JP2003172279A - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機

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JP2003172279A JP2001374182A JP2001374182A JP2003172279A JP 2003172279 A JP2003172279 A JP 2003172279A JP 2001374182 A JP2001374182 A JP 2001374182A JP 2001374182 A JP2001374182 A JP 2001374182A JP 2003172279 A JP2003172279 A JP 2003172279A
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Takeyoshi Okawa
剛義 大川
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英二 熊倉
Hirofumi Azuma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動ピストン(28)が吸入側ブッシュ(52)
及び吐出側ブッシュ(51)を介して揺動する回転圧縮機
について、吐出側ブッシュ(51)と、該ブッシュ(51)
が挿入されるブッシュ孔(21b)の内周壁面との接触部
分における摩耗や、焼き付きを未然に防止する。 【解決手段】 吐出側ブッシュ(51)をブッシュ孔(21
b)の内周面へ向かって押圧するための押圧手段とし
て、揺動ピストン(28)のブレード(28b)に対向する
ように吐出側ブッシュ(51)に形成され、ケーシング内
の高圧の流体が供給される溝部(61)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動ピストンがブ
ッシュを介してシリンダに揺動自在に支持されている回
転式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置等に適用される回転
式圧縮機には、例えば特開平11−93874号公報に
開示されているように、揺動ピストンを備えたいわゆる
スイング型圧縮機がある。
【0003】このようなスイング型圧縮機は、例えば高
圧の冷媒で満たされているドーム型のケーシングを有し
ており、このケーシング内にシリンダが配設されてい
る。シリンダは、上下方向に延びる円筒状のシリンダ部
と、該シリンダ部の上部開口を閉塞するフロントヘッド
と、シリンダ部の下部開口を閉塞するリヤヘッドとから
構成されている。シリンダ室には、ブレードが一体形成
された円筒状の揺動ピストンが収納されている。
【0004】この揺動ピストンは、ブレードが断面略半
円形状の一対のブッシュ(吐出側ブッシュ及び吸入側ブ
ッシュ)に挟まれた状態で、該ブッシュとともに断面円
形状のブッシュ孔に挿入されることによって、ブッシュ
孔の軸心回りに揺動自在に支持されている。さらに、ブ
レードは、その長さ方向(揺動ピストンの径方向)にブ
ッシュに対して進退自在に支持されている。こうして、
シリンダ室は、揺動ピストンとブレードとにより、低圧
の冷媒が吸入される吸入室と、吸入された冷媒を圧縮す
る圧縮室とに区画されている。
【0005】一方、上記揺動ピストンは、偏心軸に摺動
自在に嵌め込まれていて、この偏心軸の駆動回転によ
り、シリンダ部の内周壁面に沿って自転することなく公
転する。このことにより、上記スイング圧縮機は、吸入
した冷媒を圧縮して吐出するように構成されている。
【0006】そして、例えば図11に示すように、シリ
ンダ部には、ブレード(128b)の収縮時に該ブレード
(128b)の先端を収容するためのブッシュ背部室(15
0)が、ブッシュ孔(121b)の軸方向に沿って延びるよ
うに形成されている。ブッシュ背部室(150)は、ブッ
シュ孔(121b)よりもシリンダ部の径方向外側に設けら
れており、ブッシュ背部室(150)とシリンダ室(125)
とは、ブッシュ孔(121b)を介して連通している。そし
て、これらシリンダ室(125)とブッシュ背部室(150)
との連通状態は、吐出側ブッシュ(151)、吸入側ブッ
シュ(152)及びブレード(128b)がブッシュ孔(121
b)に挿入されることにより遮断されている。
【0007】このとき、ブッシュ背部室(150)内の圧
力は、ケーシング内の圧力、つまり圧縮機の吐出圧と同
じであり、揺動ピストンの揺動に拘わらず一定の大きさ
である。一方、吸入室(125a)内の圧力は、吸入される
低圧の冷媒の圧力であって一定である。従って、吸入側
ブッシュ(152)は、ケーシング内の圧力と吸入室(125
a)内の圧力との差圧による一定の荷重(A)を受ける。
さらに、吸入側ブッシュ(152)は、ブレード(128b)
から、圧縮室(125b)内の圧力と吸入室(125a)内の圧
力との差圧に応じた変動荷重(B)を受けている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
すように、圧縮室内の圧力は、駆動軸の軸角度が大きく
なるに連れて増減する(換言すれば、揺動ピストンの揺
動に伴って増減する)ため、ブッシュ背部室と圧縮室と
の差圧が大きく変動する。特に、圧縮室からケーシング
内へ冷媒が吐出するときに、圧縮室内の圧力は、実際に
は、吐出圧力よりも大きくなる。従って、吐出側ブッシ
ュは、ブッシュ背部室と圧縮室との間で負荷方向が周期
的に変動する変動荷重(C)を受けることとなる。
【0009】すなわち、上記従来の回転式圧縮機では、
吐出側のブッシュが揺動ピストンの揺動に伴って変動荷
重を受けるため、その吐出側ブッシュが激しく振動し、
吐出側ブッシュと、ブッシュ孔の内周壁面との接触部分
が摩耗したり、焼き付きが発生するという問題がある。
【0010】ところで、従来より上記スイング圧縮機を
有する冷凍装置においては、クロロジフルオロメタン
(R−22)等の冷媒が利用されていたが、オゾン層破
壊等の環境上の問題があった。そこで、環境上の問題が
少ない二酸化炭素を冷媒として利用することが広く知ら
れている。この二酸化炭素を冷媒として適用すると、そ
の吸入圧力と吐出圧力との差圧が大きくなるため、吐出
側ブッシュの振動がより一層大きくなり、上記問題は特
に顕著なものとなる。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、揺動ピストンがブッ
シュを介して揺動する回転圧縮機について、その構造に
改良を加えることにより、ブッシュと、該ブッシュが挿
入されるブッシュ孔の内周壁面との接触部分における摩
