JP2007123186A - 電子機器及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の小型化を阻害することなく、コストアップを抑えながら、燃料電池による給電の開始直後の不都合を回避できるようにする。
【解決手段】 給電を行うための燃料電池42と、燃料電池42からの給電により動作する液晶表示駆動回路107や映像信号処理回路104等の複数のユニットと、燃料電池42による給電の開始及び停止を制御するためのスイッチセンス回路105、メインスイッチ43、及びMPU100とを備え、MPU100は、燃料電池42から給電を開始した後、複数のユニットに順次電力を供給する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池を備えた電子機器、その制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
電池による電力供給を受けて機能する様々な電子機器が存在している。その中でも、特に屋外使用が可能な電子機器における電力供給においては、電池寿命が大きな課題である。
ここでは、屋外使用が可能な電子機器の代表としてカメラを取り上げて説明する。撮影レンズから入射する被写体像をCCD等の固体撮像素子により光電変換し、この光電変換した画像信号をA/D変換して記録媒体に記録し、更に内蔵の液晶モニタで画像の表示が可能なデジタルカメラが一般的に知られている。
特に撮影レンズが交換可能なデジタル一眼レフカメラでは、銀塩フィルムカメラと同様に良好な操作性及び高速連写性能を有しつつ、撮影できる画像が高画質であること、撮影できる被写体輝度範囲が広いこと等が要求される。そのため、画素数が多く、かつ、感度の高い撮像素子の採用が必要である。更には銀塩フィルムカメラと比較すると、撮像回路、画像処理回路、画像表示回路等の多数の電気部品を使用した大規模な電気回路が付加されている。
その結果、デジタル一眼レフカメラでは消費電力が大きくなり、十分なエネルギーを供給できる電池が要求されている。一方で、カメラの小型化、軽量化が進む中、従来の一次電池や二次電池ではカメラの駆動に十分なエネルギーを供給することが困難となってきている。
このような問題の解決策として、小型の燃料電池が注目されている。燃料電池は、従来の発電システムに比べて発電効率が高く、しかも廃棄物がクリーンである。さらには、体積当たり、重量当たりの供給エネルギー量が従来の電池に比べて数倍から十倍近くであることから、小型電子機器の電源として有用であると言われている。
以下、燃料電池の発電の原理を説明する。燃料電池は、水素を含む燃料ガスを燃料極に供給し、酸素を含む酸素ガスを酸素極に供給して、両極で起こる電気化学反応によって起電力を得る。燃料極に供給される水素は、触媒によってプロトンと電子に分離される。分離した電子は外部回路を通って酸素極に移動し、プロトンは高分子電解質膜を通って酸素極に移動する。酸素極ではプロトン、電子及び酸素が結合し、水と二酸化炭素が発生する。
燃料電池で起こる電気化学反応を示す。(1)式は燃料極における反応、(2)式は酸素極における反応、(3)式は電池全体で起こる反応を表わす。
2 → 2H++2e- …(1)
(1/2)O2+2H++2e- → H2O …(2)
2+(1/2)O2 → H2O …(3)
図8(a)は燃料電池の一例を示す平面図であり、図8(b)は正面図である。この燃料電池は、酸化剤として反応に用いる酸素を外気から取り入れるため、筐体70の上面、下面、及び長側面に外気を取り入れるための通気孔73が設けられている。この通気孔73は生成した水を水蒸気として逃がす作用、及び、反応により発生した熱を外に逃がす作用も奏する。また、筐体70の一方の短側面には電気を取り出すための電極72が設けられている。
一方、筐体70の内部は、燃料極113と高分子電解質膜112と酸素極111と触媒からなるセルの1つ以上からなるセル部71、燃料を貯蔵する燃料タンク76、燃料タンク76と各セル部71とをつなぐ燃料供給路75、燃料の圧力を測定する圧力センサ77により構成されている。
このように構成される燃料電池セルは、起電力約0.8V、電流密度約300mA/cm2であり、例えば単位セルの大きさは1.2cm×2cm程度の大きさに設定される。この燃料電池セルを8枚直列につなぐと、電池全体の出力は約6.4V、720mAで約4.6Wとなる。図8においては、燃料電池セルは同面積の2枚が積層されたものを示しているが、積層枚数は上述のごとく多くの枚数を直列に接続することで、高電圧化を図ることができる。
燃料タンク76の内部には、水素を吸蔵することが可能な水素吸蔵合金が充填されている。燃料電池に用いる高分子電解質膜の耐圧が0.3〜0.5MPaであることから、外気との差圧が0.1MPa以内の範囲で用いる必要がある。
水素の解放圧が常温で0.2MPaの特性を持つ水素吸蔵合金として、例えばLaNi5等が用いられる。LaNi5は重量当たり1.1wt%の水素を吸脱着可能なので、燃料タンク76に蓄えられている水素量は0.4gであり、発電可能なエネルギーは約11.3W・hrであり、従来のリチウムイオン電池の約4倍である。一方、水素の解放圧が常温で0.2MPaを超えるような水素吸蔵材料を用いる場合には、燃料タンク76と燃料極113との間に減圧バルブ78を設ける必要がある。
燃料タンク76に蓄えられた水素は、燃料流路75を通って燃料極113に供給される。また、外気が通気孔73を介して酸素極111に供給される。燃料電池セルで発電された電気は、電極72から駆動対象となる電子機器に供給される。
