JP2005313128A - 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置 - Google Patents

同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005313128A
JP2005313128A JP2004136650A JP2004136650A JP2005313128A JP 2005313128 A JP2005313128 A JP 2005313128A JP 2004136650 A JP2004136650 A JP 2004136650A JP 2004136650 A JP2004136650 A JP 2004136650A JP 2005313128 A JP2005313128 A JP 2005313128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isotope
compound
adsorption
gas
based compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004136650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4508716B2 (ja
Inventor
Akinori Yasutake
昭典 安武
Nobuki Oka
伸樹 岡
Katsuomi Imanishi
克臣 今西
Hiroaki Irie
寛昭 入江
Itsuo Akazawa
逸生 赤澤
Kiichi Tokunaga
貴一 徳永
Jun Izumi
順 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004136650A priority Critical patent/JP4508716B2/ja
Publication of JP2005313128A publication Critical patent/JP2005313128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4508716B2 publication Critical patent/JP4508716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】ホウ素原料から10B系化合物を効率的に分離濃縮することができる吸着剤及びこの吸着剤を用いた分離濃縮方法並びにこの吸着剤を用いた分離濃縮装置を提供する。
【解決手段】同位体選択性吸着剤は、原料ガスに含まれる10B系化合物及び11B系化合物のうち10B系化合物を選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、ゼオライト系吸着剤を、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなるものであり、この同位体選択性吸着剤を用いていわゆる圧力スイング法による分離濃縮方法を採用でき、10B系化合物を吸着させるとともに11B系化合物を流過させることにより、高濃度な10B系化合物を分離濃縮することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置に関し、特にホウ素の10B系化合物の分離濃縮技術に関するものである。
ホウ素同位体の1つである10Bは、天然存在比が20%であり、医療分野や原子力産業の分野において需要が高まっている。
ホウ素化合物の10B含有量を増加(濃縮)させる多くの方法が知られており、例えば稀釈法、溶剤抽出法、及びホウ素化合物のイオン交換法が挙げられる(特許文献1)。
特開平7−299304号公報
しかし、イオン交換法では、その交換率が低く、大規模な装置が必要となるという問題がある。このため分離に掛かる手間と消費電力が大きいものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ホウ素原料から10B系化合物を効率的に分離濃縮することができる同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、原料ガスに含まれる10B系化合物及び11B系化合物のうち10B系化合物を選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、ゼオライト系吸着剤を、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記ゼオライト系吸着剤が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも一種で置換されてなるフォージャサイト型ゼオライトであることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記ゼオライト系吸着剤が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも一種で置換されてなるペンタシル型ゼオライトであることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第4の発明は、少なくとも10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスを、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を含む吸着系に接触させて、10B系化合物を前記同位体選択性吸着剤に吸着させるとともに11B系化合物を流過させて排出し、吸着済の該同位体選択性吸着剤を吸着時より低圧に導くことにより10B系化合物富化ガスを脱着させて該同位体選択性吸着剤を再生することを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第5の発明は、第4の発明