耗や、焼き付きを未然に防止しようとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、吐出側ブッシュを、ブッシュ孔の
内周壁面及び揺動ピストンのブレードの何れか一方へ向
かって押圧するための押圧手段を設けるようにした。
【0013】具体的に、第1の発明では、ケーシング
(10)内に設けられたシリンダ(19)と、上記シリンダ
(19)のシリンダ室(25)に収納され、ブレード(28
b)が一体形成された揺動ピストン(28)とを備え、上
記揺動ピストン(28)のブレード(28b)がブッシュ(5
1,52)を介してシリンダ(19)のブッシュ孔(21b)に
挿入された回転式圧縮機が対象である。そして、上記ブ
ッシュ(51,52)は吸入側のブッシュ(52)と、吐出側
のブッシュ(51)とからなり、上記吐出側ブッシュ(5
1)を上記ブッシュ孔(21b)の内周面へ向かって押圧す
るための押圧手段(55,56,…)を備えている。
【0014】ところで、ブッシュ孔(21b)のシリンダ
(19)の径方向外側には、ブレード(28b)の収縮時に
該ブレード(28b)の先端を収容するためのブッシュ背
部室(50)が一般に形成されており、このブッシュ背部
室(50)内の圧力は、ケーシング(10)内の圧力と同じ
であり、且つ揺動ピストン(28)の揺動に拘わらず一定
の大きさである。
【0015】これに対して、シリンダ室(25)内で揺動
ピストン(28)等により区画形成されている圧縮室(25
b)内の圧力は、揺動ピストン(28)の揺動に伴って増
減するため、ブッシュ背部室(50)と圧縮室(25b)と
の差圧が大きく変動する。従って、吐出側ブッシュ(5
1)は、上記両室(50,25b)間で周期的に変動する変動
荷重を受けることとなる。
【0016】このとき、上記本発明によると、吐出側ブ
ッシュ(51)は、押圧手段(55,56,…)によりブッシュ
孔(21b)の内周面へ向かって押し付けられる。このこ
とにより、吐出側ブッシュ(51)の外壁面とブッシュ孔
(21b)内周壁面との間の摩擦力が大きくなって、上記
差圧による吐出側ブッシュ(51)の振動が防止される。
従って、吐出側ブッシュ(51)と、ブッシュ孔(21b)
の内周壁面との接触部分における摩耗や焼き付きが効果
的に抑制される。
【0017】第2の発明では、上記第1の発明におい
て、上記押圧手段(61)は、揺動ピストン(28)のブレ
ード(28b)に対向するように吐出側ブッシュ(51)に
形成され、ケーシング(10)内の高圧の流体が供給され
る溝部(61)である。
【0018】上記の発明によると、ブレード(28b)に
対向するように形成された吐出側ブッシュ(51)の溝部
(61)へ、ケーシング(10)内における圧縮機(1)の
吐出圧力と略同じ程度の高圧の流体として、冷媒や潤滑
油等が供給される。そして、この溝部(61)内に供給さ
れた高圧流体により、吐出側ブッシュ(51)はブッシュ
孔(21b)内周面へ向かって確実に押圧される。
【0019】第3の発明では、上記第1の発明におい
て、上記押圧手段(62)は、吐出側ブッシュ(51)に対
向するように揺動ピストン(28)のブレード(28b)に
形成され、ケーシング(10)内の高圧の流体が供給され
る溝部(62)である。
【0020】上記の発明によると、吐出側ブッシュ(5
1)に対向するように形成されたブレード(28b)の溝部
(62)へ、上記第2の発明と同様に、ケーシング(10)
内における高圧の流体である冷媒や潤滑油が供給され
る。そして、この溝部(62)に供給された高圧の流体に
よって、吐出側ブッシュ(51)は、ブッシュ孔(21b)
内周面に向かって効果的に押圧される。
【0021】第4の発明では、上記第1の発明におい
て、上記押圧手段(55,56)は、ケーシング(10)内の
高圧の流体を吐出側ブッシュ(51)とブレード(28b)
との間の隙間に供給するための流体供給通路(55,56)
である。
【0022】上記の発明により、ケーシング(10)内の
高圧の流体が流体供給通路(55,56)を流通して、吐出
側ブッシュ(51)とブレード(28b)との間の隙間に供
給される。そして、この隙間に供給された流体の圧力に
より、吐出側ブッシュ(51)はブッシュ孔(21b)の内
周面へ押圧される。
【0023】第5の発明では、ケーシング(10)内に設
けられたシリンダ(19)と、上記シリンダ(19)のシリ
ンダ室(25)に収納され、ブレード(28b)が一体形成
された揺動ピストン(28)とを備え、上記揺動ピストン
(28)のブレード(28b)がブッシュ(51,52)を介して
シリンダ(19)のブッシュ孔(21b)に挿入された回転
式圧縮機が対象である。そして、上記ブッシュ(51,5
2)は吸入側のブッシュ(52)と、吐出側のブッシュ(5
1)とからなり、上記吐出側ブッシュ(51)を上記揺動
ピストン(28)のブレード(28b)へ向かって押圧する
ための押圧手段(55,56,…)を備えている。
【0024】ところで、この第5の発明においても、上
記第1の発明と同様に、吐出側ブッシュ(51)は、ブッ
シュ背部室(50)と圧縮室(25b)との間で変動する圧
力を受ける。これに対し、この発明によると、吐出側ブ
ッシュ(51)は、押圧手段(55,56,…)によりブレード
(28b)へ向かって押し付けられる。このことにより、
吐出側ブッシュ(51)の外壁面とブレード(28b)側壁
との間の摩擦力が大きくなるため、ブッシュ背部室(5
0)と圧縮室(25b)との間の差圧による吐出側ブッシュ
(51)の振動が抑制される。
【0025】また、吐出側ブッシュ(51)外壁面とブッ
シュ孔(21b)内周面との間の摩擦力が小さくなるの
で、仮にその吐出側ブッシュ(51)外壁面とブッシュ孔
(21b)内周面とが摺接するとしても、その摺接による
ブッシュ孔(21b)内周面の摩耗や焼き付きは効果的に
抑制される。
【0026】第6の発明では、上記第5の発明におい
て、上記押圧手段(63)は、ブッシュ孔(21b)の内周
面に対向するように吐出側ブッシュ(51)に形成され、
ケーシング(10)内の高圧の流体が供給される溝部(6
3)である。
【0027】上記の発明によると、ブッシュ孔(21b)
の内周面に対向するように形成された吐出側ブッシュ
(51)の溝部(63)へ、ケーシング(10)内における圧
縮機(1)の吐出圧力と略同じ程度の高圧の流体とし
て、冷媒や潤滑油等が供給される。そして、この溝部
(63)内に供給された高圧流体により、吐出側ブッシュ
(51)は揺動ピストン(28)のブレード(28b)へ向か
って確実に押圧される。
【0028】第7の発明では、上記第5の発明におい
て、上記押圧手段(64)は、吐出側ブッシュ(51)に対
向するようにブッシュ孔(21b)の内周面に形成され、
ケーシング(10)内の高圧の流体が供給される溝部(6
4)である。
【0029】上記の発明によると、吐出側ブッシュ(5
