JP4032694B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調機および冷凍機等に搭載されるスクロール圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、特開平5−187366号公報に開示されている密閉形スクロール圧縮機の断面図である。図中、スクロール圧縮機101は、圧縮機本体に対して固定された固定スクロール102と、固定スクロール102の中心に対して偏心した回転中心を有する揺動スクロール103と、電動機構部を構成する固定子104及び回転子105と、電動機により回転駆動される主軸106と、揺動スクロール103を公転運動させるために揺動スクロール103を支承するスライダ107と、スライダ107が主軸106に対して偏心するように主軸106の上部に設置されたスライダ装着軸である偏心軸部108と、偏心軸部108に装着され、固定スクロール102や揺動スクロール103等からなる圧縮室および電動機構部を収容する密閉形のシェル109と、外部よりスクロール圧縮機101に冷媒ガスを導入するための吸入管110と、スクロール圧縮機101で圧縮された冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管111と、揺動スクロール103及び主軸106を支承し、固定スクロール102に対してボルト等で固定されたフレーム112と、圧縮室に底部に溜まった油を吸い上げる容積形油ポンプ113と、この容積形油ポンプ113により、底部から主軸106内の管路を通ってスライダ107まで吸い上げられた油を再び底部に落とすための油落とし114とを有している。
【0003】
次に動作について説明する。スクロール圧縮機101に設けられた電源端子(図示せず)に通電すると、固定子104と回転子105にトルクが発生し、主軸106が回転する。これにより、主軸106の偏心軸部108に装着されたスライダ107に支承された揺動スクロール103が回転しはじめて、固定スクロール102と協動する。
【0004】
この際、流体ガスは、吸入管110から吸引され、シェル109内の固定スクロール102と揺動スクロール103によって構成された圧縮室へ吸入され、圧縮された後、吐出管111を介してシェル109外へ排出される。
【0005】
またシェル109の底部にある潤滑油は、主軸106が回転すると容積形油ポンプ113により吸引され、主軸106内に設けられた給油通路を通り、各軸等に給油潤滑された後、油落とし114から再びシェル109の底部に戻る。
【0006】
図8は、一般的なスクロール圧縮機の運転時にスライダ107近傍に作用する力の関係を示す一部横断面図である。図中、スライダ107は中央近傍に略長方形の穴(以下、スリット)115が形成され、偏心軸部108の端部はこのスリット115に嵌合されるように略長方形の断面を有するように加工されている。このようにすることで、スライダ107が主軸106の軸方向に直角な面上の一定方向(図8での斜め方向)にしか摺動しないようになっている。
【0007】
このようなスクロール圧縮機101で、主軸106の回転に対応して行われる揺動スクロール103の公転運動時に発生する揺動スクロール103とスライダ107との遠心力をFc、この遠心力Fcと直角方向であり揺動スクロール103に作用する圧縮負荷をFgo、この遠心力Fcと反対方向であり揺動スクロール103に作用する圧縮負荷をFgr、スライダ107のスリット115とスライダ装着軸である偏心軸部108との接触面間の接触力Fn、スリット115とスライダ装着軸である偏心軸部108との接触面間の摩擦係数μn、固定スクロール102と揺動スクロール103の両渦巻体側面間の接触力(押し付け力)をFR、摩擦係数をμR、固定スクロール102と両渦巻体の半径方向のすきまをCとする。
【0008】
こうすると、遠心力Fc、圧縮負荷Fgo及び圧縮負荷Fgrの合力のスライド方向への分力によりスライダ107がスリット115によって規制されるスライド方向、すなわち、揺動スクロール103を固定スクロール102に接触させる方向にスライドし、固定スクロール102と揺動スクロール103の両渦巻間の半径方向の隙間Cを常に零にするように動作して、圧縮時の漏れ損失を低減させている。
【0009】
このようにスクロール圧縮機101は偏心軸部108の回転により、スライダ107がスライドすることで、スクロール圧縮をなすものであるから、スライダ107にスリット形状の加工を施すことが必要であった。そのため、スライダ107には加工性が高く、コストを低減可能な焼結材を用いるのが一般的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、焼結材は密度が低いため硬度もそれほど大きくなく(Hv=400程度)、鋼に比べて摩耗しやすく、焼結材の代わりに別の材料を用いても加工容易な材料を用いると同じように硬度が足りず摩耗しやすく、また、スリット107の内壁には、その形状上、研磨機が使用できないため、偏心軸部108からの負荷を受ける負荷面の面粗度を向上させることが難しいので摩耗しやすく、特に、潤滑材の能力が劣化し、摩擦係数が高くなりやすい低温用途で使用されるものや、低温かつ高圧のHFC系冷媒での用途で使用されるものでは、スライダ107の軸負荷面が摩耗しやすく、寿命が短いという問題があった。