に記載の同位体分離濃縮方法において、前記同位体選択性吸着剤を低圧に導く前に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と同一方向から、前記10B系化合物富化ガスを供給して当該吸着系内に10B系化合物を濃縮するとともに、同位体選択性吸着剤を低圧条件下に導く際に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と逆方向から不活性ガスを供給して当該吸着系内の10B系化合物を脱着することを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第6の発明は、第1乃至第3のいずれか一つの発明に記載の同位体選択性吸着剤を充填したn個(nは2以上)の吸着系を並列に配置し、各吸着系における工程の進行を1/nずつずらして10B系化合物の吸着を行うことを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第7の発明は、前記吸着時の吸着温度が−200℃以上以下の範囲であることを特徴とする第4乃至6のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法にある。
第8の発明は、前記原料ガスが0.1MPa以上の高圧ガスであることを特徴とする第4乃至7のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法にある。
第9の発明は、第4乃至8のいずれか一つの発明において、10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスが、ジボラン(B26)又は三フッ化ホウ素(BF3)であることを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第10の発明は、少なくとも10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスを同位体選択性吸着剤に接触させて10B系化合物を吸着させるとともに11B系化合物を流過させて排出した後に、吸着時よりも低圧にして前記同位体選択性吸着剤から前記10B系化合物を脱着させる同位体分離濃縮装置であり、第1乃至3のいずれか一つの発明に記載の同位体選択性吸着剤が充填された少なくとも1以上の吸着塔と、前記原料ガスを前記吸着塔に導入するために前記吸着塔の入口側に接続された入口側流路と、前記吸着塔の出口側に接続されて11B系化合物富化ガスを排出する出口側流路と、前記吸着塔を低圧にして10B系化合物富化ガスを脱着させるとともに、不活性ガスを該吸着塔出口側から流す再生部と、脱着後の10B系化合物富化ガスを一時的に貯留し、該10B系化合物富化ガスを前記吸着塔の入口側に供給して、10B系化合物を濃縮する並流パージ部とを具備してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置にある。
第11の発明は、第10の発明に記載の同位体分離濃縮装置を複数直列に接続してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置にある。
第12の発明は、10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスが、ジボラン(B26)又は三フッ化ホウ素(BF3)であることを特徴とする第10又は11の発明に記載の同位体分離濃縮装置にある。
第13の発明は、前記10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスが0.1MPa以上の高圧ガスであることを特徴とする第10乃至12のいずれか一つの発明に記載の同位体分離濃縮装置にある。
本発明の同位体選択性吸着剤によれば、10B系化合物及び11B系化合物の分離係数が高いので、原料ガス中の10B系化合物を選択的に分離濃縮することができる。
係る同位体分離濃縮装置によれば、いわゆる圧力スイング法による分離濃縮方法を採用でき、10B系化合物を吸着させるとともに11B系化合物を流過させることにより、高濃度な10B系化合物を分離濃縮することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明に係る同位体選択性吸着剤は、原料ガスに含まれる10B系化合物及び11B系化合物のうち10B系化合物に対する吸着性能が高く、11B系化合物に対する吸着性が低いものであり、ゼオライト系吸着剤を、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなるものを例示できる。
ここで、ゼオライト系吸着剤としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも一種で置換されてなるフォージャサイト型ゼオライトを挙げることができる。そして、第1の例として、例えばリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等のアルカリ金属、或いはカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属又はマグネシウム(Mg)で置換されてなるX型ゼオライトを例示することができる。
また、ゼオライト系吸着剤の第2の例として、例えばリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等のアルカリ金属、或いはカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属又はマグネシウム(Mg)で置換されてなるY型ゼオライトを例示することができる。なお、Y型ゼオライトには超安定型フォージャサイト(USY)も含まれる。
