JP2005304602A - ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】背中支持部を背上げ終了した状態であっても使用者がベッドから降りる動作を容易にしつつ、膝上げ機構の動作をスムースに行うのに有利なベッドを提供することを課題とする。
【解決手段】ベッドは、背中支持部10と尻支持部11と大腿支持部12と下腿支持部13と大腿支持部12と、背中支持部10を持ち上げる背上げ機構3
と、大腿支持部12及び下腿支持部13のうちの少なくとも一方を持ち上げることにより背上げ機構3の背上げよりも時間的に先行して使用者の脚の膝を持ち上げる膝上げ機構4と、駆動機構6とをもつ。膝上げ機構4は、大腿支持部12及び下腿支持部13のうちのいずれか一方に沿って転動する第1転動体43と、大腿支持部12及び下腿支持部13の境界領域17を越えて第1転動体43が移動することを阻止するように揺動可能に設けられた揺動アーム42とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、使用者の背中を持ち上げる背上げ機能と、使用者の脚の膝を持ち上げる膝上げ機能とを有するギャッチベッドとも呼ばれるベッドに関する。
従来、特許文献1、2には、使用者に対する背上げ機能と膝上げ機能とを有するギャッチベッドとも呼ばれるベッドが開示されている。特許文献1に係るベッドは、使用者の背中を支持する背中支持部と、使用者の尻を支持する尻支持部と、使用者の大腿(脚のうち膝より上の部分)を支持する大腿支持部と、使用者の下腿(脚のうち膝より下の部分)を支持する下腿支持部と、背中支持部を持ち上げることにより使用者の背中を持ち上げる背上げ機構と、大腿支持部及び下腿支持部を持ち上げることにより使用者の脚の膝を持ち上げる膝上げ機構と、背上げ機構と膝上げ機構とを駆動させる駆動機構とを具備する。
特許文献2に係るベッドは、図16および図17から理解できるように、ベッド上の使用者の背中を支持する背中支持部10Xと、使用者の尻を支持する尻支持部11Xと、使用者の大腿を支持する大腿支持部12Xと、使用者の下腿を支持する下腿支持部13Xと、背中支持部10Xを持ち上げることにより使用者の背中を持ち上げる背上げ機構2Xと、大腿支持部12X及び下腿支持部13Xを持ち上げることにより使用者の脚の膝を持ち上げる膝上げ機構4Xと、背上げ機構2Xと膝上げ機構4Xとを駆動させる連動ロッド60Xをもつ駆動機構6Xとを具備する。大腿支持部12Xと下腿支持部13Xとの境界領域17Xとされている。
特開2000−107235号公報の図1〜図5 特開2004−16635号公報の図1〜図5
上記した特許文献1に係るベッドによれば、使用者の背上げに先行させて、使用者の脚の膝上げを行ない得るため、背上げの際にベッド上の使用者の尻が滑る不具合を回避できるものの、背上げ終了時には、膝上げ機構はほぼ最高高さ位置となっている。このため背中支持部の背上げ終了時には、ベッド上の使用者の脚の膝はほぼ最高高さ位置となっている。故に、背中支持部を背上げ終了した状態では、膝上げ機構の膝上げが、ベッド上の使用者がベッドから降りる動作の妨げとなる問題がある。
また上記した特許文献2に係るベッドによれば、図16および図17から理解できるように、膝上げ機構4Xは、転動ローラ43Xを有するとともに軸90Xより回動可能に設けられた揺動アーム42Xを有する。特許文献2に係るベッドによれば、背上げ途中において膝上げ機構4Xはこれのほぼ最高高さとなり、背中支持部10Xを背上げ終了したときには、膝上げ機構4Xはこれの最高高さ位置よりも低くなり、ほぼ水平となっており、従って大腿支持部12X及び下腿支持部13Xはほぼ水平となっている。このため背中支持部10Xを背上げ終了した状態であっても、使用者がベッドから降りる動作は容易となる利点が得られる。
しかしながら特許文献2に係るベッドによれば、膝上げ機構4Xが作動するとき、境界領域17Xは『への字』形状に屈曲する。そして図16及び図17から理解できるように、揺動アーム42Xの転動ローラ43Xは、大腿支持部12Xから、『への字』形状の境界領域17Xを越えて下腿支持部13Xにかけて移動する。このため『への字』形状に屈曲した境界領域17Xが、揺動アーム42Xの転動ローラ43Xの動作に対して抵抗となる。故に、揺動アーム42Xの転動ローラ43Xの動作は必ずしも容易ではない。従って、膝上げ機構4Xの動作は必ずしもスムースに行われないおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、背中支持部を背上げ終了した状態のとき使用者の膝を膝上げ機構の最高高さよりも下げることができ、従って背上げ終了状態のとき使用者がベッドから降りる動作を容易にでき、且つ、膝上げ機構の動作をスムースに行うのに有利なベッドを提供することを課題とする。
本発明に係るベッドは、使用者の背中を支持する背中支持部と、使用者の尻を支持する尻支持部と、使用者の大腿を支持する大腿支持部と、使用者の下腿を支持する下腿支持部とをもつ人体支持部と、
人体支持部を保持する基体と、
基体に設けられ背中支持部を持ち上げる背上げ機構と、
基体に設けられ、大腿支持部及び下腿支持部のうちの少なくとも一方を持ち上げることにより背上げ機構の背上げよりも時間的に先行して使用者の膝を持ち上げる膝上げ機構と、
背上げ機構と膝上げ機構とを駆動させる駆動機構とを具備するベッドにおいて、
膝上げ機構は、背上げ機構の背上げ終了時には膝上げ機構の最高高さよりも下降しており、且つ、
