JP2005306054A - コンバーチブルトップ車のトノカバー構造 - Google Patents

コンバーチブルトップ車のトノカバー構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 トノカバーが具備すべきそれ本来の機能の確保とその使用上の利便性に優れたコンバーチブルトップ車のトノカバー構造を提案する。
【解決手段】 コンバーチブルトップ車のトノカバー1において、トノカバー1を、第1カバー体11と第2カバー体12及び第3カバー体13からなる三分割構造とし、各カバー体11,12,13が略同一平面状に並置される第1のトノカバー形態と、第1,第3カバー体11,13が略同一平面を形成する第2のトノカバー形態と、第1,第2及び第3カバー体11,12,13が共に平面状に延設されない第3のトノカバー形態を選択し得るように構成する。係る構成とすることで、トノカバーが具備すべきそれ本来の機能の確保とその使用上の利便性に優れたトノカバー構造を提案することができる。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、ルーフをトランクルーム内に格納可能としたコンバーチブルトップ車におけるトノカバーの構造に関するものである。
コンバーチブルトップ車におけるトノカバーは、トランクルームの前部に配置されて、ルーフの閉蓋状態ではルーフ後端部の内側と車室後部に設けられたシートの間を覆蓋し、また、ルーフの開蓋状態では上記シートとトランクリッド前端縁の間を覆蓋してトランクルーム内に格納されたルーフが外部へ露出するのを防ぐものであり、その構造としては種々のものが提案されている。
例えば、特許文献1のものは、単一のトノカバーを備え、ルーフの閉蓋状態と開蓋状態においては共に上記トノカバーを水平延出状態とし、ルーフの開閉動作時においてはこれを車室側へ跳ね上げると共にトランクリドを開蓋させてこれらの間にルーフの出入スペースを確保するようにしている。
また、特許文献2のものは、トノカバーを、車室寄りの奥行き幅の小さい前部板とトランクルーム寄りの奥行き幅の大きい後部板からなる前後二分割構造とし、ルーフの閉蓋状態と開蓋状態においてはこれら二つの板が同一平面を形成するように前後に延出させる一方、ルーフの開閉動作時においては前部板をその位置で下傾斜させて車室寄りに収納すると共に、後部板はこれを車室寄り位置で上方に跳ね上げて収納し、これによってルーフの出入スペースを確保するようにしている。
さらに、特許文献3のものは、トノカバーを、車室寄りに位置し車室側端部を中心に上下方向に回動自在とされた第2の板材と、トランクルーム寄りに位置しリンク機構によって移動及び回動可能とされた第1の板材からなる前後二分割構造とし、ルーフの閉蓋状態と開蓋状態においては、第1の板材をその後方位置で且つ後方側(トランクルーム側)へ延出させると共に、該第1の板材の上側に第2の板材の先端部を載せ掛けた状態に延出させる一方、ルーフの開閉動作時においては、第1の板材を前方位置へ移動させてこれを上方へ立てると共に、該第1の板材によって第2の板材を押し上げて立て、これら二つの板材を共に車室寄りに収納することでルーフの出入スペースを確保するようにしている。
特開平10−329548号公報(段落「0006」〜「0016」第3図、図4)
特開平10−58984号公報(段落「0007」〜[0018]、図3、図6)。
特開平2003−104065号公報(段落「0022」、「0023」、「0038」〜[0056]、図1、図8〜図10)。
ところが、特許文献1に示されるトノカバー構造では、ルーフ出入スペースが、単一のトノカバーの大きさの範囲に限られ、しかも該トノカバーの大きさの拡大は該トノカバーそのものの収納動作及び収納スペースの制約から限界があり、その結果、確保可能なトノカバー出入スペースは比較的小さなスペースに限られる。このため、このトノカバー構造が適用可能なルーフは、そのリヤ部分の傾斜が急な(換言すれば、前後方向の寸法が短い)ものに限られ、例えば、クーペボデイのようなリヤ部分の傾斜が緩やかなものには適用が困難であるという問題があった。