また、ゼオライト系吸着剤の第3の例として、例えばリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等のアルカリ金属、或いはカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属又はマグネシウム(Mg)で置換されてなるシリカライト等のペンタシル型ゼオライトを例示できる。
上述した特定の同位体選択性吸着剤は、10B系化合物及び11B系化合物との分離係数が高く、原料ガス中の10B系化合物を選択的に分離濃縮することができる。
上記同位体選択性吸着剤は、650℃以上800℃以下の温度で熱処理したものである。
この例の吸着剤の原料となる例えばペンタシル型ゼオライトは、ゼオライト結晶の窓径が0.5〜0.6nm程度であるが、カチオン種の少なくとも一部をアルカリ金属又はアルカリ土類金属で置換すること及び650℃以上800℃以下の温度で熱処理することにより、窓径の大きさを0.01nm単位で精密に制御することができる。
図8にゼオライト内の結晶構造と吸着モデルについて示す。図8に示すように、10B系化合物及び11B系化合物は、大きさは等しいが質量数が異なるため、吸着時に吸着速度差が生じる。そして、10B系化合物である10BF3と、11B系化合物である11BF3とを比較すると、10BF3の方において吸着速度が大きく、このためより優先的にゼオライト内部に吸着されるものと推察される。
例えばホウ素原料としては、例えば三フッ化ホウ素(BF3)、三塩化ホウ素(BCl3)、ジボラン(B26)を挙げることができる。これらの中で、フッ素(F)は同位体が無いので、三フッ化ホウ素(BF3)が特に好ましい。また、後工程の処理においては、三フッ化ホウ素(BF3)よりも、ジボラン(B26)が腐食に影響がないので、好ましい。
例えば、ホウ素原料として、三フッ化ホウ素(BF3)とした場合、ゼオライト窓径を0.5〜0.6nmの範囲にすることにより、比較的分子量が小さな10BF3がゼオライト結晶に吸着し、比較的分子量が大きな11BF3はゼオライト結晶に吸着しないという分子篩効果が発揮される。この選択的な分子篩効果を利用して10BF311BF3のうち10BF3を主に吸着させると共に11BF3を吸着させないことで10BF3を分離濃縮することが可能となる。
この第1の例の同位体選択性吸着剤の製造方法を以下に示す。
まずX型ゼオライト粉末を用意し、次にこのX型ゼオライトに対してLiによるイオン交換を行う。イオン交換は、Liイオンを含むイオン交換溶液をX型ゼオライトに滴下するバッチ法や、X型ゼオライトをカラムに充填し、先のイオン交換溶液を加圧状態で供給するクロマト法を使用できる。
次にバインダー(例えばカオリン等)及び気孔賦与剤(例えばセルロース等)を添加して成形・乾燥し、次に例えば110℃程度で予備加熱を行って表面水分を除去し、次に室温まで冷却して再度水分を表面に付着させる。
次に、650℃以上800℃以下の温度で1〜3時間程度の熱処理を行い、更に室温まで冷却してLi−X型ゼオライトが得られる。
ここで、熱処理温度が650℃未満であると、ゼオライト結晶の窓径を拡大させることができず、10B系化合物及び11B系化合物との分離係数が低くなるので好ましくなく、熱処理温度が800℃を超えるとゼオライト自体が熱で破壊されてしまうので好ましくない。
上記の第1〜第3の例の同位体選択性吸着剤は、相対的高圧条件で10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスと接触させて10B系化合物を主に吸着させるとともに11B系化合物を流過させて回収し、更に相対的低圧に導くことによって10B系化合物を脱着させて吸着剤を再生する圧力スイング法(PSA)による分離濃縮に適している。即ち、本発明で用いるPSAでは、例えば、吸着圧力として100〜150kPaで10B系化合物を主に該吸着剤に吸着させた後、1〜20kPaに減圧することにより10B系化合物を脱着させる。
次に、本発明の実施形態である同位体分離濃縮装置について説明する。
図1には、本発明に係る同位体分離濃縮装置の一構成例を示す。
ホウ素同位体原料として、例えば三フッ化ホウ素(10BF3及び11BF3)を用いた。
この同位体分離濃縮装置は、同位体選択性吸着剤が充填された3つの吸着塔31,32,33と、原料ガスGを各吸着塔31〜33に導入するために各吸着塔31〜33の入口側に接続された入口側流路Aと、各吸着塔31〜33の出口側に接続されて11BF3富化ガス(11BF3が濃縮されたガス)を排出する出口側流路Bと、各吸着塔を低圧にして吸着剤に吸着された10BF3富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを各吸着塔出口側から流す向流パージ再生部Cと、脱着後の10BF3富化ガス(10BF3が濃縮されたガス)を一時的に貯留し、この10BF3富化ガスを各吸着塔の入口側に供給する並流(濃縮)パージ部Dとを主体として構成されている。
各吸着塔31〜33はコールドボックス30内に配置されている。コールドボックス30は、原料ガスGの供給時に各吸着塔31〜33内の同位体選択性吸着剤を−200℃以上0℃以下の温度に保つものである。
次に、入口側流路Aは、各吸着塔31〜33の入口側に接続された流路34と、流路34の途中に配置されて原料ガスを各吸着塔31〜33に送るブロア35と、各吸着塔31〜33の入口側(流路34)に設けられた開閉自在なバルブ1,7,13から構成されている。
次に、出口側流路Bは、各吸着塔31〜33の出口側に接続された流路38と、流路38の途中に配置されて11BF3富化ガスを送るブロア39と、各吸着塔31〜33の出口側(流路38)に設けられた開閉自在なバルブ4,10,16から構成されている。
次に、再生部Cは、各吸着塔31〜33の入口側に接続された流路41と、流路41の途中に配置されて各吸着塔31〜33を低圧にして10BF3富化ガス(10BF3が濃縮されたガス)を脱着させる真空ポンプ37と、10BF3富化ガス(並流パージガス)を一時的に貯留するバッファタンク36と、各吸着塔31〜33の入口側(流路41)に設けられた開閉自在なバルブ2,8,14から構成されている。バッファタンク36内に回収された10BF3富化ガスは、後述する並流(濃縮)パージガスとしてバルブ3,9,15を通じて吸着塔31〜33に送り、並流パージに使われる。
