JP2005312317A - シャーレ - Google Patents
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Abstract
【課題】 低コストで簡単な構造でありながら、密閉状態が必要なときは皿と蓋が結合密閉構造を保ち、非密閉状態が必要なときは皿と蓋との間を水分や空気が出入できる構造であるシャーレを提供する。
【解決手段】 シャーレ1Aは、皿30と蓋40とからなる。皿30は外周壁31を有し、外周壁31の先端外側には凸部32が設けられている。蓋40は外周壁41を有し、外周壁41の根元内側には凹部45が設けられている。また、凹部45の下の6箇所には下方向の突起46が部分的に設けられている。皿30に蓋40を被せただけの非密閉状態では、皿30の外周壁31の先端が突起46に当たり、皿30と蓋40との間に隙間が生じる。非密閉状態から蓋40を皿30に向かって押し込めば、皿30の凸部32と蓋40の凹部45とが嵌合し、凸部32と凹部45が密着する密閉状態となる。
【選択図】 図3
【解決手段】 シャーレ1Aは、皿30と蓋40とからなる。皿30は外周壁31を有し、外周壁31の先端外側には凸部32が設けられている。蓋40は外周壁41を有し、外周壁41の根元内側には凹部45が設けられている。また、凹部45の下の6箇所には下方向の突起46が部分的に設けられている。皿30に蓋40を被せただけの非密閉状態では、皿30の外周壁31の先端が突起46に当たり、皿30と蓋40との間に隙間が生じる。非密閉状態から蓋40を皿30に向かって押し込めば、皿30の凸部32と蓋40の凹部45とが嵌合し、凸部32と凹部45が密着する密閉状態となる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、細菌や種々の細胞(動物、植物、微生物)等の培養や他の種々の検査等に使用されるシャーレに関する。
通常のシャーレは、一般にガラスやプラスチックからなる円形平底の皿と皿に被せる蓋とからなる。皿に蓋を被せた状態では、皿と蓋との間には僅かな隙間があるため、シャーレの内部と外部との間で空気や水分が出入可能である。そのようなシャーレで細菌や真菌などの微生物を培養する場合には、一般には栄養成分と寒天等の固形化成分とを溶かした液を蒸気滅菌したものを皿内に流し込んだ後に、室温又はそれ以下の温度で固形化させた固形培地が使われる。また、固形化させずに栄養成分の入った液体培地が使われることもある。
液体培地や固形培地の入った状態のシャーレは、細菌や真菌などの微生物を培養するためには、内部と外部との間で空気や水分が出入可能な非密閉状態が一般に必要とされる。一方、培養前や培養後に保存する場合には、水分蒸発を避けるために密閉状態であることが望ましい。このように、細菌や真菌などの微生物を培養するシャーレは、密閉状態と非密閉状態の2つの状態を取る必要がある。
液体培地や固形培地の入ったシャーレを保存する時に密閉状態を保つためには、従来のシャーレでは、例えば図12の(a)に示すように、皿60に蓋61を被せた状態で全体をラップ70で包装したり、或いは図12の(b)のように、皿60に蓋61を被せた状態で皿60と蓋61の側面の隙間をテープ71でシールしている。これらの作業はかなり手間が掛かる上に、手作業のために密閉が不完全な場合もある。また、ラップ70での包装中や、テープ71でのシール中の時点では皿60が密閉されていないため、作業中に皿60の内部の液体培地が漏れる可能性があり、汚染の原因になる。
これらの問題を解決するために、皿と蓋にネジを形成し、螺合により蓋を皿に取付けて皿を密閉状態にする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、蓋の外面に皿に向かって突出する支持脚を設け、皿(容器本体)の外面に支持脚が係合される係止片を設ける技術もある(例えば、特許文献2参照)。
