JP2005212584A - コンバーチブル車のルーフ構造 - Google Patents

コンバーチブル車のルーフ構造 Download PDF

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基範 堀井
Shinobu Nakao
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Abstract

【課題】 コンバーチブル車のルーフ構造において、ルーフ収納状態でのトランク部の荷室スペースを可及的に拡大する。
【解決手段】 トップルーフ2と、該トップルーフ2の後端両側部にその前端が折畳み自在に枢支され且つその幅方向内側部分にリヤウインドルーフ4が設けられて該リヤウインドルーフ4と共に車室後部を覆うリヤルーフ3を備えたコンバーチブル車のルーフ構造において、上記リヤウインドルーフ4を、上記リヤルーフ3に対して接離自在とし、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の折畳み状態においては上記リヤルーフ3から離間して上記トランク部6の前端部よりも車室寄りに収納されるように構成する。係る構成によれば、上記折畳み状態において上記トランク部6の荷室スペースが、上記リヤウインドルーフ4によって狭小化されるということがなく、例えば、上記リヤウインドルーフが上記トランク部6内に収納される構造の場合に比して、該トランク部6の荷室スペースの拡大を図ることができ、延いては、コンバーチブル車の使用上の利便性の向上が期待できる。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、展開・折り畳み自在とされるコンバーチブル車のルーフ構造に関するものである。
通常、コンバーチブル車は、車室上部を開閉蓋自在に覆う展開・折り畳み自在のトップルーフとリヤルーフからなるルーフを備えると共に、該リヤルーフにはリヤウインドルーフが設けられている。そして、このルーフは、その折畳み状態(即ち、車室上部の開放状態)では、車室後方に設けられたトランク部内に、該リヤルーフを下側にした状態で折り畳まれて収納されるようになっている。
この場合、従来のルーフ構造においては、上記リヤウインドルーフが上記リヤルーフと一体化された構造となっていたため、上記ルーフを折畳んでトランク部内に収容した状態では、上記リヤウインドルーフがトランク部の低い位置において且つその幅方向の広い範囲に跨って存在することとなり、上記トランク部の荷室スペースが狭小化されるという問題があった。
このような問題に対処する一つの方法として、例えば、特許文献1には、上記リヤルーフとリヤウインドルーフとを別体構造とし、ルーフの折畳み状態では上記リヤウインドルーフが上記リヤルーフから離脱して、該リヤルーフとその上側に折り畳まれるトップルーフの中間の高さ位置に収容されるようにし、該リヤウインドルーフの存在によって制約される荷室スペースの狭小化を抑制する技術が提案されている。
特開平11−342748号公報(段落「0011」〜「0021」。図3、図5)。
ところが、この公知例のものでは、上記リヤウインドルーフと上記リヤルーフとがヒンジ連結されているので、これら両者はそのヒンジ点回りに相対角度を変化させることはできるものの、個別に姿勢及び角度を変化させることはできず、この結果、上述のように、ルーフの折畳み状態において上記リヤウインドルーフを上記リヤルーフとトップルーフの中間高さに位置させるに止まり、該リヤウインドルーフをトランク部内から退避させることは構造上不可能であり、上記トランク部の荷室スペースの拡大という点において、改善の余地がある。
