JP2005300710A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カメラの使用に悪影響を与えることなく、カメラ本体の外部および燃料電池間で気体を移動させることができるカメラを提供する。
【解決手段】 カメラ本体を保持するためのグリップ部(26)内に燃料電池(200)を備えたカメラであって、カメラ本体の撮影光軸よりもグリップ部側におけるカメラ本体の上面に、カメラ本体の外部および燃料電池間での気体の通路となる通気孔(23)を有する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電源として燃料電池を用いたカメラに関するものである。
従来、カメラ等の携帯可能な電子機器の電源としては、一般にマンガン電池やリチウム電池などの一次電池やニッケル・カドミウム電池やリチウムイオン電池などの二次電池が用いられている。これらの電池を電源として使用する場合、電池の種類によっては、十分な連続使用時間を確保できないことがある。
そこで、上述した電池に代わる他の発電デバイスとして、高エネルギー密度を有する燃料電池の使用が検討されている。燃料電池は、リチウム電池などに比べて、単位体積当たり及び単位重量当たりのエネルギーが高いので、燃料電池を小型の電子機器の電源として用いると、電子機器の長時間駆動や小型化、軽量化を図ることができる。特に、多機能化が進むデジタルカメラにおける消費電力の増大にも対応できるようになる(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池の基本構成は、負極に供給された水素または水素イオンを含む燃料が電子(e−)と水素イオン(H+)に分解され、水素イオンが正極まで移動して正極に供給された酸素と反応することにより発電するものである。
燃料電池では、物質の燃焼(酸化)エネルギーを直接電気エネルギーに変換するため、一般の火力発電などに比べてエネルギー変換効率が非常に高く、発電の際に生成する物質が水だけであるため環境の点でも優れている。また、燃料および酸素の供給さえ行えば継続して使用することができるという特徴も有している。
ただし、従来の燃料電池では、燃料電池の正極に酸素を強制的に供給させる酸素供給機構や、負極に燃料を強制的に供給させる燃料供給機構が必要となるため、小型の電子機器の電源として用いた場合には、上記機構の配置スペースを確保するために電子機器が大型化してしまうといった問題がある。
しかし、近年の小型燃料電池では、酸素および燃料を強制的に供給させなくても自然拡散などの供給によって、電子機器の駆動に必要な電力を得ることができ、また、正極で発生する水も自然蒸発させて除去できるようになっている。
特開2003−295284号公報(段落番号0049、図3等)
燃料電池を電源として用いる場合には、効率的な発電を行うために電池セルへの酸素(空気)および燃料の供給と、発電時に発生する水(水蒸気)の排気を行う必要がある。また、燃料電池を電源として使用するカメラにおいては、カメラの使い勝手の向上や小型化等を図るために、燃料電池を含むカメラ内の各部材を最適な位置に配置する必要がある。
しかしながら、カメラ内における燃料電池の最適な配置については、未だ提案されていない。
ここで、電源等の比較的重量の重いものは、カメラの重量バランスを考えると、カメラのグリップ部内に配置することが好ましい場合が多い。また、燃料電池を搭載した自動車などに比べて小さな電力で駆動可能なカメラにおいては、酸素を強制的に供給しなくても外気の自然な流れに応じた酸素の供給によって、カメラの駆動に必要な電力を得ることができると考えられる。
しかし、燃料電池の発電によって生じる水蒸気を排気させる場所によっては、以下に説明するような不具合が生じてしまう。
例えば、カメラの前面から水蒸気を排出させる構成とした場合、カメラの前面には撮影光学系や各種光学系の窓(リモコン受信窓、補助光の投光窓等)が配置されているため、これらの窓が水蒸気で曇ってしまうおそれがある。また、カメラの背面から水蒸気を排出させる構成とした場合、カメラの背面には通常、ファインダ光学系の接眼部や表示パネルが配置されているため、接眼部や表示パネルの表示面が水蒸気で曇ってしまうおそれがある。しかも、撮影者が接眼部を覗いたりするときに、水蒸気が撮影者の顔にかかることで、撮影者に不快感を与えるおそれがある。
