JP2006007004A - 同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置 - Google Patents

同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置 Download PDF

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伸樹 岡
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昭典 安武
Nariyuki Tomonaga
成之 朝長
Hiroyuki Tsutaya
博之 蔦谷
Kiichi Tokunaga
貴一 徳永
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Abstract

【課題】酸素系原料から18Oを効率的に分離濃縮することができる吸着剤及びこの吸着剤を用いた分離濃縮方法並びにこの吸着剤を用いた分離濃縮装置を提供する。
【解決手段】同位体選択性吸着剤は、酸素系原料ガスに含まれる18O及び16Oのうちいずれかを選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、このゼオライト系吸着剤を、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなるものである。この吸着剤を用いて18Oを良好に分離する分離濃縮装置を提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同位体選択性吸着剤及び同位体分離濃縮方法並びに同位体分離濃縮装置に関し、特に原料ガス中の18Oの分離濃縮法に関するものである。
医療分野や化学分野において、例えばPET(Positron Emmision Tomography) 装置の需要が高まっており、このPET検査のガン診断法の検査原料として18Oが利用されている。
この18Oを分離する方法として、蒸留法で分離することが提案されている(特許文献1、2)。
特開平7−148419号公報 特開2002−159830号公報
しかし、特許文献1にかかる化学交換法は交換効率が低く、大規模の装置が必要とされており、廉価な製造方法の出現が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、原料ガスから18Oを効率的に分離濃縮することができる吸着剤及びこの吸着剤を用いた分離濃縮方法並びにこの吸着剤を用いた分離濃縮装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、原料ガスに含まれる18O及び16Oのうち16Oを選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、該同位体選択性吸着剤が、Na−A型ゼオライトであると共に、前記Na−A型ゼオライトのNaの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換されてなることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第2の発明は、第1の発明において、同位体選択性吸着剤が、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記置換率が1〜30mol%の範囲であることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第4の発明は、少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを、第1乃至3の何れか一つに記載の同位体選択性吸着剤を含む吸着系に接触させて、16Oを前記同位体選択性吸着剤に吸着させるとともに18Oを流過させて回収し、吸着済の該同位体選択性吸着剤を吸着時より低圧に導くことにより16O富化ガスを脱着させて該同位体選択性吸着剤を再生することを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第5の発明は、第4に記載の同位体の分離濃縮方法において、前記同位体選択性吸着剤を低圧に導く前に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と同一方向から、前記16O富化ガスを供給して当該吸着系内に残留する18Oを排出するとともに、同位体選択性吸着剤を低圧条件下に導く際に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と逆方向から不活性ガスを供給して当該吸着系内の16Oを脱着することを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第6の発明は、第1乃至3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を充填したn個(nは2以上)の吸着系を並列に配置し、各吸着系における工程の進行を1/nずつずらして16Oの吸着を行うことを特徴とする第4又は5に記載の同位体分離濃縮方法にある。
第7の発明は、前記吸着時の吸着温度が−200℃以上0℃以下の範囲であることを特徴とする第4乃至6のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法にある。
第8の発明は、前記原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする第4乃至7のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法にある。
第9の発明は、少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを同位体選択性吸着剤に接触させて16Oを吸着させるとともに18Oを流過させて回収した後に、吸着時よりも低圧にして前記同位体選択性吸着剤から前記16Oを脱着させる同位体分離濃縮装置であり、第1乃至3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤が充填された少なくとも1以上の吸着塔と、前記原料ガスを前記吸着塔に導入するために前記吸着塔の入口側に接続された入口側流路と、前記吸着塔の出口側に接続されて18O富化ガスを回収する出口側流路と、前記吸着塔を低圧にして16O富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを該吸着塔出口側から流す再生部と、脱着後の16O富化ガスを一時的に貯留し、該16O富化ガスを前記吸着塔の入口側に供給する並流パージ部とを具備してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置にある。
第10の発明は、第9に記載の同位体分離濃縮装置を複数直列に接続してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置にある。
第11の発明は、前記18O及び16Oを含む原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする第9又は10に記載の同位体分離濃縮装置にある。
