JP2005305517A - 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片 - Google Patents

連続鋳造方法および連続鋳造鋳片 Download PDF

Info

Publication number
JP2005305517A
JP2005305517A JP2004127235A JP2004127235A JP2005305517A JP 2005305517 A JP2005305517 A JP 2005305517A JP 2004127235 A JP2004127235 A JP 2004127235A JP 2004127235 A JP2004127235 A JP 2004127235A JP 2005305517 A JP2005305517 A JP 2005305517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
segregation
continuous casting
steel
unsolidified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004127235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4289205B2 (ja
Inventor
Akihiro Yamanaka
章裕 山中
Yoshihisa Shirai
善久 白井
Seiji Kumakura
誠治 熊倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2004127235A priority Critical patent/JP4289205B2/ja
Publication of JP2005305517A publication Critical patent/JP2005305517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4289205B2 publication Critical patent/JP4289205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

【課題】耐HIC性能に優れた鋼板製造用の、マクロ偏析およびセミマクロ偏析が著しく低減されたスラブ鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片を提供する。
【解決手段】(1)炭素含有率が0.1%未満の低炭素鋼の未凝固部分を電磁力により攪拌するとともに、電磁攪拌位置の下流側の未凝固部を含む鋳片を圧下ロール対を用いて圧下する連続鋳造方法であって、最上流側の圧下ロール対の3〜7m上流に電磁攪拌装置を配置し、等軸晶を増殖させずに等軸晶率が6%以下となるように未凝固溶鋼を電磁攪拌するとともに、圧下ロール対を用いて、未凝固部を含む鋳片の未凝固部厚さの40%以上を圧下する低炭素鋼の連続鋳造方法。(2)前記(1)に記載の連続鋳造方法により鋳造された、板厚方向の中心部20%以内の領域において粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下である耐水素誘起割れ性能に優れた鋼板製造用の連続鋳造鋳片。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼スラブの連続鋳造方法およびその連続鋳造方法により鋳造される耐水素誘起割れ性能に優れた鋼板製造用のスラブ鋳片に関する。
鋼の連続鋳造鋳片において、鋳片厚さ方向の中心部にC、S、P、Mnといった不純物
成分や合金成分の濃縮した偏析帯である中心偏析または等軸晶間に存在する粒状の偏析は、厚板製品における機械特性低下の原因となる重大な鋳造欠陥の一つである。特に、硫化水素を含む原油や天然ガスなどの輸送に使用されるラインパイプなどでは、このような偏析が残っていると水素集積のサイトとなり、しばしば水素誘起割れ(以降、「HIC」とも称する)の起点となる。
これらの欠陥は、鋳造末期の未凝固相における残溶鋼が凝固するときに収縮して負圧状態となり、デンドライト樹間に微細に濃化したミクロ偏析をともなう溶鋼が吸い出されてデンドライト樹間から流出し、局所的に凝固組織が凝着した閉空間内に集積して凝固することによりマクロ的な偏析となるものである。
従来より、鋳片の凝固組織の制御や凝固末期に鋳片の表面から厚さ方向に機械的な圧下を与えることにより、これらのマクロ偏析による欠陥を低減しようとする方法が開示されている。例えば、特許文献1においては、鋳片の軸心部を含む20%以上の領域の鋳造組織を、電磁攪拌によって等軸晶化し、V偏析開始位置から凝固完了位置までの範囲において圧下する方法が開示されている。凝固組織を等軸晶化する理由は、凝固組織をできる限り球状に近い形態に制御することにより、結晶が互いに凝着合体するのを抑制し、溶鋼の流動性を高くするためである。また、圧下を加える理由は、鋳片内部の凝固収縮に対して、外部より圧下を加えることで、上述したマクロ偏析の根本的な原因を除去しようというものである。鋳片内部の凝固収縮を補償する程度の圧下を加える鋳片の未凝固圧下法は、「軽圧下法」と称され、連続鋳造分野において広く適用されている。この軽圧下法において圧下量を増大させると、凝固界面における凝固シェルの引張歪が増大し、鋳片の内部割れが発生する。