【0011】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、スリット形状の加工性を保ちながら耐摩耗性の高いスライダを用いたスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るスクロール圧縮機は、スライダの穴の内壁に設けられ、主軸の軸方向の断面が台形であり、台形のうち電動機に近い下辺は下辺に対向する上辺よりも長い溝部と、溝部に格納され、穴に格納された主軸と穴の内壁との間に設けられ、スライダ以上の硬度を有する鋼材とを有する。
【0013】
また、鋼材の穴の内壁と接触する面の面粗さ、または鋼材の主軸と接触する面の面粗さの少なくとも一方はそれぞれの接触する面の面粗さ以下とする。
【0014】
また、主軸は、内部に油が流れる給油通路と、主軸の穴に格納される部分に給油通路と主軸の外部とを連通する管とを有する。
【0015】
さらに、スライダは、焼結により作成されている。
【0016】
冷媒は、HFC系冷媒である。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明のスクロール圧縮機の縦断面図である。図中、スクロール圧縮機1は、圧縮機本体に対して固定された固定スクロール2と、固定スクロール2の中心に対して偏心した回転中心を有する揺動スクロール3と、電動機構部を構成する固定子4及び回転子5と、電動機により回転駆動される主軸6と、揺動スクロール3を公転運動させるために揺動スクロール3を支承するスライダ7と、スライダ7が主軸6に対して偏心するように主軸6の上部に設置されたスライダ装着軸である偏心軸部8と、偏心軸部8に装着され、固定スクロール2や揺動スクロール3等からなる圧縮室および電動機構部を収容する密閉形のシェル9と、外部よりスクロール圧縮機1に冷媒ガスを導入するための吸入管10と、スクロール圧縮機1で圧縮された冷媒ガスを外部に吐出するための吐出管11と、揺動スクロール3及び主軸6を支承し、固定スクロール2に対してボルト等で固定されたフレーム12と、圧縮室に底部に溜まった油を吸い上げる容積形油ポンプ13と、この容積形油ポンプ13により、底部から主軸6内の給油通路を通ってスライダ7まで吸い上げられた油を再び底部に落とすための油落とし14とを有している。
【0018】
次に動作について説明する。スクロール圧縮機1に設けられた電源端子(図示せず)に通電すると、固定子4と回転子5にトルクが発生し、主軸6が回転する。これにより、主軸6の偏心軸部8に装着されたスライダ7に固定された揺動スクロール3が回転運動しはじめて、固定スクロール2と協動する。
【0019】
これら固定スクロール2と揺動スクロール3はそれぞれ渦巻形状をしており、互いに180度位相がずれた位置となるように組み合わされている。また、それぞれの渦巻の中心は偏心している。
【0020】
この際、流体ガスは、吸入管10から吸引され、シェル9内の固定スクロール2と揺動スクロール3によって構成された圧縮室へ吸入され、圧縮された後、吐出管11を介してシェル9外へ排出される。
【0021】
またシェル9の底部にある潤滑油は、主軸6が回転すると容積形油ポンプ13により吸引され、主軸6内に設けられた給油通路を通り、各軸等に給油潤滑された後、再びシェル9の底部に戻る。
【0022】
図2は、この発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の運転時にスライダ7近傍に作用する力の関係を示す一部横断面図である。図中、スライダ7は中央近傍に略長方形の穴であるスリット15が形成され、偏心軸部8の端部はこのスリット15に嵌合されるように略長方形の横断面を有するように加工されている。このようにすることで、スライダ7が主軸6の軸方向に直角な面上の一定方向(図2での斜め方向)にしか摺動しないようにしている。
【0023】
また、このスライダ7のスリット15は、前述したように略長方形であるが、そのうちの偏心軸部8と主に接触する一辺に溝部16を作成し、そこに鋼材17を収納し偏心軸部8の軸負荷面18と接触するようにしている。なお、図では溝部16を明確にするため、鋼材17との間に大きな隙間があるように記しているが、実際にはこれほどの隙間はない。
【0024】
このようなスクロール圧縮機1で、主軸6の回転に対応して行われる揺動スクロール3の公転運動時に発生する揺動スクロール3とスライダ7との遠心力をFc、この遠心力Fcと直角方向であり揺動スクロール3に作用する圧縮負荷をFgo、この遠心力Fcと反対方向であり揺動スクロール3に作用する圧縮負荷をFgr、スライダ7のスリット15とスライダ装着軸である偏心軸部8との接触面間の接触力Fn、スリット15とスライダ装着軸である偏心軸部8との接触面間の摩擦係数μn、固定スクロール2と揺動スクロール3の両渦巻体側面間の接触力(押し付け力)をFR、摩擦係数をμR、固定スクロール2と両渦巻体の半径方向のすきまをCとする。