第12の発明は、原料ガスに含まれる18O及び16Oのうち18Oを選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、該同位体選択性吸着剤が、シリカ/アルミナ比が2.5以下のNa−X型ゼオライトであると共に、前記Na−X型ゼオライトのNaの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換されてなることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第13の発明は、第12の発明において、同位体選択性吸着剤が、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第14の発明は、第12の発明において、前記置換率が1〜30mol%の範囲であることを特徴とする同位体選択性吸着剤にある。
第15の発明は、少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを、第12乃至14のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を含む吸着系に接触させて、18Oを前記同位体選択性吸着剤に吸着させるとともに16Oを流過させて排出し、吸着済の該同位体選択性吸着剤を吸着時より低圧に導くことにより18O富化ガスを脱着させて該同位体選択性吸着剤を再生することを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第16の発明は、第15に記載の同位体分離濃縮方法において、前記同位体選択性吸着剤を低圧に導く前に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と同一方向から、前記18O富化ガスを供給して当該吸着系内に残留する16Oを排出するとともに、同位体選択性吸着剤を低圧条件下に導く際に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と逆方向から不活性ガスを供給して当該吸着系内の18Oを脱着することを特徴とする同位体分離濃縮方法にある。
第17の発明は、第12乃至14のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を充填したn個(nは2以上)の吸着系を並列に配置し、各吸着系における工程の進行を1/nずつずらして18Oの吸着を行うことを特徴とする第15又は第16に記載の同位体分離濃縮方法にある。
第18の発明は、前記吸着時の吸着温度が−200℃以上0℃以下の範囲であることを特徴とする第15乃至17のいずれかに記載の同位体分離濃縮方法にある。
第19の発明は、前記原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする第15乃至18のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法にある。
第20の発明は、少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを同位体選択性吸着剤に接触させて18Oを吸着させるとともに16Oを流過させて排出した後に、吸着時よりも低圧にして前記同位体選択性吸着剤から前記18Oを脱着させる同位体分離濃縮装置であり、第12乃至14のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤が充填された少なくとも1以上の吸着塔と、前記原料ガスを前記吸着塔に導入するために前記吸着塔の入口側に接続された入口側流路と、前記吸着塔の出口側に接続されて16O富化ガスを排出する出口側流路と、前記吸着塔を低圧にして18O富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを該吸着塔出口側から流す再生部と、脱着後の18O富化ガスを一時的に貯留し、該18O富化ガスを前記吸着塔の入口側に供給する並流パージ部とを具備してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置にある。
第21の発明は、第20に記載の同位体分離濃縮装置を複数直列に接続してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置にある。
第22の発明は、前記18O及び16Oを含む原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする第20又は21に記載の同位体分離濃縮装置にある。
ここで、18O及び16Oを含む原料ガスとしては、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素等を挙げることができる。
本発明の同位体選択性吸着剤によれば、18Oの分離係数が高いので、原料ガス中の18Oを選択的に分離濃縮することができる。
係る同位体分離濃縮方法及び装置によれば、いわゆる圧力スイング法による分離濃縮方法を採用でき、原料ガス中の16Oを吸着させるとともに18Oを流過させることにより、高濃度な18Oを分離濃縮することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明に係る第1の同位体選択性吸着剤は、原料ガスに含まれる18O及び16Oのうち16Oに対する吸着が高く、18Oに対する吸着性が低いものであり、Naの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換されてなるNa−A型ゼオライトを、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなるものを例示できる。
また、本発明に係る第2の同位体選択性吸着剤は、原料ガスに含まれる18O及び16Oのうち18Oに対する吸着が高く、16Oに対する吸着性が低いものであり、シリカ/アルミナ比が2.5以下のNa−X型ゼオライトであると共に、前記Na−X型ゼオライトのNaの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換されてなるものを例示できる。
上記の同位体選択性吸着剤は、18O及び16Oとの分離係数が高く、原料ガス中の18Oを選択的に分離濃縮することができる。
ここで、18O及び16Oを含む原料ガスとしては、例えば酸素、一酸化炭素、二酸化炭素等を挙げることができる。
[第1の実施形態]
上記の第1の例の同位体選択性吸着剤は、Naの少なくとも一部をK等で置換されてなるNa−A型ゼオライトであり、650℃以上800℃以下の温度で熱処理したものである。
この例の吸着剤の原料となるNa−A型ゼオライトは、ゼオライト結晶の窓径が0.4nm程度であるが、Naの少なくとも一部をKで置換することにより、窓径が0.38nm以下に縮小する。更に650℃以上800℃以下の温度で熱処理することにより、窓径の大きさを0.01nm単位で精密に制御することができる。