また、充電の際に、電気分解用の水を介して燃料電池の電極が導通してしまわないように、各電極の水が触れる部分は絶縁されている。絶縁の方法には、電極の高分子電解質膜と接していない部分を絶縁体で被覆する方法がある。
このように構成された燃料電池において、プロトンが高分子電解質膜を通って酸素極へ移動する際、高分子電解質膜が乾燥していると、高分子電解質膜の電気抵抗値が高くなる。その結果、発電時の電力ロスが大きくなり、該固体高分子型燃料電池の発電容量が小さく、すなわち電力量が小さくなる。
そのため、燃料電池による給電の開始直後では、発生できる電力量が小さくなってしまう。特に長時間放置された燃料電池においては、高分子電解質膜がより乾燥状態となり、立ち上がり時に発生できる電力量が更に小さくなってしまう。図9に、長時間放置された燃料電池の電力量特性の一例を示す。縦軸は電力量Wを、横軸は時間Tを表わす。図9において、立ち上がり時は高分子電解質膜が乾燥状態にあるため、発生できる電力量が小さくなる。その後、発電が進むにつれて、上記(2)式の反応によって発生するH2Oにより高分子電解質膜が徐々に加湿され、電力ロスが減少していき発電容量(電力量)カーブが上がっていく。そして、水素の供給がなくなると、発電容量(電力量)カーブが下がっていく。
このような固体高分子型燃料電池を用いた電源システムとして、高分子電解質膜を加湿する方法が広く検討されている。例えば特許文献1に開示された燃料電池装置では、燃料電池内に保水剤を配置し、電力の出力時に発生するH2Oを保水剤に蓄えておく。そして、立ち上がり時には水素を保水剤の間を通すことにより、高分子電解質膜の加湿を行っている。
また、特許文献2に開示された燃料電池の制御方法および制御装置では、燃料電池とは別に2次電池やキャパシタを備え、起動時には2次電池やキャパシタから電力を供給するようにしている。
特開平9−213359号公報 特開2003−234116号公報
上述したように燃料電池による給電の開始直後は、供給できる電力量が小さくなっている。そのため、電子機器の複数のユニットを同時に起動させると、各ユニットに十分に給電を行うことができず、ユニットが起動できなくなる、つまり、電子機器が起動できなくなる事態が起きてしまう。
特許文献1や特許文献2に開示された技術により対応することも考えられるが、特許文献1に開示された燃料電池装置では、燃料電池内に保水剤を配置するスペースが必要となり、更なる小型化が困難であるとともに、コストアップの要因となってしまう。また、特許文献2に開示された燃料電池の制御方法および制御装置では、燃料電池と別に2次電池やキャパシタが必要となり、カメラの小型化を阻害するだけでなく、コストアップの要因となってしまう。
また、燃料電池による給電の開始直後は、電力量が上がるまで電子機器を起動させないことも考えられるが、電子機器がカメラであるような場合にはせっかくのシャッターチャンスを逃してしまうことになってしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、電子機器の小型化を阻害することなく、コストアップを抑えながら、燃料電池による給電の開始直後の不都合を回避できるようにすることを目的とする。
本発明による電子機器は、給電を行うための燃料電池と、前記燃料電池からの給電により動作する複数のユニットと、前記燃料電池による給電の開始及び停止を制御するための電源スイッチと、前記電源スイッチにより給電を開始した後、前記複数のユニットに順次電力を供給する制御手段とを備えた点に特徴を有する。
本発明による電子機器の制御方法は、給電を行うための燃料電池と、前記燃料電池からの給電により動作する複数のユニットと、前記燃料電池による給電の開始及び停止を制御するための電源スイッチとを備えた電子機器の制御方法であって、前記電源スイッチにより給電を開始した後、前記複数のユニットに順次電力を供給する制御手順を有する点に特徴を有する。
本発明によるコンピュータプログラムは、給電を行うための燃料電池と、前記燃料電池からの給電により動作する複数のユニットと、前記燃料電池による給電の開始及び停止を制御するための電源スイッチとを備えた電子機器を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記電源スイッチにより給電を開始した後、前記複数のユニットに順次電力を供給する制御処理をコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
本発明によれば、燃料電池により給電を開始した後、複数のユニットに順次電力を供給するようにしたので、電子機器が起動できなくなる事態が起きるのを回避することができる。また、特別な装置類を新設する必要もないので、電子機器の小型化を阻害することなく、コストアップを抑えることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
本発明を適用した電気機器について、デジタル一眼レフカメラを例にして説明する。図1及び図2は本実施形態のデジタル一眼レフカメラの外観図である。図1はカメラ正面側から見た斜視図であり、撮影レンズユニット(不図示)を取り外した状態を示す。図2はカメラ背面側から見た斜視図である。カメラ筐体1には、撮影時に使用者がカメラを安定して握り易いように前方に突出したグリップ部1aが設けられている。
