JP3073743B2 - カラ―トナ― - Google Patents

カラ―トナ―

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JP3073743B2
JP3073743B2 JP32530099A JP32530099A JP3073743B2 JP 3073743 B2 JP3073743 B2 JP 3073743B2 JP 32530099 A JP32530099 A JP 32530099A JP 32530099 A JP32530099 A JP 32530099A JP 3073743 B2 JP3073743 B2 JP 3073743B2
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yellow
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英治 白井
晋一 佐多
利博 服部
宏宣 長崎
佳文 徳久
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられるカラートナー及び該カラートナーを用い
た非磁性一成分現像法に関する。
【0002】
【従来の技術】トナー像の定着法としては、ヒートロー
ル定着方式が広く採用されているが、カラートナー中に
は、光特性の観点から低軟化点のものが多く含有されて
いるため、オフセット現象が起こりやすい。そこで、カ
ルナウバワックス、モンタンワックス、キャンデリヤワ
ックス、ライスワックス等の離型剤を含有したトナーが
提案されている(特開平5−341577号公報、特開
平8−220808号公報等)が、各種条件設定が不十
分で、感光体への耐フィルミング性、耐オフセット性及
び定着トナーの透明性に欠ける等の問題があった。さら
に、保存性、耐久性、色再現性等のカラートナーに要求
される特性全てを満足するトナーは報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
体へのフィルミングがなく、オフセットも生じにくく、
かつ保存性、耐久性及び色再現性にも優れたカラートナ
ー及び該カラートナーを用いた非磁性一成分現像法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂、離
型剤、着色剤及び外添剤を含有する、ガラス転移点が5
6〜75℃、水分の含有量が0.1〜0.5重量%のカ
ラートナーであって、前記結着樹脂が、式(I):
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物(多価アルコール成分中5モル
%以上)を含有する多価アルコール成分と、ジカルボン
酸化合物(カルボン酸成分中50モル%以上)及び3価
以上の多価カルボン酸化合物(カルボン酸成分中50モ
ル%以下)を含有するカルボン酸成分とを縮重合させて
得られるポリエステルを主成分とし、前記離型剤のカラ
ートナー中における平均分散径が0.1〜3μmであ
り、前記外添剤の粒子径が4〜200nmで、その含有
量が外添剤による処理前のトナー100重量部に対して
1〜5重量部であるカラートナー、並びに該カラートナ
ーを使用する非磁性一成分現像法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のトナーに用いられる結着
樹脂はポリエステルを主成分とする。ポリエステルの含
有量は、着色剤の分散性、定着性及び帯電性の観点か
ら、結着樹脂中50〜100重量%、好ましくは90〜
100重量%、より好ましくは100重量%であること
が望ましい。なお、ポリエステル以外に使用可能な樹脂
としては、ポリアミド、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリウレタン、シリコーン系樹脂、
フッ素系樹脂、石油樹脂、天然及び合成ワックス類等が
挙げられる。
【0008】ポリエステルは、式(I):
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物を含有する多価アルコール成分
と、ジカルボン酸化合物及び3価以上の多価カルボン酸
化合物を含有するカルボン酸成分とを縮重合させて得ら
れる。
【0011】本発明において、多価アルコール成分は、
着色剤の分散性及び定着性の観点から、式(I)で表さ
れる化合物を5モル%以上、好ましくは50モル%以上
含有する。
【0012】式(I)で表される化合物としては、ポリ
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒド
ロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等のビスフェノールAのアルキレンオキサイド(平均
付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。また、他
の多価アルコール成分としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、トリメチロールプロパン、水素添加ビスフェノー
ルA、ソルビトール、又はそれらのアルキレンオキサイ
ド付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有するこ
とが好ましい。
【0013】また、カルボン酸成分は、色再現性及び定
着性の観点から、ジカルボン酸化合物を50モル%以
上、好ましくは50〜95モル%含有し、3価以上の多
価カルボン酸化合物を50モル%以下、好ましくは5〜
50モル%含有していることが好ましい。
【0014】ジカルボン酸化合物としては、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸、
ドデセニルコハク酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜
20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で
置換されたコハク酸、これらの酸の無水物、アルキル
(炭素数1〜8)エステル等が挙げられる。
【0015】3価以上の多価カルボン酸化合物として
は、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの酸の無
水物、アルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げられ
る。
【0016】多価アルコール成分とカルボン酸成分の縮
重合は、不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化
触媒を用いて、180〜250℃の温度で反応させるこ
と等により行なうことができる。
【0017】本発明のトナーに用いられる離型剤として
は、カルナウバワックス、ライスワックス等の天然ワッ
クス、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレ
ン、サゾールワックス等の合成ワックス、モンタンワッ
クス等の石炭系ワックス等が挙げられ、これらの中で
は、ポリエステル樹脂との相溶性の観点から、カルナウ
バワックスが好ましい。
【0018】離型剤の融点は、保存性及び耐オフセット
性の観点から、好ましくは65〜110℃、より好まし
くは70〜100℃である。
【0019】離型剤の含有量は、耐オフセット性及び定
着性の観点から、結着樹脂100重量部に対して、好ま
しくは1〜10重量部、より好ましくは1.5〜5重量
部である。
【0020】トナー中における離型剤の吸熱量は、エネ
ルギー効率の観点から、好ましくは5〜25mj/トナ
ー1mg、より好ましくは7〜15mj/トナー1mg
である。
【0021】離型剤の、本発明のカラートナー中におけ
る平均分散径は、優れたオフセット防止効果が得られ、
かつトナーの感光体へのフィルミングを防止し、安定し
た画像を得るために、0.1〜3μm、好ましくは0.
4〜1.5μm、より好ましくは0.6〜1.2μmで
ある。
【0022】本発明のトナーに用いられる着色剤として
は、従来のフルカラー用の着色剤として用いられている
染料、顔料等を特に限定なく使用することができるが、
イエロー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー
(以下、「P.Y.」とする)17、P.Y.93、
P.Y.128、P.Y.151、P.Y.155、
P.Y.173、P.Y.180、P.Y.185及び
ソルベントイエロー(以下、「S.Y.」とする)16
2からなる群より選ばれた1種以上、マゼンタ顔料とし
ては、C.I.ピグメントレッド(以下、「P.R.」
とする)57:1、P.R.122及びP.R.184
からなる群より選ばれた1種以上、シアン顔料として
は、C.I.ピグメントブルー(以下、「P.B.」と
する)15:3、P.B.15、P.B.15:4及び
C.I.ピグメントグリーン7(以下、「P.G.」と
する)からなる群より選ばれた1種以上であることが、
色再現性の点からそれぞれ好ましい。着色剤の使用量
は、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量
部が好ましい。本発明のトナーは、これらの着色剤を配
合してフルカラー用のトナーとして用いることができ
る。
【0023】本発明では、トナーに流動性を付与し、感