ゼオライト窓径を0.38nmの範囲にすることにより、比較的分子量が小さく、吸着速度が大きな16Oがゼオライト結晶に吸着し、比較的分子量が大きく、吸着速度が小さな18Oはゼオライト結晶に吸着しないという分子篩効果が発揮される。この選択的な分子篩効果を利用して18O及び16Oのうち16Oを主に吸着させると共に18Oを吸着させないことで18Oを分離濃縮することが可能となる。
この第1の例の同位体選択性吸着剤の製造方法のフローシートを図1に示す。
図1に示すように、まずNa−A型ゼオライト粉末を用意し(ST1)、次にバインダー(カオリン等)及び気孔賦与剤(セルロース等)添加して成形・乾燥し(ST2,ST3)、次にこのNa−A型ゼオライトに対してCa又はZnによるイオン交換を行う(ST4)。イオン交換は、Caイオン又はZnイオンを含むイオン交換溶液をNa−A型ゼオライトに滴下するバッチ法や、Na−A型ゼオライトをカラムに充填し、先のイオン交換溶液を加圧状態で供給するクロマト法を使用できる。
次に、例えば110℃程度で予備加熱(ST5)を行って表面水分を除去し、次に室温まで冷却して再度水分を表面に付着させる(ST6)。
次に、650℃以上800℃以下の温度で1〜3時間程度の熱処理を行い(ST7)、更に室温まで冷却して(ST8)、ペレット状のK−Na−A型ゼオライトが得られる(ST9)。
ここで、熱処理温度が650℃未満であると、ゼオライト結晶の窓径を変更することができず、18O及び16Oとの分離係数が低くなるので好ましくなく、熱処理温度が800℃を超えるとゼオライト自体が熱で破壊されてしまうので好ましくない。
上記の第1の例の同位体選択性吸着剤は、相対的高圧条件で18O及び16Oを含む原料ガスと接触させて16Oを主に吸着させるとともに18Oを流過させて回収し、更に相対的低圧に導くことによって16Oを脱着させて吸着剤を再生する圧力スイング法(PSA)による分離濃縮に適している。即ち、本発明で用いるPSAでは、例えば、吸着圧力として100〜150kPaで16Oを主に該吸着剤に吸着させた後、1〜20kPaに減圧することにより16Oを脱着させる。
次に、本発明の実施形態である同位体の分離濃縮装置について説明する。
図2には、本発明に係る同位体分離濃縮装置の一構成例を示す。この同位体分離濃縮装置は、同位体選択性吸着剤が充填された3つの吸着塔31,32,33と、18O及び16Oを含む原料ガスGを各吸着塔31〜33に導入するために各吸着塔31〜33の入口側に接続された入口側流路Aと、各吸着塔31〜33の出口側に接続されて18O富化ガス(18Oが濃縮されたガス)を回収する出口側流路Bと、各吸着塔を低圧にして16O富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを各吸着塔出口側から流す向流パージ再生部Cと、脱着後の16O富化ガス(16Oが濃縮されたガス)を一時的に貯留し、この16O富化ガスを各吸着塔の入口側に供給する並流パージ部Dとを主体として構成されている。
各吸着塔31〜33はコールドボックス30内に配置されている。コールドボックス30は、原料ガスの供給時に各吸着塔31〜33内の同位体選択性吸着剤を−200℃以上0℃以下の温度に保つものである。
次に、入口側流路Aは、各吸着塔31〜33の入口側に接続された流路34と、流路34の途中に配置されて原料ガスを各吸着塔31〜33に送るブロア35と、各吸着塔31〜33の入口側(流路34)に設けられた開閉自在なバルブ1,7,13から構成されている。
次に、出口側流路Bは、各吸着塔31〜33の出口側に接続された流路38と、流路38の途中に配置されて18O富化ガスを送るブロア39と、各吸着塔31〜33の出口側(流路38)に設けられた開閉自在なバルブ4,10,16から構成されている。
次に、向流パージ再生部Cは、各吸着塔31〜33の入口側に接続された流路41と、流路41の途中に配置されて各吸着塔31〜33を低圧にして16O富化ガス(16Oが濃縮されたガス)を脱着させる真空ポンプ37と、16O富化ガス(並流パージガス)を一時的に貯留するバッファタンク36と、各吸着塔31〜33の入口側(流路41)に設けられた開閉自在なバルブ2,8,14から構成されている。バッファタンク36内に回収された16O富化ガスは、並流パージガスとしてバルブ3,9,15を通じて吸着塔31〜33に送り並流パージに使われる。
更に向流パージ再生部Cには、各吸着塔31〜33の出口側に接続された流路42と、流路42に接続されてヘリウム、アルゴン等の向流パージガスを貯留する向流パージタンク43と、ブロア44と、各吸着塔31〜33の出口側(流路42)に設けられた開閉自在なバルブ5,11,17が備えられている。
次に並流パージ部Dは、バッファタンク36内の16O富化ガス(並流パージガス)を各吸着塔31〜33の入口側に送る流路45と、各吸着塔31〜33の入口側(流路45)に設けられた開閉自在なバルブ3、9,15と、各吸着塔31〜33の出口側から排出された並流パージガスを入口側流路Aに還流する流路46と、各吸着塔31〜33の出口側(流路46)に設けられた開閉自在なバルブ6,12,18とから構成されている。
並流パージにより吸着塔31〜33から流過した16O富化ガスには、少量の18Oが含まれるため、還流流路46を介して原料ガスに戻して再び分離濃縮に使用される。このため、18Oのほとんどは出口側流路Bからのみ系外に取り出されるため、本装置は18Oに対し閉鎖系を構成し非常に高い濃縮率を達成することとなる。
次に、この同位体分離濃縮装置の動作を説明する。
各吸着塔31〜33では、16O吸着−並流パージ−減圧−向流パージ−昇圧という操作サイクルが繰り返し行われる。すなわち、各吸着塔では、(1)原料ガスの供給(16O吸着及び18O回収)、(2)16Oを高濃度に含む16O富化ガスの供給(並流パージ)と、それによる塔内残留18Oの置換、(3)減圧による16Oの脱着及び貯留、(4)18Oを含まない向流パージガスを用いた、塔頂よりの逆洗による塔内洗浄(向流パージ)、そして(5)昇圧という操作サイクルが行われ、16Oの吸着と18Oの回収が再び可能な状態となる。このような操作サイクルを繰り返すことで18Oを効率よく回収できる。
上記操作サイクルを吸着塔31に着目して図2を用いてより詳細に説明すると、まず、バルブ1を開き、ブロワ35によって、流路34から、18O及び16Oを含有する原料ガスGを、コールドボックス30内の吸着塔31に供給する。このとき原料ガス中に含まれる16Oが、吸着塔31内の同位体選択性吸着剤によって選択的に吸着される。16Oが吸着された後の原料ガスは18Oが高濃度に含まれるとともに16Oが微量含まれたもの(18O富化ガス)となり、この18O富化ガスがバルブ4及び流路38を通って回収される。
原料ガスの供給時には、各吸着塔31〜33内の同位体選択性吸着剤を−200℃以上0℃以下の温度に保つことが好ましい。温度が0℃を超えると18Oの濃縮率が低下してしまうので好ましくなく、温度を−200℃以下にすると、低温に保つためのエネルギーが莫大となるので好ましくない。
なお、この時、吸着塔32,33のいずれか一方では、同位体選択性吸着剤に吸着した16Oの脱着が行われる。脱着された16O富化ガスはバッファタンク36に貯留される。