更に再生部Cには、各吸着塔31〜33の出口側に接続された流路42と、流路42に接続されてヘリウム、アルゴン等の向流パージガスを貯留する向流パージタンク43と、ブロア44と、各吸着塔31〜33の出口側(流路42)に設けられた開閉自在なバルブ5,11,17が備えられている。
次に並流パージ部Dは、バッファタンク36内の10BF3富化ガス(並流パージガス)を各吸着塔31〜33の入口側に送る流路45と、各吸着塔31〜33の入口側(流路45)に設けられた開閉自在なバルブ3、9,15と、各吸着塔31〜33の出口側から排出された並流パージガスを入口側流路Aに還流する流路46と、各吸着塔31〜33の出口側(流路46)に設けられた開閉自在なバルブ6,12,18とから構成されている。
並流パージにより吸着塔31〜33から流過した10BF3富化ガスには、少量の11BF3が含まれるため、並流パージガスを入口側流路Aに還流する流路46を介して原料ガスGに戻して再び分離濃縮に使用される。
このため、10BF3のほとんどはバッファタンク36からのみ系外に取り出されるため、本装置は10BF3に対し閉鎖系を構成し非常に高い濃縮率を達成することとなる。
次に、この同位体分離濃縮装置の動作を説明する。
各吸着塔31〜33では、10BF3吸着−並流パージ−減圧−向流パージ−昇圧という操作サイクルが繰り返し行われる。すなわち、各吸着塔では、(1)原料ガスの供給(10BF3吸着及び11BF3回収)、(2)10BF3を高濃度に含む10BF3富化ガスの供給(並流パージ)と、それによる塔内残留11BF3の置換、(3)減圧による10BF3の脱着及び貯留、(4)10BF3を含まない向流パージガスを用いた、塔頂よりの逆洗による塔内洗浄(向流パージ)、そして(5)昇圧という操作サイクルが行われ、10BF3の吸着と11BF3の排出が再び可能な状態となる。このような操作サイクルを繰り返すことで10BF3を効率よく回収できる。
上記操作サイクルを吸着塔31に着目して図1を用いてより詳細に説明する。
まず、吸着工程では、バルブ1を開き、ブロワ35によって、流路34から、10BF311BF3を含有する原料ガスを、コールドボックス30内の吸着塔31に供給する。このとき原料ガス中に含まれる10BF3が、吸着塔31内の同位体選択性吸着剤によって選択的に吸着される。10BF3が吸着された後の原料ガスは11BF3が高濃度に含まれるとともに10BF3が微量含まれたもの(11BF3富化ガス)となり、この11BF3富化ガスがバルブ4及び流路38を通って系外へ排出される。
原料ガスの供給時には、各吸着塔31〜33内の同位体選択性吸着剤を−200℃以上0℃以下の温度に保つことが好ましい。温度が0℃を超えると10BF3の濃縮率が低下してしまうので好ましくなく、温度を−200℃以下にすると、低温に保つためのエネルギーが莫大となるので好ましくない。
なお、この時、吸着塔32,33のいずれか一方では、同位体選択性吸着剤に吸着した10BF3の脱着が行われる。脱着された10BF3富化ガスはバッファタンク36に貯留される。
次に、バルブ1と4を閉じ、バルブ3と6を開き、バッファタンク36から10BF3富化ガスを吸着塔31に供給する。これにより10BF3富化ガスの一部が、吸着塔31内の死容積部に残存する11BF3及び同位体選択性吸着剤に一部吸着された11BF3と置換され(並流パージ)、塔内の10BF3を濃縮させる。
これは、このとき吸着塔31内には11BF3が残存しているので、この時点で塔内を減圧に導いて10BF3を脱着したとしても11BF3が同時に脱着されて10BF3富化ガスに混入してしまう。そこで、バッファタンク36から、一旦回収した10BF3富化ガスを、原料ガスと同じ方向から吸着塔31に供給する(並流パージ)ことによって、塔内に残存する11BF3を塔外に追い出し、再度入口側の流路34に戻すことができる。この並流パージは、予めバッファタンク36内に回収、貯留しておいた10BF3富化ガスを用いて行うことができる。10BF3富化ガスが未回収である1回目の操作サイクルにおいては、予め10BF3富化ガスをバッファタンク36内に供給しておくことが好ましい。あるいは、1回目の操作サイクルではこの工程を省略することもできる。
さらに、11BF3富化ガスの除去効果はわずかに低下するが、並流パージを行わなくても、高効率で10BF3を分離濃縮することもできる。この場合、操作は更に簡略化される。したがって、必要な10BF3濃縮率、経済性、操作性等を勘案して並流パージを行うか否かを決定すればよい。
次に、再生工程では、吸着塔31のバルブ2を開け、残りのバルブ1及び3〜6を閉じ、真空ポンプ37を用いて吸着塔31内を10BF3吸着時より減圧、好ましくは1〜20kPaに減圧して、吸着した10BF3を含む10BF3富化ガスを脱着させ、バッファタンク36に一時的に貯留する。このバッファタンク36内の10BF3富化ガスは、流路45を介して別の吸着塔の並流パージに用いる。
更に、バルブ5を開き、向流パージタンク43内の向流パージガスを用いて、吸着塔31の塔頂よりの逆洗による塔内洗浄(向流パージ)を行い、吸着塔31内の10BF3を完全に除去する。向流パージに必要なガス量Gp(LN/batch)は、原料ガス量をG0(LN/batch)、吸着圧力(吸着時の圧力)をPa(atm)、再生圧力をPd(atm)とすると、Gp=G0×K×(Pd/Pa)[式中、K=1.2〜1.5]で表される。
これは、真空ポンプ37による単純な減圧で塔内の10BF3の大半は回収されるが、並流パージで塔内10BF3濃度を著しく高めているので単純な減圧だけでは10BF3の除去が不十分な可能性があるので、減圧による10BF3回収に続いて減圧条件下で原料ガスとは逆方向から10BF3を含まない向流パージガスを供給すること(向流パージ)によって塔内の10BF3を完全に除去するためである。この向流パージを行うことで、同位体選択性吸着剤を十分に再生させることができ、再度10BF3の吸着を行う前に10BF3の完全な吸着除去を達成できる。