膝上げ機構は、人体支持部の大腿支持部及び下腿支持部のうちのいずれか一方に沿って転動する第1転動体と、大腿支持部及び下腿支持部の境界領域を越えて第1転動体が移動することを阻止するように揺動可能に設けられた揺動アームとを有することを特徴とするものである。
本発明に係るベッドによれば、背上げ機構の背上げよりも時間的に先行して、膝持ち上げ機構はベッド上の使用者の膝を持ち上げる。このため背上げの際に、ベッド上の使用者の尻が滑ることを抑制でき、使用者の背中の背上げを良好に行うことができる。更に、背中支持部を背上げ終了した状態では、膝上げ機構はこれの最高高さ位置よりも下降している。このため、背中支持部を背上げ終了した状態であっても、膝上げ機構が邪魔になることを抑制でき、従ってベッド上の使用者はベッドから容易に降りることができる。
また本発明に係るベッドによれば、膝上げ機構は、人体支持部の大腿支持部及び下腿支持部のうちのいずれか一方に沿って転動する第1転動体と、大腿支持部及び下腿支持部の境界領域を越えて第1転動体が移動することを阻止するように揺動可能に設けられた揺動アームとを有する。このように本発明に係るベッドによれば大腿支持部及び下腿支持部の境界領域を越えて第1転動体が移動することは、阻止されている。このため上記した特許文献2とは異なり、第1転動体は、大腿支持部および下腿支持部のうちのいずれか一方から境界領域を越えて他方にかけて移動することは防止されている。このため揺動アームの転動ローラの動作に対して、当該境界領域が抵抗となることは抑制され、揺動アームの転動ローラの動作の円滑性は確保される。従って膝上げ機構の動作はスムースに行われる。
本発明に係るベッドによれば、前述したように、背上げ機構の背上げよりも時間的に先行して、膝持ち上げ機構は使用者の膝を持ち上げるため、背中支持部を持ち上げる背上げの際に、ベッド上の使用者の尻が滑ることを抑制でき、ベッド上の使用者の背中の背上げを良好に行うことができる。
更に、背中支持部を背上げ終了した状態では、膝上げ機構はこれの最高高さ位置よりも下降しているため、背中支持部を背上げ終了した状態であっても、膝上げ機構が邪魔になることを抑制できる。従って使用者はベッドから容易に降りることができる。
また本発明に係るベッドによれば、大腿支持部及び下腿支持部の境界領域を越えて第1転動体が移動することは阻止されているため、上記した特許文献2とは異なり、第1転動体は、大腿支持部および下腿支持部のうちの一方から境界領域を越えて他方にかけて移動することは防止されている。故に、揺動アームの転動ローラの動作に対して、当該境界領域が抵抗となることは抑制される。故に、揺動アームの第1転動体の動作の円滑性は確保され、膝上げ機構の動作をスムースに行うことができる。
本発明に係るベッドによれば、背中支持部、尻支持部、大腿支持部、下腿支持部は、分離されていても良いし、繋がっていても良い。また、大腿支持部及び下腿支持部のうちのいずれか一方は、第1転動体が転動する第1ガイド部を有する形態を採用することができる。第1転動体としては回転ローラ、ピニオンギヤなどを例示できる。回転ローラとしては円筒形状でも、球形状でもよい。第1ガイド部としては、第1転動体を案内できるものであればよく、レール状、ラック状とすることができる。
また、膝上げ機構は、基体に取り付けられた支軸と、支軸を回転中心として揺動可能に設けられ先端に第1転動体をもつ揺動アームと、揺動アームに連結され揺動アームを揺動させる起伏アームとを備えている形態を採用することができる。起伏アームは、背中支持部の初期位置では基体に対して一方向に傾斜しており、背中支持部の背上げ中期では基体に対して垂直方向に位置し、且つ、背中支持部の背上げ終期では背中支持部の初期位置に対して逆方向に傾斜する形態とすることができる。これにより膝上げ機構の膝上げを良好に行うことができる。
また、起伏アームは第2転動体を有しており、膝上げ機構は起伏アームの第2転動体を転動させるとともに第2転動体の転動に伴い起伏アームを起伏させる第2ガイド部を有する形態を採用することができる。これにより膝上げ機構の膝上げを良好に行うことができる。第2転動体としては回転ローラ、ピニオンギヤなどを例示できる。第2ガイド部としては、第2転動体を案内できるものであればよく、レール状、ラック状とすることができる。
駆動機構は、背上げ機構と膝上げ機構とを連動させる連動部と、連動部を作動させる駆動源とをもつ形態を採用することができる。この場合、駆動源は背上げ機構及び膝上げ機構の双方に共通されるため、コスト低減等に貢献できる。連動部は、背上げ機構と膝上げ機構とを連動させ得るものであれば、その構造を問わない。駆動源としては回転式モータ、リニア式モータ、空気圧シリンダ、油圧シリンダなどを例示できる。
本発明に係るベッドによれば、背中支持部を背上げするとき、背中支持部と尻支持部との間に使用者の尻が落ち込むことを抑制する尻落ち込み抑制部材が設けられていることが好ましい。背中支持部を背上げするとき、背中支持部と尻支持部との間の隙間が増加するときであっても、背中支持部と尻支持部との間に尻が挟まれることを抑えることができる。
背中支持部は、使用者の背中の上部を支持する第1支持部と、使用者の尻側を支持する第2支持部とを含むことができる。背中支持部を背上げするとき、背上げ途中において第2支持部が第1支持部の延長線よりも突出し、背上げ終了直前または背上げ終了時に第2支持部の突出が解消または低減される形態を採用することができる。この場合、背上げの際に、使用者のうち背中にちかい腰部がやや反った状態となり、使用者の姿勢が前かがみになることが抑制され、使用者の腹部の圧迫感を抑えるのに有利である。この場合、背上げの途中で第2支持部を突出させるカム機構等の機構が設けられている。