1)に対向するように形成されたブッシュ孔(21b)内周
面の溝部(64)へ、上記第6の発明と同様に、ケーシン
グ(10)内における高圧の流体である冷媒や潤滑油が供
給される。そして、この溝部(64)に供給された高圧の
流体によって、吐出側ブッシュ(51)は、ブレード(28
b)へ向かって効果的に押し付けられる。
【0030】第8の発明では、上記第5の発明におい
て、上記押圧手段(55,56,…)は、ケーシング(10)内
の高圧の流体を吐出側ブッシュ(51)とブッシュ孔(21
b)の内周面との間の隙間に供給するための流体供給通
路(55,56,…)である。
【0031】上記の発明により、ケーシング(10)内の
高圧の流体が流体供給通路(55,56,…)を流通して、吐
出側ブッシュ(51)とブッシュ孔(21b)内周面との間
の隙間に供給される。そして、この隙間に供給された流
体の圧力により、吐出側ブッシュ(51)はブレード(28
b)へ向かって押圧される。
【0032】第9の発明では、上記第2,3,6,7の
何れか1つの発明において、上記シリンダ(19)は、上
下方向に延びる円筒状のシリンダ部(21)と、該シリン
ダ部(21)の上部開口を閉塞するフロントヘッド(22)
と、シリンダ部(21)の下部開口を閉塞するリヤヘッド
(23)とから構成されており、押圧手段(55,56,…)
は、上記フロントヘッド(22)及びリヤヘッド(23)の
少なくとも一方に設けられ、ケーシング(10)内と溝部
(61,62,…)内とを連通する連通路(55,56,…)を有し
ている。
【0033】この発明により、ケーシング(10)内の高
圧流体は、フロントヘッド(22)及びリヤヘッド(23)
の少なくとも一方に設けられた連通路(55,56,…)を流
通して、溝部(61,62,…)内へ供給される。特に、連通
路(55)がリヤヘッド(23)に設けられた場合、ケーシ
ング(10)底部に貯留されている潤滑油が溝部へ供給さ
れることとなる。
【0034】第10の発明では、上記第6及び7の発明
において、上記シリンダ(19)は、上下方向に延びる円
筒状のシリンダ部(21)と、該シリンダ部(21)の上部
開口を閉塞するフロントヘッド(22)と、シリンダ部
(21)の下部開口を閉塞するリヤヘッド(23)とから構
成されており、押圧手段(57,58)は、上記シリンダ部
(21)に設けられ、ケーシング(10)内と溝部(63,6
4)内とを連通する連通路(57,58)を有している。
【0035】この発明によると、ケーシング(10)内の
高圧流体は、シリンダ部(21)に設けられた連通路(5
7,58)を流通して、溝部(63,64)内へ供給される。
【0036】第11の発明では、上記第1〜10の何れ
か1つの発明において、上記ブッシュ(51,52)の硬度
はHv700以上且つHv900以下である一方、ブッ
シュ孔(21b)の内周壁面の硬度はHv500以上且つ
Hv700以下である。
【0037】また、第12の発明では、上記第1〜10
の何れか1つの発明において、上記ブッシュ(51,52)
の硬度はHv500以上且つHv700以下である一
方、ブッシュ孔(21b)の内周壁面の硬度はHv700
以上且つHv900以下である。
【0038】ところで、高硬度材と低硬度材との硬度差
が大きい程、低硬度材の摩耗量は増加する傾向にある。
これに対して、上記第11及び12の発明のように、ブ
ッシュ(51,52)及びブッシュ孔(21b)の内周壁面の硬
度をそれぞれ上記の所定範囲に規定することにより、ブ
ッシュ(51,52)とブッシュ孔(21b)との硬度差が小さ
くなるので、仮にブッシュ(51,52)とブッシュ孔(21
b)とが摺接したとしても、該ブッシュ(51,52)及びブ
ッシュ孔(21b)の内周壁面の摩耗量が効果的に低減さ
れる。
【0039】第13の発明では、上記第11又は12の
発明において、上記ブッシュ孔(21b)の内周壁面は、
窒化処理、浸炭処理及び高周波焼き入れ処理の何れか1
つの表面改質処理が施されている。このことにより、ブ
ッシュ孔(21b)の内周壁面の表面硬度を向上させて、
ブッシュ(51,52)及びブッシュ孔(21b)の内周壁面の
硬度が適切に設定される。
【0040】第14の発明では、上記第13の発明にお
いて、上記ブッシュ孔(21b)の内周壁面は、表面改質
処理後に、0.1mm以上且つ0.5mm以下の取り代
の仕上研磨加工が施されている。
【0041】ところで、上記第13の発明における表面
改質処理は高温条件下で行われるため、ブッシュ孔(21
b)の寸法精度が低下する虞れがある。これに対して、
この発明によると、0.1mm以上且つ0.5mm以下
の取り代の仕上研磨加工が施されるので、高精度な寸法
のブッシュ孔(21b)が得られる。
【0042】第15の発明では、上記第1〜14の何れ
か1つの発明において、圧縮する流体は二酸化炭素であ
る。
【0043】ところで、圧縮する流体が二酸化炭素であ
る場合には、吸入側と吐出側との差圧が大きくなり、ブ
レード(28b)やブッシュ(51,52)に加わる負荷も大き
くなる。この場合においても、その差圧に起因する吐出
側ブッシュ(51)の振動が抑制され、ブッシュ孔(21
b)の内周壁面の摩耗や焼き付きが効果的に抑制され
る。
【0044】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。
【0045】図1及び図2に示すように、本実施形態に
係る回転式圧縮機(1)は、いわゆるスイング型の圧縮
機である。この回転式圧縮機(1)は、ドーム型のケー
シング(10)内に、圧縮機構(20)と圧縮機モータ(3
0)とが収納され、全密閉型に構成されている。上記回
転式圧縮機(1)は、例えば、二酸化炭素(CO2)を冷
媒(流体)とする空気調和装置の冷媒回路中に設けら
れ、冷媒である二酸化炭素を圧縮するように構成されて
いる。
【0046】ケーシング(10)は、円筒状の胴部(11)
と、この胴部(11)の上下にそれぞれ設けられた鏡板
(12,13)とによって構成されている。胴部(11)に
は、下方寄りの所定の位置に、この胴部(11)を貫通す
る吸入管(14)が設けられている。一方、上部の鏡板
(12)には、ケーシング(10)の内外を連通する吐出管
(15)と、図示しない外部電源に接続されて圧縮機モー
タ(30)に電力を供給するターミナル(16)とが設けら
れている。
【0047】圧縮機構(20)は、シリンダ(19)と、こ
のシリンダ(19)のシリンダ室(25)に収納され、後述
のブレード(28b)が一体形成された揺動ピストン(2
8)とを備えていて、ケーシング(10)内の下部側に配
置されている。シリンダ(19)は、上下方向に延びる円
筒状のシリンダ部(21)と、このシリンダ部(21)の上
部開口を閉塞するフロントヘッド(22)と、シリンダ部
(21)の下部開口を閉塞するリヤヘッド(23)とから構