このような単一構造のトノカバーの問題に対処すべく提案されたのが特許文献2あるいは特許文献3に示されるものである。しかし、これらのものにおいては、トノカバーを二分割構造としたことでルーフ出入スペースを、単一構造のものよりも拡大できるものの、この二分割構造のトノカバーの動作機構が複雑であることから、コストアップを招来するという問題があった。
さらに、トノカバーの動作形態が、二つの板材が共に閉じられて略同一平面を形成するような形態と、二つの板材が共に開かれてルーフ出入スペースを形成する形態の二形態に限定され、次述の如く「トノカバーの本来的な形態上の要求」を満足することができず、この点において改善の余地があった。
即ち、「トノカバーの本来的な形態上の要求」とは、以下の三つの形態であり、
「第1の形態」は、ルーフの開蓋状態においてシート後部とトランクルームの前縁部分との隙間を覆うときの形態であって、該トノカバーの展延状態における占有面積としては最大のものが要求される形態であり、
「第2の形態」は、ルーフの閉蓋状態においてシート後部とルーフ後端との隙間を覆うための形態であって、トランクルームの前縁の直前位置にルーフ後端が位置していることから、上記トノカバーの展延状態における占有面積が上記第1の形態よりも若干小さくて良い形態であり、
「第3の形態」は、ルーフの開閉蓋に伴い該ルーフをトランクルーム内に出し入れする場合の形態であって、その出入スペースを確保する必要上、上記トノカバーの収納状態においてその占有面積が最も小さいことが要求される形態である。
しかるに、従来の二分割構造のトノカバーにおいては、上述のようにトノカバーを構成する二つの板材が展延した展延形態と、これらが車室寄りに片寄せされた片寄せ形態の二つの形態しかとり得ない構成であることから、片寄せ形態では大きなルーフ出入スペースを確保できるものの、展延形態においては、トノカバー全体の奥行き長さを上記「第1の形態」に対応するように設定するとともに、トノカバー後端側の高さをルーフ下端よりも低位に設定する必要があり、必然的に、トランクルーム寄りの板材とシート寄りの板材との間に高低差が生じ、見映えが悪くなるという問題が生じる。
そこで、本願発明では、ルーフ出入スペースを確保しつつ、ルーフの閉蓋状態及び開蓋状態の何れにおいても見映えが良く且つ必要な広さのトノカバー面を形成し得るようにすることで、トノカバーが具備すべきそれ本来の機能の確保とその使用上の利便性に優れたコンバーチブルトップ車のトノカバー構造を提案することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、コンバーチブルトップ車のトランクルーム53の前部に配置されるトノカバー1において、上記トノカバー1が、第1カバー体11と第2カバー体12及び第3カバー体13からなる三分割構造とされると共に、上記第1カバー体11は車体前部寄りに配置され且つ略水平に延出する第1姿勢と車体前方側へ跳ね上げられた第2姿勢の間で姿勢変更可能とされ、上記第2カバー体12は上側位置において略水平に延出する第1姿勢と下側位置において略水平に延出する第2姿勢及び第1姿勢と第2姿勢の中間高さに位置する第3姿勢の間で姿勢変更可能とされ、上記第3カバー体13は略水平に延出する第1姿勢と上下方向に延出する第2姿勢の間で姿勢変更可能とされ、上記各カバー体11,12,13が共に第1姿勢に設定されこれら各カバー体11,12,13が略同一平面状に並置された第1のトノカバー形態と、上記第1,第3カバー体11,13が共に第1姿勢にあって略同一平面を形成するように車体前後方向に列設されると共に上記第2カバー体12が第3姿勢に設定された第2のトノカバー形態と、上記第1,第2及び第3カバー体11,12,13が共に第2姿勢に設定され且つ上記第2カバー体12が上記第1カバー体11寄りに位置する第3のトノカバー形態を選択し得るように構成したことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るコンバーチブルトップ車のトノカバー構造において、上記第2カバー体12を駆動ユニット4で回動