JP2005305114A - 掃除機用集塵装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 小型であり且つ吸込性能及びごみの分離性能が向上した掃除機用集塵装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る掃除機用集塵装置は、第１のサイクロン集塵部１３０と第２のサイクロン集塵部１４０が、掃除機本体の吸気口に対し並列に配設されたことを特徴とする。第１のサイクロン集塵部１３０は、第１の吸込口１６０ａ及び第１の排出口１３３ａを含み、第２のサイクロン集塵部１４０は、第２の吸込口１６０ｂ及び第２の排出口１４３ａを備える。そして、第１及び第２の吸込口１６０ａ、１６０ｂは、掃除機本体の吸気口に連結され、第１及び第２の排出口１３３ａ、１４３ａは、掃除機本体の真空吸込室に連結される。
【選択図】 図４

Description

本発明は、掃除機に係り、より詳しくは、吸い込まれた空気中に含まれているごみを捕捉する掃除機用集塵装置に係る。

一般に、掃除機は、吸引モーターから発生する吸込力を用いて外気を吸い込んだ後、集塵袋のような集塵手段を用いてごみを集塵する掃除装置であって、外形によってアップライト型、キャニスター型、スティック型等と様々な種類がある。

近来では、使用寿命の短い集塵袋に取って代わって半永久的に使用可能なサイクロン集塵装置を採用した掃除機が広く使用されている。サイクロン集塵装置は、吸い込まれた空気を高速旋回させて空気からごみを遠心分離するものであつて、集塵されたごみを取り払いさえすれば何回でも再使用が可能である。

図１は、従来のサイクロン集塵装置を採用したアップライト型掃除機を概略的に示す図である。従来のサイクロン集塵装置１０は、吸込管１１及び排出管１２が備えられたサイクロン本体１３と、サイクロン本体１３に着脱自在に結合される集塵筒１４とからなる。

サイクロン集塵装置１０がアップライト型掃除機２０の集塵室２０ａに装着されると、吸込管１１は、外気を吸い込む吸込口体２１に連結され、排出管１２は、掃除機本体２２のモーター駆動室（図示せず）に連結される。従って、モーター駆動室に設けられた吸引モーター（図示せず）が作動すると、吸込口体２１から吸い込まれた空気は、吸込管１１を通ってサイクロン集塵装置１０内に吸い込まれて高速で旋回するようになる。この時、空気中に含まれているごみは、集塵筒に貯まり、ごみが分離された空気は、排出管１２から外に排出される。

ところが、この種の従来のサイクロン集塵装置１０では、旋回気流の形成及びごみの分離空間を確保するために一定の大きさ以上の長さ及び幅を有するようになる。従って、サイクロン集塵装置１０が大型化し、この結果、これを装着する掃除機の大きさ及び重さが増大するという問題点がある。

また、作動初期における旋回気流を形成するためのエネルギーの損失により初期の吸込力が低下するという問題点がある。

本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであって、小型であり且つ吸込性能及びごみの分離性能が向上した掃除機用集塵装置を提供することにその目的がある。

前記目的を達成するための本発明に係る掃除機用集塵装置は、第１のサイクロン集塵部と第２のサイクロン集塵部が、掃除機本体の吸気口に対し並列に配設されたことを特徴とする。前記第１のサイクロン集塵部は、第１の吸込口及び第１の排出口を備え、前記第２のサイクロン集塵部は、第２の吸込口及び第２の排出口を備える。前記第１及び第２の吸込口は、前記吸気口に連結され、前記第１及び第２の排出口は、掃除機本体の真空吸込室に連結される。

かかる特徴を有する本発明に係る掃除機用集塵装置は、前記第１及び第２のサイクロン集塵部の吸気量がほぼ同量になるように前記第１の吸込口の吸気面積と前記第２の吸込口の吸気面積とが実質的に同一であることが好ましい。