従来の軽圧下方法によっても、マクロ偏析欠陥の低減に対しては、少なからぬ効果が得られたが、昨今のますます高度化する製品品質への要求を考慮すると、従来の軽圧下方法では不十分と言わざるを得ない。すなわち、軽圧下法は、凝固収縮量に等しい圧下量を加えることにより負圧の発生を防止しようとする技術的思想に基づいているが、実際の連続鋳造においては、凝固シェルの成長は必ずしも鋳片の幅方向で均一でなく、また、浮遊等軸晶の分布も均一ではないため、これらは、鋳片を圧下したときに鋳片に変形抵抗の不均一を発生させる原因となる。それにもかかわらず、鋳片の外表面から幅方向に一律に圧下する方法では、凝固収縮に対する鋳片幅方向の均一な圧下補償が与えられず、マクロ偏析の低減も幅方向に不均一とならざるを得ない。また、連続鋳造機の長手方向の位置によって、凝固シェルの成長の程度および収縮量が相違し、これらに完全に適合できる圧下テーパを設けることは、事実上不可能である。
近年、ますます過酷なサワー環境に耐えられる高強度および高靱性を有する高性能の耐HIC鋼板の製造が要求されつつある。このような材料の製造に当たっては、連続鋳造スラブの鋳造段階において、中心偏析やV字状偏析などのマクロ偏析、および等軸晶間に存在する粒状偏析などのセミマクロ偏析のさらなる低減が必要であり、上述した方法では、マクロ偏析やセミマクロ偏析の十分な低減は望めない。
一方、本発明者は、特許文献2に未凝固部が存在する鋳片を鋳片厚さの5〜25%をバルジングさせた後、等軸晶の生成開始前に、バルジング相当量の厚さを一対のロールにより圧下する連続鋳造方法、それにより得られる鋳片、および前記の鋳片を熱間圧延することによる厚鋼板の製造法について提案した。この方法により鋳片を未凝固圧下した場合に、凝固界面が圧着されると、鋳片の中心部から、偏析しやすい溶質成分の濃化した溶鋼(以下、「濃化溶鋼」という)が排出されて凝固し、中心部は負偏析を形成する。中心部から排出された濃化溶鋼が上流側に均質に流動または拡散する場合には特に問題は起きないが、濃化溶鋼が一部の領域で滞留して、圧下ロールよりも下流側に持ち越され、鋳片での新たな偏析の原因となる場合がある。たとえ、このようなわずかな偏析であっても、上述したような高性能を要求される耐HIC鋼板の素材となる連続鋳造スラブにおいては、許容し難いものとなる。
特公昭64−4868号公報(特許請求の範囲および第4欄39行〜第5欄9行)
特開2000−94101号公報(特許請求の範囲および段落[0013]〜[0015])
前述のとおり、従来の鋳片の偏析防止技術には、下記の問題が残されていた。すなわち、(a)軽圧下法において圧下量を増大させると、内部割れが発生する。(b)鋳片幅方向に一律な圧下では、マクロ偏析の低減は幅方向に不均一となり、また、長手方向の凝固シェルの成長度の相違に適合する圧下テーパを設けることも不可能である。(c)バルジングさせた後に圧下する方法においても、圧下ロールよりも下流側に濃化溶鋼が持ち越されて偏析の原因となる場合がある。
本発明は、上記の問題を同時に解決するためになされたものであり、その課題は、耐HIC性能に優れた鋼板製造用の、マクロ偏析およびセミマクロ偏析が著しく低減されたスラブ鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造鋳片を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋳片の性状およびその鋳片から得られた鋼板の特性を調査するとともに、圧下ロール上流の適正な電磁攪拌位置および圧下量について研究し、下記の(a)〜(f)の知見を得て、本発明を完成させた。
(a)未凝固圧下により排出された濃化溶鋼は、電磁撹拌装置によってメタルプールを撹拌することにより十分に流動し拡散するが、電磁攪拌位置には、圧下ロールとの位置関係から定まる適正な範囲が存在する。
(b)C含有率が0.1質量%未満の鋼では、電磁攪拌の適用により、若干の等軸晶が生成する場合があるが、セミマクロ偏析を残さないためには、このような等軸晶を大幅に増加させないことが必要である。
(c)未凝固圧下により中心偏析の生成を防止できても、セミマクロ偏析である等軸晶間の粒状偏析が残存する場合には、その鋳片を素材とした鋼板の耐HIC性能は著しく劣化する。
(d)等軸晶の生成を極力抑制し、しかも未凝固圧下により排出された濃化溶鋼を撹拌することにより得られた鋳片を素材とした鋼板の耐HIC性能は極めて高い。
(e)C含有率が0.1質量%未満の鋼の場合、上記の適正な条件を満たす電磁攪拌位置は圧下ロールの上流3〜7mの範囲であり、等軸晶率を6%以下とすることが必要であって、圧下量の範囲は未凝固部厚さの40%以上である。
(f)上記(a)〜(e)のようにして得られた鋳片を素材とすることにより、板厚方向の中心部20%以内の領域において粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下である耐水素誘起割れ性能に優れた鋼板を製造できる。