以下、本発明の実施例1を図面を参照して具体的に説明する。図1は初期位置にあるベッドの要部の側面図を示す。図2は背中支持部10が平坦状態であるものの、大腿支持部12および下腿支持部13が少し持ち上がった状態にあるベッドの要部の側面図を示す。図3は大腿支持部12および下腿支持部13がほぼ最高高さ位置付近にあるベッドの要部の側面図を示す。図4は背中支持部10の持ち上がりが終了した状態にあるベッドの要部の側面図を示す。図5は人体支持部1を外した状態のベッドの要部の平面図を示す。図1→図2→図3→図4の順に、人体支持部1の膝上げ作動及び背上げ作動は進行していく。
本実施例に係るベッドは、使用者を支える人体支持部1を有する。図1〜図4に示すように、人体支持部1は、使用者の背中に対面して背中を支持する背中支持部10と、使用者の尻に対面して腰を支持する尻支持部11と、使用者の大腿に対面して大腿(膝よりも上の脚部分)を支持する大腿支持部12と、使用者の下腿(膝よりも下の脚部分)に対面して下腿を支持する下腿支持部13とを有する。更に人体保持部1は、大腿支持部12と下腿支持部13とを屈曲可能に接続するヒンジ機能をもつ第1接続部14と、尻支持部11と大腿支持部12とを屈曲可能に支持するヒンジ機能をもつ第2接続部15とを有する。尻支持部11は基体2に固定されている。背中支持部10の背面(下面)には背上げガイド部16が設けられている。大腿支持部12の背面(下面)には第1ガイド部19が設けられている。
図5は基体2を示す。基体2は上記した人体支持部1を保持するフレームである。図5に示すように、基体2は、水平方向に沿って延設された複数個の第1フレーム21と、第1フレーム21に沿って水平方向に延設された複数個の第2フレーム22とを有する。図5に示すように第1フレーム21間には回転可能な第1支軸31が架設されている。第2フレーム22間には回転可能な第2支軸41(支軸)が架設されている。第1支軸31および第2支軸41は互いに平行とされており、第2フレーム22間にも架設されている。第1支軸31および第2支軸41は第1フレーム21の延設方向と交差する方向に延設されている。第1支軸31および第2支軸41は後述の連動ロッド60により連動して同じ方向に回動するように設定されている。第2フレーム22間には固定フレーム39が架設されている。
図3に示すように、背上げ機構3はベッド上の使用者の背中を持ち上げる機構であり、使用者の背中の下方となるように基体2に保持されている。この背上げ機構3は、前記した第1支軸31と、第1支軸31の下側に固定された始動アーム32と、始動アーム32に対して位相をずらせて第1支軸31に固定された第2アーム33と、第1支軸31に揺動可能に枢支された背上げアーム34と、背上げアーム34の先端34aに回転可能に設けられた回転ローラで形成された背上げ用転動体35と、一端部が第1支軸31に揺動可能に枢支されるとともに他端部が軸90aにより背中支持部10に揺動可能に枢支された第1中間アーム36と、一端部が軸90bにより基体2の第2フレーム22に揺動可能に枢支されるとともに他端部が軸90cにより背中支持部10に揺動可能に枢支された第2中間アーム37とを有する。軸90aは軸90cよりも背中支持部10の下側に位置している。第1中間アーム36および第2中間アーム37により、背中支持部10は基体2に矢印Y1、Y2方向(持ち上げ方向、持ち下げ方向)に揺動可能に保持されている。背上げアーム34のうち回動中心側(第1支軸31側)には、係合部としての背上げ突起38が突設されている。背上げ突起38は、第2アーム33と接触可能とされている。
図1において、背上げ機構3の第1支軸31が矢印N1方向(持ち上げ方向)に回動すると、始動アーム32および第2アーム33が同方向に回動する。更に、背上げ用転動体35は、背中支持部10の背上げガイド部16に沿って矢印A1、A2方向(持ち上げ方向、持ち下げ方向)に転動しつつ移動するように設定されている。図1に示すように、ベッドの初期位置では、背上げアーム34は水平方向に寝た状態とされており、第2アーム33は背上げ突起38から距離LA離間しており、第2アーム33及び背上げ突起38は非接触とされている。
図3に示すように、膝上げ機構4はベッド上の使用者の脚の膝を持ち上げる機構であり、使用者の膝付近よりも下方となるように基体2に設けられている。この膝上げ機構4は、前記した第2支軸41と、第2支軸41を回転中心として揺動可能に設けられた揺動アーム42と、揺動アーム42の先端42aに回転可能に設けられた回転ローラで形成された第1転動体43と、揺動アーム42の長さ方向の中間域42bに軸90eにより揺動可能に枢支され揺動アーム42を揺動させる起伏アーム44と、起伏アーム44の下端部44aに回転可能に設けられた回転ローラで形成された第2転動体45とを有する。
第2転動体45は、基体2の第2フレーム22に保持された第2ガイド部46のガイド面46aに沿って水平方向に移動する。第2ガイド部46のガイド面46aは第2フレーム22と平行に、つまり水平方向に沿って設けられている。
更に、膝上げ機構4は、図3に示すように、一端部が第2支軸41の下側に固定された始動アーム50と、一端部が第2支軸41の下側に固定された第1連動アーム51と、一端部が軸90fにより第1連動アーム51に揺動可能に枢支されるとともに他端部が起伏アーム44に軸90hにより揺動可能に枢支された第2連動アーム52とを有する。第2連動アーム52は起伏アーム44の長さ方向の中間域に軸90hにより揺動可能に枢支されている。
