JP2005308891A - トナー - Google Patents
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Abstract
ホットオフセット性に優れたトナーを提供する。
【解決手段】 バインダー樹脂、フロー軟化温度が150〜280℃である熱可塑性樹脂
及び顔料を含有するトナーであって、前記フロー軟化温度が150〜280℃である熱可
塑性樹脂は前記バインダー樹脂中に平均径が0.5〜5.0μmの大きさで分散している
トナー。
【選択図】 なし
Description
ホットオフセット性に優れたトナーに関する。
式現像方式において、通常、トナーはキャリアと呼ばれる鉄粉、ガラスビーズ等との摩擦
によって帯電し、これが感光体上の静電潜像に電気的引力によって付着し、次に用紙上に
転写され、加熱ローラ等によって定着されて永久可視像となる。
上げるため、より低温で定着可能なトナーが求められている。しかし、低温定着性を改善
しようとすると、トナーの一部が熱定着ローラ表面に付着し、それが紙に再転写するとい
ったオフセット現象が起こりやすくなる。
を共重合することによってポリマー内に化学的架橋構造を形成させ、耐高温オフセット性
を保持させることが行われていた。しかし近年では、架橋構造を有するポリエステルの配
合量を減らし、定着成分である低分子量のポリエステルの比率を上げることで、樹脂の溶
融粘度を低下させ、トナーの低温定着性を向上させる傾向にある。
が採られた場合、得られる画像は極めて光沢の高いものとなる。しかし、ビジネスで用い
られる画像においては、光沢が高すぎるとギラツキ感がでてしまうことから、光沢が低い
、いわゆる艶消し調の画像が好まれる。とりわけ黒色は、もともと黒色単色で複写機、プ
リンター用のトナーとして用いられてきたこともあって、特に艶消し調であることが求め
られている。
脂中に平均粒子径が40μm以上300μm以下の無機白色粒子を0.2〜20重量%含
有する乾式トナーが開示されている。このトナーは、低温定着性、耐ブロッキング性に優
れ、定着画像の光沢が低いとされている。しかしながら、実際には、通常用いられるトナ
ーの平均粒子径が5〜15μmであるところ、40〜300μmもの無機白色粒子を混合
しようとすると、予め3本ロールやバンバリミキサーで粒子を解砕することが必要となる
。このように解砕された粒子の粒径分布は極めて広いものとなり、大粒子は脱落したりし
て定着性に重大な悪影響を及ぼす一方、小粒子は実質的に何らの光沢の低減効果を発揮し
ない。この解砕された粒子の粒径分布は、混練条件によって変化するため、この方法によ
り光沢を制御することは非常に難しいと言わざるを得なかった。
ー像を重ねることによる多色画像形成と、黒色トナーのみを用いたモノクロ画像形成の両
者が可能な画像形成装置を用い、かつ各色トナーの画像上の最大転写量が4×10−3〜
8×10−3kg/m2の範囲である画像形成方法において、多色印刷時の黒色トナーの
最大転写量における画像光沢度をGKC、多色印刷時の有彩色トナーの最大転写量におけ
る画像光沢度をGCC、モノクロ印刷時の黒色トナーの最大転写量における画像光沢度を
GKMとしたときに、4≦GKC≦25(%)、5≦GCC≦30(%)、1≦GKM≦
10(%)、0.5≦GKC/GCC≦0.90.1≦GKM/GKC≦0.7GKM≦
GKC≦GCCのの関係が成り立つ画像形成方法が開示されている。これは、具体的には
、バインダー樹脂と非相溶性の樹脂を、該バインダー樹脂100重量部に対して1〜10
重量部添加することにより、黒色トナーの光沢を低下させ、多色画像に対しては黒色部の
光沢度を抑制し、画像全体としてバランスとれた見やすい画像を提供するとともに、モノ
クロ画像についてはユーザーに好まれる艶消し 画像を与える画像形成方法であるとされ
る。しかしながら、特許文献2の比較例1では、サブレジンを添加したにもかかわらず、
光沢を抑えることができていない。これは定着時の線速を遅くしているためと考えられる
ことから、トナー自身による艶消し効果というよりも、むしろトナーの画像上の転写量を
制御する手段により光沢が抑えられているものと考えられる。これは、比較例3において
、サブレジンを添加しない場合にも、黒色トナーのみの光沢は充分低下しているからも明