本発明は、上記の知見に基いて完成されたものであり、その要旨は、下記の(1)に示す連続鋳造方法および(2)に示す連続鋳造鋳片にある。
(1)炭素含有率が0.1質量%未満の低炭素鋼を連続鋳造する際に、未凝固溶鋼を電磁力により攪拌するとともに、その電磁攪拌する位置の下流側の未凝固部を含む鋳片を圧下ロール対を用いて圧下する連続鋳造方法であって、最上流側の圧下ロール対の3〜7m上流の位置に電磁攪拌装置を配置し、等軸晶を増殖させずに等軸晶率が6%以下となるように未凝固溶鋼に電磁力を印加するとともに、圧下ロール対を用いて、未凝固部を含む鋳片の未凝固部厚さの40%以上を圧下することを特徴とする低炭素鋼の連続鋳造方法。
(2)前記(1)に記載の連続鋳造方法により鋳造された、板厚方向の中心部20%以内の領域において粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下である耐水素誘起割れ性能に優れた鋼板製造用の連続鋳造鋳片。
本発明において、「等軸晶を増殖させずに」とは、等軸晶の新たな生成を防止し、等軸晶の増加を抑制することを意味する。
「等軸晶率」とは、鋳片の横断面において、等軸晶が生成している領域が横断面に対して占める面積率をいう。
「未凝固部厚さ」とは、鋳片内における未凝固部(固相率が0.8未満)の領域の鋳片厚さ方向の寸法をいう。
「粒状または線状の偏析」とは、鋳片におけるセミマクロ偏析、またはマクロ偏析である中心偏析やV字状偏析をいう。
そして、「偏析の面積率」とは、酸腐食などの処理を行った後に観察された偏析の存在範囲が板厚方向の中心部20%以内の領域に対して占める面積率をいう。
本発明の方法によれば、未凝固溶鋼の電磁攪拌位置を圧下ロールの3〜7m上流とすることにより等軸晶の増加を抑制し、等軸晶率を6%以下とするとともに、未凝固溶鋼の40%以上を圧下することにより、マクロ偏析およびセミマクロ偏析を著しく低減したスラブ鋳片を連続鋳造することができ、前記鋳片を素材とする耐HIC性能に優れた鋼板の製造が可能となる。また、本発明の連続鋳造鋳片は、ラインパイプなどに用いられる耐HIC性能に優れた鋼板の製造に最適である。
本発明は、炭素含有率が0.1質量%未満の低炭素鋼を連続鋳造する際に、未凝固溶鋼を電磁攪拌するとともに、その下流側の未凝固部を含む鋳片を圧下ロール対を用いて圧下する連続鋳造方法であって、圧下ロール対の3〜7m上流に電磁攪拌装置を配置し、等軸晶率が6%以下となるように電磁攪拌するとともに、圧下ロール対を用いて、未凝固部厚さの40%以上を圧下する低炭素鋼の連続鋳造方法、および連続鋳造鋳片である。本発明についてさらに詳細に説明する。
連続鋳造鋳片の凝固組織と炭素含有率との関係は、旧来から周知であり、その含有率が0.1質量%より小さい場合には、等軸晶率が著しく小さくなり、粒状偏析の発生を防止する観点から有利である。
前述したとおり、鋳片を未凝固圧下した場合に、凝固界面が圧着されると、中心部から濃化溶鋼が排出された状態で中心部が凝固し、負偏析を形成する。一方、排出された濃化溶鋼は、上流側に押し出されるが、この濃化溶鋼の流速は極めて小さく、流れの形態としては層流状態である。このため、当初からメタルプール内に存在した溶鋼と均質に混合させるのは容易ではない。そこで、この濃化溶鋼を当初からメタルプールないに存在した溶鋼と均一に混合させるために、電磁撹拌装置を圧下ロール上流の適正な位置に設置し、攪拌を強化した。以下に、本発明を前記の範囲に限定した理由および好ましい範囲について説明する。
1)鋳片の未凝固部厚さの40%以上を圧下:
未凝固圧下の条件は、鋳片の未凝固部厚さの40%以上を圧下すること(以下、「圧下比率が40%以上」ともいう)である。圧下比率が40%未満では、圧下の効果が小さいために偏析成分の濃化した溶鋼が十分に排出されずに、圧下後の鋳片には偏析が残存する。そこで、圧下比率を未凝固部厚さの40%以上とした。一方、圧下比率を上昇させるにつれて、鋳片からの反力などの機械的抵抗が増加することから、圧下比率は80%以下とすることが好ましい。
本発明において、未凝固部厚さとは、前述のとおり、固相率が0.8の等固相率面の内部(鋳片の中心側)の鋳片厚さ方向の寸法をいう。しかしながら、未凝固部は完全に液体状態というわけではなく、固相と液相とが共存する状態にある。したがって、未凝固部厚さの40%を圧下した時に、内部の液体(未凝固溶鋼)がほぼ排出された状態となる。
さらに圧下の効果を高めるためには、凝固のさらに進行したクレータエンド近傍で圧下を行うのが好ましい。未凝固厚さで表せば、80mm〜20mmの範囲において圧下を行うのが好ましい。未凝固厚さが20mm未満では、すでに偏析部分も凝固し始めており、濃化溶鋼を十分に排出することは難しいからである。
2)最上流側の圧下ロール対の3〜7m上流に電磁攪拌装置を配置:
排出された濃化溶鋼とメタルプール内溶鋼を混合するためには、十分な撹拌強度を与えることはもちろんであるが、メタルプール内に十分な量の液相が存在することも必要である。圧下ロール対の位置の直前の上流において電磁攪拌を実施しても、鋳片中心部から排出された濃化溶鋼がメタルプール内に充満していること、および、メタルプール内の液相量が少ないことから、ほとんど撹拌の効果は得られない。