カメラ筐体1に設けられたマウント部2は、撮影レンズユニット(不図示)が着脱可能に取り付けられる部位である。マウント部2のマウント接点21は、カメラ本体と撮影レンズユニットとの間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝えるとともに、各種電圧の電流を供給する機能を有する。また、マウント接点21は、電気通信のみならず、光通信、音声通信等が可能となるように構成してもよい。撮影レンズユニットを取り外す際には、レンズロック解除ボタン4を押し込む。
カメラ筐体1内には、撮影レンズユニットを通ってきた光束を囲むような形状のミラーボックス5が配置されている。ミラーボックス5には、撮影レンズユニットを通ってきた光をペンタプリズム22(図3を参照)、ファインダー接眼窓18へ導くために45°の角度に保持されるクイックリターンミラー6が内蔵されている。
カメラの(正面から見て)上部左方には、レリーズボタン7、メイン操作ダイヤル8、LCD表示パネル(外部液晶表示装置)9、撮影系の上面動作モード設定ボタン10が配置されている。レリーズボタン7は、撮影開始の起動スイッチであり、第1ストロークでSW1(7a)がONし、第2ストロークでSW2(7b)がONする構成となっている。メイン操作ダイヤル8は、撮影時の動作モードに応じてシャッタースピードやレンズ絞り値を設定するものである。LCD表示パネル9は、カメラの各動作モードを表示する。上面動作モード設定ボタン10は、レリーズボタン7の1回の押込みで連写になるか1コマのみの撮影(単写)になるかの設定やセルフ撮影モードの設定等を行うものであり、LCD表示パネル9にその設定状況が表示される。
カメラの上部中央には、カメラ本体に対してポップアップするストロボユニット11、フラッシュ取付け用のシュー溝12、フラッシュ接点13が配置されている。
カメラの(正面から見て)上部右方には、撮影モード設定ダイヤル14が配置されている。
カメラの右側面には、開閉可能な外部端子蓋15が設けられている。蓋15によって覆われるようにして、外部インタフェースとしてビデオ信号出力用ジャック16とUSB出力用コネクタ17が配置されている。
カメラの背面には、光軸中心上の上方のファインダー接眼窓18、画像表示可能なカラー液晶モニタ19が配置されている。また、デジタル一眼レフカメラの全ての動作を禁止するメインスイッチ43、サブ操作ダイヤル20が配置されている。カラー液晶モニタ19の横に配置されたサブ操作ダイヤル20は、メイン操作ダイヤル8の機能の補助的役割を担い、例えばカメラのAEモードでは自動露出装置によって算出された適正露出値に対する露出補正量を設定するために使用される。また、マニュアルモードでは、メイン操作ダイヤル8でシャッタースピードを設定し、サブ操作ダイヤル20でレンズ絞り値を設定することができる。また、サブ操作ダイヤル20は、カラー液晶モニタ19に表示される撮影済み画像の表示選択手段としても使用される。
図3はデジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。図3において、100はカメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理装置(以下、「MPU」と記す)である。100bはMPU100に内蔵されたEEPROMであり、時刻計測回路109の時計情報やその他の撮影情報を記憶する。
MPU100には、ミラー駆動回路101、焦点検出回路102、シャッター駆動回路103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105、測光回路106、液晶表示駆動回路107、バッテリチェック回路108、時刻計測回路109、湿度検出回路110が接続されている。MPU100は、これら各構成要素を予め定めた順序でシーケンシャルに制御する。
また、MPU100は、撮影レンズユニット内に配置されたレンズ制御回路201とマウント接点21を介して通信を行う。マウント接点21は、撮影レンズユニットが接続されるとMPU100へ信号を送信する機能も有する。これにより、カメラ本体と撮影レンズユニットとの間で通信を行い、撮影レンズユニット内の撮影レンズ200や絞り204の駆動を行うことが可能となる。なお、撮影レンズ200として、便宜上1枚の撮影レンズで図示しているが、実際は多数のレンズにより構成される。
202はAF(オートフォーカス)駆動回路であり、例えばステッピングモータにより構成される。AF駆動回路202は、MPU100の命令を受けたレンズ制御回路201の制御によって撮影レンズ200内のフォーカスレンズ位置を変化させることによってCCD33にピントを合わせる。
203は絞り駆動回路であり、例えばオートアイリス等により構成される。絞り駆動回路203は、MPU100の命令を受けたレンズ制御回路201の制御によって絞り204を変化させて光学的な絞り値を変化させる。
6はメインミラー(クイックリターンミラー)であり、撮影レンズ200によって結像する被写体像をペンタプリズム22へ導くとともに、その一部を透過させ、後述するサブミラー30を通して焦点検出用センサユニット31へ導く。メインミラー6は、ミラー駆動回路101によって、ファインダーにて被写体像を観察可能な位置と、撮影時に被写体光束の光路から待避する退避位置とに可動となるように構成される。