らかである。であるとすると、特許文献2にも、光沢を抑えた艶消し調の画像が得られる
トナーについては何ら開示されていないといえる。
トナー樹脂組成物であって、前記架橋された部分が、高密度に架橋された微細ゲル粒子に
より主に構成され、前記微細ゲル粒子がトナー樹脂の約20〜約45重量%の量で含まれ
るトナー樹脂組成物が開示されている。これは、バインダー樹脂中に微細ゲル粒子を含有
させることにより、得られる画像の光沢を低下させるというものである。しかしながら、
微細ゲル粒子の含有量と耐高温オフセット性との間には相関があることから、実際には定
着性へ影響を与えず光沢を低下させることはできなかった。
、低温定着性、耐ホットオフセット性に優れたトナーを提供することを目的とする。
顔料を含有するトナーであって、前記フロー軟化温度が150〜280℃である熱可塑性
樹脂は前記バインダー樹脂中に平均径が0.5〜5.0μmの大きさで分散しているトナ
ーである。
以下に本発明を詳述する。
の径の大きさで分散しているものである(以下、分散している熱可塑性樹脂を分散樹脂と
もいう)。本発明者らは、鋭意検討の結果、このように一定の分散径で分散樹脂が分散し
ているトナーでは、低温定着性、耐ホットオフセット性を損なうことなく、光沢が適度に
制御され、良好な発色が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
メタアクリレート、ノルマルブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレ
ート、塩化ビニル、アクリロニトリル、α−メチルスチレン、2−ビニルピリジン、ブタ
ジエン、ブチルアクリレート、プロピレン等の各ビニル系モノマーの単独重合体又はこれ
らの共重合体;ポリエステル等の通常トナー用のバインダー樹脂として用いられるものな
らばいずれも用いることができる。とりわけ、低温定着性に優れる一方で、高光沢となり
やすいポリエステル樹脂を用いた場合には、特に高い効果が得られる。
てバインダー樹脂として用いられるものを使用することができる。なかでも、融点が18
0〜280℃である結晶性ポリエステルとガラス転移温度が30〜80℃である非結晶性
ポリエステルとの混合樹脂を用いた場合には、低温定着性や保存性に優れ、良好な耐オフ
セット性を有するトナーを得ることができる。これは、このような混合樹脂を用いた場合
には、高融点の結晶性ポリマー中の結晶成分同士が非結晶性ポリエステル中で物理的架橋
構造を形成し、一方、高融点の結晶性ポリマー中の非結晶成分と非結晶性ポリエステルと
が絡まり合って、一種のネットワーク構造を形成しており、このようなネットワーク構造
が形成されることによって、高温での粘度低下が少なく、低温定着性や保存性を低下させ
ることなく、良好な耐オフセット性が発現することができるためと考えられる。
なお、本明細書において、結晶性ポリエステルとは、示差走査熱量計により示差熱を測定
したときに、鋭く明瞭な融点ピークを示し、結晶化度が10%を超えるポリエステルを意
味し、非結晶性ポリエステルとは、示差走査熱量計により示差熱を測定したときに、鋭く
明瞭な融点ピークを示さず、結晶化度が10%以下であるポリエステルを意味する。
とができる。
上記ジカルボン酸としては、例えば、o−フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、オクチルコハク酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、デカメチレン
カルボン酸、これらの無水物及び低級アルキルエステル等が挙げられる。なかでも、結晶
性を付与するために、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、及び、これらの無水物及
び低級アルキルエステルが好適に用いられる。
4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール
、ネオペンチルグリコール(2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール)、1,2−
ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール
、3−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール等の
脂肪族ジオール類;2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンのアルキレンオキサイド付加物、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール類
等が挙げられる。
ポリエチレンテレフタレート(PET)が好適である。
ポリブチレンテレフタレート(PBT)は、結晶化速度が速く、結晶化度も高いことから
、これを用いて得られるトナーは耐オフセット性に優れる。また、非結晶性ポリエステル
との相溶性にも優れることから、これを用いて得られるトナーは低温定着性に優れたもの
となる。
ポリエチレンテレフタレート(PET)は、結晶融点が高いことから、これを用いて得ら
れるトナーは特に高温での耐オフセット性に優れる。なお、ポリエチレンテレフタレート
(PET)は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)よりも結晶化速度、結晶化度の点
で劣るものの、結晶核剤を添加することによりこれらの点を改善することも可能である。
これらの結晶性ポリエステルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ことができる。
非結晶性ポリエステルのガラス転移温度は、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸はガラ
ス転移温度を向上させる働きがあり、セバシン酸やアジピン酸等の長鎖の脂肪族ジカルボ
ン酸はガラス転移温度を低下させる働きがあるのでこれらのジカルボン酸を適宜組み合わ
せることにより目的のガラス転移温度を達成することができる。しかし、芳香族ジカルボ
ン酸と長鎖の脂肪族ジカルボン酸とを適宜組み合わせることによって目的のガラス転移温
度を達成することができたとしても、軟化温度が高くなりすぎる傾向がある。
そこで、上記非結晶性ポリエステルは、屈曲した分子構造を分子鎖中に導入できる2価の
屈曲モノマー又は分岐鎖を有する2価のモノマーのいずれかを少なくとも含有する多価カ
ルボン酸と多価アルコールを含むモノマー混合物を重合させてなることが好ましい。
これら2価の屈曲モノマーや分岐鎖を有する2価のモノマーを含有するモノマー混合物を
重合してなるポリマーは、目的のガラス転移温度と低い軟化温度をより容易に両立させる
ことができ、結晶化を効果的に抑制することができる。
香族ジカルボン酸、オルト位又はメタ位がヒドロキシル基で置換された芳香族ジオール、
非対称位置にカルボキシル基を有する多環芳香族ジカルボン酸、非対称位置にヒドロキシ
ル基を有する多環芳香族ジオール等ポリマーの分子鎖に屈曲した分子構造を導入できるモ
ノマーであればジカルボン酸やジオールに限定されず、例えば、ジカルボン酸の無水物や
低級エステル、モノヒドロキシモノカルボン酸等であってもよく、例えば、無水フタル酸
、o−フタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸等のジカルボン酸及びこれらの無水物や低級エステル;サリチル酸、3−ヒ
ドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸等のモノヒドロキシモノカルボン酸;カテコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール等のジオールが挙げられる。
果的に抑制する。結晶化を効果的に抑制できる分岐鎖を有するモノマーとしては、分岐ア
ルキル鎖を有する脂肪族ジオールや、分岐アルキル鎖を有する脂環式ジオール等が挙げら
れる。なお、脂環式ジオールとしては、複数の脂環式ジオールが分岐アルキレン鎖により
連結された脂環式ジオールが好ましい。
上記分岐鎖を有する2価のモノマーとしては特に限定されず、例えば、1,2−プロパン
ジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
(2,2‐ジメチルプロパン−1,3−ジオール)、1,2−ヘキサンジオール、2,5
−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,3−ペ