させる一方、上記第3カバー体13はこれを上記第2カバー体12に連結し該第2カバー体12の回動に連動して回動させるとともに、上記第1カバー体11はこれを上記第2カバー体12の回動変位をカム機構40を介して伝達することで回動させるように構成したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るコンバーチブルトップ車のトノカバー構造によれば、上記トノカバー1が第1のトノカバー形態に設定された状態では、上記各カバー体11,12,13が共に第1姿勢に設定されこれら各カバー体11,12,13が略同一平面状に並置されるため、最も広いトノカバー面積をもつこととなり、ルーフの開蓋状態においてルーフが折り畳み収納されたトランクルームのトランクリッド前端と車室後部のシートとの間の開口部分を確実に覆って美観性を確保することができ、
上記トノカバー1が第2のトノカバー形態に設定された状態では、上記第1,第3カバー体11,13が共に第1姿勢にあって略同一平面を形成するように車体前後方向に列設されると共に上記第2カバー体12が第3姿勢に設定されているため、該トノカバー1は全体として上記第1,第3カバー体11,13を合わせた中間広さのトノカバー面積をもつことなり、ルーフの閉蓋状態において、車室後端側から車体前方へ向けて上昇傾斜状態で展延されるルーフ54の内側部分と車室後部のシートとの間の開口部分を上記第1,第3カバー体11,13によって確実に覆って美観性を確保することができ、
上記トノカバー1が第3のトノカバー形態に設定された状態では、上記第1,第2及び第3カバー体11,12,13が共に第2姿勢に設定され且つ上記第2カバー体12が上記第1カバー体11寄りに位置していることから、トランクルーム53の開口部における上記トノカバー1の平面視における占有面積は前方側へ跳ね上げ状態にある上記第1カバー体11と該第1カバー体11寄り位置で上下方向に延出する上記第3カバー体13のみであることから、該トノカバー1による占有面積は極めて小さく、それだけ上記トランクルーム53の実質的な開口面積、即ち、上記ルーフ54の展開・収納時の移動スペースとなる開口面積を大きくとって該ルーフ54の展開・収納をスムーズに行なうことができる。
これらの相乗効果として、トノカバーが具備すべきそれ本来の機能の確保とその使用上の利便性に優れたトノカバー構造を提案することができる。
(b)本願の第2の発明に係るコンバーチブルトップ車のトノカバー構造によれば、上記第2カバー体12を駆動ユニット4で回動させる一方、上記第3カバー体13はこれを上記第2カバー体12に連結し該第2カバー体12の回動に連動して回動させるとともに、上記第1カバー体11はこれを上記第2カバー体12の回動変位をカム機構40を介して伝達することで回動させるように構成しているので、上記第2カバー体12の回動作動に連動して上記第1カバー体11及び第3カバー体13が自動的に所要の姿勢に設定され、これによって上記トノカバー1の作動の確実性及び信頼性が確保される。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1にはコンバーチブルトップ車51において、そのルーフ54を閉蓋状態に設定した場合を、図2には該ルーフ54を開蓋状態とし且つこれをトランクルーム53内に収納した場合を、それぞれ示している。そして、上記コンバーチブルトップ車51の上記トランクルーム53と車室52の境部分には、次述する本願発明の要旨たるトノカバー1が備えられており、このトノカバー1は、図1に示すルーフ54の閉蓋状態では上記車室52の後部から上記ルーフ54の後端部の内側までの範囲をカバーし(このときのトノカバー1の形態が特許請求の範囲中の「第2のトノカバー形態」である)、図2に示すルーフ54の開蓋状態では上記車室52の後部からトランクリッド58の前端縁部までの範囲をカバーする(このときのトノカバー1の形態が特許請求の範囲中の「第1のトノカバー形態」である)ものであって、これら二つの形態間で形態変更し得ることは勿論であるが、さらにこれに加えて、開蓋状態にあるルーフ54を折り畳んで上記トランクルーム53内に収納する場合と、該トランクルーム53内への収納状態にあるルーフ54を該トランクルーム53から取り出してこれを閉蓋状態とする場合においては、上記ルーフ54の収納又は取り出しを可能とすべく、上記トランクルーム53の前端寄り部位に一時的に格納される(このときのトノカバー1の形態が特許請求の範囲中の「第3のトノカバー形態」である)。