それから、バルブ2を閉じ、向流パージガスで吸着塔32内を吸着圧力にまで昇圧する。これによって再び10BF3の吸着が可能となる。これら一連の操作を繰り返すことによって、10BF3の著しい濃縮を達成することができる。
また、n個の吸着塔において、上述した操作サイクルの工程の進行を1/nずつずらして行うことにより、連続した10BF3吸着及び11BF3の流過回収、並流パージ、向流パージによる10BF3脱着並びに吸着剤の再生を行うことができる。例えば、図1(n=3)の場合、例えば並流パージの際に吸着塔32の出口側から排出されたガスは、原料ガスの流路34に還流され、ブロワ35によって吸着塔31に供給される。このように、本発明の方法を用いることによって、簡単な操作で連続的且つ効率的な10BF3濃縮を行うことができる。
以上、3塔形式の装置を例示して本発明を説明したが、適宜、1又は2、あるいは4つ以上の吸着系を用いて行うことも可能である。また、吸着操作を大気圧下で行い、脱着操作を減圧下で行い、吸着操作を加圧下で行い、脱着操作を大気圧下で行うなどしてもよく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
なお、原料ガスを高圧とする場合には、0.1MPa以上、好ましくは2〜3MPaとするのがよい。この場合、図2に示すように、上述した図1に示すようなブロア35が不要となり、真空ポンプ37は昇圧機51とすればよく、その他の構成は同様でよい。また、11BF3富化ガス39を戻す場合には、還流流路46に昇圧ポンプ52を介装させて還流するようにすればよい。
なお、原料ガスGが所定の高圧に達していない場合には、図1におけるブロア35が昇圧ポンプとなる。
原料ガスを高圧とする場合には、その設備は容積として約1/9程度もコンパクト化を図ることができる。さらに、図1に示すような真空ポンプ37が不用となるので、1/10の消費電力の削減を図ることができる。
次に、図3に同位体分離濃縮装置の別の構成例を示す。
図3に示す同位体分離濃縮装置100は、図1に示した同位体分離濃縮装置1(1a〜1e)が直列に3つ接続されて構成されている。各同位体分離濃縮装置1a〜1cは、吸着塔31a〜33c、入口側の流路34a〜34c、出口側の流路38a〜38cとから構成されている。なお、ポンプ類は省略している。
同位体分離濃縮装置1aに着目すると、この同位体分離濃縮装置1aには、吸着塔31a〜33aに原料ガスを供給する流路34aと、吸着塔31a〜33aから流過した11BF3富化ガスを回収する流路38aとから構成されている。
図3に示す同位体分離濃縮装置100の動作について簡単に説明すると、流路34aから同位体分離濃縮装置1aの吸着塔31a〜33aに原料ガスを供給することにより、吸着塔内の吸着剤に10BF3を吸着させるとともに11BF3を流過させ、この11BF3富化ガスは流路38aを通して11BF3富化ガスとして回収する。
吸着剤に吸着された10BF3は図示しないパージタンクからの向流パージガス(He)により真空ポンプによって脱着されて次の段の同位体分離濃縮装置1bの吸着塔31b、32b、33bに送られる。
この操作を順に繰り返し、各同位体分離濃縮装置1a〜1cを経て濃縮された10BF3富化ガスは後流にて回収される。
なお、還流流路49を設け、濃縮した10BF3富化ガスを前段側へ戻すようにしてもよい。
上記の同位体分離濃縮装置100によれば、直列に接続した複数の同位体分離濃縮装置1a〜1cによって、10BF3富化ガスを順次濃縮することができ、高純度の10BF3を得ることができる。
次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
図4には、本実施例で使用する同位体分離濃縮装置を示す。この同位体分離濃縮装置200は単カラム式の分離濃縮装置であり、同位体選択性吸着剤が充填されたカラム201と、カラム201を収納するエタノールバス202と、エタノールバス202内のエタノール(冷媒)を冷却するクーラー203と、カラムの入口側に接続された流路204と、カラムの出口側に接続された流路205とを主体として構成されている。
カラム201は、内径10mm、長さ300mmのステンレス製で、内部に同位体選択性吸着剤が充填されている。
流路204には、分岐バルブ204aを介してヘリウム供給源206と10BF311BF3供給源207とが接続され、ヘリウムと10BF311BF3との混合ガスからなる原料ガスをカラム201に供給できるようになっている。また、流路204にはバルブV1が設けられている。
また、カラム201とバルブV1の間には別の流路208が接続され、この流路208の先には真空ポンプ209が接続されている。また流路208にはバルブV3が設けられている。バルブV3を開き、真空ポンプ209を作動させることで、カラム201内を低圧にできるようになっている。
次に流路205には出口タンク210が備えられ、出口タンク210とカラム201の間にバルブV2が設けられている。これにより、出口タンク210にカラムを流過した11BF3富化ガスを貯蔵できるようになっている。
また、カラム201とバルブV2の間には別の流路211が接続され、この流路211の先には前述のヘリウムタンク206が接続されている。また流路211のカラム201側は2本の流路に分岐され、各流路にバルブV4、V5がそれぞれ設けられている。バルブV2を閉じ、バルブV4,V5を開くことで、カラム201内にヘリウムを供給できるようになっている。
同位体選択性吸着剤は、各種のゼオライト系吸着剤を用いた。
同位体選択性吸着剤の種類及び窓径を表1に併せて示す。
Figure 2005313128
図3に示す同位体分離濃縮装置200を用いて10BF3の吸着と11BF3の濃縮を行った。以下に実験手順を示す。尚、初期状態ではバルブV1〜V5及び分岐バルブ204aは全て閉じた状態である。