圧下ロール対の位置よりも3m以上上流で撹拌する場合には、十分な攪拌強度が得られるため、濃化溶鋼は、当初存在したメタルプール内の液相と混合され、十分に希釈される。一方、7mよりも上流で電磁撹拌を行った場合には、攪拌強度は大きいものの、等軸晶が増加して粒状偏析の原因となることが判明した。また、7mよりも上流で攪拌を行った場合は、圧下ロールのやや上流で滞留した濃化溶鋼が、鋳片の引き抜きにともなって圧下ロール位置まで移動する間に、一部で凝固し、圧下しても液相側に排出されない場合があることが判明した。
上述のとおり、圧下ロール位置から過度に上流で攪拌を行っても、また、過度に直前で攪拌を行っても、十分な攪拌効果は得られない。そこで、圧下ロール対の3〜7m上流に電磁攪拌装置を配置し、攪拌を行うこととした。複数の圧下ロールが存在する場合には、最上流側の圧下ロール対から電磁攪拌装置までの長さが上記の範囲となるように電磁攪拌装置を配置すればよい。なお、電磁攪拌装置の好ましい配置位置は、圧下ロール対の4〜6m上流である。
3)等軸晶率が6%以下となるように未凝固溶鋼に電磁力を印加:
本発明は、等軸晶を増殖させずに等軸晶率が6%以下となるように未凝固部に電磁攪拌を行うことにより粒状偏析の生成を抑制するものであり、新たな等軸晶の生成を抑制することを狙っている。粒状偏析の原因となる等軸晶の増加を極力抑える観点から、等軸晶率は6%以下とすることが必要である。
4)板厚方向の中心部20%以内におけるセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下:
本発明の鋳片は、板厚方向の中心部20%以内の領域において粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下である耐水素誘起割れ性能に優れた鋼板製造用の連続鋳造鋳片である。
本発明において、粒状または線状の偏析とは、鋳片におけるセミマクロ偏析、またはマクロ偏析である中心偏析やV字状偏析をいう。また、その大きさ(幅または直径)は、鋳片段階では数mm〜数百μmであり、鋼板においては数百μm〜数十μmとなる。品質上問題となる成分は、主としてMn、PおよびSであるが、PおよびSは、本来は不純物であり、鋼の溶製段階において極力低減することが可能である。しかし、Mnは鋼板の強度調整を担う合金成分であり、重要な添加元素であることから、Mnは鋳片および鋼板における実質的な偏析成分として最も重視すべき元素である。
上述のように、本発明の連続鋳造鋳片を素材として得られた鋼板は、板厚方向の中心部20%以内の領域において、粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下であるので、耐HIC性能に極めて優れていることが判明した。一般に、マクロ偏析、セミマクロ偏析は連続鋳造スラブの厚さ方向の中心近傍に存在しており、鋼板厚さ方向の中心部20%以内の領域において、上記のように粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下となる場合には、板厚の全域にわたって偏析は少ないことから、本発明の鋳片は、板厚方向の中心部20%以内の領域において、粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下である鋼板製造用の連続鋳造鋳片であることをその要件とした。
本発明の連続鋳造方法の効果および連続鋳造鋳片の性能を確認するため、以下に述べる鋳造試験を行い、その結果を評価した。
(試験方法)
1)鋳造方法
図1は、本発明の連続鋳造方法を実施するための連続鋳造装置の例を模式的に示す図である。連続鋳造装置としては垂直曲げ型の連続鋳造機を用い、鋳片厚:235mm、鋳片幅:1800mmの鋳片を鋳造した。
対象とした鋼種は、鋼成分組成が質量%にて、C:0.06〜0.08%、Si:0.18〜0.25%、Mn:1.5〜1.55%、P:0.007〜0.009%、S:0.0004〜0.0006%、Ti:0.015〜0.02%、Nb:0.03〜0.04%、Ca:0.002〜0.0025%の耐HIC鋼である。鋳造速度は0.90〜1.05m/minの範囲で種々変更した。また、二次冷却比水量は1.5L/kg−steelとした。
浸漬ノズル1を経て鋳型3に注入された溶鋼4は、鋳型3、およびその下方の図示しない二次冷却スプレーノズル群から噴射されるスプレー水により冷却されて凝固シェル5を形成し、鋳片8となる。このとき、鋳片は、その内部に未凝固部10を保持したまま、ガイドロール群6および未凝固圧下ロール対7を経てピンチロール群11により引き抜かれる。圧下ロール対7は、メニスカス2より21mの位置に配置し、圧下ロール対7の直径はは450mmとし、圧下力はロール対当たり3.43×106Nとした。なお、図1には、垂直曲げ型連続鋳造機を用いた場合の例を示したが、本発明の方法は、もちろん、その他の湾曲型連続鋳造機などにも適用できる。
