JP3770066B2 - 圧縮機および圧縮機部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は冷凍空調機器等に用いられる冷媒圧縮機及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷凍空調用の電動圧縮機としては、圧縮機構がレシプロ式、ローリングピストン式およびスクロール式などがあり、いずれの方式も家庭用、業務用の冷凍空調分野で使用されている。また、いずれの方式の圧縮機も圧縮機構はいくつかの摺動部品で構成されている。
【0003】
次に、ローリングピストン式の圧縮機を例に取り、従来の技術について図7〜図10を用いてを説明する。まず、図7にローリングピストン式圧縮機の構成を示す。ローリングピストン圧縮機の本体1は密閉シェル2に焼き嵌めされたステータ3と、ステータ3と一対でモータを構成するロータ4と、ロータ4に焼き嵌めされたシャフト5を備え、また、シャフト5の偏心部に組み込まれたローラ6と、ローラ6を収納するシリンダ7と、シャフト5の主軸受け8および副軸受け9と、密閉シェル2に溶接され、かつ一端が副軸受け9に圧入された吸入管10を備えている。なお、図中の11は吐出管、12は冷凍機油13を吸い上げるポンプである。
【0004】
次に、圧縮機構についてその要部を図8〜図10を用いて説明する。図8、図9および図10に示すように、圧縮機構では、ローラ6の外周部と接触摺動する側の端部が円弧状に加工されたベーン14がシリンダ7の溝15内に収納され、またベーン14によりシリンダ7内は吸入圧力室20と吐出圧力室21に分割して構成されている。なお、ベーン14は、ばね16によるばね力およびシリンダ7の内外の圧力差による力によって、ローラ6の外周面に押し付けられている。
【0005】
また、シリンダ7の溝15および主軸受け8、副軸受け9と接触摺動するベーン14の側面部は平面状であり、摺動可能な数十マイクロメートルの隙間を持っている。ここで、ベーン14の左右は前述の通り吸入圧力室20と吐出圧力室21となっているため、ベーン14はシリンダ7の溝15の中において厳密には溝15の面に対して平行ではない。すなわち、ベーン14のローラ6との摺接面側の部分は、吐出圧力室21と吸入圧力室20の差圧のために、吐出圧力室21から吸入圧力室20の方に向けての荷重がかかり、シリンダ7の溝15に対して、厳密には斜めになった状態で摺動運動することになる。
【0006】
以上のように構成されたローリングピストン圧縮機について、以下その動作を説明する。ステータ3とロータ4で構成するモータによりシャフト5が回転し、これに伴ってローラ6が偏心回転することにより、吸入管10を通ってシリンダ7内に導入された冷媒ガスが圧縮される。シリンダ7内で圧縮された冷媒ガスは、密閉シェル2内に吐出した後、吐出管11から密閉シェル2外に噴出する。このようにローリングピストン圧縮機では、ベーン14がローラ6の偏心回転運動に応じて、シリンダ7の溝15に沿って往復運動を行なうときに、ベーン14の先端部は、ばね16及びシリンダ内外の圧力差によって荷重された状態で、ローラ6の外周面と摺動するので、ベーン14の先端とローラ6の外周面に摩耗が生じる。また、ベーン14の側面部は左右の圧縮室での圧力差によりシリンダ7の溝15の中で斜めに傾いて接触摺動しており更に主軸受け8、副軸受け9の摺動面とも接触摺動するので、ベーン14の側面部にも摩耗が生じる。さらに、シャフト5は、シャフト5の回転を支持する主軸受け8および副軸受け9の軸受け部と摺動するので、シャフト5および軸受け部が摩耗しやすい。
【0007】
そこで、摺動部の動作を円滑にするように、本体1の密閉シェル2内には冷凍機油13が収納されていて、冷凍機油13はポンプ12によって吸い上げられ摺動部に供給されて摺動部を潤滑し摺動部の摩耗を減少させる。
【0008】
しかしながら、シャフト5および軸受け8、9は回転摺動しているので潤滑油膜ができやすいが、ベーン14とシリンダ7の溝15は往復摺動であるので潤滑油膜はできにくい。更にベーン14はシリンダ7の溝15の中で斜めになって摺動しているので、接触面積は非常に小さくなり従って面圧は高くなっている。また、図10に示す様に、ばね16がコイルバネ17になった場合は、ローラ側(図示せず)はベーン14の上から下まで線当たりになっているが、ローラ(図示せず)と反対側はコイルバネ17を収納するためのシリンダ7に構成されたベーンバネ穴18とベーン14に構成された切り欠き14aのためにローラ6側に比べると接触長さが半分程度に減少している。
【0009】
なお、一般にベーン14は表面の硬さは窒化によりビッカース硬さで1000〜1250HVとした合金鋼製、ローラ6は硬さがロックウエルCスケールで45〜55の鋳鉄製、シリンダ7は硬さがビッカース硬さで160〜250HVの鋳鉄製が用いられている。
【0010】