【0025】
こうすると、遠心力Fc、圧縮負荷Fgo及び圧縮負荷Fgrの合力のスライド方向への分力によりスライダ7がスリット15によって規制されるスライド方向、すなわち、揺動スクロール3を固定スクロール2に接触させる方向にスライドする動作時に、偏心軸部8の軸負荷面15と接触するのが、鋼材17であるため、摩擦力μnFnで焼結材からなるスライダ7が摩耗することを防ぐことができる。
【0026】
また、鋼材17には硬度Hv=400以上の硬度を持つスウェーデン鋼、表面処理を施したステンレス鋼が適している。
【0027】
さらに、鋼材17は表面面粗度が偏心軸部8やスライダ7のスリット15の内壁のそれよりも小さいものが適している。このようにすることで、スライド中に鋼材17と偏心軸部8との接触により偏心軸部8に摩耗が生じることを防ぐことができるとともに、溝部16を加工するにあたって、溝部16を鋼材17が完全に固定されるように寸法精度を高めなくても、焼結材で製作されたスライダ7に設けられた穴であるスリット15の内壁が鋼材17に削られるのを防ぐことができる。
【0028】
このようにすることで、潤滑特性の厳しい低温用途で使用されるものや、HFC系冷媒での用途で使用されるものにおいても、スライダの材料にコスト、生産性で有効な焼結材を使用したままで、スクロール圧縮機の寿命を延ばすことができる。
【0029】
図3は、溝部16に鋼材17を圧入して固定したスクロール圧縮機の一部横断面図である。
【0030】
図中、スライダ7のスリット15に設けた溝部16は、偏心軸部8の直線部分よりも長く形成している。これにより溝部16に格納した鋼材17の両端部はスライダ7内で固定されることになる。実際に製造する場合には、予めスライダ7に設けた溝部16に鋼材17を圧入して固定することになる。なお、この図では図2と異なり溝部16と鋼材17とを明確に区別していないが、これは、鋼材17は溝部16に圧入されているため、隙間がほとんどないことを示している。
【0031】
このようにすることで、スクロール圧縮機が動作して軸に負荷が加わることで、鋼材17が上下方向や、偏心軸部8の軸負荷面と溝部16との間に生じる隙間内に生じた、いわゆるあそびにより、微小な動いたり、変形したりするのを防止することができるため、高い負荷能力を持った軸特性を持つ圧縮機を構成することができる。
【0032】
図4はスクロール圧縮機1の運転時に鋼材17が上方へ抜けないように構成した場合のスリット15部分の斜視図である。スリット15が偏心軸部8の負荷面18と接触する部分に、スクロール圧縮機1の底部側(主軸の電動機が接続された側)の下辺より、それとは反対側のスクロール圧縮機1上部側の上辺のほうが短い台形形状の溝部16を設け、そこに溝部16とほぼ同じ形状を有した鋼材17を格納している。
【0033】
このようにすることで、運転時に鋼材17が上方へ抜けないようにしている。また、スクロール圧縮機1の組み立て手順からすると、スライダ7のスリット15に鋼材17を取付けてから、主軸6の偏心軸部8を組み付けるため、予め略台形形状の溝部16に、同じような形状を有した鋼材17を嵌め込むだけで上下方向への鋼材17の抜けが防止できるため、作業性が向上する。
【0034】
なお、この実施の形態では、一方向への鋼材17の抜けを防止するため、加工が簡単な略台形形状としているが、要は溝部16に対して鋼材17自体がくさびとしての働きを持つ形状であればよい。
【0035】
このように溝部を設けそこに鋼材を格納する方法では溝部を加工する手間が増えるが、主軸は今までと同じ太さのものが使えるため、スクロール圧縮機を大きくせずに主軸の強度を保つことができる。
【0036】
図5は、溝部16を設けずに鋼材17を固定した場合のスライダと偏心軸部の縦断面図である。
【0037】
図中、スライダ7に設けられたスリット15には偏心軸部8が格納され、この偏心軸部8と接触し、軸負荷面となるスリット15の内壁には鋼材17がねじ19によって固定されている。この場合、鋼材17の厚みに合わせて大きめに形成したスリット15の内壁に直接鋼材17を固定するため、溝部を形成する必要がなくなる。
【0038】
こうすることで、スリット15に鋼材17を装着する作業の作業性が向上され、また、鋼材17を確実に固定できる。
【0039】
なお、この実施の形態1におけるスクロール圧縮機1の主軸6に装着された偏心軸部8の負荷面18にはクラウニング形状部20が設けられている。これは主軸6が軸受負荷を受けて変形しても、スライダ7と揺動スクロール3の軸面を平行に保つための措置であり、負荷面18の縦断面形状を円弧状に加工することで、スライダ7と揺動スクロール3の軸受面を平行に保っている。
【0040】
実施の形態2.