図6は膝上げ機構4の要部の作動前を示し、図7は膝上げ機構4の要部の作動途中を示し、図7は膝上げ機構4の要部の作動終了を示す。図6〜図8に示すように、膝上げ機構4の作動前、作動中、作動終了時において、揺動アーム42及び第2連動アーム52は同じ向きに指向していると共に、第1連動アーム51及び起伏アーム44は同じ向きに指向している。従って揺動アーム42(第2支軸41と軸90eとの間の距離L1相当)、第2連動アーム52(軸90fと軸90hとの間の距離L2)、第1連動アーム51(第2支軸41と軸90fとの間の距離L3)、起伏アーム44(軸90hと軸90eとの間の距離L4相当)は、いわば平行リンク機構あるいは疑似平行リンク機構を構成しており、動作が円滑とされている。従って膝上げ機構4がベッド上の使用者の脚の膝を持ち上げる膝上げ作動を良好に行うことができる。
ここで図6〜図8に示すように、第1連動アーム51の長さは起伏アーム44の長さよりも短く設定されているため、第1連動アーム51の下端部51uが第2ガイド部46のガイド面46aに接触したり干渉したりすることは防止されており、この結果、起伏アーム44の第2転動体45が第2ガイド部46のガイド面46aを円滑に転動することが確保されており、ひいては起伏アーム44の円滑な起伏性が確保されている。
ここで、ベッドの初期位置を示す図1において、始動アーム50が第2支軸41を中心として矢印E1方向に回動すると、第2支軸41が矢印S1方向(持ち上がり方向)に第1連動アーム51とともに回動する。すると第2連動アーム52が駆動モータ61、第1支軸31に近づくように押され、起伏アーム44が軸90eを中心として矢印F1方向に回動する。このとき起伏アーム44の第2転動体45が第2ガイド部46に拘束されつつ第2ガイド部46のガイド面46aに沿って滑走し、起伏アーム44が垂直になるように移動するため、揺動アーム42が第2支軸41を中心として矢印H1方向(膝立ち上がり方向)に回動する。これにより図2に示すように大腿支持部12の一端12aが持ち上がるように大腿支持部12が立ち上がる。この結果、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17が持ち上がり、境界領域17が『への字』形状に屈曲される。この結果、境界領域17によりベッド上の使用者の脚の膝が持ち上がる。
図5に示すように、駆動機構6は、背上げ機構2と膝上げ機構4とを連動させる連動部としての連動ロッド60と、連動ロッド60を作動させる駆動源としての駆動モータ61とで形成されている。連動ロッド60の一端60xは軸90xにより始動アーム50につまり第2支軸41側に接続されている。連動ロッド60の他端60yは第1支軸31側に接続されている。これにより連動ロッド60は第1支軸31と第2支軸41との間に接続されており、第1支軸31と第2支軸41とを同じ方向に連動させることができる。駆動モータ61はリニア駆動式であり、背上げ機構2及び膝上げ機構4を連動させて双方に共通して使用される唯一の駆動源である。駆動モータ61は制御装置63により制御される。図5に示すように制御装置63は駆動モータ61とともに基体2に保持されている。
図1に示すように、駆動モータ61は、第1フレーム21および第2フレーム22の下面側となるようにモータブラケット64により固定フレーム39の軸90wに揺動可能に枢支されたモータ本体61aと、モータ本体61aから前進後退方向に直動可能に設けられた操作軸部61cとをもつ。操作軸部61cの先端部は背上げ機構2の始動アーム32に揺動可能に接続されている。
使用の際について説明を加える。先ず、図1に示すように、ベッドの初期位置では、背中支持部10、尻支持部11、大腿支持部12、下腿支持部13で構成されている人体支持部1は、平坦(水平)な状態となっている。尻支持部11は基体2に固定されている。このように平坦な状態の人体支持部1に使用者が横たわる。この状態で、背上げの際に、制御装置63により制御された駆動モータ61が駆動する。すると、駆動モータ61の操作軸部61cが矢印M1方向(図1参照)に前進駆動し、背上げ機構3の始動アーム32が第2アーム33とともに第1支軸31を中心として矢印N1方向(持ち上がり方向)に回動する。ここで第2アーム33が矢印N1方向に回動するものの、図1に示すように、初期位置付近では第2アーム33が背上げ突起38に当たらないため、背上げ突起38および背上げアーム34は持ち上がらない。
しかしながら駆動モータ61の操作軸部61cの矢印M1方向への駆動は、連動ロッド60を介して膝上げ機構4の始動アーム50に伝達され、始動アーム50が第2支軸41を中心として矢印E1方向に回動する。図1に示す初期位置では、起伏アーム44の下端部の第2転動体45が駆動モータ61、第1支軸31から離間する向きとなるように、起伏アーム44は一方向に傾斜している。しかし駆動モータ61の操作軸部61cの矢印M1方向への駆動量が増加すると、図7に示すように、起伏アーム44は基体2の第1フレーム21つまりガイド面46aに対して垂直になるように軸90eを中心として矢印F1方向に回動する。