光体へのフィルミング等をさらに効果的に防止するた
め、比較的大量の外添剤を用いる。
【0024】本発明のトナーに用いられる外添剤として
は、二酸化ケイ素(シリカ)、二酸化チタン(チタニ
ア)、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化セリウム、酸化鉄、酸化銅、酸化錫等が挙げら
れるが、これらのなかでは、帯電性の付与の点からシリ
カが好ましく、本発明では特に、ヘキサメチルジシラザ
ン、シリコーンオイル等の疎水化処理剤がシリカの表面
に吸着された疎水性シリカが好ましい。
【0025】疎水化処理を施した疎水性シリカの市販品
としては、「アエロジル R−972」(日本アエロジ
ル(株)製、平均粒子径:約16nm)、「HDK H
2000」(ワッカーケミカルズ製、平均粒子径:約1
2nm)、「キャボシル TS−530」(キャブラッ
ク製、平均粒子径:約8nm)等を用いることができ
る。これらの外添剤は、単独で用いても2種以上混合し
て用いてもよい。
【0026】外添剤の粒子径は4〜200nm、好まし
くは8〜30nmである。外添剤の粒子径は、走査型電
子顕微鏡又は透過型電子顕微鏡を用いて得られる写真か
ら求めることができる。
【0027】外添剤の含有量は、外添剤による処理前の
トナー100重量部に対して、1〜5重量部、好ましく
は1.5〜3.5重量部である。ただし、外添剤として
疎水性シリカを用いる場合は、外添剤による処理前のト
ナー100重量部に対して、疎水性シリカを1〜3重量
部含有することで、前記のような所望の効果が得られ
る。
【0028】本発明のトナーは、特に限定されず、粉砕
トナー、重合トナー、カプセルトナー等が挙げられ、例
えば、混練粉砕法、スプレイドライ法、重合法等の従来
より公知の方法により得られた粉体に、外添剤を添加す
ることにより製造することができる。例えば、結着樹
脂、着色剤、離型剤等をヘンシェルミキサー等の混合機
で均一に混合した後、ニーダー、押出機、連続式二本ロ
ール型混練機等、好ましくは連続式二本ロール型混練機
を用いて溶融混練し、冷却、粉砕、分級して粉体を得
る。本発明においては、得られるトナー中の離型剤の平
均分散径が0.1〜3μmとなるよう、用いる混練機の
条件を、例えば連続式二本ロール型混練機では高回転ロ
ールの回転数を50〜100回転/分、低回転ロールを
それより10〜30回転/分低回転とし、ロール温度を
70〜150℃にする等、適宜選択すればよい。その
後、得られた粉体と外添剤とをスーパーミキサー、ヘン
シェルミキサー等の高速攪拌機等で攪拌混合することに
より、外添剤をトナーの表面に付着させて、本発明のト
ナーを得ることができる。
【0029】このようにして得られる本発明のトナーの
重量平均粒子径は、通常、3〜10μmであることが好
ましい。
【0030】また、本発明のトナーには、荷電制御剤、
導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、
酸化防止剤、老化防止剤等の添加剤が、適宜添加されて
いてもよい。
【0031】このようにして得られる本発明のトナーの
ガラス転移点は、保存性、フィルミング防止及び定着性
の観点から、56〜75℃、好ましくは60〜65℃で
ある。
【0032】また、本発明のトナー中の水分の含有量
は、良好な帯電性を得るために、0.1〜0.5重量
%、好ましくは0.15〜0.3重量%である。
【0033】本発明のカラートナーは、磁性体微粉末を
含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末
を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、もし
くはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用され
るが、帯電性及びオフセット性に優れる点から、非磁性
一成分現像剤として使用されることが好ましい。
【0034】さらに、本発明では、本発明のカラートナ
ーを用いた非磁性一成分現像法をも提供する。本発明の
現像法としては、例えば、非磁性現像ロールと、該現像
ロール上に形成されるトナー層の厚さを均一に規制しト
ナーに電荷を付与するブレードを有する現像装置に、本
発明のカラートナーを使用する方法が挙げられる。
【0035】また、本発明のカラートナーは、耐オフセ
ット性に極めて優れているため、オイル供給装置のない
定着装置においても使用可能になる。
【0036】
【実施例】〔樹脂及びトナーのガラス転移点並びに離型
剤の融点及び吸熱量〕示差走査熱量計「DSC210」
(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇温速度10℃