そこで本願発明では、コンバーチブル車のルーフ構造において、ルーフ収納状態でのトランク部の荷室スペースの可及的な拡大を実現することを目的とするものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、車室前部を覆うトップルーフ2と、該トップルーフ2の後端両側部にその前端が折畳み自在に枢支され且つその幅方向内側部分にリヤウインドルーフ4が設けられて該リヤウインドルーフ4と共に車室後部を覆うリヤルーフ3を備え、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の展開状態においては該ロアレール2とリヤルーフ3によって上記車室が覆われる一方、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の折畳み状態においては該ロアレール2とリヤルーフ3が折り重ね状態でトランク部6側に収納されて上記車室が開放されるように構成されたコンバーチブル車のルーフ構造において、上記リヤウインドルーフ4を、上記リヤルーフ3に対して接離自在とし、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の折畳み状態においては上記リヤルーフ3から離間して上記トランク部6の前端部よりも車室寄りに収納されるように構成したことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るコンバーチブル車のルーフ構造において、上記トップルーフ2及び上記リヤルーフ3を展開・折り畳み自在に支持するルーフ支持機構21と、上記リヤウインドルーフ4を可動支持するウインドウ支持機構31とを独立した構成とすると共に、その作動を連動して制御することを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1及び第2の発明に係るコンバーチブル車のルーフ構造において、上記トランク部6に設けられたトランクリッド5を、その前端側を中心として後端側を上方に持ち上げる後部開放形態と、その後端側を中心として前端側を上方に持ち上げる前部開放形態とを選択可能に構成したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るコンバーチブル車のルーフ構造によれば、車室前部を覆うトップルーフ2と、該トップルーフ2の後端両側部にその前端が折畳み自在に枢支され且つその幅方向内側部分にリヤウインドルーフ4が設けられて該リヤウインドルーフ4と共に車室後部を覆うリヤルーフ3を備え、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の展開状態においては該ロアレール2とリヤルーフ3によって上記車室が覆われる一方、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の折畳み状態においては該ロアレール2とリヤルーフ3が折り重ね状態でトランク部6側に収納されて上記車室が開放されるように構成されたコンバーチブル車のルーフ構造において、上記リヤウインドルーフ4を、上記リヤルーフ3に対して接離自在とし、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の折畳み状態においては上記リヤルーフ3から離間して上記トランク部6の前端部よりも車室寄りに収納されるように構成しているので、上記折畳み状態における上記トランク部6の荷室スペースは、上記ロアレール2と上記リヤルーフ3の収納スペース分だけは狭小化されるものの、上記リヤウインドルーフ4によってこれが狭小化されるということがなく、従来のように上記リヤウインドルーフが上記トランク部6内に収納される構造である場合に比して、該トランク部6の荷室スペースの拡大を図ることができ、延いては、コンバーチブル車の使用上の利便性の向上が期待できる。