30はサブミラーであり、メインミラー6の一部を透過した被写体光を反射させて、焦点検出用センサユニット31へ導く。サブミラー30は、メインミラー6又はメインミラー6のミラー駆動回路101と連動する。そして、メインミラー6がファインダーにて被写体像を観察可能な位置にあるときには、焦点検出用センサ31へ被写体光を導く位置に、また撮影時には被写体光束の光路から待避する退避位置に可動となるように構成される。
31は位相差方式の焦点検出センサユニットであり、具体的には図示しないが、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDからなるラインセンサ等により構成される。
101はミラー駆動回路101であり、例えばDCモータとギヤトレイン等により構成され、MPU100の制御によってメインミラー6やサブミラー30を駆動させる。
22はペンタプリズムであり、メインミラー6によって導かれた被写体像を正立正像に変換反射する光学部材である。撮影レンズ200を通過した被写体光束は、絞り204を通過してメインミラー6で反射され、ペンタプリズム22に導かれ、ファインダー接眼窓18で被写体像が観察可能となる。さらには測光センサ37へも導かれる。また、メインミラー6を透過した光束は、サブミラー30で反射され、CCD33面とほぼ等価な位置に置かれた焦点検出センサユニット31の検出面上で再結像する。その光像は、電気的なイメージ信号に変換されて焦点検出回路102に供給される。
102は焦点検出回路であり、MPU100の信号に従い、焦点検出センサユニット31の蓄積制御及び読出制御を行って、画素情報をMPU100へ出力する。MPU100は、焦点検出回路102からの被写体像のイメージ信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行う。そして、撮影レンズ200による結像面とフィルム面等の予定結像面との差、すなわちデフォーカス量及びデフォーカス方向を求める。そして、MPU100は、算出したデフォーカス量及びデフォーカス方向に基づいて、レンズ制御回路201、AF駆動回路202を介して、撮影レンズ200内のフォーカスレンズ位置を変化させ合焦位置まで駆動する。
32は機械シャッター装置であり、ファインダー観察時には被写体光束を遮る。機械シャッター装置32は、具体的には図示しないが、先羽根群及び羽根群を有するフォーカルプレーンシャッターである。先羽根群は、撮像時にはレリーズ信号に応じて、被写体光束の光路から待避して露光を開始させる。後羽根群は、ファインダー観察時には被写体光束の光路から待避するとともに、撮像時には先羽根群の走行開始後所定のタイミングで被写体光束を遮光する。機械シャッター装置32は、MPU100の指令を受けたシャッター駆動回路103によって制御される。本実施形態においては、先羽根群及び後羽根群の両方を有する場合について説明したが、遮蔽部材を1つだけとして、露光を開始する場合は被写体光束の光路から退避し、撮影の終了後、再び被写体光束の光路を遮蔽する位置まで戻るような構成としてもよい。
33は固体撮像素子であり、撮影レンズ200によって結像する被写体像を撮像して電気信号に変換する。固体撮像素子33は、2次元型撮像デバイスであるCCDが用いられている。撮像デバイスには、CCD型、MOS型及びCID型など様々な形態があり、いずれの形態の撮像デバイスを採用してもよい。本実施形態においては、光電変換素子(フォトセンサ)が2次元的に配列され、各センサで蓄積された信号電荷が、垂直転送路及び水平転送路を介して出力されるインタライン型CCD撮像素子が採用されている。
34はクランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、クランプレベルの変更も可能である。35はAGC(自動利得調整装置)であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、AGC基本レベルの変更も可能である。36はA/D変換器であり、CCD33のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
104は映像信号処理回路であり、デジタル化されたCCD33の画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理等、ハードウェアによる画像処理全般を担当する。映像信号処理回路104からのモニタ表示用の画像データは、カラー液晶駆動回路119を介してカラー液晶モニタ19に表示される。これらの機能の切り替えは、MPU100とのデータ交換により行われ、必要に応じてCCD33の出力信号のホワイトバランス情報をMPU100に出力可能であり、その情報を基にMPU100はホワイトバランス調整やゲイン調整を行う。
また、MPU100の指示により、何もせずにメモリコントローラ38を通じてバッファメモリ37に画像データを保存することも可能である。また、映像信号処理回路104は、JPEG等の圧縮処理を行う機能も有する。また、連写の場合は、一旦バッファメモリ37に画像データを格納し、処理時間がかかる場合にメモリコントローラ38を通して未処理の画像データを読み出し、映像信号処理回路104で画像処理や圧縮処理を行い、連写スピードを稼ぐ構成となっている。連写枚数は、バッファメモリ37の容量に大きく左右される。
メモリコントローラ38は、映像信号処理回路104から入力された未処理のデジタル画像データをバッファメモリ37に格納する。そして、処理済みのデジタル画像データをメモリ39に格納したり、その逆にバッファメモリ37やメモリ39から画像データを映像信号処理回路104に出力したりする。また、メモリコントローラ38は、外部インタフェース40(図1におけるビデオ信号出力用ジャック16、USB出力用コネクタ17の相当する)から送られてくる映像データをメモリ39に記憶することや、メモリ39に記憶されている映像データを外部インタフェース40から出力することが可能である。なお、メモリ39は、カメラ本体に対して取り外しが可能である。