換言すると、図6、図7に示すように、第1連動アーム51および第2連動アーム52が矢印E1方向に回動し、起伏アーム44が第2ガイド部46のガイド面46aに拘束されつつ、矢印F1方向に軸90eを中心として回動する。この結果、揺動アーム42が第2支軸41を中心として矢印H1方向(膝立ち上がり方向)に回動し、第1転動体43が大腿支持部12の背面の第1ガイド部19に沿って矢印K1方向(持ち上がり方向)に移動する。これにより図2に示すように大腿支持部12の一端12aが持ち上がり、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17が持ち上がり、大腿支持部12および下腿支持部13が『への字』形状に曲成される。この結果、ベッド上の人体支持部1に横たわっている使用者の脚の膝が持ち上がる。このとき図2に示すように、背中支持部10は平坦状に寝たままであり、まだ持ち上がっていない。
なお、使用者の背中が持ち上がっていない図2に示す状態では、基体2の第1フレーム21に対する大腿支持部12の傾斜角をθ1とし、基体2の第1フレーム21に対する背中支持部10の傾斜角をθ2とすると、θ2は0度であり、θ1よりも小さい(θ2=0度、θ2<θ1)。ここで、図2に示すように、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17が高さHa持ち上がったとき、第2アーム33が矢印N1方向に回動し、第2アーム33が背上げアーム34の背上げ突起38に初めて当たる。
なお本実施例によれば、図7に示すように、起伏アーム44が揺動して起伏アーム44の中心線P1が基体2の第1フレーム21に対して垂直状態になったとき、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17の高さHaは最高高さHmaxとなるように設定されている。最高高さHmaxのとき、起伏アーム44を押し下げる方向の負荷は大きいが、起伏アーム44の中心線P1が基体2の第1フレーム21に対して垂直状態となっているため、負荷に対する抵抗性が確保される。
図2に示すように大腿支持部12および下腿支持部13が持ち上がった後においても、駆動モータ61の駆動が連続しているため、背上げ機構3の第2アーム33が更に矢印N1方向に回動し、第2アーム33が背上げアーム34の背上げ突起38を持ち上げる。このため、背上げアーム34は、第2アーム33の回動により矢印Y1方向(持ち上げ方向)に第1支軸31の回りで回動する。よって、背上げ用転動体35は転動して背上げガイド部16に沿って矢印A1方向に移動しつつ、背上げアーム34が第1支軸31の回りで矢印Y1方向に回動し、ひいては背中支持部10が立起するように持ち上がり、ベッド上の使用者の背中が次第に持ち上げられる。なお、背上げ途中を示す図3の状態では、第1フレーム21に対する大腿支持部12の傾斜角をθ1とし、第1フレーム21に対する背中支持部10の傾斜角をθ2とすると、θ2はθ1よりも大きい(θ2>θ1)。
本実施例によれば、前述したように起伏アーム44が基体2に対して垂直のとき、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17の高さHaは、最高高さHmaxとなる。駆動モータ61の駆動が進行するにつれて、図6、図7に示すように、起伏アーム44の中心線P1が基体2に対して垂直状態となり、更に垂直状態を越え、図8に示すように初期位置とは逆の方向に傾斜する。すると、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17の高さHaは、これの最高高さHmaxよりも次第に低くなり、大腿支持部12および下腿支持部13は平坦状となる。しかし駆動モータ61の駆動が継続しているため、第2アーム33が更に矢印N1方向に回動して第2アーム33が背上げアーム34の背上げ突起38を更に持ち上げるため、背上げアーム34は第2アーム33の回動により更に矢印Y1方向に第1支軸31の回りで回動する。これにより使用者の背中が更に持ち上げられる。図4は背中支持部10の背上げが終了した状態を示す。このように背中支持部10の背上げが終了した状態では、大腿支持部12および下腿支持部13は、最高高さHmaxよりも低くなり、平坦状となっている。
背上げを解除するためには、駆動モータ61を逆方向に駆動させればよい。この場合、駆動モータ61の操作軸部61cおよび連動ロッド60が矢印M2方向(持ち下がり方向)に後退するため、始動アーム32が第2アーム33とともに第1支軸31を中心として矢印N2方向(持ち下がり方向)に回動する。したがって、背上げ突起38および背上げアーム34は第1支軸31を中心として矢印Y2方向に回動して持ち下がる。このとき駆動モータ61の操作軸部61cの駆動は連動ロッド60を介して始動アーム50に伝達され、始動アーム50が第2支軸41を中心として前記と逆方向つまり矢印S2方向に回動する。すると、起伏アーム44は図8に示す位置から、図7に示す位置へと回動し、基体2の第1フレーム21に対して垂直になるように軸90eを中心として矢印F2方向に回動し、更に図6に示す位置と復帰する。
以上説明したように本実施例によれば、膝上げ機構4は背上げ機構3よりも時間的に優先して作動して持ち上がるため、ベッドの人体支持部1に横たわっている使用者の背中を持ち上げる動作に先行して、膝上げ機構4が作動して使用者の脚の膝が持ち上がる。このため使用者の背中を持ち上げるとき、使用者の脚の膝はある程度持ち上がっている。故に、背中支持部10を矢印Y1方向に持ち上げる持ち上げの際に、使用者の尻が滑る不具合を抑制することができ、使用者の背中を効果的に持ち上げることができる。