(b)本願の第2の発明では、上記(a)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記トップルーフ2及び上記リヤルーフ3を展開・折り畳み自在に支持するルーフ支持機構21と、上記リヤウインドルーフ4を可動支持するウインドウ支持機構31とを独立した構成とすると共に、その作動を連動して制御するようにしているので、上記ルーフ1の展開作動時には、上記トップルーフ2とリヤルーフ3、及び上記リヤウインドルーフ4が連動して作動しこれら各ルーフにより車室上部が覆われる一方、上記ルーフ1の折畳み作動時には、上記ルーフ支持機構21とウインドウ支持機構31が連動して作動することで、上記トップルーフ2とリヤルーフ3は上記ルーフ支持機構21に支持された状態で上記トランク部6内に折り畳まれ、上記リヤウインドルーフ4は上記ウインドウ支持機構31に支持された状態で上記トランク部6の前端部よりも車室寄りに収納される。このように、上記トップルーフ2とリヤルーフ3の作動と、上記リヤウインドルーフ4の作動が、個別の支持機構により、且つ相互に連動して行われることで、上記(a)に記載の効果がより確実となる。
(c)本願の第3の発明では、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記トランク部6に設けられたトランクリッド5を、その前端側を中心として後端側を上方に持ち上げる後部開放形態と、その後端側を中心として前端側を上方に持ち上げる前部開放形態とを選択可能に構成しているので、上記トランクリッド5を前部開放形態で開放させることで、上記トランク部6側に収納された上記ルーフ1の展開動作、及び該トランク部6側への上記ルーフ1の収納動作をよりスムーズ且つ的確に行うことができる一方、上記トランクリッド5を後部開放形態で開放させることで上記トランク部6への車体後方側からの荷物の出し入れを容易に行なうことができる、など、上記トランク部6の使用上の高い利便性が確保される。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1〜図5には、コンバーチブル車に備えられたルーフ1、及び該ルーフ1が収納されるトランク部6に備えられたトランクリッド5を示している。
上記ルーフ1は、次述するトップルーフ2とリヤルーフ3及びリヤウインドルーフ4を備えて構成され、その展開状態では、図1に示すように上記トップルーフ2とリヤルーフ3が一体を為すように展延して車室8の後部から前部にかけて該車室8の上部を覆う一方、その折畳み状態では、図3に示すように、上記トップルーフ2とリヤルーフ3は折り畳み姿勢で上記トランク部6の上部に収納される一方、上記リヤウインドルーフ4は上記トランク部6の前端部よりも前方側(即ち、車室寄り側)に収納されている。
上記トップルーフ2は、図1に示すように、その展開状態において上記車室8の前部上方に略水平に配置されて車室前部を覆うものであって、略横長矩形の平面形態をもつ湾曲板状体で構成される。このトップルーフ2は、その後端2aの両側部がそれぞれ次述のリヤルーフ3の前端3aの両側部に枢支ピン52を介してヒンジ結合されている。
上記リヤルーフ3は、車室8の後部両側部に対応する左右一対の側部構成体3A,3Aと該各側部構成体3A,3Aの後端同士を連結する後縁部構成体3Bとを備えた略コ字状の平面形態をもつ枠状体であって、その前端3a(即ち、上記側部構成体3Aの前端)が枢支ピン52を介して上記トップルーフ2の後端2aの両側部にヒンジ結合されている。
尚、上記リヤルーフ3を上記トップルーフ2側に連結した状態においては、上記トップルーフ2の後端縁と上記リヤルーフ3の各側部構成体3A,3A及び後縁部構成体3Bで囲まれた開口30が形成される。そして、この開口30には、後述のようにリヤウインドルーフ4が配置される。
一方、上記トップルーフ2は、その後端2aより先端2b側へ所定寸法だけ離間した幅方向二位置が、それぞれ枢支ピン54を介して左右一対のリンクレバー23,23の一端に連結されると共に、該リンクレバー23の他端は、枢支ピン53を介して上記第1ブラケット11に枢支されている。また、上記リヤルーフ3の後端3bの両側部には、それぞれ回動レバー22,22が突設されると共に、該回動レバー22の他端は、枢支ピン51を介して車体側の上記第1ブラケット11に枢支されている。そして、このリンクレバー23と、上記リヤルーフ3及びリンクレバー23の連結体とからなるルーフ支持機構21は、平行リンクを構成している。