尚、上記ルーフ54は、相互に折曲・展延自在とされたフロントルーフ55とリヤルーフ56及び上記リヤルーフ56に対して接離可能とされたリヤウインドガラス57で構成され、その閉蓋状態では上記フロントルーフ55の延長上に上記リヤルーフ56が位置するとともに、該リヤルーフ56に設けた開口部分に上記リヤウインドガラス57が当接配置され、またその開蓋状態では上記フロントルーフ55とリヤルーフ56が折曲されると共に、共に上記リヤウインドガラス57が上記リヤルーフ56から離間され、この状態で上記トランクルーム53内に収納される。
以下、図3〜図7を参照して、上記トノカバー1の具体的構成及びその作動等について詳細に説明する。
先ず、図3を参照して上記トノカバー1の全体構成を説明する。
上記トノカバー1は、次述する第1カバー体11と第2カバー体12及び第3カバー体13からなる三分割構造とされており、これら各カバー体11,12,13がそれぞれ所定姿勢をとることで、上記した第1〜第3のトノカバー形態が実現されるものである。
上記第1カバー体11は、最も車室52に近い位置に配置されるものであって、車室52とトランクルーム53の境部分に設けられた第1ベース2に対してその車室52寄りの端部が支点ピン21により矢印A−B方向に傾動可能に連結された支持材22に固定され、該支持材22と一体的に傾動される。この場合、上記支点ピン21部分には、図示しない付勢バネが設けられており、上記支持材22及び上記第1カバー体11はこの付勢バネによって常時矢印A方向に回動付勢され、図4に示すような傾倒姿勢とされる(以下、このときの上記第1カバー体11の姿勢を「第2姿勢」という)。一方、上記支持材22にはワイヤケーブル39の一端39aが連結されており、該ワイヤケーブル39が後述のカム機構40によって引張されることで、上記支持材22及び上記第1カバー体11は上記付勢バネの付勢力に抗して矢印B方向へ回動され、図3に示すように略水平に延出する姿勢とされる(以下、このときの上記第1カバー体11の姿勢を「第1姿勢」という)。
上記第2カバー体12は、次述の支持材24に取り付けられ、該支持材24と一体的に回動される。上記支持材24は、上記第1ベース2から車体後方側(トランクルーム53側)寄りに所定間隔をもって配置された第2ベース3に対して支点ピン23により回動自在に支承されている。また、この支持材24は、上記支点ピン23周りに噛合歯25を設けるとともに、該噛合歯25は上記第2ベース3に取り付けた次述の駆動ユニット4のピニオン歯車7と噛合している。そして、上記第2カバー体12は、上記ピニオン歯車7の回転によって回動され、図7に示すように上記支点ピン23より上側位置において略水平に延出する回動位置(以下、このときの上記第2カバー体12の姿勢を「第1姿勢」という)と、図4に示すように上記支点ピン23より下側位置において略水平に延出する回動位置(以下、このときの上記第2カバー体12の姿勢を「第2姿勢」という)の間で回動されるとともに、図3に示すように上記第1姿勢から第3姿勢への回動途中で且つ上下方向に延出する姿勢(以下、このときの上記第2カバー体12の姿勢を「第3姿勢」という)にも設定可能とされている。
また、上記支持材24に一端側には支点ピン26を介して後述の第3カバー体13の一端が連結されるとともに、該支点ピン26の近傍位置には上記第3カバー体13と係合するガイドピン33が突設されている。
さらに、上記支持材24には次述のカムプレート35が固定されている。このカムプレート35は、上記支点ピン23の軸心を曲率中心とする半円状の第1カム部36と、該第1カム部36よりも大きな曲率半径をもち該第1カム部36の両端に連続する第2カム部37という曲率の異なる二つのカム部を備えている。そして、このカムプレート35は、上記第1カム部36と第2カム部37が連続する両端角と上記支点ピン23の軸心を通る直線が上記第2カバー体12に対して略垂直となるようにして、上記支持材24に固定されている。