図中の矢印B1−B2で示されるバルジング領域においては、ガイドロール群6は、その鋳片厚さ方向の間隔が鋳片引抜方向に段階的に増加するように配置されており、鋳片8の内部に未凝固部10が存在する領域をバルジングさせ、その下流に位置する未凝固圧下ロール対7により前記バルジング量相当分を圧下する。バルジングル量の調整は、ガイドロール群6の鋳片厚さ方向の間隔を調整することにより調節することが可能である。
本発明の鋳造方法においては、必ずしも鋳片を上記のように一旦バルジングさせた後に圧下する必要はないが、スラブ全幅を圧下する場合においては、スラブ両端辺近傍において完全に凝固していることから、この領域も含めて圧下するためには大きな圧下力を必要とする。しかも、スラブ両端辺近傍の領域は必ずしも圧下する必要がない。そこで、本実施例では、一旦バルジングさせた鋳片に対してバルジング量相当分の圧下を加える方法を採用することにより、スラブの端辺部に未凝固圧下ロール7による大きな圧下力が加わることを避け、圧下力を未凝固部分に有効に作用させて、偏析の排出効果を高めた。したがって、圧下ロールの強度が大きく、圧下能力のある圧下装置を使用する場合には、バルジングさせない平坦な形状の鋳片を両端辺ともに含めて圧下する方法を採用しても良い。本鋳造試験においては、バルジングは、一律にメニスカス2から約9mの位置から開始し、バルジング量は25mmとした。
電磁撹拌には、移動磁場方式で、周波数が1.5Hz、電流が1000A、最大磁束密度が350ガウスの電磁攪拌装置を用いた。本電磁攪拌装置は、一方の短辺から他方の短辺に向かって溶鋼に流動の駆動力を与えることが可能であり、また、設定により駆動方向を正逆反転させることが可能である。本鋳造試験では、30秒毎に流動の駆動方向を反転させた。また、電磁攪拌コイルの電流値を調整して最大磁束密度を変更することにより、溶鋼の撹拌強度を変更した。
鋳片圧下時の未凝固部厚さは、鋳造速度を変更することにより調整し、未凝固部厚さに対する圧下率の調整は、未凝固部厚さに応じて圧下量を調整することにより行った。なお、未凝固部厚さは、非定常伝熱解析などによって推定し、鋳造中の鋳片温度の測定および鋲打ち試験の結果によって、その推定精度を確認した。
電磁攪拌位置9は、ガイドロール群6を構成するロールセグメントの一つに設置されており、連続鋳造機内での上記セグメントの設置位置を変更することにより、配置位置を変更することが可能である。また、場合によっては、ロールセグメント内における電磁攪拌装置の設置位置を変更することにより、電磁攪拌装置の配置位置の調整を行った。なお、タンディッシュ内における溶鋼の過熱度(△T)は、40℃〜50℃の範囲でほぼ一定とした。
等軸晶は、溶鋼の攪拌流速が大きく、また、攪拌位置における未凝固部厚さが大きいほど生成しやすくなる。そこで、電磁攪拌装置のコイルに流す電流値(最大電流1000Aで最大磁束密度350ガウスを発生)および電磁攪拌位置における未凝固部厚さを調整することにより、等軸晶の生成量を制御した。
2)マクロ組織および偏析比の調査方法
図2は、鋳片のマクロ組織および成分偏析状況の調査用サンプルの採取方法を示す図である。各鋳造試験により得られた鋳片から長さ1mのサンプルを切り出し、鋳片長さ方向の両端部および中央部から3枚の横断面マクロ調査用の板サンプル12を切り出して調査に供した。それぞれの板サンプル12について、鋳片幅方向の端部からの凝固部約250mmを除去し、それぞれの板サンプルにおいて等軸晶の占める面積率を調査し、その面積率の平均値を求めて等軸晶率とした。
また、各横断面の板サンプル12から、EPMAによるマッピング分析(以下、「MA分析」とも称する)用のサンプル13を、鋳片の幅方向中央部(同図中において「C」にて示す)、幅方向の1/4の位置(同図において「1/4W」にて示す)および幅方向の3/4Wの位置(同図において「3/4W」にて示す)の3箇所から切り出し、合計9個のMA分析用のサンプル13について、MA分析を実施した。各々のMA分析は、鋳片の厚さ中心部の厚さ方向10mm×幅方向40mmの範囲について、ビーム径を50μmとして実施し、Mnの平均含有率を求めた。このMnの平均含有率を溶鋼鋳込み時のMnの平均含有率で除してMn偏析比を求め、さらに、このようにして求められた9個のサンプルについてのMn偏析比を算術平均して偏析比の代表値とした。
3)鋼板の耐HIC性能試験および中心部の偏析調査方法
長さ8mの鋳片を採取し、加熱炉にて1150℃の加熱した後、約800℃から圧延を開始し、約500℃にて圧延を完了する一般的な圧延条件により、厚さ20mm、幅110mmの鋼板に圧延した。得られた各鋼板の長手方向を4等分した各板の両端とその中央側の3箇所の位置から、縦100mm×横100mm×厚さ20mmの全板厚試験片を採取し、NACE T0284に規定されたHIC試験法に準拠して、5質量%NaCl+0.5質量%CH3COOH+1気圧H2S飽和で温度25℃のNACE TM0177溶液中に96時間浸漬した。浸漬後の試験片に発生したHICによる割れの面積を超音波によるCスキャンにより測定し、試験片の全面積に占めるHICによる割れの面積率(以下、「CAR」ともいう)を求めた。