実開平7−18264号公報
実開平6−31500号公報
上記特許文献1記載の技術では、皿と蓋を螺合することで皿を密閉できるが、皿を完全な密閉状態にするには蓋を何回も回す必要があり、蓋を外すときも面倒であり、蓋の開閉の作業性に問題がある。
また、上記特許文献2記載の技術では、支持脚は蓋の外面にあり、係止片も皿の外面にあるので、支持脚を係止片に係合させた状態では、支持脚と係止片は共に外部に露出しており、体裁が悪い。しかも、支持脚は小径な脚部と大径な係合部を有し、係止片は大径部と小径部からなる貫通孔を有するなど、形状が複雑であり、コストが掛かる。更には、支持脚を係止片に係合させた(ロックした)後にロックを解除するには、支持脚又は係止片を切断する必要があり、皿を密閉状態に維持できるのは1回限りであって、皿を密閉状態又は非密閉状態に必要に応じ何度でもすることができず、使い勝手やコストパフォーマンスが悪い。
この発明は、そのような問題点に着目してなされたもので、低コストで簡単な構造でありながら、密閉状態が必要なときは皿と蓋が結合密閉構造を保ち、非密閉状態が必要なときは皿と蓋との間を水分や空気が出入できる構造であるシャーレを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のシャーレは、外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁が皿の外周壁の外側に位置するものであって、皿の外周壁の先端外側と蓋の外周壁の内側とに、相互嵌合可能な相補形状の環状嵌合部を設けたことを特徴とする。
このシャーレでは、皿と蓋の双方の環状嵌合部を嵌合させた状態が密閉状態となる。この密閉状態とするには、蓋を皿に被せてから皿に向かって押し込めば双方の環状嵌合部が嵌合する。このため、片手でも容易に密閉状態とすることができ、しかも皿の外周壁の先端外側と蓋の外周壁の内側とに相補形状の環状嵌合部を設けるだけでよいので、簡易な構造で低コストである。
このシャーレにおいて、蓋の外周壁の内側に設けた環状嵌合部の下に、皿の外周壁の先端外側に設けた環状嵌合部が係合可能な下方向の突起を部分的に設ける(環状の一部の円弧部に設け、他の一部の円弧部に設けない)のが好ましい。この場合、単に皿に蓋を被せただけでは、皿の外周壁の先端が蓋の外周壁の突起に当たる。つまり、蓋は突起を介して皿の外周壁の先端で支持された状態になる。突起は部分的に設けられているため、その状態では皿と蓋との間に隙間が生じ、シャーレの内部と外部との通気を可能にすることができる。すなわち、その状態が非密閉状態となる。この非密閉状態から蓋を皿に向かって押し込めば、前記したような密閉状態となる。従って、密閉状態と非密閉状態の2つの状態を必要に応じて簡単に変えることができ、そのための構造も簡易である。
一方、請求項3記載のシャーレは、外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁が皿の外周壁の外側に位置するものであって、皿に蓋を被せたときに皿の外周壁の内側に位置する内周壁を蓋に設け、皿の外周壁の先端内側と蓋の内周壁の外側とに、相互嵌合可能な相補形状の環状嵌合部を設けたことを特徴とする。
このシャーレでも、皿と蓋の双方の環状嵌合部を嵌合させた状態が密閉状態となる。この密閉状態とするには、同様に蓋を皿に被せてから皿に向かって押し込めば双方の環状嵌合部が嵌合する。このため、上記したとおり、片手でも容易に密閉状態とすることができ、しかも皿の外周壁の先端内側と蓋の内周壁の外側とに相補形状の環状嵌合部を設けるだけでよいので、簡易な構造で低コストである。