そして、前記第１の排出口の排気面積と前記第２の排出口の排気面積とは、実質的に同一であることがより好ましい。

また、前記第１及び第２の吸込口は、前記吸気口の中心線に対し相互対称であってもよい。

また、本発明に係る掃除機の集塵装置は、前記第１及び第２の排出口と前記真空吸込室とを連結する排出ダクト、及び前記排出ダクトに設けられたフィルタを含み得る。

また、前記第１及び第２のサイクロン集塵部は、前記吸気口の中心線に対し相互対称であってもよい。

一方、本発明の他の実施例に係る掃除機用サイクロン集塵装置は、第１及び第２の吸込口を有するケーシングと、前記第１の吸込口に連結され第１のごみ分離室及び第１の排出口を有する第１のサイクロン集塵部と、前記第２の吸込口に連結され第２のごみ分離室及び第２の排出口を有する第２のサイクロン集塵部、及び前記ケーシングに取り外し自在に設けられた下部カバーとを含む。下部カバーは、前記第１及び第２のごみ分離室を開閉させる。

前記構成を有する本発明の他の実施例に係る掃除機用集塵装置は、第１のごみ分離ハウジングと、第２のごみ分離ハウジングを含み得る。第１のごみ分離ハウジングは、前記ケーシングの一側を前記第１のごみ分離室及び前記第１のごみ収集室に画成し、第２のごみ分離ハウジングは、前記ケーシングの他側を前記第２のごみ分離室及び第２のごみ収集室に画成する。そして、第１のごみ分離ハウジングには、前記第１のごみ分離室と前記第１のごみ収集室とを連結する第１の連結口が備えられ、前記第２のごみ分離ハウジングには、前記第２のごみ分離室と前記第２のごみ収集室とを連結する第２の連結口が備えられる。

また、前記第１及び第２のサイクロン集塵部のそれぞれには、第１及び第２のグリル組立体を設けることができる。

本発明によれば、二つのサイクロン集塵部を並列に配設することにより、集塵装置を小型化することができる。

また、本発明によれば、吸込性能及びごみの分離性能が向上した掃除機用集塵装置を実現することができる。

以下、添付した図面を参照して、本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置について説明する。

図２乃至図６に示すように、本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置１００は、ケーシング１１０と、下部カバー１２０と、第１及び第２のサイクロン集塵部１３０と、１４０と、排出ダクト１５０とを含む。

図２に示すように、ケーシング１１０は、集塵装置１００の外形をなすものであって、その前面に吸込管１６０が備えられる。この吸込管１６０は、集塵装置１００が掃除機本体３１（図７参照）に装着されると、掃除機本体３１の吸気口３１ａ（図７参照）に連結される。図４に示すように、吸込管１６０の内部には、第１及び第２の吸込口１６０ａ、１６０ｂが形成される。これらの第１及び第２の吸込口１６０ａ、１６０ｂは、吸込管１６０の直径方向の中心線Ｃを中心に相互対称をなしている。従って、第１及び第２の吸込口１６０ａ、１６０ｂのそれぞれの吸気面積は、実質的に同一になる。

下部カバー１２０は、図２に示すように、ケーシング１１０の下部に取り外し自在に結合される。図３に示すように、下部カバー１２０には、係合溝１２０ａが形成される。

第１及び第２のサイクロン集塵部１３０、１４０のそれぞれは、ケーシング１１０の内部に並列に設けられる。即ち、第１のサイクロン集塵部１３０は、第１の吸込口１６０ａに連結され、第２のサイクロン集塵部１４０は、第２の吸込口１６０ｂに連結され、吸込管１６０から吸い込まれた空気流は、第１及び第２の吸込口１６０ａ、１６０ｂで分けられて第１及び第２のサイクロン集塵部１３０、１４０にそれぞれ吸い込まれる。