また、上記のそれぞれの板の断面サンプルを用いて、鋼板厚さ方向の組織をピクリン酸溶液により腐食し、板厚方向の中心部20%以内におけるマクロ偏析、セミマクロ偏析の有無を調査した。なお、偏析の有無の確認は、5〜10倍の低倍率のルーペ、またはCCDカメラを使用したモニターにより行った。
(試験結果)
表1に試験条件および試験結果をまとめて示した。
Figure 2005305517
同表において、「鋼板厚さ中心部20%以内の偏析有無」の欄に記載された数値は、鋼板の厚さ中心部20%以内の領域において生成した偏析の存在範囲が厚さ中心部20%以内の領域に占める面積率を示す。
試験番号1〜8は、本発明の連続鋳造方法で規定する条件を全て満足する本発明例についての試験であり、また、試験番号9〜18は、本発明の鋳造方法で規定する条件の少なくとも1つを満たさない比較例についての試験である。
本発明例である試験番号1〜8は、鋳片の等軸晶率が6%以下と低く、また、Mn偏析比の値も低減されており、鋳片の性状は極めて良好であった。これらを素材として圧延された鋼板の厚さ中心部20%以内の領域におけるセミマクロ偏析またはマクロ偏析は、殆どの試験において皆無であり、偏析が存在した僅かの試験においても偏析の面積率は3%以下であって、極めて良好は品質の鋼板が得られた。さらに、鋼板の耐HIC性能を示すCARの値も0%ないしは極めて低い数値であり、耐HIC性の評価基準であるCAR値が3%を超える試験結果は皆無である。上記のとおり、本発明の連続鋳造方法によれば、偏析の極めて低減された良好な性状の鋳片が得られ、それを素材として圧延された鋼板の耐HIC性能は極めて優れていることが確認された。
これに対して、試験番号9〜11は、それぞれ、試験番号1、2および4の条件において未凝固圧下量のみを減少させ、圧下比率を低下させた試験である。偏析成分の濃化した溶鋼の圧搾(搾り出し)が不十分であることから、鋳片のMn偏析比の値は高く、その結果、鋼板の厚さ中心部20%以内における偏析部の面積率が20%を超える部分が多発し、その部分においてCAR値も特に高い値を示し、試験番号9〜11全体としても耐HIC性能は不良となった。
試験番号12〜15は、電磁攪拌の位置のみを、本発明で規定する範囲から外れた下流側または上流側に変更した試験である。電磁攪拌位置を未凝固圧下ロールよりも2m上流の位置とした試験番号12および14では、攪拌の効果が小さいことから、得られた鋳片のMn偏析比の値は高く、鋼板の全てのサンプル採取位置において、鋼板の厚さ中心部20%以内における偏析存在範囲の面積率が20%を超えている。その結果、CAR値も全てのサンプル採取位置において高い値を示し、特に端部では極めて高く、耐HIC性能が極めて劣った結果となった。
電磁攪拌位置を未凝固圧下ロールよりも8m上流の位置とした試験番号13および15では、鋳片の等軸晶率が高なっており、また、Mn偏析比の値も高い。Mn偏析比の値が高くなったのは、等軸晶率が高くなったことにより等軸晶間の粒状偏析が増加したこと、および攪拌位置が未凝固圧下ロールから遠く離れたことにより、一部で滞留した濃化溶鋼が未凝固圧下ロールの位置に達した段階で、すでに凝固していたことによると推察される。この場合も、鋼板の厚さ中心部20%以内における偏析の面積率は20%を超えており、その結果、CAR値も高い値となって、耐HIC性能が劣った結果となった。
試験番号16〜18は、電磁攪拌の電流値のみを800〜900Aに増加して攪拌強度を増大させた試験である。その結果、鋳片のMn偏析比の値が著しくは上昇(悪化)しなかったものの、等軸晶率は大幅に増大し、これらを素材とした鋼板の厚さ中心部20%以内の領域における偏析の面積率は高くなり、それにともなって鋼板のCAR値も高い値となって、耐HIC性能は劣った結果となった。
本発明の連続鋳造方法によれば、未凝固溶鋼の電磁攪拌位置を圧下ロールの3〜7m上流とすることにより等軸晶の増加を抑制するとともに、未凝固溶鋼の40%以上を圧下することにより、マクロ偏析およびセミマクロ偏析を著しく低減したスラブ鋳片を鋳造することができ、前記鋳片を素材とする耐HIC性能に優れた鋼板の製造が可能となる。また、本発明の連続鋳造鋳片は、ラインパイプなどに用いられる耐HIC性能に優れた鋼板の製造に最適である。よって、本発明の連続鋳造方法および鋳片は、高性能の耐HIC性を要求される鋼板製造技術に対して広範に寄与できる。
本発明の連続鋳造方法を実施するための連続鋳造装置の例を模式的に示す図である。 鋳片のマクロ組織および成分偏析状況の調査用サンプルの採取方法を示す図である。
符号の説明
1:浸漬ノズル
2:メニスカス
3:鋳型
4:溶鋼
5:凝固シェル
6:ガイドロール
7:未凝固圧下ロール対
8:スラブ鋳片
9:電磁攪拌装置
10:未凝固部
11:ピンチロール
12:横断面マクロ調査用の板サンプル
13:マッピング分析(MA)用サンプル

Claims (2)

  1. 炭素含有率が0.1質量%未満の低炭素鋼を連続鋳造する際に、未凝固溶鋼を電磁力により攪拌するとともに、その電磁攪拌する位置の下流側の未凝固部を含む鋳片を圧下ロール対を用いて圧下する連続鋳造方法であって、最上流側の圧下ロール対の3〜7m上流の位置に電磁攪拌装置を配置し、等軸晶を増殖させずに等軸晶率が6%以下となるように未凝固溶鋼に電磁力を印加するとともに、圧下ロール対を用いて、未凝固部を含む鋳片の未凝固部厚さの40%以上を圧下することを特徴とする低炭素鋼の連続鋳造方法。
