる。したがって、上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する荷重をほぼ相殺させることができ、その摺動面における摺動抵抗を低減することができる。これら低圧側ブッシュ(46)における摺動抵抗の低減により、その摺動面での機械損失の増大や、摩耗および焼き付きを抑制することができる。
ここで、ブッシュ孔(43)の側面のうち基準線Xよりシリンダ室(25)側の部分は、他の部分より大きい荷重が作用する箇所となる。ところが、上記円弧面(46b)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)の位置より高圧冷媒を常に基準線Xよりシリンダ室(25)側に滞留させることができるので、上述した他の部分より大きい荷重が作用する箇所に対応する摺動面において上記合力に対向する荷重を確実に生じさせることができる(図6および図7に示す白抜き矢印を参照)。したがって、確実に摺動抵抗を低減することができる。
また、本実施形態では、冷媒である二酸化炭素が臨界圧力まで圧縮されて高圧となるために低圧側ブッシュ(46)に作用する荷重が大きくなるが、確実に摺動面での作用荷重を相殺させることができる。
−実施形態の効果−
以上説明したように、本実施形態1によれば、低圧側ブッシュ(46)の平面(46a)に背圧室(42)の高圧冷媒を導入する導入溝(51)を設けるようにしたので、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面において高圧冷媒による低圧側ブッシュ(46)側からブレード(26)へ向かって作用する荷重を生じさせることができる。これにより、ブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との摺動面に作用する荷重をほぼ相殺させることができ、その摺動面における摺動抵抗を低減することができる。
また、同様に、上記低圧側ブッシュ(46)の円弧面(46b)に背圧室(42)の高圧冷媒を導入する導入溝(51)を設けるようにしたので、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面において高圧冷媒によるシリンダ(21)側から低圧側ブッシュ(46)へ向かって作用する荷重を生じさせることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する荷重をほぼ相殺させることができ、その摺動面における摺動抵抗を低減することができる。これらのように、低圧側ブッシュ(46)とブレード(26)およびブッシュ孔(43)との双方の摺動面における摺動抵抗を低減できるので、低圧側ブッシュ(46)における摺動部での機械損失の増大や、摩耗および焼き付きを一層抑制することができ、機器の性能および信頼性を確実に向上させることができる。
また、上記各導入溝(51)をブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52,54)とブレード(26)の幅方向に延びる横溝部(53,55)とにより構成するようにしたので、低圧側ブッシュ(46)における摺動面のほぼ全体に亘って高圧冷媒を滞留させることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)への作用荷重に対向させる荷重を確実に生じさせることができる。
また、特に、円弧面(46b)側の縦溝部(54)の閉塞端(54b)をブッシュ孔(43)の側面において常に背圧室(42)側よりもシリンダ室(25)側の方に位置させるようにしたので、ブッシュ孔(43)の側面のうち大きめの荷重が作用する部分に確実に高圧冷媒を滞留させることができる。これにより、低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)との摺動面に作用する荷重を確実に相殺させることができる。
また、冷媒に二酸化炭素を用いたので、二酸化炭素を超臨界状態まで圧縮してより高圧の冷媒となっても、確実に低圧側ブッシュ(46)における摺動面に作用する荷重を相殺させることができる。
また、上記各導入溝(51)を低圧側ブッシュ(46)に形成するようにしたので、例えばブッシュ孔(43)の側面に形成する場合よりも溝加工が容易である。
《発明の実施形態2》
次に、本発明の実施形態2を図面に基づいて説明する。
本実施形態2は、図8〜図10に示すように、上記実施形態1が平面(46a)側および円弧面(46b)側の各導入溝(51)を縦溝部(52,54)と横溝部(53,55)とで構成したのに代えて、縦溝部(52,54)のみで構成するようにしたものである。