次に、バルブ1と4を閉じ、バルブ3と6を開き、バッファタンク36から16O富化ガスを吸着塔31に供給する。これにより16O富化ガスの一部が、吸着塔31内の死容積部に残存する18O及び同位体選択性吸着剤に一部吸着された18Oと置換され(並流パージ)、塔内の18O濃度を減少させる。吸着塔31から排出されたガスは、18O濃度が高くなっているので、原料ガスの流路34に還流させ、これを別の吸着塔32,33のいずれか一方に供給する。
これは、このとき吸着塔31内のデッドスペースには18Oが残存しているので、この時点で塔内を減圧に導いて16Oを脱着したとしても18Oが同時に脱着されて16O富化ガスに混入してしまう。そこで、バッファタンク36から、一旦回収した16O富化ガスを、原料ガスと同じ方向から吸着塔31に供給する(並流パージ)ことによって、塔内に残存する18Oを塔外に追い出し、再度入口側の流路34に戻すことができる。この並流パージは、予めバッファタンク36内に回収、貯留しておいた16O富化ガスを用いて行うことができる。16O富化ガスが未回収である1回目の操作サイクルにおいては、予め16O富化ガスをバッファタンク36内に供給しておくことが好ましい。
あるいは、1回目の操作サイクルではこの工程を省略することもできる。
さらに、18O富化ガスの除去効果はわずかに低下するが、並流パージを行わなくても、高効率で18Oを分離濃縮することもできる。この場合、操作は更に簡略化される。したがって、必要な18O濃縮率、経済性、操作性等を勘案して並流パージを行うか否かを決定すればよい。
次に、吸着塔31のバルブ2を開け、残りのバルブ1及び3〜6を閉じ、真空ポンプ37を用いて吸着塔31内を16O吸着時より減圧、好ましくは1〜20kPaに減圧して、吸着した16Oを含む16O富化ガスを脱着させ、バッファタンク36に一時的に貯留する。このバッファタンク36内の16O富化ガスは、流路45を介して別の吸着塔の並流パージに用いる。
更に、バルブ5を開き、向流パージタンク43内の向流パージガスを用いて、吸着塔31の塔頂よりの逆洗による塔内洗浄(向流パージ)を行い、吸着塔31内の16Oを完全に除去する。向流パージに必要なガス量Gp(LN/batch)は、原料ガス量をG0(LN/batch)、吸着圧力(吸着時の圧力)をPa(atm)、再生圧力をPd(atm)とすると、Gp=G0×K×(Pd/Pa)[式中、K=1.2〜1.5]で表される。
これは、真空ポンプ37による単純な減圧で塔内の16Oの大半は回収されるが、並流パージで塔内16O濃度を著しく高めているので単純な減圧だけでは16Oの除去が不十分な可能性があるので、減圧による16O回収に続いて減圧条件下で原料ガスとは逆方向から16Oを含まない向流パージガスを供給すること(向流パージ)によって塔内の16Oを完全に除去するためである。この向流パージを行うことで、同位体選択性吸着剤を十分に再生させることができ、再度16Oの吸着を行う前に16Oの完全な吸着除去を達成できる。
それから、バルブ2を閉じ、向流パージガスで吸着塔32内を吸着圧力にまで昇圧する。これによって再び16Oの吸着が可能となる。これら一連の操作を繰り返すことによって、18Oの著しい濃縮を達成することができる。
また、n個の吸着塔において、上述した操作サイクルの工程の進行を1/nずつずらして行うことにより、連続した18O及び16Oの流過回収、並流パージ、向流パージによる16O脱着並びに吸着剤の再生を行うことができる。例えば、図2(n=3)の場合、例えば並流パージの際に吸着塔32の出口側から排出されたガスは、原料ガスの流路34に還流され、ブロワ35によって吸着塔31に供給される。このように、本発明の方法を用いることによって、簡単な操作で連続的且つ効率的な18O濃縮を行うことができる。
以上、3塔形式の装置を例示して本発明を説明したが、適宜、1又は2、あるいは4つ以上の吸着系を用いて行うことも可能である。また、吸着操作を大気圧下で行うと共に、脱着操作を減圧下で行うようにしたり、更には、吸着操作を加圧下で行うと共に、脱着操作を大気圧下で行うようにしたりしてもよく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
次に、原料に高圧ガスを用いて分離濃縮する方法について説明する。
原料ガスを高圧とする場合には、0.1MPa以上、好ましくは2〜3MPaとするのがよい。この場合、図3に示すように、上述した図2に示すようなブロア35が不要となり、真空ポンプ37を昇圧機51とすればよく、その他の構成は同様でよい。また、18O富化ガス40を戻す場合には、還流流路46に昇圧機52を介装させて還流するようにすればよい。なお、原料ガスGが所定の高圧に達していない場合には、図2におけるブロア35を設け、昇圧ポンプとするようにしてもよい。よって、高圧の原料ガスを用いない場合においても、原料ガスの圧力が吸着時に少なくとも0.1MPa以上の高圧とするように調整すればよい。
よって、原料ガスが高圧ガスの場合及びその吸着時に高圧とする場合には、その設備は容積として約1/9程度もコンパクト化を図ることができる。さらに、図2に示すような大掛かりな真空ポンプ37が不用となり、簡易な構成の昇圧機51で済むことになる。この結果、1/10の消費電力の削減を図ることができる。
次に、図4に同位体分離濃縮装置の別の構成例を示す。
図4に示す同位体分離濃縮装置100は、図2に示した同位体分離濃縮装置1(1a〜1e)が直列に5つ接続されて構成されている。各同位体分離濃縮装置1a〜1eは、吸着塔31a〜33e、入口側の流路34a〜34e、出口側の流路38a〜38e、向流パージガスを回収、供給する流路41a〜41e、45a〜45e、真空ポンプ36a〜36e、並びに向流パージ後の排ガスを還流する流路46c〜46eとから構成されている。
同位体分離濃縮装置1aに着目すると、この同位体分離濃縮装置1aには、吸着塔31a〜33aに原料ガスを供給する流路34aと、吸着塔31a〜33aから流過した18O富化ガスを隣の同位体分離濃縮装置1bに送る流路38aと、並流パージガスを貯留、供給するための流路41a、45a及びバッファタンク36aとから構成されている。
また、同位体分離濃縮装置1aの流路34aには、同位体分離濃縮装置1bから並流パージガス(16O富化ガス)を供給する流路46bが接続されている。
図3に示す同位体分離濃縮装置100の動作について簡単に説明すると、流路34aから同位体分離濃縮装置1aの吸着塔31a〜33aに原料ガスを供給することにより、吸着塔内の吸着剤に16Oを吸着させるとともに18Oを流過させ、この18O富化ガスを流路38aを通して隣の同位体分離濃縮装置1bに送る。また、後段の同位体分離濃縮装置1bにおける並流パージ後の16O富化ガスが流路46bを通って原料ガスに混合され、吸着塔31a〜33aに供給される。
吸着剤に吸着された16Oは真空ポンプ37aによって脱着されてバッファタンク36aに貯留され、並流パージに用いられる。
流路38aを通して送られた18Oを含む18O富化ガスは、同位体分離濃縮装置1bの手前にて、後段の同位体分離濃縮装置1cから流路46cを通って送られた並流パージ後の16O富化ガスと混合され、同位体分離濃縮装置1bの吸着塔31b〜33bに供給される。
各同位体分離濃縮装置1a〜1dを経て濃縮された18O富化ガスは流路38eを通って回収される。
上記の同位体分離濃縮装置100によれば、直列に接続した複数の同位体分離濃縮装置1a〜1eによって、18O富化ガスを順次濃縮することができ、高純度の18Oを得ることができる。