まず、カラム201を−75〜−78℃に保ち、更にカラム201内を120kPaに保った状態で、分岐バルブ204a及びバルブV1、V2を開き、ヘリウム及び三フッ化ホウ素の混合ガスからなる原料ガスを、625Nml/分の流量でカラム201に供給した。原料ガスのヘリウム:三フッ化ホウ素の体積比は、9:1とした。また、吸着時間は60〜120秒とした。
このとき原料ガス中に含まれる10BF3の大部分がカラム201内の同位体選択性吸着剤に吸着され、11BF3の大部分が未吸着の10BF3と共にカラム201を流過する。カラム201を流過した11BF3を主成分とする11BF3富化ガスは、バルブV2及び流路205を通して系外へ、タンク210へ貯留した。
次に、バルブV1とV2を閉じ、バルブV3を開き、真空ポンプ209を作動させてカラム201内の圧力を5kPaにして同位体選択性吸着剤から10BF3を脱着させた。脱着時間は60秒とした。
次に真空ポンプ209を作動させたままでバルブV5を開き、ヘリウムをカラム201に供給して向流パージを行った。パージ時間は15秒とした。10BF3富化ガスは、バルブV3及び流路208を通してタンク212へ貯留した。
最後に、バルブV3とV5を閉じ、バルブV4を開き、カラム201をヘリウムで120kPaに昇圧した。
同様に、カラムを室温状態の場合においても実験を行った。
このようにして11BF3の分離濃縮を行い、流過率、同位体濃縮率を測定した結果を図5〜図8に示す。なお、図5は、各吸着剤を用いて三フッ化ホウ素の同位体の濃縮比と流過率(%)との関係を示すグラフである。図6は、各吸着剤を用いて三フッ化ホウ素の同位体の吸着量と流過率(%)との関係を示すグラフである。図7は、各吸着剤を用いてジボランの同位体の濃縮比と流過率(%)との関係を示すグラフである。図8は、各吸着剤を用いてジボランの同位体の吸着量と流過率(%)との関係を示すグラフである。
この結果、シリカライトと超安定型フォージャサイト(USY)はジボラン、三フッ化ホウ素共に良好な吸着性能を示した。また、ジボランに対しては、Naモルデナイト、Hモルデナイト、Li−X型ゼオライト、Na−X型ゼオライト、Mg−X型ゼオライト、Ca―X型ゼオライト、Sr−X型ゼオライト、Na−Y型ゼオライトが良好な吸着性能を示した。
以上のように、本発明にかかる同位体選択性吸着剤は、ホウ素原料から10B系化合物を効率的に分離濃縮することができるので、この吸着剤を用いてホウ素同位体を良好に分離する分離濃縮装置防汚装置に用いて適している。
本発明の実施形態である同位体分離濃縮装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態である高圧条件の同位体分離濃縮装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態である同位体分離濃縮装置の別の例を示す模式図である。 実施例で用いた単カラム式の同位体分離濃縮装置を示す模式図である。 各吸着剤を用いて三フッ化ホウ素の同位体の濃縮比と流過率(%)との関係を示すグラフである。 各吸着剤を用いて三フッ化ホウ素の同位体の吸着量と流過率(%)との関係を示すグラフである。 各吸着剤を用いてジボランの同位体の濃縮比と流過率(%)との関係を示すグラフである。 各吸着剤を用いてジボランの同位体の吸着量と流過率(%)との関係を示すグラフである。 ゼオライトの結晶構造と吸着モデル図である。各吸着剤を用いて分離濃縮を行った場合の流過率(%)と吸着分離との関係を示すグラフである。
符号の説明
100、200 同位体分離濃縮装置
31、32、33 吸着塔
A 入口側流路
B 出口側流路
C 向流パージ再生部
D 並流パージ部

Claims (13)

  1. 原料ガスに含まれる10B系化合物及び11B系化合物のうち10B系化合物を選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、
    ゼオライト系吸着剤を、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  2. 請求項1において、
    前記ゼオライト系吸着剤が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも一種で置換されてなるフォージャサイト型ゼオライトであることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  3. 請求項1において、
    前記ゼオライト系吸着剤が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属から選ばれる少なくとも一種で置換されてなるペンタシル型ゼオライトであることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  4. 少なくとも10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスを、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を含む吸着系に接触させて、10B系化合物を前記同位体選択性吸着剤に吸着させるとともに11B系化合物を流過させて排出し、
    吸着済の該同位体選択性吸着剤を吸着時より低圧に導くことにより10B系化合物富化ガスを脱着させて該同位体選択性吸着剤を再生することを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  5. 請求項4に記載の同位体分離濃縮方法において、前記同位体選択性吸着剤を低圧に導く前に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と同一方向から、前記10B系化合物富化ガスを供給して当該吸着系内に10B系化合物を濃縮するとともに、