成されている。そして、シリンダ部(21)の内周面と、
フロントヘッド(22)の下端面と、リヤヘッド(23)の
上端面との間に、円柱状のシリンダ室(25)が区画形成
されている。
【0048】圧縮機モータ(30)は、ステータ(31)と
ロータ(32)とを備えている。ステータ(31)は、圧縮
機構(20)の上方でケーシング(10)の胴部(11)に固
定されている。
【0049】ロータ(32)には駆動軸(33)が連結され
ている。駆動軸(33)は、シリンダ室(25)を上下方向
に貫通している。フロントヘッド(22)とリヤヘッド
(23)には、駆動軸(33)を支持するための軸受部(22
a,23a)がそれぞれ形成されている。そして、ロータ
(32)と共に駆動軸(33)が回転する。また、駆動軸
(33)には、その軸方向に縦貫する給油路(図示省略)
が設けられている。さらに、駆動軸(33)の下端部に
は、油ポンプ(36)が設けられている。そして、この油
ポンプ(36)によって、ケーシング(10)内の底部に貯
留されている潤滑油を、上記給油路内を流通させて圧縮
機構(20)へ供給するように構成されている。
【0050】駆動軸(33)は、運転中の撓みによるフロ
ントヘッド(22)及びリヤヘッド(23)にそれぞれ設け
られている軸受との接触を最小限に抑制する目的で、可
能な限り剛性が高いS45C等の炭素鋼で形成すること
が望ましい。また、コストを低減させるために、鍛造に
よって製造することが望ましい。
【0051】そして、駆動軸(33)には、シリンダ室
(25)の中に位置する部分に偏心軸(33a)が形成され
ている。偏心軸(33a)は、駆動軸(33)よりも大径に
形成され、駆動軸(33)の軸心から所定量偏心してい
る。そして、偏心軸(33a)は、圧縮機構(20)の揺動
ピストン(28)に摺動自在に嵌め込まれている。
【0052】揺動ピストン(28)は、円環状の本体部
(28a)と、本体部(28a)の外周面の1箇所から径方向
外側に突出して延びるブレード(28b)とが一体的に形
成されている。揺動ピストン(28)は、本体部(28a)
の外周面が、シリンダ部(21)の内周面と一点で接触す
るように形成されている。尚、揺動ピストン(28)のブ
レード(28b)と本体部(28a)とは、一体形成するか、
又は別部材を一体的に固着して構成されている。
【0053】シリンダ部(21)には、駆動軸(33)の軸
方向に延びる断面円形状のブッシュ孔(21b)が貫通形
成されている。ブッシュ孔(21b)は、シリンダ部(2
1)の内周面側に形成され、且つ周方向の一部分がシリ
ンダ室(25)と連通するように形成されている。ブッシ
ュ孔(21b)の内部には、断面が略半円形状の一対のブ
ッシュ(51,52)が挿入されている。ブッシュ(51,52)
は、シリンダ室(25)内の吐出側に配設される吐出側ブ
ッシュ(51)と、シリンダ室(25)内の吸入側に配設さ
れる吸入側ブッシュ(52)とから構成されている。そし
て、揺動ピストン(28)のブレード(28b)は、ブッシ
ュ(51,52)を介してシリンダ(19)のブッシュ孔(21
b)に挿入されている。
【0054】両ブッシュ(51,52)は、フラットな面同
士が対向するように配置されている。そして、この両ブ
ッシュ(51,52)の対向面の間のスペースがブレード溝
(29)として形成されている。ブレード溝(29)には、
揺動ピストン(28)のブレード(28b)が挿入されてい
る。ブッシュ(51,52)は、ブレード溝(29)にブレー
ド(28b)を挟んだ状態で、ブレード(28b)がブレード
溝(29)を進退するように構成されている。同時に、ブ
ッシュ(51,52)は、ブレード(28b)と一体的にブッシ
ュ孔(21b)の中で揺動するように構成されている。
【0055】そして、駆動軸(33)が回転すると、揺動
ピストン(28)はブレード溝(29)内を進退するブレー
ド(28b)の一点(ブッシュ孔(21b)の軸心に対応した
一点)を軸心として揺動する。この揺動により、揺動ピ
ストン(28)とシリンダ部(21)の内周面との接触点が
図2中の時計周り方向へ移動する。したがって、上記揺
動ピストン(28)は自転しない。
【0056】また、ブレード(28b)は、シリンダ室(2
5)を吸入室(25a)と圧縮室(25b)に区画している。
そして、シリンダ部(21)には吸入口(41)が形成され
ている。吸入口(41)は、シリンダ部(21)をその径方
向に貫通しており、一端が吸入室(25a)内に臨むよう
に開口している。一方、吸入口(41)の他端には吸入管
(14)の端部が接続されている。
【0057】一方、フロントヘッド(22)には吐出口
(42)が駆動軸(33)の軸方向に貫通形成されている。
また、シリンダ部(21)の内周面には、吐出口(42)と
同じく駆動軸(33)の軸方向に延びる溝状の吐出路(4
3)が、吐出口(42)に連続するように形成されてい
る。
【0058】尚、フロントヘッド(22)の上面には、切
り欠き凹部(45)が形成されている。この切り欠き凹部
(45)は、ほぼ長円形状に形成され、吐出口(42)を開
閉する吐出弁(46)が設けられている。
【0059】そして、図2に示すように、シリンダ部
(21)には、ブレード(28b)の収縮時に該ブレード(2
8b)の先端を収容するためのブッシュ背部室(50)が、
ブッシュ孔(21b)の軸方向に沿って延びるように形成
されている。ブッシュ背部室(50)は、ブッシュ孔(21
b)よりもシリンダ部(21)の径方向外側に設けられ、
且つブッシュ孔(21b)に連通するように形成されてい
る。
【0060】こうして、シリンダ室(25)、ブッシュ孔
(21b)及びブッシュ背部室(50)は、この順番にシリ
ンダ部(21)の径方向に並んで設けられており、シリン
ダ室(25)とブッシュ背部室(50)とは、ブッシュ孔
(21b)を介して連通している。そして、これらシリン
ダ室(25)とブッシュ背部室(50)との連通状態は、ブ
ッシュ孔(21b)にブッシュ(51,52)及びブレード(28
b)が挿入されることにより遮断されている。また、ブ
ッシュ背部室(50)は、ケーシング(10)内に連通して
おり、その内部の圧力は、ケーシング(10)内の圧力
(つまり、圧縮機(1)の吐出圧力)に等しくなってい
る。
【0061】そして、本発明の特徴として、回転式圧縮
機(1)は、吐出側ブッシュ(51)をブッシュ孔(21b)
の内周面へ向かって押圧するための押圧手段(55,61)
を備えている。
【0062】押圧手段(55,61)は、吐出側ブッシュ(5
1)に形成された溝部(61)と、この溝部(61)内とケ
ーシング(10)内とを連通する連通路(55)とを有して
いる。
【0063】図3に示すように、溝部(61)は、揺動ピ
ストン(28)のブレード(28b)に対向するように、吐