また、このカムプレート35には、上記第2ベース3側に設けられたカムローラ38が係合されている。このカムローラ38は、上記支点ピン23の軸心を通って略水平に延びる直線上で進退変位可能とされるとともに、ワイヤケーブル39の他端39bが連結されており、上記支持材24と一体的に上記カムプレート35が回動し該カムプレート35の各カム部36,37上を上記カムローラ38が摺動して上記カムローラ38の上記支点ピン23からの距離が変化することで、上記ワイヤケーブル39に張力が作用する余蘊いなっている。そして、このワイヤケーブル39に作用する張力が、上記第2カバー体12を矢印B方向へ回動させる操作力として働く。
尚、この実施形態では、上記カムプレート35と上記カムローラ38及び上記ワイヤケーブル39でカム機構40が構成されている。
上記第3カバー体13は、次述の支持材27に取り付けられ、該支持材27と一体的に回動される。この支持材27は、上記車室52寄りの一端が支点ピン26によって上記支持材24に連結されるとともに、該支持材27の下側縁には、該支持材27の他端寄り部位で且つ下方へ膨出する弧状の第1カム部28と上記支点ピン26寄り位置で且つ直線状に傾斜延出する第2カム部29が設けられるとともに、該第1カム部28の外端部には係合部31が、また第1カム部28と第2カム部29の境部には係合部32がそれぞれ設けられている。
さらに、上記支持材27は、上記支点ピン26部分に取り付けられた図示しない付勢バネによって、常時矢印D方向へ回動付勢されており、その回動は、上記支持材24側の上記ガイドピン33が上記第2カム部29に係合すること、あるいは上記第2ベース3側の上記ガイドピン34が上記支持材27の上記第1カム部28等に係合することで規制される。
一方、上記第2ベース3には、減速機構5とモータ6でなる駆動ユニット4が取り付けられ、該駆動ユニット4側に設けられた上記ピニオン歯車7によって上記支持材24と回転駆動するようになっている。また、上記第2ベース3の上端側には、上記支持材27の上記各カム部28,29等と係合するガイドピン34が設けられている。
続いて、上記トノカバー1の作動等を、図1に示す(図3に拡大図示)ルーフ閉蓋状態から図2に示す(図7に拡大図示)ルーフ開蓋状態への作動時を例にとって説明する。
ルーフ閉蓋状態においては、上記ルーフ54が車室後端部から車体前方へ向かって傾斜配置されており、上記トノカバー1はこのルーフ54の後端部内側から車室52後部までの範囲をカバーする必要があるが、この状態でのカバー範囲は、後述するルーフ開蓋状態におけるカバー範囲より狭く(車体前後方向寸法が小さい)、このためこの状態では上記トノカバー1の三つのカバー体11,12,13のうち、第1カバー体11と第3カバー体13の二つによってこれを行なうようになっている。
即ち、このルーフ閉蓋状態においては、図3に示すように、上記第2カバー体12は上記駆動ユニット4の作動によって第3姿勢に設定されている。この第2カバー体12の第3姿勢への設定によって第3カバー体13は上記第2カバー体12の支持材24に引きずられる格好で第1姿勢に設定され、略水平に延出している。この場合、上記第2ベース3に設けたガイドピン34が上記第3カバー体13の支持材27に設けた第1係合部31に係合するとともに、上記支持材24に設けたガイドピン33が上記支持材27側の第2カム部29に係合し、これによって上記第3カバー体13の姿勢保持が行なわれている。
一方、上記第2カバー体12が第3姿勢に設定されると、上記支持材24に設けたカムプレート35がその第1カム部36を下側にした状態となり、その一方の端部に上記カムローラ38が係合しており、このカムローラ38の係合によって上記ワイヤケーブル39が引かれ、これにより上記第1カバー体11は付勢バネの付勢力に抗して矢印B方向に回動され第1姿勢に設定され且つ姿勢保持される。