ンタンジオール、2−エチルー1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1
,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール等の脂肪族ジオ
ール;2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシシクロヘキシル)プロパンのアルキレンオキサイド付加物等の脂環族ジオール類
等が挙げられる。
なかでも、テレフタル酸、ネオペンチルグリコール、並びに、エチレングリコール及び/
又は1,4−ブタンジオールを主成分とするモノマー混合物を重合してなる非結晶性ポリ
エステルは、低温定着性、透明性に優れることから好適である。
ることが好ましい。非結晶性ポリエステルの溶融粘度はその分子量により決まる。上記非
結晶性ポリエステルとして分子量の小さなものを用いれば、トナーの溶融粘度が低くなる
ことから優れた低温定着性が得られる。しかしながら、分子量の小さな非結晶性ポリエス
テルを用いると、耐高温オフセット性、保存安定性に劣るほか、上記結晶性ポリエステル
との混練も困難になる。
子量の小さなものとして重量平均分子量が3000〜2万である非結晶性ポリエステルを
、平均分子量の大きなものとして重量平均分子量が2万〜30万である非結晶性ポリエス
テルを用いる。
平均分子量の小さな非結晶性ポリエステルの重量平均分子量が3000未満であると、ト
ナー用ポリエステル系樹脂組成物の強度が低くなることにより、トナーの耐久性が不充分
となり、2万を超えると、優れた低温定着性を発現することができない。より好ましい上
限は8000である。
平均分子量の大きな非結晶性ポリエステルの重量平均分子量が2万未満であると、得られ
るトナーの耐高温オフセット性、保存安定性及び結晶性ポリエステルとの混練性が不充分
となり、30万を超えると、トナーの低温定着性が不充分となる。より好ましい下限は3
万、より好ましい上限は20万である。
30万である非結晶性ポリエステルとの配合比としては、重量平均分子量が3000〜2
万である非結晶性ポリエステルが40〜90重量%に対して、重量平均分子量が3万〜3
0万である非結晶性ポリエステルが10〜60重量%であることが好ましい。重量平均分
子量が3000〜2万である非結晶性ポリエステルの配合量が40重量%未満であると、
トナーの低温定着性が不充分となることがあり、90重量%を超えると、トナーの耐高温
オフセット性、保存安定性及び結晶性ポリエステルとの混練性が不充分となることがある
。
エステルと上記非結晶性ポリエステルとは相溶するものであることが好ましい。上記結晶
性ポリエステルと上記非結晶性ポリエステルとが相溶することによって、上記トナー用ポ
リエステル系樹脂組成物は無色透明となり、良好な発色を行うことができるカラートナー
用ポリエステル系樹脂組成物として好適に用いることができ、また、高い樹脂強度を有し
ているので、耐高温オフセット性に優れたトナー用ポリエステル系樹脂組成物として好適
に用いることができる。
なお、上記相溶とは、上記結晶性ポリエステルと上記非結晶性ポリエステルとが、均一に
混和する状態をいい、これらは、完全に相溶しても、また一部が相溶してもよい。
中に分散させ得るものであれば特に限定されず、上記バインダー樹脂に合わせて最適なも
のが選択される。上記分散樹脂としては、例えば、スチレン、エチレン、メチルメタアク
リレート、ノルマルブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレート、塩
化ビニル、アクリロニトリル、α−メチルスチレン、2−ビニルピリジン、ブタジエン、
ブチルアクリレート、プロピレン等の各ビニル系モノマーの単独重合体又はこれらの共重
合体や、ポリエステル等を用いることができる。
満であると、得られたトナーを紙へ熱定着したときに充分に溶融定着されてしまうことか
ら、光沢を抑制する効果が得られない。280℃を超えると、分散樹脂をバインダー樹脂
中に充分に分散させることができず、結果として光沢を抑制する効果が得られない。好ま
しい上限は160℃、好ましい下限は240℃である。
なお、本明細書においてフロー軟化温度は、例えば、高架式フローテスター(例えば、島