従って、上記トップルーフ2は、上記ルーフ支持機構21の平行リンク作用によって、図1に示すように上記車室8の前部上方位置において略水平に延出する「第1トップルーフ姿勢」と、図3に示すように上記「第1トップルーフ姿勢」の位置から斜め下後方に平行移動した「第2トップルーフ姿勢」の間で平行移動可能とされる。この「第2トップルーフ姿勢」においては、その後半部分が上記トランク部6に対応し、前半部分はトランク部前壁7よりも前方側(即ち、車室8より側)に位置している。尚、上記トップルーフ2は、これが「第1トップルーフ姿勢」に設定された状態では、図1に鎖線図示するように、車室8の前端上部に横設された車体側のフロントヘッダー9に適宜のロック機構を介して連結固定される。
また、このような上記トップルーフ2の「第1トップルーフ姿勢」と「第2トップルーフ姿勢」の間での平行移動に対応して、該トップルーフ2にヒンジ結合された上記リヤルーフ3は、図1に示すように「第1トップルーフ姿勢」にある上記トップルーフ2の後端側にこれと所定の屈曲角度をもって展延する「第1リヤルーフ姿勢」と、図3に示すように「第2トップルーフ姿勢」にある上記トップルーフ2の下側へ回り込むようにして折り畳まれた「第2リヤルーフ姿勢」の間で姿勢変更される。
このような上記トップルーフ2及びリヤルーフ3の姿勢変更作動を行なわせるために、この実施形態では、上記リヤルーフ3に固定された上記回動レバー22に、上記枢支ピン51を中心とする扇形の大ギヤ61を設けると共に、上記第1ブラケット11側には、上記大ギヤ61に噛合する小ギヤ62を設け、該小ギヤ62をモータ15によって回転駆動することで、上記トップルーフ2の「第1トップルーフ姿勢」と「第2トップルーフ姿勢」の間での姿勢変更動作と、上記リヤルーフ3の「第1リヤルーフ姿勢」と「第2リヤルーフ姿勢」の間での姿勢変更動作を連動させるようにしている。
一方、上記リヤウインドルーフ4は、上記トップルーフ2とリヤルーフ3の間に形成される上記開口30に着脱自在に配置されてリヤウインド機能をなすものであって、例えば、ガラス板等の透明板材で構成される。そして、このリヤウインドルーフ4は、図1〜図3に示すように、その後端部の両側部に第1リンクバー32の一端が、また該後端部より所定寸法だけ前端側へ離間した位置には第2リンクバー33の一端が、それぞれ連結されている。また、上記第1リンクバー32の他端は、枢支ピン57を介して車体側の第2ブラケット12に連結されると共に、扇形の大ギヤ63が設けられている。さらに、上記第2リンクバー33の一端は、枢支ピン55を介して上記第2ブラケット12に連結されている。尚、上記第2ブラケット12は、上記第1ブラケット11よりも車室8寄り位置に配置されている。
上記第1リンクバー32と第2リンクバー33で、上記リヤウインドルーフ4を支持するウインドウ支持機構31が構成されるが、この場合、上記第1リンクバー32と第2リンクバー33はリンク機構を構成している。そして、上記リヤウインドルーフ4は、図1に示すように、上記トップルーフ2が「第1トップルーフ姿勢」に、上記リヤルーフ3が「第1リヤルーフ姿勢」に、それぞれ姿勢設定された状態(即ち、上記トップルーフ2とリヤルーフ3の間に上記開口30が形成された状態)においては、前端側から後端側へやや下降傾斜した姿勢で、上記開口30に対して車室側から水密的に当接して該トップルーフ2及びリヤルーフ3と一体化されてルーフ1を構成する。このときの上記ルーフ1の姿勢を「展開姿勢」という。
一方、図3に示すように、上記ロアレール2が「第2トップルーフ姿勢」に、上記リヤルーフ3が「第2リヤルーフ姿勢」に、それぞれ姿勢設定され、これら両者が折曲した状態においては、上記リヤウインドルーフ4は、上記トップルーフ2及びリヤルーフ3から車室8側へ離間し、上記トップルーフ2の前端より部分の下側で且つ上記トランク部6の前端に位置する上記トランク部前壁7の上方位置から車室8側へ略水平に延出した姿勢に保持される。このときの上記ルーフ1の姿勢を「折畳み姿勢」という。