/分で測定する。
【0037】〔トナーの水分含有量〕トナー100gを
50℃、約1kPaの減圧条件下、乾燥機中で24時間
乾燥させて、乾燥前後の重量変化率を測定する。
【0038】〔離型剤の平均分散径〕 (1) エポキシ系樹脂で包埋したトナーを、凍結状態
で約100nmの厚さの薄切片にし、透過電子顕微鏡を
用いてトナー中に分散する離型剤の長径及び短径を測定
する。 (2) 長径及び短径の値から、離型剤のドメイン径を
求める。なお、ドメイン径は、(長径+短径)/2の式
より求める。 (3) (1)及び(2)の方法により、トナー中に分
散する離型剤のドメイン径を50個測定し、得られたド
メイン径(Dp )の値を、下式:
【0039】
【数1】
【0040】(式中、np はドメイン径がDp である分
散粒子の個数である)に代入して得られた値を平均分散
径とする。
【0041】〔混練条件A〕ロール外径0.12m、有
効ロール長0.8mの連続式二本ロール型混練機を使用
し、高回転ロールの回転数を75回転/分、低回転ロー
ルの回転数を50回転/分、ロール間隙を0.0001
m、高回転ロールの原料投入側の加熱媒体温度を100
℃、低回転ロールの原料投入側の冷却媒体温度を80℃
に設定する。また、混合物の供給速度は4kg/時、平
均滞留時間は約10分間とする。
【0042】〔混練条件B〕高回転ロールの原料投入側
の加熱媒体温度を130℃に設定する以外は、混練条件
Aと同様の条件とする。
【0043】〔混練条件C〕混練部分の全長1560m
m、スクリュー径42mm、バレル内径43mmの同方
向回転二軸押出機を混練に使用する。ロール回転速度を
200回転/分、ロール内の加熱温度を100℃に設定
し、混合物の供給速度は40kg/時、平均滞留時間は
約21秒とする。
【0044】樹脂製造例1 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン1モル、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン3モル、テレフタル酸3.6モル、トリメ
リット酸0.3モル及び酸化ジブチル錫4gを窒素雰囲
気下、230℃で攪拌しつつ、ASTME28−67に
より測定した軟化点が110℃に達するまで反応させ
て、樹脂Aを得た。樹脂Aのガラス転移点は60℃であ
った。
【0045】樹脂製造例2 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン1モル、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン3モル、テレフタル酸1.8モル、トリメ
リット酸2.7モル及び酸化ジブチル錫4gを窒素雰囲
気下、230℃で攪拌しつつ、ASTME28−67に
より測定した軟化点が138℃に達するまで反応させ
て、樹脂Bを得た。樹脂Bのガラス転移点は66℃であ
った。
【0046】樹脂製造例3 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン0.15モル、ポリオキシ
プロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン2.85モル、テレフタル酸1.1
モル、アジピン酸1.6モル及び酸化ジブチル錫4gを
窒素雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、ASTM E2
8−67により測定した軟化点が99℃に達するまで反
応させて、樹脂Cを得た。樹脂Cのガラス転移点は56
℃であった。
【0047】実施例1〜16 結着樹脂として樹脂A100重量部、表1に示す着色
剤、離型剤として「カルナウバワックスC1」(加藤洋
行(株)製、融点:81℃)5重量部及び荷電制御剤と
して「LR−147」(日本カーリット社製)1重量部
を、ヘンシェルミキサーで十分に混合した後、混練条件
Aで溶融混練し、冷却、粗粉砕した。その後、ジェット
ミルにより粉砕し分級して、重量平均粒子径が7.5μ
mの粉体を得た。得られた粉体100重量部に、外添剤
として「アエロジル R−972」(日本アエロジル
(株)製)2.0重量部を添加し、ヘンシェルミキサー
で混合することにより、粉体に表面処理を施して、トナ
ーY1〜9、トナーM1〜3、トナーC1〜4を得た。
【0048】
【表1】
【0049】実施例17、18 実施例16において、荷電制御剤として「LR−14
7」の代わりに「ボントロンE−81」(オリエント化
学工業社製)1重量部、「ボントロンE−84」(オリ
エント化学工業社製)1重量部をそれぞれ用いた以外
は、同様にしてトナーC5、トナーC6を得た。
【0050】実施例19 実施例16において、「カルナウバワックスC1」の使