さらに、グリップ部の側面から水蒸気を排出させる構成とした場合、水蒸気の排気口がグリップ部を保持する撮影者の手によって塞がれてしまったり、水蒸気が撮影者の手にかかってしまうことで撮影者に不快感を与えてしまったりするおそれがある。また、グリップ部とは反対側の側面から水蒸気を排出させる構成とした場合、グリップ部内に設けられた燃料電池から遠くなるため、燃料電池で発生した水蒸気を効率良くカメラ外部に排出させることができないとともに、カメラ外部の酸素を燃料電池まで効率良く運ぶことができない。
さらに、カメラの底面から水蒸気を排出させる構成とした場合、水蒸気は通常上昇するため、カメラの底面から水蒸気を効率良く排出させることができないおそれがある。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、燃料電池を備えたカメラにおいて、燃料電池で発生した水蒸気を効率良く排出させることができるとともに、カメラ外部の酸素を燃料電池まで効率良く運ぶことのできるカメラを提供することを目的とする。
本発明は、カメラ本体を保持するためのグリップ部内に燃料電池を備えたカメラであって、前記カメラ本体の撮影光軸よりも前記グリップ部側における前記カメラ本体の上面に、前記カメラ本体の外部および前記燃料電池間での気体の通路となる通気孔を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影光軸よりもグリップ部側におけるカメラ本体上面に設けられた通気孔を介して、気体を燃料電池とカメラ本体外部との間で移動させることができるため、カメラを使用する際に、上記気体によって不具合が生じるのを抑制することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
以下、本発明の実施例1であるカメラシステムについて図面を用いながら説明する。本実施例のカメラシステムは、カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能に装着されるレンズ装置を有している。
図1は、本実施例のカメラシステムの中央縦断面図であり、カメラシステムが非撮影状態(被写体観察状態)にあるときの図を示している。図2は本実施例のカメラシステムの上面図、図3はカメラシステムの正面図、図4はカメラシステムの背面図である。
カメラ本体1にはレンズ装置2が装着されおり、レンズ装置2内に設けられた撮影光学系2aを通過した被写体光束は、カメラ本体1内に配置されたメインミラー3に到達する。ここで、図1に示す非撮影状態では、メインミラー3が撮影光路内に配置されており、撮影光学系2aからの被写体光束がメインミラー3に到達するようになっている。また、図1に示す一点鎖線は、非撮影状態における被写体光束の光路を示している。
メインミラー3はハーフミラーで構成されており、撮影光学系2aから射出した被写体光束のうち一部の光束を反射させるとともに、残りの光束を透過させる。メインミラー3で反射した光束は、フォーカシングスクリーン4、ペンタプリズム5およびアイピースレンズ6からなるファインダ光学系に導かれる。これにより、撮影者は、ファインダ光学系を介して被写体像を観察することができる。
一方、メインミラー3を透過した光束は、メインミラー3の背面(像面側)に設けられたサブミラー7で反射し、カメラ本体1の下方に設けられた焦点検出ユニット8へ導かれる。焦点検出ユニット8は、サブミラー7からの被写体光を受光することで、撮影光学系の焦点状態を検出する。
メインミラー3およびサブミラー7に対して像面側には、像面に入射する光量を調節するシャッタユニット40が配置されている。シャッタユニット40は、アパーチャマスク9、シャッタ先幕10およびシャッタ後幕11を有している。図1に示す非撮影状態では、シャッタ先幕10が閉じ状態にあり、アパーチャマスク9の開口部を閉じている。
シャッタユニット40に対して像面側には、光学ローパスフィルタおよび赤外線カットフィルタを一体化した光学フィルタ12や、被写像(光学像)を電気信号に光電変換するCCDやCMOSセンサ等の撮像素子13が配置されている。
カメラシステムが非撮影状態から撮影状態に切り換わるときには、メインミラー3及びサブミラー7が撮影光路から退避するようにカメラ本体上方へ移動する。これにより、撮影光学系2aからの被写体光束は、シャッタ先幕10が閉じ状態から開き状態に切り換わることで、アパーチャマスク9の開口部を通過するとともに、光学フィルタ12を透過した後、撮像素子13に到達する。シャッタ先幕10が開き状態に切り換わってから所定時間が経過した後に、開き状態(図1参照)にあるシャッタ後幕11が閉じ状態へと切り換わる。これにより、撮像素子13への露光動作が終了する。