このような上記リヤウインドルーフ4の姿勢変更動作は、上記第1リンクバー32の他端に設けた上記大ギヤ63に噛合する小ギヤ64を、モータ16によって回転駆動すると共に、該モータ16の作動を上記ルーフ支持機構21側に設けられた上記モータ15と連動させることで実現される。
尚、図2には、上記ルーフ1が「展開姿勢」と「折畳み姿勢」の間で姿勢変更動作を行なう場合における過渡状態を示している。
一方、上記トランクリッド5は、上記トランク部6を開閉蓋自在に覆うものであって、該トランク部6の開口部の形状に沿った外観形状をもつ板状部材で構成され、次述左右一対のトランクリッド支持機構41,41を介して上記トランク部6に取り付けられている。即ち、上記トランクリッド支持機構41は、上記リヤウインドルーフ4の前端部に設けられたリンク機構46と、該リンク機構46と上記トランク部6の後端寄りと床面に配置された第3ブラケット13を連結する回動アーム47を備えて構成される。
上記リンク機構46は、上記トランクリッド5の前端側に前後方向に所定間隔をもって配置された第1リンク42と第2リンク43と、該第1リンク42の他端に連結されると共にその中間位置が上記第1リンク42の中間部一方に枢支された第2リンク43と、上記第1リンク42の他端に連結された第4リンク45を備えると共に、該第3リンク44と第4リンク45の他端をそれぞれ次述する回動アーム47の先端部に所定間隔をもって連結して構成される。
また、上記回動アーム47の他端は枢支ピン67を介して上記第3ブラケット13に連結されるが、その場合、該回動アーム47の他端に扇形の大ギヤ65を取り付けると共に、該大ギヤ65には小ギヤ66を噛合させ、該小ギヤ66をモータ17で回転駆動するようにしている。上記回動アーム47は、上記モータ17の回転によって、図1に示すように、上記トランク部6内を前方に向けて略水平に延出して、上記リンク機構46が取り付けられた一端側を上記第1ブラケット11の上方近傍に位置させた「倒伏姿勢」と、図2に示すように、上記第3ブラケット13側から上方へ延出して、上記リンク機構46が取り付けられた一端側を上記第3ブラケット13の略直上に位置させた「起仰姿勢」の間で姿勢変更可能とされる。
そして、上記トランクリッド5は、上記回動アーム47が「倒伏姿勢」に設定されている状態では、図1に実線図示するように、その前端5a側から略水平に後方へ延出し、その後端5b側が適宜のロック機構(図示省略)を介して車体後部に連結保持された状態(即ち、トランクリッド5の閉状態)と、同図に鎖線図示するようにその前端5a側を中心としてその後端5b側を上方へ跳ね上げて上記トランク部6の後部を開放した状態(即ち、トランクリッド5の開状態)とを、択一的に採り得るようになっている。このときの上記トランクリッド5の開放形態が、特許請求の範囲中の「後部開放形態」に該当する。
また、上記回動アーム47が「起仰姿勢」に設定されている状態では、図2に実線図示するように、上記トランクリッド5は、上記回動アーム47との相対位置を保持したまま、該回動アーム47と一体的にその前端5a側が跳ね上げられ、該トランクリッド5の前方側に大きな空間が確保され、上記トランク部6への上記ルーフ1の折り畳み収納と、該トランク部6からの上記ルーフ1の展開取出しが、共に可能とされる。このときの上記トランクリッド5の開放形態が、特許請求の範囲中の「前部開放形態」に該当する
尚、上記トランクリッド5の「前部開放形態」は、上記ルーフ1の上記トランク部6への折り畳み収納時と、該トランク部6からの上記ルーフ1の展開取出し時に必要となるものであり、このためこの実施形態では、上記トランクリッド5の「前部開放形態」を可能とする上記モータ17の作動と、上記ルーフ1側の展開・折り畳みを可能とする上記モータ15及びモータ16の作動を、相互に連動させて制御するようにしている。