この際、共に第1姿勢にある第1カバー体11と第3カバー体13が車体前後方向に近接し且つ略同一平面を形成するように並置され、本来のカバー機能を達成している。このときの上記トノカバー1の形態が「第2のトノカバー形態」である。
次に、このルーフ閉蓋状態からルーフ開蓋状態へ移行する場合であるが、この場合には、先ず、上記ルーフ54を折り畳んで上記トランクルーム53に収納するので、上記トノカバー1配置部分を大きく開いて上記ルーフ54の収納を容易にする必要がある。このため、図3に示す状態から、上記駆動ユニット4によって上記支持材24をさらに回転させ、図4に示すように上記第2カバー体12を第2姿勢に設定する。この第2カバー体12の第3姿勢から第2姿勢への移行に伴って、上記第3カバー体13は上記ガイドピン33が上記支持材27の第2カム部29に係合していることで上記第2カバー体12との相対位置を維持したまま回動され、第2姿勢に設定され、上記第1ベース2に近接した位置で上下方向に延出している。
一方、上記支持材24の回動に伴って上記カムローラ38は上記カムプレート35の第2カム部37側に移行し且つ該第2カム部37の中央、即ち、支点ピン23からの距離が最も短い位置に位置し、該カムローラ38に連結された上記ワイヤケーブル39はその引張量が減少し、該ワイヤケーブル39による上記第1カバー体11の引張作用が消滅し、上記第1カバー体11は付勢バネの付勢力によって矢印A方向に復帰回動して車室52側へ跳ね上げられる。
この状態においては、上記トランクルーム53側の開口面積の減少要因となるものは上記第1カバー体11と第3カバー体13のみであり、且つ該第1カバー体11は車室52側へ跳ね上げられ、また上記第3カバー体13は上記第1カバー体11に近接して上下方向に延出していることから、これらによる開口面積減少は極めて少ない。この結果、それだけ上記ルーフ54の収納スペースとして機能する開口面積が拡大され、ルーフ54の収納が容易となる。尚、この場合、上記トランクリッド58は開状態とされることはいうまでもない。このときの上記トノカバー1の形態が「第3のトノカバー形態」である。
次に、上記ルーフ54を収納した後、上記トノカバー1を図4に示す状態から展開させる。即ち、図4の状態において、上記駆動ユニット4を反転駆動する。すると、上記支持材24が時計回り方向に回転し、上記第2カバー体12と第3カバー体13は上記ガイドピン33によって略直交延出した相対姿勢が維持されたまま回動する。このとき、上記支持材24に設けられた上記カムプレート35が回動し、上記カムローラ38は上記第2カム部37上を移動し、上記ワイヤケーブル39が次第に引張され、上記第1カバー体11が跳ね上げ姿勢から次第に引き下げられる。
そして、図4に示すように、上記支持材24の回動が進行し、上記カムローラ38が上記カムプレート35の第2カム部37からカムローラ38側へ移行した時点で上記第1カバー体11は第1姿勢に設定されるとともに、上記カムローラ38が上記第1カム部36に係合している間は上記ワイヤケーブル39の張力変化はないので、該第1姿勢のまま維持される。
一方、上記第3カバー体13は、所定以上回動すると、上記第2ベース3該のガイドピン34が上記支持材27の第1カム部28に係合し、該第1カム部28に姿勢制御されながら略水平延出状態のままトランクルーム53側へ平行移動し、トランクルーム53側へ平行移動し、上記第1カバー体11との間に上記第2カバー体12の配置スペースを確保する。
そして、最終的に、図7に示すように、上記第2カバー体12が上記第1カバー体11と第3カバー体13の間に介入し、且つこれら各カバー体11,12,13が略同一平面を形成するように並置される。このときの上記トノカバー1の形態が「第1のトノカバー形態」である。この「第1のトノカバー形態」においては、上記各カバー体11,12,13によって閉状態にある上記トランクリッド58の前端縁部と車室52後部との間の広い範囲が確実にカバーされ、美観性が確保される。
以上で、ルーフ閉蓋状態からルーフ開蓋状態への作動時における上記トノカバー1の作動が完了する。尚、ルーフ開蓋状態からルーフ閉蓋状態への作動時における上記トノカバー1の作動は上記場合の逆手順であるので、ここでの説明を省略する。