カメラ本体1には、使用者によって保持されるグリップ部26が形成されている。グリップ部26は、カメラ本体1の前面において突出した部分に相当する。グリップ部26内には、後述するように燃料電池が配置されている。
撮影を行うときには、撮影モード選択ダイヤル22の操作によってプログラム撮影モードやシャッタ優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モードなどの撮影モードを選択できる。また、メイン入力ダイヤル21の操作によってシャッタ速度や絞り値などの値を設定したり、サブ入力ダイヤル30の操作によって露出補正などの値を設定したりすることができる。このときの設定値に関する情報は、情報表示ユニット28に表示されるため、撮影者は情報表示ユニット28を介して設定値を確認できる。
また、撮影者は、アイピースレンズ6を介して被写体像を観察でき、所望の構図を決定できる。なお、本実施例のカメラシステムでは、撮像素子13から読み出された画像データを画像表示ユニット29で表示させることもでき、画像表示ユニット29で表示された被写体像を見ながら構図を決定することもできる。
構図を決めてから撮影レリーズボタン20を押すと撮影を行うことができる。ここで、必要に応じて露出値を固定するための露出値ロックボタン31や焦点検出領域を選択するための焦点検出領域選択ボタン32を操作することで、使用者の意図した撮影を行えるようになっている。
撮影レリーズボタン20を半押しした場合には、撮影準備動作(測光動作や焦点調節動作)が開始される。ここで、焦点調節動作を行うときには、カメラ本体1の前面に設けられた補助光窓24から必要に応じてAF補助光が投光される。また、撮影レリーズボタン20を全押しした場合には、撮影動作(撮像素子13への露光および撮像素子13から読み出されて生成された画像データの記録)が開始される。
一方、不図示のワイヤレスリモコンの操作によって撮影を行う場合には、カメラシステムは、ワイヤレスリモコンからの送信信号を、カメラ本体1の前面に設けられた受光窓25を介して受信することで、撮影準備動作及び撮影動作を行うことができる。
撮影動作が完了すると、TFT等の画像表示ユニット29に撮影画像が表示され、使用者は撮影画像の確認を行うことができる。
カメラ本体1の上面には、図2に示すように複数の孔から成る通気孔23が形成されている。通気孔23は、カメラ外部の空気をカメラ本体1内に入り込ませたり、後述するようにカメラ本体1(グリップ部26)内の燃料電池で発生した水蒸気をカメラ外部に排出させたりするために設けられている。
次に、図9および図10を用いて燃料電池の一般的な構成について説明する。図9および図10はそれぞれ、燃料電池の平面図および正面図である。
筐体322の長手方向に延びる側面324a、324b、324c、324dには、酸化剤として反応に用いる酸素(O)を筐体322内に取り入れるために、複数の孔から成る通気孔313が形成されている。ここで、通気孔313は、燃料電池の発電によって発生した水(水蒸気)や熱を、筐体322の外部に逃がす役割も有している。
一方、筐体322の長手直交方向に延びる側面326には、電気を取り出すための電極312が設けられている。
筐体322の内部には、セル311と、燃料(水素を含む)を貯蔵する燃料タンク316と、燃料タンク316およびセル311(後述する燃料極332)をつなぐ燃料供給路315と、燃料タンク316内の圧力を測定する圧力センサ317が配置されている。ここで、セル311は、燃料極332、高分子電解質膜331、酸化剤極330および触媒(不図示)を有している。図9および図10では、セル311が2つ設けられた構成を示している。
上述したように構成された燃料電池内の1つのセルの起電力は、約0.8V、電流密度が約300mA/cmとなっている。また、セル311の大きさは、1.2cm×2cm程度の大きさに設定されている。ここで、8つのセル311を直列でつなげば、燃料電池全体の出力は約6.4V、720mAで約4.6Wとなる。
次に、燃料タンク316について説明する。燃料タンク316の内部には、水素を吸蔵することが可能な水素吸蔵合金が充填されている。燃料電池に用いる高分子電解質膜331の耐圧が0.3〜0.5MPaであるため、外気圧との差圧が0.1MPa以内の範囲で水素吸蔵合金を用いる必要がある。