  2. 請求項1に記載の連続鋳造方法により鋳造された、板厚方向の中心部20%以内の領域において粒状または線状のセミマクロ偏析またはマクロ偏析の合計面積率が5%以下である耐水素誘起割れ性能に優れた鋼板製造用の連続鋳造鋳片。
JP2004127235A 2004-04-22 2004-04-22 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片 Expired - Lifetime JP4289205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004127235A JP4289205B2 (ja) 2004-04-22 2004-04-22 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004127235A JP4289205B2 (ja) 2004-04-22 2004-04-22 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005305517A true JP2005305517A (ja) 2005-11-04
JP4289205B2 JP4289205B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=35434871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004127235A Expired - Lifetime JP4289205B2 (ja) 2004-04-22 2004-04-22 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4289205B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009133739A1 (ja) 2008-04-28 2009-11-05 住友金属工業株式会社 鋼の連続鋳造方法およびそれに用いる電磁攪拌装置
JP2010179342A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼の連続鋳造方法およびこの方法で製造された鋳片
JP2019513082A (ja) * 2016-03-25 2019-05-23 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 直接チル鋳造における液体金属ジェットの最適化
CN111283156A (zh) * 2020-03-23 2020-06-16 江苏利淮钢铁有限公司 齿轮用连铸方坯浇注过程降低偏析的方法
CN111867750A (zh) * 2018-03-08 2020-10-30 日本制铁株式会社 连续铸造方法、板坯铸坯及连续铸造机
CN112548056A (zh) * 2019-09-25 2021-03-26 上海梅山钢铁股份有限公司 一种控制低碳含硼钢连铸坯中氢的方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101261691B1 (ko) * 2008-04-28 2013-05-06 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 강의 연속 주조 방법 및 그것에 이용하는 전자 교반 장치
EP2269750A4 (en) * 2008-04-28 2014-01-15 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp METHOD FOR CONTINUOUS STEEL CASTING AND ELECTROMAGNETIC AGITATOR USEFUL THEREFOR
EP2269750A1 (en) * 2008-04-28 2011-01-05 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method for continuous casting of steel and electromagnetic stirrer usable therefor
CN102015157A (zh) * 2008-04-28 2011-04-13 住友金属工业株式会社 钢的连续铸造方法及使用该方法的电磁搅拌装置
US8033319B2 (en) 2008-04-28 2011-10-11 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method for continuous casting of steel and electromagnetic stirrer to be used therefor