    同位体選択性吸着剤を低圧条件下に導く際に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と逆方向から不活性ガスを供給して当該吸着系内の10B系化合物を脱着することを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を充填したn個(nは2以上)の吸着系を並列に配置し、各吸着系における工程の進行を1/nずつずらして10B系化合物の吸着を行うことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の同位体分離濃縮方法。
  7. 前記吸着時の吸着温度が−200℃以上0℃以下の範囲であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法。
  8. 前記原料ガスが0.1MPa以上の高圧ガスであることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法。
  9. 請求項4乃至8のいずれか一つにおいて、
    10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスが、ジボラン(B26)又は三フッ化ホウ素(BF3)であることを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  10. 少なくとも10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスを同位体選択性吸着剤に接触させて10B系化合物を吸着させるとともに11B系化合物を流過させて排出した後に、吸着時よりも低圧にして前記同位体選択性吸着剤から前記10B系化合物を脱着させる同位体分離濃縮装置であり、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤が充填された少なくとも1以上の吸着塔と、
    前記原料ガスを前記吸着塔に導入するために前記吸着塔の入口側に接続された入口側流路と、
    前記吸着塔の出口側に接続されて11B系化合物富化ガスを排出する出口側流路と、
    前記吸着塔を低圧にして10B系化合物富化ガスを脱着させるとともに、不活性ガスを該吸着塔出口側から流す再生部と、
    脱着後の10B系化合物富化ガスを一時的に貯留し、該10B系化合物富化ガスを前記吸着塔の入口側に供給して、10B系化合物を濃縮する並流パージ部とを具備してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置。
  11. 請求項10に記載の同位体分離濃縮装置を複数直列に接続してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置。
  12. 前記10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスが、ジボラン(B26)又は三フッ化ホウ素(BF3)であることを特徴とする請求項10又は11に記載の同位体分離濃縮装置。
  13. 前記10B系化合物及び11B系化合物を含む原料ガスが0.1MPa以上の高圧ガスであることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮装置。
JP2004136650A 2004-04-30 2004-04-30 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置 Expired - Lifetime JP4508716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004136650A JP4508716B2 (ja) 2004-04-30 2004-04-30 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004136650A JP4508716B2 (ja) 2004-04-30 2004-04-30 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005313128A true JP2005313128A (ja) 2005-11-10
JP4508716B2 JP4508716B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=35441119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004136650A Expired - Lifetime JP4508716B2 (ja) 2004-04-30 2004-04-30 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4508716B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148670A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Taiyo Nippon Sanso Corp 高圧且つ高純度の窒素ガス供給装置及び供給方法
CN103977707A (zh) * 2014-05-27 2014-08-13 中国科学院青海盐湖研究所 利用改性的mcm-41分子筛吸附分离硼同位素的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104209001B (zh) * 2014-08-16 2017-01-18 浙江创世雷博科技有限公司 一种工业化生产硼同位素产品的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10139691A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Agency Of Ind Science & Technol ホウ素同位体分離剤