具体的に、図8および図9に示すように、上記平面(46a)側の導入溝(51)は、3つの縦溝部(52)により構成されている。この各縦溝部(52)は、断面が矩形状に形成され、一端が背圧室(42)に連通する開放端(52a)に形成され且つ他端が閉塞される閉塞端(52b)に形成されている。そして、この各縦溝部(52)は、互いが等間隔に並列され、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる直線状の溝で形成されている。上記3つのうち真ん中の縦溝部(52)は、ブレード(26)の幅方向における中央部に位置している。上記平面(46a)側の導入溝(51)は、背圧室(42)の高圧冷媒が各縦溝部(52)の一端から流入し、ブレード(26)の長手方向に流れてブレード(26)と低圧側ブッシュ(46)との間に高圧冷媒を確実に滞留させる。
図8および図10に示すように、上記円弧面(46b)側の導入溝(51)も同様に、3つの縦溝部(54)により構成されている。この各縦溝部(54)は、断面が矩形状に形成され、一端が背圧室(42)に連通する開放端(54a)に形成され且つ他端が閉塞される閉塞端(54b)に形成されている。そして、この各縦溝部(54)は、互いが等間隔に並列され、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる曲線状の溝で形成されている。上記3つのうち真ん中の縦溝部(52)は、ブレード(26)の幅方向における中央部に位置している。上記円弧面(46b)側の導入溝(51)は、背圧室(42)の高圧冷媒が各縦溝部(54)の一端から流入し、ブレード(26)の長手方向に流れて低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に高圧冷媒を確実に滞留させる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では、各縦溝部(52,54)の個数を3つとしたが、これに限られるものではない。また、上記各縦溝部(52,54)は、平面(46a)側と円弧面(46b)側とで異なる個数を設けるようにしてもよい。
《その他の実施形態》
本発明は、上記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記各実施形態では、導入溝(51)を低圧側ブッシュ(46)における平面(46a)および円弧面(46b)の両方に設けるようにしたが、何れか一方に設けるようにしてもよい。その場合、低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)およびブッシュ孔(43)との摺動面の何れか一方における摺動抵抗を低減することができる。
また、上記各実施形態では、導入溝(51)の縦溝部(52,54)や横溝部(53,55)を直線状または曲線状の形状としたが、これに限られるものではない。つまり、上記背圧室(42)の高圧流体を低圧側ブッシュ(46)におけるブレード(26)およびブッシュ孔(43)の側面との間に導く形状であれば如何なる形状であってもよい。
また、上記導入溝(51)を低圧側ブッシュ(46)に設けるようにしたが、ブレード(26)の側面やブッシュ孔(43)の側面に設けるようにしてもよい。
また、上記流体機械を圧縮機(1)としたが、これに限らず、シリンダ室(25)の高圧側に流入した高圧流体が膨張し、低圧側から外部へ流出する揺動ピストン型の膨張機に適用してもよい。
また、上記各実施形態では、扱う流体として二酸化炭素を用いたが、それ以外の流体を用いてもよいことは勿論である。
以上説明したように、本発明は、ピストンがブッシュを介して揺動する流体機械として有用である。
実施形態に係るロータリー圧縮機を示す断面構造図である。 実施形態に係る圧縮機構を示す横断面図である。 実施形態1に係る低圧側ブッシュを示す平面図である。 実施形態1に係る低圧側ブッシュを平面側から示す側面図である。 実施形態1に係る低圧側ブッシュを円弧面側から示す側面図である。 ロータリピストンが下死点から90度公転した状態における圧縮機構の要部を示す横断面図である。 ロータリピストンが下死点から270度公転した状態における圧縮機構の要部を示す横断面図である。 実施形態2に係る低圧側ブッシュを示す平面図である。 実施形態2に係る低圧側ブッシュを平面側から示す側面図である。 実施形態2に係る低圧側ブッシュを円弧面側から示す側面図である。 従来の圧縮機構の要部を示す横断面図である。
符号の説明
1 圧縮機(流体機械)
21 シリンダ
24 ロータリピストン
25 シリンダ室
26 ブレード
41 ブレード溝
42 背圧室
43 ブッシュ孔
45 高圧側ブッシュ
46 低圧側ブッシュ
51 導入溝(導入手段)
52,54 縦溝部
53,55 横溝部

Claims (11)

  1. シリンダ室(25)を有するシリンダ(21)と、
    上記シリンダ室(25)に収納されたロータリピストン(24)と、
    該ロータリピストン(24)に一体形成され、シリンダ(21)のブレード溝(41)に進退自在に挿入されてシリンダ室(25)を高圧側と低圧側とに仕切るブレード(26)と、
    上記ブレード溝(41)に形成されたブッシュ孔(43)に揺動自在に収納されてブレード(26)の側面に接する高圧側ブッシュ(45)および低圧側ブッシュ(46)とを備えた流体機械であって、