US8191611B2 (en) 2008-04-28 2012-06-05 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method for continuous casting of steel and electromagnetic stirrer to be used therefor
WO2009133739A1 (ja) 2008-04-28 2009-11-05 住友金属工業株式会社 鋼の連続鋳造方法およびそれに用いる電磁攪拌装置
JP5353883B2 (ja) * 2008-04-28 2013-11-27 新日鐵住金株式会社 鋼の連続鋳造方法およびそれに用いる電磁攪拌装置
JP2010179342A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼の連続鋳造方法およびこの方法で製造された鋳片
JP2019513082A (ja) * 2016-03-25 2019-05-23 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. 直接チル鋳造における液体金属ジェットの最適化
CN111867750A (zh) * 2018-03-08 2020-10-30 日本制铁株式会社 连续铸造方法、板坯铸坯及连续铸造机
US11491534B2 (en) 2018-03-08 2022-11-08 Nippon Steel Corporation Continuous casting method, cast slab, and continuous casting apparatus
CN112548056A (zh) * 2019-09-25 2021-03-26 上海梅山钢铁股份有限公司 一种控制低碳含硼钢连铸坯中氢的方法
CN111283156A (zh) * 2020-03-23 2020-06-16 江苏利淮钢铁有限公司 齿轮用连铸方坯浇注过程降低偏析的方法
CN111283156B (zh) * 2020-03-23 2021-11-02 江苏利淮钢铁有限公司 齿轮用连铸方坯浇注过程降低偏析的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4289205B2 (ja) 2009-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6115735B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP6484716B2 (ja) リーン二相系ステンレス鋼及びその製造方法
CN110709188B (zh) 奥氏体系不锈钢板坯的制造方法
JP4055689B2 (ja) 連続鋳造方法
JP4289205B2 (ja) 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP4508087B2 (ja) 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP2017131927A (ja) 熱延鋼板の製造方法
JP6645214B2 (ja) 低炭素鋼薄肉鋳片の製造方法および低炭素鋼薄肉鋳片、並びに低炭素鋼薄鋼板の製造方法
JPWO2018056322A1 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP5942712B2 (ja) スカム堰、薄肉鋳片の製造方法、薄肉鋳片の製造装置
JP6821993B2 (ja) 低炭素鋼薄肉鋳片の製造方法
JP2006095565A (ja) 丸鋳片の連続鋳造方法、丸鋳片および継目無管の製管方法
JP4303578B2 (ja) 鋼の連続鋳造鋳片の中心欠陥低減方法
WO2018056322A1 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2004216411A (ja) 特殊溶鋼の連続鋳造方法
JPS5970444A (ja) セミマクロ偏析のない連続鋳造鋳片の製造方法
JP3402291B2 (ja) 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法
JP3374761B2 (ja) 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法
JP3283746B2 (ja) 連続鋳造用鋳型
KR20090066838A (ko) 페라이트계 스테인리스강의 제조방법
JP2004276042A (ja) 無方向性電磁鋼板用溶鋼の連続鋳造方法及びその鋳片
JP2006136901A (ja) 連続鋳造方法
JP2001347349A (ja) 微細な凝固組織を備えた鋳片及びそれを加工した鋼材
JP2020146735A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2002086253A (ja) 連続鋳造の2次冷却方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4289205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350