第１のサイクロン集塵部１３０は、第１のごみ分離ハウジング１３１と、第１のごみ分離室１３０ａと、第１のごみ収集室１３０ｂと、第１の空気誘導部材１３２と、第１の排出管１３３と、第１のグリル組立体１３４とを含む。

第１のごみ分離ハウジング１３１は、円筒状をなしており、ケーシング１１０の内部の一側を二部分に画成する。即ち、図５に示すように、ケーシング１１０の内部の一側は、第１のごみ分離ハウジング１３１により第１のごみ分離室１３０ａと第１のごみ収集室１３０ｂに画成される。図５に示すように、第１のごみ分離ハウジング１３１の一側には、第１の連結口１３１ａが形成される。この第１の連結口１３１ａは、第１のごみ分離室１３０ａと第１のごみ収集室１３０ｂとを連結する。従って、第１のごみ分離室１３０ａで空気から分離されたごみは、第１の連結口１３１ａから第１のごみ収集室１３０ｂに移動し集塵される。

第１の空気誘導部材１３２は、図３に示すように、第１の吸込口１６０ａに連結されるように第１のごみ分離ハウジング１３１の上部に設けられる。第１の空気誘導部材１３２は、第１の吸込口１６０ａから吸い込まれた空気が第１のごみ分離室１３０ａで旋回気流が形成できるように吸い込まれた空気の旋回を誘導する。

第１の排出管１３３は、図３及び図４に示すように、第１のごみ分離ハウジング１３１の上部に設けられる。第１の排出管１３３には、第１のごみ分離室１３０ａに吸い込まれた空気を排出させるための第１の排出口１３３ａが形成される。

第１のグリル組立体１３４は、第１の排出管１３３に結合される。第１のグリル組立体１３４は、多数の透孔１３４ａと遮断部材１３５を含む。遮断部材１３５は、第１のごみ分離室１３０ａに空気と共に吸い込まれたごみが透孔１３４ａから抜け出ることを防止する。

第２のサイクロン集塵部１４０は、第１のサイクロン集塵部１３０と同一の構成を有するものであって、第２のごみ分離ハウジング１４１と、第２のごみ分離室１４０ａと、第２のごみ収集室１４０ｂと、第２の空気誘導部材１４２と、第２の排出管１４３と、第２のグリル組立体１４４とを含む。これらの第２のサイクロン集塵部１４０をなす構成要素間の結合関係や機能は、第１のサイクロン集塵部１３０のそれらと同一であるため、これについての詳細な説明は省く。

第１及び第２のサイクロン集塵部１３０、１４０は、図４に示すように、吸込管１６０を中心に左右対称をなす。即ち、ごみ分離室及び排出口をはじめとする各構成要素の大きさが同一であり。この結果、第１のサイクロン集塵部１３０と第２のサイクロン集塵部１４０の吸込性能及びごみの分離性能が実質的に同一である。

排出ダクト１５０は、第１及び第２の排出口１４３ａに連結されるようにケーシング１１０の上部に設けられる。集塵装置１００が掃除機本体３１（図７参照）に装着されると、排出ダクト１５０は、排気グリル部３２（図７参照）を介して真空吸込室に連結される。図３に示すように、排出ダクト１５０にはフィルタ１７０が設けられる。フィルタ１７０は、各サイクロン集塵部１３０、１４０で捕捉できなかった細塵を捕捉するためのものであって、不織布またはスポンジ材質で作製されたものを使用することができる。

前記のような構成からなる本発明の好適な実施例に係る集塵装置１００は、図７に示すように、掃除機本体３１の集塵室３１ｂに設けられる。集塵装置１００が集塵室３１ｂに装着されると、吸込管１６０が吸気口３１ａに連結され、排出ダクト１５０が排気グリル部３２に連結される。排気グリル部３２は、吸引モーター（図示せず）が設けられる真空吸込室（図示せず）に連結される。