また、シャフト5および軸受け部の摩耗については、軸受け部の長さを長くしたり、軸受け部の直径を大きくして、単位面積当たりの荷重を減少させることにより改善が可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、窒化処理により窒素が侵入して変形が発生する。特に、ベーンのような形状では3面から窒素が侵入するために平面の両端が盛り上がる形に変形し、設計通りの隙間を維持することが困難となっている。
【0012】
また、上記従来の構成では、窒化処理後で各平面の端部が盛り上がる形に変形するので表面加工の際の取り代が端部のみ多くなり、その分表面加工後の硬さが低くなり、均一な表面硬さを得ることが困難となっている。
【0013】
また、上記従来の構成では、ベーンに線ばねを組み立てる際に表面がビッカース硬さで1000〜1250と非常に硬いためにベーンの面と線ばね穴の稜線部に欠けが発生する場合があり、欠けた部分が圧縮機内に異物として残留した場合には圧縮機構に噛み込んで運転不能になる場合があった。
【0014】
また、上記従来の構成では、窒化処理後に表面加工を行う時に、硬いために稜線部が欠けて脱落することがあった。稜線部の欠けがあると、シリンダの溝の中で摺動するときに隙間の範囲で傾きが発生した場合に硬いエッジでシリンダや主軸受、副軸受を傷つけてしまい、ひどい場合には運転不能になる場合があった。
【0015】
また、上記従来の構成では、圧縮機運転中に油膜の形成しにくい運動を行う摺動部品は油膜が切れやすく、安定した信頼性を得ることが困難な場合があった。
【0016】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、窒化処理による変形の小さな摺動部品を実現し性能の良い圧縮機を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、窒化処理後に表面加工を施しても均一な表面硬さを得て高い信頼性の圧縮機を得ることを目的とするものである。
【0018】
また、本発明は、窒化処理後に線ばね穴を加工することにより、線ばね穴の内面硬さを低くする事ができるので線ばね組み立て時に欠けることなく安定した信頼性の圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0019】
また、本発明は、稜線の直近に窒化防止処理を施した後に窒化処理を行い、さらに表面加工を行うことにより均一に加工されたベーンを提供し、信頼性の高い圧縮機を実現することを目的とする物である。
【0020】
本発明は、油膜形成を補助する微少な窪みを構成することにより安定した信頼性の圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0021】
更に、本発明は、表面の一部分に窒化防止処理を施し、窒化処理を行い、表面の研削加工後にバフなどによる微少仕上げ加工を行うことにより表面に微少な窪みを有する摺動部品を製作し、安定した信頼性の圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、厳密な精度を要求されるベーンなどの摺動部品において窒化加工による変形を防止するために、窒化防止処理を行った後に窒化処理を行って精度変化を抑制したものである。
【0023】
また、本発明は、ローリングピストン圧縮機のベーンで窒化による変形を小さくするために窒化防止処理を行った後に窒化処理を行ったものである。
【0024】
また、本発明は、窒化防止処理の後に窒化処理を行い、更に表面加工を行う工程でローリングピストン圧縮機のベーンを製作することにより、表面硬さをほぼ均一にしたものである。
【0025】
また、本発明は、窒化処理後にベーン付勢用の線ばねを挿入する穴を加工できるように、穴を加工する面に窒化防止処理を行った後に窒化処理を施すものである。
【0026】
また、本発明は、稜線の直近の範囲に窒化防止処理後窒化処理を施し更に表面加工を行う工程でベーンを製作することにより、表面加工時の稜線部の欠落が防止でき、品質の不具合を解消することができる。
【0027】
更に、本発明は、窒化処理された表面に微少な窪みを構成したものである。このことにより、油膜形成がしにくい摺動面においても油膜が切れにくくなり、かじりや焼き付きといった不具合を解消することができる。
【0028】
