JP2005314070A - エレベータの表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エレベータの出入口枠6の折曲部に形成された開口6cに取り付けられたエレベータの表示装置7において、上記開口6cの拡幅を阻止して、出入口枠6の表面が不揃いになるのを防止すると共に、上記表示装置7を構成する表示体11が開口6cから脱落するのを防止するようにしたエレベータの表示装置7を提供する。
【解決手段】 板材を折り曲げて形作られたエレベータの出入口枠6の上記折曲部に形成された開口6cに表示体11を嵌めてエレベータの動作状態を上記表示体11を介して表示するようにしたエレベータの表示装置7に係るものであって、上記出入口枠6の上記開口6cを隔てた上記折曲部の一方の内面と他方の内面とを連結具13で連結して、上記開口6cの拡幅を阻止するようにしたものである。
【選択図】 図5

Description

この発明は、エレベータの動作状態を乗場又はかご内の利用客に知らせるためのエレベータの表示装置に係るものである。
従来のエレベータの表示装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、出入口枠の上板に貫通孔が形成され、この貫通孔に表示片が嵌められて階床名等が表示されるようになっていた。
最近は、図10に示したように、エレベータの乗場出入口4を仕切る幕板6の幕板側面6aと幕板下面6bが接合する折曲部に形成された幕板開口6cに位置表示器7が嵌め込まれたものがある。
即ち、幕板側面6aは直角に折り曲げられて幕板下面6bとなり、この折曲部げに幕板開口6cが形成されて表示体11が嵌められている。この表示体11の表示体側面11a及び表示体下面11bの両端部分は、それぞれ側面鍔11a1及び下面鍔11b1になっていて、幕板側面6a及び幕板下面6bの開口6c側の縁部内面に当接している。幕板開口6c部の幕板6内にはエレベータが停止する階床に対応させてランプ17が列設されている。各ランプ17の照射域は、隣接するランプ17の照射域へ光が漏れるのを阻止するために、仕切板18によって個別に仕切られている。上記仕切板18は、一方の端縁が幕板側面6aの内面に立設され、他方の端縁が幕板下面6bの内面に立設されている。
また、表示体11の斜面には、当て板12が添着されていて、ランプ17からの光を拡散させて表示体11が一様に照射されるようになっている。この当て板12は、押え金具22a及びスタッドボルト23aと、押え金具22b及びスタッドボルト23bによって表示体11の斜面に押圧されている。
更に、ランプ17、仕切板18は、遮蔽板15によって被われており、この遮蔽板15は、一端がスタッドボルト16aによって幕板側面6aの内側に緊締されている。他端がスタッドボルト16bによって幕板下面6bの内側に緊締されている。
上記構成のエレベータの表示装置は、エレベータのかごの位置に従ってランプ17が選択的に点灯して表示体11を照射して階床を表示するようになっている。
実開昭57−151362号公報(第1〜2頁、図1、図2)
従来のエレベータの表示装置は、上記のとおり、側面鍔11a1及び下面鍔11b1を開口6c側の縁部内面に当接させて表示体11を係止していた。
しかし、開口6cは、表示体11の重量によって、また、押え金具22による表示体11への押圧力によって変形して拡幅し易い。即ち、当初は幕板側面6aの開口6c部の端縁から幕板下面6bの開口6c部の端縁までの幅が距離Woであったものが、上記理由によって開口6cが拡幅し、図10に二点鎖線で示したとおり距離W1になったとする。この拡幅によって表示体11が前傾する。しかも、上記拡幅は場所によって異なる。このため、幕板側面6a又は幕板下面6bが不揃いになり美観を損なう、という問題があった。
また、開口6cの拡幅が更に進行すると、表示体11が幕板6から脱落することが危惧される、という問題もあった。
上記問題を解決するために、表示体11の鍔11a1及び11b1を大きくして、幕板6との重合面積を増大させることも考えられる。
しかし、上記重合面積の増大は、表示体11を大形化することになって、透過光が減少することになる。この減少を避けるためには、ランプ17の出力を増大させなければならない、という別の問題が生じる。
また、鍔11a1及び11b1を大きくしても幕板6の変形は避けられず、美観を損なう、という問題の解決にはならない。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、エレベータの出入口枠の折曲部に形成された開口の拡幅を阻止して、出入口枠の表面が不揃いになるのを防止すると共に、上記拡幅に伴う上記表示体の上記開口からの脱落を防止したエレベータの表示装置を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータの表示装置は、板材を折り曲げて形作られたエレベータの出入口枠の上記折曲部に形成された開口に表示体を嵌めてエレベータの動作状態を上記表示体を介して表示するようにしたエレベータの表示装置に係るものであって、上記出入口枠の上記開口を隔てた上記折曲部の一方の内面と他方の内面とを連結具で連結するようにしたものである。
この発明は上記のとおり、出入口枠の折曲部に形成された開口を隔てた折曲部の一方の内面と他方の内面とを連結具で連結したので、上記開口の拡幅を阻止することができる。
この拡幅阻止によって、出入口枠の折曲部の面を一様に揃えて美観を維持することができると共に、上記拡幅に伴う上記表示体の上記開口からの脱落を防止することもできる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。
実施の形態1.