出側ブッシュ(51)の表面に形成されている。そして、
溝部(61)は、その吐出側ブッシュ(51)がブッシュ孔
(21b)に挿入された状態で、ブッシュ孔(21b)の軸方
向に延びるように形成されている。
【0064】一方、連通路(55)は、フロントヘッド
(22)及びリヤヘッド(23)の少なくとも一方に設けら
れており、この実施形態では、図4に示すように、リヤ
ヘッド(23)を駆動軸(33)の軸心方向に貫通するよう
に設けられている。また、この連通路(55)は、ケーシ
ング(10)内に臨む側の径がシリンダ室(25)内に臨む
側よりも大きくなっており、断面段差状に形成されてい
る。このようにして、ケーシング(10)の下部に貯留さ
れている高圧の潤滑油を溝部(61)内へ供給するように
している。
【0065】そして、ブッシュ(51,52)の硬度はHv
700以上且つHv900以下であるようにしている。
一方、シリンダ(19)はSCM等の鋼からなり、ブッシ
ュ孔(21b)の内周壁面は、窒化処理、浸炭処理及び高
周波焼き入れ処理の何れか1つの表面改質処理が施され
ており、その硬度がHv500以上且つHv700以下
となるようにしている。シリンダ(19)は、コストを低
減させる観点から、鍛造により製造することが望まし
い。
【0066】また、ブッシュ孔(21b)の内周壁面は、
上記表面改質処理後に、0.1mm以上且つ0.5mm
以下の取り代の仕上研磨加工が施されている。
【0067】<圧縮動作>次に、上述した回転式圧縮機
(1)の運転動作について説明する。
【0068】先ず、圧縮機モータ(30)のロータ(32)
が回転すると、該ロータ(32)の回転が駆動軸(33)を
介して圧縮機構(20)の揺動ピストン(28)に伝達され
る。これによって、圧縮機構(20)が所定の圧縮動作を
行う。
【0069】具体的に、図2において、吸入口(41)の
すぐ右側でシリンダ部(21)の内周と揺動ピストン(2
8)の外周とが接触する状態から説明する。
【0070】この状態でシリンダ室(25)の吸入室(25
a)の容積が最小となる。揺動ピストン(28)が右回り
に公転すると、吸入室(25a)の容積が拡大し、該吸入
室(25a)に低圧の冷媒(ガス)が吸入口(41)を介し
て吸入される。
【0071】そして、シリンダ部(21)の内周と揺動ピ
ストン(28)の外周との接触位置が吸入口(41)に達し
て、冷媒の吸入が終了すると、冷媒が圧縮される圧縮室
(25b)が形成される。上記揺動ピストン(28)が公転
するに従って圧縮室(25b)の容積が減少し、圧縮室(2
5b)の冷媒が圧縮される。該圧縮室(25b)の圧力が所
定値となると、圧縮室(25b)の高圧冷媒によって吐出
弁(46)が開き、高圧冷媒が圧縮室(25b)からケーシ
ング(10)の内部に吐出される。この動作が繰り返され
る。
【0072】上記運転中において、揺動ピストン(28)
のブレード(28b)はブッシュ(51,52)に対して往復直
線運動の摺動を行う。また、上記ブッシュ孔(21b)に
おいて、ブッシュ(51,52)はシリンダ部(21)に対し
て往復回転運動の摺動を行う。
【0073】このとき、圧縮室(25b)内の圧力は、揺
動ピストン(28)の揺動に伴って増減する。さらに、圧
縮室(25b)内の圧力は、圧縮冷媒の吐出直前にケーシ
ング(10)内の吐出圧力よりも大きくなる。すなわち、
ブッシュ背部室(50)と圧縮室(25b)との差圧が大き
く変動する。そのため、吐出側ブッシュ(51)は、上記
両室(50,25b)間で負荷方向が周期的に変動する変動
荷重を受けることとなる。
【0074】また、ケーシング(10)内の底部に貯留さ
れている潤滑油は、ケーシング(10)内部の高い圧力を
受けており、連通路(55)を介して吐出側ブッシュ(5
1)の溝部(61)へ供給される。
【0075】以上説明したように、この実施形態による
と、吐出側ブッシュ(51)は、溝部(61)に供給される
圧縮機(1)の吐出圧力と略同じ程度の高圧の潤滑油
(流体)によって、ブッシュ孔(21b)の内周面へ向か
って押し付けられる。このことにより、吐出側ブッシュ
(51)の外壁面とブッシュ孔(21b)内周壁面との間の
摩擦力が大きくして、上記変動荷重による吐出側ブッシ
ュ(51)の振動を防止することができる。従って、圧縮
する冷媒が、吸入側と吐出側との差圧が大きくなる二酸
化炭素等であっても、ブッシュ孔(21b)の内周壁面の
摩耗や焼き付きを効果的に抑制することができる。
【0076】ところで、高硬度材と低硬度材との硬度差
が大きい程、低硬度材の摩耗量は増加する傾向にある。
これに対して、本実施形態のように、ブッシュ(51,5
2)の硬度をHv700以上且つHv900以下とする
一方、ブッシュ孔(21b)の内周壁面の硬度をHv50
0以上且つHv700以下とすることによりブッシュ
(51,52)とブッシュ孔(21b)との硬度差が小さくなる
ので、仮にブッシュ(51,52)とブッシュ孔(21b)とが
摺接したとしても、ブッシュ孔(21b)の内周壁面の摩
耗量を効果的に低減することが可能となる。
【0077】また、ブッシュ孔(21b)の内周壁面が、
窒化処理等の表面改質処理が施されているので、ブッシ
ュ孔(21b)の内周壁面の表面硬度を向上させて、その
硬度を適切に設定することができる。さらに、その表面
改質処理の後、0.1mm以上且つ0.5mm以下の取
り代の仕上研磨加工が施されるので、高精度な寸法のブ
ッシュ孔(21b)が得られる。
【0078】(実施形態2)図6は、本実施形態2を示
しており(尚、図1〜図4と同じ部分については、同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実施形
態1において吐出側ブッシュを押圧するための押圧手段
(55,61)を変更するようにしたものである。
【0079】すなわち、押圧手段(55,62)は、吐出側
ブッシュ(51)に対向するように揺動ピストン(28)の
ブレード(28b)に形成され、ケーシング(10)内の高
圧の流体が供給される溝部(62)である。
【0080】そして、溝部(62)は、揺動ピストン(2
8)の本体部(28a)の軸方向に沿って延びるように形成
されている。また、上記実施形態1と同様の連通路(5
5)がリヤヘッド(23)に形成されており、この連通路
(55)は溝部(62)内に連通するように構成されてい
る。
【0081】このようにすることによっても、ブレード
(28b)の溝部(62)へ、ケーシング(10)内における
高圧の流体である冷媒や潤滑油が供給される。そして、
この溝部(62)に供給された高圧の流体によって、吐出
側ブッシュ(51)を、ブッシュ孔(21b)内周面に向か
って効果的に押圧させることができる。
【0082】(実施形態3)図7は、本発明の実施形態
3を示しており、上記実施形態1及び2のものでは、吐