[第2の実施形態]
上記の第2の例の同位体選択性吸着剤は、シリカ/アルミナ比が2.5以下のNa−X型ゼオライトであり、650℃以上800℃以下の温度で熱処理したものである。
また、前記Na−X型ゼオライトのNaの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)等のアルカリ金属、或いはカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属又はマグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換するようにしてもよい。特に、Naの代わりにCa、Li、Mg、Srのいずれか一種を置換することが好ましい。
また、Fe,Co,Ni等のドーピング剤をドープすることで、ゼオライトを構成するAlと交換して窓径を小さくすることができる。なお、ドープ量は、0.1〜10重量%とすればよい。
この例の吸着剤の原料となるNa−X型ゼオライトは、ゼオライト結晶の窓径が0.9nm程度であるので、18O及び16Oのいずれも通過する窓径である。しかしながら、18Oは16Oよりも重いので、Na−X型ゼオライトの吸着サイトへの滞在確立が高くなるため、より選択的に吸着されることになる。この結果、比較的分子量が大きな18Oがゼオライトに吸着し、比較的分子量が小さな16Oはゼオライトに吸着しないという吸着平衡差が発現する。この吸着平衡差を利用して18O及び16Oのうち18Oを吸着させるとともに、16Oを吸着させないことで18Oを分離濃縮することが可能となる。
さらに詳述すると、Na−X型ゼオライトの表面は陽イオン(例えばNaイオン)の存在により見掛け上+に帯電している。一方、18O及び16Oとの分極率をみると、18Oが16Oよりも分極率が大きい。よって、双極子モーメントによる静電理論により、18OがNa−X型ゼオライトの表面に吸着され、16Oを吸着させないことで18Oを分離濃縮することが可能となる。
この第2の例の同位体選択性吸着剤の製造方法のフローシートを図5に示す。
図4に示すように、まずNa−X型ゼオライト粉末を用意し(ST11)、次にバインダー(カオリン等)及び気孔賦与剤(セルロース等)添加して成形・乾燥し(ST12,ST13)、次にこのNa−X型ゼオライトに対してKによるイオン交換を行う(ST14)。イオン交換は、Kイオンを含むイオン交換溶液をNa−X型ゼオライトに滴下するバッチ法や、Na−X型ゼオライトをカラムに充填し、先のイオン交換溶液を加圧状態で供給するクロマト法を使用できる。
次に例えば110℃程度で予備加熱(ST15)を行って表面水分を除去し、次に室温まで冷却して再度水分を表面に付着させる(ST16)。
次に、650℃以上800℃以下の温度で1〜3時間程度の熱処理を行い(ST17)、更に室温まで冷却して(ST18)、ペレット状のK−Na−X型ゼオライトが得られる(ST19)。
上記の第2の例の同位体選択性吸着剤は、相対的高圧条件で18O及び16Oを含む原料ガスと接触させて18Oを主に吸着させるとともに16Oを流過させて回収し、更に相対的低圧に導くことによって18Oを脱着させて吸着剤を再生する圧力スイング法(PSA)による分離濃縮に適している。即ち、本発明で用いるPSAでは、例えば、吸着圧力として100〜150kPaで18Oを主に該吸着剤に吸着させた後、1〜20kPaに減圧することにより18Oを脱着させる。
次に、本発明の実施形態である同位体の分離濃縮装置について説明する。
図6には、本発明に係る同位体分離濃縮装置の一構成例を示す。この同位体分離濃縮装置は、同位体選択性吸着剤が充填された3つの吸着塔31,32,33と、18O及び16Oを含む原料ガスGを各吸着塔31〜33に導入するために各吸着塔31〜33の入口側に接続された入口側流路Aと、各吸着塔31〜33の出口側に接続されて16O富化ガス(16Oが濃縮されたガス)を排出する出口側流路Bと、各吸着塔を低圧にして18O富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを各吸着塔出口側から流す向流パージ再生部Cと、脱着後の18O富化ガス(18Oが濃縮されたガス)を一時的に貯留し、この18O富化ガスを各吸着塔の入口側に供給する並流パージ部Dとを主体として構成されている。
各吸着塔31〜33はコールドボックス30内に配置されている。コールドボックス30は、原料ガスの供給時に各吸着塔31〜33内の同位体選択性吸着剤を−200℃以上0℃以下の温度に保つものである。
次に、入口側流路Aは、各吸着塔31〜33の入口側に接続された流路34と、流路34の途中に配置されて原料ガスを各吸着塔31〜33に送るブロア35と、各吸着塔31〜33の入口側(流路34)に設けられた開閉自在なバルブ1,7,13から構成されている。
次に、出口側流路Bは、各吸着塔31〜33の出口側に接続された流路38と、流路38の途中に配置されて16O富化ガスを送るブロア39と、各吸着塔31〜33の出口側(流路38)に設けられた開閉自在なバルブ4,10,16から構成されている。
次に、向流パージ再生部Cは、各吸着塔31〜33の入口側に接続された流路41と、流路41の途中に配置されて各吸着塔31〜33を低圧にして18O富化ガス(18Oが濃縮されたガス)を脱着させる真空ポンプ37と、18O富化ガス(並流パージガス)を一時的に貯留するバッファタンク36と、各吸着塔31〜33の入口側(流路41)に設けられた開閉自在なバルブ2,8,14から構成されている。バッファタンク36内に回収された18O富化ガスは、並流パージガスとしてバルブ3,9,15を通じて吸着塔31〜33に送り並流パージに使われる。
更に向流パージ再生部Cには、各吸着塔31〜33の出口側に接続された流路42と、流路42に接続されてヘリウム、アルゴン等の向流パージガスを貯留する向流パージタンク43と、ブロア44と、各吸着塔31〜33の出口側(流路42)に設けられた開閉自在なバルブ5,11,17が備えられている。
次に並流(濃縮)パージ部Dは、バッファタンク36内の18O富化ガス(並流パージガス)を各吸着塔31〜33の入口側に送る流路45と、各吸着塔31〜33の入口側(流路45)に設けられた開閉自在なバルブ3、9,15と、各吸着塔31〜33の出口側から排出された並流パージガスを入口側流路Aに還流する流路46と、各吸着塔31〜33の出口側(流路46)に設けられた開閉自在なバルブ6,12,18とから構成されている。
並流パージにより吸着塔31〜33から流過したガスには、少量の18Oが含まれるため、還流流路46を介して原料ガスに戻して再び分離濃縮に使用される。
次に、この同位体分離濃縮装置の動作を説明する。
各吸着塔31〜33では、18O吸着−並流パージ−減圧−向流パージ−昇圧という操作サイクルが繰り返し行われる。すなわち、各吸着塔では、(1)原料ガスの供給(18O吸着及び16O回収)、(2)18Oを高濃度に含む18O富化ガスの供給(並流(濃縮)パージ)と、それによる塔内残留18Oの置換、(3)減圧による18Oの脱着及び貯留、(4)18Oを含まない向流パージガスを用いた、塔頂よりの逆洗による塔内洗浄(向流パージ)、そして(5)昇圧という操作サイクルが行われ、18Oの吸着と16Oの排出が再び可能な状態となる。このような操作サイクルを繰り返すことで18Oを効率よく回収できる。