このシャーレにおいても、蓋の内周壁の外側に設けた環状嵌合部の下に、皿の外周壁の先端内側に設けた環状嵌合部が係合可能な下方向の突起を部分的に設けるのが好ましい。この場合も、単に皿に蓋を被せただけでは、皿の外周壁の先端が蓋の内周壁の突起に当たった状態になるため、皿と蓋との間に隙間が生じ、シャーレの内部と外部との通気を可能にすることができる。つまり、その状態が非密閉状態となる。この非密閉状態から蓋を皿に向かって押し込めば、前記の密閉状態となる。従って、密閉状態と非密閉状態の2つの状態を必要に応じて簡単に変えることができ、そのための構造も簡易である。
上記請求項1,3記載のシャーレにおいて、相補形状の環状嵌合部は具体的には、一方が凸部で、他方が凹部であることが好適である。これにより、簡単な構造でありながら嵌合と嵌合解除を容易に行えるので好都合である。
また、蓋を開けるときの把手用ツバを当該蓋に設けるのがよい。この場合、皿と蓋との密閉状態、すなわち皿と蓋の双方の環状嵌合部が嵌合した状態から、把手用ツバに指(例えば親指)を当てて蓋を上向きに押せば、皿と蓋の双方の環状嵌合部の嵌合が解除されて、蓋が簡単に開くので、密閉状態から蓋を完全に開けたり密閉状態を非密閉状態とする作業が楽になる。
その把手用ツバは、蓋の外周壁の根元外側又は蓋の外周壁の先端から当該外周壁よりも外側に突出していることが好ましい。特に、蓋の外周壁の根元外側にツバを設けることで、蓋を開ける作業がより容易となる上、当該蓋の製造に用いる金型の構造的にツバの指が当たる部分にR(アール)を付け易く、蓋を開けるときの指への当たりが柔らかくなる。
更に、皿及び/又は蓋は軟質材料からなることが好ましい。一般に、既存のプラスチック製のシャーレの材料には、透明性、耐薬品性などの特性から医療用プラスチックとしてポリスチレンが使われることが多い。しかしながら、ポリスチレンは硬質材料であるため、皿と蓋の双方の環状嵌合部の嵌合及び嵌合解除をスムーズに行うには好ましくない。そこで、医療用プラスチックとしてポリスチレンと同等の透明性を持つが軟質材料であるポリエチレン、ポリウレタン、シリコーン樹脂や、ポリスチレンよりも透明性が高く硬さが同等のポリ塩化ビニルなどを使用する。皿及び/又は蓋をそのような軟質材料で構成することで、皿と蓋の両方を軟質材料で構成した場合は勿論のこと、皿と蓋の一方を軟質材料で構成した場合も、環状嵌合部の嵌合及び嵌合解除をスムーズに行うことができる。なお、蓋の上面から固形培地上のコロニー観察を容易にするためには、蓋はポリスチレンに代表されるような透明性のより高い材料からなることが好ましく、この場合には皿を上記のような軟質材料で構成することとする。
但し、皿と蓋を敢えてポリスチレンで構成する場合は、皿と蓋は、ポリスチレンに流動パラフィンを5〜30%練り込んだ材料、又は流動パラフィンを練り込んだマスターバッチとポリスチレンとを一定の割合で調合した材料からなることが好ましい。これにより、透明性と環状嵌合部の嵌合及び嵌合解除のスムーズ性とをバランス良く両立させることができる。
なお、本発明において、環状嵌合部を設ける皿の外周壁の先端外側(請求項1)や先端内側(請求項3)の“先端”とは、先端の端縁付近だけでなく、端縁よりも少し下がった位置も含んでいる。
請求項1,3記載の発明によれば、容易に密閉状態とすることができ、しかも皿と蓋とに相互嵌合可能な相補形状の環状嵌合部を設けるだけでよいので、簡易な構造で低コストである。
請求項2,4記載の発明によれば、密閉状態と非密閉状態の2つの状態を必要に応じて簡単に変えることができ、そのための構造も簡易である。
請求項5記載の発明によれば、簡単な構造でありながら環状嵌合部の嵌合と嵌合解除を容易に行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、密閉状態から蓋を簡単に開けることができ、密閉状態から蓋を完全に開けたり密閉状態を非密閉状態とする作業が楽になる。