出側ブッシュ(51)を、ブッシュ孔(21b)の内周面へ
向かって押圧していたのに対して、揺動ピストン(28)
のブレード(28b)へ向かって押圧するようにしたもの
である。
【0083】すなわち、この実施形態3に係る回転式圧
縮機は、吐出側ブッシュ(51)を揺動ピストン(28)の
ブレード(28b)へ向かって押圧するための押圧手段(5
5,63)を備えている。
【0084】この押圧手段は、ブッシュ孔(21b)の内
周面に対向するように吐出側ブッシュ(51)の表面に形
成された溝部(63)と、上記各実施形態と同様にリヤヘ
ッド(23)に形成された連通路(55)とを有している。
溝部(63)は、吐出側ブッシュ(51)がブッシュ孔(21
b)に挿入された状態で、ブッシュ孔(21b)の軸方向に
延びるように形成されている。そして、連通路(55)は
ケーシング(10)内部と溝部(63)とを連通しており、
この溝部(63)内へケーシング(10)内の高圧の流体を
供給するようにしている。
【0085】そのとき、吐出側ブッシュ(51)は、溝部
(63)内に供給された高圧流体によりブレード(28b)
へ向かって押し付けられる。このことにより、吐出側ブ
ッシュ(51)の外壁面とブレード(28b)側壁との間の
摩擦力が大きくなるため、ブッシュ背部室(50)と圧縮
室(25b)との間で変動する変動荷重による吐出側ブッ
シュ(51)の振動を抑制することができる。その結果、
ブッシュ孔(21b)の内周壁面の摩耗や焼き付きを抑制
することが可能となる。
【0086】また、吐出側ブッシュ(51)外壁面とブッ
シュ孔(21b)内周面との間の摩擦力が小さくなるの
で、仮にその吐出側ブッシュ(51)外壁面とブッシュ孔
(21b)内周面とが摺接するとしても、その摺接による
ブッシュ孔(21b)内周面の摩耗や焼き付きを効果的に
低減させることができる。
【0087】(実施形態4)図8は、本発明の実施形態
4を示し、上記実施形態3において吐出側ブッシュを押
圧するための押圧手段(55,63)を変更するようにした
ものである。
【0088】すなわち、押圧手段(55,64)は、吐出側
ブッシュ(51)に対向するようにブッシュ孔(21b)の
内周面に形成され、ケーシング(10)内の高圧の流体が
供給される溝部(64)である。
【0089】そして、溝部(64)は、揺動ピストン(2
8)の本体部(28a)の軸方向に沿って延びるように形成
されている。また、上記各実施形態と同様の連通路(5
5)がリヤヘッド(23)に形成されており、この連通路
(55)は溝部(64)内に連通するように構成されてい
る。
【0090】このようにしても、ブレード(28b)の溝
部(64)へ、ケーシング(10)内における高圧の流体で
ある冷媒や潤滑油が供給される。そして、この溝部(6
4)に供給された高圧の流体によって、吐出側ブッシュ
(51)を、ブレード(28b)へ向かって効果的に押圧さ
せることができる。
【0091】尚、上記各実施形態では、溝部(61)に高
圧の流体を供給するための連通路(55)をリヤヘッド
(23)に形成するようにしたが、図5に示すように、フ
ロントヘッド(22)に連通路(56)を形成するようにし
てもよい。すなわち、この場合、連通路(56)は、上記
連通路(55)と同様の形状を有しており、上下反転した
形状とすればよい。このことによっても、溝部(61)内
へケーシング(10)内の冷媒等の高圧の流体を供給し、
吐出側ブッシュ(51)を効果的に押圧することができ
る。
【0092】(実施形態5)図9は、本発明の実施形態
5を示しており、上記実施形態3及び4において、各溝
部(63,64)内へケーシング(10)内の高圧流体を供給
する目的で、連通路(55,56)をリヤヘッド(23)やフ
ロントヘッド(22)に設けるようにしたのに対し、シリ
ンダ部(21)に設けるようにしたものである。
【0093】すなわち、押圧手段(57)は、シリンダ部
(21)に設けられた連通路(57)を有している。同図に
示すように、連通路(57)は、一端がブッシュ孔(21
b)内に臨むように該ブッシュ孔(21b)内周壁面に開口
される一方、他端がケーシング(10)内部を臨むよう
に、シリンダ部(21)の外周壁面に開口されている。
【0094】このようにして、ブッシュ孔(21b)の内
周面に対向するように吐出側ブッシュ(51)の表面に形
成された溝部(63)又は、吐出側ブッシュ(51)に対向
するようにブッシュ孔(21b)の内周面に形成された溝
部(64)は、連通路(57)を介してケーシング(10)の
内部とそれぞれ連通するように構成されている。
【0095】尚、この実施形態5では、シリンダ部(2
1)に形成された連通路(57)は、ブッシュ孔(21b)内
部と、ケーシング(10)内とを直接連通するようにした
が、図10に示すように、ブッシュ孔(21b)内部と、
ブッシュ背部室(50)とを連通する連通路(58)をシリ
ンダ部(21)に設けるようにしてもよい。このようにし
ても、ブッシュ背部室(50)はケーシング(10)と連通
状態にあるため、連通路(58)によって、上記各溝部
(63,64)へ高圧流体を供給することが可能となる。
【0096】(実施形態6)この実施形態6は、上記各
実施形態では、押圧手段(61,62,…)として溝部(61,6
2,…)を設けるようにしたのに対して、そのような溝部
(61,62,…)を設けないようにしたものである。
【0097】すなわち、押圧手段(55,56)は、ケーシ
ング(10)内の高圧の流体を吐出側ブッシュ(51)とブ
レード(28b)との間の隙間に供給するための流体供給
通路(55,56)を有している。流体供給通路(55,56)
は、上記各実施形態で示した連通路(55,56)と同様の
ものである。
【0098】このようにすることで、ケーシング(10)
内の高圧流体が吐出側ブッシュ(51)とブレード(28
b)との間の隙間へ供給されるため、吐出側ブッシュ(5
1)をブッシュ孔(21b)内周面に向かって押し付けるこ
とができる。また、簡単な構成で吐出側ブッシュ(51)
を押圧することができる。しかしながら、吐出側ブッシ
ュ(51)を確実に押圧する観点から、上記各実施形態の
ように溝部(61,62,…)を設けることが望ましい。
【0099】尚、流体供給通路(55,56,57,58)を、ケ
ーシング(10)内の高圧の流体を吐出側ブッシュ(51)
とブッシュ孔(21b)の内周面との間の隙間に供給する
ためのものとしてもよい。すなわち、流体供給通路(5
5,56,57,58)は、上記各実施形態で示した連通路(55,5
6,57,58)と同様のものである。このとき、ケーシング
(10)内の高圧流体が吐出側ブッシュ(51)とブッシュ
孔(21b)の内周面との間の隙間へ供給されるため、吐
出側ブッシュ(51)をブレード(28b)に向かって押し
付けることができる。