上記操作サイクルを吸着塔31に着目して図6を用いてより詳細に説明すると、まず、バルブ1を開き、ブロワ35によって、流路34から、18O及び16Oを含有する原料ガスGを、コールドボックス30内の吸着塔31に供給する。このとき原料ガス中に含まれる18Oが、吸着塔31内の同位体選択性吸着剤によって選択的に吸着される。18Oが吸着された後の原料ガスは16Oが高濃度に含まれるとともに18Oが微量含まれたもの(16O富化ガス)となり、この16O富化ガスがバルブ4及び流路38を通って排出される。
原料ガスGの供給時には、各吸着塔31〜33内の同位体選択性吸着剤を−200℃以上0℃以下の温度に保つことが好ましい。温度が0℃を超えると18Oの濃縮率が低下してしまうので好ましくなく、温度を−200℃以下にすると、低温に保つためのエネルギーが莫大となるので好ましくない。
なお、この時、吸着塔32,33のいずれか一方では、同位体選択性吸着剤に吸着した18Oの脱着が行われる。脱着された18O富化ガスはバッファタンク36に貯留される。
次に、バルブ1と4を閉じ、バルブ3と6を開き、バッファタンク36から18O富化ガスを吸着塔31に供給する。これにより18O富化ガスの一部が、吸着塔31内の死容積部に残存する16O及び同位体選択性吸着剤に一部吸着された16Oと置換され(並流パージ)、塔内の18O濃度を濃縮させる。
これは、このとき吸着塔31内のデッドスペースには16Oが残存しているので、この時点で塔内を減圧に導いて18Oを脱着したとしても16Oが同時に脱着されて18O富化ガスに混入してしまう。そこで、バッファタンク36から、一旦回収した18O富化ガスを、原料ガスと同じ方向から吸着塔31に供給する(並流パージ)ことによって、塔内に残存する16Oを塔外に追い出し、18Oを濃縮している。この並流パージは、予めバッファタンク36内に回収、貯留しておいた18O富化ガスを用いて行うことができる。18O富化ガスが未回収である1回目の操作サイクルにおいては、予め18O富化ガスをバッファタンク36内に供給しておくことが好ましい。あるいは、1回目の操作サイクルではこの工程を省略することもできる。
さらに、16O富化ガスの除去効果はわずかに低下するが、並流パージを行わなくても、高効率で18Oを分離濃縮することもできる。この場合、操作は更に簡略化される。したがって、必要な18O濃縮率、経済性、操作性等を勘案して並流パージを行うか否かを決定すればよい。
次に、吸着塔31のバルブ2を開け、残りのバルブ1及び3〜6を閉じ、真空ポンプ37を用いて吸着塔31内を18O吸着時より減圧、好ましくは1〜20kPaに減圧して、吸着した18Oを含む18O富化ガスを脱着させ、バッファタンク36に一時的に貯留する。このバッファタンク36内の18O富化ガスは、流路45を介して別の吸着塔の並流パージに用いる。
更に、バルブ5を開き、向流パージタンク43内の向流パージガスを用いて、吸着塔31の塔頂よりの逆洗による塔内洗浄(向流パージ)を行い、吸着塔31内の18Oを完全に除去する。向流パージに必要なガス量Gp(LN/batch)は、原料ガス量をG0(LN/batch)、吸着圧力(吸着時の圧力)をPa(atm)、再生圧力をPd(atm)とすると、Gp=G0×K×(Pd/Pa)[式中、K=1.2〜1.5]で表される。
これは、真空ポンプ37による単純な減圧で塔内の18Oの大半は回収されるが、並流パージで塔内18O濃度を著しく高めているので単純な減圧だけでは18Oの除去が不十分な可能性があるので、減圧による18O回収に続いて減圧条件下で原料ガスとは逆方向から18Oを含まない向流パージガスを供給すること(向流パージ)によって塔内の18Oを完全に除去するためである。この向流パージを行うことで、同位体選択性吸着剤を十分に再生させることができ、再度18Oの吸着を行う前に18Oの完全な吸着除去を達成できる。
それから、バルブ2を閉じ、向流パージガスで吸着塔32内を吸着圧力にまで昇圧する。これによって再び18Oの吸着が可能となる。これら一連の操作を繰り返すことによって、18Oの著しい濃縮を達成することができる。
また、n個の吸着塔において、上述した操作サイクルの工程の進行を1/nずつずらして行うことにより、連続した18O吸着及び16Oの流過排出、並流パージ、向流パージによる18O脱着並びに吸着剤の再生を行うことができる。例えば、図6(n=3)の場合、例えば並流パージの際に吸着塔32の出口側から排出されたガスは、原料ガスの流路34に還流され、ブロワ35によって吸着塔31に供給される。このように、本発明の方法を用いることによって、簡単な操作で連続的且つ効率的な18O濃縮を行うことができる。
以上、3塔形式の装置を例示して本発明を説明したが、適宜、1又は2、あるいは4つ以上の吸着系を用いて行うことも可能である。また、吸着操作を大気圧下で行うと共に、脱着操作を減圧下で行うようにしたり、更には、吸着操作を加圧下で行うと共に、脱着操作を大気圧下で行うようにしたりしてもよく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
また、原料を高圧状態で分離濃縮する方法については、前述した方法と同様であるので、その説明は省略する。
次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
[実験例の試験装置の構成]
図7には、本実施例で使用する同位体分離濃縮装置を示す。この同位体分離濃縮装置200は単カラム式の分離濃縮装置であり、同位体選択性吸着剤が充填されたカラム201と、カラム201を収納するエタノールバス202と、エタノールバス202内のエタノール(冷媒)を冷却するクーラー203と、カラムの入口側に接続された流路204と、カラムの出口側に接続された流路205とを主体として構成されている。
カラム201は、内径10mm、長さ300mmのステンレス製で、内部に同位体選択性吸着剤が充填されている。
流路204には、分岐バルブ204aを介してヘリウム供給源206と18O及び16O供給源207とが接続され、ヘリウムと18O及び16Oとの混合ガスからなる原料ガスをカラム201に供給できるようになっている。また、流路204にはバルブV1が設けられている。
また、カラム201とバルブV1の間には別の流路208が接続され、この流路208の先には真空ポンプ209が接続されている。また流路208にはバルブV3が設けられている。バルブV3を開き、真空ポンプ209を作動させることで、カラム201内を低圧にできるようになっている。
次に流路205には出口タンク210が備えられ、出口タンク210とカラム201の間にバルブV2が設けられている。これにより、出口タンク210にカラムを流過したガスを貯蔵できるようになっている。
また、カラム201とバルブV2の間には別の流路211が接続され、この流路211の先には前述のヘリウムタンク206が接続されている。また流路211のカラム201側は2本の流路に分岐され、各流路にバルブV4、V5がそれぞれ設けられている。バルブV2を閉じ、バルブV4,V5を開くことで、カラム201内にヘリウムを供給できるようになっている。
