JP2005307518A - 路肩ブロック、路肩ブロックの製造方法、及び路肩部と法面部の整備構造 - Google Patents
路肩ブロック、路肩ブロックの製造方法、及び路肩部と法面部の整備構造 Download PDFInfo
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Abstract
法面工事における作業工程及び作業工数を減少させることができ、重機を必要とせず人力のみで施工を行うことができる法面肩ブロック及びその製造方法、並びに路肩部と法面部の整備構造を提供する。
【解決手段】
路肩部12に沿って配設されるコンクリートブロック部2の法面部側に、路肩部12から下方の法面部13に沿って張設される防草シート部21の上端部22を一体的に固定し、コンクリートブロック部2を路肩部12に布設した状態で、防草シート部21を法面部上に展開して法面部を被覆可能とした。
【選択図】図1
Description
法面部上端の路肩部に布設されるコンクリートブロック部と、該コンクリートブロック部の法面側に一端部が一体的に固定された防草シート部とからなり、コンクリートブロック部を路肩部に布設した状態で、防草シート部を法面部上に展開して法面部を被覆可能としたことを特徴とする路肩ブロックである。
防草シート部の一端部以外の部分を型枠の外部に出した状態で型枠内にコンクリートを流し込み、
その後にコンクリートを養生することにより、コンクリートブロック部を成型すると共に、防草シート部の一端部をコンクリートブロック部中に埋めて一体的に固定することを特徴とする路肩ブロックの製造方法である。
その後にコンクリートを養生することにより、コンクリートブロック部を成型すると共に、防草シート部の一端部を、止め具又は補強筋によりコンクリートブロック部の一側に一体的に固定することを特徴とする請求項7に記載の路肩ブロックの製造方法である。
請求項1に記載の発明によれば、コンクリートブロック部の法面部側に防草シート部の上端部を一体的に固定したので、コンクリートブロック部の設置作業と防草シート部の張設作業とを一連の作業として行うことができ、法面工事に重機を必要とせず、人力のみで作業を行うことができる。したがって、法面工事における作業工程及び作業工数を減少させることができる。また、法面工事に防草シート部を用いるので、法面の整地に高い精度を必要とせず、法面の凹凸に防草シート部を容易に沿わせることができる。さらに、コンクリートブロック部と防草シート部とを一体化させることにより、コンクリートブロック部に防草シート部による拘束力が加わるので、コンクリートブロック部を安定させることができる。
図1において、(a)は本実施形態の路肩ブロックを示す斜視図であり、(b)は路肩ブロックの平面図である。また、図2は本実施形態におけるコンクリートブロック部を示す斜視図、図3は本実施形態の路肩ブロック同士を隣接させて布設した状態を示す斜視図、図4は本実施形態の路肩ブロックを布設した路肩部及び法面を示す概略断面図である。
図6は本実施形態の路肩ブロックの製造方法を示す概略側断面図、図7は本実施形態の路肩ブロックの製造方法に用いる防草シート部を示す概略斜視図である。
また、本実施形態では、コンクリートブロック部2の法面部側の上端部に防草シート部21の上端部22がその幅方向の全面に亘って一体的に固定されており、防草シート部21の上端近傍部分もコンクリートブロック部2の勾配部3に密着して沿っているので、ピン等でスポット固定する場合に比べて、防草シート部21の上端部22の体裁が良好であり、また防草シート部21の上端部22から風が吹き込むのを防止することができる。
図4に示すように、上記の防草シート部21を一体的に固定したコンクリートブロック部2を法面上部の路肩部12に沿って複数個配設する。その際、図9(b)に示すように、コンクリートブロック部2の両側端部には階段状の重ね継ぎ手部4が形成されているので、この重ね継ぎ手部4を相隣接するコンクリートブロック部2,2同士で互いに重ね合わせる。このような重ね継ぎ手部4を採用するのは、隙間に雑草が生えることを防止でき、また、図9(a)に示すように、単にコンクリートブロック部2の側端部を突き合せる構造とすると、コンクリートブロック部2の高さ調整が困難となるからであり、図9(b)に示すように、重ね継ぎ手部4の場合にはブロック2,2同士の位置決定も容易だからである。