請求項7記載の発明によれば、特に蓋の外周壁の根元外側に把手用ツバを設けることで、蓋を開ける作業がより容易となる上、製造時の金型構造的に把手用ツバの指が当たる部分にR(アール)を付け易く、蓋を開けるときの指への当たりが柔らかくなる。
請求項8記載の発明によれば、皿と蓋の双方の環状嵌合部の嵌合及び嵌合解除をスムーズに行うことができる。
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
一実施形態に係るシャーレの皿を図1〔断面図(a)、底面図(b)〕に、蓋を図2〔断面図(a)、内側から見た平面図(b)〕に、皿に蓋を単に被せただけの非密閉状態での要部拡大断面図を図3に、皿と蓋の双方の環状嵌合部を嵌合させた密閉状態での要部拡大断面図を図4に、蓋の突起付近の部分拡大斜視図を図5に示す。
このシャーレ1Aは、円形平底の皿30と、円形の蓋40とからなる。皿30と蓋40は、前記したように例えば両方が共に前例の軟質材料からなるか、或いは一方が前例の軟質材料からなる。
皿30は外周壁31を有し、その外周壁31の先端外側には、環状嵌合部としての凸部32が設けられている。この凸部32は、後記蓋40の凹部45と相互嵌合可能な相補形状をなし、皿30と蓋40との密閉状態で凹部45と嵌合する。また、皿30の底面の外円周部には突部35が設けられており、この突部35に空気流路用として3つの切欠き36が等角度間隔(120°)で形成されている。
蓋40は外周壁41を有し、その外周壁41の根元内側には、前記皿30の凸部42に対応して環状嵌合部としての凹部45が設けられている。
更に、その凹部45の下の6箇所には、皿30の凸部32が係合可能な下方向の突起46(a〜f)が等角度間隔(60°)で設けられている。つまり、突起46は全周にわたって設けられているのではなく、部分的に設けられている(図5)。突起46は、幅(円弧の長さに相当)が数mm(例えば約3mm)である。皿30に蓋40を被せただけの非密閉状態では、皿30の外周壁31の先端が突起46に当たり、突起46が存在しない箇所では空気や水分の出入用の隙間が生じることになる。このため、非密閉状態で蓋40が突起46を介して皿30の外周壁31の先端で支持されて安定するとともに、隙間が形成されるのであれば、突起46の個数は6個に限定されず、仮に突起46の幅を大きくすれば個数は少なくてもよい。例えば、外周壁41の円周の1/4程度の長さの突起を2個設けるだけでもよい。
また、蓋40の上面には、別のシャーレ1Aの皿30を積み重ねるための円形の窪み部43が形成されるとともに、蓋40の外周壁41の根元外側には、蓋40を開けるときの把手用ツバ48が外周壁41よりも外側に突設されている。把手用ツバ48の指が当たる部分48aには、蓋40を開けるときの指への当たりが柔らかくなるようにR(アール)が付けられている。把手用ツバ48は、ここでは外周壁41に1箇所だけ設けられているが、複数箇所又は全周にわたって設けてもよい。しかしながら、実際には1箇所だけの方が使い易い。
このように構成したシャーレ1Aでは、皿30に蓋40を単に被せただけの状態が非密閉状態(図3)となり、皿30の凸部32と蓋40の凹部45とを嵌合させた状態が密閉状態(図4)となる。図3の非密閉状態では、皿30の外周壁31の先端が蓋40の外周壁41の突起46に当たり、蓋40は突起46を介して皿30の外周壁31の先端で支持されるとともに、皿30と蓋40との間に隙間が生じる。このため、シャーレ1Aの内部と外部との間で空気や水分の出入が可能となる。
この非密閉状態から蓋40を皿30に向かって押し込めば、皿30の凸部32と蓋40の凹部45とが嵌合し、密閉状態となる。図4の密閉状態では、凸部32と凹部45が全周にわたって相互に密着しているので、密閉状態が保持される。密閉状態で蓋40を開けるには、蓋40の把手用ツバ48の部分48aに指(例えば親指)を当てて蓋40を押し上げればよい。