用量を10重量部に変更した以外は同様にしてトナーC
7を得た。
【0051】実施例20、比較例1 実施例19において、混練条件Aの代わりに、それぞれ
混練条件B、Cで溶融混練を行った以外は同様にしてト
ナーC8、トナーC9を得た。
【0052】実施例21、22 実施例16において、離型剤として「カルナウバワック
スC1」の代わりに「SP−105」(サゾール社製、
ポリエチレンワックス、融点:90℃)5重量部、「N
P−056」(三井化学社製、ポリプロピレンワック
ス、融点:92℃)5重量部をそれぞれ用いた以外は、
同様にしてトナーC10、トナーC11を得た。
【0053】実施例23、24 実施例16において、外添剤として「アエロジル R−
972」の代わりに「HDK H2000」(ワッカー
ケミカルズ製)2.0重量部、「キャボシルTS−53
0」(キャブラック製)1.0重量部をそれぞれ用いた
以外は、同様にしてトナーC12、トナーC13を得
た。
【0054】比較例2 実施例16において、「アエロジル R−972」の使
用量を0.8重量部に変更した以外は同様にしてトナー
C14を得た。
【0055】比較例3 実施例16において、外添剤として「アエロジル R−
972」2.0重量部の代わりに「アエロジル R−9
72」3.0重量部及び「STT−30A」(チタン工
業社製、原料:二酸化チタン、平均粒子径:約40n
m)2.5重量部の混合物を用いた以外は、同様にして
トナーC15を得た。
【0056】比較例4、比較例5 実施例16において、樹脂Aの代わりに、それぞれ樹脂
B、樹脂Cを100重量部を用いた以外は同様にしてト
ナーC16、トナーC17を得た。
【0057】以上の実施例及び比較例により得られたす
べてのトナーの水分含有量はいずれも0.2重量%であ
った。また、トナーC16(比較例4)、トナーC17
(比較例5)のガラス転移点が、それぞれ66℃、54
℃であった以外は、他のすべてのトナーのガラス転移点
は58℃であった。さらに、それぞれのトナー中の離型
剤の平均分散径及び吸熱量を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】試験例1〔耐オフセット性の評価〕 トナー5重量部と、シリコーン樹脂にて被覆した粒子径
が50μmのフェライトキャリア95重量部とをボール
ミルにて混合し、イエロー、マゼンタ、シアンの各現像
剤とした。得られたそれぞれの現像剤を「プリテール5
50」(リコー社製)に実装して、定着可能温度域より
以下の評価基準に従って評価した。結果を表2に示す。
【0060】〔評価基準〕 ◎:定着可能温度域が50℃以上であり、実使用上特に
良好である ○:定着可能温度域が30℃以上、50℃未満であり実
使用上に問題がない △:定着可能温度域が10℃以上、30℃未満であり実
使用上に問題がない ×:定着可能温度域が10℃未満であり、実使用上に問
題が生じる
【0061】試験例2〔保存性及び耐久性の評価〕 同量のイエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナ
ーを、表3に示す組み合わせで、ヒートロールを備えた
非磁性一成分現像装置「ページプレストN−4」(カシ
オ計算機社製)及び「テクトロニクス フェーザー56
0」(ソニーテクトロニクス社製)に実装し、印字率が
各色4%の印刷を1万枚連続して行った。残存する各ト
ナーの凝集状態及び1万枚目の画質を目視にて判断し、
それぞれ以下の評価基準に従って、現像装置内での保存
性及び耐久性を評価した。結果を表2及び表3に示す。
【0062】〔保存性の評価基準〕 ◎:凝集が全く認められない ○:凝集がほとんど認められない ×:凝集が認められる
【0063】〔耐久性の評価基準〕 ◎:画像が特に鮮明である ○:画像が鮮明である △:画像がやや不鮮明である ×:画像が不良で、(フィルミング)は感光体へのトナ
ー融着の発生を示す
【0064】試験例3〔色再現性の評価〕 同量のイエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナ
ーを、表3に示す組み合わせで、ヒートロールを備えた
非磁性一成分現像装置「ページプレストN−4」(カシ
オ計算機社製)及び「テクトロニクス フェーザー56
0」(ソニーテクトロニクス社製)に実装し、現像バイ
アスを調整し、イエロー、マゼンタ、シアン各色単色の
付着量を0.6mg/cm2 にして、イエローベタ画
像、マゼンタベタ画像、シアンベタ画像、プロセス・レ
ッドベタ画像、プロセス・グリーンベタ画像、プロセス
・ブルーベタ画像を採取した。それぞれの画像のa*
びb * を「X−Rite938」(Xーライト社製)で
測定し、a* とb* の色度図にプロットした。得られた