図1から図5は、この発明の実施の形態1を示す。
図1はエレベータの表示装置7が取り付けられた乗場1の正面図である。図において、乗場1の壁2には乗場釦9が取り付けられている。また、壁2には乗場出入口4が開設されており、乗場戸8によって開閉される。乗場出入口4の両側は、縦枠5によって仕切られている。また、乗場出入口4の上側は、幕板6によって仕切られている。縦枠5及び幕板6は、板材を折り曲げて形作られたエレベータの出入口枠を構成している。幕板側面6aと幕板下面6bとの折曲部には開口が形成されていて、表示装置7が嵌設されている。表示装置7を構成する表示体11は、エレベータが停止する階床を表示するもので、上記階床に対応させて分断されて、それぞれ水平方向に配列されている。
図2は図1のII−II線断面を矢視したエレベータの表示装置の縦断面図、図3は図1のIII−III線断面を矢視した断面図、図4は図1のIV−IV線断面を矢視した断面図、図5はエレベータの出入口枠を破断して表示装置の内部を示す斜視図である。以下、図2から図5を総合してエレベータの表示装置を説明する。
幕板側面6aは直角に折り曲げられて幕板下面6bとなり、この折曲部に幕板開口6cが形成されて表示体11が嵌められている。この表示体11は、断面が直角三角形状になっており、かつ、直角を挟む表示体側面11aと表示体下面11bの端部は、いずれも幕板6の板厚相当分だけ段落になっている。この段落部は、それぞれ側面鍔11a1及び下面鍔11b1になっていて、幕板側面6a及び幕板下面6bの開口6c側の縁部内面に当接している。従って、側面鍔11a1及び下面鍔11b1が、幕板6の内面に当接した状態では、表示体側面11aと幕板側面6aは同一面となる。また、表示体下面11bと幕板下面6bも同一面になっている。更に、上記のとおり、表示体11は、エレベータが停止する階床に対応させて分断されており、隣接する表示体11に接する側の一端部は段落になっていて、上記隣接表示体11に密接させることにより、仕切溝11cが形成される。更にまた、表示体11の斜面には、当て板12が添着されている。この当て板12は、押え金具22a及びスタッドボルト23aと、押え金具22b及びスタッドボルト23bによって表示体11の斜面に押圧されている。
幕板6の開口6cを隔てた部分の幕板側面6aの内面にはスタッドボルト14aが植設されている。また、幕板下面6bの内面にはスタッドボルト14bが植設されている。両スタッドボルト14a、14bに連結板13が係止されている。この連結板13は、開口6cを隔てた部分の幕板側面6aと幕板下面6bとを連結するものである。従って、開口6cは上記連結板13によって拡幅するのを阻止される。
幕板6内には、エレベータが停止する階床に対応させて発光体であるランプ17が列設されており、エレベータの動作に従って選択的点灯して当て板12を照射する。当て板12は、乳白色のアクリル材又はショットブラスト加工が施された光を拡散する材料で作られており、透過した光は、拡散されて表示体11を一様に照射して階床を表示する。ここで、上記ランプ17は、三角形状の仕切板18によって個別に仕切られて隣接するランプ17の照射域へ光が漏れるのを阻止されるようになっている。上記仕切板18は、幕板側面6aの内面に一端縁が当接され、幕板下面6bの内面に他端縁が当接され、かつ、斜辺部が仕切溝11cに嵌め込まれていて、光が漏れるのを阻止するようになっている。また、仕切板18は、ねじ19によって連結板13とも緊締されている。
また、幕板6内には「く」の字状に屈曲された遮蔽板15が開口6cに沿って延設されており、スタッドボルト16a、16bによって固定されて開口6cを被っている。遮蔽板15の上面内側にはランプ17が取り付けられている。また、仕切板18は遮蔽板15の上面内側と側面内側に溶接されている。遮蔽板15の側面には点検口15aが形成されていて、この点検口15aを介してランプ17の交換、及びねじ19の着脱を行うようになっている。蓋体20は、ねじ21によって遮蔽板15に取り付けられていて、常時点検口15aを塞いでいる。従って、ねじ19を外し、かつ、スタッドボルト16a、16bによる緊締を解くと、ランプ17、仕切板18及び蓋体20が遮蔽板15と共に取り外される。