続いて、上述のように構成された上記ルーフ1の各部材の作動等を、該ルーフ1を、図1に示す展開状態から、図2に示す過渡状態を経て、図3に示す折畳み状態まで折り畳んで上記トランク部6内に収納する場合を例にとって具体的に説明する。
先ず、図1に示す展開状態であるが、この状態では、上記リヤルーフ3が車室8の後部から斜め前上方に向けて展延するとともに、このリヤルーフ3の前端3a側には、さらに上記トップルーフ2が該前端3aから前方へ向けて略水平に展延し、該トップルーフ2の前端トップルーフ2bは、車室8の前部上方に配置された上記フロントヘッダー9に、適宜のロック機構(図示省略)により固定保持されている。また、この場合、上記リヤウインドルーフ4は、上記リヤルーフ3側の上記開口30部分に車室8側から当接して、上記トップルーフ2及び上記リヤルーフ3と共に一体化され、上記ルーフ1を構成する。この展開した上記ルーフ1によって、上記車室8はその全域が覆われる。
この場合、上記トランクリッド5を支持する上記回動アーム47が「倒伏姿勢」に設定されていることから、該トランクリッド5は「後部開放形態」とされ、該トランクリッド5をその後端5bから跳ね上げて上記トランク部6へ荷物を出し入れすることが可能となっている。そして、この状態では、上記車室8内に上記ルーフ1が存在しないことから、該トランク部6は、その略全体、即ち、上下方向においては上記トランク部6の底面から上記トランクリッド5の下面までの範囲で、また前後方向においては上記トランク部6の前後長の略全範囲で、これを荷室スペースとして利用することができる。尚、上記回動アーム47は、上記トランク部6の幅方向両側部に位置していることから、殆ど荷室スペースの狭小化の要因とはならない。
一方、この展開状態から上記ルーフ1を折り畳んで上記車室8の上方を開放させるとともに、該ルーフ1を折り畳み状態で上記トランク部6内に収納する場合には、図2に示すように、先ず、上記モータ17を作動させて上記回動アーム47を「倒伏姿勢」から「起仰姿勢」に姿勢変更させて上記トランクリッド5を「前部開放形態」として上記トランク部6の前部を大きく開放させる。
さらに、このトランクリッド5の作動と同時か、あるいは所定時間遅れて、上記モータ15とモータ16を共に作動させて、上記ルーフ1の展開状態からの折り畳み動作を開始させる。即ち、上記モータ15が作動し、その回転力を受けて上記リヤルーフ3が後傾動作を開始すると、該リヤルーフ3と一体化された上記回動レバー22と上記リンクレバー23による平行リンク作用によって、上記トップルーフ2は略水平姿勢を保持した状態のまま、上記リヤルーフ3の後傾動作に追従して、次第に斜め後下方へ略平行移動し、最終的には、図3に示すように、その後半部を上記トランク部前壁7側から上記トランク部6内に跳ね出させた状態で且つ上記トランクリッド5の下面に沿うようにして配置される。また、上記リヤルーフ3は、上記トランク部6の幅方向両側において、上記トランク部前壁7の近傍から斜め後上方へ延出するように配置される。
一方、上記リヤウインドルーフ4は、上記ルーフ1の展開状態では、図ルーフ1に示すように、上記リヤルーフ3側の上記開口30部分に配置されているが、上記トップルーフ2とリヤルーフ3が上記モータ15の回転力を受けて折り畳み動作を開始する場合、これらとは別に、上記モータ16の回転力を受けて上記第1リンクバー32が後傾変位することで、該第1リンクバー32と上記第2リンクバー33のリンク作用によって、図示省略2に示すように、斜め前上方への傾斜姿勢から、次第に水平姿勢に姿勢を変化させながら、後下方へ移動し、最終的には、図3に示すように、上記トップルーフ2の直下側で、且つ略水平姿勢とされた状態で、しかも上記トランク部前壁7より前方側に位置される。