水素の解放圧(脱水素化する圧力)が常温で0.2MPaの特性を持つ水素吸蔵合金として、例えばLaNiが用いられる。燃料タンク316の容積を燃料電池全体の半分とし、燃料タンク316の肉厚を1mm、燃料タンク316の材質をチタンとすると、燃料タンク316の重量は50g程度、体積は5.2cmとなる。
LaNiは、単位重量当たり1.1wt%の水素を吸脱着可能であるため、燃料タンク316内に蓄えられている水素量は0.4g、発電可能なエネルギーは約11.3[W・hr]となり、従来のリチウムイオン電池のエネルギーに比べて約4倍となる。
一方、水素の解放圧が常温で0.2MPaを超えるような水素吸蔵合金を用いる場合には、燃料タンク316と燃料極332との間に減圧バルブを設ける必要がある。
燃料タンク316内に蓄えられた水素は、燃料流路315を通って燃料極332に供給される。また、酸化剤極330には通気孔313を介して外気(酸素を含む)が供給される。燃料電池内で生成された電気は、電極312から駆動対象となる電子機器内の回路に供給される。
また、充電の際に、電気分解用の水を介して燃料電池内の電極が導通してしまわないように、各電極のうち少なくとも水が接触する部分には絶縁処理が施されている。絶縁処理としては、電極のうち高分子電解質膜に接触していない部分を絶縁体で被覆する方法がある。
図5は、本実施例における燃料電池の構成を示す概要図である。
燃料タンク105には燃料(水素を含む)が充填されており、燃料タンク105内の燃料は燃料供給路104を通って発電セル102内の燃料極130に供給される。ここで、発電セル102は、燃料極130と、酸化剤極132と、燃料極130および酸化剤極132間に配置された高分子電解質膜131とを有している。そして、燃料極130及び高分子電解質膜131間と、酸化剤極132及び高分子電解質膜131間には、化学反応を促進させるための触媒(不図示)が設けられている。
燃料タンク105内の燃料が、燃料供給路104を通って燃料極130に供給されると、水素または水素イオンを含む燃料が酸化されることで、電子(e−)と水素イオン(H+)が生成される。そして、水素イオンが燃料極130から高分子電解質膜131を介して酸化剤極132まで移動して、酸化剤極132に供給された酸化剤ガスと反応することにより水が生成される。ここで、酸化剤ガスには、カメラ本体外部の空気中に存在する酸素が用いられる。
空気中の酸素は、カメラ本体1に形成された通気孔23を通って発電セル102の酸化剤極132に供給される。ここで、酸素の移動経路を、図7中の白抜きの矢印で示す。
燃料極130に供給された水素を含む燃料の酸化によって発生する電子(e−)が、燃料極130の端部に設けられた負極端子106から、酸化剤極132の端部に設けられた正極端子107まで移動することで、直流電流を発生させ外部負荷(カメラ本体1内に配置された電気部品)133に対して電力が供給される。また、発電時には酸化剤極132において、水素イオンおよび酸素の結合によって水が生成され、この水は水蒸気となって通気孔23からカメラ本体1の外部に排出されるようになっている。ここで、水蒸気の移動経路を、図7中の黒色の矢印で示す。
図6および図7は、本実施例におけるカメラ本体およびカメラシステムの外観図であるが、一部についてはカメラ本体1内に配置された燃料電池の構成を示している。ここで、図6はカメラ本体の上面図であり、図7はカメラシステムの正面図である。
通気孔(複数)23は、図6や図7に示すように、カメラ本体1の上面Tであって、燃料電池200(発電セル102)に対してカメラ上方の位置に形成されている。そして、通気孔23は、図2に示すように、撮影レリーズボタン20やメイン入力ダイヤル21が設けられた位置よりもカメラ背面側に設けられている。
燃料電池200の発電時に発電セル102で発生した水蒸気は、通気孔23を通ってカメラ本体1の外部に排出されることになる。ここで、発電セル102と通気孔23との間には空間部が形成されており、水蒸気や酸素が通過できるようになっている。
通気孔23を上述した位置以外の位置に形成した場合には、以下に説明する不具合が生じることがある。
つまり、通気孔をカメラ本体1の前面F(図3参照)に形成した場合、カメラ本体1の前面Fには図2、3に示すようにレンズ装置2、補助光窓24および受光窓25が配置されているため、通気孔から排出された水蒸気によってレンズ装置2や窓24、25が曇ってしまうおそれがあり、撮影に悪影響を与えてしまうおそれがある。