105はスイッチセンス回路であり、各スイッチの操作状態に応じて各部を制御する。7aはレリーズボタン7の第1ストロークでONするスイッチSW1である。7bはレリーズボタン7の第2ストロークでONするスイッチSW2である。スイッチSW2がONされると、レリーズ操作が開始される。また、メイン操作ダイヤル8、サブ操作ダイヤル20、撮影モード設定ダイヤル14、メインスイッチ43が接続されており、各スイッチの状態をMPU100へ送信する。なお、本実施形態ではスイッチセンス回路105とメインスイッチ43とMPU100とによって、本発明でいう電源スイッチが構成される。電源スイッチがONされたことが検出されると、電源42からの給電が開始される。
106は測光回路であり、画面内の各エリアの輝度信号として、測光センサ37からの出力をMPU100に出力する。MPU100は、輝度信号をA/D変換し、撮影の露出を算出する。
107は液晶表示駆動回路であり、MPU100の表示内容命令に従って、外部液晶表示装置9やファインダー内液晶表示装置41を駆動する。また、液晶表示駆動回路107は、MPU100の指示により特定のセグメントを点滅表示状態にすることが可能である。
108はバッテリチェック回路であり、MPU100からの信号に従ってバッテリチェックを行い、その検出出力をMPU100へ送る。
109は時刻計測回路であり、メインスイッチ43がOFFされて次にONされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、計測結果をMPU100へ送信する。なお、本実施形態では時刻計測回路109とMPU100とによって、本発明でいう計測手段が構成される。
42は電源部であり、各IC(集積回路)や駆動系に必要な電源を供給する。本実施形態においては、水素吸蔵合金を用いた固体高分子型燃料電池(以下、「燃料電池」とも記す)が搭載されている。燃料電池においては、8枚のセル数が直列で繋がれており、最大6.4V出力することができる。
110は湿度検出回路であり、燃料電池42内に構成されているセル部に配置され、MPU100からの指令によって湿度を計測し、MPU100へ送信する。湿度検出回路110としては、セレン(Se)、ゲルマニウム(Ge)、窒化バナジウム(VN)等の半導体薄膜の表面に吸着される水分の変化をコンダクタンス変化として検出する半導体湿度センサや、多孔質セラミック湿度センサ等が利用可能である。なお、本実施形態では湿度検出回路110とMPU100とによって、本発明でいう湿度検出手段が構成される。
以下、図4〜図6を参照して、本実施形態のデジタル一眼レフカメラでの処理動作について説明する。ステップS101で、MPU100は、スイッチセンス回路105を介してメインスイッチ43がOFFしたか否かを判別する。メインスイッチ43がOFFしたと判別した場合には、ステップS102へ移行する。
ステップS102で、MPU100は、時刻計測回路109と通信を行い、現在の時刻H1を取得し、EEPROM100aへ記憶後、ステップS103へ移行する。
ステップS103で、MPU100は、スイッチセンス回路105を介してメインスイッチ43がONしたか否かを判別する。メインスイッチ43がONしたと判別した場合には、ステップS104へ移行する。
ステップS104で、MPU100は、時刻計測回路109と通信を行い、現在の時刻H2を取得し、ステップS105へ移行する。
ステップS105で、MPU100は、EEPROM100aに記憶されている時刻H1を呼び出した後、ステップS106へ移行する。
ステップS106で、MPU100は、時刻H1と時刻H2を比較して、経過時間H3を算出する。
ステップS107で、MPU100は、予めEEPROM100aに記憶されている基準時間H0と経過時間H3とを比較する。
上記ステップS107において基準時間H0が経過時間H3より長い場合(すなわち、経過時間H3が基準時間H0より短い場合)、ステップS108へ移行する。ステップS108で、MPU100は、予めEEPROM100aに記憶されている第1のタイマー時間T1を呼び出して、タイマーT=T1と設定して、ステップS109へ移行する。
それに対して、上記ステップS107において基準時間H0が経過時間H3より長くない場合(すなわち、経過時間H3が基準時間H0以上の場合)、ステップS110へ移行する。ステップS110で、MPU100は、予めEEPROM100aに記憶されている第2のタイマー時間T2を呼び出して、タイマーT=T2と設定して、ステップS109へ移行する。
ここで、第1のタイマー時間T1と第2のタイマー時間T2とは、T1<T2の関係にある。例えば、本実施形態のデジタル一眼レフカメラでは、T1=5ms、T2=10msが設定されている。ただし、この時間は一例に過ぎず、電子機器の種類等に応じて設定すればよい。
ステップS109で、サブルーチン「起動動作」を呼び出す。ここで、図5を参照して、サブルーチン「起動動作」について詳細に説明する。図4のステップS109においてサブルーチン「起動動作」が呼び出されると、デジタル一眼レフカメラの起動動作を開始する。ステップS151で、MPU100は、消費電力の最も少ない第1のユニットを起動させる。例えば第1のユニットとして、液晶表示駆動回路107を起動させる。液晶表示駆動回路107は、MPU100の指令により、予め設定されている起動時の画面やカメラの設定画面を、外部液晶表示装置9やファインダー内液晶表示器41を起動させて表示する。