このシャーレ1Aによれば、非密閉状態から密閉状態にするには蓋40を皿30に対して押し込めばよく、密閉状態から蓋40を完全に開けたり密閉状態を非密閉状態にするには、把手用ツバ48を押し上げればよく、密閉状態と非密閉状態の2つの状態を必要に応じて簡単に変えることができる。また、そのための構造も簡易であり、低コストである。なお、密閉状態から蓋40を完全に開けたり密閉状態を非密閉状態にするのに、皿30の外周壁31の対面部分(直径方向の2箇所)を手指でつかんで内側に押し込むことにより、皿30を変形させて蓋40から外れるようにしてもよい。
別実施形態に係るシャーレの皿を図6〔断面図(a)、底面図(b)〕に、蓋を図7〔断面図(a)、内側から見た平面図(b)〕に、皿に蓋を単に被せただけの非密閉状態での要部拡大断面図を図8に、皿と蓋の双方の環状嵌合部を嵌合させた密閉状態での要部拡大断面図を図9に、蓋の突起付近の部分拡大斜視図を図10に示す。
このシャーレ1Bも、円形平底の皿10と、円形の蓋20とからなり、同様に、皿10と蓋20は、例えば両方が共に前例の軟質材料からなるか、或いは一方が前例の軟質材料からなる。
皿10は外周壁11を有し、その外周壁11の先端内側に、環状嵌合部としての凸部12が設けられている。また、皿10の底面の外円周部には突部15が設けられており、この突部15に空気流路用として3つの切欠き16が等角度間隔(120°)で形成されている。
蓋20は、外周壁21と、皿10に蓋20を被せたときに皿10の外周壁11の内側に位置する内周壁22とを有する。その内周壁22の根元外側には、前記皿10の凸部12に対応して環状嵌合部としての凹部25が設けられている。更に、その凹部25の下の6箇所には、皿10の凸部12が係合可能な下方向の突起26(a〜f)が等角度間隔(60°)で設けられている。前記と同様に、皿10に蓋20を被せただけの非密閉状態では、皿10の外周壁11の先端が突起26に当たり、突起26が存在しない箇所では空気や水分の出入用の隙間が生じることになる。
また、蓋20の上面には、皿10を積み重ねるための円形の窪み部23が形成されるとともに、蓋20の外周壁21の根元外側には、蓋20を開けるときの把手用ツバ28が外周壁21よりも外側に突設されている。把手用ツバ28の指が当たる部分28aには、蓋20を開けるときの指への当たりが柔らかくなるようにR(アール)が付けられている。
このように構成したシャーレ1Bでは、皿10に蓋20を単に被せただけの状態が非密閉状態(図8)となり、皿10の凸部12と蓋20の凹部25とを嵌合させた状態が密閉状態(図9)となる。図8の非密閉状態では、皿10の外周壁11の先端が蓋20の内周壁22の突起26に当たり、蓋20は突起26を介して皿10の外周壁11の先端で支持されるとともに、皿10と蓋20との間に隙間が生じるので、シャーレ1Bの内部と外部との間で空気や水分の出入が可能となる。
この非密閉状態から蓋20を皿10に向かって押し込めば、皿10の凸部12と蓋20の凹部25とが嵌合し、密閉状態となる。図9の密閉状態では、凸部12と凹部25が全周にわたって相互に密着しているので、密閉状態が保持される。密閉状態で蓋20を開けるには、蓋20の把手用ツバ28の部分28aに指(例えば親指)を当てて蓋20を押し上げればよい。
このシャーレ1Bでも、上記シャーレ1Aと同様に、非密閉状態から密閉状態にするには蓋20を皿10に対して押し込めばよく、密閉状態から蓋20を完全に開けたり密閉状態を非密閉状態にするには、把手用ツバ28を押し上げてもいいし、皿10の外周壁11の対面部分(直径方向の2箇所)を手指でつかんで内側に押し込むことにより、皿10を変形させて蓋20から外れるようにしてもよく、密閉状態と非密閉状態の2つの状態を必要に応じて簡単に変えることができる。また、そのための構造も簡易であり、低コストである。