更に、背中支持部10の持ち上がる量(図3に示す傾斜角θ2)が増加するにつれて、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17の高さHaは、最高高さHmaxに到達した後には、最高高さHmaxよりも次第に低くなる。この結果本実施例では、図4に示すように、使用者の背上げの終了時には、大腿支持部12および下腿支持部13は平坦状態となっている。故に、背上げ終了状態のベッドを使用している使用者がべッドから降りるとき、『への字』形状の境界領域17が邪魔にならず、従って使用者がベッドから降りる動作を円滑にできる利点が得られる。
更に本実施例によれば、膝上げ機構4は、人体支持部1の大腿支持部12に沿って転動する第1転動体43と、大腿支持部12の第1ガイド部19に沿って転動するものの大腿支持部12及び下腿支持部13の境界領域17を越えて第1転動体43が移動することを阻止するように揺動可能に設けられた揺動アーム42とを有する。このように本実施例によれば、第1転動体43は大腿支持部12に沿って移動することが許容されているものの、下腿支持部13に沿っては移動できないようにされている。
換言すれば、第1転動体43は、大腿支持部12及び下腿支持部13の『への字』形状に屈曲した境界領域17を越えて移動することが阻止されている。このため上記した特許文献2とは異なり、第1転動体43は、大腿支持部12から境界領域17を越えて下腿支持部13にかけて移動することは防止され、このため屈曲状態となった境界領域17が揺動アーム42の第1転動体43の動作に対して抵抗となることが抑えられ、揺動アーム42の第1転動体43の動作の円滑性は確保される。従って特許文献2に係るベッドの場合よりも、膝上げ機構4の動作はスムースに行われる。
更に本実施例によれば、背中支持部10の初期位置では、図1および図6に示すように、起伏アーム44は基体2に対して一方向に傾斜しており、図3および図7に示すように背中支持部10の背上げ中期では起伏アーム44は基体2に対して垂直方向または垂直に近い状態となり、且つ、図4および図8に示すように背中支持部10の背上げ終期では起伏アーム44は背中支持部10の初期位置に対して逆方向に傾斜する。このため起伏アーム44の作動に伴い、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17の高さHaは背中支持部10の持ち上がり動作に時間的に先行して高くなり、更に、背中支持部10の持ち上がりが進行するにつれて、大腿支持部12および下腿支持部13の境界領域17の高さHaはこれの最高高さHmaxよりも次第に低くなる形態とすることができる。このため本実施例によれば、膝上げ機構4を背上げ機構3よりも時間的に優先して持ち上げることができ、使用者の背中を持ち上げる前の時刻に、ベッド上の使用者の脚の膝が持ち上がる方式を実現できる。更に背上げの終了時には、大腿支持部12および下腿支持部13を下げて平坦状態とする方式を実現できる。故に、背上げ終了状態のベッドを使用している使用者がべッドから降りるとき、ベッドから降りる動作を円滑にできる利点が得られる。
また本実施例によれば、起伏アーム44は第2転動体45を有しており、膝上げ機構4は起伏アーム44の第2転動体45を転動させるとともに第2転動体45の転動に伴い起伏アーム44を起伏させる第2ガイド部46を有する。このため第2ガイド部46のガイド作用により起伏アーム44の起伏動作を良好に行うことができ、ひいては膝上げ機構4の膝持ち上げ作動を良好に行うことができる。
加えて本実施例によれば、図6〜図8に示すように、第2連動アーム52により起伏アーム44の長さ方向の中間域を押して起伏アーム44を作動させることにしているため、起伏アーム44の長さ方向の下端域を第2連動アーム52により押す方式に比較して、第2連動アーム52が単位距離移動するとき、起伏アーム44の動作速度を速めるのに有利となる。
本実施例によれば、図1に示すように背中支持部10と尻支持部11が水平なときに、第1中間アーム36は背中支持部10と重なりつつ、第1支軸31よりも尻支持部11側に寝ている。しかし図3、図4に示すように背中支持部10が矢印Y1方向に回動して背上げするときには、第1中間アーム36は第1支軸31の回りで立起する。このとき図3、図4に示すように背中支持部10のうち尻支持部11側の部位10uは、尻支持部11から遠ざかるように退避する。これにより背上げのときベッド上の使用者の腹部の圧迫感を抑える利点が得られる。すなわち本実施例に係る背上げ機構3は、背中支持部10の背上げが進行するにつれて、背中支持部10の下端部を尻支持部11から退避させると共に、背上げ状態の背中支持部10が回動ませ15下降するにつれて、背中支持部10の下端部を尻支持部11に近づけるリンク機構を、第1中間アーム36,第2中間アーム37、背上げアーム34により構成している。
図9〜図12は実施例2の要部を示す。実施例2は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部位を中心として説明する。背中支持部10の背上げは、図9→図10→図11の順に進行する。背中支持部10を矢印Y1方向に背上げするとき、背中支持部10の部位10uは尻支持部11の端11xから遠ざるように移動する。これにより実施例1と同様に背上げ時におけるベッド上の使用者の腹部の圧迫感を抑制する利点が得られる。しかしその反面、背上げするとき背中支持部10の部位10uと尻支持部11との間の隙間11uが増加する傾向がある。