ステップS152で、MPU100は、図4のステップS108又はステップS110においてタイマー時間が設定されたタイマーをスタートさせて、ステップS153へ移行する。そして、ステップS153で、タイマーがタイムアップしたか否かを判別し、タイムアップしたと判別したときには、ステップS154へ移行する。
ステップS154で、MPU100は、第2のユニットを起動させる。例えば第2のユニットとして、映像信号処理回路104を起動させる。映像信号処理回路104は、MPU100の指令により、メモリコントローラ38を起動して、各メモリの状態をチェックする。例えばバッファメモリ37内のデータクリアや、メモリ39に保存されているデータへアクセスしてチェックを行い、ステップS155へ移行する。
ステップS155で、MPU100は、ステップS152と同様に、図4のステップS108又はステップS110においてタイマー時間が設定されたタイマーをスタートさせて、ステップ156へ移行する。そして、ステップ156で、タイマーがタイムアップしたか否かを判別し、タイプアップしたと判別したときには、ステップS157へ移行する。
ステップS157で、MPU100は、第3のユニットを起動させる。例えば第3のユニットとして、レンズ制御回路201を起動させ、レンズ制御回路201に撮影レンズ200を初期位置に駆動させるように命令する。この命令を受けたレンズ制御回路201は、AF制御回路202を起動し、撮影レンズ200を初期位置に駆動させる。
なお、各ユニットの消費電力は、第1のユニット<第2のユニット<第3のユニットの関係にある。
上記ステップS157が終了した後、ステップS158へ移行して、図4のステップS111へ戻り、スタンバイ状態で待機する。
次に、図4のステップS111のスタンバイ状態から図6のステップS117に移行する。ステップS117で、MPU100は、測光・測距開始スイッチSW1(7a)がONであるか否かを検出する。測光・測距開始スイッチSW1(7a)がONであればステップS118に移行し、ONでなければステップS117に戻って、ONになるまでステップS117を繰り返す。
ステップS118で、MPU100は、露光量を決定するために測光回路106を動作させて、測光センサ37にて被写体の光量を測定し、この輝度情報からシャッタースピードとレンズの絞り値を算出し露出量を決定する。さらに、MPU100は、被写体の焦点位置を検出して、撮影レンズ200を焦点位置に移動させるために焦点検出回路102を動作させ、位相差検出方式にて焦点検出センサユニット31の不図示のエリアセンサ上に結像した複数の2次光学像のデフォーカス量を算出する。そして、その算出した結果に基づいて撮影レンズ200を焦点位置に移動しピントを合わせる動作を行う。その後、ステップS119に移行する。
ステップS119で、MPU100は、露光開始スイッチSW2(7b)がONであるか否かを確認する。露光開始スイッチSW2(7b)がONであればステップS121に移行し、ONでなければステップS117へ戻る。
ステップS121で、MPU100は、バッテリチェックを行う。MPU100は、バッテリチェック回路108に指示を出し、現在のバッテリ電圧を取得して、その現在のバッテリ電圧と予め設定されている基準電圧とを比較する。その結果、現在のバッテリ電圧が基準電圧より高ければ、バッテリ容量が十分あるとして、ステップS122へ移行する。それに対して、現在のバッテリ電圧が基準電圧以下であれば、バッテリ電圧が低下しているとして、ステップS123へ移行し、バッテリ不足の警告表示を外部液晶表示装置9に表示させ、カメラ動作を停止させる。
ステップS122では、撮影動作を開始させる。具体的に、まずミラー駆動回路101は、MPU100の命令によりメインミラー64及びサブミラー30をミラーアップ位置に移動する。その後、MPU100は、上記ステップS118において算出された絞り値をレンズ制御回路201へ送信する。レンズ制御回路201は、送信された絞り値まで、絞り駆動回路203によって絞り204を駆動する。
次に、MPU100は、CCD33の電荷蓄積を開始して、シャッター駆動回路103によって、機械シャッター装置32内の不図示の先羽根群を駆動させ(シャッターが開く)、CCD33の露光を開始する。上記ステップS118において算出されたCCD33の露光時間が終了すると、シャッター駆動回路103は、MPU100の指示に従い、機械シャッター装置32内の後羽根群を駆動して、シャッターを閉じ、CCD33の露光を終了する。
絞り駆動回路203は、絞り204を開放の絞り値まで駆動するとともに、ミラー駆動回路101は、メインミラー64及びサブミラー30をミラーダウン位置に移動する。次に、電荷蓄積を所定時間だけ行い、MPU100はCCD33の電荷蓄積を終了し、CCD33から電荷信号を読み出して、一連のアナログ処理を行い、A/D変換器36にてA/D変換を行い、映像信号処理回路104に入力する。
その後、映像信号処理回路104にて所定の画像処理を施した後に、圧縮処理を行って、メモリコントローラ38にて圧縮されたデータをメモリ39へ記録して、一連の撮影動作が終了して、ステップS124へ移行する。