同位体選択性吸着剤は、Na−A型ゼオライトはK−Na−A型ゼオライト(Kの置換率30%)、Na−X型ゼオライトはK―Na−X型ゼオライト(Kの置換率30%)を用いた。なお、各々の焼成処理は720℃で行った。
先ず、K−Na−A型ゼオライトを用い図7に示す同位体分離濃縮装置200を用いて18Oの濃縮を行った。原料ガスとしては酸素(O2)を用いた。以下に手順を示す。尚、初期状態ではバルブV1〜V5及び分岐バルブ204aは全て閉じた状態である。
まず、カラム201を−30℃〜−78℃に保ち、更にカラム201内を120kPaに保った状態で、分岐バルブ204a及びバルブV1、V2を開き、ヘリウム及び酸素の混合ガスからなる原料ガスを、625Nml/分の流量でカラム201に供給した。原料ガスのヘリウム:酸素の体積比は、9:1とした。また、吸着時間は60〜120秒とした。
このとき原料ガス中に含まれる16Oの大部分がカラム201内の同位体選択性吸着剤に吸着され、18Oの大部分が未吸着の16Oと共にカラム201を流過する。カラム201を流過した18Oを主成分とする18O富化ガスは、バルブV2及び流路205を通して出口タンク210に回収した。
次に、バルブV1とV2を閉じ、バルブV3を開き、真空ポンプ209を作動させてカラム201内の圧力を5kPaにして同位体選択性吸着剤から16Oを脱着させた。脱着時間は60秒とした。
次に真空ポンプ209を作動させたままでバルブV5を開き、ヘリウムをカラム201に供給して向流パージを行った。パージ時間は15秒とした。
最後に、バルブV3とV5を閉じ、バルブV4を開き、カラム201をヘリウムで120kPaに昇圧した。
このようにして18Oの分離濃縮を行い、分離係数について図8に示す。
図8に示すように、Na―K−A型ゼオライトは18O濃縮が良好であることが判明した。
次に、K−Na−X型ゼオライトを用い図7に示す同位体分離濃縮装置200を用いて18Oの濃縮を行った。原料ガスとしては一酸化炭素(CO)を用いた。以下に手順を示す。尚、初期状態ではバルブV1〜V5及び分岐バルブ204aは全て閉じた状態である。
まず、カラム201を−30℃〜−78℃に保ち、更にカラム201内を120kPaに保った状態で、分岐バルブ204a及びバルブV1、V2を開き、ヘリウム及び一酸化炭素の混合ガスからなる原料ガスを、625Nml/分の流量でカラム201に供給した。原料ガスのヘリウム:一酸化炭素の体積比は、9:1とした。また、吸着時間は60〜120秒とした。
このとき原料ガス中に含まれる16Oの大部分がカラム201内の同位体選択性吸着剤に吸着され、16Oの大部分が未吸着の18Oと共にカラム201を流過する。カラム201を流過した16Oを主成分とする16O富化ガスは、バルブV2及び流路205を通して出口タンク210に回収した。
次に、バルブV1とV2を閉じ、バルブV3を開き、真空ポンプ209を作動させてカラム201内の圧力を5kPaにして同位体選択性吸着剤から18Oを脱着させた。脱着時間は60秒とした。
次に真空ポンプ209を作動させたままでバルブV5を開き、ヘリウムをカラム201に供給して向流パージを行った。パージ時間は15秒とした。
最後に、バルブV3とV5を閉じ、バルブV4を開き、カラム201をヘリウムで120kPaに昇圧した。
このようにして18Oの分離濃縮を行い、分離係数について図9に示す。
図9に示すように、Na―K−X型ゼオライトは18O濃縮が良好であることが判明した。
以上のように、本発明にかかる同位体選択性吸着剤は、酸素原料から18Oを効率的に分離濃縮することができるので、この吸着剤を用いて18Oを良好に分離する分離濃縮装置に用いて適している。
本発明の第1の実施の形態の同位体選択性吸着剤の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第1の実施形態である同位体分離濃縮装置の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態である同位体分離濃縮装置の別の例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態である高圧条件の同位体分離濃縮装置の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の同位体選択性吸着剤の製造方法を説明する工程図である。 本発明の第2の実施形態である同位体分離濃縮装置の一例を示す模式図である。 実施例で用いた単カラム式の同位体分離濃縮装置を示す模式図である。 K−Na−A型ゼオライトの分離係数の結果を示す図である。 K−Na−X型ゼオライトの分離係数の結果を示す図である。
1 同位体分離濃縮装置
31、32、33 吸着塔
A 入口側流路
B 出口側流路
C 再生部
D 並流パージ部

Claims (22)

  1. 原料ガスに含まれる18O及び16Oのうち16Oを選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、
    該同位体選択性吸着剤が、Na−A型ゼオライトであると共に、前記Na−A型ゼオライトのNaの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換されてなることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  2. 請求項1において、
    同位体選択性吸着剤が、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  3. 請求項1において、
    前記置換率が1〜30mol%の範囲であることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  4. 少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを、請求項1乃至3の何れか一つに記載の同位体選択性吸着剤を含む吸着系に接触させて、16Oを前記同位体選択性吸着剤に吸着させるとともに18Oを流過させて回収し、
    吸着済の該同位体選択性吸着剤を吸着時より低圧に導くことにより16O富化ガスを脱着させて該同位体選択性吸着剤を再生することを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  5. 請求項4に記載の同位体分離濃縮方法において、前記同位体選択性吸着剤を低圧に導く前に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と同一方向から、前記16O富化ガスを供給して当該吸着系内に残留する18Oを排出するとともに、
    同位体選択性吸着剤を低圧条件下に導く際に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と逆方向から不活性ガスを供給して当該吸着系内の16Oを脱着することを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を充填したn個(nは2以上)の吸着系を並列に配置し、各吸着系における工程の進行を1/nずつずらして16Oの吸着を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の同位体分離濃縮方法。