津製作所社製の「CFT500型」等)を用い、ダイス径1mm、加圧20kg/cm2
、昇温速度6℃/minの条件下で、1cm2の試料を溶融流出させたときの流出開始点
から流出終了点までの1/2に相当する温度を意味する。
上限は20重量%である。0.2重量%未満であると、充分な光沢抑制効果が得られない
ことがあり、20重量%を超えると、得られるトナーの低温定着性、耐ホットオフセット
性が劣ることがある。より好ましい下限は0.5重量%、より好ましい上限は15重量%
である。
ている。なお、本明細書において分散しているとは、上記バインダー樹脂と分散樹脂とが
相分離しており、バインダー樹脂からなる海に、分散樹脂が島状の分散相を形成している
状態を意味する。また、上記平均径とは、上記分散相の短径の平均値を意味する。
ため、光沢を抑制する効果が充分に得られない。5.0μmを超えると、トナーの平均粒
子径に対して大きすぎるため、トナーの低温定着性や耐ホットオフセット性を悪化させる
。好ましい下限は0.6μm、好ましい上限は4.0μmである。
ンプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボ
ンブラック;アニリンブラック、フタロシアニンブルー、キノリンイエローランプブラッ
ク、ローダミン−B、アゾ系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、アントラキノン系
顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、スレン系
顔料、インジコ系顔料、キノフタロン、ジケトピロロピロール、キナクリドン等が挙げら
れる。
本発明のトナーにおける上記顔料の配合量の好ましい下限は、バインダー樹脂100重量
部に対して1重量部、好ましい上限は10重量部である。
御剤、磁性体、ゴム状ポリマー、キャリア、クリーニング性向上剤等の従来公知の添加剤
を含有してもよい。
いられる。5μm以下である場合には特に高い画質が得られる。
本発明のトナーの含水分量としては特に限定されないが、好ましい下限は0.01重量%
、好ましい上限は0.2重量%である。0.01重量%未満であると、製造上の問題から
製造が困難となり、0.2重量%を超えると、充分な帯電安定性が得られないことがある
。
本発明のトナーの安息角としては特に限定されないが、23℃、湿度60%における安息
角の好ましい下限は1度、好ましい上限は30度である。1度未満であると、トナーのハ
ンドリングが困難となることがあり、30度を超えると、トナーの流動性が不足すること
がある。なお、上記トナーの安息角は、例えば、パウダーテスター(例えば、ホソカワミ
クロン社製PT−N型等)等により測定することができる。
分散樹脂、顔料、必要に応じて添加する添加剤を加え、2軸押出機等で混練し、圧延、冷
却後、粗粉砕、微粉砕を行う方法等が挙げられる。
このとき、バインダー樹脂中に所定の径で分散樹脂を分散させる方法としては、例えば、
加熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練する方法が挙げ
られる。このとき、混練温度を120〜180℃に設定することが好ましい。
から良好な発色ができる。また、分散樹脂からなる分散相の平均径と含有量とを限定した
ことにより、トナーの最も基本的な性能である低温定着性、耐ホットオフセット性にも優
れる。
性、耐ホットオフセット性に優れたトナーを提供することができる。
されるものではない。
バインダー樹脂として、融点が230℃である結晶性ポリエステル10重量%、ガラス転
移温度55℃である非結晶性ポリエステル90重量%からなる混合樹脂86重量%に、分
散樹脂としてスチレンアクリル樹脂(フロー軟化温度180℃)5重量%、カルナバワッ
クス3重量%、荷電制御剤(S−34:オリエント化学社製)1重量%、及びカーボンブ
ラック5重量%をヘンシェルミキサーで充分に混合した後、二軸押出機を用いて溶融混合
し、冷却、粗粉砕した。その後、ジェットミル(ラボジェット:日本ニューマチック社製
)で微粉砕して、平均粒子径約10μmのトナー粉末を得た。更にこのトナー粉末を分級
機(MDS−2:ニホンニューマチック社製)で分級して、平均粒子径約9μmのトナー