さらに、カーブした道路11の路肩部12に本実施形態の路肩ブロック1を配設する場合には、図10(a)に示すように、単にコンクリートブロック部2,2同士の側端部を突き合せる構造では、地面に貫通する間隙41が形成され、この間隙41にモルタル詰めしてもモルタル部42の強度が弱くなるのに対し、図10(b)に示すように、コンクリートブロック部2,2同士を重ね継ぎ手部4で接続する構造を採用すると、間隙45が生じても、この間隙45には下側の重ね継ぎ手部4が存在するので地面と貫通しておらず、モルタル詰めしてもモルタル部46の強度を保持することができ、下から雑草も生え難い。また、布設した路肩ブロック1は、挿通孔6にアンカー16を打ち込んで、該コンクリートブロック部2を路肩部12に強固に固定することが望ましい。
2 コンクリートブロック部
3 勾配部
4 重ね継ぎ手部
5 切り欠き部
6 挿通孔
11 道路
12 路肩部
13 法面部
14 ガードレール
15 支持柱
16 アンカー
21 防草シート部
22 防草シート部の上端部(一端部)
23 アンカー
24 拡幅部
25 止め金具
31 型枠
32 型枠勾配部
33 コンクリート
41 間隙
42 モルタル部
45 間隙
46 モルタル部
51 空隙
52 段部
53 曲面
Claims (10)
- 法面部上端の路肩部に布設されるコンクリートブロック部と、該コンクリートブロック部の法面側に一端部が一体的に固定された防草シート部とからなり、コンクリートブロック部を路肩部に布設した状態で、防草シート部を法面部上に展開して法面部を被覆可能としたことを特徴とする路肩ブロック。
- 前記防草シート部の一端部をコンクリートブロック部の前記法面部側の面からコンクリートブロック部の内部に入れた状態で防草シート部の一端部をその全幅に亘ってコンクリートブロック部に固定したことを特徴としたことを特徴とする請求項1に記載の路肩ブロック。
- 前記防草シート部の一端部をコンクリートブロック部内の補強筋に止めて固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の路肩ブロック。
- 前記コンクリートブロック部の内部に止め具の少なくとも一部を埋設し、該止め具により防草シート部の一端部を止めて固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の路肩ブロック。
- 前記防草シート部の幅方向の少なくとも一側部に、隣接する防草シート部との重ね代となる拡幅部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の路肩ブロック。
- 前記コンクリートブロック部の法面部側の側面に、法面部の傾斜方向に対応した勾配部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の路肩ブロック。
- 上面が開放した型枠の肩部相当部位に防草シート部の一端部を上面開放側から導入し、
防草シート部の一端部以外の部分を型枠の外部に出した状態で型枠内にコンクリートを流し込み、
その後にコンクリートを養生することにより、コンクリートブロック部を成型すると共に、防草シート部の一端部をコンクリートブロック部中に埋めて一体的に固定することを特徴とする路肩ブロックの製造方法。 - 防草シート部の一端部を止め具又は補強筋に接続した状態で型枠内にコンクリートを流し込んで止め具の少なくとも一部又は補強筋をコンクリート中に埋め込み、
その後にコンクリートを養生することにより、コンクリートブロック部を成型すると共に、防草シート部の一端部を、止め具又は補強筋によりコンクリートブロック部の一側に一体的に固定することを特徴とする請求項7に記載の路肩ブロックの製造方法。 - 前記型枠の肩部相当部位に型枠勾配部を形成し、防草シート部の一端部を型枠勾配部の内面に沿わせ、この状態でコンクリートを流し込むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の路肩ブロックの製造方法。
- コンクリートブロック部の一側に防草シート部の一端部を一体的に固定した路肩ブロックを、防草シート部側を法面部側に向けた状態で路肩部に沿って複数布設し、各コンクリートブロック部から防草シート部を展開して路肩部から下方の法面部を被覆し、隣り合う防草シート部の側部同士を重ね合わせた状態で接続したことを特徴とする路肩部と法面部の整備構造。
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