集塵装置１００が掃除機本体３１に設けられた後、吸引モーターが作動すると、掃除面上のごみを含む空気が吸込口体３３から吸い込まれ、このように吸い込まれた空気流は、吸気口３１ａ及び吸込管１６０を通って第１及び第２の吸込口１６０ａ（図６参照）、１６０ｂ（図６参照）で分岐され、各サイクロン集塵部１３０（図４参照）、１４０（図４参照）に吸い込まれる。

図６に示すように、各吸込口１６０ａ、１６０ｂから吸い込まれた空気は、各サイクロン集塵部１３０、１４０の空気誘導部材１３２、１４２により誘導され、各ごみ分離室１３０ａ、１４０ａで旋回気流を形成するようになる。この時、空気中に含まれているごみは、遠心分離されて各ごみ分離ハウジング１３１、１４１の内壁に沿ってごみ分離室１３０ａ、１４０ａの底部に落下する。このようにしてごみ分離室１３０ａ、１４０ａの底部に落下したごみは、旋回する空気の遠心力により各連結口１３１ａ、１４１ａからそれぞれのごみ収集室１３０ｂ、１４０ｂに移動する。

そして、ごみ分離室１３０ａ、１４０ａでごみと分離された空気は、グリル組立体１３４、１４４の透孔１３４ａ、１４４ａを通って各排出口１３３ａ、１４３ａから抜け出る。排出口１３３ａ、１４３ａから抜け出た空気は、排出ダクト１５０に沿って移動して掃除機本体３１（図７参照）の排気グリル部３２から集塵装置１００の外部に排出される。空気が排出ダクト１５０に沿って排気グリル部３２に移動する途中、各サイクロン集塵部１３０、１４０で分離できなかった細塵がフィルタ７０で捕捉される。

各ごみ収集室１３０ｂ、１４０ｂに貯まったごみの量が多くなれば、下部カバー１２０を取り外してごみ収集室１３０ｂ、１４０ｂに貯まったごみを取り払うことができる。

一方、前記では、本発明に係る集塵装置１００がキャニスター型掃除機に設けられたことと説明したが、本発明に係る集塵装置１００は、キャニスター型掃除機以外の他の各種の掃除機に採用することができる。

本発明は、真空吸込力を用いてごみ等を捕捉する各種の掃除機に備えられ、吸い込まれた空気中に含まれているごみを捕捉する掃除機用集塵装置に係る。

従来のサイクロン集塵装置を採用したアップライト型掃除機を概略的に示す図である。 本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置の構成を概略的に示す斜視図である。 図２に示す本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置の一部分を切り欠いて示す分解斜視図である。 図２に示す本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置の一部の構成を切り欠いて示す斜視図である。 図２に示す本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置の一部の構成を示す裏面斜視図である。 図２に示す本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置の作用を説明するための図である。 図２に示す本発明の好適な実施例に係る掃除機用集塵装置が掃除機に装着される動作を説明するための図である。

符号の説明

１００ 集塵装置
１１０ ケーシング
１２０ 下部カバー
１３０、１４０ 第１及び第２のサイクロン集塵部
１３０ａ、１４０ａ 第１及び第２のごみ分離室
１３０ｂ、１４０ｂ 第１及び第２のごみ収集室
１３１、１４１ 第１及び第２のごみ分離ハウジング
１３１ａ、１４１ａ 第１及び第２の連結口
１３２、１４２ 第１及び第２の空気誘導部材
１３３、１４３ 第１及び第２の排出管
１３４、１４４ 第１及び第２のグリル組立体
１５０ 排出ダクト
１６０ 吸込管
１７０ フィルタ

Claims (15)