また、本発明は、窒化防止処理、窒化処理、表面加工の後に、バフなどで微少仕上げ加工を行う工程で摺動部品を製作することにより、表面に微少な窪みを容易に形成することができるので油膜が切れにくくなる。従って、油膜が切れるために発生するかじりや焼き付きといった不具合を解消することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明は、摺動部品表面の一部分に窒化防止処理を施す第1の工程と、前記窒化防止処理を施されていない表面に対して窒化処理を行う第2の工程と、研削加工を行う第3の工程と、バフなどによる微少仕上げ加工により前記窒化防止処理を行った表面部分を微少に削り取る第4の工程とにより、表面に窒化による硬化層が露出した部分と、微少な窪み部分とを形成する摺動部品を製造する方法である。このような工程で製造することにより、容易に硬くて耐磨耗性の優れた部分と、オイルを保持することができる微少窪み部分とが表面に配設された摺動部品を製作することができる。
【0030】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の方法により製造されたものを摺動部品として圧縮機に使用したものである。これにより、微少な窪みが油溜まりとなり油膜形成を促し、さらに表面が窒化で硬くなっているので、耐磨耗性が向上し、信頼性が高く長寿命な圧縮機とすることができる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0036】
(実施例1)
まず、第1の実施例について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施例におけるベーンの斜視図である。ここで図1に示すベーン20以外の圧縮機の構成は、図7で詳述した従来のローリングピストン圧縮機と同様な構成であり、同一機能部品については同一番号を使用する。また、従来例と同一の構成および作用の説明は省くことにする。
【0037】
図1で、ローラ(図示せず)との摺接面の反対側の面20bに窒化防止処理を施した後に、ベーン20全体に窒化処理を行う。このような工程でベーンを製作することにより稜線部20aに窒素が集中して入ることを防止できるので窒化による変形(この場合は平面20cのローラとの摺接面と反対側の盛り上がり)を抑制する事ができ、圧縮機として組み立てた場合のシリンダの溝(図示せず)との接触をより平面的に行えるようにできるため油膜が切れにくく、信頼性の高いローリングピストン圧縮機を実現することができる。
【0038】
(実施例2)
次に、第2の実施例について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施例における製造工程説明図(a)と窒化後の内部硬さ分布データ(b)である。すなわち、図2(a)に示す様に、ベーンなどの摺動部品に対して、まず荒加工を施し、続いて窒化防止処理、窒化処理を施し、その後に仕上げ加工を行う。このような工程でベーンを製造することにより、窒化により窒素が各面から入るために、平面の両端が盛り上がる形に変形し、そこから表面加工を行うと、取り代が盛り上がった両端部との取り代が中央部より多くなるので表面硬さは中央部に比べ両端部が低くなる、すなわち表面の硬さに不均一が生じる不具合を解決することができる。従って、シリンダの溝の中で斜めに摺動しても摺動面の硬さが均一であるのでバネの逃げがあって接触長さが短くなっても耐摩耗性が高く信頼性の高い圧縮機を実現することができる。
【0039】
(実施例3)
次に、第3の実施例について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施例におけるベーンの斜視図である。ここで図3に示すベーン21以外の圧縮機の構成は、図7で詳述した従来のローリングピストン圧縮機と同様な構成であり、同一機能部品については同一番号を使用する。また、従来例と同一の構成および作用の説明は省くことにする。
【0040】
ベーン21のローラ(図示せず)との摺接面の反対側の面21bに窒化防止処理を施した後に窒化処理を行い、その後ベーンを附勢するバネを保持する穴21dを加工している。このような工程で製造することにより組み立て時にバネ(図示せず)を穴21dに組み付ける際に硬いバネ(図示せず)が引っかかっても、穴の内部および摺接面と反対側の面21bは窒化されていないので靱性を有する。従って硬いバネによりベーンが削られたり表面が砕かれることが少なくなり、硬い粉末が発生することもなく容易に信頼性の高い圧縮機を製造することができる。
【0041】
なお、窒化防止処理を施すのは、ローラとの摺接面の反対側の面21b全面でなく、穴21dの周辺だけでも同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0042】
(実施例4)
次に、第4の実施例について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の一実施例におけるベーンの斜視図である。ここで図4に示すベーン22以外の圧縮機の構成は、図7で詳述した従来のローリングピストン圧縮機と同様な構成であり、同一機能部品については同一番号を使用する。また、従来例と同一の構成および作用の説明は省くことにする。
【0043】