ステップS124で、MPU100は、スイッチセンス回路105を介してメインスイッチ43がOFFしたか否かを判別する。メインスイッチ43がOFFしたと判別した場合には、ステップS102へ移行し、OFFしていないと判別した場合には、ステップS117に戻る。
以上述べたように、燃料電池42により給電を開始した後、複数のユニットに順次電力を供給するようにしたので、カメラが起動できなくなる事態が起きるのを回避することができる。また、MPU100による制御によるものであり、特別な装置類を新設する必要もないので、カメラの小型化を阻害することなく、コストアップを抑えることができる。
この場合に、消費電力の少ないユニットから順次電力を供給するので、一度に多くの電力が必要とならず、電力量の小さな状態においてもカメラの起動が可能となる。
また、カメラが停止してから次に起動するまでの経過時間を計測することにより、高分子電解質膜の加湿状態を予測し、各ユニットを起動させる時間の間隔を変更することができる。
具体的に、カメラが停止してから次に起動するまでの時間が短い場合は(ステップS107においてH0>H3であると判別された場合)、高分子電解質膜はさほど乾燥していないと予測し、立ち上がり時に発電できる電力量は比較的大きいと判断する。したがって、各ユニットを起動させる時間(タイマーT=T1と設定)を短く設定することで、カメラの起動時間を短くすることが可能となる。その結果、シャッターチャンスを逃す等の不都合を回避することができる。
それに対して、カメラが停止してから次に起動するまでの時間が長い場合は(ステップS107においてH0>H3でないと判別された場合)、高分子電解質膜は乾燥状態にあると予測し、立ち上がり時に発電できる電力量は比較的小さいと判断する。したがって、各ユニットを起動させる時間(タイマーT=T2と設定)を長く設定することで、高分子電解質膜が加湿されて発電容量(電力量)カーブが上がるまでの時間を確保することが可能となる。その結果、確実にカメラを起動させることができる。
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態のデジタル一眼レフカメラの構成は第1の実施形態で説明したものと同様であり、その詳細な説明は省略する。
ステップS231で、MPU100は、スイッチセンス回路105を介してメインスイッチ43がONしたか否かを判別する。メインスイッチ43がONしたと判別した場合には、ステップS232へ移行する。
ステップS232で、湿度検出回路110はMPU100の指令に従って、燃料電池42内の固体高分子膜の加湿状態HMD1を検出してMPU100へ送信し、ステップS233へ移行する。
ステップS233で、MPU100は、予めEEPROM100aに記憶されている基準湿度HMD0を呼び出して、上記ステップS232において取得した加湿状態HMD1と比較する。
上記ステップS233においてHMD1>HMD0の場合、すなわち、高分子電解質膜の加湿状態が良好な場合、ステップS234へ移行する。ステップS234で、MPU100は、予めEEPROM100aに記憶されている第1のタイマー時間T1を呼び出して、タイマーT=T1と設定して、ステップS235へ移行する。
それに対して、上記ステップS233においてHMD1>HMD0でない場合、すなわち、固体高分子膜の加湿状態が良好でない場合、ステップS236へ移行する。ステップS236で、MPU100は、予めEEPROM100aに記憶されている第2のタイマー時間T2を呼び出して、タイマーT=T2と設定して、ステップS235へ移行する。
ここで、第1のタイマー時間T1と第2のタイマー時間T2とは、T1<T2の関係にある。例えば、本実施形態のデジタル一眼レフカメラでは、T1=5ms、T2=10msが設定されている。ただし、この時間は一例に過ぎず、電子機器の種類等に応じて設定すればよい。
ステップS235で、サブルーチン「起動動作」を呼び出す。なお、サブルーチン「起動動作」については、第1の実施形態(図5)で説明したので、ここではその詳細な説明は省略する。
サブルーチン「起動動作」が終了した後、図7のステップS236のスタンバイ状態となり、図6のフローチャートの処理動作に移行するが、その点についても第1の実施形態で説明したので、ここではその詳細な説明は省略する。
以上述べたように、燃料電池42により給電を開始した後、複数のユニットに順次電力を供給するようにしたので、カメラが起動できなくなる事態が起きるのを回避することができる。また、MPU100による制御によるものであり、特別な装置類を新設する必要もないので、カメラの小型化を阻害することなく、コストアップを抑えることができる。
この場合に、消費電力の少ないユニットから順次電力を供給するので、一度に多くの電力が必要とならず、電力量の小さな状態においてもカメラの起動が可能となる。
また、高分子電解質膜の加湿状態を検出して、各ユニットを起動させる時間の間隔を変更することができる。
具体的に、高分子電解質膜の加湿状態が良好と判別された場合は(ステップS233においてHMD1>HMD0と判別された場合)、立ち上がり時に発電できる電力量は比較的大きいと判断する。したがって、各ユニットを起動させる時間(タイマーT=T1と設定)を短く設定することで、カメラの起動時間を短くすることが可能となる。その結果、シャッターチャンスを逃す等の不都合を回避することができる。