本実施例によれば、基体2に固定されている尻支持部11は、背中支持部10側に対面する開口11cをもつ格納室11aを有する。尻支持部11の格納室11aには尻落ち込み抑制部材77が出し入れ可能に収容されている。図9から理解できるように、背中支持部10の背上げ角度が小さいときまで、尻支持部11の格納室11aに尻落ち込み抑制部材77が隠蔽状態に格納されている。尻落ち込み抑制部材77は、背上げアーム34の枢支側である下端部に接続具77xにより揺動可能に接続されている。
背中支持部10を矢印Y1方向に背上げするに伴い、背中支持部10の枢支側である下端部は尻支持部11から遠ざかり第1支軸31に近づくように移動するため、図10、図11に示すように尻落ち込み抑制部材77は格納室11aの開口11cから露出し、尻支持部11の格納室11aから第1支軸31側(矢印KA方向)に移行して露出する。このため背中支持部10の部位10uと尻支持部11との間の隙間11uを尻落ち込み抑制部材77が覆うため、使用者の尻が隙間11uに落ち込むことが抑制される。
このように背中支持部10の背上げが終了すると、図11に示すように尻落ち込み抑制部材77は格納室11aの開口11cから露出し、隙間11uを覆うように移動する。このため、矢印Y1方向に背上げした背中支持部10を矢印Y2方向に下降回動させてほぼ水平の状態に戻すとき、背中支持部10と尻支持部11との間に使用者の尻が挟まれることを抑えることができる。ここで、背中支持部10を矢印Y2方向に回動させて背上げを解除するときには、図11→図10→図9の順に進行する。このように背中支持部10の背上げを解除するときには、尻落ち込み抑制部材77が開口11cから格納室11aに進入し尻支持部11の格納室11aに隠蔽状態に内蔵される。
図12に示すように、尻落ち込み抑制部材77は、空間77dを存するようにベッドの幅方向において『くし歯形状』に並設された複数の並設爪部77aと、複数の並設爪部77aを一体的に繋ぐ接続部77bとを有する。このように複数の並設爪部77aは一体化されており、複数の並設爪部77aが同期して移動するため、上記した隙間11uへの尻の落下、尻の挟み込みは効果的に抑えられる。なお、尻落ち込み抑制部材77の並設爪部77aは、空間77dを存するようにくし歯形状に並設されているため、使用者の尻と尻落ち込み抑制部材77との摩擦抵抗を抑制することもできる。
図13〜図15は実施例3の要部を示す。実施例3は実施例1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部位を中心として説明する。背中支持部10の背上げは、図13→図14→図15の順に進行する。図14は背上げ途中を示す。図15は背上げ終了時を示す。背上げアーム34に保持されている背中支持部10は、ベッド上の使用者の背中の上部を支持する第1支持部10fと、その使用者の背面の腰側を支持する第2支持部10sと、第2支持部10sよりも下部を支持する第3支持部10tとを含む。第2支持部10sは第1支持部10fに接続具10kにより接続され、矢印U1及びU2方向に揺動可能とされている。第2支持部10sの背面には、カム面70をもつカム体71が設けられている。
第3中間アーム73が設けられている。第3中間アーム73の一端に設けられた転動体73aは、背上げアーム34の枢支側のレール状の案内部34tに沿って移動できるように案内部34tに転動可能に支持されている。これにより転動体73aはカム面70に沿ってカム始端70sからカム中間域70mを透過してカム終端70eにかけて、転動しつつ移動し、カムフォロアーとして機能できる。また第3中間アーム73の他端は軸73bにより第1中間アーム36の中間部に揺動可能に枢支されている。
図13に示すように、背中支持部10の背上げの初期では、背中支持部10を構成する第1支持部10f及び第2支持部10sはほぼ平坦状である。図14に示すように、背中支持部10を矢印Y1方向に背上げするとき、背上げ途中において、転動体73aがカム体71のカム面70に沿って転動するため、第2支持部10sのうち尻支持部11側の部位10wが背上げアーム34よりも矢印U1方向に突出し、第1支持部10fの延長線U3よりも突出する。これにより、背上げ途中において、ベッド上の使用者のうち背中に近い腰部がやや反った状態となる。よって背上げの際に使用者の姿勢が前かがみになることが抑制され、ベッド上の使用者の腹部の圧迫感が抑えられる。
図15に示すように、背上げ終了直前または背上げ終了時には、転動体73aがカム体71のカム面70の終端70eに至るため、第2支持部10sの突出が解消または低減され、第1支持部10f及び第2支持部10sはほぼ平坦状となる。これにより背上げ終了状態では、ベッド上の使用者の姿勢は第2支持部10sに害されない。なお、カム体71のカム面70のプロフィールを変更すれば、第2支持部10sが背上げアーム34よりも突出する突出量を変更することができる。
(その他)
上記した実施例によれば、駆動モータ61はリニア駆動式であり、モータ本体61aから前進後退方向に直動可能に設けられた操作軸部61cをもつが、これに限らず、回転式の駆動モータを用いてもよい。また上記した実施例によれば、第1転動体43は人体支持部1の大腿支持部12に沿って転動するものの、大腿支持部12及び下腿支持部13の境界領域17を越えて第1転動体43が移動することを阻止しているが、これに限らず、第1転動体43は人体支持部1の下腿支持部13に沿って転動するものの、大腿支持部12及び下腿支持部13の境界領域17を越えて第1転動体43が移動することを阻止することにしても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明は使用者に対する背上げ機能と膝上げ機能とを有するギャッチベッドとも呼ばれるベッドに利用することができる。