また、グリップ部26やカメラ本体1の右側面R(図2、3参照)に通気孔を形成した場合、グリップ部26や側面Rは使用者の手で保持される部分であるため、通気孔から排出された水蒸気が使用者の手にかかってしまい、使用者に不快感を与えてしまう。
さらに、カメラ本体1の左側面L(図2、3参照)に通気孔を形成した場合、通気孔がグリップ部26内に配置された発電セル102から離れてしまい、発電セル102で発生した水蒸気を通気孔から効率良く排出させることができなくなってしまう。
また、カメラ本体1の背面BA(図4参照)に通気孔を形成した場合、背面BAにはアイピースレンズ6、情報表示ユニット28、画像表示ユニット29などが配置されているため、通気孔から排出された水蒸気によってアイピースレンズ6や表示ユニット28、29が曇ってしまう。これにより、アイピースレンズ6を介して被写体像を観察しにくくなってしまったり、表示ユニット28、29での表示が見えにくくなったりするおそれがある。
さらに、背面BAには、サブ入力ダイヤル30、露出値ロックボタン31、焦点検出領域選択ボタン32などが配置されているため、通気孔を形成するスペースを確保することが困難であり、通気孔を形成するスペースを確保する場合にはカメラ本体1が大型化してしまう。
ここで、サブ入力ダイヤル30に対してカメラ本体1の上側には多少のスペースがあるが、該スペースは、通常図4に示すようにグリップ部26を撮影者の手Hで保持したときに親指H1が位置する領域となる。このため、上記スペースに通気孔を設ければ、通気孔からの水蒸気が使用者の手(親指)にかかってしまい、使用者に不快感を与えてしまう。
また、カメラ本体1の底面BOに通気孔を形成した場合、通気孔から排出された水蒸気は上昇するため、水蒸気が通気孔から再びカメラ本体1内に進入してしまったり、底面BOに水滴を発生させたりしてしまうおそれがある。
本実施例では、通気孔23を、カメラ本体1の上面Tであって、燃料電池200に対してカメラ上方の位置に形成しているため、上述した問題の発生を抑制することができる。また、通気孔23は、撮影レリーズボタン20やメイン入力ダイヤル21よりもカメラ本体1の背面側に位置しているため、撮影者が撮影レリーズボタン20やメイン入力ダイヤル21を操作するときでも、通気孔23から排出される水蒸気が撮影者の手にかかることもない。
なお、本実施例では、通気孔23を上述した位置に形成した場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、カメラ本体1の上面Tのうち、レンズ装置2の撮影光軸Cを含み、カメラ本体1の上下方向に延びる面に対してグリップ部26(燃料電池200)側の領域(図6の矢印Xで示す範囲)内に、通気孔を形成することができる。この場合、燃料電池200の発電セル102から通気孔までの距離は多少長くなるが、上述したように通気孔を他の場所に形成した際に生じる問題を抑制できる。
燃料タンク105に充填されている燃料は、燃料タンク105から燃料供給路104を通って発電セル102に供給され、発電セル102による発電に必要な酸素は、カメラ本体1の外部から通気孔23を通って発電セル102に供給される。そして、発電時に発電セル102で生成される水は、水蒸気となって通気孔23から排出されるようになっている。
本実施例のようにカメラの電源として用いられる燃料電池は、自動車などに用いられる大きな電力を必要とする燃料電池とは異なり、酸素や燃料を強制的に発電セルに供給させなくても、自然な拡散などによる発電セルへの供給によってカメラの駆動に必要な電力が得られる。また、酸化剤極132で発生する水は自然蒸発によって水蒸気となる。
このため、本実施例のように、カメラ本体1の上面Tであって、発電セル102の近傍に複数の通気孔23を形成することで、発電セル102での発電に必要な酸素を外気の自然な流れによって通気孔23から発電セル102に供給させることができる。また、発電セル102での発電により発生する水分は水蒸気となって上昇するため、この水蒸気の自然な流れによって水蒸気を通気孔23から排出させることができる。
上述したように、通気孔23は、カメラ外部の酸素をカメラ本体1内(燃料電池200)に導く通路として機能しているとともに、カメラ本体1内(燃料電池200)で発生した水蒸気をカメラ外部に導く通路として機能している。