ベーン22は図にハッチングで示した各稜線近傍22eの窒化防止処理後に、全体の窒化処理を行い、表面を加工したものである。この窒化防止処理を行う幅は0.1ミリメートルもあれば仕上げ加工代を考えても十分である。このような工程でベーンを製造することにより、窒素が両側から侵入して脆い稜線部が無くなるので、窒化後の表面加工時に欠けが発生することが無く、ベーンの製造工程における不良率を低減することができるので安価な圧縮機を提供することができる。
【0044】
(実施例5)
図5は、本発明の一実施例におけるベーンの表面近傍の断面図である。ここで図5に示すベーン以外の圧縮機の構成は、図7から10で詳述した従来のローリングピストン圧縮機と同様な構成であり、同一機能部品については同一番号を使用する。また、従来例と同一の構成および作用の説明は省くことにする。
【0045】
ベーン23は、シリンダ7の溝15の中でローラ6に摺接しながら往復摺動している。ベーン23とシリンダ7の溝15の間は表面に構成された微少な窪み23aは空孔などではなく内側に対して閉じているために潤滑油を保持する効果が高く、潤滑油膜が発生しにくい往復摺動においても、潤滑油膜を容易に形成することができるので、信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
【0046】
更に、微少な窪みは図5に示すように、なだらかな窪みであるほうが、エッジ効果が発生し潤滑油膜が発生しやすくなり望ましい。
【0047】
(実施例6)
図6は、本発明の一実施例における摺動部品の製作工程図である。摺動部品を本工程で製作することにより、窒化防止処理30を一部に行った後に窒化処理31を行うために窒化防止処理30を行った箇所は硬化しないので、研削加工32後のバフなどによる微少仕上げ加工33で表面が微少に削り取られて、微少な窪みが形成される。また、窒化防止剤の外周部は、若干窒化され硬さに傾斜ができるので、窪みの深さもそれに伴い徐々に深くなるので、潤滑油膜形成には都合の良いなだらかなつなぎ形状とすることができる。
【0048】
また、窒化防止剤の塗布の形状を変更するだけで、摺動状況に応じた最適な形状の窪み、例えば長円形や菱形を構成することができるので、容易に最適形状を確保することができる。
【0049】
従って、本工程で摺動部品の表面に微少な窪みを安定して構成することができるので非常に信頼性の高い圧縮機を製作することができる。
【0055】
【発明の効果】
上記実施例から明らかなように、本発明によれば、摺動面の一部又は全部に微少な窪みを配設することにより、運転中に油溜まりとなり油膜形成がしやすくなる。従って、信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
【0056】
また、本発明によれば、表面の一部に窒化防止処理を施し、窒化処理後に表面の研削加工を行い、更にバフなどによる微少仕上げ加工を行うことにより、表面に窒化による硬化層と微少な窪みを形成することにより、硬い表面で耐摩耗性が向上しさらに微少な窪みが油溜まりとなるので油膜ができやすくなる。従って、非常に信頼性の高い圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるベーンの斜視図
【図2】(a)本発明の第2の実施例における製造工程の流れを示す図
(b)窒化後の内部硬さ分布図
【図3】本発明の第3の実施例におけるベーンの斜視図
【図4】本発明の第4の実施例におけるベーンの斜視図
【図5】本発明の第5の実施例におけるベーンの表面近傍の断面模式図
【図6】本発明の第6の実施例における摺動部品の製作工程の流れを示す図
【図7】従来例のローリングピストン式圧縮機の構成を示す断面図
【図8】従来例のローリングピストン式圧縮機の圧縮機要部を示す断面模式図
【図9】従来例のローリングピストン式圧縮機の摺動部を示す拡大模式図
【図10】従来例のローリングピストン式圧縮機の構成を示す模式図
【符号の説明】
6 ローラ
7 シリンダ
14、20、21、22、23 ベーン
14a 切り欠き
15 溝
16 バネ
17 コイルバネ
18 ベーンバネ穴
20a 稜線部
20b、21b ローラとの摺接面の反対側
20c 平面
21d ベーンバネを保持する穴
23a 微少な窪み
Claims (2)
- 摺動部品表面の一部分に窒化防止処理を施す第1の工程と、前記窒化防止処理を施されていない表面に対して窒化処理を行う第2の工程と、研削加工を行う第3の工程と、バフなどによる微少仕上げ加工により前記窒化防止処理を行った表面部分を微少に削り取る第4の工程とにより、摺動部品表面に窒化による硬化層が露出した部分と、微少な窪み部分とを形成する圧縮機部品の製造方法。
- 請求項1記載の方法により製造された圧縮機部品を摺動部品として使用した圧縮機。
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