なお、図11の(a)に模式図で示すように、上記シャーレ1B(シャーレ1Aも同様)では、把手用ツバ28は蓋20の外周壁21の根元外側に突設されているが、図11の(b)に示すように、蓋20の外周壁21の先端から外周壁21よりも外側に突出してもよい。しかしながら、図11の(a)の方が、蓋20を開ける作業がより容易となる上、蓋20の製造に用いる金型の構造的に把手用ツバ28の指が当たる部分28aにR(アール)を付け易いので好適である。
また、上記シャーレ1A,1Bでは、いずれも環状嵌合部として皿10,30側に凸部12,32を設け、蓋20,40側に凹部25,45を設けたが、反対に皿10,30側に凹部を設け、蓋20,40側に凸部を設けてもよい。この他、凸部及び凹部は、断面が円形状であるが、相互嵌合する相補形状であって、凸部と凹部との嵌合及び嵌合解除が得られるのであれば、円形状以外の断面形状であってもよい。
更に、上記シャーレ1Aでは、環状嵌合部としての凹部45が蓋40の外周壁41の根元内側に設けられ、上記シャーレ1Bでは、凹部25が蓋20の内周壁22の根元外側に設けられているが、凹部25,45は必ずしも根元に位置する必要はなく、根元より少し下がった位置にあってもよい。勿論、この場合、それに伴って突起26,46の位置も下がることになる。
1A,1B シャーレ
10,30 皿
11,31 皿の外周壁
12,32 凸部(環状嵌合部)
20,40 蓋
21,41 蓋の外周壁
22 蓋の内周壁
25,45 凹部(環状嵌合部)
26,46 突起
28,48 把手用ツバ
10,30 皿
11,31 皿の外周壁
12,32 凸部(環状嵌合部)
20,40 蓋
21,41 蓋の外周壁
22 蓋の内周壁
25,45 凹部(環状嵌合部)
26,46 突起
28,48 把手用ツバ
Claims (8)
- 外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁が皿の外周壁の外側に位置するシャーレであって、
皿の外周壁の先端外側と蓋の外周壁の内側とに、相互嵌合可能な相補形状の環状嵌合部を設けたことを特徴とするシャーレ。 - 前記蓋の外周壁の内側に設けた環状嵌合部の下に、皿の外周壁の先端外側に設けた環状嵌合部が係合可能な下方向の突起を部分的に設けたことを特徴とする請求項2記載のシャーレ。
- 外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿に蓋を被せたときに蓋の外周壁が皿の外周壁の外側に位置するシャーレであって、
皿に蓋を被せたときに皿の外周壁の内側に位置する内周壁を蓋に設け、皿の外周壁の先端内側と蓋の内周壁の外側とに、相互嵌合可能な相補形状の環状嵌合部を設けたことを特徴とするシャーレ。 - 前記蓋の内周壁の外側に設けた環状嵌合部の下に、皿の外周壁の先端内側に設けた環状嵌合部が係合可能な下方向の突起を部分的に設けたことを特徴とする請求項3記載のシャーレ。
- 前記相補形状の環状嵌合部は、一方が凸部で、他方が凹部であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のシャーレ。
- 前記蓋を開けるときの把手用ツバを当該蓋に設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載のシャーレ。
- 前記把手用ツバは、蓋の外周壁の根元外側又は蓋の外周壁の先端から当該外周壁よりも外側に突出していることを特徴とする請求項6記載のシャーレ。
- 前記皿及び/又は蓋は、軟質材料からなることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載のシャーレ。
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