従って、上記リヤウインドルーフ4の存在によって上記トランク部6の荷室スペースが狭小化されるということが未然に且つ確実に防止される。この結果、この実施形態のものでは、上記ルーフ1の折り畳み収納状態において、上記トランク部6の荷室スペースとして利用できるのは、高さ方向では図3に寸法Hで示すように上記トップルーフ2の下端位置より下側の範囲であり、また前後方向においては上記トランク部6の全範囲であり、該トランク部6内に大きな荷室スペース(図5に符号Vで示す範囲)が確保される。従って、例えば、従来のように、ルーフの折り畳み収納状態において、トップルーフ及びリヤルーフのみならず、これらからから離脱されたリヤウインドルーフもトランク部内に収納され、該トランク部の荷室スペースが、上記リヤウインドルーフの高さ方向位置及び前後方向位置の双方によって狭小化される場合に比して、上記トランク部6における荷室スペースの拡大が図られ、延いては、コンバーチブル車の使用上の利便性の向上が期待できる。
本願発明の実施の形態に係るコンバーチブル車の展開状態でのルーフ構造説明図である。 本願発明の実施の形態に係るコンバーチブル車の展開状態と折畳み状態の過渡状態でのルーフ構造説明図である。 本願発明の実施の形態に係るコンバーチブル車の折畳み状態でのルーフ構造説明図である。 本願発明の実施の形態に係るコンバーチブル車の折畳み状態を示す斜視図である。 ルーフ1を折畳み状態とし、トランクリッドを後方開放とした状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ・・ルーフ
2 ・・トップルーフ
3 ・・リヤルーフ
4 ・・リヤウインドルーフ
5 ・・トランクリッド
6 ・・トランク部
7 ・・トランク部前壁
8 ・・車室
9 ・・フロントヘッダー
11 ・・第1ブラケット
12 ・・第2ブラケット
13 ・・第3ブラケット
15 ・・モータ
16 ・・モータ
17 ・・モータ
18 ・・駆動軸
19 ・・駆動軸
20 ・・駆動軸
21 ・・ルーフ支持機構
22 ・・回動レバー
23 ・・リンクレバー
25 ・・ストッパ−
26 ・・ストッパ−
27 ・・ストッパ−
28 ・・ストッパ−
30 ・・開口
31 ・・ウインドウ支持機構
32 ・・第1リンクバー
33 ・・第2リンクバー
41 ・・トランクリッド支持機構
42 ・・第1リンク
43 ・・第2リンク
44 ・・第3リンク
45 ・・第4リンク
46 ・・リンク機構
47 ・・回動アーム

Claims (3)

  1. 車室前部を覆うトップルーフ(2)と、該トップルーフ(2)の後端両側部にその前端が折畳み自在に枢支され且つその幅方向内側部分にリヤウインドルーフ(4)が設けられて該リヤウインドルーフ(4)と共に車室後部を覆うリヤルーフ(3)を備え、上記ロアレール(2)と上記リヤルーフ(3)の展開状態においては該ロアレール(2)とリヤルーフ(3)によって上記車室が覆われる一方、上記ロアレール(2)と上記リヤルーフ(3)の折畳み状態においては該ロアレール(2)とリヤルーフ(3)が折り重ね状態でトランク部(6)側に収納されて上記車室が開放されるように構成されたコンバーチブル車のルーフ構造であって、
    上記リヤウインドルーフ(4)が、上記リヤルーフ(3)に対して接離自在とされ、上記ロアレール(2)と上記リヤルーフ(3)の折畳み状態においては上記リヤルーフ(3)から離間して上記トランク部(6)の前端部よりも車室寄りに収納されるように構成されていることを特徴とするコンバーチブル車のルーフ構造。
  2. 請求項1において、
    上記トップルーフ(2)及び上記リヤルーフ(3)を展開・折り畳み自在に支持するルーフ支持機構(21)と、上記リヤウインドルーフ(4)を可動支持するウインドウ支持機構(31)とが独立した構成とされると共に、その作動が連動して制御されることを特徴とするコンバーチブル車のルーフ構造。
  3. 請求項1又は2において、
    上記トランク部(6)に設けられたトランクリッド(5)が、その前端側を中心として後端側を上方に持ち上げる後部開放形態と、その後端側を中心として前端側を上方に持ち上げる前部開放形態とを選択可能とされていることを特徴とするコンバーチブル車のルーフ構造。
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