ここで、通気孔23のうち少なくとも一方の端を、撥水性微多孔部材で覆うようにしてもよい。撥水性微多孔部材は、空気の通過は許容し、水滴の通過は禁止する部材であって、例えば、ゴアテックス(登録商標)やミクロテックス(登録商標)が挙げられる。
上述したように撥水性微多孔部材を用いれば、埃や水などが通気孔23を通ってカメラ本体1内に入り込むのを防止することができる。また、カメラ本体1内で発生した水蒸気は、撥水性微多孔部材を通ることができるため、通気孔23を介してカメラ本体1の外部に排出させることができる。
図8は、本発明の実施例2であるカメラシステムの正面図であって、一部についてはカメラ本体内部の構造、すなわち燃料電池の構造について示している。本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1で説明したカメラシステムの構成と概ね同じである。以下、実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例では、実施例1のようにカメラ本体1の上面Tにおける一部の領域に通気孔23を形成していることに加えて、グリップ部26の底面BOにも通気孔33を形成している。通気孔33は、外気(主に酸素)をカメラ本体1内に取り込むための吸気口としての役割を果たしている。
グリップ部26の内部に配置された燃料電池200において、カメラ本体1の底面BO側には燃料タンク105が配置されており、燃料タンク105に対してカメラ上方(図8の上側)には燃料供給路104および発電セル102が配置されている。
また、カメラ本体1の底面BOのうち燃料タンク105と対向する部分には、電池蓋34が設けられており、電池蓋34はカメラ本体1に対して回動可能に取り付けられている。ここで、電池蓋34を回動させることで、燃料電池200が収納された電池収納室の開口部を開閉することができる。ここで、電池蓋34には、通気孔33が形成されている。
上述した構成において、燃料タンク105は、燃料供給路104に対して着脱可能となっている。燃料タンク105を燃料供給路104に装着した場合には、燃料タンク105内の燃料(水素を含む)が燃料供給路104を介して発電セル102に供給されることによって発電が行われ、カメラシステム内の各電子部品に電力が供給される。
一方、燃料タンク105内の燃料がほとんどなくなった場合には、電池蓋34を開いて、燃料タンク105を燃料供給路104から取り外すことで、燃料タンク105に対して燃料の補給を行うことができる。このように電池蓋34を開いて、燃料タンク105だけを取り外すように構成することで、燃料タンク105の交換を容易に行うことができるとともに、燃料タンク105への燃料補給を容易に行うことができる。
本実施例において、燃料電池200の発電時に発生する水蒸気はグリップ部26内のうちカメラ本体上方で発生することになり、水蒸気はカメラ本体1の上面Tに形成された通気孔23から排出するようになる。
また、本実施例では、カメラ本体1の上面Tおよび底面BOに通気孔23、33を形成しているため、通気孔23、33を介して外気(主に酸素)をカメラ本体1内に取り込ませることができ、燃料電池200(発電セル102)に対してより多くの酸素を供給することができる。
すなわち、発電セル102による発電に必要な酸素は、基本的にはカメラ本体1の上面Tに形成された通気孔23を通って発電セル102に供給されるが、底面BOに形成された通気孔33からも発電に必要な酸素が発電セル102に供給されるようになっている。これにより、発電セル102に対して発電に必要な酸素を安定して供給することが可能となり、発電セル102での発電を安定させることができる。
カメラ本体1の上面Tおよび底面BOに通気孔23、33を形成すると、カメラ本体1の底面BOから上面Tに向かう空気の流れや、上面Tから底面BOに向かう空気の流れを作ることができ、燃料電池200(発電セル102)に対して酸素を効率良く供給させることができる。ここで、燃料電池200の周囲には空間部が形成されており、通気孔23および通気孔33は、燃料電池200の周囲に形成された空間部を介して繋がっている。
図8において、白抜きの矢印は酸素の移動経路を示し、黒色の矢印は水蒸気の移動経路を示している。
また、本実施例では、発電セル102で発電時に生成される水分(水蒸気)を、通気孔23を介して排気させるようにしているが、上述したように底面BOに通気孔33を形成して、底面BOから上面Tに向かう空気の流れを作り出すことによって、カメラ本体1内に発生した水蒸気をカメラ本体1の外部に効率良く排出させることが可能となる。