背中支持部、尻支持部、大腿支持部、下腿支持部が初期位置にあるベッドの要部の側面図である。 背中支持部が平坦状態であるものの、大腿支持部および下腿支持部が少し持ち上がった状態にあるベッドの要部の側面図である。 背中支持部が持ち上がっている途中状態であるものの、大腿支持部および下腿支持部が最高高さ位置付近にあるベッドの要部の側面図である。 背中支持部の持ち上がりが終了した状態にあるベッドの要部の側面図である。 人体保持部を省略した状態のベッドの要部の平面図である。 初期位置にある揺動アームおよび起伏アームの付近を示す側面図である。 揺動が進行した揺動アームおよび起伏アームの付近を示す側面図である。 揺動が更に進行した揺動アームおよび起伏アームの付近を示す側面図である。 実施例2に係り、大腿支持部を持ち上げつつ、背中支持部を背上げしている状態を示す側面図である。 実施例2に係り、背中支持部の背上げが進行している状態を示す側面図である。 実施例2に係り、背中支持部の背上げが終了した状態を示す側面図である。 実施例2に係り、尻落ち込み抑制部材付近を示す平面図である。 実施例3に係り、背中支持部を背上げしている初期状態を示す側面図である。 実施例3に係り、背中支持部の背上げが進行している状態を示す側面図である。 実施例3に係り、背中支持部の背上げが終了した状態を示す側面図である。 従来技術に係り、ベッドの動作の初期状態を示す説明図である。 従来技術に係り、ベッドの動作の作動途中の状態を示す説明図である。
符号の説明
図中、1は人体支持部、10は背中支持部、10fは第1支持部、10sは第2支持部、11は尻支持部、12は大腿支持部、13は下腿支持部、17は境界領域、2は基体、3は背上げ機構、31は第1支軸、34は背上げアーム、35は背上げ用転動体、38は背上げ突起、4は膝上げ機構、41は第2支軸、42は揺動アーム、43は第1転動体、44は起伏アーム、45は第2転動体、46は第2ガイド部、50は始動アーム、51は第1連動アーム、52は第2連動アーム、6は駆動機構、60は連動ロッド(連動部)、61は駆動モータ(駆動源)、64はモータブラケット、70はカム面、71はカム体、77は尻落ち込み抑制部材を示す。

Claims (6)

  1. 使用者の背中を支持する背中支持部と、使用者の尻を支持する尻支持部と、使用者の大腿を支持する大腿支持部と、使用者の下腿を支持する下腿支持部とをもつ人体支持部と、
    前記人体支持部を保持する基体と、
    前記基体に設けられ前記背中支持部を持ち上げる背上げ機構と、
    前記基体に設けられ、前記大腿支持部及び前記下腿支持部のうちの少なくとも一方を持ち上げることにより前記背上げ機構の背上げよりも時間的に先行して使用者の膝を持ち上げる膝上げ機構と、
    前記背上げ機構と前記膝上げ機構とを駆動させる駆動機構とを具備するベッドにおいて、
    前記膝上げ機構は、前記背上げ機構の背上げ終了時には前記膝上げ機構の最高高さよりも下降しており、且つ、
    前記膝上げ機構は、前記人体支持部の前記大腿支持部及び前記下腿支持部のうちのいずれか一方に沿って転動する第1転動体と、前記第1転動体を保持するとともに前記大腿支持部及び前記下腿支持部の境界領域を越えて前記第1転動体が移動することを阻止するように揺動可能に設けられた揺動アームとを有することを特徴とするベッド。
  2. 請求項1において、前記大腿支持部および前記下腿支持部のうちのいずれか一方は、前記第1転動体が転動する第1ガイド部を有することを特徴とするベッド。
  3. 請求項1または2において、前記膝上げ機構は、前記基体に取り付けられた支軸と、前記支軸を回転中心として揺動可能に設けられ先端に前記第1転動体をもつ前記揺動アームと、前記揺動アームに連結され前記揺動アームを揺動させる起伏アームとを備えており、
    前記起伏アームは、
    前記背中支持部の初期位置では前記基体に対して一方向に傾斜しており、前記背中支持部の背上げ中期では前記基体に対して垂直方向に位置し、且つ、前記背中支持部の背上げ終期では前記背中支持部の初期位置に対して逆方向に傾斜することを特徴とするベッド。
  4. 請求項3において、前記起伏アームは第2転動体を有しており、前記膝上げ機構は前記起伏アームの前記第2転動体を転動させるとともに前記第2転動体の転動に伴い前記起伏アームを作動させて前記揺動アームの揺動を行う第2ガイド部を有することを特徴とするベッド。
  5. 請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項において、前記背中支持部を背上げするとき、前記背中支持部と前記尻支持部との間に使用者の尻が落ち込むことを抑制する尻落ち込み抑制部材が設けられていることを特徴とするベッド。
  6. 請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項において、前記背中支持部は、使用者の背中の上部を支持する第1支持部と、使用者の尻側を支持する第2支持部とを含み、
    前記背中支持部を背上げするとき、背上げ途中において前記第2支持部が前記第1支持部の延長線よりも突出し、背上げ終了直前または背上げ終了時に前記第2支持部の突出が解消または低減されることを特徴とするベッド。
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