六角形の面積を測定することにより、以下の評価基準に
従って評価した。結果を表3に示す。
【0065】〔評価基準〕 ◎:面積が6000を超えていて、実使用上特に良好で
ある ○:面積が3500〜6000であり、実使用上に問題
が無い ×:面積が3500未満であり、実使用上に問題があ
り、(C)はシアントナーのa* 、b* 値に欠点があ
り、面積が小さくなっていることを示す
【0066】なお、それぞれの画像出しを6千枚まで実
施したが、同様の結果であった。
【0067】
【表3】
【0068】以上の結果より、比較例のトナーは、耐オ
フセット性、保存性、耐久性、色再現性のいずれかが不
良であるのに対し、実施例のトナーは、それらすべての
特性に優れていることがわかる。
【0069】
【発明の効果】本発明により、感光体へのフィルミング
がなく、ヒートロール定着の際にもオフセットが生じに
くく、かつ保存性、耐久性及び色再現性にも優れたカラ
ートナーを提供することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長崎 宏宣 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (72)発明者 徳久 佳文 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究 所内 (56)参考文献 特開 平10−309532(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/09 G03G 9/087

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、離型剤、着色剤及び外添剤を
    含有する、ガラス転移点が56〜75℃、水分の含有量
    が0.1〜0.5重量%のカラートナーであって、前記
    結着樹脂が、式(I): 【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、x及びy
    は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
    れる化合物(多価アルコール成分中5モル%以上)を含
    有する多価アルコール成分と、ジカルボン酸化合物(カ
    ルボン酸成分中50モル%以上)及び3価以上の多価カ
    ルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分(カルボン酸
    成分中50モル%以下)とを縮重合させて得られるポリ
    エステルを主成分とし、前記離型剤のカラートナー中に
    おける平均分散径が0.1〜3μmであり、前記外添剤
    の粒子径が4〜200nmで、その含有量が外添剤によ
    る処理前のトナー100重量部に対して1〜5重量部で
    あるカラートナー。
  2. 【請求項2】 離型剤の融点が65〜110℃である請
    求項1記載のカラートナー。
  3. 【請求項3】 離型剤の吸熱量が5〜25mj/トナー
    1mgである請求項1又は2記載のカラートナー。
  4. 【請求項4】 着色剤が、C.I.ピグメントイエロー
    17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグ
    メントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー1
    51、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピ
    グメントイエロー173、C.I.ピグメントイエロー
    180、C.I.ピグメントイエロー185及びソルベ
    ントイエロー162からなる群より選ばれた1種以上の
    イエロー顔料、C.I.ピグメントレッド57:1、
    C.I.ピグメントレッド122及びC.I.ピグメン
    トレッド184からなる群より選ばれた1種以上のマゼ
    ンタ顔料、又はC.I.ピグメントブルー15:3、
    C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
    ルー15:4及びC.I.ピグメントグリーン7からな
    る群より選ばれた1種以上のシアン顔料である、フルカ
    ラー用の請求項1〜3いずれか記載のカラートナー。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のカラートナ
    ーを使用する非磁性一成分現像法。
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