  7. 前記吸着時の吸着温度が−200℃以上0℃以下の範囲であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法。
  8. 前記原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法。
  9. 少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを同位体選択性吸着剤に接触させて16Oを吸着させるとともに18Oを流過させて回収した後に、吸着時よりも低圧にして前記同位体選択性吸着剤から前記16Oを脱着させる同位体分離濃縮装置であり、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤が充填された少なくとも1以上の吸着塔と、
    前記原料ガスを前記吸着塔に導入するために前記吸着塔の入口側に接続された入口側流路と、
    前記吸着塔の出口側に接続されて18O富化ガスを回収する出口側流路と、
    前記吸着塔を低圧にして16O富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを該吸着塔出口側から流す再生部と、
    脱着後の16O富化ガスを一時的に貯留し、該16O富化ガスを前記吸着塔の入口側に供給する並流パージ部とを具備してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置。
  10. 請求項9に記載の同位体分離濃縮装置を複数直列に接続してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置。
  11. 前記18O及び16Oを含む原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする請求項9又は10に記載の同位体分離濃縮装置。
  12. 原料ガスに含まれる18O及び16Oのうち18Oを選択的に吸着する同位体選択性吸着剤であり、該同位体選択性吸着剤が、シリカ/アルミナ比が2.5以下のNa−X型ゼオライトであると共に、前記Na−X型ゼオライトのNaの一部又は全部をリチウム(Li)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)又は銀(Ag)で置換されてなることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  13. 請求項12において、
    同位体選択性吸着剤が、650℃以上800℃以下の温度で熱処理してなることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  14. 請求項12において、
    前記置換率が1〜30mol%の範囲であることを特徴とする同位体選択性吸着剤。
  15. 少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを、請求項12乃至14のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を含む吸着系に接触させて、18Oを前記同位体選択性吸着剤に吸着させるとともに16Oを流過させて排出し、吸着済の該同位体選択性吸着剤を吸着時より低圧に導くことにより18O富化ガスを脱着させて該同位体選択性吸着剤を再生することを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  16. 請求項15に記載の同位体分離濃縮方法において、前記同位体選択性吸着剤を低圧に導く前に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と同一方向から、前記18O富化ガスを供給して当該吸着系内に残留する16Oを排出するとともに、
    同位体選択性吸着剤を低圧条件下に導く際に、前記吸着系中に前記原料ガスの供給方向と逆方向から不活性ガスを供給して当該吸着系内の18Oを脱着することを特徴とする同位体分離濃縮方法。
  17. 請求項12乃至14のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤を充填したn個(nは2以上)の吸着系を並列に配置し、各吸着系における工程の進行を1/nずつずらして18Oの吸着を行うことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の同位体分離濃縮方法。
  18. 前記吸着時の吸着温度が−200℃以上0℃以下の範囲であることを特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記載の同位体分離濃縮方法。
  19. 前記原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする請求項15乃至18のいずれか一つに記載の同位体分離濃縮方法。
  20. 少なくとも18O及び16Oを含む原料ガスを同位体選択性吸着剤に接触させて18Oを吸着させるとともに16Oを流過させて排出した後に、吸着時よりも低圧にして前記同位体選択性吸着剤から前記18Oを脱着させる同位体分離濃縮装置であり、
    請求項12乃至14のいずれか一つに記載の同位体選択性吸着剤が充填された少なくとも1以上の吸着塔と、
    前記原料ガスを前記吸着塔に導入するために前記吸着塔の入口側に接続された入口側流路と、
    前記吸着塔の出口側に接続されて16O富化ガスを排出する出口側流路と、
    前記吸着塔を低圧にして18O富化ガスを脱着させるとともに不活性ガスを該吸着塔出口側から流す再生部と、
    脱着後の18O富化ガスを一時的に貯留し、該18O富化ガスを前記吸着塔の入口側に供給する並流パージ部とを具備してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置。
  21. 請求項20に記載の同位体分離濃縮装置を複数直列に接続してなることを特徴とする同位体分離濃縮装置。
  22. 前記18O及び16Oを含む原料ガスの圧力が吸着時に0.1MPa以上の高圧であることを特徴とする請求項20又は21に記載の同位体分離濃縮装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148670A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Taiyo Nippon Sanso Corp 高圧且つ高純度の窒素ガス供給装置及び供給方法
CN108854536A (zh) * 2017-05-15 2018-11-23 中国科学院上海有机化学研究所 一种萃取富集锂同位素的成套装置
JP2019042644A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 国立大学法人信州大学 酸素同位体の分離方法及び分離装置
WO2022149499A1 (ja) * 2021-01-05 2022-07-14 国立大学法人信州大学 酸素同位体の分離方法

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