上記実施の形態1によれば、出入口枠を構成する幕板6の折曲部に形成された開口6cを隔てた幕板側面6aの内面と幕板下面6bの内面とを連結具である連結板13で連結したので、開口6cの拡幅を阻止することができる。
この拡幅阻止によって、幕板6の折曲部の面を、開口6c部分も含めて一様に揃えることができ、美観を維持することができると共に、拡幅阻止によって表示体11が開口6cからの脱落を防止することもできる。
また、側面鍔11a1及び下面鍔11b1と幕板6との重なり代を小さくすることができるので、表示体11を小形化することができる。このため、表示体11を安価にすることができる。
特に、連結板13は、ねじ19によって仕切板18に緊締されたことによって補強されるので、開口6cの拡幅を一層確実に阻止することができる。
更に、仕切板18に加えて遮蔽板15によってもランプ17を被うようにしたので、光漏れを確実に防止することができる。
なお、上記実施の形態1では、位置表示器7は天井3まで立ち上がった幕板6に取り付けられるものとしたが、幕板6に替えて三方枠の上枠に取り付けられるものとしても同様である。
実施の形態2.
図6及び図7は、この発明の実施の形態2を示す。実施の形態1では、仕切板18は遮蔽板15に溶接されるものとしたが、この実施の形態2では、図示したとおり、光漏れを阻止する三角形状の仕切板28は、幕板6の開口6cを隔てた折曲部の幕板側面6aの内面に植設されたスタッドボルト24aに一方の端縁が取り付けられて立設され、幕板下面6bの内面に植設されたスタッドボルト24bに他方の端縁が取り付けられて立設されている。従って、仕切板28は、幕板6の開口6cを隔てた折曲部の両内面を連結する連結具を兼ねるものである。また、仕切板28の斜辺部は仕切溝11cに嵌め込まれており、他の2辺部には、シーリング材29が添着されている。
遮蔽板30は、一端部がヒンジ31によって幕板側面6aの内側面に揺動自在に取り付けられている。常時は、遮蔽板30は下げられて他端部が幕板下面6bの内面に植設されたスタッドボルト32に係止されている。このとき、仕切板28と遮蔽板30の接合部は、シーリング材29によって密封状態となり、光漏れは阻止される。
ランプ17は遮蔽板30に取り付けられており、取り替える場合は、スタッドボルト32との係止を解いて、遮蔽板30を上げることによりランプ17が露出するので、容易に取り替えることができる。
上記実施の形態2によれば、仕切板28は、幕板6の開口6cを隔てた折曲部の両内面を連結する連結具として機能するので、開口6cの拡幅を阻止することができ、美観を維持することができると共に、表示体11の脱落を防止することもできる。
特に、遮蔽板30と仕切板28とを分離し、かつ、遮蔽板30を遥動可能にしたので、仕切板28を幕板6の内面に立設した状態で、ランプ17を容易に取り替えることができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3を示す。この実施の形態3では、乗場出入口4の両側を仕切る縦枠35に位置表示器37を取り付けたものである。
即ち、縦枠35は板材を折り曲げて形作られており、縦枠35の前面と出入口側面との折曲部には開口が形成されて位置表示器37が嵌設されている。従って、各表示体11は縦列に配置されている。
位置表示器37の内部は、上記実施の形態1又は2と同様に構成されていて、縦枠35の開口を隔てた折曲部の前面と出入口側面は、各内面が連結板13又は仕切板28と同様な構造の連結具で連結されていて、上記開口の拡幅を阻止している。
上記実施の形態3によっても、縦枠35の折曲部に形成された開口の拡幅は阻止されるので、縦枠35の美観を維持することができると共に、表示体11の脱落を防止することもできる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4を示す。この実施の形態4では、かご出入口44の上枠46に位置表示器48を取り付けたものである。