    上記ブレード溝(41)におけるブレード(26)の背面側には、高圧流体が流入する背圧室(42)が形成される一方、
    上記低圧側ブッシュ(46)とブレード(26)との間に上記背圧室(42)の高圧流体を導くブレード(26)側の導入手段(51)が設けられている
    ことを特徴とする流体機械。
  2. シリンダ室(25)を有するシリンダ(21)と、
    上記シリンダ室(25)に収納されたロータリピストン(24)と、
    該ロータリピストン(24)に一体形成され、シリンダ(21)のブレード溝(41)に進退自在に挿入されてシリンダ室(25)を高圧側と低圧側とに仕切るブレード(26)と、
    上記ブレード溝(41)に形成されたブッシュ孔(43)に揺動自在に収納されてブレード(26)の側面に接する高圧側ブッシュ(45)および低圧側ブッシュ(46)とを備えた流体機械であって、
    上記ブレード溝(41)におけるブレード(26)の背面側には、高圧流体が流入する背圧室(42)が形成される一方、
    上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に上記背圧室(42)の高圧流体を導くシリンダ(21)側の導入手段(51)が設けられている
    ことを特徴とする流体機械。
  3. 請求項1において、
    上記低圧側ブッシュ(46)とブッシュ孔(43)の側面との間に上記背圧室(42)の高圧流体を導くシリンダ(21)側の導入手段(51)が設けられている
    ことを特徴とする流体機械。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、
    上記導入手段は、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)に連通して該背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成されている
    ことを特徴とする流体機械。
  5. 請求項1または3において、
    上記ブレード(26)側の導入手段は、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成され、
    該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52)を備えている
    ことを特徴とする流体機械。
  6. 請求項2または3において、
    上記シリンダ(21)側の導入手段は、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成され、
    該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(54)を備えている
    ことを特徴とする流体機械。
  7. 請求項1または3において、
    上記ブレード(26)側の導入手段は、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成され、
    該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(52)と、該縦溝部(52)に連続し且つ直交してブレード(26)の幅方向に延びる横溝部(53)とを備えている
    ことを特徴とする流体機械。
  8. 請求項2または3において、
    上記シリンダ(21)側の導入手段は、低圧側ブッシュ(46)に形成され、且つ背圧室(42)の高圧流体が流入する導入溝(51)で構成され、
    該導入溝(51)は、一端が背圧室(42)に連通し且つ他端が閉塞される一方、背圧室(42)側からシリンダ室(25)に向かってブレード(26)の長手方向に延びる縦溝部(54)と、該縦溝部(54)に連続し且つ直交してブレード(26)の幅方向に延びる横溝部(55)とを備えている
    ことを特徴とする流体機械。
  9. 請求項6または8において、
    上記低圧側ブッシュ(46)および高圧側ブッシュ(45)の揺動中心Rを通り、且つ、ブレード溝(41)の中心線Yに直交する線を基準線Xとした場合、
    上記シリンダ(21)側の導入溝(51)における縦溝部(54)の閉塞端は、低圧側ブッシュ(46)が揺動する全範囲に亘って、上記基準線Xよりシリンダ室(25)側に位置するように形成されている
    ことを特徴とする流体機械。
  10. 請求項4〜9の何れか1項において、
    上記シリンダ(21)、ロータリピストン(24)およびブレード(26)は、シリンダ室(25)で流体を圧縮する圧縮機構(20)を構成している
    ことを特徴とする流体機械。
  11. 請求項4〜10の何れか1項において、
    扱われる流体が二酸化炭素である
    ことを特徴とする流体機械。
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