【0100】また、上記各実施形態では、ブッシュ(5
1,52)の硬度を、Hv700以上且つHv900以下と
する一方、ブッシュ孔(21b)の内周壁面の硬度を、H
v500以上且つHv700以下として、ブッシュ(5
1,52)の硬度をブッシュ孔(21b)の内周壁面よりも大
きくするようにしたが、その硬度の大小関係を逆転し
て、ブッシュ(51,52)の硬度を、Hv500以上且つ
Hv700以下とする一方、ブッシュ孔(21b)の内周
壁面の硬度を、Hv700以上且つHv900以下とし
てもよい。こうしても、ブッシュ(51,52)とブッシュ
孔(21b)との硬度差が比較的小さくなるので、ブッシ
ュ(51,52)の摩耗を効果的に抑制することができる。
【0101】そして、押圧手段は、吐出側ブッシュをブ
ッシュ孔内周壁面又はブレードへ押し付けるものであれ
ばよく、上記溝部、連通路及び流体供給通路に限定され
るものではない。
【0102】また、上記各実施形態では、溝部(61,62,
…)を、ブッシュ(51,52)、ブレード(21b)及びシリ
ンダ部(21)の何れか1つの吐出側にのみ設けるように
したが、本発明はこれに限定されるものではない。つま
り、それぞれの吸入側にも同時に設けるようにしてもよ
い。このことで、吐出側と吸入側とを区別する必要がな
いので、圧縮機構の組立時における失敗を未然に防止す
ることができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明による
と、吐出側ブッシュをブッシュ孔の内周面へ向かって押
圧するための押圧手段を設けたために、吐出側ブッシュ
の外壁面とブッシュ孔内周壁面との間の摩擦力が大きく
なって、吐出側ブッシュの振動を防止することができ
る。その結果、ブッシュ孔の内周壁面の吐出側ブッシュ
に対する摩耗や焼き付きを効果的に抑制することができ
る。
【0104】第2の発明によると、押圧手段を、揺動ピ
ストンのブレードに対向するように吐出側ブッシュに形
成され、ケーシング内の高圧の流体が供給される溝部と
する。また、第3の発明によると、押圧手段を、吐出側
ブッシュに対向するように揺動ピストンのブレードに形
成され、ケーシング内の高圧の流体が供給される溝部と
する。これらの発明によって、溝部内に供給された高圧
流体により、吐出側ブッシュをブッシュ孔内周面へ向か
って確実に押圧することが可能となる。
【0105】第4の発明によると、押圧手段を、ケーシ
ング内の高圧の流体を吐出側ブッシュとブレードとの間
の隙間に供給するための流体供給通路とすることによ
り、その隙間に供給された流体の圧力により、吐出側ブ
ッシュをブッシュ孔の内周面へ押圧することができる。
【0106】第5の発明によると、回転式圧縮機につい
て、吐出側ブッシュを揺動ピストンのブレードへ向かっ
て押圧するための押圧手段を備えることにより、吐出側
ブッシュの外壁面とブレード側壁との間の摩擦力が大き
くなって、吐出側ブッシュの振動を防止することができ
る。一方、吐出側ブッシュ外壁面とブッシュ孔内周面と
の間の摩擦力を小さくすることができる。したがって、
仮にその吐出側ブッシュ外壁面とブッシュ孔内周面とが
摺接したとしても、その摺接によるブッシュ孔内周面の
摩耗や焼き付きを効果的に抑制することができる。
【0107】第6の発明によると、押圧手段を、ブッシ
ュ孔の内周面に対向するように吐出側ブッシュに形成さ
れ、ケーシング内の高圧の流体が供給される溝部とす
る。また、押圧手段は、吐出側ブッシュに対向するよう
にブッシュ孔の内周面に形成され、ケーシング内の高圧
の流体が供給される溝部とする。これらの発明によっ
て、溝部内に供給された高圧流体により、吐出側ブッシ
ュを揺動ピストンのブレードへ向かって確実に押圧する
ことが可能となる。
【0108】第8の発明によると、押圧手段を、ケーシ
ング内の高圧の流体を吐出側ブッシュとブッシュ孔の内
周面との間の隙間に供給するための流体供給通路とする
ことにより、その隙間に供給された流体の圧力により、
吐出側ブッシュをブレードへ向かって押圧することがで
きる。
【0109】第11の発明によると、ブッシュの硬度を
Hv700以上且つHv900以下とする一方、ブッシ
ュ孔の内周壁面の硬度をHv500以上且つHv700
以下とする。また、第12の発明によると、ブッシュの
硬度をHv500以上且つHv700以下とする一方、
ブッシュ孔の内周壁面の硬度をHv700以上且つHv
900以下とする。これらの発明により、ブッシュとブ
ッシュ孔内壁面との硬度差が小さくなるので、仮にブッ
シュとブッシュ孔とが摺接したとしても、ブッシュ及び
ブッシュ孔の摩耗量を効果的に低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す回転式圧縮機の縦断
面図である。
【図2】実施形態1の回転式圧縮機における圧縮機構の
縦断面図である。
【図3】実施形態1におけるシリンダ部のブッシュ孔近
傍を拡大して示す平面図である。
【図4】実施形態1におけるシリンダを拡大して示す縦
断面図である。
【図5】その他の実施形態を示す図4相当図である。
【図6】本発明の実施形態2を示す図3相当図である。
【図7】本発明の実施形態3を示す図3相当図である。
【図8】本発明の実施形態4を示す図3相当図である。
【図9】本発明の実施形態5のシリンダ部の一部を拡大
して示す平面図である。
【図10】その他の実施形態を示す図9相当図である。
【図11】各ブッシュに加わる荷重を示す説明図であ
る。
【図12】揺動ピストンの軸角度と、圧縮室内の圧力と
の関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
(1) 回転式圧縮機 (10) ケーシング (19) シリンダ (21b) ブッシュ孔 (22) フロントヘッド (23) リヤヘッド (25) シリンダ室 (28) 揺動ピストン (28b) ブレード (51) 吐出側ブッシュ (52) 吸入側ブッシュ (55,56,57,58) 連通路(流体供給通路、押圧手段) (61,62,63,64) 溝部(押圧手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊倉 英二 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 東 洋文 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3H029 AA04 AA13 AB03 BB16 BB21 BB23 BB24 BB31 BB44 BB50 CC04 CC09

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(10)内に設けられたシリン
    ダ(19)と、 上記シリンダ(19)のシリンダ室(25)に収納され、ブ