図6は、実施の形態2におけるスライダと偏心軸部の断面図である。なお、実施の形態1と同じ機構には同じ番号を付するとともに説明を省略する。
【0041】
図6の構成を有するスクロール圧縮機1では、本来であれば主軸6内の給油通路を通じて容積形油ポンプ13によりスライダ7の上部まで汲み上げられる油の一部を、スリット15の内壁と接触する偏心軸部8の負荷面18に主軸6に設けた油管路21から流しこみ、油落とし14から底部に戻すものである。このようにすることで、負荷面18に確実に油を流し込むことができ、摩擦係数を小さくすることができる。
【0042】
なお、この図6では油管路21を3本設けているが、スクロール圧縮機1の能力、油管路21の径、油管路21を設ける位置によって油管路21の数は増減しうるものである。
【0043】
また、負荷面18に油を流し込むための油管路21は主軸6内の管より分岐している構成のため、図6のように主軸6内の管と略直角に設けるよりも、主軸6内の油の流れる方向に傾けて設けた方が効率がよい。
【0044】
また、実施の形態1において説明した鋼材17をスライダ7の内壁と負荷面18の間に介在させる構成と併用することで、スライダ7や偏心軸部8の耐摩耗性が著しく向上する。
【0045】
いずれの構造でも、負荷面18、特に、クラウニング形状部20が確実に油で保護されることが重要である。
【発明の効果】
主軸が穴に格納される部分における主軸と穴の内壁との間にスライダ以上の硬度を有する鋼材を設けるので、主軸の回転により働く力の向きから、鋼材がスライダ側と一体となって動くので、スライダをカバーすることになり、スライダの摩耗速度を遅らせることができる。
また、スライダの穴の内壁に設けられて鋼材を格納する溝部において、主軸の軸方向の断面が台形であり、台形のうち電動機に近い下辺は下辺に対向する上辺よりも長いので、鋼材が、溝部の電動機と反対側の主軸の軸方向からは抜けない構成となり、回転中に溝内部から鋼材が抜けるのを防ぐことができる。
【0046】
また、鋼材の穴の内壁と接触する面の面粗さ、または鋼材の主軸と接触する面の面粗さの少なくとも一方はそれぞれの接触する面の面粗さ以下とするので、
スライダと主軸が直接摺動している場合よりもスライダと主軸の摩耗速度を遅らせることができる。
【0047】
主軸が穴に格納される部分における主軸に、給油通路と主軸外部とを連通する管を設けるので、主軸の負荷面とスリットの内壁との摩擦抵抗を低減できる。
【0048】
さらに、スライダは、焼結により作成されているので、スライダにスリットを作成する加工は容易なまま、耐摩耗性を向上できる。
【0049】
またさらに、冷媒は、HFC系冷媒であるので、環境問題に対応した冷媒を使用した圧縮機の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の横断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の横断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるスリット部分の斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるスリット部分の縦断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるスリット部分の縦断面図である。
【図7】従来のスクロール圧縮機の縦断面図である
【図8】 従来のスクロール圧縮機の横断面図である
【符号の説明】
1 スクロール圧縮機、 2 固定スクロール、 3 揺動スクロール、 4 固定子、 5 回転子、 6 主軸、 7 スライダ、 8 偏心軸部、 9 シェル、 10 吸入管、 11 吐出管、 12 フレーム、 13 容積形油ポンプ、 14 油落とし、 15 スリット、 16 溝部、 17 鋼材、 18 軸負荷面、 19 ねじ、 20 クラウニング形状部、 21 油管路。
Claims (5)
- 電動機と、
前記電動機に連結され回転する主軸と、
前記主軸の一部が格納される穴を有し、前記主軸の回転により運動するスライダと、
前記スライダに固定され渦巻形状を有する揺動スクロールと、
前記揺動スクロールに対して180度ずれた位相の渦巻形状を有する固定スクロールと、
前記穴の内壁に設けられ、前記主軸の軸方向の断面が台形であり、前記台形のうち前記電動機に近い下辺は前記下辺に対向する上辺よりも長い溝部と、
前記溝部に格納され、前記穴に格納された前記主軸と前記穴の内壁との間に設けられ、前記スライダ以上の硬度を有する鋼材とを有し、
前記揺動スクロールと前記固定スクロールとが偏心し、冷媒を圧縮する圧縮室を形成するスクロール圧縮機。 - 鋼材の穴の内壁と接触する面の面粗さ、または前記鋼材の主軸と接触する面の面粗さの少なくとも一方はそれぞれの接触する面の面粗さ以下とすることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
- 主軸は、内部に油が流れる給油通路と、前記主軸の穴に格納される部分に前記給油通路と前記主軸の外部とを連通する管とを有することを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
- スライダは、焼結により作成されていることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
- 冷媒は、HFC系冷媒であることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
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