本願発明の実施の形態に係るトノカバー構造が適用されたコンバーチブルトップ車のルーフクローズ時の状態を示す側面図である。 本願発明の実施の形態に係るトノカバー構造が適用されたコンバーチブルトップ車のルーフクオープン時の状態を示す側面図である。 図1に示した状態(第2のトノカバー形態)におけるトノカバー部分の拡大図である。 トノカバーの格納状態(第3のトノカバー形態)における拡大図である。 図4に示す状態からのトノカバーの状態変化図である。 図5に示す状態からのトノカバーの状態変化図である。 図2に示した状態(第1のトノカバー形態)におけるトノカバー部分の拡大図である。
符号の説明
1 ・・トノカバー
2 ・・第1ベース
3 ・・第2ベース
4 ・・駆動ユニット
5 ・・減速機構
6 ・・モータ
7 ・・ピニオン歯車
11 ・・第1カバー体
12 ・・第2カバー体
13 ・・第3カバー体
21 ・・支点ピン
22 ・・支持材
23 ・・支点ピン
24 ・・支持材
25 ・・噛合歯
26 ・・支点ピン
27 ・・支持材
28 ・・第1カム部
29 ・・第2カム部
31 ・・第1係合部
32 ・・第2係合部
34 ・・ガイドピン
35 ・・カムプレート
36 ・・第1カム部
37 ・・第2カム部
38 ・・カムローラ
39 ・・ワイヤケーブル
40 ・・カム機構
51 ・・コンバーチブルトップ車
52 ・・車室
53 ・・トランクルーム
54 ・・ルーフ
56 ・・リヤルーフ
57 ・・リヤウインドガラス
58 ・・トランクリッド

Claims (2)

  1. コンバーチブルトップ車のトランクルーム(53)の前部に配置されるトノカバー(1)であって、
    上記トノカバー(1)が、第1カバー体(11)と第2カバー体(12)及び第3カバー体(13)からなる三分割構造とされると共に、
    上記第1カバー体(11)は車体前部寄りに配置され且つ略水平に延出する第1姿勢と車体前方側へ跳ね上げられた第2姿勢の間で姿勢変更可能とされ、
    上記第2カバー体(12)は上側位置において略水平に延出する第1姿勢と下側位置において略水平に延出する第2姿勢及び該第1姿勢と第2市制の中間高さに位置する第3姿勢の間で姿勢変更可能とされ、
    上記第3カバー体(13)は略水平に延出する第1姿勢と上下方向に延出する第2姿勢の間で姿勢変更可能とされ、
    上記各カバー体(11),(12),(13)が共に第1姿勢に設定されこれら各カバー体(11),(12),(13)が略同一平面状に並置された第1のトノカバー形態と、
    上記第1,第3カバー体(11),(13)が共に第1姿勢にあって略同一平面を形成するように車体前後方向に列設されると共に上記第2カバー体(12)が第3姿勢に設定された第2のトノカバー形態と、
    上記第1,第2及び第3カバー体(11),(12),(13)が共に第2姿勢に設定され且つ上記第2カバー体(12)が上記第1カバー体(11)寄りに位置する第3のトノカバー形態を選択し得るように構成されていることを特徴とするコンバーチブルトップ車のトノカバー構造。
  2. 請求項1において、
    上記第2カバー体(12)が駆動ユニット(4)で回動される一方、上記第3カバー体(13)は上記第2カバー体(12)に連結され該第2カバー体(12)の回動に連動して回動されるとともに、上記第1カバー体(11)は上記第2カバー体(12)の回動変位がカム機構(40)を介して伝達されることで回動されるように構成されていることを特徴とするコンバーチブルトップ車のトノカバー構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010006340A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toyota Boshoku Corp 揺動アームの格納構造

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