なお、底面BOに通気孔33を形成した場合には、燃料電池200で発生した水蒸気が通気孔33からカメラ外部に排出されることもある。しかし、このような場合であっても、カメラシステムが撮影動作を行う点や、撮影者がカメラ本体1を保持する点において、不具合を生じさせることはない。
すなわち、カメラ本体1の底面BOには撮影に必要な光学部材が配置されていないため、光学部材が水蒸気によって曇ってしまい撮影に悪影響を与えてしまうことはない。また、底面BOは通常、撮影者の手で保持されないため、底面BOから排出された水蒸気が撮影者の手にかかることで、撮影者に不快感を与えることもない。さらに、本実施例のようにカメラ本体1の上面Tおよび底面BOに通気孔23、33を形成した場合には、底面BOの通気孔33から排出される水蒸気の量は少ないと考えられる。
なお、カメラ本体1の姿勢を変えた場合、例えば、カメラ本体1の上下を逆にした場合には、上面Tが地面側を向き、底面BOが天を向くようになるため、燃料電池200で発生した水蒸気を底面BOの通気孔33から外部に排出させることができる。
本実施例では、カメラ本体1の底面BOに通気孔33を形成したが、他の位置に吸気を行うための通気孔を形成してもよい。例えば、グリップ部26において、撮影者の手で覆われない領域に、吸気を行うための通気孔を形成すれば、上述したように発電セル102に対してより多くの酸素を供給することができる。
ここで、本実施例のようにカメラ本体1の底面BOに通気孔を形成した場合には、該通気孔が撮影者の手で塞がれることはないとともに、上述したようにスムーズな空気の流れを作り出すことができるため、最も好ましい。
一方、通気孔33に対しても、実施例1で説明したように撥水性微多孔部材を設けることができる。これにより、通気孔33を介してカメラ本体1内に埃や水等が入り込むのを抑制できるとともに、外気(酸素)だけを通気孔33を介してカメラ本体1内に取り込ませることができる。
上述した実施例では、カメラ本体およびレンズ装置を有するカメラシステムについて説明したが、レンズ一体型のカメラにも適用することができる。
実施例1であるカメラシステムの非撮影状態における中央断面図。 実施例1であるカメラシステムの上面図。 実施例1であるカメラシステムの正面図。 実施例1であるカメラシステムの背面図。 燃料電池の構成を示す概略図。 実施例1であるカメラ本体の上面図であって、燃料電池部の構成を示す図。 実施例1であるカメラシステムの正面図であって、燃料電池の構成を示す図。 実施例2であるカメラシステムの正面図であって、燃料電池の構成を示す図。 燃料電池の構成を示す平面図。 燃料電池の構成を示す正面図。
符号の説明
23:通気孔
26:グリップ部
33:通気孔
102:発電セル
104:燃料供給路
105:燃料タンク
200:燃料電池

Claims (5)

  1. カメラ本体を保持するためのグリップ部内に燃料電池を備えたカメラであって、
    前記カメラ本体の撮影光軸よりも前記グリップ部側における前記カメラ本体の上面に、前記カメラ本体の外部および前記燃料電池間での気体の通路となる通気孔を有することを特徴とするカメラ。
  2. 前記通気孔を用いて前記グリップ部内への吸気および前記カメラ本体の外部への排気を行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記撮影光軸よりも前記グリップ部側における前記カメラ本体の下面に、前記カメラ本体の外部および前記燃料電池間での気体の通路となり、前記通気孔とは異なる他の通気孔を有することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 前記他の通気孔を用いて前記グリップ部内への吸気を行うことを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 前記燃料電池は、燃料を貯蔵する燃料タンクと、該燃料タンクから供給された燃料と前記通気孔から供給された外気とに基づいて電圧を生成する発電セルとを有しており、
    前記燃料タンクが前記カメラ本体の下面側に配置され、前記発電セルが前記カメラ本体の上面側に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のカメラ。

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