かご室41は、前面に袖壁47が立設されている。この袖壁47のかご出入口44側端部は、かご出入口44の左右を仕切る縦枠45に相当する。また、かご出入口44の上側は、上枠46によって仕切られている。縦枠45及び上枠46は、いずれも板材を折り曲げて形作られている。上枠46のかご室41内側の上枠側面46aと上枠下面46bとの折曲部には開口が形成されていて、位置表示器48が嵌設されている。この位置表示器48も、実施の形態1又は実施の形態2における位置表示器7と同様に構成されている。
即ち、上枠46の開口を隔てた折曲部の上枠側面46aと上枠下面46bとは、各内面が連結板13又は仕切板28と同様な構造の連結具で連結されていて、上記開口の拡幅を阻止している。
上記実施の形態4によっても、上枠46の折曲部に形成された開口の拡幅は阻止されるので、上枠46の美観を維持することができると共に、表示体11の脱落を防止することもできる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの表示装置が取り付けられた乗場1の正面図。 図1のII−II線断面を矢視したエレベータの表示装置の縦断面図。 図1のIII−III線断面を矢視した断面図。 図1のIV−IV線断面を矢視した断面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの表示装置の要部を示す斜視図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの表示装置の縦断面図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの表示装置の要部を示す斜視図。 この発明の実施の形態3におけるエレベータの表示装置が取り付けられた乗場1の正面図。 この発明の実施の形態4におけるエレベータの表示装置が取り付けられたかご室41の正面図。 従来のエレベータの表示装置の縦断面図。
符号の説明
1 乗場、 2 壁、 3 天井、 4 乗場出入口、 5 縦枠、 6 幕板、 7 位置表示器、 8 乗場戸、 9 乗場釦、 11 表示体、 11a 表示体側面、 11b 表示体下面、 11c 仕切溝、 11a1 側面鍔、 11b1 下面鍔、 12 当て板、 13 連結板、 14 スタッドボルト、 15 遮蔽板、 15a 点検口、 16 スタッドボルト、 17 ランプ、 18 仕切板、 19 ねじ、 20 蓋体、 21 ねじ、 22 押え金具、 23 スタッドボルト、 30 遮蔽板、 31 ヒンジ、 32 スタッドボルト、 35 縦枠、 36 上枠、 37 位置表示器、 41 かご室、 44 かご出入口、 45 縦枠、 46 上枠、 47 袖壁、 48 位置表示器。

Claims (4)

  1. 板材を折り曲げて形作られたエレベータの出入口枠の上記折曲部に形成された開口に表示体を嵌めて上記エレベータの動作状態を上記表示体を介して表示するようにしたエレベータの表示装置において、上記出入口枠の上記開口を隔てた上記折曲部の一方の内面と他方の内面とを連結具で連結して、上記開口の拡幅を阻止するようにしたエレベータの表示装置。
  2. 表示体は、エレベータが停止する階床に対応させて出入口枠内に列設された発光体によって選択的に照射されて上記階床を表示するものとし、上記発光体は、上記出入口枠の開口を隔てた折曲部の一方の内面に一方の端縁が立設され、他方の内面に他方の端縁が立設された仕切板によって個別に仕切られて隣接する上記発光体の照射域へ光が漏れるのを阻止されるものとし、上記仕切板は、上記出入口枠の上記折曲部の上記両内面を連結する連結具を兼ねるものとした請求項1に記載のエレベータの表示装置。
  3. 表示体、発光体、仕切板及び連結具は、開口に沿って出入口枠内に延設された遮蔽板によって上記出入口枠の内側から被われるものとした請求項2に記載のエレベータの表示装置。
  4. 遮蔽板は、一端部がヒンジを介して出入口枠の内側面に揺動自在に取り付けられるものとした請求項3に記載のエレベータの表示装置。
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