JP3016025B1 (ja) * 1999-02-22 2000-03-06 工業技術院長 ホウ素同位体分離剤及びその製造方法
JP2000189758A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Agency Of Ind Science & Technol ホウ素同位体分離剤及びその製造方法
JP2004089767A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 同位体選択性吸着剤及び同位体の分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60229065A (ja) * 1984-04-27 1985-11-14 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10139691A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Agency Of Ind Science & Technol ホウ素同位体分離剤
JP2000189758A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Agency Of Ind Science & Technol ホウ素同位体分離剤及びその製造方法
JP3016025B1 (ja) * 1999-02-22 2000-03-06 工業技術院長 ホウ素同位体分離剤及びその製造方法
JP2000237545A (ja) * 1999-02-22 2000-09-05 Agency Of Ind Science & Technol ホウ素同位体分離剤及びその製造方法
JP2004089767A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 同位体選択性吸着剤及び同位体の分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148670A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Taiyo Nippon Sanso Corp 高圧且つ高純度の窒素ガス供給装置及び供給方法
CN103977707A (zh) * 2014-05-27 2014-08-13 中国科学院青海盐湖研究所 利用改性的mcm-41分子筛吸附分离硼同位素的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4508716B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6544318B2 (en) High purity oxygen production by pressure swing adsorption
EP0008882B1 (en) Separation of multicomponent gas mixtures by pressure swing adsorption
KR100896455B1 (ko) 압력변동흡착장치 및 이를 이용한 수소 정제 방법
JP3902416B2 (ja) ガス分離方法
JP2007130611A (ja) 圧力変動吸着式ガス分離方法及び分離装置
KR101686085B1 (ko) 흡착 작업으로부터 nf3를 회수하는 방법
JP2010042381A (ja) キセノン吸着剤、キセノン濃縮方法、キセノン濃縮装置および空気液化分離装置
JP2001110284A (ja) ガス回収装置
US6913638B2 (en) Method for separating hydrogen gas
JP4481112B2 (ja) 圧力変動吸着式ガス分離方法及び装置
JPS58128123A (ja) ガスの分離方法とその装置
JP4508716B2 (ja) 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置
JP2004066125A (ja) 目的ガスの分離方法
JP7374925B2 (ja) ガス分離装置及びガス分離方法
JP2006007004A (ja) 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置
JP4119712B2 (ja) 同位体選択性吸着剤及び同位体の分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置
JP2004160294A (ja) 重水素分離濃縮方法
KR19980016382A (ko) 압력변동흡착식 고순도 이산화탄소 제조방법
JP2004148270A (ja) 圧力変動吸着装置並びにこの装置を用いた高濃度酸素及び高濃度窒素の製造方法
JP5031275B2 (ja) 圧力スイング吸着法を利用する同位体ガスの分離方法
JP2006159002A (ja) 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置
WO2023127485A1 (ja) 圧力変動吸着式ガス分離装置
JPH0531331A (ja) 水素同位体の分離方法
JP2006159163A (ja) 高圧原料ガスからのメタン同位体の分離方法並びに分離装置
JP2005349271A (ja) 同位体選択性吸着剤及び同位体の分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091013

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100427

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4508716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250