微粉末を得た。このトナー微粉末100重量部に、疎水性シリカ(R972:日本アエロ
ジル社製)1.0重量部を均一に混合(外添)してトナーを製造した。
トナー粉末の製造において、バインダー樹脂の配合量79重量%に、分散樹脂の配合量を
12重量%に変更した以外は実施例1と同様の方法によりトナーを得た。
トナー粉末の製造において、分散樹脂としてスチレンアクリル樹脂(フロー軟化温度18
0℃)の代わりに、スチレンアクリル樹脂(フロー軟化温度230℃)を用いたこと以外
は実施例1と同様の方法によりトナーを得た。
トナー粉末の製造において、分散樹脂を配合しなかった以外は、実施例1と同様の方法に
よりトナーを得た。
トナー粉末の製造において、バインダー樹脂の配合量68重量%に、分散樹脂の配合量を
23重量%に変更した以外は実施例1と同様の方法によりトナーを得た。
トナー粉末の製造において、分散樹脂としてスチレンアクリル樹脂(フロー軟化温度18
0℃)の代わりに、スチレンアクリル樹脂(フロー軟化温度130℃)を用いたこと以外
は実施例1と同様の方法によりトナーを得た。
実施例1〜3及び比較例1〜3で製造したトナーについて、以下の方法により評価を行っ
た。
結果を表1に示した。
トナー混練後、冷却機を通して得られた約5cm径のトナーチップの断面を平滑に研磨し
、FE SEM(日立製作所社製、S4200)を用いてその断面を観察して、任意に選
択した20の分散相についてその短径を求めて平均することにより求めた。
トナー6.5重量部を、フェライト系キャリア93.5重量部と混合し現像剤を作製した
。電子写真複写機としてコニカ社製のUBIX4160AFを用いて、A4の紙に100
%濃度黒画像を、定着温度180℃で定着させた画像を用いて光沢度の測定を行った。測
定は、1枚につき任意の3点で行い、3点の平均値を1枚の画像の値とした。なお、光沢
度は、光沢度計(日本電色工業社製)により、入射角度60度により計測した。一般にギ
ラツキが少ないとして市場で受け入れられている画像は光沢度10%未満を示しているこ
とから、光沢度が10%未満である場合には充分に艶消し調であるといえる。
トナー6.5重量部は、フェライト系キャリア93.5重量部と混合し現像剤を作製した
。電子写真複写機としてコニカ社製のUBIX4160AFを熱定着機ローラの設定温度
が最大250℃まで変えられるように改造したものを用いた。
熱定着ローラの設定温度を段階的に変化させて、各設定温度の熱定着ローラによって未定
着トナー像を転写紙に定着させた複写物を得た。
得られた複写物の余白部分や定着画像がトナーにより汚されているか否かを観察し、汚れ
が生じない温度領域を非オフセット温度領域とした。また、非オフセット温度領域の最大
値を高温オフセット温度とし、最小値を低温オフセット温度とした。
高温オフセット温度及び低温オフセット温度の測定と同様にして、電子写真複写機の熱定
着ローラの設定温度を段階的に変えて複写を行い、余白部分や定着画像にかぶりが発生す
ることなく余白部分や定着画像がトナーにより汚されておらず、得られた複写物の定着画
像をタイプライター用砂消しゴムで擦ったとき、定着画像の濃度の低下が10%未満であ
る場合を定着良好と判定し、定着良好が得られる最低温度を求めた。なお、画像の濃度は
マクベス光度計を用いて測定した。
性、耐ホットオフセット性に優れたトナーを提供することができる。
Claims (4)
- バインダー樹脂、フロー軟化温度が150〜280℃である熱可塑性樹脂及び顔料を含有
するトナーであって、前記フロー軟化温度が150〜280℃である熱可塑性樹脂は前記
バインダー樹脂中に平均径が0.5〜5.0μmの大きさで分散していることを特徴とす
るトナー。 - フロー軟化温度が150〜280℃である熱可塑性樹脂の含有量が0.2〜20重量%で
あることを特徴とする請求項1記載のトナー。 - バインダー樹脂は、ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載のトナ
ー。 - バインダー樹脂は、融点が180〜280℃である結晶性ポリエステルとガラス転移温度
が30〜80℃である非結晶性ポリエステルとからなる混合樹脂であることを特徴とする
請求項1、2又は3記載のトナー。
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