それに対して、高分子電解質膜が乾燥状態にあると判別された場合は(ステップS233においてHMD1>HMD0でないと判別された場合)、立ち上がり時に発電できる電力量は比較的小さいと判断する。したがって、各ユニットを起動させる時間(タイマーT=T2と設定)を長く設定することで、高分子電解質膜が加湿されて発電容量(電力量)カーブが上がるまでの時間を確保することが可能となる。その結果、確実にカメラを起動させることができる。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。例えば上記実施形態ではデジタル一眼レフカメラを例にして説明したが、燃料電池を搭載する電子機器に本発明を適用することが可能である。
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラの外観図である。 本実施形態のデジタル一眼レフカメラの外観図である。 本実施形態のデジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のデジタル一眼レフカメラでの処理動作を説明するためのフローチャートである。 サブルーチン「起動動作」を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態のデジタル一眼レフカメラでの処理動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態のデジタル一眼レフカメラでの処理動作を説明するためのフローチャートである。 燃料電池の一例を示す図である。 燃料電池の電力量特性の一例を示す特性図である。
符号の説明
9‥外部液晶表示装置
14‥撮影モード設定ダイヤル
42‥電源(燃料電池)
43‥メインスイッチ
100‥マイクロコンピュータ
105‥スイッチセンス回路
107‥液晶表示駆動回路
108‥バッテリチェック回路
109‥時刻計測回路
110‥湿度検出回路

Claims (9)

  1. 給電を行うための燃料電池と、
    前記燃料電池からの給電により動作する複数のユニットと、
    前記燃料電池による給電の開始及び停止を制御するための電源スイッチと、
    前記電源スイッチにより給電を開始した後、前記複数のユニットに順次電力を供給する制御手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は前記複数のユニットのうち消費電力が少ないものから順次電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記電源スイッチにより給電を停止してから再度給電を開始するまでの経過時間を計測する計測手段を備え、
    前記制御手段は、前記計測手段によって計測された経過時間に応じて、前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を調整することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記計測手段によって計測された経過時間が予め設定された基準時間より短ければ、前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を短くし、前記計測手段によって計測された経過時間が前記基準時間以上であれば、前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を長くすることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記燃料電池の高分子電解質膜の湿度を検出する湿度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記湿度検出手段によって検出された湿度に応じて、前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を調整することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、前記湿度検出手段によって検出された湿度が予め設定された基準湿度より高ければ、前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を短くし、前記湿度検出手段によって検出された湿度が前記基準湿度以下であれば、前記複数のユニットに順次電力を供給する時間の間隔を長くすることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 給電を行うための燃料電池と、前記燃料電池からの給電により動作する複数のユニットと、前記燃料電池による給電の開始及び停止を制御するための電源スイッチとを備えた電子機器の制御方法であって、
    前記電源スイッチにより給電を開始した後、前記複数のユニットに順次電力を供給する制御手順を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  9. 給電を行うための燃料電池と、前記燃料電池からの給電により動作する複数のユニットと、前記燃料電池による給電の開始及び停止を制御するための電源スイッチとを備えた電子機器を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記電源スイッチにより給電を開始した後、前記複数のユニットに順次電力を供給する制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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