1. 吸込力が発生する真空吸込室及び吸気口に連結された集塵室を有する掃除機本体に設けられる掃除機用集塵装置において、
   前記吸気口から吸い込まれた空気中に含まれているごみを遠心分離して捕捉する第１及び第２のサイクロン集塵部を含み、前記第１及び第２のサイクロン集塵部は、前記吸気口に対し並列に配設されたことを特徴とする掃除機用集塵装置。
2. 前記第１のサイクロン集塵部は、前記吸気口に連結される第１の吸込口及び前記真空吸込室に連結される第１の排出口を含み、前記第２のサイクロン集塵部は、前記吸気口に連結される第２の吸込口及び前記真空吸込室に連結される第２の排出口を含むことを特徴とする請求項１に記載の掃除機用集塵装置。
3. 前記第１の吸込口の吸気面積と前記第２の吸込口の吸気面積とは、実質的に同一であることを特徴とする請求項２に記載の掃除機用集塵装置。
4. 前記第１及び第２の吸込口は、前記吸気口に対し相互対称であることを特徴とする請求項３に記載の掃除機用集塵装置。
5. 前記第１の排出口の排気面積と前記第２の排出口の排気面積とは、実質的に同一であることを特徴とする請求項２に記載の掃除機用集塵装置。
6. 前記第１及び第２の排出口と前記真空吸込室とを連結する排出ダクト、及び前記排出ダクトに設けられたフィルタを含むことを特徴とする請求項２に記載の掃除機用集塵装置。
7. 前記第１及び第２のサイクロン集塵部は、前記吸気口に対し相互対称であることを特徴とする請求項２に記載の掃除機用集塵装置。
8. 吸込力が発生する真空吸込室及び吸気口に連結された集塵室を有する掃除機本体に設けられる掃除機用集塵装置において、
   前記吸気口に連結される第１及び第２の吸込口を有するケーシングと；
   第１のごみ分離室及び前記真空吸込室に連結される第１の排出口を有し、前記第１の吸込口に連結されるように前記ケーシングに設けられた第１のサイクロン集塵部と；
   第２のごみ分離室及び前記真空吸込室に連結される第２の排出口を有し、前記第２の吸込口に連結されるように前記ケーシングに設けられた第２のサイクロン集塵部と；
   前記第１及び第２のごみ分離室を開閉すべく前記ケーシングに取り外し自在に設けられた下部カバーとを含むことを特徴とする掃除機用集塵装置。
9. 前記第１の吸込口の吸気面積と前記第２の吸込口の吸気面積とは、実質的に同一であることを特徴とする請求項８に記載の掃除機用集塵装置。
10. 前記第１及び第２の吸込口は、前記吸気口の中心線に対し相互対称であることを特徴とする請求項９に記載の掃除機用集塵装置。
11. 前記第１の排出口の排気面積と前記第２の排出口の排気面積とは、実質的に同一であることを特徴とする請求項８に記載の掃除機用集塵装置。
12. 前記第１及び第２の排出口と前記真空吸込室とを連結する排出ダクト、及び前記排出ダクトに設けられたフィルタを含むことを特徴とする請求項８に記載の掃除機用集塵装置。
13. 前記第１及び第２のサイクロン集塵部は、前記吸気口に対し相互対称であることを特徴とする請求項８に記載の掃除機用集塵装置。
14. 前記ケーシングの一側を前記第１のごみ分離室及び第１のごみ収集室に画成する第１のごみ分離ハウジングと；
    前記第１のごみ分離室と前記第１のごみ収集室とを連結すべく前記第１のごみ分離ハウジングに形成された第１の連結口と；
    前記ケーシングの他側を前記第２のごみ分離室及び第２のごみ収集室に画成する第２のごみ分離ハウジングと；
    前記第２のごみ分離室と前記第２のごみ収集室とを連結すべく前記第２のごみ分離ハウジングに形成された第２の連結口とを含むことを特徴とする請求項８に記載の掃除機の集塵装置。
15. 前記第１及び第２のサイクロン集塵部のそれぞれに設けられた第１及び第２のグリル組立体を更に含むことを特徴とする請求項８に記載の掃除機の集塵装置。

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