    レード(28b)が一体形成された揺動ピストン(28)と
    を備え、 上記揺動ピストン(28)のブレード(28b)がブッシュ
    (51,52)を介してシリンダ(19)のブッシュ孔(21b)
    に挿入された回転式圧縮機であって、 上記ブッシュ(51,52)は吸入側のブッシュ(52)と、
    吐出側のブッシュ(51)とからなり、 上記吐出側ブッシュ(51)を上記ブッシュ孔(21b)の
    内周面へ向かって押圧するための押圧手段(55,56,…)
    を備えていることを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記押圧手段(61)は、揺動ピストン(28)のブレード
    (28b)に対向するように吐出側ブッシュ(51)に形成
    され、ケーシング(10)内の高圧の流体が供給される溝
    部(61)であることを特徴とする回転式圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記押圧手段(62)は、吐出側ブッシュ(51)に対向す
    るように揺動ピストン(28)のブレード(28b)に形成
    され、ケーシング(10)内の高圧の流体が供給される溝
    部(62)であることを特徴とする回転式圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記押圧手段(55,56)は、ケーシング(10)内の高圧
    の流体を吐出側ブッシュ(51)とブレード(28b)との
    間の隙間に供給するための流体供給通路(55,56)であ
    ることを特徴とする回転式圧縮機。
  5. 【請求項5】 ケーシング(10)内に設けられたシリン
    ダ(19)と、 上記シリンダ(19)のシリンダ室(25)に収納され、ブ
    レード(28b)が一体形成された揺動ピストン(28)と
    を備え、 上記揺動ピストン(28)のブレード(28b)がブッシュ
    (51,52)を介してシリンダ(19)のブッシュ孔(21b)
    に挿入された回転式圧縮機であって、 上記ブッシュ(51,52)は吸入側のブッシュ(52)と、
    吐出側のブッシュ(51)とからなり、 上記吐出側ブッシュ(51)を上記揺動ピストン(28)の
    ブレード(28b)へ向かって押圧するための押圧手段(5
    5,56,…)を備えていることを特徴とする回転式圧縮
    機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記押圧手段(63)は、ブッシュ孔(21b)の内周面に
    対向するように吐出側ブッシュ(51)に形成され、ケー
    シング(10)内の高圧の流体が供給される溝部(63)で
    あることを特徴とする回転式圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 上記押圧手段(64)は、吐出側ブッシュ(51)に対向す
    るようにブッシュ孔(21b)の内周面に形成され、ケー
    シング(10)内の高圧の流体が供給される溝部(64)で
    あることを特徴とする回転式圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 上記押圧手段(55,56,…)は、ケーシング(10)内の高
    圧の流体を吐出側ブッシュ(51)とブッシュ孔(21b)
    の内周面との間の隙間に供給するための流体供給通路
    (55,56,…)であることを特徴とする回転式圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項2,3,6,7の何れか1つにお
    いて、 上記シリンダ(19)は、上下方向に延びる円筒状のシリ
    ンダ部(21)と、該シリンダ部(21)の上部開口を閉塞
    するフロントヘッド(22)と、シリンダ部(21)の下部
    開口を閉塞するリヤヘッド(23)とから構成されてお
    り、 押圧手段(55,56,…)は、上記フロントヘッド(22)及
    びリヤヘッド(23)の少なくとも一方に設けられ、ケー
    シング(10)内と溝部(61,62,…)内とを連通する連通
    路(55,56,…)を有していることを特徴とする回転式圧
    縮機。
  10. 【請求項10】 請求項6及び7において、 上記シリンダ(19)は、上下方向に延びる円筒状のシリ
    ンダ部(21)と、該シリンダ部(21)の上部開口を閉塞
    するフロントヘッド(22)と、シリンダ部(21)の下部
    開口を閉塞するリヤヘッド(23)とから構成されてお
    り、 押圧手段(57,58)は、上記シリンダ部(21)に設けら
    れ、ケーシング(10)内と溝部(63,64)内とを連通す
    る連通路(57,58)を有していることを特徴とする回転
    式圧縮機。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1つにおい
    て、 上記ブッシュ(51,52)の硬度はHv700以上且つH
    v900以下である一方、ブッシュ孔(21b)の内周壁
    面の硬度はHv500以上且つHv700以下であるこ
    とを特徴とする回転式圧縮機。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10の何れか1つにおい
    て、 上記ブッシュ(51,52)の硬度はHv500以上且つH
    v700以下である一方、ブッシュ孔(21b)の内周壁
    面の硬度はHv700以上且つHv900以下であるこ
    とを特徴とする回転式圧縮機。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12において、 上記ブッシュ孔(21b)の内周壁面は、窒化処理、浸炭
    処理及び高周波焼き入れ処理の何れか1つの表面改質処
    理が施されていることを特徴とする回転式圧縮機。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記ブッシュ孔(21b)の内周壁面は、表面改質処理後
    に、0.1mm以上且つ0.5mm以下の取り代の仕上
    研磨加工が施されていることを特徴とする回転式圧縮
    機。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14の何れか1つにおい
    て、 圧縮する流体は二酸化炭素であることを特徴とする回転
    式圧縮機。
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